JPH0110394Y2 - - Google Patents
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- JPH0110394Y2 JPH0110394Y2 JP1984073878U JP7387884U JPH0110394Y2 JP H0110394 Y2 JPH0110394 Y2 JP H0110394Y2 JP 1984073878 U JP1984073878 U JP 1984073878U JP 7387884 U JP7387884 U JP 7387884U JP H0110394 Y2 JPH0110394 Y2 JP H0110394Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、組立式タンクを構築すべく、多数の
方形状単位板を接合してタンク壁を構成するため
の構造に関する。
方形状単位板を接合してタンク壁を構成するため
の構造に関する。
屋上等に貯水タンク等を設置するため、多数の
単位板を用いた組立て式タンクが広く利用されて
いる。第9図は、従来の単位板1の接合構造を示
すものである。
単位板を用いた組立て式タンクが広く利用されて
いる。第9図は、従来の単位板1の接合構造を示
すものである。
同図Aに示す如く、従来の単位板1は、方形状
基板1bの接合側縁部に直角な起立片1aが設け
られている。この単位板1,1を接合するには、
上記起立片1a,1a同士をパツキング2を介し
て突き合わせる。そして、ボルト・ナツト3によ
り両者を緊締すると共に、上記起立片1a,1a
の端面を架台6に当接させる。
基板1bの接合側縁部に直角な起立片1aが設け
られている。この単位板1,1を接合するには、
上記起立片1a,1a同士をパツキング2を介し
て突き合わせる。そして、ボルト・ナツト3によ
り両者を緊締すると共に、上記起立片1a,1a
の端面を架台6に当接させる。
上記従来の接合構造においては、第9図Bに示
すように、タンク壁を構成している各単位板1に
高水圧が加わつたとき、各起立片1a,1aに図
中で矢印で示す如く大きな曲げモーメントMが作
用する。このため、起立片1a,1aとパツキン
グ2との間に隙間4が生じ、この隙間4からボル
ト孔5を通じて漏水するという欠点があつた。
すように、タンク壁を構成している各単位板1に
高水圧が加わつたとき、各起立片1a,1aに図
中で矢印で示す如く大きな曲げモーメントMが作
用する。このため、起立片1a,1aとパツキン
グ2との間に隙間4が生じ、この隙間4からボル
ト孔5を通じて漏水するという欠点があつた。
また単位板1の総重量は、方形状基板1bの重
量に起立片1aの重量が加わつているため、かな
り重いものとなつている。例えば1000×1000mmの
外形寸法を有するFRP製単位板1の場合には、
約25Kgにもなる。それ故、従来の接合構造にあつ
ては、重い単位板1を使用せねばならず、取り扱
いや運搬が不便であり、組立作業の能率が非常に
悪いという問題をきたしている。
量に起立片1aの重量が加わつているため、かな
り重いものとなつている。例えば1000×1000mmの
外形寸法を有するFRP製単位板1の場合には、
約25Kgにもなる。それ故、従来の接合構造にあつ
ては、重い単位板1を使用せねばならず、取り扱
いや運搬が不便であり、組立作業の能率が非常に
悪いという問題をきたしている。
本考案は、高水圧が作用しても漏水をきたすこ
とのない優れた水密性を有すると共に、従来より
も単位板の軽量化を図ることができるタンク壁構
成用単位板の接合構造を提供することを目的とし
ている。
とのない優れた水密性を有すると共に、従来より
も単位板の軽量化を図ることができるタンク壁構
成用単位板の接合構造を提供することを目的とし
ている。
本考案に使用するタンク壁構成用単位板は、次
のような特徴的構造を有している。すなわち当該
単位板は、方形状基板の接合側縁部に、タンク壁
の外面側へ突出する段部を形成して接合片が設け
られている。そして、上記単位板を用いた本考案
に係る接合構造の特徴は、接合片の端面部を突き
合わせて接合すべき単位板が配置され、当該単位
板における突き合わされた接合片の外面に支承材
が当接され、上記突き合わされた接合片の内面側
