JPH01121533A - 内燃エンジンの燃料供給制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば自動二輪車等に搭載される内燃エンジ
ンの燃料供給制御装置に関するものであり、特に内燃エ
ンジンの加速性能の改良に係るものである。

（従来技術及びその問題点） 従来、この種の燃料供給制御装置としては例えば特開昭
５４−１３４２２７号公報に記載されているようなもの
が知られている。これによると、吸気管の空気流量（ス
ロットル弁開度に対応）を検出し、該検出空気流量によ
りエンジンの加速状態が検出されると、燃料増量を図る
べく燃料噴射弁を駆動するための噴射パルスのパルス幅
を増加するように構成されたものが開示されている。

しかしながら、かかる従来の構成では噴射パルスのパル
ス幅の増加量はスロットル弁の開弁初期に設定されるも
のであり、当該時点以後にさらに継続してスロットル弁
の弁開度の変化の割合が増大し、エンジンの加速の度合
が増大する場合については同等考慮がなされていないの
で、かかる継続する加速に対応した所定の燃料増量が即
時に行われず制御遅れが生じるという問題点がある。す
なわち、従来の構成では、空気流量またはスロットル弁
開度の変化の度合（加速度）が単一の所定値を越えたと
き加速状態が判別されて加速時燃料増量が行われ、しか
もこの加速時燃料増量は一定時間経過毎に一回のみ、例
えば金気筒に対して斉次噴射により行われるため、その
後空気流量またはスロットル弁開度の増加度合の上昇が
継続してもかかる上昇に対応した加速時燃料増量が行わ
れずその結果噴射量が加速状態に必要な値に達せず、加
速性能が損なわれる。

これは当該エンジンが搭載された車両が自動二輪車の場
合、スロットル弁開度を運転者の意志により強制的に変
化し得るので特に顕著なものとなる。

（発明の目的） 本発明はかかる従来技術の問題点を解決すべくなされた
ものであり、急加速時のようにエンジンの加速の度合の
上昇が継続する場合にも、所要の加速時燃料増量を行え
るようにし得る内燃エンジンの燃料供給制御装置を提供
することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するため、内燃エンジンの加速
状態を判別する加速判別手段と、該加速判別手段の出力
に応じて加速時燃料増量分を内燃エンジンに供給する加
速時燃料供給手段とを備えた内燃エンジンの燃料供給制
御装置において、前記加速時燃料増量分の供給が行われ
ている間、前記内燃エンジンの加速レベルが上昇したと
き前記加速時燃料増量分を増大させるようにしたもので
ある。

（実施例） 第１図に示すように、例えば自動二輪車の多気ｎ（例え
ば６気筒）内燃エンジンｌには、クランク軸２の周囲に
等間隔を置いて設けられた複数の突起２ａの位置（ステ
ージ）を検出すべくピックアップコイルから成るクラン
ク角度位置センサ（Ｐｅｔセンサ）３が取付けられ、ま
た、このクランク軸２と連動して回転するカム軸４の周
囲の所定部位に設けられた突起４ａの位置（ヘッドカム
位置）を検出すべくピックアップコイルから成る気筒判
別センサ（ＣＹＬセンサ）５がそれぞれ取付けられてお
り、前記ステージ検出毎にＰＣ＋センサ３から発生する
クランク角度位置信号パルス（以下ＰＣ！信号パルスと
いう）、及び前記へラドカム位ｒａ検出毎に気筒判別セ
ンサ５から発生する気筒判別信号パルス（以下ＣＹＬ信
号パルスという）は電子コントロールユニット（以下Ｅ
ＣＵという）６に供給される。さらに、このＥＣＵ６に
はエンジンｌの図示しない吸気管内に設けられる図示し
ないスロットル弁の弁開度θＴ１１を検出するスロット
ル弁開度センサ７の出力や前記スロットル弁の下流側で
の吸気管内圧力ＰＢを検出する吸気管内圧センサ８の出
力が供給されている。

