JPH01117843A - 安息香酸ソーダの製造方法 - Google Patents

安息香酸ソーダの製造方法

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JPH01117843A
JPH01117843A JP27319887A JP27319887A JPH01117843A JP H01117843 A JPH01117843 A JP H01117843A JP 27319887 A JP27319887 A JP 27319887A JP 27319887 A JP27319887 A JP 27319887A JP H01117843 A JPH01117843 A JP H01117843A
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benzoic acid
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Masahiro Kimura
正弘 木村
Teruo Yoshida
吉田 照雄
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Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明はキャビア、清涼飲料、醤油等の食品及びタバコ
の防腐剤、解熱剤、膀胱炎、扁桃腺炎等の医薬、過酸化
ベンゾイル等の合成原料として、各種分野で巾広く使用
されている安息香酸ソーダの製造法に関するものであり
、食品、医薬、有機合成化学工業等において広く用いら
れるものであ[従来の技術] 安息香酸ソーダは、カセイソーダ水溶液又は炭酸ソーダ
水溶液と安息香酸との中和反応液を濃縮晶析又は蒸発乾
固して製造される。(第3版食品添加物公定書注解 6
6頁 食品添加物公定書注解属集委員会編 金属出版■
 1974年発行)[発明が解決しようとする問題点] 安息香酸は一般的には固体で取引されているため、カセ
イソーダと安息香酸の中和反応を行う場合は、市販のカ
セイソーダ水溶液に市販の固体の安息香酸を添加溶解し
て反応させる方法が行われている。この反応において、
水溶液中のカセイソーダを中和する量(以下中和量とい
う)に等しい量の安息香酸を一度或いは1度以上に分け
て添加した場合、中和反応が完結するまでの時間が長く
、さらに安息香酸の添加によるpHの変化が緩やかであ
るため、中和反応が完了したか否かをpH測定により判
定することが困難であるという問題がある。
本発明者は、上記問題点を解消し、食品添加物、医薬、
合成原料として巾広く使用されている安息香酸ソーダを
短時間で、効率よく、容易に製造することができる方法
について種々検討した。
(ロ)発明の構成 [問題点を解決するための手段] 本発明は、カセイソーダ水溶液と安息香酸との中和反応
により安息香酸ソーダを得る方法において、カセイソー
ダ水溶液に水溶液中のカセイソーダを中和するに必要な
理論量より多い量の安息香酸を溶解した後、過剰の安息
香酸をカセイソーダ水溶液の添加により中和して中和反
応を完了させることを特徴とする安息香酸ソーダの製′
造方法に関するものである。
本発明における安息香酸としては、トルエンの酸化反応
により得られるものの他、−a的に市販されている安息
香酸も使用できる。又もう一方の原料であるカセイソー
ダ水溶液も、通常の食塩の電気分解で得られるカセイソ
ーダ水溶液あるいは市販のカセイソーダを水に溶解して
得られる水溶液のいずれを用いても良い。
本発明において用いられるカセイソーダ水溶液の濃度は
、中和反応により生成する安息香酸ソーダが水溶液から
析出することがない濃度、即ち約15重量%以下である
ことが好ましい、これは、安息香酸ソーダの水への溶解
度が20〜60°Cでは約38重量%とほぼ一定である
ことによる。
もし、カセイソーダ水溶液の濃度が約15重量%より高
いと、安息香酸の添加が終了する前に、水溶液におけ石
安息香酸ソーダの濃度が飽和溶解度より高くなり、水溶
液から安息香酸ソーダが析出する。析出した安息香酸ソ
ーダの結晶は、結晶相互間に水を取込み、その濃度が5
%以上になると中和反応液全体をゼリー状となし、反応
液の撹拌、取り出し等の取り扱いを難しくする。又、水
中に浮遊する固体が、水溶液から析出した安息香酸ソー
ダかあるいは未反応の安息香酸かを判別することはでき
ないので、反応の進行状況を的確に把握することを困難
にする(E、C,C1arke、 Can、 J。
Chew、、  1974,52. 3281)  。
中和反応は、あらかじめ濃度を調整したカセイソーダ水
溶液を室温〜60℃に保ち、撹拌しながら安息香酸を添
加して行なう、この反応は、安息香酸が水に溶解した後
始めて進行し、安息香酸の水への溶解度は温度の上昇に
つれて増加するので、40〜60℃に加温して反応を行
なうことが、より短時間で反応を完結させるために望ま
しい。
中和反応に際し、第一段階として水溶液中のカセイソー
ダに対してその中和に必要な理論量より多い安息香酸を
添加するが、その量は飽和溶解量以下であることが好ま
しい0例えば10%カセイソーダ水溶液を使用し、温度
50℃で反応を行なう場合では、中和量に対してほぼ1
.05倍以下の範囲内であることが好ましい。
安息香酸の添加量がカセイソーダに対して中和量より少
ないと、中和反応が完了しないため、再度不足分を追加
する必要があり、また、安息香酸の添加量がカセイソー
ダに対する中和量に等しいとき、安息香酸の添加量を中
