JPH01101390A - 強誘電性液晶組成物 - Google Patents
強誘電性液晶組成物Info
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- JPH01101390A JPH01101390A JP26028787A JP26028787A JPH01101390A JP H01101390 A JPH01101390 A JP H01101390A JP 26028787 A JP26028787 A JP 26028787A JP 26028787 A JP26028787 A JP 26028787A JP H01101390 A JPH01101390 A JP H01101390A
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Landscapes
- Liquid Crystal Substances (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明は液晶組成物に係わり、特に強誘電性液晶組成物
に関するものである。
に関するものである。
従来の技術
近年液晶表示は、腕時計、電卓等だけでなく映像機器に
も広く使われるようになり、液晶カラーテレビも市場に
出始め−ている。現在カラー表示用液晶パネルはネマチ
ック液晶を用いたものがその主流を占めている。しかし
、そのネマチック液晶の緒特性は理想的とは言え難(多
くの問題を含んでいる0強誘電性液晶はその速い応答速
度、メモリー性等ネマチック液晶にはない緒特性を有し
ておりデイスプレィ装置への応用が考えられ多方面から
研究が進められている。(例えばオプトロニクス、19
83、Il&L9)以下図面をみながら強誘電性液晶に
ついて説明する。第4図は強誘電性液晶分子の模式図で
ある0強誘電性液晶は通常スメクチック液晶と呼ばれる
層構造を有する液晶で、液晶分子は層法線方向に対して
θだけ傾いた構造をとっている。また、通常強誘電性液
晶分子は、ラセミ体でない光学活性な液晶分子によって
構成されている。
も広く使われるようになり、液晶カラーテレビも市場に
出始め−ている。現在カラー表示用液晶パネルはネマチ
ック液晶を用いたものがその主流を占めている。しかし
、そのネマチック液晶の緒特性は理想的とは言え難(多
くの問題を含んでいる0強誘電性液晶はその速い応答速
度、メモリー性等ネマチック液晶にはない緒特性を有し
ておりデイスプレィ装置への応用が考えられ多方面から
研究が進められている。(例えばオプトロニクス、19
83、Il&L9)以下図面をみながら強誘電性液晶に
ついて説明する。第4図は強誘電性液晶分子の模式図で
ある0強誘電性液晶は通常スメクチック液晶と呼ばれる
層構造を有する液晶で、液晶分子は層法線方向に対して
θだけ傾いた構造をとっている。また、通常強誘電性液
晶分子は、ラセミ体でない光学活性な液晶分子によって
構成されている。
第4図に於て、7は液晶分子、8は自発分極、9はCダ
イレクタ−110はコーン、11は層構造、12は層法
線方向、13は傾き角θを示している。
イレクタ−110はコーン、11は層構造、12は層法
線方向、13は傾き角θを示している。
第4図に示すように、強誘電性液晶分子は自発、分極を
有しており、カイラルスメクチックC相に於いては、第
4図の円錐形10(コーン)の外側を自由に動くことが
できる0層毎に分子長軸の方向は少しだけずれており全
体としてはねじれ構造をとっている0次に強誘電性液晶
の表示原理について述べる。第5図は強誘電性液晶の動
作原理図で有る。第5図ta)は電圧無印加の状態、第
5図Tb)は紙面裏から表方向に電圧を印加した場合、
第5図(C)は逆方向に電圧を印加した場合の動作原理
図である。14ば層法線に対して分子長軸が+θ度傾い
た液晶分子、15は一θ度傾いた液晶分子、16は紙面
表方向を向いている双極子モーメント、17は紙面裏方
向を向いている双極子モーメント、18は2枚の偏光板
の方向である。強誘電性液晶を透明電極を有したガラス
基板に挟みそのパネルの厚を螺旋ピッチ以下にすると第
5図(alのように螺旋がほどけ層に対して分子が+θ
度傾いた領域と−θ度傾いた領域にわかれる。上下電極
間紙面裏から表方向に電圧を印加することにより第5図