ＥＣＵ６では前記各センサの出力に基づき燃料噴射弁９
の噴射量（具体的には噴射時間）を設定すべく演算が行
われ、エンジンｌの通常運転時に係る噴射時１１Ｔｏｕ
ｙはＴＯＵＴ設定値出力回路１０から出力され、エンジ
ン１の加速制御時に係る噴射時間（以下加速時増量時間
Ｔ【＾という）はＴ【＾設定値出力回路１１から出ノＪ
される。そして、ＴＯｔｌＴ設定値出力回路１０の出力
はカウンタ１２の出力との比較がコンパレータ１３にて
行われ、Ｔ【＾設定値出力回路２の出力は加速カウンタ
１４の出力との比較がコンパレータ１５にて行われる。

具体的には、カウンタ１２は噴射時間ＴＯＬＩＴの設定
時からその設定値に達する時まで作動し続けてその間コ
ンパレータ１３からハイレベルの出力（以下０ＵＴＩ信
号という）が得られ、加速カウンタ１４は加速時増量時
間ＴＬ＾の、設定時からその設定値に達する時まで作動
し続けてその同コンパレータ１５かもハイレベルの出力
（以下０ＵＴ２信号という）が得られる。

０ＵＴｓ信号及び０ＵＴ２信号はオアゲート１６に入力
され、このオアゲート１６のハイレベルの出力によりト
ランジスタ１７をオン状態にし、すなわち燃料噴射弁９
のインジェクタコイル９ａを通電して燃料噴射弁９を開
弁する。なお、燃料噴射弁９及びそのインジェクタコイ
ル９ａは各気筒毎に設けられるが第１図では説明の便宜
上１つのみ図示している。したがって、０ＵＴｌ信号及
び０ＵＴ２信号の少くとも一方が得られている間、対応
する燃料噴射弁９がそれぞれ開弁し、エンジンｌの各気
筒に燃料が供給される。

後に詳述するが、ＥＣＵ６は内燃エンジンの加速状態を
判別する加速判別手段、該加速判別手段の出力に応じて
加速時燃料増量分を内燃エンジンに供給する加速時燃料
供給手段を備えており、因みに前記燃料噴射弁９やＴＬ
＾設定値出力回路１１は加速時燃料供給手段を構成する
。

次に、上記構成の作ｍを説明する。

第２図乃至第４図は噴射時間ＴＯＵＴの演算ルーチンを
示すものであり、これらのルーチンは基本的には前記Ｐ
ＣＩ信号パルスの発生に同期した燃料噴射（以下同期噴
射という）の噴射時間ＴＯＵＴを演算すべく実行される
。

まず、第２図は前記ＣＹＬ信号パルスの発生毎に実行さ
れ、該パルスの発生毎に図示しないステージカウンタの
リセット（カウント値Ｓを０にすること）が行なわれる
（ステップ１０１）。

次いで第３図は前記ＰＣ１信号パルスの発生毎に実行さ
れ、ステージカウンタのリセット後に前記ＰＣ１信号パ
ルスが得られる毎にステージカウンタのカウント値Ｓを
１づつインクリメントしくステップ１０２）、続くステ
ップ１０３にて隣り合うステージの検出された時間間隔
Ｍｅ（ＰＣｔ信号信号パル２冫隔読み込まれ、この時間
間隔Ｍｅに基づき（Ｍｅの逆数をとる）エンジン回転数
Ｎｅが演算され（ステップ１０４）、そして、ステップ
１０５にてステージカウンタのカウント値Ｓが　　　゛
所定のカウント値Ｓ　Ｆｉｎになったか否かの判別が行
われ、その答が肯定（Ｙｅｓ）である場合には当該カウ
ント値Ｓ　ｐ！ｎに応じた気筒に対し後述の第４図に示
すルーチンで既に演算されている基本噴射時間Ｔ【に基
づいて噴射時間ＴＯυＴを設定する（ステップ１０６）
。なお、ステップ１０５は今回の第３図のルーチン実行
時がいずれの気筒につき燃料を噴射すべきタイミングに
あるか否か、そして、噴射すべきタイミングにあるとし
た場合にはいずれの燃料噴射弁９が該当するかを判別す
るものである。すなわち、前記所定のカウント値ＳＦ口
１はエンジンＩの各気筒毎に各別の値に設定されている
。

ステップ１０６にて噴射時間ＴＯＬＩＴが設定されると
、前述したようにカウンタ１２をスタートさせ（ステッ
プ１０７）、カウンタ１２が噴射時間Ｔｏｕｒに相当す
る時間だけカウントする間、前記ＴＯＵＴ設定値出力回
路１０の出力に応じた同期噴射を行ない（ステップ１０
８）本プログラムを終了する。

