JPH01111515A - 減衰力可変式サスペンション制御装置 - Google Patents

減衰力可変式サスペンション制御装置

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JPH01111515A
JPH01111515A JP62267635A JP26763587A JPH01111515A JP H01111515 A JPH01111515 A JP H01111515A JP 62267635 A JP62267635 A JP 62267635A JP 26763587 A JP26763587 A JP 26763587A JP H01111515 A JPH01111515 A JP H01111515A
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suspension
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俊一 土居
Eiichi Yasuda
栄一 安田
Toshiyasu Mito
三戸 利泰
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G17/00Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load
    • B60G17/015Resilient suspensions having means for adjusting the spring or vibration-damper characteristics, for regulating the distance between a supporting surface and a sprung part of vehicle or for locking suspension during use to meet varying vehicular or surface conditions, e.g. due to speed or load the regulating means comprising electric or electronic elements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60GVEHICLE SUSPENSION ARRANGEMENTS
    • B60G2500/00Indexing codes relating to the regulated action or device
    • B60G2500/10Damping action or damper

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Fluid-Damping Devices (AREA)
  • Vehicle Body Suspensions (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は走行装置におけるサスペンションの特性を連続
的に最適可変制御するサスペンション制御装置に関する
(従来の技術) 本発明者等は、先に、振動体のサスペンションにあって
、外力または外乱の影響により振動が生じている場合の
振動の抑制ないしは防振効果を奏する目的で、わずかな
消費エネルギーにより、振動体の振動に伴う状態量の変
化をもとに路面、外乱等の外部状態を判定し、その判定
に基づき予め記憶してあったゲインの中から最適ゲイン
を選択し、その最適ゲインを検出した状態量または物理
量に掛け合わせて振動特性を最適な状態とするための目
標制御力を演算し、振動体のサスペンションの減衰力を
目標制御力に追従するように制御し、振動特性の改良お
よび振動体の振動量を低減するサスペンション制御装置
を提案した(特願昭62−108319号公報参照)。
この従来装置は、第2図に示すように、目標制御力演算
手段■1に状態頻度分布算出手段”11を設け、状態量
の複数レベルに対する頻度分布を計測して、その計測結
果により継続的な外部状態の変化を単発的な外力や外乱
やノイズによる状態変化と区別して判定することにより
、単発的な外力や外乱やノイズによる状態変化を継続的
な状態変化と誤って判定するのを避ける。したがって、
単発的な外力や外乱やノイズによる目標制御力の頻繁な
切り換えがなく、そのためそのような切り換え伴うショ
ックを減少させるとともに、振動体に作用する振動を安
定に制御することができる利点を有するものである。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、上記従来の技術は、振動体の状態量の変
化量に基づき、目標制御力を演算し、制御を行なうもの
であり、状態量の変化の予測をしていないので、状態の
突変に対する制御の立上りが迅速でないという問題があ
った。
また、従来技術では、車両の全体の動きを想定した状態
量の変動を予測することはできないので、相関連した複
雑な動きに対する追従性が低いとしう問題があった。ま
た、従来技術は、単+1!Q毎の路面外乱等の外部状態
の判定についてはきめ細かに対応できたが、それらから
車両全体の運動状態が判断できず、車両の運動全体から
最適な目標制御力を得るには至らないという問題があっ
た。
本発明は、これらの問題点を解決することを目的とする
ものである。
すなわち、本発明の1つの目的は、状態量および物理量
から来るべき車両の状態を予測することができ、状態の
突変に対して、立上りが迅速なサスペンション制御装置
を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、車両全体の動きを想定した
状態量の変化が予測でき、相関連した複雑な動きに対す
る追従性を高くしたサスペンション制御装置を提供する
ことにある。
(lL’1題点を罫決するための手段)本発明は、上記
目的を達成するために、第1図に示すように、車両を支
えるサスペンションの特性に影響を与える物理量を検出
するとともにサスペンションの動きを示す状態量および
車両の動きを示す状態量を検出する状態検出手段■と、
状態検出手段■が検出した物理量に対応した検出制御力
を演算する検出制御力演算手段■2と。
状態検出手段Iの出力である車両全体の運動およびサス
ペンションに働く外力および外乱等の外部状態を表す物
理量および状態量から、来るべき車両全体の運動状態を
走行時の運動状態に対応する基準モデルに基づいて予測
演算し、その来るべき車両全体の運動状態の変化を評価
する評価量を算出して出力する車両状態予測手段■□、
と、′車両状態予測手段1111の出力に基づいて予測
される車両の運動状態の変化のうち変化量の大きな状態
量を最小とするように制御すべく前記基準モデルに検出
制御力を考慮した車両制御モデルに基づいて演算した最
適フィードバック制御ゲインを選択するゲイン選択手段
■1□と、ゲイン選択手段■、2により選択した各ゲイ
ンを状態検出手段■の出力である物理量信号および状態
量信号に掛け合わせそれらを加算する最適目標制御力演
算手段■1.とを具備する目標制御力演算手段■、と、
目標制御力と検出制御力との偏差を演算する偏差演算手
段■、とを具備する制御手段■と、 制御手段Hの出力である両制御力の偏差(19号をパワ
ー増幅する駆動手段■と。
パワー増幅された出力に基づきサスペンションに働く外
力または外乱を考慮した目標制御力に対する現実の検出
した制御力の偏差に応じた制御力を等価的に発生すべく
サスペンションの特性を連続的に可変制御するアクチュ
エータ手段■からなり、 車両全体および各軸のサスペンションの状態量または物
理量の変化度合から、継続する車両の運動状態の変化を
適確に判断し、それに応じたゲインを用いて最適目標制
御力を演算することにより。
車両の運動状態に対する急激な外力や外乱の成分の影響
を受けない最適な目標制御力を発生させ、サスペンショ
ンの特性を連続的に最適可変制御する減衰力可変式サス
ペンション制御装置である。
(作 用) 上記構成よりなる本発明の作用および効果は、次の通り
である。すなわち、先ず状態検出手段■の出力である車
両全体の運動およびサスペンションに働く外力および外
乱等の外部状態を表す物理量2および状fWfkXから
、来るべき車両全体の運動状態を走行時の運動状態に対
応する基準モデルに基づいて予測演算し、その来るべき
車両全体の運動状態の変化を評価する評価量、すなわち
、後述する評価関数J工〜J4による制御ゲインの演算
を行ない出力する。
ゲイン選択手段U 12は、車両状態予測手段II i
tの出力に基づいて予測される車両の運動状態の変化の
うち変化量の大きな状態量を最小とするように制御すべ
く前記基準モデルに検出制御力を考慮した車両制御モデ
ルに基づいて演算した最適フィードバック制御ゲインを
選択する。
選択した制御ゲインを用いて最適目標制御力演算手段n
 13により最適な目標制御力を算出し、車両の運動状
態や単発的な外力や外乱等の成分の影響を受けない最適
な目標制御力を発生させ、その出力を駆動手段■でパワ
ー増幅し、サスペンションに取り付けであるアクチュエ
ータ手段■を駆動して、サスペンション特性を連続的に
最適可変制御する。
次に、本発明における車両状態予測手段LLにおける最
適フィードバックゲインの算出原理を詳細に説明する。
車両の運動を5左右方向並進運動、ヨー運動。
ローリング運動の3運動について運動方程式で示すと、
以下のようになる。
2M v =ΣM(Vo γ+ g φ)+ X F−
+       (1)Σ工ztγ=ΣNゆ     
         (2)Ix’d=2cMutZt+
Mu−ZJ(v +V。γ−gφ)+ΣN+ (3)こ
こで、ΣM二車両総重量+ Mule Mur :フロ
ント、リヤばね上質量、vo:車速、γ:ヨー角。
φ:ロール角、F0:サイドフォース、■z:ヨー慣性
能率、工。二ロール慣性能率、Nψ:ヨーモーメント、
Nφ:ロールモーメント1g:重力加速度、V:左右並
進速度である。
さらに1.車両の加減速時における運動を想定した場合
には、次のように、第3図に示すような4自由度モデル
を考える。バネ上、バネ下質量の3質点系4自由度制御
系を考えると、基準モデルを与える以下の式が成り立つ
。なお、同図のml。
m2.m3.kTl、に、□、に、、に、、cl、c、
は第1表に示すような重量であり、21.2.はバネ下
の変位、2.。、 22.は路面の変位、23.、2.
