JPH01109073A - 名板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は表札、名札等の名板の製造方法に関する。

［従来の技術］ 前記名板は従来、木材や大理石、或いはプラスチック等
で構成されたブロック体の表面に、苗字、氏名や紋様等
を彫ったり、書写して形成することが普通であった。

しかしながら木材は最近特に資材の枯渇の問題が生じて
おり、風雨に曝される表札などでは変色、変形も激しか
った。又、大理石はコストが高騰する上に彫る手間や技
量等にも大きな問題を抱えていた。

更にプラスチック部材では、大量生産が可能でコストを
安くできる効果は得られるものの見栄えの点で大きく劣
り、高級品を指向する顧客の要求を満足することはでき
なかった。

［発明が解決しようとする問題点］ 本発明は前記従来手段における問題点の効果的な解決を
図り、複雑化する顧客のニーズに対応できる名板を低コ
ストで製造する方法を提供するものである。

［問題点を解決するための手段］ 本発明は、セラミックスブロック体の表面に、識別文字
体をカッティングした軟質薄層のマスク部材を貼着した
後−ショット粒をブラストし、前記文字体を彫設するこ
とを特徴とするものである。

［作　　用］ 第１図は本発明に基づく名板の製造方法の一例を説明す
るための斜視図である。

図において２はアルミナ、炭化ケイ素、窒化ケイ素等の
セラミックスで所定の大きさに構成されたブロック体で
あり、３は前記ブロック体の表面に貼着されたマスク部
材である。

このマスク部材３には識別文字体、例えば苗字、氏名、
会社名等を表す文字、或いは社章や家紋等を表す識別紋
様（以下これらを総称して単に文字体と言う）が予めカ
ッティングされている。

マスク部材３は接着剤等によって前記ブロック体表面２
ａに貼着されており、この結果、ブロック体表面２ａは
文字体に相当する部分のみが露出した状態となっている
。

而してブロック体表面２ａにマスク部材３を貼着した後
、前記露出したブロック体表面２ｂ　　（以下露出部と
略称する）にショット粒を所定の圧力で吹きつけ、ブラ
ストする。このブラスト処理によって文字体に相当する
前記露出部２ｂは順次彫り下げられ、ブロック体表面２
ａに文字体が彫設され、表札等の名板１が形成される。

彫設された文字体はそのままの状態でも識別が充分可能
であり、陰影による独特の趣を呈するが、さらに好みに
応じては彫設された文字体をラッカー、エナメル等の塗
料で着色すること、あるいは周知のメツキを施すことも
可能であり、適宜採用すれば良い。

さて前記ショット粒としては被ブラスト面であるブロッ
ク体２と同等、もしくはそれ以上に硬度を有するものを
用いる必要があり、例えばアルミナ系のブロック体２で
はアルミナ、炭化ケイ素等の粉粒体を、炭化ケイ素系の
ブロック体２では炭化ケイ素等の粉粒体を、更に窒化ケ
イ素系のブロック体２では窒化ケイ素、炭化ケイ素等の
粉粒体をショット粒として用いれば良い。

尚、本発明者らの経験ではショット粒としてブロック体
２と同材質のものを用いると、ブラストされた後のショ
ット粒の回収に際し、選別の必要がなく効果的であった
。

即ち、ブラストされた後のショット粒に、異種のショッ
ト粒が混入すると彫設速度が変化し、所望する深さを得
るためのブラスト時間に影響を及ぼし、その制御が困難
になる。このような問題をなくするために、ブロック体
２と同材質のショット粒を用いることが好ましかった。

又ショット粒の粒度は１５０〜３００メツシユのものが
、明瞭な文字体とする上で適していた。

次にマスク部材３は前述したように、文字体に相当する
露出部以外で、ショット粒のブロック体表面２ａへのブ
ラストを遮断する機能を果たす。

而してマスク部材３には２〜５　ｋｇ　／　ｃｊの高圧
のショット粒が激しく衝突する。

本発明者らはこのような苛酷な条件で、所期の機能を発
揮し得るマスク部材３について種々実験研究を実施した
結果、前記ショット粒の衝突エネルギーを吸収し得る軟
質のものが、極めて秀れていることを知見した。

即ち軟質塩化ビニール、又はゴム質等の軟質のシート状
のものが、硬質の例えば特殊鋼板等より、遥かに秀れた
耐用性を発揮することが多くの実験で確認された。

一方、マスク部材３の厚みが厚くなると、ショット粒が
露出部の角部に充分ブラストされず、文字体の輪郭が不
明瞭になる傾向がある。この点を解決するためには、マ
スク部材２の厚みを１００〜５００μ程度の薄層にする
ことが効果的であった。

このような薄層のものにおいても、前記軟質のものでは
充分な耐用性を発揮した。加えて文字体のカッティング
も、前記軟質のものでは周知のカッティングマシンで容
品に、且つ同一文字体を何枚でも正確にカッティングで
き、而してカッティング費用を低置なものとすることが
できる。

本発明においてマスク部材３を軟質薄層としたのは、係
る理由からである。

［実　施　例］ 本発明に基づき表札を製造した。表札の本体に相当する
ブロック体は、アルミナ（Ａｇ２０３の含有量としては
、７２％程度から９９％程度までが適用可能であるが、
本実施例では９２％以上のものを用いた）で、９０ｍｍ
幅Ｘ１８０ｍｍ長Ｘ２０ｍ＋ｓ厚に構成し、その表面は
鏡面仕上げした。

マスク部材としては、厚み２００μと１００μの塩化ビ
ニールを用意し、各々に前記第１図に示す如き文字体（
本例では日中）をカッティングした。

次に、先ず２００μ厚みのマスク部材を、前記ブロック
体表面に接着剤で貼着した後、１５０〜３００メツシユ
に粒度調整されたアルミナ粒を４眩／ｃＪの圧力でブラ
ストした。

このブラストによってブロック体表面が加熱され、この
熱によりマスク部材が変形したり、或いはショット粒の
衝突でマスク部材が寿命に達した時点で、新たなマスク
部材と取替る操作を３回繰り返したのち、厚み１００μ
のマスク部材を接着剤で貼着し、仕上げのブラストを行
った。

尚、マスク部材は前述した周知のカッティングマシンで
カッティングしたため、それを何回取替でも文字体に相
当する露出部がズレを生じることは全く無かった。

この結果、ブロック体表面には深さ０．６〜１ｍ■の、
明瞭な文字体が彫設された。

［発明の効果］ 本発明の提供によってセラミ・ソクスの有する特徴、即
ち大理石に劣らぬ光沢や高い硬度を持ち、しかもその特
徴を長時間維持する機能を最大限生かした名板を製造す
ることが可能となった。

又、本発明では個人の特殊技量に頼ることなく、機械的
な製造が可能となり、製造コストも著しく低減できた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に基づく名板の製造方法の一例を説明す
るための斜視図である。 に名　板　　　　　　２：プロ・ンク体３：マスク部材
　　　　２ａ：プロ・ツク体表面２ｂニブロック体表面
の露出部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. セラミックスブロック体の表面に、識別文字体をカッテ
   ィングした軟質薄層のマスク部材を貼着した後、ショッ
   ト粒をブラストし、前記文字体を彫設することを特徴と
   する名板の製造方法。