に前記段部によつて形成される凹部にパツキング
を介装して押圧材が嵌着され、該押圧材と前記支
承材とがボルト・ナツトにより緊締連結されてい
ることである。
のような特徴的構造を有している。すなわち当該
単位板は、方形状基板の接合側縁部に、タンク壁
の外面側へ突出する段部を形成して接合片が設け
られている。そして、上記単位板を用いた本考案
に係る接合構造の特徴は、接合片の端面部を突き
合わせて接合すべき単位板が配置され、当該単位
板における突き合わされた接合片の外面に支承材
が当接され、上記突き合わされた接合片の内面側
に前記段部によつて形成される凹部にパツキング
を介装して押圧材が嵌着され、該押圧材と前記支
承材とがボルト・ナツトにより緊締連結されてい
ることである。
なお、接合すべき単位板が平面的に配置されて
接合片の内外面が同一平面を形成するように突き
合わされる場合には、当該接合片の外面に当接さ
れる前記支承材の支承面が平面に形成されると共
に、上記接合片の内面側に形成される凹部に平帯
板状の押圧材が嵌着される。
接合片の内外面が同一平面を形成するように突き
合わされる場合には、当該接合片の外面に当接さ
れる前記支承材の支承面が平面に形成されると共
に、上記接合片の内面側に形成される凹部に平帯
板状の押圧材が嵌着される。
また、接合すべき単位板は垂直に配置されて接
合片の内外面が直交面を形成するように突き合わ
される場合には、当該接合片の外面に当接される
前記支承材の支承面は断面L字型に形成されると
共に、上記接合片の内面側に形成される凹部に断
面L字型の押圧材が嵌着される。
合片の内外面が直交面を形成するように突き合わ
される場合には、当該接合片の外面に当接される
前記支承材の支承面は断面L字型に形成されると
共に、上記接合片の内面側に形成される凹部に断
面L字型の押圧材が嵌着される。
上記構成により、単位板の接合片は、その内外
両面が押圧材と支承材との間に強固に挟持され
る。それ故、単位板に高水圧に加わつて、接合片
に大きな曲げモーメントが作用した場合にも、当
該接合片と押圧材又は支承材との間に隙間が生じ
ることはない。
両面が押圧材と支承材との間に強固に挟持され
る。それ故、単位板に高水圧に加わつて、接合片
に大きな曲げモーメントが作用した場合にも、当
該接合片と押圧材又は支承材との間に隙間が生じ
ることはない。
接合片の内面側と押圧材との間に介装されるパ
ツキングにより形成されるシール面は、水圧の作
用する方向に対して垂直になつている。しかも、
接合片の内外両面は、共に面によつて挟持されて
いる。従つて、水圧の作用により、万一接合片に
多少の撓みが生じた場合にも、水密性が失われる
ことはない。従来の接合構造においては、パツキ
ングのシール面が、突き合わされた起立片に沿つ
て形成される。つまり、シール面は水圧の作用す
る方向と平行な方向に形成されている。従つて、
曲げモーメントによつて容易に隙間が形成され、
水密性が失われる危険性が大きかつた。
ツキングにより形成されるシール面は、水圧の作
用する方向に対して垂直になつている。しかも、
接合片の内外両面は、共に面によつて挟持されて
いる。従つて、水圧の作用により、万一接合片に
多少の撓みが生じた場合にも、水密性が失われる
ことはない。従来の接合構造においては、パツキ
ングのシール面が、突き合わされた起立片に沿つ
て形成される。つまり、シール面は水圧の作用す
る方向と平行な方向に形成されている。従つて、
曲げモーメントによつて容易に隙間が形成され、
水密性が失われる危険性が大きかつた。
また、水圧により接合片に作用する曲げモーメ
ントは、本案構造ではむしろ前記シール面の密着
度合を高めるように作用する。従つて、高水圧下
における水密性の信頼度は、従来構造に比べて遥
かに高い。すなわち本考案に係る接合構造は、高
水圧が加わつても漏水をきたすおそれが全くな
い。
ントは、本案構造ではむしろ前記シール面の密着
度合を高めるように作用する。従つて、高水圧下
における水密性の信頼度は、従来構造に比べて遥
かに高い。すなわち本考案に係る接合構造は、高
水圧が加わつても漏水をきたすおそれが全くな
い。
更に本考案に係る単位板は、従来の如き起立片
に代わつて、接合片が段部を形成して設けられて
いるだけであるから、従来と比べて非常に軽量に
