JPH01117855A - 4,4―ジスルホニルブタン酸エステル類の製造法 - Google Patents

4,4―ジスルホニルブタン酸エステル類の製造法

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JPH01117855A
JPH01117855A JP27357787A JP27357787A JPH01117855A JP H01117855 A JPH01117855 A JP H01117855A JP 27357787 A JP27357787 A JP 27357787A JP 27357787 A JP27357787 A JP 27357787A JP H01117855 A JPH01117855 A JP H01117855A
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disulfonylbutanoic
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徹 美濃島
Noriaki Okamura
憲明 岡村
Atsuo Hasato
篤夫 羽里
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、4,4−ジスルホニルブタン酸エステル類、
およびその製造法に関する。
更に詳細には医薬品として有用であるイソ力ルバザイク
リン類の合成中間体として有用な、4,4−ジスルホニ
ルブタン酸エステル類およびその製造法に関する。
〈従来技術〉 プロスタグランジンは生体において主として動脈の血管
内壁で産生される局所ホルモンであり、その強力な生理
活性例えば血小板凝集抑制活性。
血管拡張活性等により生体の細胞機能を調節する重要な
因子であり、このものを直接医薬品として供する試みが
行われている[クリニカル・ファーマコロジイー・オブ
・プロスタリ“イクリン(Clinical phar
macOIOgV of Prostacyclin)
Raven Press、 N、Y、、 198月。
しかし天然プロスタサイクリンは分子内に非常に加水分
解されやすいエノールエーテル結合を有するため、中性
又は酸性条件では容易に失活し、医薬品としてはその化
学的不安定性のため好ましい化合物とはいえない。この
ため天然プロスタサイクリンと同様の生理活性を有する
化学的に安定な合成プロスタザイクリン誘導体が内外で
鋭意検討されている。
近年、カルバサイクリンの二重結合異性体の一種である
イソカルバ1ナイクリン、すなわら、9(0)−メタノ
−八6(9cr)−プロスタグランジン■1類がこの同
族体の中でも最も強い血小板凝集抑制作用を示すことが
発見され、医薬品としての応用が期待されるようになっ
た[°地上らテトラヘドロン・レターズ(Tetrah
edron Lett、)、 24゜3493(198
3)、特開昭59−137445号公報]。
一方、最近、本発明者らが別途出願した、イソカルバサ
イクリン類の新規な製造法は、下記scheme■に示
すごとく、入手容易な(R14−ヒドロキシ−2−シク
ロベンテノンを出発物質としているため、光学活性体が
容易に得られる点、位置特異的な反応を経ているため、
不要な副生成物が生じない点、短工程で通算収率が高い
点などで工業的に極めて有利なイソカルバサイクリン類
の製造法である。
scheme H ROOR かかるイソ力ルバサイタリンの製造法において、鍵反応
はC4−ブロックの位置特異的カップリング反応であり
、本反応に用いるジスルホニルブタン酸メチルは、極め
て重要な中間体である。
〈発明の目的〉 本発明者らは、医薬品として有用なイソカルパリイタリ
ン類を合成するのに必要なC4−ブロックである4、4
−ジスルホニルブタン酸エステル類の合成法を確立する
ことを目的として鋭意研究した結果、目的の4,4−ジ
スルホニルブタン酸エステル類を新規な合成法で得るこ
とに成功し、本発明に到達したものである。
