JPH01108424A - 動力伝達装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） この発明は、例えば四輪駆動車等に使用される動力伝達
装置に関する。

〈従来の技術） 従来のビスカスカップリング装置としては、例えば特開
昭６１−６５９１８号公報に記載されたようなものがあ
る。このビスカスカップリング装置は、作動室の一側に
圧力室が連通形成され該圧力室と作動室との間にフリー
ピストンを軸方向へ震動可能に嵌装している。そして、
航記圧力空に作動油が供給されると、フリーピストンが
作動室方向へ活動して抵抗板を押圧し、ケース側、シャ
フト側のそれぞれの抵抗板の間の間隙を小さくして伝達
トルクの拡大を図るように構成されている。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、このような従来の動力伝達装置にあって
は、一定容積の作動室内で各抵抗板の間の間隙を変化さ
せて伝達トルクを調整していたため、伝達トルクの可変
量が小さいという問題点があった。

そこで、この発明は、伝達トルクの可変量をより大きく
することができる動力伝達装置の提供を目的とする。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するためにこの発明は、一軸に設けられ
た第１ハブ部材及び第２ハブ部材と、この第１ハブ部材
及び第２ハブ部材に対しそれぞれ相対回転可能に設けら
れた第１ハウジング及び第２ハウジングと、前記第１ハ
ブ部材と第１ハウジングとの間に形成され粘性流体を備
えた第１作動室と、前記第２ハブ部材と第２ハウジング
との間に形成され粘性流体を備えた第２作動室と、前記
第１作動室内において前記第１ハブ部材と第１ハウジン
グとにそれぞれ軸方向へ移動可能に係合して交互に配設
された複数の抵抗板と、前記第２作動室内において前記
第２ハブ部材と第２ハウジングとにそれぞれ軸方向へ移
動可能に係合して交互に配設された複数の抵抗板と、前
記第１ハウジングと第２ハウジングとの間に介装され両
ハウジング間を連結、切離し可能なクラッチとよりなる
構成とした。

（作用、） 上記構成によれば、クラッチが切離されていると回転力
は、第１作動室の作用によりトルク伝達が行われる。

そして、クラッチにより第１ハウジングと第２ハウジン
グが連結されると回転力は第１作動室と第２作動室の作
用を介してトルク伝達される。従って、トルク可変量を
大きくすることができる。

（実施例） 以下、この発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図はこの発明の第１実施例に係る動力伝達装置の断
面図を示すものである。

一軸としての回転入力を受ける入力軸１には、第１ハブ
部材３及び第２ハブ部材５がそれぞれスプライン係合さ
れている。

前記第１ハブ部材３には第１ハウジング７が相対回転可
能に設けられており、該第１ハウジング７と第１ハブ部
材３との間には密閉状に形成された第１作動室９が設け
られている。

一方、前記第２ハブ部材５には第２ハウジング１１が相
対回転可能に設けられており、該第２ハウジング１１と
第２ハブ部材５との間には密閉状に形成された第２作動
室１３が設けられている。

前記第１作動室９及び第２作動室１３には、それぞれシ
リコンオイル等の粘性流体が封入されている。

前記第１作動室９内には、第１ハウジング７の内周に形
成されたスプラインに噛合って円周方向に係合され軸方
向に移動可能な複数の抵抗板１５と第１ハブ部材３の外
周に形成されたスプラインに噛合って円周方向に係合さ
れ軸方向に移動可能な複数の抵抗板１７とが交互に配設
されている。

また、前記第２作動室１３内には、第２ハウジング１１
の内周に形成されたスプラインに噛合って円周方向に係
合され軸方向に移動可能な複数の抵抗板１９と、第２ハ
ブ部材５の外周に形成されたスプラインに噛合って円周
方向に係合され軸方向に移動可能な複数の抵抗板２１と
が交互に配設されている。

前記第１ハウジング７と第２ハウジング１１との間には
、クラッチとしての多板式摩擦クラッチ２３が介装され
ている。摩擦クラッチ２３の複数の環状の摩擦板２５の
うち半数はそれらの内周を第１ハウジング７のボス部７
ａの外周にスプライン係合され、残り半数はそれらの外
周を第２ハウジング１１の外側円筒部１１ａの内周にス
プライン係合され、これらが交互に並んで軸方向に移動
可能に配設されている。

これら複数の摩擦板２５は、後述するピストンで第２ハ
ウジング１１を介して押されると軸方向に移動して第２
ハウジング１１の側板部２７と第１ハウジング７の側板
部２９との間で押圧され摩擦クラッチ２３の締結に至る
。

前記第１ハウジング７及び第２ハウジング１１を囲繞す
るごとくケース３１が設けられ、このケース３１はニー
ドルベアリング３５を介して入力軸１に、ローラベアリ
ング３７を介して第１ハウジング７に相対回転可能に支
持されている。

前記ケース３１の第２ハウジング１１側端部には環状の
シリンダ部４１が形成されており、このシリンダ部４１
に環状ピストン４３が軸方向移動可能に嵌合され、ピス
トン４３と第２ハウジング１１との間にはスラストベア
リング３９を配置して相対回転自在とされている。シリ
ンダ部４１には外部コントロールにより走行条件等に応
じて自動的に、あるいはマニュアルにより作動油が供給
されるようになっている。

