JPH01118501A - 乳化重合体及びこれを含有してなる無機多孔質基材用シーラー - Google Patents

乳化重合体及びこれを含有してなる無機多孔質基材用シーラー

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JPH01118501A
JPH01118501A JP309088A JP309088A JPH01118501A JP H01118501 A JPH01118501 A JP H01118501A JP 309088 A JP309088 A JP 309088A JP 309088 A JP309088 A JP 309088A JP H01118501 A JPH01118501 A JP H01118501A
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JP
Japan
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parts
polymerizable monomer
emulsion polymer
emulsion
polyvinyl alcohol
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JP309088A
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English (en)
Inventor
Teruo Kikuta
照夫 菊田
Kohei Hori
堀 耕平
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Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH01118501A publication Critical patent/JPH01118501A/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F2/00Processes of polymerisation
    • C08F2/12Polymerisation in non-solvents
    • C08F2/16Aqueous medium
    • C08F2/22Emulsion polymerisation

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Aftertreatments Of Artificial And Natural Stones (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は乳化重合体及びこれを含有してなる無機多孔質
基材用シーラーに関する。更に詳しくは無機多孔質基材
、特に多孔質の基材に塗布した場合に該基材に良く含浸
して密着性、耐水性及び平滑性に優れた被膜を与える乳
化重合体及びこれ全含有してなり、密着性、耐水性、耐
久性、上塗り適性等の諸物性に優れた無機多孔質基材用
シーラーに関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする問題点)従来
無機多孔質基材のシーラーに使用する樹脂としては比較
的低分子量の湿気硬化型ウレタン、溶剤型樹脂等が用い
られていたが、前者はその毒性が、又後者は有機溶剤の
使用による火災の危険性や環境汚染等が問題になってお
り、水性化の要望が強くなっている。水系シーラーとし
ては、水溶性樹脂や水分散性樹脂を主成分とするものが
種種検討されているが、水溶性樹脂を主成分とするもの
は耐水性が、又、水分散性樹脂を主成分とするものは基
材への含浸性や密着性が悪く、長期の耐久性を有してい
ない。更に水溶性樹脂と水性樹脂分散体を混合して用い
る方法が検討されており、例えばアクリルエマルション
に5〜80%の水溶性樹脂をブレンドする方法(特開昭
61−141769)、特定の重合体水性エマルション
にポリビニルアルコールをブレンドする方法(特開昭5
3−970818)等が提案されているが、いずれの方
法も各々欠点が残され、十分な性能を有する水系シーラ
ーは得られていないのが現状である。