、はバネ上変位、θは操舵角である。
771、y、ニーに7、(Zt  Zto)+Qx(Z
at  Zt)十に□Czsi  z□)(4) m、2.=  krz(Zz  220)+Q2(之s
−’Zz)+ k2 (Z3 、+ Z2)     
      (5)m、”Z、=  Q、CZst  
Zt)−kz(Zai  ZJczCzs−Zz)−k
i(Zar  z、)     (6)I ”6=Q 
t(ex(Zat−”Zx)+ klCZst−ZL)
)xr(cz(之31−之2)+kz(Z3.−Z2)
)(7)Z3f=Z、+(−Qt)θ、  z、、=z
3+rt、e之zt=Z3+(Qt)’e 、ZzF=
Zz+Qr’θここで、車速、ハンドル角、前方路面変
位、車高変位(相対変位)がそれぞれvo、δIt Z
□。。
z、。、 z、、−z、、 z3.−z、である場合に
ついて、車両の基準となる予測運動を想定する。
基準モデルにおける予測運動は、 +2c、tムニ肚工=2c、(δ、(9)ヨー角 :2
a、。1、ヱ辻」ユニー2ara*rヱニ」エヱV、 
      V。
=2atcmtδt            (10)
ロール角:2ZzQ*iヱ土A工”−+22.c、、”
二a、yvoV。
+にφ= 22 I C111δt         
(11)ここで。
T、     RT     R K=7(KtTt+2村)+1(K、T、+2村)  
 (12)となり、次式のように整理できる。(車速V
。。
ハンドル角δ、を入力として) 2h己租V+訃昂Vジハバ匣コニ司ア Vo         V。
=2c、tδi                  
  (t3)=2alQmtδK          
         (14)+にφ=2ZtCmtδf
                (15)従って、予
測通勤評価量が(4)弐〜(7)式および(13)弐〜
(15)式より各々推定演算できる。
この演算手順は以下のようである。
(13)弐〜(15)式を次式のように表わす。
例えば、予測ロール角φ−は、 とおいて、CraIIlerの公式を適用すると、次式
のようになる。
φ、=Dや/D             (19)同
様にして、予測左右並進速度V〜、予測ヨー角γ−が求
められる。
以下、その他の予測通勤評価量についてまとめると、第
1表のようになる。
第1表 すなわち、車速v0のもとて時々刻々変化するハンドル
δ、の瞬時値、前方路面変位に対応する予測通勤評価量
が推定演算されるのである。
次に、予測評価量に基づく最適制御ゲインの算出原理に
ついて述べる。
ここで、目標制御力をU工+ uz、実作動力をfl、
f2とすると、通常両者の関係には作動遅れが存在する
ので、次の式が成り立つ・ さらに、次のYzt Yxを導入して、(4)〜(7)
式を整理する。
前輪相対変位 ’j L =Z t  Z a t =
Z t−Z a 十Q t θ後輪相対変位 ’/2=
Z2  Zsr=Z2−Zs−Qrθz1=z3.+y
1=z、+yニーU、θt z2==z、+3r2+Q
、θプ、= kTi(z□−2171)−”−ン□−に
、□−1f□ (1′)m、           m
l    mi     ml”zt =’ ” (z
z−72゜)−二’/z−’Yz−’ fz  (2’
)m z          ff12     m 
2     m を再整理してまとめると、以下の式が
成り立つ。
ソ、= ’TJ、−狂CZs + Y、D tθ)m 
1     m 1 −ゑ暮−hア、−虹f、 ml    m、     m。
= k、改”Yz−ム贅−kT1z3 m1      mt     m1 +b上θ−1f、十狂Z、。     (1″)m、 
    ml     mよ i2=凰Z2−籏(Za+7z+悲、e)ml    
   m。
一!すt−”Jz−二f2 ml     m、     m2 = k、辻’ Vz−且り2−bz。
m、       mt     ml−b五〇−!−
f2+hZ2゜     (2″)ml    ml 
    ml ・・   kエ   cL−k2 Z3=    yL−1−y□十−y2mコ     
 m3      mコ+と気+Lf、−+’−f、 
       (3″)m、     m、     
m3 ”    Qlkl    Qtax”   Qk2θ
−−11−]二yt+ r、  y2■ +jLL9iン、−Qユf1+−!工f2エ   エ 
 エ        (4″)・ −1 fニー−−fよ+土 T、T、           (5“)# 2=−’
−f、十亘 T、  T、            (6″)変数変
換を施す。
(Xl、 X2. X3. X4. X、、 XG、 
x’tt x、、 xsy X□a)=(yよ、入+ 
Vzt Vzt Zip乙、θ、 fi、 fニー f
2)  (21)(1″)〜(6″)式は次のような状
態方程式で示される。
x1=x2 x、=(k、a□−ki)x、+c、a、x2+に2a
、x、+c、a、x。
X3=X鴫 X≦=X。
x、=Xs ただし、 ここで、 X= EXlg x、、x3.x4. Xgy Xgp
 X11 XBp Xly Xtol”u= [u□#
 uJ? Za= [Z工。、Z2゜]? 状態方程式は次式となる。
x=Ax+Bu+B’Za        (22)こ
こで、Aおよび8行列は以下のようになる。
第2表 上記の4自由度モデルにおいては、諸元は第2表(a)
flに示す諸元を想定すると、車両の加減速時のピッチ
・バウンス運動を記述する状態方程式を与え、第2表(
b)欄に示す諸元を想定、すると。
車両の操舵時あるいは左右異位相でわだちを乗り越した
場合のロール・バウンス運動を記述する状態方程式を与
える。
最適状態フィードバックゲインを求める場合には、種々
の車両の状態変化を考慮して、次のような状態評価関数
J、を想定する。
先ず、定常走行中の乗心地、即ちバネ上の振動レベルを
低くする場合、また、荒れた路面を走行中の接地性を考
慮してバネ下振動レベルを低くする場合、さらに、操舵
時のロール運動のゆりかえし等を考慮してバネ上バネ下
相対変位を低くする場合、さらに、フロントとリヤのゆ
りかえしのおさまり程度を配分してロール剛性配分を最
適とする場合が考えられる。
また、本モデルにおける車両モデルのバネ上質量m、は
、積載重量によって変更する必要があり、サスペンショ
ンのバネ定数に、、に、も懸架バネに気液流体バネを設
定すると、積載重量によって変化するので、モデル内の
諸元をすみやかに設定する必要がある。
上記の諸元設定を前記車両状態に設定した上で、各々の
車両の予測運動状態に応じて次のような評価関数J、を
