JPH01103540A - 4輪駆動車の動力伝達装置 - Google Patents

4輪駆動車の動力伝達装置

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JPH01103540A
JPH01103540A JP26107087A JP26107087A JPH01103540A JP H01103540 A JPH01103540 A JP H01103540A JP 26107087 A JP26107087 A JP 26107087A JP 26107087 A JP26107087 A JP 26107087A JP H01103540 A JPH01103540 A JP H01103540A
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spline
sleeve
center differential
wheel drive
pitch
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Hideji Hiruta
昼田 秀司
Kazuhiro Kanbara
神原 和宏
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は4輪駆動車、特にセンタデフと、該センタデフ
のロック、フリーの切換えおよび2輪駆動−4輪駆動の
切換を行う切換装置と、リモートフリーホイールとを備
えた4輪駆動車の動力伝達装置に関する。
(従来の技術) エンジンの出力を分割して前輪および後輪に動力伝達す
るようにした4輪駆動車には、旋回時に前輪と後輪との
間に生じる回転差を吸収してスムーズな旋回走行が得ら
れるようにするセンタデフを備えたものがある。また、
このセンタデフを備えた4輪駆動車においては、登板路
やぬかるみなどの悪路での走行を容易にするため、該セ
ンタデフの差動動作を阻止するデフロック機構を備え、
走行状態や路面の状態などによってセンタデフをフリー
にした4輪駆動走行と、該センタデフをロックした4輪
駆動走行の切換えを行い得るようにしたものがあり、こ
のような4輪駆動車の具体例として、例えば特開昭59
−128018号公報に開示されたものがある。
更に、4輪駆動車においては、燃費性能等を考慮して、
4輪駆動が必要でない場合に2輪駆動走行が可能なよう
に2輪駆動−4輪駆動の切換機構(以下、2−4切換機
構という)を備えることがあり、この場合、2輪駆動時
に従動輪となる車輪の回転により該車輪の差動装置が徒
らに駆動されることによる回転抵抗を軽減するため、該
車輪への動力伝達経路を遮断するりモートフリーホイー
ルを備えることがある。
ところで、上記の如きセンタデフのロック機構と2−4
切換機構とを備える場合、これらを1つの切換装置とし
て構成する場合があり、この場合、例えば第5図に示す
ように構成される。つまり、入力軸Aを介してエンジン
からの動力が入力される入力要素B1と前輪側及び後輪
側へ動力を夫々出力する2つの出力要素B2.B3とを
有するセンタデフBが備えられた構成において、例えば
2輪駆動時に前輪C9Cが従動輪となるものとすると、
上記センタデフBにおける後輪側への出力軸りが連結さ
れた出力要素B3  (もしくは入力要素B1)に設け
られた第1スプラインE、と、前輪C1C側への出力要
素B2に設けられた第2スプラインE2と、該出力要素
B2に結合された時に前輪C,C側に動力伝達機構Fを
介して動力を伝達する第3スプラインE3とをこの順序
で同軸上に配置すると共に、これらのスプラインにスラ
イド可能に嵌合されたスリーブE4とで切換装置Eを構
成する。そして、上記スリーブE4を図示のように第1
.第2スプラインEl、E2に跨って嵌合させた状態と
すれば、センタデフBの2つの出力要素B2 、 B3
  (もしくは入力要素B1と一方の出力要素B2)と
が結合されることにより該センタデフBがロックされ、
且つ前輪C1C側への動力の伝達が遮断された2輪駆動
状態が得られ、また上記スリーブE4を第1〜第3スプ
ラインE1〜E3に跨って嵌合させれば、センタデフB
がロックされた状態で前輪C1C側へも動力が伝達され
る4輪駆動状態が得られ、更にスリーブE4を第2.第