(問題点を解決するための技術的手段)本発明は上記の
ような問題点即ち、湿気硬化型ウレタンや溶剤系樹脂を
主成分とするシーラーが有する毒性、火災の危険性、環
境汚染等の問題や水系シーラーが有する耐水性、含浸不
良、密着性不足、耐久性の不足等の問題音−挙に解決し
たものである。
本発明者らは鋭意研究の結果、重合性単量体成分を乳化
重合する際、ポリビニルアルコールを特定時に加えて得
られる乳化重合体が、従来の水溶性樹脂申みられる欠点
が全く見られず、しかも毒性や環境汚染等の心配も全く
無く、該乳化重合体全含有してなる無機多孔質基材用シ
ーラーが密着性、耐水性等を始めとする諸物性に優れて
いることを見出し、本発明を完成するに至った。
本発明の乳化重合体を製造する際に用いられる重合性単
量体は公知のものであれば特に制限されず、例えばメチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート
、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(
メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレ
ートなどの(メタ)アクリレート類;スチレン、α−メ
チルスチレン、α−クロルスチレン、ビニルトルエン等
の芳香族不飽和単量体;フッ化ビニル、塩化ビニルなど
のハロゲン化ビニル:(メタ)アクリロニトリルなどの
不飽和シアン化合物類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニ
ルなどのビニルエステル類;ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、ヒドロキト、N−メチロール(メタ)ア
クリルアミドなとの不飽和酸アミドまたはその誘導体類
;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートなどのア
ミノ基含有不飽和単量体類;ジビニルベンゼン、エチレ
ングリコールジ(メタ)アクリレートなどの多官能性不
飽和単量体類;グリシジル(メタ)アクリレート、アリ
ルグリシジルエーテルなどのグリシジル基含有不飽和単
量体類;(メタ)アクリル酸、クロトン酸、イタコン酸
、フマル酸、マレイン酸、モノメチルフマレート及びモ
ノエチルフマレートなどの不飽和カルボン酸類又はその
誘導体ス などを挙げる事ができ、これらの1種又はC種以上を使
用することができる。
本発明において用いられるポリビニルアルコールは水溶
性のものであれば特に制限されず、通常市販されている
ものをそのまま用いることができるが、結晶化度や親水
性の面で鹸化度80モルチ以上のものが好ましく、特に
好ましくは鹸化度87モルチ以上である。又、その重合
度、乳化重合体の耐水性や該重合体の分散液の粘度の面
で200〜2600の範囲とするのが好ましく、よシ好
ましくは500〜2400の範囲が好適である。尚、本
発明に使用するポリビニルアルコールとしてはビニルア
ルコール単位で置換された重合体又はポリビニルアルコ
ール中に存在する水散基の水素の一部が他の化合物にて
置換された重合体、例えば一部ブチラール化等を行った
重合体であっても構わない。
本発明の乳化重合体は前記重合性単量体成分を乳化剤の
存在下又は不存在下に重合開始剤を用いて乳化重合する
際に、ポリビニルアルコールヲ水系媒体中に介在せしめ
て得られるものであるが、重合性単量体成分の供給が2
0重量%未満の時期にポリビニルアルコール全介在させ
た場合は、重合時の安定性が低下し、重合反応を終了し
た後にポリビニルアルコール全重合体分散液に混合した
だけではポリビニルアルコールと重合体の一体化が不充
分となり、本発明の特徴が十分に発揮されなくなる。し
たがって、本発明においては、ポリビニルアルコールを
水系媒体中に介在せしめる時期は重合性単量体成分の少
なくとも20重量優に相当する量全反応系内に供給した
後としなければならず、特に該重合性単量体の30〜8
0重量%に相当する全全供給した後とするのが好適であ
る。
本発明において用いるポリビニルアルコールの使用量は
特に限定されないが、本発明の乳化重合体をシーラーと
して用いる場合の基材に対する密着性や耐水性の面で全
