JPH01108552A - 電子写真用トナー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、電子写真、静電記録などにおける静電潜像を
現像するための電子写真用トナーであって特に金、銀色
のトナーに関する。

（従来技術） 従来、電子写真法を利用した複写機において、セレン、
有機感光層等を有する感光体に形成された静電荷像を乾
式現像法により可視化するため、着色剤、結着樹脂等を
含有する種々のトナーが用いられている。

上記乾式現像法では、帯電、露光により上記感光体上に
形成された静電荷像を上記トナーで現像すると共に、現
像したトナー像を支持体に定着させ、上記静電荷像を可
視化している。

−船釣に、静電潜像を現像するトナーは、結着樹脂の中
に着色剤として染料や顔料を分散させて所望色のトナー
を得ている。さらに、トナー配合剤として、トナーに好
ましい帯電特性を付与するために荷電制御剤としての染
料や顔料などやオフセット防止剤などが添加されている
。

金、銀色トナーを得るのには、上記トナー材料の着色剤
として、金粉、銀粉、アルミニウム粉等の金属粉や、着
色剤と併用して雲母粉や特開昭６２−１２７７５３号に
記載されている魚鱗等の光沢付与材が使用される。

しかしながら、着色剤として金属粉を用いる場合使用さ
れる金属粉の粒径は１０〜１１０μｍと大きく、トナー
の粒径が大きくなるため、複写画像は解像力が不足する
。

また、着色剤と併用して雲母粉や魚鱗等の光沢性付与剤
を用いる場合は、光沢性付与剤自体は鱗片状でありトナ
ー像としたときに、材料が転写紙に平行に配列されて初
めて光沢性を示す。このためトナーの製造時に材料を平
行に配列しつつなるべく鱗片状の形状を破壊しないよう
注意しなければならない。

上記の問題を解決するため、核物質としてコークス微粉
末を用い、該核物質の回りに結着樹脂、着色剤及びその
他トナー用配合剤よりなる殻を形成してなり、これによ
り光沢性を持った電子写真用トナーを先に提案した（特
願昭６ｌ−１８１１５６）。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、電子写真用トナー、特に金、銀色トナー
に関しては、複写画像の鮮明性及び光沢性がより一層優
れたトナーが要求されている。従って、本発明の目的は
、従来の金、銀トナーよりさらに鮮明性及び光沢性に優
れ、高品質の画像を得ることができる電子写真用トナー
を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明の電子写真用トナーは、核物質としてコークス微
粉末を用い、該核物質の回りに結着樹脂、着色剤及び下
記一般式ＣＩ）または（ＩＩ）で表される構造単位を有
するポリアミド樹脂を含有する殻を形成してなり、これ
によりトナー画像の鮮明性及び光沢性の優れた電子写真
用トナー、特に金、銀色トナーを提供するものである。

（式中、ｍは８以上の整数、ｎは２以上の整数、Ｘは炭
素数８以上の脂肪族炭化水素残基、ｐは正の整数をそれ
ぞれ示す。） （作用） 核物質としてコークス微粉末を用い、該核物質の回りに
結着樹脂、着色剤及びその他トナー用配合剤よりなる殻
を形成してなる金、銀色トナーは現像剤組成分を混練、
粉砕して得たトナーに比べて、光沢性のあるトナーが得
られるものの、色彩及び光沢性においてさらに鮮明な色
彩を持ったトナーへの要求が強い。特に、金、銀色トナ
ーにおいては通常のカラートナーに比べて、色彩及び光
沢性に優れることが必要不可欠である。本発明者らは、
この点について研究の結果、オフセット防止剤として添
加されているオレフィン系ポリマーが、結着樹脂との相
溶性が悪いために得られたトナー画像の透明性が悪くな
ると共に、色相の変化をもきたすということを発見した
。従って、結着樹脂との相溶性が良く、鮮明性かつ光沢
性に優れたトナーを得ることができるオフセット防止剤
についてさらに研究を重ねた結果、下記一般式〔Ｉ〕ま
たは（ＩＩ）で表されるポリアミド樹脂が、各種結着樹
脂との相溶性に優れ、トナー画像の透明性に優れている
ことが判明した。しかも、上記ポリアミド樹脂は離型性
を有しているので、オフセント現象を防止する効果があ
る。