設定する。
定常走行中の乗心地を想定する場合、予測退勤評価量V
、に応じ、て、評価関数J、を次のように設定する。
J1=/  (ρ、u、2+ρzuz”+q□”Z”+
q2”&”)dt  (23)ここで、ρ0.ρ2およ
びq工、q2は、それぞれ制御量および評価量に掛ける
重み係数である。
同時に接地性を考慮する場合は、予測運動評価量°ブ、
。、°i2〜に応じて、評価関数は次のようにななる。
Jz=f  Cplux”+pzuz”+qlzz2+
qzzz”>at、 (24)また、操舵時のゆりかえ
しを考慮する場合は、予測退勤評価量φ、、γ−yVm
に応じて、J3=f(1)zui”+ρ2u2”+qt
yt”+qzyz”)dt (25)さらに、フロント
とリヤの配分を考慮する場合は、予測運勤評価量百−に
応じて、 J*=f  (ρtuz”+ρzu2”+qx’yt”
+qzンz”)dt (26)等を設定する。
一般に、評価関数Jは次式で示される。
J=、f: (X”QX+UTRU)dt      
  (27)すなわち、式(8)で示される状態方程式
に基づき、最適レギュレータを上式のような評価関数の
もとで解くことにより、最適フィードバック制御系を構
成する。
ここで、評価関数Jを最小にする最適制御力Uは、その
状態量Xの関数として次式で示される。
u=−KX              (28)ただ
し。
K=(K1.に、、に、、・・・・・・、によ。)’ 
  (29)最適制御理論により、周知のとおり状態フ
ィードバックゲインには、次のように与えられる。
K=R−1BTP             (30)
ここで、Pは次のリツカチ行列方程式の正定解である。
PA+ATP−PBR−’BTP+Q=O(31)計算
は、次式を初期条件P(0)=Oで解いた定常解を求め
る形で進める。
シ=−PA−A”P+PBR−18’P−Q   (3
2)以上の展開により、最適フィードバックゲインに工
〜に□。が求まる。
以上の結果を一般的に示すと、以下のようになる。
振動体mを支えるサスペンションに働く外力または外乱
によって生じる振動体の振動を考慮した時系列の最適な
目標制御力Uは、アクティブ制御を前提とした場合に1
例えば第5図(a)における運動方程式は次式のように
なる。
m ′x″=、u (X e X y″X″)   ・
・・・・・・・・・・・・・・(33)ただし、Xは外
力または外乱によるサスペンション変位、灸はサスペン
ション速度、^は振動体に与えられる加速度である。す
なわち、目標制御力UはX、妄、°X°の関数である。
ここで、さらに目標制御力Uを一般的な形で示すと、次
のようになる。
ここで−g+とは最適な振動抑制を与えるための寄与ゲ
イン係数であり、X、とは本振動系を記述し得る全ての
状態量であり、前記のサスペンション変位、速度および
加速度はもちろんのこと、サスペンション各部間の伝達
等もこれに含まれるのが通例である。すなわち、最適目
標制御力Uは、振動体mの状態物理量x、を瞬時瞬時に
検出し、それぞれの寄与度によって係数g+を与えるこ
とにより、いわゆる瞬時状態フィードバック制御系を構
成することになり、本1i振動系に対して最適な振動抑
制を与えることができるものである。
この目8N制御力Uに対して、サスペンションに作用し
ている物理量fをセンサで検出し、その偏差ε(= u
 −f )の出力を駆動手段■でパワー増幅し、サスペ
ンションに取付けであるアクチュエータ手段■を駆動し
、物理量fを連続的に制御する。
(発明の効果) 本発明は、目標制御力演算手段■1の車両状態予測手段
U1□により、車両全体の標準状態を表わした基準モデ
ルに基づいてサスペンションの状態量または物理量の信
号をもとに、車両状態の予測演算をするので、状態の突
変に対する制御の立上りが高速となるとともに、相関連
した複雑な動きに対する追従性が高くなる。したがって
、車両の運動全体から最適目標制御力を設定することが
でき、車両の運動状態に即した制御が可能となり、車両
の振動低減を安定に制御することができる。
〔実施態様〕
第4図は、本発明の実施態様を示すブロック図であり、
第1図に示す本発明の基本構成において。
車両状態予測手段■□、が、状態検出手段Iの出力であ
る車両全体の運動およびサスペンションに働く外力およ
び外乱等の外部状態を表わす物理量Zおよび状態量Xか
ら決まる運動状態に対応する走行時の平均的な運動状態
に対応する基準モデルに基づいて、来るべき車両全体の
運動状態を予測演算する予測状態演算手段■□11と、
予測状態演算手段■00、の出力に基づき、車両の運動
状態の変化が最も大となると予測される少なくとも2つ
以上の状態量の変化を伴う車両の運動状態を判別する予
測状態判別手段■4.2とからなり、ゲイン手段■□2
が、予測状態判別手段■□□□により判別された車両の
運動状態の変動を最小とするように制御すべく、基準モ
デルに検出制御力を考慮した車両制御モデルに基づいて
演算した最適フィードバック制御ゲインを選択するよう
構成されている。
このような構成上の特徴を有する本発明の実施態様の作
用および効果について説明する。
予測状態判別手段■□2、は、状態検出手段Iの出力で
ある車両全体の運動およびサスペンションに働く外力お
よび外乱等の外部状態を表わす物理量Zおよび状態量X
から決まる運動状態に対応する走行時の平均的な運動状
態に対応する基準モデルに基づいて、来るべき車両全体
の運動状態を予測演算する。
予測状態判別手段■、□2は、予測状態演算手段■□□
、の出力に基づき、車両の運動状態の変化が最も大とな
ると予測される少なくとも2つ以上の状態量の変化を伴
う車両の運動状態1例えば左右異位相変動状態、操舵状
態、加減速状態、定常走行状態等を判別する。
ゲイン手段■□2は、予測状態判別手段■111により
判別された車両の運動状態の変動を最小とするように制
御すべく、基準モデルに検出制御力を考慮した車両制御
モデルに基づいて演算した最適フィードバック制御ゲイ
ンを選択する。
この実施の態様によれば、予測状態演算手段■、□、に
おいて、車両に設置した各種センサからの信号に基づき
車両全体の状態予測演算を行なうので、迅速な制御が可
能になるとともに、予測状態判別手段■11□により、
車両全体の運動状態を基準モデルに基づいて判別できる
ので精密な振動の最適制御が可能となる。
(実施例) 本発明の前記第4図の実施態様に属する実施例の概略構
成図を、第5図(a)、(b)および第6図に示す。第
5図(a)、(b)は、第4図の構成における駆動手段
■およびアクチュエータ手段■に対応する部分を示して
いる。第6図は本実施例の全体のブロック図を示すもの
である。