(blのようにセル全一が+θ度傾いたモノドメインに
なる。
有しており、カイラルスメクチックC相に於いては、第
4図の円錐形10(コーン)の外側を自由に動くことが
できる0層毎に分子長軸の方向は少しだけずれており全
体としてはねじれ構造をとっている0次に強誘電性液晶
の表示原理について述べる。第5図は強誘電性液晶の動
作原理図で有る。第5図ta)は電圧無印加の状態、第
5図Tb)は紙面裏から表方向に電圧を印加した場合、
第5図(C)は逆方向に電圧を印加した場合の動作原理
図である。14ば層法線に対して分子長軸が+θ度傾い
た液晶分子、15は一θ度傾いた液晶分子、16は紙面
表方向を向いている双極子モーメント、17は紙面裏方
向を向いている双極子モーメント、18は2枚の偏光板
の方向である。強誘電性液晶を透明電極を有したガラス
基板に挟みそのパネルの厚を螺旋ピッチ以下にすると第
5図(alのように螺旋がほどけ層に対して分子が+θ
度傾いた領域と−θ度傾いた領域にわかれる。上下電極
間紙面裏から表方向に電圧を印加することにより第5図
(blのようにセル全一が+θ度傾いたモノドメインに
なる。
また、逆電圧を印加すると第5図(C)のようにセル全
体が−〇度傾いたモノドメインになる。従って、電気光
学効果による複屈折または2色性を利用すれば+θ度傾
いた2つの状態により明暗を表すことができる。
体が−〇度傾いたモノドメインになる。従って、電気光
学効果による複屈折または2色性を利用すれば+θ度傾
いた2つの状態により明暗を表すことができる。
強誘電性液晶をデイスプレィデバイスに応用する場合、
液晶材料に要求される条件として以下のものがあげられ
る。
液晶材料に要求される条件として以下のものがあげられ
る。
■ 室温を含む広い温度範囲で強誘電性液晶相(例えば
カイラルスメクチックC相)を示す。
カイラルスメクチックC相)を示す。
■ 強誘電性液晶の電界に対する応答速度τは、τ−7
7/P s −E 但し、η;粘度 Ps;自発分極 E:印加電場 で与えられる。この為、数μsecオーダーの高 −速
応答を実現するためには、大きな自発分極をもつことが
必要である。
7/P s −E 但し、η;粘度 Ps;自発分極 E:印加電場 で与えられる。この為、数μsecオーダーの高 −速
応答を実現するためには、大きな自発分極をもつことが
必要である。
■ 先述したように、強誘電性液晶の光学応答は、安定
な2状g (bistable 5tate)により初
めて実現される。C1erkらによると、この状態を実
現するためには、セルギャップdを螺旋ピッチル以下に
し螺旋をほどく必要がある。エヌ、ニー。
な2状g (bistable 5tate)により初
めて実現される。C1erkらによると、この状態を実
現するためには、セルギャップdを螺旋ピッチル以下に
し螺旋をほどく必要がある。エヌ、ニー。
クラーク、ニス、ティー、ラガヴアル;アブル。
ライズ。レフト、競 899 (1980) (N、
A、 C−1ark、S、T、Lagerwal
l :A1)1−1.Phys、Lett、 、36
899(1980))この為、セル作成上作成容易なセ
ルギャップの厚いセルを利用するためには、強誘電性液
晶の螺旋ピッチを長くする必要がある。
A、 C−1ark、S、T、Lagerwal
l :A1)1−1.Phys、Lett、 、36
899(1980))この為、セル作成上作成容易なセ
ルギャップの厚いセルを利用するためには、強誘電性液
晶の螺旋ピッチを長くする必要がある。
■ 強誘電性液晶の配向状態は、液晶材料の相系列によ
って異なり、特に強誘電性液晶相の高温側にスメクチッ
クA相(SmA)及びコレステリック相(Ch)を有す
る液晶材料が良好な配向状態が得られると考えられてい
る。即ち、強誘電性液晶材料の相系列が、例えばカイラ
ルスメクチックC相の場合本 Iso −e N* −* SmA −*
SmC*但し、Iso;等方性液体 N*;カイラルネマチック相 SmA ;スメクチックA相 SmC*HカイラルスメクチックC相 (INAC)であることが望ましい。
って異なり、特に強誘電性液晶相の高温側にスメクチッ
クA相(SmA)及びコレステリック相(Ch)を有す
る液晶材料が良好な配向状態が得られると考えられてい
る。即ち、強誘電性液晶材料の相系列が、例えばカイラ