重合性単量体100重量部に対して固形分比で1〜30
重量部の範囲とするのが好ましく、より好ましくは5〜
25重量部の範囲が好適である。
本発明において乳化重合に用いる重合開始剤としては、
例えば過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過酸化水
素、ペンゾイルノ!−オキサイド等の公知の水溶性もし
くは油溶性開始剤を用いる事ができる。またこの時還元
剤として亜硫醒水素ナトリウム、L−アスコルビン酸等
を用いてレドックス系開始剤としてもよい。又、必要に
より用いる乳化剤としてはラウリル硫酸ナトリウム等の
アニオン系活性剤、ポリオキシメチレンアルキルエーテ
ル等のノニオン系活性剤が挙げられる。更に、重合時に
分子tg節を目的としてラウリルメルーカブタンの様な
連鎖移動剤全使用してもよい。
乳化重合するにあたり、その諸条件は特に制限されない
が、重合体とポリビニルアルコールとの一体化をより促
進する為には、重合温度を40℃以上、より好ましくは
50℃以上とすることができる。又、前記重合性単量体
成分を同種又は異種の2以上の単量体成分に分割し、こ
れを多段で重合するに際してポリビニルアルコール全第
2段目以降の単量体成分の供給時に水系媒体中に介在せ
しめておく方法は、基材への含浸性が低下することなく
密着性や耐水性が著しく優れた乳化重合体を得るうえで
特に好ましい態様である。
本発明の乳化重合体は必要に応じて公知の添加剤、例え
ば成膜助剤、顔料、充填剤、トナー、湿潤剤、帯電防止
剤等が適宜配合されていてもよい。
本発明の無機多孔質基材用シーラーは上記手順により得
られる本発明の乳化重合体を含んでなるものである。該
乳化重合体はそのまま本発明の無機多孔質基材用シーラ
ーとして使用できるが、必要に応じて成膜助剤、顔料、
充填剤、トナー、湿潤剤等を配合して用いてもよい。但
し、顔料、充填剤及びトナーの使用量は本発明の乳化重
合体の特徴を損なわない為に乳化重合体100重量部(
不揮発分換算)当たり、300重量部以下とするのが好
ましい。
(発明の効果) 本発明の乳化重合体は重合性単量体成分の少なくとも2
0!f%全反応系内に供給せしめて得られるために、単
に乳化重合体とポリビニルアルコールを混合したものに
比べて、基材に対する密着性や耐温水性等の耐水性に著
しく優れていると共に、耐凍害性等の耐久性、上塗り塗
料の塗装時の耐リフティング性、上塗り塗膜との層間密
着等も向上している。
従って、本発明の乳化重合体を含有してなる本発明の無
機多孔質基材用シーラーは、例えばモルタル、コンクリ
ート、軽量気泡コンクリート、スレート板、珪酸カルシ
ウム板等の基材に好適に用いることができる。
(実施例) 以下実施例によって本発明の詳細な説明するが、本発明
は以下の実施例によって限定されるものではない。なお
、例中の部は特にことわりが無い限り重量による。
実施例1 攪拌器、還流冷却器、滴下ロート、温度計全備えた21
の七ノ4ラブルフラスコに脱イオン水500部、ラウリ
ル硫酸ナトリウム8部を仕込んだ後、窒素ガス上吹き込
みながら、攪拌下に70℃迄昇温した。しかる後、第一
段目の重合性単量体成分としてメタクリル酸メチル80
部、スチレン40部、ブチルアクリレート76部、メタ
クリル酸4部からなる重合性単量体成分を1時間にわた
って均一に滴下し念。更に続けて第二段目の重合性単量
体成分としてメタクリル酸メチル80部、スチレン40
部、ブチルアクリレート76部、メタクリル酸4部から
なる重合性単量体成分’t1時間にわたって均一に滴下
した。この間同時に10%の過硫酸アンモニウム水溶液
10部を2時間にわたって均一に滴下した。又、第二段
目の重合性単量体の混合物の滴下時に同時にクラレボパ
ールPVA−117(クラレ(株)製、jflJビニル
アルコール:重合度1700.鹸化度98〜99モル%
)の10チ水溶g565.5部’に1時間にわたって均
一に滴下した。その後1時間熟成を行り之後、冷却を行
い、25%のアンモニア水金6.3部添加して乳化重合
体(1)を得た。この乳化重合体(1)は不揮発分29
.1優、pH9,1、粘度4800aps (B型粘度
計)、最低成膜温度0℃以下の特数値全示した。乳化重
合体(1)全テフロン板上に塗布して乾燥した後、剥離
した塗膜全ソックスレー抽出器?用いて、100℃の水