ステップ１０５の答が否定（Ｎｏ）、すなわちステージ
カウンタが所定のカウント値（Ｓｐｒｎ）をカウントし
ていない場合にはいずれの気筒も噴射すべきタイミング
にないので本プログラムを終了する。

ここで、基本噴射時間Ｔ【を設定するための第４図のル
ーチンはバックグラウンド処理により実行され、エンジ
ン回転数Ｎｅや弁開度θＴｌ＋を取り込み、これらをパ
ラメータとしたマトリクスメモリ（マツプ）から検索さ
れ（ステップ１０９）、以後繰り返して本ルーチンが実
行される。

第５図は前記加速時増量時間ＴＬ＾の設定及びこれに基
づく燃料噴射のための割込みルーチンを示すものである
。なお、本ルーチンは前記ＰＣ１信号パルスの発生とは
非同期で一定時間（例えば４ｍ　５ｅｃ）経過毎に実行
されるものであり、この実行による燃↑１噴射をｎｉＪ
記同期噴射と区別すべく以下非同期噴射という。ここで
、非同期噴射は例えば全気筒の斉次噴射で行われる。

本ルーチンでは、まず、スロットル弁開度０１曲を入力
しくステップ２０１）、今回の弁開度０丁ｌＩｎと前回
の弁開度０１曲−１との差分である弁開度変化量６０丁
＋１を演算しくステップ２０２）、ステップ２０３に進
む。

ステップ２０３では非同期噴射中、すなわち加速時増量
時間ＴＬ＾に亘る間１゛（＾設定値出力回路１１から非
同期噴射制御出力が出力中であるか否かの判別が行われ
、この答が■定（Ｙｅｓ）である場合、すなわち非同期
噴射制御出力が出力中である場合にはステップ２０４に
進み、さらに継続してエンジンｌの加速度合が上昇した
か否か、すなわち加速の程度（加速度レベル）が上がっ
たか否かの判別が行われる。

１二で、加速度レベルとはステップ２０２における弁開
度変化量へ〇Ｔ１１が例えばそれぞれ、ΔθＴＩ＋＜θ
＾＾Ｃａ　（加速度不変状態とする）、θ＾＾ｃｇ＜Δ
θ川〈θ＾＾Ｃ１（加速度状態Ｏとする）、θ＾＾ｃ１
〈ΔθＴ１１＜θ＾＾Ｃ２（加速度状態Ｉとする）、θ
＾＾ｃ２〈Δ０Ｔ１１（加速度状態２とする）、の４つ
の区分にある場合をいう。第６図は前記加速度レベルと
非同期噴射の加速時増量時間′ｒ（＾との関係を示すも
のであり、加速時増量時間Ｔ【＾は＾：ｊ記弁開度変化
量Δθ翔に応じて、すなわち加速度不変状態、加速度状
ｍｅ、ｔ、２に応じて段階的に変わる。

そして、ステップ２０４の答が肯定（Ｙｅｓ）である場
合、すなわちさらに継続して加速状態にある場合にはス
テップ２０５に進み、弁開度変化量△θＴｌ＋が上記加
速度レベルのいずれに該当するかの判別が行われ、この
答に応じて非同期噴射の加速時増量時間Ｔｔ＾が設定さ
れる。すなわち、加速度不変状態に該当するか否かをス
テップ２０５にて判別し、その答が１１定（Ｙｅｓ）で
ある場合は加速時増量時間Ｔｃ＾を０に設定しくステッ
プ２０６）、ステップ２０５の答が否定（Ｎｏ）のとき
はステップ２０７に進んで加速度状＠０に該当するか否
かを判別し、その答が肯定（Ｙｅｓ）である場合は加速
時増量時間をＴｔＡｇ（例えば２ｍ５ｅｃ）に設定しく
ステップ２０８）、ステップ２０７の答が否定（Ｎｏ）
である場合はステップ２０９に進んで加速度状態ｌに該
当するか否かを判別し、その答が肯定（Ｙｅｓ）である
場合は”ｌ−ｔ＾１（例えば４ｍ　５ｅｃ）に設定しく
ステップ２１０）、ステップ２０９の答が否定（ＮＯ）
である場合はステップ２１１に進んで加速度状態２に該
当するか否か、を判別し］’ＬＡ２（例えば３　ｒｒｒ
　５ｅｅ）　（ステップ２１２）にそれぞれ設定する。