ルスメクチックC相の場合本 Iso −e N* −* SmA −*
SmC*但し、Iso;等方性液体 N*;カイラルネマチック相 SmA ;スメクチックA相 SmC*HカイラルスメクチックC相 (INAC)であることが望ましい。
更に、上記のような相系列を持つ液晶材料の中でもch
相のピッチが長いものの方が配向状態が良好であると考
えられている。
相のピッチが長いものの方が配向状態が良好であると考
えられている。
以上述べた条件以外にも液晶分子の傾き角θ等に対する
様々な要求がある。
様々な要求がある。
温度範囲の拡大のためには多くの強誘電性液晶材料を混
合してやる必要が有る。このとき先述の4つの条件を満
たすためには多くの強誘電性液晶材料単体のコレステリ
ック相およびカイラルスメクチックC相それぞれに於け
るピッチの左右の向き、大きさ、自発分極の極性等を総
て考慮しながら混合しなければならず、実用的な強誘電
性液晶組成物は得にくいという問題点がある。そこで従
来より非カイラルなスメクチックC相を示す化合物を混
合する方法がとられていた。以下に従来の強誘電性液晶
組成物の組成と諸物性を示す。
合してやる必要が有る。このとき先述の4つの条件を満
たすためには多くの強誘電性液晶材料単体のコレステリ
ック相およびカイラルスメクチックC相それぞれに於け
るピッチの左右の向き、大きさ、自発分極の極性等を総
て考慮しながら混合しなければならず、実用的な強誘電
性液晶組成物は得にくいという問題点がある。そこで従
来より非カイラルなスメクチックC相を示す化合物を混
合する方法がとられていた。以下に従来の強誘電性液晶
組成物の組成と諸物性を示す。
転移温度
Iso −h SmA −+’SmC* →
Sml[[70℃ 43℃ 25℃自発
分極 2.3nC/cm2 組成 カイラル成分:50Wt% 非カイラル成分:5QWt% 発明が解決しようとする問題点 従来の強誘電性液晶材料は、温度範囲の拡大の為には、
非カイラルなスメクチックC相を示す化合物を混合する
方法がとられていた。ところが、非カイラルな化合物を
混合することにより、自発分極が小さくなるため非カイ
ラル成分の添加量は40W t%〜60Wt%程度であ
った。このため温度範囲拡大の為には、多種類のカイラ
ル成分を自発分極の極性、カイラルスメクチックC相の
らせんのねじれ方向、コレステリック相のらせんのねじ
れ方向等多くの物質定数を合せながら混合してやる必要
があり実用的な強誘電性液晶組成物は得に(いという問
題点があった。そさで本発明の強誘電性液晶組成物は、
非カイラルなスメクチックC相を示す液晶化合物を75
Wt%以上添加することにより、広い温度範囲で強誘電
性液晶相を示し、容易に良好な配向が得られ、高速応答
可能な強誘電性液晶材料を提供するものである。
Sml[[70℃ 43℃ 25℃自発
分極 2.3nC/cm2 組成 カイラル成分:50Wt% 非カイラル成分:5QWt% 発明が解決しようとする問題点 従来の強誘電性液晶材料は、温度範囲の拡大の為には、
非カイラルなスメクチックC相を示す化合物を混合する
方法がとられていた。ところが、非カイラルな化合物を
混合することにより、自発分極が小さくなるため非カイ
ラル成分の添加量は40W t%〜60Wt%程度であ
った。このため温度範囲拡大の為には、多種類のカイラ
ル成分を自発分極の極性、カイラルスメクチックC相の
らせんのねじれ方向、コレステリック相のらせんのねじ
れ方向等多くの物質定数を合せながら混合してやる必要
があり実用的な強誘電性液晶組成物は得に(いという問
題点があった。そさで本発明の強誘電性液晶組成物は、
非カイラルなスメクチックC相を示す液晶化合物を75
Wt%以上添加することにより、広い温度範囲で強誘電
性液晶相を示し、容易に良好な配向が得られ、高速応答
可能な強誘電性液晶材料を提供するものである。
問題点を解決するための手段
上記の問題点を解決するために本発明は、強誘電性を示
す液晶組成物に非カイラルである(即ちねじれ構造、自
発分極を全(有さない)スメクチックC相を示す液晶材
料を75Wt%以上添加することにより広い温度範囲で
強誘電性液晶相を示し、良好な配向が得られ、高速応答
可能な強誘電性液晶材料を容易に得ることができる。
す液晶組成物に非カイラルである(即ちねじれ構造、自
発分極を全(有さない)スメクチックC相を示す液晶材