このポリアミド樹脂を、オフセット防止剤として作成し
た金、銀色トナーは、オレフィン系ポリマーをオフセッ
ト防止剤として用いたものに比べて鮮明性及び光沢性に
優れた画像を得ることができた。

（式中、ｍは８以上の整数、ｎは２以上の整数、Ｘは炭
素数８以上の脂肪族炭化水素残基、ｐは正の整数をそれ
ぞれ示す。） （発明の好適態様） コークス微粉末の平均粒径は５〜１０μｍであることが
好ましく、これより大きい場合には解像力に優れた電子
写真用トナーを提供できない。また、これより小さい場
合にはやはり光沢性を失うので光沢性のあるトナーを提
供できない。

また、本発明に用いられるコークスは、歴青炭などの粘
結炭を主成分とする配合炭を高温乾溜して得られる金属
光沢のある灰黒色の多孔質固体である。石炭及びコーク
スの成分にはベンゼン環を含み芳香族的なものである。

このため、結着樹脂や着色材、荷電制御剤としての有機
染顔料等との混合分散性及び相溶性に優れている。

上記コークスを通常用いられているボールミル、振動ミ
ル等の粉砕機により粉砕し、さらに平均粒径５〜１０μ
ｍの粒径に揃えたものを核物質とし、その回りに結着樹
脂、着色剤及びポリアミド樹脂よりなる殻を形成して平
均粒径１０〜２０μｍのトナーとする。ここで、殻の厚
さとしては定着時に核物質であるコークスが露出しない
ようにするためには、２μｍ以上で有ることが必要であ
る。

ここで、コークスに着色剤を先に付着させて着色した核
物質を作って、結着樹脂及びポリアミド樹脂より殻を形
成してもよい。

上記核物質であるコークス微粉末の回りに殻を形成する
方法としては、スプレードライ法、流動コーティング法
、相分離法、液中乾燥法、混練粉砕法等がある。

造粒時にトナー中に複数個の核物質が取り込まれるもの
が出来るが、このようなものでも本発明は達成できる。

本発明の電子写真用トナーの殻物質としては、結着樹脂
、着色剤及び上記ポリアミド樹脂を含有している。以下
に、結着樹脂及びポリアミド樹脂について述べる。

本発明で用いられる結着樹脂としては例えば、ポリスチ
レン、クロロポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン
、スチレン−クロロスチレン共重合体、スチレン−プロ
ピレン共重合体、スチレン−塩化ビニル共重合体、スチ
レン−マレイン酸共重合体、スチレン−アクリル酸エス
テル共重合体、（スチレン−アクリル酸メチル共重合体
、スチレン−アクリル酸エチル共重合体、スチレン−ア
クリル酸ブチル共重合体、・スチレン−アクリル酸オク
チル共重合体、スチレン−アクリル酸フェニル共重合体
等）、スチレン−メタクリル酸エステル共重合体（スチ
レン−メタクリル酸メチル共重合体、スチレン−メタク
リル酸エチル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル
共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニル共重合体等
）、スチレン−α−クロルアクリル酸メチル共重合体、
スチレン−アクリロニトリル−アクリル酸エステル共重
合体等のスチレン系樹脂（スチレン又はスチレン置換体
を含む単重合体又は共重合体）、塩化ビニル樹脂、スチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ロジン変性マレイン酸樹脂
、フェニール樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、
低分子量ポリプロピレン、アイオノマー樹脂、ポリウレ
タン樹脂、シリコーン樹脂、ケトン樹脂、エチレン−エ
チルアクリレート共重合体、キシレン樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂等があるが、上記樹脂は単独で使用する
に限らず、２種以上併用する事もできる。