これらの図において、1は作動流体としてのオイルを貯
容するリザーブタンクを示しており、2fr、 2fl
、 2rr、 2rlはそれぞれ図には示されていない
車両の右前軸、左前軸、右後輪、左後輪に対応して設け
られたアクチュエータを示している。各アクチュエータ
は、第5図(a)に示すように、車両の車体及びサスペ
ンションアームにそれぞれ連結されたシリンダ3とピス
トン4とより成っており、これらにより郭定された作動
流体室としてのシリンダ室5に対しオイルが給排される
ことにより、それぞれ対応する位置の車高を増減し得る
ようになっている。なお、アクチュエータは作動流体室
に対しオイルの如き作動流体が給排されることにより対
応する位置の車高を増減し、また、車輪のバウンドおよ
びリバウンドに応じてそれぞれ作動流体室の圧力が増減
するよう構成されたものである限り、例えば油圧ラム装
置の如き任意の装置であってもよい。
リザーブタンク1は、途中にオイルポンプ6゜流量制御
弁7.アンロード弁8.逆止弁9を有する導管10によ
り分岐点11に連通接続されている。
ポンプ6はエンジン12により駆動されることにより、
リザーブタンク1よりオイルを汲み上げて高圧のオイル
を吐出するようになっており、流量制御弁7はそれより
も下流側の導管10内を流れるオイルの流量を制御する
ようになっている。アンロード弁8は逆止弁9よりも下
流側の導管10内の圧力を検出し、該圧力が所定値を越
えた時には導管13を経てポンプ6よりも上流側の導管
10ヘオイルを戻すことにより、逆止弁9よりも下流側
の導管10内のオイルの圧力を所定値以下に維持するよ
うになっている。逆止弁9は、分岐点11よりアンロー
ド弁8へ向けて導管10内をオイルが逆流することを阻
止するようになっている。
分岐点11は、それぞれ途中に逆止弁14および15゜
電磁開閉弁16および17.電磁流量制御弁18および
19を有する導管20および21により、アクチュエー
タ2frおよび2flのシリンダ室5に連通接続されて
いる。また、分岐点11は導管22により分岐点23に
接続されており、分岐点23はそれぞれ途中に逆止弁2
4および25.電磁開閉弁26および27.電磁流量制
御弁28および29を有する導管30および31により
、それぞれアクチュエータ2rrおよび2rlのシリン
ダ室5に連通接続されている。
かくして、アクチュエータ2fr、 2fl、 2rr
2rlのシリンダ室5には、導管10.20〜22.3
0゜31を経てリザーブタンク1より選択的にオイルが
供給されるようになっており、その場合のオイルの供給
およびその流量は、それぞれ開閉弁16.17゜26、
27及び流量制御弁18.19.28.29が制御され
ることにより適宜に制御される。
導管20および21のそれぞれ流量制御弁18および1
9とアクチュエータ2frおよび2flとの間の部分は
、それぞれ途中に電磁流量制御弁32および33゜電磁
開閉弁34および35を有する導管36および37によ
り、リザーブタンク1に連通ずる復帰導管38に連通接
続されている。同様に、導管30および31のそれぞれ
流量制御弁28および29とアクチュエータ2rrおよ
び2rlとの間の部分は、それぞれ途中に電磁流量制御
弁39および40.電磁開閉弁41および42を有する
導管43および44により、復帰導管38に連通接続さ
れている。
かくして、アクチュエータ2fr、 2fl、 2rr
2rlのシリンダ5内のオイルは、導管36〜38.4
3゜44を経て選択的にリザーブタンク1へ排出される
ようになっており、その場合のオイルの排出およびその
流量は、後に詳細に説明する如く、それぞれ開閉弁34
.35.41.42および流量制御弁32.33゜39
.40が制御されることにより適宜に制御される。
図示の実施例においては、開閉弁16.17.26゜2
7、34.35.41.42は常閉型の開閉弁であり、
それぞれ対応するソレノイドに通電が行われていない時
には、図の如く閉弁状態を維持して対応する導管の連通
を遮断し、対応するソレノイドに通電が行われている時
には、rjFJ弁して対応する導管の連通を許すように
なっている。また、流量制御弁18、19.28.29
.32.33.39.40は、それぞれ対応するソレノ
イドに通電される駆動電流の電圧または電流のデユーテ
ィが変化されることにより絞り度合を変化し、これによ
り、対応する導管内を流れるオイルの流量を制御するよ
うになっている。
導管20.21.30.31には、それぞれ逆止弁14
゜15、24.25よりも上流側の位置にてアキュムレ
ータ45〜48が連通接続されている。各アキュムレー
タは、ダイヤスラムにより互いに分離されたオイル室4
9と空気室50とより成っており、ポンプ6によるオイ
ルの脈動、アンロード弁8の作用に伴う導管10内の圧
力変化を補償し、対応する導管20゜21、30.31
内のオイルに対し蓄圧作用をなすようになっている。
導管20.21.30.31のそれぞれ流量制御弁18
゜19、28.29と対応するアクチュエータとの間の
部分には、それぞれ途中に可変絞り装置51〜54を有
する導管55〜58により主バネ59〜62が接続され
ており、また、導管55〜58のそれぞれ可変絞り装置
と主バネとの間の部分には、それぞれ途中に常開型の開
閉弁63〜66を有する導管67〜70により副バネ7
1〜74が接続されている。主バネ59〜62はそれぞ
れダイヤフラムにより互いに分離されたオイル室75と
空気室76とより成っており、同様に、副バネ71〜7
4はそれぞれダイヤフラムにより互いに分離されたオイ
ル室77と空気室78とより成っている。
かくして、第5図(a)に示すように、車輪のパウンド
およびリバウンドに伴い、各アクチュエータのシリンダ
室5の容積が変化すると、シリンダ室およびオイル室7
5.77内のオイルが可変絞り装置51〜54を経て相
互に流通し、その際の流通抵抗により振動減衰作用が発
揮される。この場合、各可変絞り装置の絞り度合がそれ
ぞれ対応するモータ79〜82によって制御されること
により、減衰力Cが連続的に無段階に切り換えられるよ
うになっており、また、開閉弁63〜66がそれぞれ対
応するモータ83〜86によって選択的に開閉されるこ
とにより、バネ定数kが高、低の二段階に切り換えられ
るようになっている。なお、モータ79〜82およびモ
ータ83〜86は、車両のノーズダイブ、スクオート、
ロールを低減すべく、後に説明する如く、車速センサ9
5.操舵角センサ96.スロットル開度センサ97.制
動センサ98により制御されるようになっている。
さらに、各アクチュエータ2frt 2fl、 2rr
2rlに対応する位置には、それぞれ車高センサ87〜