料を75Wt%以上添加することにより広い温度範囲で
強誘電性液晶相を示し、良好な配向が得られ、高速応答
可能な強誘電性液晶材料を容易に得ることができる。
作用
一般に、液晶の温度範囲を拡大する為には、2種類以上
の分子形状の異なる液晶化合物を混合することが必要で
ある。ところが、強誘電性液晶材料を混合する際にはそ
の化合物の自発分極の極性、強誘電性液晶相の捩れの向
き、コレステリック相の捩れ−の向き等の物質定数を考
慮にいれ混合しなければならない、この為、捩れ構造、
自発分極を全く有さない非カイラルなスメクチックC相
を温度範囲拡大の為にもちいれば、捩れの向き及び自発
分極の極性等の物質定数を考慮することなしに温度範囲
の広い液晶組成物を容易に得ることができる。非カイラ
ルなスメクチックC相を示す液晶化合物を強誘電性液晶
化合物に混合する場合その自発分権は非カイラル成分の
増加と共に直線的に減少するため混合物の自発分極は小
さくなってしまう、ところが一般にカイラル成分よりも
非カイラル成分の方が粘度が低くなる為非カイラル成分
の増加とともに自発分極は小さくなるが粘度が小さ(な
る為自発分極の低下程応答速度は遅くならない、このた
め本発明の強誘電性液晶組成物は非カイラル成分の添加
量を75Wt%以上にしても応答速度も高速なものが得
られる。また非カイラル成分のWt%が75Wt%以上
では液晶組成物のらせんピッチもカイラル成分の4倍以
上に長くなる為、カイラル成分を混合する際にN*相並
びにSmC*相のらせんのね“じれ方向が反対の液晶化
合物を混合しピッチの発散点等を求めることなしに一方
のねじれ方向の液晶化合物だけを混合するだけで良好な
配向を示すらせんピッチの長い強誘電性液晶組成物が得
られる。以上のように、強誘電性を示す液晶組成物に非
カイラル成分を75Wt%以上添加することによって広
い温度範囲で強誘電性液晶相を示し、良好な配向が得ら
れ、高速応答可能な強誘電性液晶材料を容易に得ること
ができる。
の分子形状の異なる液晶化合物を混合することが必要で
ある。ところが、強誘電性液晶材料を混合する際にはそ
の化合物の自発分極の極性、強誘電性液晶相の捩れの向
き、コレステリック相の捩れ−の向き等の物質定数を考
慮にいれ混合しなければならない、この為、捩れ構造、
自発分極を全く有さない非カイラルなスメクチックC相
を温度範囲拡大の為にもちいれば、捩れの向き及び自発
分極の極性等の物質定数を考慮することなしに温度範囲
の広い液晶組成物を容易に得ることができる。非カイラ
ルなスメクチックC相を示す液晶化合物を強誘電性液晶
化合物に混合する場合その自発分権は非カイラル成分の
増加と共に直線的に減少するため混合物の自発分極は小
さくなってしまう、ところが一般にカイラル成分よりも
非カイラル成分の方が粘度が低くなる為非カイラル成分
の増加とともに自発分極は小さくなるが粘度が小さ(な
る為自発分極の低下程応答速度は遅くならない、このた
め本発明の強誘電性液晶組成物は非カイラル成分の添加
量を75Wt%以上にしても応答速度も高速なものが得
られる。また非カイラル成分のWt%が75Wt%以上
では液晶組成物のらせんピッチもカイラル成分の4倍以
上に長くなる為、カイラル成分を混合する際にN*相並
びにSmC*相のらせんのね“じれ方向が反対の液晶化
合物を混合しピッチの発散点等を求めることなしに一方
のねじれ方向の液晶化合物だけを混合するだけで良好な
配向を示すらせんピッチの長い強誘電性液晶組成物が得
られる。以上のように、強誘電性を示す液晶組成物に非
カイラル成分を75Wt%以上添加することによって広
い温度範囲で強誘電性液晶相を示し、良好な配向が得ら
れ、高速応答可能な強誘電性液晶材料を容易に得ること
ができる。
実施例
本発明の一実施例を図を用いて説明する。最初に本実施
例において、その強誘電性液晶材料の応答特性を測定し
た液晶セルの構造を第3図に示す。
例において、その強誘電性液晶材料の応答特性を測定し
た液晶セルの構造を第3図に示す。
ここで、lは偏光板、2はガラス基板、3は透明電極、
4はラビングにより配向処理を施した有機高分子膜、5
は強誘電性液晶層、6はセル厚を一定に保つためのスペ
ーサーを表している。このような構造のセルに強誘電性
液晶材料を封入しその応答特性及び自発分極を測定した
。自発分極については三角波法を用いて測定を行った。