〈発明の構成及び効果〉 本発明では、下記式[I] で表わされる4、4−ジスルホニルブタン酸エステル類
が提供される。式[工]においてR1は水素原子または
01〜C4のアルキル基を表わす。かかる01〜C4の
アルキル基としては、メチル基。
エチル基、プロピル基、ブチル基などが挙げられるが、
これらのうちメチル基が特に好ましいものとして挙げる
ことができる。
R2は01〜C5のアルキル基又は、置換もしくは非置
換のフェニル基を表わす。01〜C5のアルキル基とし
ては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペ
ンデル基などが挙げられる。
置換もしくは非置換のフェニル基としては、フェニル基
、p−t〜ルイル基、p−メ1〜キシフェニル基などが
挙げられる。これらのうちフェニル基が特に好ましいも
のとして挙げることができる。
本発明により提供される上記式[I]で表わされる4、
4−ジスルホニルブタン酸エステル類の好ましい具体例
としては、下記に示した化合物を挙げることができる。
(1) 4.4−ビス(フェニルスルホニル)−ブタン
(2) 4.4−ビス(フェニルスルホニル)−ブタン
酸メチル (3) 4.4−ビス(フェニルスルホニル)−ブタン
酸エチル (4) 4.4−ビス(p−トルイルスルホニル)−ブ
タン酸 (5) 4.4−ビス(p−トルイルスルホニル)−ブ
タン酸メチル (6) 4.4−ビス(メタンスルホニル)−ブタン酸
(7) 4.4−ビス(メタンスルホニル)−ブタン酸
メチル しかしながら、これらに限定されるものではない。
上記式[I]で表わされる4、4−ジスルホニルブタン
酸エステル類は、下記式[I’]で表わされる4、4−
ジチオブタン酸エステル類を酸化剤と反応せしめ、ざら
に必要に応じて加水分解反応、エステル化反応を行なう
ことにより製造することができる。かかる酸化反応は、
通常のスルフィドをスルホンに酸化する反応が応用でき
、例えば文献[ニス・アール・サンドラ−、ウオルフ・
シロ(S、f?、5andler、 W、Caro、)
 、オーカ゛ニック・ファンクショナル・グループ・プ
レパレーションズ(Organic Function
al Group Prepara−tions)、ア
カデミツク・プレス・ニューヨーク・アンド・ロンドン
(^CADEHICPRESS ’New York 
andLOndOn) 1968年;新実験化学講座、
15巻(I−1゜l−2)、日本化学会編、丸善■、 
1976年1などが参考とされる。
酸化剤として!ま、過マンガン酸塩、クロム酸。
酸化ルテニウムなどの重金属酸化物、または過酸化水素
、t−ブチルヒドロペルオキシド、クミルヒドロペルオ
キシドなどの過酸化物、または過ギ酸、過酢酸、過安息
香酸1m−クロロ過安息香酸。
モノ過フタル酸、トリフルオロ過酢酸などの有機過酸、
またはペルオキソ硫酸、ベルオキソニ硫酸カリウム、ベ
ルオキソニ硫酸アンモニウム、ペルオキソ−硫酸カリウ
ムなどの硫黄酸化物が挙げられる。この中で好ましくは
過酸fl、、 m−クロロ過安息香酸などの有機過酸、
およびペルオキソ−硫酸カリウムが用いられる。ざらに
好ましくは、過酸化水素−酢酸−無水酢酸より系内で調
製される過酢酸および硫酸カリウム−ftL酸水素カリ
ウムと混合されて安定化されたペルオキソ−硫酸カリウ
ムが用いられる。これらの試薬は原料に対し1〜20倍
当母程度用いられ、好ましくは2〜5倍当倍周吊用れる
。反応溶媒は用いる酸化剤によって異なるが、過酢酸な
どの過酸を用いる場合には、酢酸などが用いられ、ペル
オキソ−硫酸カリウムを用いる場合には水、メタノール
などが用いられるが、これらに限定されるものではない
。反応温度は、用いる酸化剤によって異なるが通常O〜
150℃の範囲でおり、好ましくは20〜100℃の範
囲である。反応時間は用いる酸化剤1反応溶媒の種類。
反応温度1反応量などによって変化するが、通常1〜2
4時間程度であり、実施にあたってはシリカゲル薄層ク