3スプラインE2.E、に跨って嵌合させれば、センタ
デフBの各要素がフリーな状態での4輪駆動状態が得ら
れるように構成する。これによれば、一つのスリーブE
4のスライド操作だけでセンタデフBのロック、フリー
の切換と、2−4切換とが行われることになる。
そして、このような切換装置Eに加えて、第5図に示す
ように上記の如きリモートフリーホイールGを備えた4
輪駆動車においては、該ホイールGが遮断されている2
輪駆動走行から該ホイールGが接続される4輪駆動走行
へ切換える際に、先ず上記切換装置Eにおけるスリーブ
E4を第1〜第3スプラインE、〜E3に跨って嵌合す
るセンタデフロックの4輪駆動位置までスライドさせ、
この状態でリモートフリーホイールGを接続すると共に
、その後更にスリーブE4をスライドさせてセンタデフ
フリーの4輪駆動状態とするように構成される。これは
、リモートフリーホイールGの接続に際して、その両側
の部材G1.G2の回転速度を整合させるためである。
(発明が解決しようとする問題点) ところで、センタデフBに加えて上記のような切換装置
EとリモートフリーホイルGとを備えた4輪駆動車にお
いて、2輪駆動走行から4輪駆動走行への切換時に、旋
回等により前、後輪間に回転速度差が生じた場合、次の
ような問題が発生する。つまり、第6図(a)に上記切
換装置Eの各スプライン噛合部の展rM図を示すように
、2輪駆動時には、エンジンからの動力が後輪側へのみ
伝達されるように、該切換装置Eの第1.第2スプライ
ンEl、E2をスリーブE4によって結合して第3スプ
ラインE3を分離した状態にあり、この状態から4輪駆
動走行へ切換える際には、上記スリーブE4を第3スプ
ラインE3側へ操作して、第6図(b)に示すように該
スリーブE4のスプラインを第1.第2.第3スプライ
ンEl。
E2.E3に噛合せる。そして、この状態でエンジンか
らの動力を前輪側へも伝達するためにリモートフリーホ
イールGを接続するのであるが、この時旋回等により前
輪と後輪との間に回転差が生じていると、上記リモート
フリーホイールGを介して前輪に連動する第3スプライ
ンE3と後輪に連動する第1.第2スプラインE、、E
2との間に逆方向の力が発生し、スリーブE4ないし切
換装置Eの全体に捩れが生じることになる。そのため、
第1〜第3スプラインE、〜E、及びスリーブE4のス
プラインにおける各歯の側面が大きな面圧で接すること
になり、第6図(b)に示す状態(センタデフロックの
4輪駆動状B)から、スリーブE4のスプラインが第2
.第3スプラインE2.E、のみに嵌合う状!f3.(
センタデフフリーの4輪駆動状!r3)への該スリーブ
E4の操作に大きな操作力が必要となり、あるいは操作
困難となる場合が生じるのである。
そこで、本発明はセンタデフのロック、フリーの切換機
能と2−4切換機能とを備えた切換装置が備えられ、且
つ2輪駆動時に従動軸となる車輪への動力伝達経路に該
経路を断接するリモートフリーホイールが設けられた4
輪駆動車において、2−4切換時に関する上記の如き問
題を解消し、該2−4切換操作の円滑化を図ることを目
的とする。
(問題点を解決するための手段) 上記の目的を達成するために本発明は次のように構成し
たことを特徴とする。
即ち、センタデフと、該センタデフのロック機能及び前
輪側への動力の伝達を断接する2−4切換機能を有する
切換装置と、前輪側への動力伝達経路に設けられたリモ
ートフリーホイールとが備えられた4輪駆動車において
、上記切換装置を、センタデフにおける入力要素もしく
は後輪側への出力要素に設けられた第1スプラインと、
前輪側への出力要素に設けられた第2スプラインと、こ
の第2スプラインに結合された時に前輪側に動力を伝達
する第3スプラインと、これらのスプライ 。
ンに嵌合して、第1.第2スプラインに跨って嵌合され
た状態、第1.第2.第3スプラインに跨って嵌合され
た状態、および第2.第3スプラインに跨った状態にス
ライド可能なスリーブとで構成する。そして、上記第3
スプラインの歯のピッチを他のスプラインのピッチの2
倍以上の整数倍とすると共に、上記スリーブの第3スプ
ライン側の端部における該第3スプラインの軸方向寸法
より短い所定範囲に欠歯部を設け、該欠歯部における歯
のピッチを第3スプラインのピッチに対応させて他の部