4はラビングにより配向処理を施した有機高分子膜、5
は強誘電性液晶層、6はセル厚を一定に保つためのスペ
ーサーを表している。このような構造のセルに強誘電性
液晶材料を封入しその応答特性及び自発分極を測定した
。自発分極については三角波法を用いて測定を行った。
又、相転位温度については、偏光顕微鏡によるtext
ure観察及びDSC(示差走査熱量計)により測定を
行った。
ure観察及びDSC(示差走査熱量計)により測定を
行った。
実施例1
カイラル成分として下記の化合物(I)をもちい非カイ
ラル成分として以下の表でしめされるようなエステル系
とフェニルピリミジン系のスメクチックC相を示す液晶
組成物(n)をもちい、カイラル成分と非カイラル成分
の混合系について相転移温度、N*相の螺旋ピッチ、2
μmラビングセルに於ける配向状態、25℃における自
発分極と44 V pp印加時に於ける応答速度を測定
した。第1図にN*相の螺旋ピッチの逆数、自発分極及
び応答速度の濃度依存性を示した。ここでN*相の螺旋
ピッチは等方性液体からN*相への転移直後の値をしめ
している。非カイラル成分が75Wt%になっても応答
速度は560μsecという高速応答を示し、soWt
%の場合と比較すると若干はおそくなっているが自発分
極の低下程遅くなっていない、又、N*相の螺旋ピッチ
は非カイラル成分の増加とともに長くなっており非カイ
ラル成分が75Wt%以上の領域で5μm以上の長い螺
旋ピッチをもっており2μmのラビングセルにおいては
良好な配向を示す、2μmセルに於て良好な配向を示す
のはこの混合系では非カイラル成分が50Wt%以上の
領域であった。一般にラビングセルにおいて良好な配向
を得る為にはN*相の螺旋ピッチはセル厚の4倍以上と
言われている* S m A 相への転移温度にちかず
くにつれてN*相の螺旋ピッチは発散していく為、今回
のN*相の螺旋ピンチの値が約2μm以上で良好な配向
が得れたことからセル厚とほぼ同程度の長さであればS
mA相への転移の直前で螺旋ピッチがセル厚の4倍以上
になっていると思われる。この実施例の液晶化合物はカ
イラル成分の螺旋ピッチが1.2μmと長い為非カイラ
ル成分が50Wt%でも良好な配向が得られたが一般に
は螺旋ピンチは1μm以下のものがおおく0.5μm程
度しかない液晶化合物もしられている。このため、2μ
m程度のセルで良好な配向を得る為には非カイラル成分
は75Wt%以上であればこのような螺旋ピッチの短い
強誘電性液晶化合物を用いても良好な配向を得ることが
できる。
ラル成分として以下の表でしめされるようなエステル系
とフェニルピリミジン系のスメクチックC相を示す液晶
組成物(n)をもちい、カイラル成分と非カイラル成分
の混合系について相転移温度、N*相の螺旋ピッチ、2
μmラビングセルに於ける配向状態、25℃における自
発分極と44 V pp印加時に於ける応答速度を測定
した。第1図にN*相の螺旋ピッチの逆数、自発分極及
び応答速度の濃度依存性を示した。ここでN*相の螺旋
ピッチは等方性液体からN*相への転移直後の値をしめ
している。非カイラル成分が75Wt%になっても応答
速度は560μsecという高速応答を示し、soWt
%の場合と比較すると若干はおそくなっているが自発分
極の低下程遅くなっていない、又、N*相の螺旋ピッチ
は非カイラル成分の増加とともに長くなっており非カイ
ラル成分が75Wt%以上の領域で5μm以上の長い螺
旋ピッチをもっており2μmのラビングセルにおいては
良好な配向を示す、2μmセルに於て良好な配向を示す
のはこの混合系では非カイラル成分が50Wt%以上の
領域であった。一般にラビングセルにおいて良好な配向
を得る為にはN*相の螺旋ピッチはセル厚の4倍以上と
言われている* S m A 相への転移温度にちかず
くにつれてN*相の螺旋ピッチは発散していく為、今回
のN*相の螺旋ピンチの値が約2μm以上で良好な配向
が得れたことからセル厚とほぼ同程度の長さであればS
mA相への転移の直前で螺旋ピッチがセル厚の4倍以上
になっていると思われる。この実施例の液晶化合物はカ
イラル成分の螺旋ピッチが1.2μmと長い為非カイラ
ル成分が50Wt%でも良好な配向が得られたが一般に
は螺旋ピンチは1μm以下のものがおおく0.5μm程
度しかない液晶化合物もしられている。このため、2μ
m程度のセルで良好な配向を得る為には非カイラル成分