することができる。
に代わつて、接合片が段部を形成して設けられて
いるだけであるから、従来と比べて非常に軽量に
することができる。
以下、本考案の詳細を、実施例を示す図面に基
づいて説明する。
づいて説明する。
第1実施例
第1図乃至第4図及び第6図は、底壁、側壁、
天井或いは内部の仕切壁のように平面的広がりを
有するタンク壁を構築する場合に、本考案を応用
した実施例を示すものである。
天井或いは内部の仕切壁のように平面的広がりを
有するタンク壁を構築する場合に、本考案を応用
した実施例を示すものである。
第2図A〜Cに示す如く、本実施例に使用する
単位板10,11,12は、いずれも方形状基板
10a,11a,12aの縁部に段部10c,1
1c,12cを形成して接合片10b,11b,
12bが設けられたものであつて、FRPやステ
ンレス鋼等で製作される。なお上記段部10c,
11c,12cの突出方向は、構成すべきタンク
壁の外面側の方向である。
単位板10,11,12は、いずれも方形状基板
10a,11a,12aの縁部に段部10c,1
1c,12cを形成して接合片10b,11b,
12bが設けられたものであつて、FRPやステ
ンレス鋼等で製作される。なお上記段部10c,
11c,12cの突出方向は、構成すべきタンク
壁の外面側の方向である。
第2図Aに示す単位板10は、方形状基板10
aの四周全部に段部10cを形成して接合片10
bを設けたものであつて、例えば第3図に示すタ
ンク壁Aを構成する場合には、内側の領域へ配置
されるものである。また同図Bに示す単位板11
は、方形状基板11aの三辺に段部11cを形成
して接合片11bを設けたものであり、第3図の
タンク壁Aにおいては、角部を除く周辺部に配置
されるものである。さらに同図Cに示す単位板1
2は、方形状基板12aの隣接する何れか二辺に
段部12cを形成して接合片12bを設けたもの
であり、第3図に示すタンク壁Aでは、その角部
へ配置されるものである。
aの四周全部に段部10cを形成して接合片10
bを設けたものであつて、例えば第3図に示すタ
ンク壁Aを構成する場合には、内側の領域へ配置
されるものである。また同図Bに示す単位板11
は、方形状基板11aの三辺に段部11cを形成
して接合片11bを設けたものであり、第3図の
タンク壁Aにおいては、角部を除く周辺部に配置
されるものである。さらに同図Cに示す単位板1
2は、方形状基板12aの隣接する何れか二辺に
段部12cを形成して接合片12bを設けたもの
であり、第3図に示すタンク壁Aでは、その角部
へ配置されるものである。
次に、本考案に係る接合構造によりタンク壁を
構成する手順を、第1図A〜Dに基づいて説明す
る。なお第1図は、第3図中において一点鎖線で
囲んだB部に対応するものである。また第1図で
は、上面側がタンク壁の内面側に相当し、下面側
がタンク壁の外面側に相当しいる。
構成する手順を、第1図A〜Dに基づいて説明す
る。なお第1図は、第3図中において一点鎖線で
囲んだB部に対応するものである。また第1図で
は、上面側がタンク壁の内面側に相当し、下面側
がタンク壁の外面側に相当しいる。
まず第1図Aに示す如く、接合すべき4枚の単
位板10,11,12,11を、各頂部を突き合
わせるようにして配置すると共に、各接合片10
b,11b,12b,11bの下面を工形鋼等か
らなる支承材13の支承面に当接させる。これに
より隣接する単位板10,11の段部10c,1
1c、及び単位板11,12の段部11c,12
cによつて十字交差状の凹部14が形成される。
次に同図Bに示すように、前記凹部14内に断面
〓状の帯状パツキング15を装着する。本実施例
では、上記パツキング15の先端に三角片部15
aを設け、四つの三角片部15の頂点が凹部14
における十字交差部C(図A参照)に集まるよう
にしている。これにより、凹部14全体がパツキ
ング15で隙間なく覆われる。続けて、同図Cに
示す如く、〓状パツキング15の内面側に平帯板
状の押圧材16を嵌着する。この場合にも、前記
と同様に、押圧材16の先端に三角片部を設け、
各頂点が十字交差部C′に集まるようにすれば、パ
ツキング15を隙間なく覆うことができる。次い
で同図D及び第4図に示すように、押圧材16、
パツキング15、接合片10b,11b,12