分のピッチの2倍以上の整数倍とする。
(作  用) 上記の構成によれば、切換装置におけるスリーブが第1
.第2スプラインを結合している時は、センタデフがロ
ックされ且つ前輪側への動力の伝達が遮断されることに
より、後輪のみが駆動される2輪駆動状態となる。そし
て、この状態から4輪駆動走行に切換えるべく、上記ス
リーブをスライドさせて第1.第2.第3スプラインを
結合した時、前輪側への動力伝達経路上に設けられたリ
モートフリーホイールが接続されることにより、センタ
デフがロックされた状態で前輪側へも動力が伝達される
センタデフロックの4輪駆動状態となる。この時、前、
後輪間に回転速度差が生じていると、従来構造では、切
換装置に捩り力が作用し、スリーブを第2.第3スプラ
インが結合されるセンタデフフリーの4輪駆動位置まで
スライドさせるのが困難となる。
しかし、本発明における切換装置においては、上記第3
スプラインと、スリーブにおける該第3スプライン側の
端部の所定範囲におけるスプラインの歯のピッチが他の
スプライン及びスリーブにおける他の部分のピッチの2
倍もしくはそれ以上の整数倍とされているので、該第3
スプラインとスリーブの当該端部とが噛合った時に該噛
合い部に大きなバックラッシュが生じた状態となる。そ
のため、前、t&輪間に回転速度差がある時、特に前輪
の回転速度が後輪の回転速度を上回る旋回時に、上記第
3スプラインとスリーブの端部との噛合い部においては
、当初、スリーブに第3スプラインが連れ回っている状
態から、リモートフリーホイールが接続されて該第3ス
プラインが前輪に連動する状態となった時に、該第3ス
プラインがスリーブに対して上記バックラッシュ分だけ
相対回転しようとし、その時、該スリーブないし切換装
置に作用していた捩り力が一時的に消滅することになる
。従って、この時にスリーブにセンタデフフリーの4輪
駆動位置への操作力が加えられておれば、該スリーブは
上記位置に無理なく円滑にスライドされることになる。
尚、スリーブにおける第3スプライン側の端部の欠歯部
は該第3スプラインの軸方向寸法より短いので、センタ
デフフリーの4輪駆動位置では、該スリーブと第3スプ
ラインとはバックラッシュのないもしくは必要最小限の
状態で噛合うことになる。
(実 施 例) 以下、本発明の実施例について説明する。
まず、第1図により本実施例に係る4輪駆動車の全体構
成を説明すると、この4輪駆動車は、エンジン1と主変
速機2と副変速機3とトランスファー装置4とを車体前
後方向に一列に配設して構成されるパワープラント5を
有する。そして、該パワープラント5を車体前部に配置
すると共に、左右の前輪6.6問および左右の後輪7.
7間にそれぞれフロントデフ8およびリアデフ9を配置
し、上記トランスファー装置4の側部から前方へ延びる
第1プロペラシヤフト10をフロントデフ8に、該トラ
ンスファー装置4から後方へ延びる第2プロペラシヤフ
ト11をリアデフ9にそれぞれ連結すると共に、フロン
トデフ8から左右に延びる車軸12.12を左右の前輪
6.6に、リアデフ9から左右に延びる車軸13.13
を左右の後輪7.7にそれぞれ連結し、且つフロントデ
フ8と一方の前輪6との間に、これらの間を断接するリ
モートフリーホイル14が備えられている。
次に、第2図により上記副変速機3およびトランスファ
ー装置4の構成を説明すると、副変速機3は、主変速機
2の出力軸20にスプライン嵌合された入力軸21と、
該軸21の後方に同心状に配設されてトランスファー装
置4内へ延びる中間軸22と、両軸21,22間に配置
された遊星歯車機$123と、該機構23の動力伝達経
路を切換える切換装置24とを有している。そして、該
切換装置24のスリーブ25を図示のようにスライドさ
せて、入力軸21に設けられたスプライン26と遊星歯
車機構のサンギヤ27に設けられたスプライン28とに
跨って嵌合させて、該スリーブ25を介して入力軸21
とサンギヤ27とを結合すれば、入力軸21の回転がサ
ンギヤ27に入力されると共に、この時、該遊星歯車機
構23のリングギヤ29が固定されているので、サンギ
ヤ27に入力された回転が減速されてキャリヤ30から
中間軸22に伝達され、これにより低速段が得られるよ
うになっている。また、スリーブ25を図面上、左側へ
スライドさせて、上記入力軸21のスプライン26とキ