90が設けられている。これらの車高センサは、それぞ
れシリンダ3とピストン4または図には示されていない
サスペンションアームとの間の相対変位を測定すること
により、対応する位置の車高を検出し、該車高を示す信
号を第6図に示された電子制御装置102へ出力するよ
うになっている。
第4図の実施態様における制御手段■に相当する電子制
御装置102は、第6図に示されている如く、マイクロ
コンピュータ103を含んでいる。マイクロコンピュー
タ103は、第6図に示されている如き一般的な構成の
ものであってよく、中央処理ユニット(CP U)10
4と、リードオンリメモリ(ROM)105と、ランダ
ムアクセスメモリ(RAM)106と、入カポート装[
07および出力ポート装置108とを有し、これらは双
方性のコモンバス109により互いに接続されている。
入力ポート装置107には、車室内に設けられ運転者に
より操作される車高選択スイッチ110より選択された
車高がハイ(H)、ノーマル(N)、ロー(L)の何れ
であるかを示すスイッチ関数の信号が入力されるように
なっている。また、入力ポート装置107には、車高セ
ンサ87.88.89.90によりそれぞれ検出された
実際の車高Hfr、 Hfl、 Hrr。
Hrlを示す信号、車速センサ95.操舵角センサ96
゜スロットル開度センサ97.制動センサ98によりそ
れぞれ検出された車速V、操舵角δ(右旋回が正)。
スロットル開度θ、制動状態を示す信号が、それぞれ対
応する増幅器87a−90a 、 95a 〜99a 
、マルチプレクサ111. A/Dコンバータ112を
経て入力されるようになっている。
ROM105は、CPU104ICよる演算処理ニ必要
な固定的なデータや制御手段の機能を実行するためのプ
ログラム等を記憶している。そのデータとしては、例え
ば車両状態量予測演算を行なうためのマツプ、予測状態
判別のための定数、ゲイン選択のための設定値等がある
。また、車高選択スイッチ110がハイ、ノーマル、ロ
ーに設定されている場合における前輪および後輪の目標
車高としての基準車高HhfおよびHhr 、 Hnf
およびHnr、 HlfおよびHlr(Hhf>Hnf
>Hlf、Hhr>Hnr>Hlr)を記憶している。
RA M 106は、状態検出手段■を構成する各種セ
ンサ87〜90.94〜98からの検出信号等のCPU
104の演算処理に必要な諸データ、演算結果等を記憶
するものである。
CPU104は、ROM105に記憶されているプログ
ラムに従って予測状態演算、予測状態判別、ゲイン選択
、最適目標制御力演算、検出制御力演算、偏差演算等の
演算処理を行なうとともに、演算結果に甚づき、各アク
チュエータに対応して設けられた開閉弁および流量制御
弁へ、出力ポート装置108、それぞれ対応する118
 a 〜118 h 、増幅器119a”119hおよ
び120 a 〜120 hを経て選択的に制御信号を
出力し、また、可変絞り装置51〜54を駆動するモー
タ79〜82および開閉弁63〜66を駆動するモータ
83〜86へ、出力ボート装置108.それぞれ対応す
るD/Aコンバータ121a〜121hおよび123〜
123h、増幅器122 a 〜122 hおよび12
4a〜124hを経て選択的に制御信号を出力するよう
になっている。
出力ポート装置108に接続された表示器116には、
車高選択スイッチ110により選択された基準車高が、
ハイ、ノーマル、ローの何れであるかが表示されるよう
になっている。
次に、第7図に示されたフローチャートを参照して、第
5図(b)、第6図に示された本発明の実施例装置の作
動について説明する。
初期設定されたのち(ステップP工)、第6図中に示す
各センサからの信号を読み込む(ステップP2)。
次いで、車両状態量の予測演算(ステップp s )を
実施する。ここでは、後に示す加速、操舵、突起段差お
よび減速の各々の関連センサからの信号処理を行い、車
両状態量の変化予測を演算するための演算式を設備する
次に、車両状態量の演算(ステップP4)を実施する。
すなわち、時々刻々変化する車両の各4軸の懸架装置に
取付けた後述の状S量センサにより、所定の演算により
車両状態量を算出する。
次いで、車両の走行状態を判定する(ステップps)。
ここでは、車両が走行状態にあるか否かの判定を行い、
所定の車速以下である場合は、減衰弁位置を初期化する
(ステップp s )。
一方、走行状態である判定後においては、左右異位相変
動か操舵状態か車両の加、減速状態がを判定する(ステ
ップP、〜ps)。
すなわち、異位相変動判定(ステップP’l)は。
前方路面センサ94の検出信号を所定の値と比較し、所
定の値以上となった時にうねり路面状態に入るものと判
定する。
操舵判定(ステップpi)は、車速センサ95の信号と
操舵角センサ96および操舵角センサの信号の微分値に
より、その3種の信号から予測ロール角を求め、その値
を所定の値と比較し、所定の値以上となった時に操舵旋
回状態に入るものと判定する。
加速判定(ステップp s )は、スロットル開度セン
サ97の信号もしくはそのセンサ信号を微分した値を求
め、その値が所定の値以上となった時に加速状態に入る
ものと判定する。また、減速判定(ステップP9)は、
制動センサ98もしくはそのセンサ信号を微分した値を
求め、その値が所定の値以上となった時に減速状態に入
るものとする。加速でも減速でもないときは、定速走行
状態と判定する。
次いで、各々の判定に基づいて、予測状態に従って目標
制御力算定のための最適ゲインを算出する(ステップP
1゜〜P13)。ここでは、予め最適モデルを想定し、
ステップP□。、Pllではロール・バウンス制御、ス
テップP工z+ptaではピッチ・バウンス制御につい
て最適フィードバックゲインを算出する。
次いで、ステップP□。〜P1.のいずれかの判定に従
って、状態量予測演算の結果としての最適フィードバッ
クに□〜に1゜を出力し、各輸独立の制御目標力の最適
ゲインを算出する(ステップpi4)。
次に、ステップP14で決定した各ゲインを、前2輪お
よび後2輪、あるいは左2輪および右2輪別々に一組ず
つ、各2@のアクチュエータの弁駆動信号として出力す
る。
以上のようにして得られた駆動信号により、本発明の制
御装置のうちの車輪部分が如何に制御されるかの原理を
説明する。なお、第6図の実施例においては、制御手段
■は、すべてCPU104゜ROM105.RAM10
6等からなるマイクロコンビ二一夕によって実行される
のに対し、第8図では説明の便宜上車両状態予測手段■
□1およびゲイン選択部■12のみがマイクロコンピュ
ータ270によって処理されるよう示されている。