本発明で用いられるポリアミド樹脂としては、下記一般
式ＣＩ）または（ｆｆ）で表される構造単位を有するポ
リアミド樹脂を使用している。

（式中、ｍは８以上の整数、ｎは２以上の整数、Ｘは炭
素数８以上の脂肪族炭化水素残基、ｐは正の整数をそれ
ぞれ示す。） より具体的には、上記一般式（１）で表される構造単位
を有するポリアミド樹脂は、９以上の炭素数を有するラ
クタムまたはアミノカルボン３．の重合により得られる
ものであり、一般式（ＩＩ）で表されるポリアミド樹脂
は、２以上の炭素数を有するアルキレンジアミンと１０
以上の炭素数を有するアルキレンジカルボン酸との重合
により得られるものである。なお、上記ポリアミド樹脂
は、前記構造単位ＣＩ）、（ＩＩ）を有するものであれ
ばよく、他のラクタム、アミノカルボン酸、アルキレン
ジアミン、脂肪族ジカルボン酸等との共重合体であって
もよい。

上記ラクタム、アミノカルボン酸としては、ラウロラク
タム、アミノノナン酸、ω−アミノウンデカン酸などが
例示できる。また、上記アルキレンジアミンとしては、
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラミン、ヘキサメチレンジアミン、ペンタメチレ
ンジアミン等が例示できる。また、アルキレンジカルボ
ン酸としては、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸や、
不飽和脂肪酸の二量体であるダイマー酸などが例示でき
る。

上記一般式（１）または（ＩＩ）で表される構造単位を
有するポリアミド樹脂は、アミノノナン酸の重合体であ
る９−ナイロンであってもよいが、ω−アミノウンデカ
ン酸の重合体である１１−ナイロン、ラウロラクタムの
開環重合体である１２−ナイロン、ヘキサメチレンジア
ミンと、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸との重合体
である６゜１０−ナイロン、６，１２−ナイロン、上記
アルキレンジアミンとダイマー酸との重合体であるポリ
アミド樹脂が好ましい。上記のポリアミド樹脂は、吸湿
性が小さく、従来のオレフィン系ポリマーとは異なり、
トナー画像の透明性、鮮明性及び機械的強度にも優れて
いる。

上記ポリアミド樹脂は、一種または二種以上混合して用
いられる。

上記ポリアミド樹脂は、使用する結着樹脂や他の添加剤
等に応じて適宜量使用しうるが、前記結着樹脂１００重
量部に対して１〜２０重量部、特に、５〜１０重量部添
加されているものが好ましい。ポリアミド樹脂の含有量
が１重量部未満であるとオフセット現象を充分に防止す
ることができず、２０重量部を超えると特にベタ部にお
いて薄く自抜けしたような画像むらが生じる傾向にある
。

本発明で用いられる着色剤してはそれ自体公知のものを
使用することが出来る。

例えば、金色トナーの場合には、茶色着色剤として、ブ
ラウン５Ｒ，ブラウンＨＦＲ、ピグメントマルーンＦＲ
，ピグメントマルーンミディアム等が使用される。また
、赤色、黄色及びその他の着色剤を混ぜて茶色としても
よく、赤色着色剤としては、例えば、パーマネントレッ
ドＦＮＧ、パーマネントレンド４Ｒ，ピラゾロンレッド
、レーキレッドＤ、ローダミンレーキＢ１アリザリンレ
ーキ等が、黄色着色剤としては、例えば、ナフトールイ
エローＳ１ハンザイエロー、ピグメントイエロー、パー
マネントイエロー等が使用される。