b、支承材13にそれぞれ穿設されているボルト
孔17へボルト18を挿通し、各ボルト18にナ
ツト19を螺着させて締め付ける。これにより各
接合片10b,11b,12bは、押圧材16と
支承材13との間に強固に挟持される。最後に、
押圧材16の各頂点が集まる十字交差部C′(図C
参照)へ、第1図D及び第6図に示す如く、パツ
キング20を介して方形板21を覆着し、挿通孔
17′,17″にボルト18を挿通せしめ、ナツト
19を螺着させて締め付ける。これは押圧材16
の各頂点が集まる部分の補強をして、水密性を確
保するためのものである。
位板10,11,12,11を、各頂部を突き合
わせるようにして配置すると共に、各接合片10
b,11b,12b,11bの下面を工形鋼等か
らなる支承材13の支承面に当接させる。これに
より隣接する単位板10,11の段部10c,1
1c、及び単位板11,12の段部11c,12
cによつて十字交差状の凹部14が形成される。
次に同図Bに示すように、前記凹部14内に断面
〓状の帯状パツキング15を装着する。本実施例
では、上記パツキング15の先端に三角片部15
aを設け、四つの三角片部15の頂点が凹部14
における十字交差部C(図A参照)に集まるよう
にしている。これにより、凹部14全体がパツキ
ング15で隙間なく覆われる。続けて、同図Cに
示す如く、〓状パツキング15の内面側に平帯板
状の押圧材16を嵌着する。この場合にも、前記
と同様に、押圧材16の先端に三角片部を設け、
各頂点が十字交差部C′に集まるようにすれば、パ
ツキング15を隙間なく覆うことができる。次い
で同図D及び第4図に示すように、押圧材16、
パツキング15、接合片10b,11b,12
b、支承材13にそれぞれ穿設されているボルト
孔17へボルト18を挿通し、各ボルト18にナ
ツト19を螺着させて締め付ける。これにより各
接合片10b,11b,12bは、押圧材16と
支承材13との間に強固に挟持される。最後に、
押圧材16の各頂点が集まる十字交差部C′(図C
参照)へ、第1図D及び第6図に示す如く、パツ
キング20を介して方形板21を覆着し、挿通孔
17′,17″にボルト18を挿通せしめ、ナツト
19を螺着させて締め付ける。これは押圧材16
の各頂点が集まる部分の補強をして、水密性を確
保するためのものである。
なおボルト18は、第4図及び第6図に示す如
く、その頭部をゴム層18aで被覆することが望
ましい。このようにすれば、ボルト挿通孔17,
17′,17″の開口周縁部17a,17′a,1
7″aが水密的にシールされて漏水が阻止される。
く、その頭部をゴム層18aで被覆することが望
ましい。このようにすれば、ボルト挿通孔17,
17′,17″の開口周縁部17a,17′a,1
7″aが水密的にシールされて漏水が阻止される。
第2実施例
第5図に示す実施例は、ボルト18′の頭部を、
FRP等で製作される押圧材16′に予め埋設させ
たものである。この場合、押圧材16′を接合片
の内面側に形成された凹部へ嵌着する際に、パツ
キング15を介してボルト18′を挿通孔17に
挿通せしめ、ナツト19で緊締する。当該実施例
にあつては、押圧材16′にボルト用の挿通孔を
設けないので、より良好な水密性を得ることがで
きる。
FRP等で製作される押圧材16′に予め埋設させ
たものである。この場合、押圧材16′を接合片
の内面側に形成された凹部へ嵌着する際に、パツ
キング15を介してボルト18′を挿通孔17に
挿通せしめ、ナツト19で緊締する。当該実施例
にあつては、押圧材16′にボルト用の挿通孔を
設けないので、より良好な水密性を得ることがで
きる。
第3実施例
第7図は、底壁となるタンク壁Aの側縁部に、
起立壁D,Eを設けるような場合における単位板
の接合構造を示すものである。
起立壁D,Eを設けるような場合における単位板
の接合構造を示すものである。
上記起立壁Dを構成する単位板22,23どう
しは、前記第1図及び第4図に示したのと同様の
構造にて接合される。
しは、前記第1図及び第4図に示したのと同様の
構造にて接合される。
底壁となる単位板11,12と起立壁Dを構成
している単位板22,23との接合は、次のよう
にして行われる。起立壁Dの底壁側に配置される
単位板22,23は、方形基板部22a,23a