で4時間加熱して抽出したところ塗膜100部に対して
0.1部のポリビニルアルコールの抽tbが確認できた
実施例2 攪拌器、還流冷却器、滴下ロート、温度計を備えた3ノ
の七パラプルフラスコに脱イオン水350部を仕込んだ
後、窒素がスを吹き込みながら、攪拌下に60℃迄昇温
した。しかる後、メチルメタクリレート140部、シク
ロヘキシルメタクリレ−)100部、2−エチルへキシ
ルアクリレート35部、グリシジルメタクリレート2部
、アクリル酸3部からなる重合性単量体混合物にエマル
ダン950(花王(株)製:ポリオキシエチレンノニル
フェニルエーテル)7部、レベノールWZ(花王(株)
製:、f?リオキシエチレンノニルフェニルエーテル硫
酸ナトリウムの25%水溶液)10部、脱イオン水84
部を加えてなる第一段目のプレエマルション混合物を2
時間にわたって均一に滴下を行った。この間2%の過硫
酸カリウム水溶液42部と5%の亜硫酸水素す) IJ
ウム水溶液8.4部klo分毎に第一段目のプレエマル
ション混合物の滴下終了迄分割してフラスコに添加した
。滴下終了後30分間熟成を行った。熟成終了後、直ち
にタラレボバールPVA −205(クラレ(株)製:
重合度500.鹸化度87〜89モル%)の10%水溶
液1412部で七14ラブルフラスコに仕込んだ。次に
メチルメタクリレート60部、2−エチルへキシルアク
リレート55部、グリシジルメタクリレート2部、アク
リル酸3部からなる重合性単量体成分にエマルダン95
 (13部、レペノールWZ ’i 6部、脱イオン水
36部を加えてなる第二段目のプレエマルション混合物
に1時間にわたって均一に滴下を行った。この間2%の
過硫酸カリウム水溶液18部と5%の亜硫酸水素ナトリ
ウム水溶液3.6部klo分毎に第二段目のプレエマル
ション混合物の滴下終了迄分割してフラスコに添加した
。第二段目のプレエマルション混合物の滴下終了後、1
時間熟成を行い、冷却をして、25%のアンモニア水金
5.7部添加し、中和?行った。こうして得られた乳化
重合体(2)は不揮発分24.6%、pH9,2、粘度
124 cps (B型粘度計)最低成膜温度12℃の
特数値全示した。乳化重合体(2) ’fi−テフロン
板上に塗布した後、剥離して得られた塗膜全実施例1と
同様の方法でポリビニルアルコールの抽出を行ったとこ
ろ、塗膜100部に対シて0.3 Mのポリビニルアル
コールが確認できた。
実施例3 実施例1で用いたのと同じセノfラブルフラスコに脱イ
オン水350部とイタコン酸3部全仕込んだ後、窒素ガ
ス全欧き込みながら、攪拌下に75℃迄昇温した。しか
る後、スチレン20部、アクリロニトリル20部、エチ
ルアクリレート79部からなる重合性単量体成分に71
イテノール08(第一工業製薬(株)製重合乳化剤)の
20%水溶液を18部、脱イオン水30部、4チの過酸
化水素6部を加えてなる第一段目のプレエマルション混
合物を1時間にわたって均一に滴下全行った。
しかる後、スチレン80部、アクリロニトリル80部、
エチルアクリレート118部からなる重合性型量体にハ
イテノール08の20%水溶液を42部、脱イオン水3
0部、4%の逸散化水素水溶液14部を加えてなる第二
段目のプレエマルション混合物全1時間にわたって均一
に滴下を行った。第二段目の滴下が90%終了した時点
で5%のクラレボバールPVA −124(クラン(株
)製ポリビニルアルコール二重合度2400.鹸化度9
8〜99モル%)全480部添加した。第二段目のプレ
エマルション混合物の滴下終了後、1時間熟成を行なっ
た後、冷却をして、25%のアンモニア水全3.3部を
添加して、中和を行った。得られた乳化重合体(3)は
不揮発分31.6%、pH8,8、粘度440 cps
 、最低成膜温度0℃以下の特数値を示した。実施例1
と同様の方法でポリビニルアルコールの抽出を行ったと
ころ、塗膜100部に対して0.1部のポリビニルアル
コールの抽出が確認できた。
比較例1 実施例1において、ポリビニルアルコールの10%水溶
g全乳化重合時に滴下せずに、これを重合を終了して得
られた乳化重合物に単に混合しただけとする以外は実施
例1と同様の操作を繰り返して、比較用乳化重合体(1
)ヲ得た。この比較用乳化重合体(1)は不揮発分29