さらに、その他の着色剤としてはカーボンブランク等が
使用される。

また、銀色トナーの場合には、白色着色剤として、例え
ば、酸化チタン、アンチモン白、シリカ、アルミナホワ
イト等が使用される。

本発明で用いられる電荷制御剤はトナーの色に悪影響を
与えない限りそれ自体公知のものを使用することができ
、正電荷制御用の目的には、塩基性窒素原子を有する有
機化合物、例えば塩基性染料、アミノピリン、ピリジン
化合物、多核ポリアミノ化合物、アミノシラン類または
これで表面処理された充填剤類等が使用され、また、負
電荷制御用としては、カルボキシ基含有化合物、例えば
アルキルサリチル酸金属キレート等物の脂肪酸金属石鹸
等が使用される。これらのは電荷制御剤は結着樹脂当り
１乃至１０重量％の割合で使用するのがよい。

本発明を以下の実施例で説明する。

（実施例） 以上のようなトナー１〜３の３種類のトナーを調製した
。

トナーＩ　（本発明） 結着樹脂（エスレソクＰ：積水化学社製）９０重量部 着色剤（パーマネントレッドＦＮＧ）４量部着色剤（ピ
グメントイエロー）　　　　４量部着色剤（カーボンブ
ランク）　　　　　１量部電荷制御剤（ポントロンＥ−
８４：オリエント化学社製）　　　　　　２重量部 オフセット防止剤（Ｘ４４３４：ダイセル・ヒュルス社
製）　　　　　　　　　２重量部上記殻形成材料を６倍
のトルエン溶媒に溶解分散させ、その後平均粒径１０μ
ｍのコークス微粉末を殻形成材料に対して１：３の割合
でこの溶液中に分散させ噴霧液をつくり、スプレードラ
イヤーにより噴霧乾燥して平均粒径１５μｍのトナーを
得た。

トナー２（比較例１） 上記実施例１で用いた、１２−ナイロンの構造単位を有
するポリアミド樹脂（Ｘ４４３４）に代えて、ポリオレ
フィン（ビスコール５５０Ｐ：三洋化成社製）を用い使
用割合を同じにして、実施例１と同様にの方法でトナー
を得た。

トナー３（比較例２） 比較例１で示したトナー処方割合のトナー材料を通常の
粉砕法により、混合、混練、微粉砕、分級してトナーを
得た。

このようにして得られた３種類のトナー２５ｇとフェラ
イトキャリア（Ｆ１４１−１５３０：日本鉄粉社製）４
７５ｇを混合し、夫々現像剤を作製した。

これらの現像剤を複写機Ｄ（、−１１１（三田工業製）
に入れて複写したところ、本発明に係るトナー１を用い
た場合に最も透光性や光沢性に優れた金色の複写物を得
ることができた。

トナー２を用いた場合にはトナー１に比して透光性がや
や悪く、またトナー３を用いた場合にはトナー１に比し
て光沢性にやや劣る画像しか得られなかった。なお、連
続複写を行った場合でも定着部におけるオフセットは全
く生していなかった。

（効果） 以上のように、本発明によれば、核物質としてコークス
微粉末を用い、特定のポリアミド樹脂を□　　含有する
ことにより、解像力に優れ、透明性及び鮮明性に優れた
画像が得られる金、銀色のトナーを提供することができ
る。・ Ｇ

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）核物質としてコークス微粉末を用い、該核物質の
   回りに結着樹脂、下記一般式〔 I 〕または〔II〕で表
   される構造単位を有するポリアミド樹脂及び着色剤を含
   有する殻を形成してなる電子写真用トナー。 ▲数式、化学式、表等があります▼〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼〔II〕 （式中、ｍは８以上の整数、ｎは２以上の整数、Ｘは炭
   素数８以上の脂肪族炭化水素残基、ｐは正の整数をそれ
   ぞれ示す。）
2. （２）該核物質としてのコークス微粉末の平均粒径が５
   〜１０μｍであることを特徴とする特許請求の範囲第１
   項記載の電子写真用トナー。
3. （３）ポリアミド樹脂が、１２−ナイロンである上記特
   許請求の範囲第１項記載の電子写真用トナー。
4. （４）ポリアミド樹脂の含有量が、結着樹脂１００重量
   部に対して１〜２０重量部である上記特許請求の範囲第
   １項または第３項記載の電子写真用トナー。