和量より多くした場合に比較して、中和反応を完了させ
るのに要する時間が長くなるうえ、反応の完了の把握が
困難である。
安息香酸の添加量はカセイソーダ水溶液への飽和溶解量
以下であることが望ましく、これより多くなると、未溶
解の安息香酸が反応液中に浮遊することになり、このよ
うな状態においては、後のカセイソーダ水溶液の添加に
よる中和反応の際に、未溶解の安息香酸が残留するため
、結局中和反応の完了に要する時間が長(なるという好
ましくない状況をもたらす。
安息香酸はカセイソーダ水溶液に一度に添加してもよい
し、分割して供給してもよい、しかし、反応液の飛散に
よる薬錠の防止及び中和反応熱による反応液温度の異常
な上昇を防止できる点で、安息香酸を多量に添加するよ
りも、分割して添加する方が効果的である。
上記の様に中和量より多い安息香酸を添加した後、反応
の第二段階として反応液に溶解している過剰の安息香酸
をカセイソーダ水溶液により中和して反応を完了させる
。このとき用いるカセイソ−ダ水溶液の濃度を低(する
ことは、過剰の安息香酸を中和するのに必要な微量のカ
セイソーダを添加する操作を容易にするため好ましい方
法である。
反応の制御及び終点の確認は反応液の水素イオン濃度に
基づいて行なうのが最も簡便な方法である。中和反応液
の水素イオン濃度は反応液の温度と生成安息香酸ソーダ
の濃度により変化し、50”Cでは、安息香酸ソーダ濃
度10重量%でPH8,00,20重型置でpH8,3
2,30重量%でp−H8,64,35重量%でpf(
8,98となるため、あらかじめ生成する安息香酸ソー
ダの濃度を計算し、その濃度に応じたpHになるように
、カセイソーダ水溶液を加えて反応を完結させることは
好ましい方法である。
このようにして得られた安息香酸ソーダ水溶液をmm晶
析または7発乾固することにより安息香酸ソーダ結晶が
得られる。又、必要に応じて得られた安息香酸ソーダ結
晶を造粒して製品とする。
[作用コ 安息香酸とカセイソーダの反応はイオン反応であり、安
息香酸がカセイソーダ水溶液に溶解した後始めて反応が
進行する。カセイソーダと溶解した安息香酸の反応は中
和反応であるため非常に早いことから、全体の反応速度
は安息香酸のカセイソーダ水溶液への溶解速度に左右さ
れているものと推定される。
あらかじめカセイソーダに対する中和量より多い安息香
酸を添加すると、安息香酸の反応液への溶解速度は、初
めに中和量以下の安息香酸を加えた場合よりも速くなる
ものと思われ、カセイソーダと中和量の安息香酸が反応
し、過剰の安息香酸が反応液に溶解している状態を短時
間に形成し、過剰の安息香酸が溶解している安息香酸ソ
ーダ水溶液をカセイソーダ水溶液で中和することにより
て、非常に速やかに、かつ容易に反応を完結させること
ができるため、全体として中和反応に要する時間は著し
く短縮されることになる。
[実施例] 以下実施例にて本発明を具体的に説明する。
実施例1 反応進行状況を追跡するためのpH計を取り付けた反応
容器内の水252重量部に撹拌しながら、48.5重量
%カセイソーダ水溶液100重量部を加え、40℃に保
持した。該カセイソーダ水溶液に中和量の1.03倍に
相当する安息香酸152重量部を一度に加えp Hの変
化を測定した。安息香酸添加後5.2分でpH6,5と
なり、以後13.5重量%カセイソーダ水溶液でpH9
まで戻し反応を完結させ、濃度34.9重量%の安息香
酸ソーダ水溶液513重量部を得た。このとき、反応に
要した時間は合計12分であった。
実施例2 反応を追跡するためのpH計を取り付けた反応容器内の
水252重量部に撹伴しながら48.5重量%カセイソ
ーダ水溶液100重量部を加え、50°Cに保持した。
該カセイソーダ水溶液に中和量の1.03倍に相当する
安息香酸152重量部を一度に加えpHの変化を測定し
た。安息香酸添加後3.1分でpH6,8となり、以後
13.5重量%カセイソーダ水溶液でpH9まで戻し反
応を完結させた。このとき、反応に要した時間は合計1
0.5分であった。
比較例 反応を追跡するためのpH計を取り付けた反応容器内の
水252重量部に撹伴しながら48.5重量%カセイソ
ーダ水溶液100重量部を加え、40℃に保持した。カ
セイソーダに対して中和量に相当する安息香酸148重
量部を一度に加えpHの変化を測定した。このとき、安
息香酸の添加終了時から20分後にpH8,8となり、
中和反応に長時間を要した。
(ハ)発明の効果 本発明によれば、安息香酸とカセイソーダの中和反応に
よる安息香酸ソーダの製造を、短時間でかつ容易に行な
うことができ、この結果安息香酸ソーダを経済的に製造
することが可能となり、安息香酸ソーダを使用する食品
、医薬、有機合成化学業界に寄与すること大である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. カセイソーダ水溶液と安息香酸との中和反応により安息
    香酸ソーダを得る方法において、カセイソーダ水溶液に
    水溶液中のカセイソーダを中和するに必要な理論量より
    多い量の安息香酸を溶解した後、過剰の安息香酸をカセ
    イソーダ水溶液の添加により中和して中和反応を完了さ
    せることを特徴とする安息香酸ソーダの製造方法。
JP27319887A 1987-10-30 1987-10-30 安息香酸ソーダの製造方法 Expired - Lifetime JPH0725718B2 (ja)

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