JPH0110198Y2 - - Google Patents

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JPH0110198Y2
JPH0110198Y2 JP1981041011U JP4101181U JPH0110198Y2 JP H0110198 Y2 JPH0110198 Y2 JP H0110198Y2 JP 1981041011 U JP1981041011 U JP 1981041011U JP 4101181 U JP4101181 U JP 4101181U JP H0110198 Y2 JPH0110198 Y2 JP H0110198Y2
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fibers
adhesive
veneer
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base material
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、化粧板等各種の積層体に関するもの
である。 従来、単板、金属板、樹脂フイルム等の表面材
を下地台板に貼り合わせて化粧合板等の積層体を
製造するに際しては、表面材あるいは下地台板の
いづれかに接着剤を塗布するか、表面材と下地台
板との間に接着剤を含浸した紙布を介在させ、加
熱圧締することにより表面材と下地台板とを接着
一体化する手段が採用されている。 しかしながら、このような方法においては接着
剤の塗布斑が製品物性に敏感に影響し、具体的に
接着剤の濃度、粘度、塗布量のコントロールを厳
密に行なう必要があり、作業は熟練を要する。ま
た単板を表面材として用いる場合、単板の補強裏
打あるいは単板と下地台板の貼り合せに際して
は、紙あるいは不織布に熱硬化性樹脂系の接着剤
を付着したものを一般に使用するが、これらの接
着剤中には架橋剤、架橋反応促進剤が含まれるの
で接着剤含浸から使用までの時間的制約があると
いう不都合がある。 本考案はこのような不都合をなくし、熱圧締の
みにて簡単に製造が可能で、しかも単板等乾燥状
態によつて形態変化やクラツク発生を生じ易い表
面材を使用する場合にも表面材に対する補強効果
が高く、表面材が下地台材に強固に接着し表面形
態が安定した積層体を提供せんとするもので、第
1図に示すように、熱溶融により自己接着する繊
維およびこの繊維が熱溶融し始める温度では熱溶
融しない繊維からなり、かつ該自己接着性繊維を
10重量%以上含むシート状物1が表面材2と下地
台材(木質系台材)3との間に挿入されており、
加熱圧縮することにより該表面材2と該木質系台
材3とが接着一体化することを特徴とする積層体
である。 本考案に使用するシート状物は湿式法または乾
式法でつくられた不織布、スパンボンド法による
不織布、紙あるいは織物からなり、その厚さは
0.05〜0.6mmのものである。特に層間剥離強度の
点から好ましい厚さは0.15mm程度以下である。 これらのシート状物は、熱溶融による自己接着
性を有するポリエチレン系、ポリプロピレン系、
ポリウレタン系、ポリクラール系、ポリ塩化ビニ
ル系、ポリビニルアルコール系、ポリ酢酸ビニル
系等の繊維、ポリ塩化ビニリデン系、ポリエステ
ル系、ポリアミド系、ポリアクリロニトリル系、
エチレン−酢酸ビニル共重合体系(そのケン化物
を含む)の低融点繊維を10重量%以上含むように
他の繊維、すなわち上記低融点繊維が熱溶融し始
める温度では熱溶融しない繊維と混合するか交織
されたものである。これらの繊維の熱溶融温度は
90〜180℃、好ましくは110〜150℃である。 これらの熱溶融接着性繊維のシート状物中への
混合割合は、その熱溶融温度により変化しうるも
のであつて、たとえば熱溶融温度の比較的高い繊
維を接着性繊維として用いるときにはその混合割
合を多くすることが望ましいが、一般には10重量
%以上、好ましくは40%以上が有効である。 表面材としては、通常合板等に用いられている
ベニヤレース、スライサー、ベニヤソー等で切削
した単板、金属板、樹脂フイルム等が、下地台材
としては、ベニヤ板、コア、その他合板等に用い
られている下地台材が使用できる。 本考案においては、自己接着性繊維を含むシー
ト状物を介して表面材と下地台材とを熱圧締する
が、この手段としては、多段式プレートホツトプ
レスが有効であるが、他に連続ローラープレスも
使用できる。この場合の加熱圧締条件はシート状
物中の接着性繊維の熱溶融温度、混合比率等によ
つて適宜設定し得る。 本考案の積層体は表面材と下地台材との接着力
が高く、特に表面形態が安定したものとなり、表
面材として単板を用いたものにおいては表面単板
のクラツク発生がなく、製品斑のないものであ
る。しかも、本考案の積層体の製造に際しては接
着剤塗布工程を必要とせず、工程が簡単で作業の
熟練を必要とせず、製造コストが低減できるとい
う利点を有している。 つぎに実施例によつて本考案を説明する。 実施例 1 太さ2dr、長さ51mmの融点が130〜135℃のポリ
エチレン繊維と融点が160〜170℃のポリプロピレ
ン繊維をそれぞれ40重量部(40%)と、これに太
さ1dr、長さ51mmのビニロン繊維を24重量部(20
%)均一に混綿し、紡績用カードに通してラツプ
状シートを形成し、これを150℃に加熱した上下
一対の金属ロールに通して繊維を融着させ、この
シートを93cm×100cmに裁断して作業台の上に展
開し、この上にスライサーで切削した厚さ0.25mm
のチーク単板を隙間なく並べて仮止めした。つい
で、これをホツトプレス機に移し、厚さ9mmのベ
ニヤ合板、熱溶融不織布、チーク単板、離型紙、
プレートの順になるように重ね合わせて、温度
183℃、圧力11.2Kg/cm2で7分間加熱圧締して天
然木化粧板を得た。 対照品として、厚さ9mmのベニヤ合板にフエノ
ール系接着剤(住友デユレズ〓製PA−300)を塗
布し、この上に厚さ0.25mmのチーク単板を隙間な
く並べて上記の本考案にかかる試験品と同一条件
で加熱圧締して天然木化粧合板を得た。 両板の接着力試験結果は次のとおりであり、本
考案にかかる積層体のほうが接着力、耐クラツク
性ともに優れていることがわかる。 【表】
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の積層体の断面例図であり、1
は自己接着性繊維を含むシート状物、2は表面
材、3は下地台材を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 熱溶融により自己接着する繊維およびこの繊維
    が熱溶融し始める温度では熱溶融しない繊維から
    なり、かつ該自己接着性繊維を10重量%以上含む
    シート状物が表面材と木質系台材との間に挿入さ
    れており、加熱圧縮することにより該表面材と該
    木質系台材とが接着一体化することを特徴とする
    積層体。
JP1981041011U 1981-03-23 1981-03-23 Expired JPH0110198Y2 (ja)

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JPS57153527U JPS57153527U (ja) 1982-09-27
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JPS53139868A (en) * 1977-05-12 1978-12-06 Chisso Corp Production of composite nonnwoven fabric
JPS55512B2 (ja) * 1975-03-12 1980-01-08

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JPS57153527U (ja) 1982-09-27

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