の下端に、外面側へ直角に折れ曲がる起立片22
d,23dが設けられている。この起立片22
d,23dの下面を、底壁を構成している単位板
11,12の側縁部へ帯状パツキング24を介し
て載置する。そして、ボルト25及びナツト(図
示省略)を用いて両者を緊締する。また単位板2
2,23の接合片22b,23b間の凹部へ、パ
ツキング15を介して嵌着される押圧材16″は、
その下端にタンク内側へ直角に折れ曲がる折曲部
16″aを有している。またパツキング15も、
その下端に延長部15′が設けられている。そし
て図示の如く、上記パツキング延長部15′を介
装させて、前記押圧材16″の折曲部16″aを底
壁側の押圧材16の上へ載置し、ボルト・ナツト
で支承材13へ緊締する。これにより、底壁側の
単位板11,12と起立壁D側の単位板22,2
3との突き合わせ部が完全にシールされ、漏水が
阻止される。
している単位板22,23との接合は、次のよう
にして行われる。起立壁Dの底壁側に配置される
単位板22,23は、方形基板部22a,23a
の下端に、外面側へ直角に折れ曲がる起立片22
d,23dが設けられている。この起立片22
d,23dの下面を、底壁を構成している単位板
11,12の側縁部へ帯状パツキング24を介し
て載置する。そして、ボルト25及びナツト(図
示省略)を用いて両者を緊締する。また単位板2
2,23の接合片22b,23b間の凹部へ、パ
ツキング15を介して嵌着される押圧材16″は、
その下端にタンク内側へ直角に折れ曲がる折曲部
16″aを有している。またパツキング15も、
その下端に延長部15′が設けられている。そし
て図示の如く、上記パツキング延長部15′を介
装させて、前記押圧材16″の折曲部16″aを底
壁側の押圧材16の上へ載置し、ボルト・ナツト
で支承材13へ緊締する。これにより、底壁側の
単位板11,12と起立壁D側の単位板22,2
3との突き合わせ部が完全にシールされ、漏水が
阻止される。
なお、タンク壁A、D及びEが集まつて形成さ
れる隅部には、単位板12,23,23に当接し
得る三面構造を持つた補強材26が、パツキング
27を介して取りつけられ、ボルト18及びナツ
ト(図示省略)により緊締される。これにより、
水密性の確保と、タンク自体の強度向上とが図ら
れる。
れる隅部には、単位板12,23,23に当接し
得る三面構造を持つた補強材26が、パツキング
27を介して取りつけられ、ボルト18及びナツ
ト(図示省略)により緊締される。これにより、
水密性の確保と、タンク自体の強度向上とが図ら
れる。
第4実施例
第8図は、タンク壁A′,D′,E′を、いずれも
第2図Aに示す単位板10で構築する場合の実施
例を示すものである。この場合、互いに垂直に配
置される単位板、例えばタンク壁A′の単位板1
0とタンク壁D′の単位板10との接合は、次の
ようにして行われる。
第2図Aに示す単位板10で構築する場合の実施
例を示すものである。この場合、互いに垂直に配
置される単位板、例えばタンク壁A′の単位板1
0とタンク壁D′の単位板10との接合は、次の
ようにして行われる。
はじめに、内外面が直交面を形成するように突
き合わされた接合片10b,10bの外面を、断
面L字形の支承面を有する支承材13′に当接さ
せる。次いで、上記接合片10b,10bの内面
側に形成された凹部に、断面が〓形のパツキング
15′を装着し、その上に重ねて断面L字形の押
圧材16を嵌着する。続いて、押圧材16、
パツキング15′、接合片10b、及び支承材1
3′に穿設されているボルト孔(図示省略)にボ
ルト18を挿通し、ナツト(図示省略)を螺着さ
せて緊締する。以上のようにして、互いに垂直に
配置される単位板10,10同士を、水密的に接
合することが可能である。しかも、ここで使用す
る単位板10は、ただ一種類で済むという利点も
有している。
き合わされた接合片10b,10bの外面を、断
面L字形の支承面を有する支承材13′に当接さ
せる。次いで、上記接合片10b,10bの内面
側に形成された凹部に、断面が〓形のパツキング
15′を装着し、その上に重ねて断面L字形の押
圧材16を嵌着する。続いて、押圧材16、
パツキング15′、接合片10b、及び支承材1
3′に穿設されているボルト孔(図示省略)にボ
ルト18を挿通し、ナツト(図示省略)を螺着さ