状態検出手段Iは、4輪のうちの1輪分について、第8
図に示すように、サスペンションの車輪を回転可能に支
持するサスペンションアーム262および車体フレーム
263との間に挿置して相対変位を検出するポテンショ
メータ210と、ポテンショメータ210に接続され自
動車の走行時における車軸と車体との相対変位y工を表
わす信号を出力するアンプ220と、アンプ220の出
力する相対変位y工を微分して相対速度ン、を検出する
微分器230と、油圧シリンダ110室に取付けて作用
している車輪荷重を検出するための圧力センサ211a
と、圧力より車輪荷重Wを検出するアンプ221aと、
アキュームレータ320の油室の入口に取付けて減衰力
を検出するための圧力センサ211bと、その圧力セン
サ211bに接続されその出力を増幅するアンプ221
bと、そのアンプ221bの出力とアンプ221aの出
力との差として減衰力f工を検出する差動アンプ231
と、車体に取付けて加速度を検出する加速度センサ21
2と、加速度センサ212に接続して増幅するアンプ2
22と、その出力を積分してバネ上速度之、を検出する
積分器232aと、その出力をさらに積分してバネ上変
位Z、を検出する積分器232bと、アキュームレータ
320のガス室に取付けてガス温度tを検出する温度セ
ンサ213と、温度センサに接続されそのセンサ出力を
増幅するアンプ223と、自動車のミッションの出力軸
に取付けて車速V。を検出する前述の車速センサ214
と、変位センサ256と、変位を表わす信号を出力する
アンプ224とから成る。その変位センサ256は、第
10図(b)に示すような、リニアアクチュエータ25
5とバルブボディ259より成るアクチュエータ手段■
において、油路350を連続に開閉して可変オリフィス
とするスプール258の変位を検出するものである。
車両状態予測手段■□1およびゲイン選択手段■□2は
、前記車速V。と相対変位y1,1輪車重W。
ガス温度tを取込む入力部271と、その入力に基づい
て状態量の変化予測と状態の判別を行ない最適なゲイン
を選択する演算処理部272と、最適ゲインおよび演算
処理部272の各演算法および予め演算に必要な定数等
を記憶している記憶部273と、演算処理部272で選
択された最適ゲインを出力する出力部274より構成さ
れるマイクロコンピュータ270から成る。なお、第6
図で示す実施例では。
最適目標制御力演算手段■、3.偏差演算手段n 31
符号調整手段n4tその他の演算蔀もマイクロコンピュ
ータの機能によって構成されている。
4輪のうちの1輪に対応するマイクロコンピュータ27
0で行う機能を、第9図のフローチャートに沿って詳細
に説明する。
車両センサの出力を取込んで(ステップP2)。
乗置の人数あるいは積載荷物によって変わる車体の重量
、すなわち気液流体サスペンションのバネ上質量、すな
わち気液サスペンションのバネ上質量mを検出するため
に車軸荷重センサからの信号を処理し、さらにその負荷
変化でのバネ定数に□。
に2を演算処理する・ 予め車輪サスペンションを線形4自由度モデルに置き換
え、前記アクティブ制御のサスペンションを想定して、
線形2乗形式最適制御法を用いて、k2とmの組合せで
相対変位y、相対速度i、バネ上変位Z3?バネ上速度
之1.減衰力f□に対する最適ゲインG工〜G□。を算
出し、記憶させた前記記憶部273より読み出し、前記
出力部274より出力させる。
すなわち、ステップP21.で取り込んだ相対変位y、
を微分して、相対速度ン、を演算する(ステップP2.
)。また、ステップP2□で取り込んだ加速度″Z″3
より積分フィルタを通して(ステップP24)。
バネ上速度シ、を演算する。さらに、ステップP6で求
めたバネ上速度より第2の積分フィルタを通して(ステ
ップP2g)、バネ上変位Z、を演算する。
次いで、ステップP2mで求めた弁ストローク計出力x
1より、ステップP 2G9 PZ7のマツプから係数
K(x、)、n(x、)を求め、これらの値より制御力
を演算する(ステップP26)。
以上の信号とゲインマツプ(ステップP工4)より、目
標制御力を算出する(ステップP29)。
最適目標制御力演算手段■13は、前記マイクロコンピ
ュータ270の出力部274より出力された最適ゲイン
G1〜G□。とそれに対応する状態信号より、次式に従
い、最適目標制御力Uを算出するための各軸筋に10個
の乗算器241〜245と加算器250とから成る。な
お、第8図には乗算器は5個のみが示されている。
u=G1・y□+G2・入+G、・z3十G4・i、+
05・f1+a、・V 2 + Gt・ン2+G、・θ
+Gg・M+a工。・f2(35)偏差演算手段■、は
、最適目標制御力演算手段”!4より出力される最適な
目標制御力Uに対して制御しようとする減衰力fcとの
偏差εを算出する偏差器251から成る。これは、ステ
ップP、。に相当する。
符号調整手段■、は、偏差器251の出力εにサスペン
ション相対速度ンを掛け合せる乗算器252がら成る。
乗算器252は、目標制御力Uに対する偏差Eに応じて
減衰力制御を行う上で、目標制御力に対する偏差εが減
衰力によって制御できるか否かを判別し、かつ、制御可
能な場合には減衰力の増減方向を決める信号を出力し、
また、制御不能な場合には減衰力を減少させ、零に近付
ける方向の信号を出力させることである。これは、ステ
ップP、□に相当する。
第2表および第10図を用いて、乗算器252による符
号調整機能を説明する。目標制御力Uを車体に対して垂
直方向の上向きに正をとり、また、サスペンションの相
対速度ンを気液流体サスペンションの縮み方向に正をと
るとき、目標制御力Uと相対速度ンがともに同方向、例
えば油圧シリンダ310のピストンが上向き(正方向)
に動き、目標制御力Uも上向き(正方向)である場合に
は、油圧シリンダ310内の油が相対速度ンに比例して
オリフィス330を通り気液流体バネ120に流入する
ので、そのオリフィス330の開度を制御信号により変
えることにより、油圧シリンダ310内の圧力、すなわ
ち減衰係数を上向き(正方向)の減衰力fcの大きさを
変えることができる。この場合、偏差器251の出力ε
が正(u>fc)ではオリフィス開度を閉方向とし、減
衰係数を大きくして減衰力を増加させ、εが負(u(f
c)ではそれを開方向とし、減衰係数を小さくして減衰
力を減少させるような制御信号を出力すればよい。また
、油圧シリンダ210のピストンが下向き(負方向)に
動き、目標制御力Uも下向き(負方向)である場合には
、上記とは逆に、油が気液流体バネ320からオリフィ
ス330を通り油圧シリンダ310内に流入するので、
同様にオリフィス開度を制御することにより、下向き(