は75Wt%以上であればこのような螺旋ピッチの短い
強誘電性液晶化合物を用いても良好な配向を得ることが
できる。
又、第2図にこの混合系の相図を示した。非カイラル成
分が40Wt%以上の領域でN*相を示し、INAC系
の相変化を示すことがわかる。この系のように一般にカ
イラル成分は相系列をあわせ難く非カイラル成分は相系
列をあわせ易い、このため理想的なINACの相系列に
するためにも非カイラル成分が多い方が望ましいことが
わかる。融点についても非カイラル成分のほうが容易に
低下させることができこの混合系でも非カイラル成分が
75Wt%以上でかなり低融点組成物が得られることが
わかる。以上の実施例からもわかるように非カイラル成
分が75Wt%以上であればカイラル成分の諸物性を考
慮することなしに、広い温度範囲で強誘電性液晶相を示
し、良好な配向が得られ、高速応答可能な強誘電性液晶
材料を得ることができる。
分が40Wt%以上の領域でN*相を示し、INAC系
の相変化を示すことがわかる。この系のように一般にカ
イラル成分は相系列をあわせ難く非カイラル成分は相系
列をあわせ易い、このため理想的なINACの相系列に
するためにも非カイラル成分が多い方が望ましいことが
わかる。融点についても非カイラル成分のほうが容易に
低下させることができこの混合系でも非カイラル成分が
75Wt%以上でかなり低融点組成物が得られることが
わかる。以上の実施例からもわかるように非カイラル成
分が75Wt%以上であればカイラル成分の諸物性を考
慮することなしに、広い温度範囲で強誘電性液晶相を示
し、良好な配向が得られ、高速応答可能な強誘電性液晶
材料を得ることができる。
発明の効果
以上のように本発明は強誘電性を示す液晶組成物に非カ
イラルなスメクチックC相を示す液晶化金物を75Wt
%以上添加することにより、容易に室温を含む広い温度
範囲で液晶相を示し、良好な配向が得られ、高速応答可
能な強誘電性液晶材料を提供するものである。
イラルなスメクチックC相を示す液晶化金物を75Wt
%以上添加することにより、容易に室温を含む広い温度
範囲で液晶相を示し、良好な配向が得られ、高速応答可
能な強誘電性液晶材料を提供するものである。
第1図は本発明の実施例1における螺旋ピッチの逆数と
自発分極および応答速度の濃度依存性の特性図、第2図
は本発明の実施例1における混合系の相図、第3図は強
誘電性液晶セルの構成図、第4図は強誘電性液晶の模式
図、第5図は強誘電性液晶の動作原理を示した模式図で
ある。 l・・・・・・偏光板、2・・・・・・上下のガラス基
板、3・・・・・・透明電極、4・・・・・・配向処理
を施した有機配向膜、5・・・・・・強誘電性液晶相、
6・・・・・・セル厚を一定に保つためのスペーサー、
7・・・・・・強誘電性液晶分子、8・・・・・・自発
分極、9・・・・・・Cダイレクタ−110・・・・・
・コーン、11・・・・・・層、12・・・・・・層法
線、13・・・・・・分子の層法線に対する傾き角θ、
14・・・・・・層法線に対して分子の長袖が+θ傾い
た液晶分子、15・・・・・・層法線に対して分子の長
軸が一〇傾いた液晶分子、16・・・・・・紙面表方向
を向いている双極子モーメント、17・・・・・・紙面
裏方向を向いている双極子モーメント、°18・・・・
・・2枚の偏光板の方向。 代理人の氏名 弁理士 中尾敏男 はか1名第1図 Q 50 /
DO鼻カイラル潰しへのWt % 第2図 非カイラルA皐qVJt悴 第3図 惣4図 第5図
自発分極および応答速度の濃度依存性の特性図、第2図
は本発明の実施例1における混合系の相図、第3図は強
誘電性液晶セルの構成図、第4図は強誘電性液晶の模式
図、第5図は強誘電性液晶の動作原理を示した模式図で
ある。 l・・・・・・偏光板、2・・・・・・上下のガラス基
板、3・・・・・・透明電極、4・・・・・・配向処理
を施した有機配向膜、5・・・・・・強誘電性液晶相、
6・・・・・・セル厚を一定に保つためのスペーサー、
7・・・・・・強誘電性液晶分子、8・・・・・・自発
分極、9・・・・・・Cダイレクタ−110・・・・・
・コーン、11・・・・・・層、12・・・・・・層法
線、13・・・・・・分子の層法線に対する傾き角θ、
14・・・・・・層法線に対して分子の長袖が+θ傾い
た液晶分子、15・・・・・・層法線に対して分子の長