ロマトグラフィーなどで目的物の生成を確認しながら行
なうことが好ましい。かかる酸化反応の工程において、
反応条件によってエステル基の加水分解反応を伴なう場
合がおこり得る。
また望むならば、通常の方法に従って加水分解すること
もできる。さらにかくして得られる4、4−ジスルホニ
ルブタン酸類は望むならば、通常用いられる方法[例え
ばティー・ダブリュー・グリーン(T、 W、 Gre
en)、プロテクテイブ・グループス・イン・オルガニ
ック・シンセシス(Protect 1vecroup
s in organtc 5ynthesis)、ジ
ョン・ウィリー・アンド・リーンズ・ニューヨーク(J
ohn Wileyand 5ons、 New Yo
rk) 、 1981年参照]によりエステル化するこ
とができる。
原料化合物でおる下記式[I[] [式中、R11,R2は前記定義に同じである。]で表
わされる4、4−ジチオブタン酸エステル類は下記式[
I[1] %式%[[] [式中、R12は前記定義に同じである。]で表わされ
る3−ホルミルプロパン酸エステル類をチオケタール化
することによって19にとができる。かかるチオケター
ル化反応は通常用いられる方法[ティー・ダブリュー・
グリーン(T、 W。
Green)、プロテグテイブ・グループス・イン・オ
ルガニックφシンセシス(PrOteCtiVe Gr
oupS inOrgan、ic 5ynthesis
)、ジョン・ウィリー・アンドφサンズ、ニューヨーク
(John Wiley and 5ons。
New York) 、 1981年りI)129〜1
38参照]により行なうことができる。例えば製塩a、
p−t〜ルエンスルホン酸、硫酸、三フッ化ホウ素など
の酸触媒の存在下チオフェノールなどのチオール類を作
用させることにより行なうことができる。またざらに過
剰の塩化トリメチルシランとチオール類を作用させるこ
とによっても行なうことができる。
反応溶媒は、エーテル、ベンビン、トルエン。
ジクロロメタン、クロロホルムなどの非プロトン性溶媒
が好ましいものとして挙げることができる。
反応温度は用いる試薬、溶媒によって異なるが、0〜1
00℃の範囲が好ましいものとして挙げることができる
。しかしながら、かかるチオケタール化反応はこれらの
方法に限定されるものではない。
出発原料にあたる上記式[I11]で表わされる3−ホ
ルミルプロパン酸エステル類は既知物質であり、例えば
市販の3−カルボメトキシ−プロピオニルクロライドを
文献の方法[シー・ジー・シエファーら(C,G、5h
aefer、 etal)シンセシス(Synthes
is)、 767頁、 1976年」に従い還元するこ
とによって容易に得られる。
かくして、工業的に入手容易な3−カルボメトキシ−プ
ロピオニルクロライドより3工程で、前記式[I]で表
わされる4、4−ジスルホニル−ブタン酸エステル類を
製造することができる。
また一方、前記式[I]で表わされる4、4−ジスルホ
ニルブタン酸エステル類は、下記式[V][式中、R2
は前記定義に同じである。]で表わされるジスルホニル
メタン類を塩基で処理し、次いで下記式[VI] [式中、R13は前記定義に同じである。]で表わされ
るアクリル酸エステル類と反応せしめ、ざらに必要に応
じて加水分解反応、エステル化反応を行なうことにより
製造することができる。かかる反応に用いられる塩基と
しては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、ナトリウ
ムメトキシド。
ナトす「クムエトキシド、すl−リウムアミド、カリウ
ムアミド、リチウムアミド、リチウムジイソプロピルア
ミドなど、当技術分野において通常用いられる塩基を好
ましいものとして挙げることができる二特に好ましく、
は水素化す1〜リウムを挙げることができる。反応溶媒
としては、用いる試薬によっても異なるが、水素化ナト
リウムを用いる場合にはジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシドなどの極性溶媒が用いられる。