つぎに、上記第１実施例の作用について述べる。

入力軸１に入力される回転力は、第１ハブ部材３に伝わ
り、さらに、第１ハブ部材３と一体的に回転する抵抗板
１７と抵抗板１５の間に粘性トルクが発生し、抵抗板１
５と一体的に回転する第１ハウジング７に伝達される。

この場合には、第３図において曲線■で示されるトルク
特性を有する。

このようにして行われるトルク伝達において入力軸１と
第１ハウジング７との高速差動回転時には、図外の油圧
源からケース３１に設けられたシリンダ部４１に作動油
を供給すると、この作動油の圧力によってピストン４３
が第２ハウジング１１方向へ押圧される。このピストン
４３の押圧力によって第２ハウジング１１が第１ハウジ
ング７方向へ暦動し、摩擦クラッチ２３を第２ハウジン
グ１１と第１ハウジング７との間で締結する。

摩擦クラッチ２３が締結されると、入力軸１に入力され
る回転力が第２ハブ部材５と一体的に回転する抵抗板２
１と抵抗板１９との間で粘性トルクが発生し、抵抗板１
９と一体的に回転する第２ハウジング１１に伝達される
。その結果、第１作動室９と第２作動室１３の両方が作
用することとなり、作動室内の容積、粘性流体の充填率
及び抵抗板の枚数等の初期条件、すなわち、ビスカスカ
ップリング装置の容量が拡大され、第３図において曲線
■で示されるトルク特性が得られる。

従って、伝達トルクが拡大され、悪路走行等において迅
速な脱出が可能となる。

さらに、シリンダ部４１へ供給する作動油の圧力を調整
して、ピストン４３、第２ハウジング１１を介して行わ
れるＪＩＳクラッチ２３の締結力を調整することにより
、第３図において示される曲線■と曲線■との間の斜線
部におけるトルク特性を任意に得ることができる。

第２図はこの発明の第２実施例を示したものでこの実施
例では、上記第１実施例におけるシリンダ部４１及びピ
ストン４３を省いている。

そして、第１ハウジング７の側板部２９を軸方向へ移動
可能に設け、第１作動室９の内圧上昇によって第２ハウ
ジング１１方向へ暦動するように構成されている。

そしてＩ！ｊｍクラッチ２３の摩擦板２５のうち半数は
それらの外周を第１ハウジング７の外側円筒部７ｂの内
周にスプライン係合させ、残り半数はそれらの内周を第
２ハウジング１１のボス部１１ｂの外周にスプライン係
合させ交互に配設している。

この実施例によれば、入力軸１と第１ハウジング７との
差動回転が持続する時には、抵抗板１５．１７が粘性流
体を剪断することによって第１作動室９内の粘性流体の
温度が上昇して内圧が上昇する。この内圧によって第１
ハウジング７の側板部２９が第２ハウジング１１方向へ
移動される。この側板部２９の移動により摩擦クラッチ
２３が第１ハウジング７と第２ハウジング１１との間で
締結される。

その結果、第１作動室９と第２作動室１１の両方が作用
することになり、第３図において曲線■で示されるトル
ク特性が得られる。従って、外部コントロールが必要な
くなりコンパクト化が図れる。

なお、その他の構成及び作用は前述の第１実施例と同様
であるので、同一構成要素に同一符号を付して説明を省
略する。

第２実施例においては、側板部２つを第１ハウジング７
に一体とし、作動室９．１３内の圧力上昇による側板部
２７．２９の一方あるいは双方の撓みによって、クラッ
チ２３の締結を行うこともできる。

さらに本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
第１作動室の第１ハウジングから入力される形としてＸ
もよい。

［発明の効果］ 以上の説明より明らかなようにこの発明の構成によれば
、トルク可変量を大きくすることができ、走行状況、路
面状況に応じた適正なトルク伝達を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１実施例に係る動力伝達５Ａ厘の
断面君、第２図はこの発明の第２実施例に係る動力伝達
装置の断面図、第３図はこの発明によるトルク特性を示
す図である。 １・・・入力軸（一軸）　３・・・第１ハブ部材５・・
・第２ハブ部材　　７・・・第１ハウジング９・・・第
１作動室　　１１・・・第２ハウジング１３・・・第２
作動室 １５．１７．１９．２１・・・・抵抗板２３・・・摩擦
クラッチ（クラッチ） 代理人　弁理士　三　好　　保　男 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　一軸に設けられた第１ハブ部材及び第２ハブ部材と、
   この第１ハブ部材及び第２ハブ部材に対しそれぞれ相対
   回転可能に設けられた第１ハウジング及び第２ハウジン
   グと、前記第１ハブ部材と第１ハウジングとの間に形成
   され粘性流体を備えた第１作動室と、前記第２ハブ部材
   と第２ハウジングとの間に形成され粘性流体を備えた第
   ２作動室と、前記第１作動室内において前記第１ハブ部
   材と第１ハウジングとにそれぞれ軸方向へ移動可能に係
   合して交互に配設された複数の抵抗板と、前記第２作動
   室内において前記第２ハブ部材と第２ハウジングとにそ
   れぞれ軸方向へ移動可能に係合して交互に配設された複
   数の抵抗板と、前記第１ハウジングと第２ハウジングと
   の間に介装され両ハウジング間を連結、切離し可能なク
   ラッチとよりなり、前記一軸と第１、第２ハウジングと
   の一方から入力し他方から出力する動力伝達装置。