負方向)の減衰力fcの大きさを変えることができる。
この場合にも、εが正(−u) −fc)ではオリフィ
ス開度を開方向とし、減衰係数を小さくして減衰力を減
少させ、εが負(−u<fc)ではそれを閉方向とし、
減衰係数を大きくしてサスペンションに等価的に作用す
る減衰力を増加させるような制御信号を出力すればよい
。従って、目標制御力Uとサスペンション相対速度ンが
同方向のときは、目標制御力Uに基づいて減衰力fcを
制御することができる。一方、目標制御力Uと相対速度
iが逆向き1例えば油圧シリンダ310のピストンが上
向き(正方向)に動き、目標制御力Uが下向き(負方向
)である場合には、油圧シリンダ310の油がオリフィ
ス330を介して気液流体バネ320に流入するので、
オリフィス開度をある一定の開度にしておく(制御をし
ない)と、相対速度ンとともに上向き(正方向)の減衰
力が作用することになり。
目標制御力Uに基づいて減衰力を制御することができな
い。
そこで、オリフィス開度を制御信号により全開にし減衰
係数を最小にして、サスペンションに等価的に作用する
正方向の減衰力fcを小さくしてやれば、あたかも制御
をしないときの減衰力fcに対して目標制御力Uの方向
に力を作用させ、それを小さくしたことに相当する。こ
のときの偏差器51の出力ε(=u−fc)は、目標制
御力Uが負でfcが相対速度ンと同方向であることより
正となるので、常に負となる。
また、油圧シリンダ310のピストンが下向き(負方向
)に動き、目標制御力の方向が上向き(正方向)である
場合にも、上記と同様に、目標制御力Uに基づいて減衰
力を制御することができないので、制御信号によりオリ
フィス開度を全開とし減衰係数を最小にして、サスペン
ションに等価的に作用する減衰力を小さくするのが望ま
しい。このときの偏差器51の出力ε(=u−fc)は
、目標制御力Uが正でfcが相対速度ンと同方向である
ことより負となるので、常に正となる。従って、目標制
御力Uと相対速度ンの向きが逆方向のときは、目標制御
力Uに井づいて減衰力の制御をすることができないので
、制御信号によりオリフィス開度を全開とし減衰力を小
さくすればよいことになる。
第3表 以上述べたように、各状態の偏差器251の出力εに対
する減衰力およびオリフィス開度の制御方向をまとめる
と、第3表のようになる。このロジックを基本的に達成
するためには、εの符号に減衰力と同方向であるサスペ
ンション相対速度iの符号を掛け合せることにより、そ
の出力がオリフィス開度の制御方向と対応した制御信号
となる。
ここでは、制御信号が減衰力の増減方向を決めるもので
あればよく、また、目標制御力に対する偏差ε信号に対
するノイズの比、すなわちSN比をよくするために、乗
算器252でEに直接相対速度夛を掛け合せたε多を制
御信号とした。
積分手段■、は、演算増幅器と積分ゲインを決める抵抗
RとコンデンサCから構成される積分器253から成り
、乗算器252の出力ε;を時間積分して目標制御力U
に対する減衰力fcとの偏差εのオフセット(残留偏差
)をなくすために、サスペンションの減衰力を検出し、
フィードバックして積分入力とするとともに、制御系の
応答性および安定性の観点から、積分ゲインKK(= 
1 /CR)をK K= 2400とした。また、積分
器自身の゛ドリフトを防止するために、その出力を抵抗
で入力へフィードバックした。
駆動手段■は、前記積分器253の出力に対してアクチ
ュエータ手段■のスプール変位信号をネガティブフィー
ドバックし、その偏差信号に比例した電流を出力する駆
動回路54がら成る。
アクチュエータ手段■は、第10図(b)に示すように
、サスペンションアーム262と車体フレーム263に
取り付けた気液流体サスペンションの油圧シリンダ31
0と一体と成したバルブボディ259と、アキュームレ
ータ320の油室と油圧シリンダ310の油室とをバル
ブボディ259の中を通して連通させる油路350と、
その油路350を連続に開閉して可変オリフィスとする
スプール258と、そのスプールと一体と成したリニア
アクチュエータ255のムービングコイル257と、そ
のムービングコイルに流れる駆動回路254の出力であ
る電流に応じてそれに作用する力を与える永久磁石26
0と、リニアアクチュエータ255に取り付けてムービ
ングコイルに作用する力を抑制するためにスプールの変
位を検出する変位センサ256と、変位を表わす信号を
出力するアンプ224とから成る。
第11図を用いて、アクチュエータ手段の制御入力であ
る前記制御手段■の乗算器252の出力ε夛を時間積分
したfεidtに対するスプールの動きを説明する。第
11図の横軸に制御入力/5ydtを、縦軸にスプール
変位X、とオリフィス開度aおよびスプール変位に対す
る減衰係数Cを示す。乗車時の乗心地を確保す゛るため
に、制御人力fεンdtが零のときにはスプール変位信
号を駆動回路にフィードバックしてスプール変位X、を
中立位置(0%)に保ち、乗心地を満足するようなオリ
フィス開度、すなわち減衰係数Cを与えた。そのときの
減衰係数Cの値は、サスペンションの相対速度ンの関数
である。次に、乗算器252の正出力(+εy)に対し
ては制御入力も正(+fEydt)となるので、スプー
ル変位X、はεンに応じて中立位置より油路350を全
閉(x、 =−100%)方向に移動し、オリフィス開
度aを小さくし、減衰係数Cを上げて減衰力を増加させ
る。また、乗算器52の負の出力(−εン)に対しては
制御入力も負(−fEydt)となるので、スプール変
位X。
はεンに応じて中立位置より油路350を全開(x g
=+lOO%)方向に移動し、オリフィス開度aを大き
くし、減衰係数Cを下げて減衰力を減少させる。
本実施例の作用は次のとおりである。
路面からの外力または外乱に対して、マイクロコンピュ
ータ270で車速センサ214の出力Vと、アンプ22
1aで検出した車輪荷重Wと、直線型ポテンショメータ
で検出した相対変位yと、温度センサ213で検出した
ガス温度tに基づいて、相対変位y、相対速度ン、バネ
上変位X 2 tバネ上速度X2+減衰力fcに対する
最適ゲイン01〜G工。を出力し、前記(35)式に基
づいて算出する最適な目標制御力Uを加算器250より
出力する。この目標制御力Uの出力に対して制御しよう
とする減衰力fcとの偏差をとり、その偏差に乗算器5
2で相対速度を掛け合せて減衰力の制御信号に変え、そ
の出力に応じて積分器53.駆動回路54を経てリニア
アクチュエータ55に電流を与え、スプール58を移動
させることにより減衰係数が変わり、減衰力fcを連続
的に変えることができる。
上述の作用を有する本発明の実施例の装置は、気液流体