反応温度は用いる試薬、溶媒によっても異なるが一50
℃〜100℃の範囲が好ましいものとして挙げることが
でき、特に好ましくは0〜40℃の範囲を挙げることか
できる。反応時間は、用いる試薬。
溶媒、温度によって異なるが、30分間〜20時間程度
であり、実施にあたってはシリカゲル薄層クロマトグラ
フィーなどで目的物の生成を確認しながら行なうことが
好ましい。反応試薬の量については、前記式[V]で表
わされるジスルホニルメタン類を0.5〜2当量の塩基
で処理し、これに0.5〜2当量の前記式[VI]で表
わされるアクリル酸エステル類と反応させることが好ま
しい。かくして前記式[I]で表わされる4、4−ジス
ルホニルブタン酸エステル類が製造されるが反応条件な
どはこれらに限定されるものではない。
以上述べたごとく、3−カルボメトキシプロピオニルク
ロライドおよびアクリル酸エステルという工業的に入手
容易な出発原料より2通りの方法により前記式[I]で
表わされる4、4−ジスルホニルブタン酸エステル類を
製造することができる。
以上の方法により製造される前記式[i]で表わされる
4、4−ジスルホニルブタン酸エステル類は、PGIz
様活性例えば血小板凝集抑制作用。
血管拡張作用、降圧作用、細胞保護作用等を有すること
が期待され、医薬品として有望視されているイソカルバ
サイクリンを合成する中間体として有用な化合物である
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
参考例1 4−オキソ−ブタン酸メチルの合成 窒素雰囲気下、2,6−ルチジン(1,07(J 、 
10mM)の無水テl〜ラヒドロフラン(40m>溶液
に10%パラジウム−炭素(0,18(])を加え、水
素雰囲気下に置換後、激しく攪拌しなから3−カルボメ
トキシ−プロごオニルクロライド(1,51g 、 1
0mM)の無水テトラヒドロフラン(10In!り溶液
を室温で、10分間かけて滴下した。室温下3時間攪拌
後、減圧下、溶媒を留去し、残渣にジエチルエーテル(
20d)とヘキサン(20m)を加えてよく1辰りまぜ
た後不溶物を)戸別した。)戸液を減圧上濃縮して目的
物の4−オキソブタン酸メチル(0,63g、粗服率4
3%)を得た。ざらにこの組成物は減圧蒸留(125°
C/ 17mm11g )により精製できた。
このもののスペクトルデータは以下の通りであった。
NMR(CDG3.δppm) : 2.5〜2.9(411,m)、 3.69(30,s
)、 9.81(IH,s)。
I R(neat、 cm” ) ; 2960、 1740. 1720. 1440. 1
360. 1200゜1170゜ 実施例1 4.4−ビス(フェニルチオ)−ブタン酸メチルの食感 参考例1で得られた4−オキソ−ブタン酸メチル(23
2mg)のクロロホルム(4d)溶液にチオフェノール
(441mg)を加え、次いで1〜リメチルシリルクロ
ライド(326mg)のクロロホルム(4rdl>溶液
を10分間かけてゆっくりと加えた。反応混合物を室温
のまま12時間攪拌した後、炭酸水素ナトリウムの4%
水溶液(10rnl)を加え10分間攪拌し、有機物を
塩化メチレンで抽出した。抽出液を炭酸水素ナトリウム
水溶液、飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、)濾過後濃縮して得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=
7:1)に付して、目的の4.4−ビス(フェニルチオ
)−ブタン酸メチル(333mg 、収率52%)を得
た。
このもののスペクトルデータは以下の通り。
NMR(CDCR3,δppm) 2.0〜2.3(211,m)、 2.5〜2.8(2
11,m)。
3゜64(3+1.S)、 4.48(1N、t、J=
7H2)。
7.2〜7.6(1ON、m)。
I R(neat、 cnrl ) 2950、1735.1580.1480.1430.