これら加速時増量時間Ｔｔ＾の設定値に応じて前記゛ｌ
゛【＾設定値出力回路１１に向けて出力がなされ（ステ
ップ２１３）、その設定時から前記加速カウンタ１４が
スタートしくステップ２１４）、当該加速時増量時間に
至る間まで前記Ｔ【＾設定値出力回路ｉｔの出力に基づ
く非同期噴射を行ない（ステップ２１５）本プログラム
を終了する。

また、ステップ２０３の答が否定（ＮＯ）である場合、
すなわち非同期噴射が行われてない場合には、改めてそ
の後の加速度レベルを判別すべくステップ２０５に進み
、その加速度レベルに応じて前述と同様な加速時増量時
間゛■°（＾の設定を行い、これに応じた非同期噴射を
行って本プログラムを終了する。

なお、ステップ２０４における答が否定（ＮＯ）である
場合、すなわち加速時燃料増量の度合を増大させる必要
のない場合は、ステップ２１３に進み、前回得られた加
速時増量時間Ｔ【＾を用いて非同期噴射を行う。

また、第７図に示すように、加速状態が継続される間、
加速時燃料噴射は一定時間（前述したように例えば４　
ｍ　５ｅｃ）経過毎に弁開度変化量ΔθＴ１１を監視し
つつ行なわれ、燃料噴射弁９からの燃料増量が続けられ
るにこで、前記ＴＬＡｇ、′「Ｌ＾１、′「【＾２に応
じて設定される各加速時増量時間Ｔｔ＾が前記一定時間
を越えるように設定されるので、つまり加速状態の上昇
期間中はＴＬＡｌに続＜”Ｉ”Ｌ＾１、及びＴＬＡｌに
続＜１゛ｔ＾２に対応する加速時増量時間’Ｉ’　Ｌ＾
の終期と初期が重なり合うので燃料噴射弁９の開弁時間
は見掛は上延長される。

なお、」１記実施例においては非同期噴射は金気筒につ
いて斉次噴射を行なうように摺成−されているが、吸気
行程にある気筒のみを抽出して噴射を行うようにしても
よく、この場合は燃費が稼げるという利点がある。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、内燃エンジンの加速状態
を判別する加速判別手段と、該加速判別手段の出力に応
じて加速時燃料増量分を内燃エンジンに供給する加速時
燃料供給手段とを備えた内燃エンジンの燃料供給制御装
置において、前記加速時燃料増量分の供給が行われてい
る間、前記内燃エンジンの加速の度合が上昇したとき前
記加速時燃料増量分を増大させるようにしたので、エン
ジンの加速度合の上昇が連続的に行われる場合でも噴射
すべき燃料が不足することなく、また、燃料増量も連続
的に行われるので快適性を損なうことなく円滑な加速運
転を行い得る。したがって、本発明は特に加速時にスロ
ットルの弁開度を運転者の意志により強制的に調整し得
る自動二輪車の場合に適用して有用である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る内燃エンジンの燃料供給制御装置
の全体構成図、第２図及び第３図は同期噴射の基本的ル
ーチンを示すフローチャート、第４図は同期噴射の噴射
時間設定を説明するフローチャート、第５図は非同期噴
射のルーチンを示すフローチャート、第６図は弁開度と
加速時燃料噴射量との関係を示すグラフ、第７図は弁開
度変化と加速時燃料噴射量との関係を示すタイミングチ
ャートである。 ｌ・・・内燃エンジン、６・・・ＥＣＵ　（加速判別手
段、加速時燃料供給手段）、９・・・燃料噴射弁（加速
時燃料供給手段）、１１・・・′ｒｔ＾設定値出力回路
（加速時燃料供給手段）。 出願人　　本田技研工業株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、内燃エンジンの加速状態を判別する加速判別手段と
   、該加速判別手段の出力に応じて加速時燃料増量分を内
   燃エンジンに供給する加速時燃料供給手段とを備えた内
   燃エンジンの燃料供給制御装置において、前記加速時燃
   料増量分の供給が行われている間、前記内燃エンジンの
   加速の度合が上昇したとき前記加速時燃料増量分を増大
   させるようにしたことを特徴とする内燃エンジンの燃料
   供給制御装置。