ャリヤ30に設けられたスプライン31に嵌合すること
により、該スリーブ25を介して入力軸21とキャリヤ
30とを結合すれば、入力軸21の回転がキャリヤ30
を介してそのまま中間軸22に伝達され、これにより高
速段が得られるようになっている。
一方、上記トランスファー装置4は、上記副変速機3か
ら延びる中間軸22の後方に同心状に後輪用出力軸32
を、該中間軸22に平行に前輪用出力軸33をそれぞれ
配置し、中間軸22と後輪用出力軸32との間にセンタ
デフ34を、中間軸22と前輪用出力軸33との間に巻
掛は伝動機構35をそれぞれ配置し、さらにセンタデフ
34と巻掛は伝動機構35との中間軸22上に切換装置
36を配設した構成とされている。
上記センタデフ34は、サンギヤ37と、その周囲に配
設された複数のピニオンギヤ38と、これらのピニオン
ギヤ38を支持するキャリヤ39と、各ピニオンギヤ3
8の外側に配設されたリングギヤ40とでなる遊星歯車
機構で構成されている。そして、キャリヤ39が上記中
間軸22に、リングギヤ40が上記後輪用出力軸32に
それぞれ連結されている。また、上記巻掛は伝動機構3
5は、中間軸22上に遊嵌合された第1スプロケツト4
1と、前輪用出力軸33に一体形成された第2スプロケ
ツト42と、両スプロゲット41.42間に巻掛けられ
たチェーン43とで構成されている。
更に、上記切換装置36は、上記センタデフ34のサン
ギヤ37と一体回転するハブ44の両側に、該センタデ
フ34におけるリングギヤ40の延長部と、上記第1ス
プロケツト41の延長部とを隣接させると共に、該リン
グギヤ延長部、ハブ44及び第1スプロケット延長部の
外周部にこの順序で同一諸元の第1〜第3スプライン4
5,46.47を設け、且つこれらのスプライン45〜
47に跨ってスライド可能なスリーブ48を嵌合させた
構成とされている。ここで、図示の実施例においては、
上記ハブ44と第3スプライン47との間に、スリーブ
48を第3スプライン47に噛合せる時にこれらの回転
速度を同期させる同期装置49が介設されている。
然して、この切換装置36においては、第3図に上記第
1〜第3スプライン45〜47及びスリーブ48を展開
して示すように、第3スプライン47が歯を一枚飛びに
欠落させて歯のピッチが第1.第2スプライン45.4
6の2倍とされている。また、スリーブ48においては
、第3スプライン47側の端部における該第3スプライ
ン47の軸方向寸法!;11より短い長さで□の範囲で
欠歯部48aが設けられ、該欠歯部48aにおける歯の
ピッチが上記第3スプライン47の歯のピッチと等しく
されている。
そして、上記スリーブ48を第2図及び第4図(a)に
示すように第1スプライン45と第2スプライン46と
に跨って嵌合させた位置では、該スリーブ48と上記ハ
ブ44とを介してセンタデフ34のサンギヤ37とリン
グギヤ40とが結合され、該センタデフ34がロックさ
れると共に、該センタデフ34と上記第1スプロケツト
41との間が切断され、中間軸22からセンタデフ34
のキャリヤ3つに入力された回転がリングギヤ40から
後輪用出力軸32にそのまま出力される2輪駆動状態が
得られる。また、第4図(b)に示すようスリーブ48
を図示の位置から図面上、左側へ中間位置までスライド
させれば、該スリーブ48が上記第1.第2スプライン
45.46に加えて第3スプライン47にも嵌合され、
センタデフ34がロックされた状態で、該センタデフ3
4と第1スプロケツト41とが結合される。従って、こ
の場合は、中間軸22からセンタデフ34に入力された
回転は後輪用出力軸32に出力される一方、第1スプロ
ケツト41、チェーン43および第2スプロケツト42
からなる巻掛は伝動機11I35を介して前輪用出力軸
33にも出力され、センタデフ34がロックされた4輪
駆動状態が得られるが、この場合、第3スプライン47
とスリーブ48の該第3スプライン47側の端部(欠歯
部48a)との噛合い部においては、歯のピッチが第1
.第2スプライン45.46との噛合い部の2倍とされ
ているので、図示のように大きなバックラッシュXが生
じることになる。さらに、第4図(c)に示すように、
上記スリーブ48を図面上、左端の位置までスライドさ
せれば、該スリーブ48が第2.第3スプライン46.