740..690゜ 実施例2 4.4−ビス(フェニルスルホニル)−ブタン酸メチル
の合成 実施例1で得られた4、4−ごスフェニルチオーブタン
酸メチル(318mc+)の酢酸(2威)溶液に無水酢
1 (0,5Inl1)を加え0℃に冷却し、35%過
酸化水素水(0,6d)をゆっくり滴下した。反応混合
物を徐々に昇温し、最終的に50〜60℃の温度範囲で
4時間攪拌した。反応混合物に水30dを加え有機物を
酢酸エチルで抽出し、抽出液を炭酸水素すトリウム水溶
液、亜硫酸水素ナトリウム水溶液。
および飽和食塩水で順次洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。濾過後、濃縮して得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ヘキナン:酢酸エチル=
3 : 1 )に付して、目的の4゜4−ビス(フェニ
ルスルホニル)−ブタン酸メチル(276m(] 、収
率72%)を19だ。
このもののスペクトルデータは以下の通りであった。
NMR(CDQ23 、δppm )  :2.3〜2
.6(2H,m)、 2.6〜2.9(2H,m)。
3.63(3H,S)、 4.83(ill、t、 J
=6H2)。
7.5〜7.8(6tl、m)、 7.8〜8.1(4
tl、m)。
I R(KBr disc、 cm” ) :2950
、1730.1580.1445.1330.1310
゜1160、1080.750.730.690゜実施
例3 実施例1で得られた4、4−ビス(フェニルチオ)−ブ
タン酸メチル(140mg)のメタノール(10rni
)容器にペルオキソ−硫酸カリウム(OXONE■)3
Qを加え室温で4時間攪拌した。次いで反応混合物に水
(20m)を加え、酢酸エチルで有機物を抽出し、抽出
液を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。を濾過後濃縮して、得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーに付して目的の4.4−ビス(フ
ェニルスルホニル)−ブタン酸メチル(119+ng、
収率70%)を得た。
このもののスペクトルデータは実施例2で得られたもの
と同じであった。
実施例4 4.4−ビス(フェニルスルホニル)−ブタン酸の合成 21フラスコに酢酸(400m) 、無水酢酸(200
d>、および35%過酸化水素水(200d)を入れ、
60℃の油浴につけた。これに実施例1の方法で得られ
た4、4−ビス(フェニルチオ)−ブタン酸メチル50
Qの酢1 (100mal)溶液をフラスコ内の温度が
60〜80℃の範囲内であるように調節しながらゆっく
りと滴下した。滴下後油浴の温度を120℃に上げ、2
時間加熱、還流した。反応混合物を放冷後、31の氷水
に注ぎ、析出してきた白色結晶を)月収し、目的の4,
4−ビス(フェニルスルホニル)−ブタン!(33g、
収率57%)を得た。
このもののスペクトルデータは以下の通りであった。
NMR(CDGh 、 δppm) 2.4〜2.6(2H,m)、 2.8〜3.0(2H
,m)。
4.75(IH,t、 J=6Hz)、 7.4〜8.
1(1011,m)。
IR(KBr、 disc、  cm−1)3070、
2950.1705.1455.1335.1320゜
1255、1165.1155.1145.10&0.
755゜725、685゜ 実施例5 4.4−ビス(フェニルスルホニル)−ブタン酸メチル
の合成 実施例4で得られた4、4−ビス(フェニルスルホニル
)−ブタン酸(33a)の塩化メチレン(800rId
l)溶液に、メタノール(200m)および濃硫酸(1
(7りを加えて12時間室温で攪拌した。反応混合物に
炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて硫酸を中和し、分液
後、水層を塩化メチレンで2回抽出し、有機層を合わせ
て飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグネシウムで屹燥
後、濾過、1縮し、得られた粗製の4.4−ビス(ツブ
ニルスルホニル)−ブタン酸メチルを塩化メチレン−ジ
エチルエーテルより再結晶して、目的の精製品(31,
7g、収率92%)を得た。
このもののスペクトルデータは、実施例2で得たものと
一致した。
一実施例6 4.4−ビス(フェニルスルホニル)−ブタン酸の顛 窒素気流下、水素化ナトリウム(60%oildisp
ersion、 12.0(1)を無水ジメチルホルム
アミド(200d)に懸濁させ、これに室温でビス(フ
ェニルスルホニル)メタン(88,9(1)の無水ジメ
チルホルムアミド(100ml)溶液を75分間かけて
ゆっくり加えた。反応容器を氷水浴につけて冷却し、こ
れにアクリル酸メチル(31,0(1)をゆっくり滴下
した。反応混合物を室温で終夜攪拌した後、2規定塩酸
(500d)に注ぎ、有機物を酢酸エチルで抽出し、抽
出液を水、飽和食塩水で順次洗浄した。
無水硫酸マグネシウムで乾燥後、)濾過、濃縮し、粗製
の4,4−ビス(フェニルスルホニル)−ブタン酸メチ