せて緊締する。以上のようにして、互いに垂直に
配置される単位板10,10同士を、水密的に接
合することが可能である。しかも、ここで使用す
る単位板10は、ただ一種類で済むという利点も
有している。
なお各タンク壁を構成すべく平面的に配置され
る単位板10,10どうしの接合は、前記第1図
及び第4図のものと同様の構造にてなされる。
る単位板10,10どうしの接合は、前記第1図
及び第4図のものと同様の構造にてなされる。
但し、例えばタンク壁A′の押圧材16とタン
ク壁D′の押圧材16との突き合わせ部Fの如く、
押圧材16,16の表面が互いに直交面を形成す
るような個所には、パツキング28を介装させて
断面L字形の補強材29を取着し、ボルト18及
びナツト(図示省略)で緊締する。これにより水
密性の確保と、強度向上とがもたらされる。
ク壁D′の押圧材16との突き合わせ部Fの如く、
押圧材16,16の表面が互いに直交面を形成す
るような個所には、パツキング28を介装させて
断面L字形の補強材29を取着し、ボルト18及
びナツト(図示省略)で緊締する。これにより水
密性の確保と、強度向上とがもたらされる。
さらにタンク壁A′,D′,E′が突き合わされる
内角部Gには、三面パツキング30を介装させて
三面補強材31を取着する。そしてボルト18及
びナツト(図示省略)にて緊締すれば、前記内角
部Gが水密的にシールされ、押圧材16,16
同士の突き合わせ部から漏水を生じるのが、確
実に阻止される。
内角部Gには、三面パツキング30を介装させて
三面補強材31を取着する。そしてボルト18及
びナツト(図示省略)にて緊締すれば、前記内角
部Gが水密的にシールされ、押圧材16,16
同士の突き合わせ部から漏水を生じるのが、確
実に阻止される。
その他の実施例
本考案の実施例は、前記のものに限定されな
い。例えば図示は省略したが、タンク底壁を構成
する単位板の支承材を、基礎架台と兼用させる構
造、或いは基礎架台と剛体的に構成される構造を
採用した場合には、タンクの横方向移動が阻止さ
れる耐震構造が得られる。
い。例えば図示は省略したが、タンク底壁を構成
する単位板の支承材を、基礎架台と兼用させる構
造、或いは基礎架台と剛体的に構成される構造を
採用した場合には、タンクの横方向移動が阻止さ
れる耐震構造が得られる。
このように、本考案の具体的な構造は、実施の
態様に応じて適宜変更することができる。
態様に応じて適宜変更することができる。
本考案に係るタンク壁構成用単位板の接合構造
は、下記の如き優れた実用的効果を奏する。
は、下記の如き優れた実用的効果を奏する。
単位板の接合片は、その内外両面が押圧材と
支承材との間で強固に挟持されるから、単位板
に高水圧が加わつて接合片に大きな曲げモーメ
ントが作用したとしても、当該接合片と押圧材
又は支承材との間に隙間が生じることはない。
支承材との間で強固に挟持されるから、単位板
に高水圧が加わつて接合片に大きな曲げモーメ
ントが作用したとしても、当該接合片と押圧材
又は支承材との間に隙間が生じることはない。
接合片の内面側と押圧材との間に介装させた
パツキングにより形成されるシール面は、水圧
の作用する方向に対して垂直となつている。し
かも接合片の内外両面は、共に面によつて挟持
されている。従つて、水圧の作用により、万一
接合片に多少の撓みが生じた場合にも、水密性
が失われることはない。
パツキングにより形成されるシール面は、水圧
の作用する方向に対して垂直となつている。し
かも接合片の内外両面は、共に面によつて挟持
されている。従つて、水圧の作用により、万一
接合片に多少の撓みが生じた場合にも、水密性
が失われることはない。
水圧により接合片に作用する曲げモーメント
は、むしろパツキングと押圧材及び接合片との
密着度合を高めるように働く。依つて、高水圧
下における水密性の信頼度が極めて高い。
は、むしろパツキングと押圧材及び接合片との
密着度合を高めるように働く。依つて、高水圧
下における水密性の信頼度が極めて高い。
本考案に係る単位板は、方形状基板の縁部に
段部を形成して接合片を設けた構造であるか
ら、従来の起立片を有する単位板と比べて非常
に軽量にすることができる。例えば、1000×
1000mmの外形寸法を有するFRP製の場合には、