.0%、pH8,9、粘度2200cp@(B型粘度計
)、最低成膜温度0℃以下の特数値を示した。この比較
用乳化重合体(1)全実施例1と同様の方法で抽出を行
ったところ、塗膜100部当たり12.7部の/ IJ
ビニルアルコールの抽出が確認できた。
比較例2 実M例2において、ポリビニルアルコールの10%水溶
液全乳化重合時に添加せずに、これを重合を終了して得
られた乳化重合物に単に混合しただけとする以外は実施
例2と同様の操作を繰り返して、比較用乳化重合体(2
)を得た。得られた比較用乳化重合体(2)は不揮発分
24.4%、pH9,1、粘度33 cps (B型粘
度計)、最低成膜温度43℃の特数値を示した。比較用
乳化重合体(2)を実施例1と同様の方法で抽出を行っ
たところ塗膜100部当たり、22.7部のポリビニル
アルコールの抽出が確認できた。
比較例3 攪拌器、還流冷却器、温度計金偏えた11のセノ母ラブ
ルフラスコにクラレボパールPVA −117の10%
水溶液600部を仕込んだ後、窒素ガスを吹き込みなが
ら、攪拌下に70℃迄昇温した。
しかる後、過硫酸アンモニウムの1%水溶液8部全添加
して、70℃で60分間加熱処理を行った。
こうして加熱処理し念後のポリビニルアルコールの10
%水溶gを、比較例1におけるポリビニルアルコールの
10%水溶液の代わりに用いた以外は、比較例1と同様
の操作を繰り返して比較用乳化重合体(3)ヲ得た。こ
の比較用乳化重合体(3)は不揮発分28.9%、pH
8,8、粘度2080cps 、 ffj5低成膜温度
O℃以下の特数値を示した。この比較用乳化重合体(3
)を実施例1と同様の方法で抽出を行ったところ塗膜1
00部当たり10.9部のポリビニルアルコールの抽出
が確認出来た。
実施例4 実施例1において、重合性単量体成分を第一段目と第二
段目とに分割せずに、これを混合して一段で2時間にわ
たって均一に滴下した(但し、ポリビニルアルコールの
10%水溶液は重合性単量体成分のうち50%に相当す
る量を滴下し終え要時間から同様に滴下した。)以外は
実施例1と同様の操作を繰り返して乳化重合体(4)を
得た。乳化重合体(4)の塗膜を実施例1と同様に抽出
したところ、塗膜100部に対して0.3部のポリビニ
ルアルコールの抽出を確認できた。
実施例5 実施例1で用いたと同じ七パラプルフラスコに脱イオン
水350部と6部のエマルダン950を仕込んだ後、窒
素がスを吹き込みながら、攪拌下に35℃迄昇温した。
しかる後、スチレン120部、2−エチルへキシルアク
リレート115部、メタクリル酸5部からなる重合性単
量体成分にエマルダン950の20%水溶液を60部と
脱イオン水40部を加えてなるプレエマルション混合物
を6時間にわたって均一に滴下した。この間20チの過
硫酸アンモニウム60部と10%の亜硫酸水素ナトリウ
ム60 fi(S ’t”均等に分割して10分毎に添
加した。プレエマルション混合物の滴下終了後、2時間
熟成を行った。熟成終了後、冷却して、25%のアンモ
ニア水4.0部を添加して中和を行った。得られた乳化
重合体(5)は不揮発分26.8%、−8,7、粘度2
280cps (B型粘度計)、最低成膜温度0℃以下
の特数値を示した。得られた乳化重合体(5)の塗膜を
実施例1と同様に抽出を行ったところ、塗膜100部に
対して0.5部のポリビニルアルコールの確認が出来た
実施例6 実施例1で用いたと同じ七ノ母ラブルフラスコに脱イオ
ン水350部とラウリル硫酸ナトリウム5部と過硫酸ア
ンモニウム0.5部を仕込んだ後、窒素ガスを吹き込み
ながら、攪拌下に60℃迄昇温した。しかる後、メチル
メタクリレート100部、ブチルメタアクリレート80
部、エチルアクリレート54部、ジビニルベンゼン2部
、アクリル酸4部からなる単量体成分にベンゾイルツヤ
−オキサイド3部を溶解して滴下用混合物全2時間にわ
たって均一に滴下した。滴下終了15分前即ち、滴を 下用混合物の87.5%今滴下した時点でブーセノール
KH−17(日本合成化学工業(株)#!:鹸化鹸化度
8シ 890部の滴下を開始して、約30分かけて滴下した。
重合性単量体の滴下終了後1時間熟成上行った。熟成終
了後、冷却して、25%のアンモニア水3,5部とトリ
エチルアミン0.4部全添加して中和全行った。得られ
た乳化重合体(6)は不揮発分25、2%、pH 9.