ル136gを得た。このものをテ1−ラヒドロフラン(
400d)にとかし、次いで4規定水酸化リチウム水溶
液(250d)を加え室温で20時間攪拌した。塩酸を
加えて中和した後、目的物を酢酸エチルで抽出し、水、
飽和食塩水で洗浄基、無水硫酸マグネシウムで乾燥した
。ン濾過後濃縮して得られた油状物に酢酸エチルを少吊
加えて結晶化さけ、目的の4,4−ビス(フェニルスル
ホニル)ブタン酸(54,0G、収率49%)を得た。
このもののスペクトルデータは実施例4で得たものと同
じであった。ざらに実施例5と同様の方法によりメチル
エステル化したところ、4,4−ビス(フェニルスルホ
ニル)−ブタン酸メチル55.1g (98%)が得ら
れた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式[ I ] ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[ I ] 〔式中、R^1は水素原子、又はC_1〜C_4のアル
    キル基を表わす、R^2はC_1〜C_5のアルキル基
    、又は置換もしくは非置換のフェニル基を表わす。〕 で表わされる4,4−ジスルホニルブタン酸エステル類
    。 2、R^1がメチル基である特許請求の範囲第1項記載
    の4,4−ジスルホニルブタン酸エステル類。 3、R^2がフェニル基である特許請求の範囲第1項〜
    第2項いずれか一項記載の4,4−ジスルホニルブタン
    酸エステル類。 4、下記式[II] ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[II] 〔式中、R^1^1は水素原子、又はC_1〜C_4の
    アルキル基を表わし、R^2はC_1〜C_5のアルキ
    ル基又は置換もしくは非置換のフェニル基を表わす。〕 で表わされる4,4−ジチオブタン酸エステル類を酸化
    剤と反応せしめ、さらに必要に応じて加水分解反応、エ
    ステル化反応を行なうことを特徴とする、下記式[ I
    ] ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[ I ] 〔式中、R^1はR^1^1と同一定義であり、R^2
    は前記定義に同じである。〕 で表わされる4,4−ジスルホニルブタン酸エステル類
    の製造法。 5、酸化剤が有機過酸である特許請求の範囲第4項記載
    の4,4−ジスルホニルブタン酸エステル類の製造法。 6、酸化剤がペルオキソ−硫酸カリウムである特許請求
    の範囲第4項記載の4,4−ジスルホニルブタン酸エス
    テル類の製造法。 7、下記式[III] ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[III] 〔式中、R^1^2はC_1〜C_4のアルキル基を表
    わす。〕 で表わされる3−ホルミル−プロパン酸エステル類に下
    記式[IV] R^2SH・・・[IV] 〔式中、R^2はC_1〜C_5のアルキル基又は置換
    もしくは非置換のフェニル基である。〕 で表わされるチオール類を酸触媒存在下縮合反応せしめ
    、下記式[II] ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[II] 〔式中、R^11は水素原子又はC_1〜C_5のアル
    キル基を表わし、R^2は前記定義に同じである。〕で
    表わされる4,4−ジチオブタン酸エステル類を製造し
    た後、酸化剤と反応させることを特徴とする、下記式[
    I ] ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[ I ] 〔式中、R^1はR^1^1と同じ定義であり、R^2
    は前記定義に同じである。〕 で表わされる4,4−ジスルホニルブタン酸エステル類
    の製造法。 8、下記式[V] ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[V] 〔式中、R^2はC_1〜C_5のアルキル基又は置換
    もしくは非置換のフェニル基である。〕 で表わされるジスルホニルメタン類を塩基で処理し、次
    いで下記式[VI] ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[VI] 〔式中、R^1^3はC_1〜C_4のアルキル基を表
    わす。〕 で表わされるアクリル酸エステル類と反応せしめ、さら
    に必要に応じて加水分解反応、エステル化反応を行なう
    ことを特徴とする下記式[ I ]▲数式、化学式、表等
    があります▼・・・[ I ] 〔式中、R^1は水素原子又はC_1〜C_4のアルキ
    ル基であり、R^2は前記定義に同じである。〕で表わ
    される4,4−ジスルホニルブタン酸エステル類の製造
    法。
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