軸が一〇傾いた液晶分子、16・・・・・・紙面表方向
を向いている双極子モーメント、17・・・・・・紙面
裏方向を向いている双極子モーメント、°18・・・・
・・2枚の偏光板の方向。 代理人の氏名 弁理士 中尾敏男 はか1名第1図 Q 50 /
DO鼻カイラル潰しへのWt % 第2図 非カイラルA皐qVJt悴 第3図 惣4図 第5図
Claims (3)
- (1)強誘電性を示す液晶組成物に非カイラルなスメク
チックC相を示す液晶化合物を少なくとも1種類以上7
5Wt%以上添加することを特徴とする強誘電性液晶組
成物。 - (2)非カイラルなスメクチックC相を示す液晶化合物
が一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し式中R、R′はアルキル基、アルコキシ基、アシ
ルオキシ基又はアルコキシカルボニル基を示す)で表さ
れることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の
強誘電性液晶組成物。 - (3)非カイラルなスメクチックC相を示す液晶化合物
が一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (但し式中R、R′はアルキル基又はアルコキシ基を示
す)で表されることを特徴とする特許請求の範囲第(1
)項記載の強誘電性液晶組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26028787A JPH01101390A (ja) | 1987-10-15 | 1987-10-15 | 強誘電性液晶組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26028787A JPH01101390A (ja) | 1987-10-15 | 1987-10-15 | 強誘電性液晶組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01101390A true JPH01101390A (ja) | 1989-04-19 |
Family
ID=17345949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26028787A Pending JPH01101390A (ja) | 1987-10-15 | 1987-10-15 | 強誘電性液晶組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01101390A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61195187A (ja) * | 1985-02-25 | 1986-08-29 | Chisso Corp | 強誘電性カイラルスメクチツク液晶組成物 |
JPS62209190A (ja) * | 1986-03-10 | 1987-09-14 | Alps Electric Co Ltd | 液晶組成物 |
JPS6337188A (ja) * | 1986-08-01 | 1988-02-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液晶組成物 |
-
1987
- 1987-10-15 JP JP26028787A patent/JPH01101390A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61195187A (ja) * | 1985-02-25 | 1986-08-29 | Chisso Corp | 強誘電性カイラルスメクチツク液晶組成物 |
JPS62209190A (ja) * | 1986-03-10 | 1987-09-14 | Alps Electric Co Ltd | 液晶組成物 |
JPS6337188A (ja) * | 1986-08-01 | 1988-02-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 液晶組成物 |
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