サスペンションにおいて最適ゲインを常に選択でき、そ
れによって算出した最適目標制御力Uの信号に基づいて
減衰力fcを連続的に制御するので、あらゆる走行状態
に適応することができ、その結果、乗心地や走行安定性
等をはるかに向上させることができるという利点がある
また、符号調整手段■4の乗算器252で、目標制御力
に対する偏差εとサスペンションの相対速度iとの積ε
ンとしたことにより、偏差εに比べ信号レベルが上がる
ので、信号に対するノイズ比。
すなわちSN比のよい制御信号ε夛が得られる。
さらに、その信号を時間積分する積分器53により、乗
心地に影響するバネ上振動のふわふわ成分(0,2七〜
2Hz)を最適な振動レベルに制御するのに有害なオフ
セット(残留偏差)をなくすことができる。
従って、目標制御力Uのふわふわ成分に追従した減衰力
の制御を可能にし、最適な振動レベルにすると同時に、
減衰力制御に悪影響を及ぼす高い周波数のノイズに対し
てはゲインが小さく、振動制御に必要な周波数に対して
は十分にゲインが高いので、制御系の安定性を向上させ
ることができるという利点がある。
また、減衰力fcを制御するアクチュエータ手段■は、
リニアアクチュエータで発生する力に対してリターンス
プリングを用いる代わりに、スプールの変位をフィード
バックしているため、わずかな電気エネルギーでスプー
ルを動かすことができ、それによって発生する力を有効
に利用できるので、応答性が向上し、周波数の高い細か
な振動まで制御でき、かつ、油圧源、空気圧源等の動力
源が不要で、それによる配管等の重量、スペース。
コストの低減をはかれるという利点がある。
なお、本発明の符号調整手段■4では乗算器252を用
いたが、除算器でもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の基本的構成を示すブロック図、第2図
は従来技術を示すブロック図、 第3図は振動系の4自由度モデルを示す図、第4図は本
発明の実施態様を示すブロック図、第5図(a)は本発
明を自動車に適用した実施例の振動制御装置におけるサ
スペンションの位置を示す図、同図(b)は実施例の制
御機構の概略を示す図、 第6図は第5図(b)に示す制御機構を制御する電子制
御装置を示すブロック図、 第7図は本実施例の動作を説明するための動作フロー図
、 第8図は第4図の実施例における単輪部分の制御を説明
するための図。 第9図は第7図の動作の流れを示す動作フロー図、 第10図(a)は本発明の実施例の自動車気液流体サス
ペンションの概略構成図、同図(b)はアクチュータ手
段の断面図、 第11図は制御入力とオリフィス開度、スプール変位、
減衰係数の関係を示す特性図、 である。 特許出願人 株式会社豊田中央研究所 トヨタ自動車株式会社 第3図 第7図 (升馬巴f力信号9 第10図 (al 255− リニ7アクケエ1−夕 256 変位センサ
257 ムービング1コ4し  258・スフ−7し2
59− Fル)゛ホ゛デイ   26o ゛永久属工石
9 云さにピロ硬Qど

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)車両を支えるサスペンションの特性に影響を与え
    る物理量を検出するとともにサスペンションの動きを示
    す状態量および車両の動きを示す状態量を検出する状態
    検出手段と、 前記状態検出手段が検出した物理量に対応した検出制御
    力を演算する検出制御力演算手段と、前記状態検出手段
    の出力である車両全体の運動およびサスペンションに働
    く外力および外乱等の外部状態を表す物理量および状態
    量から、来るべき車両全体の運動状態を走行時の運動状
    態に対応する基準モデルに基づいて予測演算し、その来
    るべき車両全体の運動状態の変化を評価する評価量を算
    出して出力する車両状態予測手段と、前記車両状態予測
    手段の出力に基づいて予測される車両の運動状態の変化
    のうち変化量の大きな状態量を最小とするように制御す
    べく前記基準モデルに前記検出制御力を考慮した車両制
    御モデルに基づいて演算した最適フィードバック制御ゲ
    インを選択するゲイン選択手段と、前記ゲイン選択手段
    により選択した各ゲインを前記状態検出手段の出力であ
    る物理量信号および状態量信号に掛け合わせそれらを加
    算する最適目標制御力演算手段とを具備する目標制御力
    演算手段と、前記目標制御力と検出制御力との偏差を演
    算する偏差演算手段とを具備する制御手段と、 前記制御手段の出力である両制御力の偏差信号をパワー
    増幅する駆動手段と、 パワー増幅された出力に基づきサスペンションに働く外
    力または外乱を考慮した目標制御力に対する現実の検出
    した制御力の偏差に応じた制御力を等価的に発生すべく
    サスペンションの特性を連続的に可変制御するアクチュ
    エータ手段とからなり、 車両全体および各輪のサスペンションの状態量または物
    理量の変化度合から、継続する車両の運動状態の変化を
    適確に判断し、それに応じたゲインを用いて最適目標制
    御力を演算することにより、車両の運動状態に対する急
    激な外力や外乱の成分の影響を受けない最適な目標制御
    力を発生させ、サスペンションの特性を連続的に最適可
    変制御することを特徴とする減衰力可変式サスペンショ
    ン制御装置。
  2. (2)前記車両状態予測手段が、前記状態検出手段の出
    力である車両全体の運動およびサスペンションに働く外
    力および外乱等の外部状態を表す物理量および状態量か
    ら決まる運動状態に対応する走行時の平均的な運動状態
    に対応する基準モデルに基づいて、来るべき車両全体の
    運動状態を予測演算する予測状態演算手段と、 前記予測状態演算手段の出力に基づき、車量の運動状態
    の変化が最も大となると予測される少なくとも2つ以上
    の状態量の変化を伴う車両の運動状態を判別する予測状
    態判別手段とからなり、前記ゲイン選択手段が、前記予
    測状態判別手段により判別された車両の運動状態の変動
    を最小とするように制御すべく、前記基準モデルに前記
    検出制御力を考慮した車両制御モデルに基づいて演算し
    た最適フィードバック制御ゲインを選択することを特徴
    とする特許請求の範囲第(1)項記載の減衰力可変式サ
    スペンション制御装置。
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