従来約25Kgもあつたのが、本考案では約19Kgに
なる。すなわち20%以上もの軽量化を図ること
が可能であるので、タンク組立作業の能率を、
従来よりも飛躍的に向上させることができる。
段部を形成して接合片を設けた構造であるか
ら、従来の起立片を有する単位板と比べて非常
に軽量にすることができる。例えば、1000×
1000mmの外形寸法を有するFRP製の場合には、
従来約25Kgもあつたのが、本考案では約19Kgに
なる。すなわち20%以上もの軽量化を図ること
が可能であるので、タンク組立作業の能率を、
従来よりも飛躍的に向上させることができる。
第1図乃至第4図及び第6図は本考案の第1実
施例に係る接合構造を示すものであつて、第1図
A〜Dは単位板の接合手順を説明する要部斜視
図、第2図A〜Cは単位板の斜視図、第3図はタ
ンク壁を構成する際の単位板の配置例を示す一部
切欠平面図、第4図は第1図Dの−線におけ
る拡大断面図、第6図は第1図Dの−線にお
ける拡大断面図である。第5図は本考案の第2実
施例に係るものであつて、単位板の接合構造を示
す要部断面図、第7図は本考案の第3実施例に係
るものであつて、単位板の接合構造の要部を中間
省略して示す一部切欠斜視図、第8図は本考案の
第4実施例に係るものであつて、単位板の接合構
造の要部を中間省略して示す一部切欠斜視図であ
る。第9図は従来例に係るものであつて、同図A
は単位板の接合構造を示す要部断面図、同図Bは
水圧により曲げモーメントが接合片に作用した状
態を示す要部断面図である。 A,A′,D,D′,E,E′……タンク壁、10,
11,12……単位板、10a,11a,12a
……方形状基板、10b,11b,12b……接
合片、10c,11c,12c……段部、13,
13′……支承材、14……凹部、15,15′…
…パツキング、16,16′,16″,16……
押圧材、18……ボルト、19……ナツト。
施例に係る接合構造を示すものであつて、第1図
A〜Dは単位板の接合手順を説明する要部斜視
図、第2図A〜Cは単位板の斜視図、第3図はタ
ンク壁を構成する際の単位板の配置例を示す一部
切欠平面図、第4図は第1図Dの−線におけ
る拡大断面図、第6図は第1図Dの−線にお
ける拡大断面図である。第5図は本考案の第2実
施例に係るものであつて、単位板の接合構造を示
す要部断面図、第7図は本考案の第3実施例に係
るものであつて、単位板の接合構造の要部を中間
省略して示す一部切欠斜視図、第8図は本考案の
第4実施例に係るものであつて、単位板の接合構
造の要部を中間省略して示す一部切欠斜視図であ
る。第9図は従来例に係るものであつて、同図A
は単位板の接合構造を示す要部断面図、同図Bは
水圧により曲げモーメントが接合片に作用した状
態を示す要部断面図である。 A,A′,D,D′,E,E′……タンク壁、10,
11,12……単位板、10a,11a,12a
……方形状基板、10b,11b,12b……接
合片、10c,11c,12c……段部、13,
13′……支承材、14……凹部、15,15′…
…パツキング、16,16′,16″,16……
押圧材、18……ボルト、19……ナツト。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1 複数の単位板を接合してタンク壁を構成する
ための構造であつて、単位板は方形状基板の接
合側縁部にタンク壁の外面側へ突出する段部を
形成して接合片が設けられ、該接合片の端面部
を突き合わせて接合すべき単位板が配置され、
当該単位板における突き合わされた接合片の外
面に支承材が当接され、上記突き合わされた接
合片の内面側に前記段部によつて形成される凹
部にパツキングを介装して押圧材が嵌着され、
該押圧材と前記支承材とがボルト・ナツトによ
り緊締連結されていることを特徴とするタンク
壁構成用単位板の接合構造。 2 前記接合すべき単位板は平面的に配置されて
接合片の内外面が同一平面を形成するように突
き合わされ、当該接合片の外面に当接される前
記支承材の支承面が平面に形成されると共に、
上記接合片の内面側に形成される凹部に平帯板
状の押圧材が嵌着されている実用新案登録請求
の範囲第1項に記載のタンク壁構成用単位板の
接合構造。 3 前記接合すべき単位板は垂直に配置されて接
合片の内外面が直交面を形成するように突き合