47にのみ跨って嵌合する状態となって、センタデフ3
4のサンギヤ37と第1スプロケツト41とが結合され
る一方、該センタデフ34のサンギヤ37とリングギヤ
40とが分離される。従って、この場合は、中間軸22
からセンタデフ34のキャリヤ39に入力された回転は
リングギヤ40から後輪用出力軸32に出力され、且つ
サンギヤ37から第1スプロケツト41を介して前輪用
出力軸33に出力されると共に、上記リングギヤ40と
サンギヤ37との差動動作が可能となって、前、後輪間
の回転速度差が許容されるセンタデフフリーの4輪駆動
状態が得られる。尚、この状態においては、スリーブ4
8における欠歯部48aの寸法ρ2が第3スプライン4
7の軸方向寸法ilより短かくされているので、該スリ
ーブ48と第3スプライン47とがバックラッシュのな
い状態で噛合ことになる。
次に、上記切換装置36の2−4切換操作時における具
体的動作について説明する。
先ず、2輪駆動時においては、上記のように切換装置に
おけるスリーブ48が第1.第2スプライン45.46
に跨って嵌合してセンタデフ34のリングギヤ40とサ
ンギヤ37とを結合することにより、該センタデフ34
がロックされた状態にある。この場合の動力伝達経路の
状態を第4図(a′)により説明すると、エンジン1か
らの動力はロックされたセンタデフ34を介して後輪7
.7側へのみ伝達され、また第1図に示すリモートフリ
ーホイール14が切断されているので、前輪6.6が当
該車両の走行に伴って自由に従動し、且つ上記切換装置
36における第3スプライン47からリモートフリーホ
イール14に至る巻掛は伝動機構35、第1プロペラシ
ヤフト10及びフロントデフ8等でなる動力伝達経路Y
が完全にフリーな状態となっている。
次に、この2輪駆動状態から4輪駆動状態への切換えに
際して上記スリーブ48をスライドさせて、該スリーブ
48を第1.第2.第3スプライン45,46.47に
跨って噛合させれば、第4図(b′)に示すように、エ
ンジン1からの動力はロックされたセンタデフ34を介
して後#i7゜7側へ伝達されると同時に、スリーブ4
8を介して第3スプライン47にも伝達され、該第3ス
プライン47からリモートフリーホイール14に至る動
力伝達経路Yを構成する巻掛は伝動機構35やフロンI
・デフ8等がセンタデフ34の回転に連動して従動する
ことになる。この時、上記スリーブ48は欠歯部48a
が第3スプライン47に噛合い、バックラッシュXが生
じた状態でスリーブ48の歯から第3スプライン47の
歯に力が伝達される状態となっている。そして、この状
態で上記リモートフリーホイール14が接続されること
により、センタデフ34から上記動力伝達経路Y及び該
リモートフリーホイール14を介して前輪6.6にも動
力が伝達され、これによりセンタデフ34がロックされ
た4輪駆動状態となるのである。
然して上記リモートフリーホイール14が接続される時
に、当該車両が旋回状態にあって、前輪6.6の回転速
度が後輪7,7の回転速度より大きい場合には、第4図
(b′)に示す動力伝達経路Yが前輪6.6の回転によ
りリモートフリーホイール14を介して図面上、上方に
相対移動しようとする。つまり、第4図(b)に示すバ
ックラッシュX分だけ第3スプライン47がスリーブ4
8に対してX方向に相対回転し、第3スプライン47の
歯からスリーブ48の歯に力が伝達される状態に移行し
ようとする。
ところで、従来においては第6図(b)に示すセンタデ
フロックの4輪駆動状態でリモートフリーホイールが接
続され、且つこの時に前輪の回転速度が後輪の回転速度
より大きくなると、スリーブE4と第3スプラインE3
との間に逆方向の力が生じ、該スリーブE4ないし切換
装置Eの全体に捩り力が発生するのであるが、木本にお
いては、上記のように第3スプライン47がX方向へバ
ックラッシュX分だけ相対回転可能となり、その間に各
第3スプライン47の歯とスリーブ48の歯との間に逆
方向の力による摩擦力が働かない状態が一時的に発生す
る。従って、この時にスリーブ48に第4図の図面上で
左方向への操作力が加えられておれば、該スリーブ48
がスムーズに第4図(C)に示す位置にスライドされる
ことになる。そして、この状態では第4図(C)。
(C′)に示すように第1.第2スプライン45.46
、即ちセンタデフ34の前輪側への出力要素であるサン