 3、粘度2 4 0 cps 、最低成膜温度48℃
の特数値を示した。得られた乳化重合体(6)の塗膜を
実施例1と同様に抽出全行ったところ、塗膜100部に
対して4.1部のポリビニルアルコールの確認ができた
比較例4 実施例4において、ポリビニルアルコールの10%水溶
液の添加時期全重合性単量体成分の滴下開始前とする他
は実施例4と同様の操作を繰り返したところ、該重合性
単量体成分の50%に相当する量を滴下した時点でセパ
ラブルフラスコの内容物の粘度が急上昇し、反応の続行
が不可能となった。
実施例7 実施例1〜6で得られた乳化重合体(1)〜(6)及び
比較例1〜3で得られた比較用乳化重合体(1)〜(3
)を用い、乳化重合体(1)、 (3)〜(6)及び比
較用乳化重合体(1)、(3)はそのまま、乳化重合体
(2)と比較用乳化重合体(2)は各々100部に対し
てC8−12(チッソ(株)製の成膜助剤)2部を添加
して、それぞれ無機多孔質基材用シーラー(1)〜(6
)及び比較用無機多孔質基材用シーラー(1)〜(3)
とし、これら全第1表に示した無機多孔質基材上に20
,j9/m2塗布し、120℃で10分間熱風乾燥器中
で乾燥した後、塗膜の基材に対する密着性、耐温水性、
耐凍害性及び上塗り塗料に対する密着性を調べた。
結果は第1表に示したとうりであった。
第     1     表 注) 上塗り塗料中の水分によるリフティングが生じた
ことを示している。
評価) ◎ 〉 ○ 〉 Δ 〉 × 試験方法 一矢密着:塗膜をカッターナイフで3電間隔で5×5の
基盤目を切り、ポリエステル製粘着テープを圧着した後
、引き剥がして塗膜の残存状態を調べた。
×;塗膜が全部剥離した 耐温水性:塗膜を塗布し念試験片を60℃の温水に5日
間浸漬した後、2日間室温で乾燥し、上記と同様の方法
で密着性を調べた。
耐凍害性:10℃の水中浸漬2時間→−20℃の気中凍
結2時間で1サイクルとして、200サイクル行った後
、2日間室温で乾燥後、上記と同様の方法で密着性音調
べた。
上塗適性二以下に示す配合より得られる塗料を既に塗布
済の実施例4で得られた基材上に固形分で4097m2
塗布し、120℃で10分間熱風乾燥機中で乾燥した後
、−次密着試験と同様の方法で密着性を調べた。
塗料配合 水                       6
4.6デモールEP(花王(株)裂)2.0 ノプコ8034 (す乙θ5(株)製)0.3酸化チタ
ン(ルチル型)           54.0カオリ
ン                   6.0アク
リセツト210E              146
.7C8−12(チッソ(株)製)9.5 合   計             284.1部注
)アクリセラ)210Eは日本触媒化学工業(株)製の
アクリルエマルション、不揮発分50饅。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、重合性単量体成分を水系媒体中で乳化重合するにあ
    たり、該重合性単量体成分の少なくとも20重量%に相
    当する量を反応系内に供給した後、ポリビニルアルコー
    ルを水系媒体中に介在せしめて得られることを特徴とす
    る乳化重合体。 2、ポリビニルアルコールが鹸化度80モル%以上であ
    る特許請求の範囲第1項記載の乳化重合体。 3、ポリビニルアルコールの重合度が200〜2600
    の範囲にある特許請求の範囲第1項記載の乳化重合体。 4、ポリビニルアルコールを重合性単量体100重量部
    当たり固形分換算で1〜30重量部の量で用いる特許請
    求の範囲第1項記載の乳化重合体。 5、重合性単量体成分を40℃以上の温度で重合する特
    許請求の範囲第1項記載の乳化重合体。 6、重合性単量体成分を多段重合する特許請求の範囲第
    1項記載の乳化重合体。 7、重合性単量体成分を水系媒体中で乳化重合するにあ
    たり、該重合性単量体成分の少なくとも20重量%に相
    当する量を反応系内に供給した後、ポリビニルアルコー
    ルを水系媒体中に介在せしめて得られる乳化重合体を含
    有してなる無機多孔質基材用シーラー。 8、ポリビニルアルコールが鹸化度80モル%以上であ
    る特許請求の範囲第7項記載の無機多孔質基材用シーラ
    ー。 9、ポリビニルアルコールの重合度が200〜2600
    の範囲にある特許請求の範囲第7項記載の無機多孔質基
    材用シーラー。 10、ポリビニルアルコールを重合性単量体100重量
    部当たり固形分換算で1〜30重量部の量で用いる特許
    請求の範囲第7項記載の無機多孔質基材用シーラー。 11、重合性単量体成分を40℃以上の温度で重合する
    特許請求の範囲第7項記載の無機多孔質基材用シーラー
    。 12、重合性単量体成分を多段重合する特許請求の範囲
    第7項記載の無機多孔質基材用シーラー。
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