わされ、当該接合片の外面に当接される前記支
承材の支承面は断面L字型に形成されると共
に、上記接合片の内面側に形成される凹部に断
面L字型の押圧材が嵌着されている実用新案登
録請求の範囲第1項に記載のタンク壁構成用単
位板の接合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7387884U JPS60184894U (ja) | 1984-05-18 | 1984-05-18 | タンク壁構成用単位板の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7387884U JPS60184894U (ja) | 1984-05-18 | 1984-05-18 | タンク壁構成用単位板の接合構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60184894U JPS60184894U (ja) | 1985-12-07 |
JPH0110394Y2 true JPH0110394Y2 (ja) | 1989-03-24 |
Family
ID=30613651
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7387884U Granted JPS60184894U (ja) | 1984-05-18 | 1984-05-18 | タンク壁構成用単位板の接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60184894U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1989008791A1 (fr) * | 1988-03-07 | 1989-09-21 | Eisuke Ishida | Attache |
JP2017071997A (ja) * | 2015-10-09 | 2017-04-13 | 鹿島建設株式会社 | プレキャストブロックの接合構造、および構造体 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53131514A (en) * | 1977-04-21 | 1978-11-16 | Sekisui Koji Kk | Bottom plate for vessels |
JPS5814389B2 (ja) * | 1976-12-17 | 1983-03-18 | アライド・コ−ポレ−ション | ピツチ結合耐火物 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5814389U (ja) * | 1981-07-21 | 1983-01-28 | 三菱樹脂株式会社 | 補強された水槽 |
-
1984
- 1984-05-18 JP JP7387884U patent/JPS60184894U/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5814389B2 (ja) * | 1976-12-17 | 1983-03-18 | アライド・コ−ポレ−ション | ピツチ結合耐火物 |
JPS53131514A (en) * | 1977-04-21 | 1978-11-16 | Sekisui Koji Kk | Bottom plate for vessels |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1989008791A1 (fr) * | 1988-03-07 | 1989-09-21 | Eisuke Ishida | Attache |
JP2017071997A (ja) * | 2015-10-09 | 2017-04-13 | 鹿島建設株式会社 | プレキャストブロックの接合構造、および構造体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60184894U (ja) | 1985-12-07 |
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