ギヤ37と後輪側への出力要素であるリングギヤ40と
が分離されることにより、該センタデフ34の差動動作
が可能となり、センタデフフリーの4輪駆動状態が得ら
れることになる。尚、このセンタデフフリーの4輪駆動
状態への切換完了後においては、スリーブ48の欠歯部
48aの長さ(g2)が第3スプライン47の軸方向寸
法(ρ1)より短いため、第3スプライン47の歯にス
リーブ48の正規の歯と欠歯された歯との両方が噛み合
った状態となる。従ってスリーブ48と第3スプライン
47との間のバックラッシュがなくなり、動力伝達経路
におけるガタッキが発生しない。
(発明の効果) 以上のように本発明によれば、センタデフのロックフリ
ーの切換機能及び前輪側への動力の伝達を断接する2−
4切換機能を有する切換装置と、2輪駆動時に前輪側へ
の動力伝達経路を遮断するリモートフリーホイールとを
備えた4輪駆動車において、2輪駆動走行からセンタデ
フフリーの4輪駆動走行への切換時におけるセンタデフ
ロックの4輪駆動状態での上記リモートフリーホイール
の接続時に、旋回等に起因して前、後輪間に回転速度差
があっても、この回転速度差による捩り力が切換装置に
作用しない状態が発生することになる。これにより、上
記捩り力のためにセンタデフロックの4輪駆動状態から
センタデフフリーの4輪駆動状態への切換操作が困難と
なるといった不具合が解消され、2−4切換が常に良好
に行われることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜4図は本発明の実施例を示すもので、第1図は
4輪駆動車の全体概略図、第2図は該4輪駆動車におけ
るトランスファー装置の構成を示す断面図、第3図は切
換装置のスリーブと各スプラインの展開図、第4図(a
)〜(c)、(a′)〜(a′)は2−4切換時の各操
作段階におけるスリーブとスプラインとの噛み合い状態
を示す展開図及び動力伝達経路の状態を示す概略図で図
(a)、(b)は従来の切換装置におけるスリーブと各
スプラインの噛合い状態を示す展開図である。 14・・・リモートフリーホイール、34・・・センタ
デフ、36・・・切換装置、45〜47・・・第1、第
2.第3スプライン、48・・・スリーブ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エンジンからの動力が入力される入力要素と、前
    輪側および後輪側へ夫々動力を出力する2つの出力要素
    とを有するセンタデフが備えられていると共に、該セン
    タデフにおける入力要素もしくは後輪側への出力要素に
    設けられた第1スプラインと、前輪側への出力要素に設
    けられた第2スプラインと、この第2スプラインに結合
    された時に前輪側に動力を伝達する第3スプラインとを
    同軸上に配置して、これらのスプラインに嵌合されたス
    リーブをスライドさせることにより上記第1、第2スプ
    ラインを結合する状態、第1、第2、第3スプラインを
    結合する状態および第2、第3スプラインを結合する状
    態とに切換え得るように構成した切換装置が備えられ、
    且つ上記第3スプラインから前輪に至る動力伝達経路に
    リモートフリーホイールが設けられた4輪駆動車の動力
    伝達装置であって、上記切換装置における第3スプライ
    ンの歯のピッチを他のスプラインのピッチの2倍以上の
    整数倍とすると共に、上記スリーブの第3スプライン側
    の端部における該第3スプラインの軸方向寸法より短い
    所定の範囲に欠歯部を設け、該欠歯部における歯のピッ
    チを第3スプラインのピッチに対応させて他の部分のピ
    ッチの2倍以上の整数倍としたことを特徴とする4輪駆
    動車の動力伝達装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE4113963A1 (de) * 1990-05-18 1991-11-21 Nissan Motor Verteilergetriebe fuer ein vierradgetriebenes kraftfahrzeug
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