JP7843988B2 - 硬化性人工爪組成物 - Google Patents
硬化性人工爪組成物Info
- Publication number
- JP7843988B2 JP7843988B2 JP2021137273A JP2021137273A JP7843988B2 JP 7843988 B2 JP7843988 B2 JP 7843988B2 JP 2021137273 A JP2021137273 A JP 2021137273A JP 2021137273 A JP2021137273 A JP 2021137273A JP 7843988 B2 JP7843988 B2 JP 7843988B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- acrylate
- mass
- artificial nail
- nail composition
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Cosmetics (AREA)
Description
このような爪の装飾や補強のためには、いわゆるマニキュア、ペディキュア、スカルプチュアと呼ばれる樹脂含有の材料が爪に塗布されている。
一方で、これまでの光硬化性人工爪組成物は、光重合し硬化塗膜を形成する際に発生する硬化熱(重合熱)に起因する、硬化時上昇温度について詳細に検討されていない。そして、硬化時上昇温度により、使用者に熱感(熱による痛み)や不快感・恐怖感を与えるおそれがあった。
このため、硬化塗膜の基材への密着性(爪への接着力)、密着持続性、硬化性、硬化塗膜の美感等の特性を有し、さらに硬化時上昇温度が低い硬化性人工爪組成物へのニーズが存在する。
特許文献1には、ウレタンアクリレートオリゴマーと、ヒドロキシエチルアクリルアミド及び2-ヒドロキシエチルメタクリレートを少なくとも含むモノマー成分と、光重合開始剤と、ポリマー成分とを含有するオートネイル用ベースコート組成物が記載されている。この組成物は、硬化時の熱が、大中小の3段階で感応評価されているが、具体的な温度については不明である。
特許文献2には、ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、多官能チオール化合物、ラジカル重合性化合物、光重合開始剤及び連鎖移動剤を含有する光硬化性人工爪組成物が記載されている。この組成物は、硬化時上昇温度について、「感じない」、「僅かに感じる」、「熱痛みとして感じる」の3段階で感応評価されているが、具体的な温度については不明である。
これら特許文献1及び2には、硬化性人工爪組成物の硬化時上昇温度の感応評価が行われているだけであり、硬化時上昇温度の範囲を特定の範囲に制御するとともに硬化性人工爪組成物の組成面から硬化時上昇温度の制御を行うことについて、記載も示唆もされていない。
具体的には以下の通りである。
項1:(1)質量平均分子量30,000以下1,000以上の、ポリカーボネート骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、
(2)非重合性有機高分子、
(3)質量平均分子量1,000未満の(メタ)アクリル系モノマー、
(4)重合開始剤、
を含有する、硬化性人工爪組成物。
項2:重合開始剤が、α-ヒドロキシアルキルフェノン系重合開始剤である、項1に記載の硬化性人工爪組成物。
項3:(1)と(2)の質量比が、(1)/(2)=2/98~60/40である、項1又は2に記載の硬化性人工爪組成物。
項4:硬化時上昇温度が23℃以下である、項1~3のいずれか1項に記載の硬化性人工爪組成物。
本発明の硬化性人工爪組成物は、硬化時上昇温度が低く、使用者に熱感(熱による痛み)や不快感・恐怖感を与えるおそれがなく、硬化性に優れるという顕著な効果を発揮する。
本発明の硬化性人工爪組成物は、エネルギーを付与することで硬化する。本発明の硬化性人工爪組成物としては、例えば、紫外光(UV)等の光照射により硬化する光硬化性人工爪組成物があげられるが、特に限定されない。
本発明の硬化性人工爪組成物は、(1)質量平均分子量35,000以下1,000以上の、ポリカーボネート骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、(2)非重合性有機高分子、(3)質量平均分子量1,000未満の(メタ)アクリル系モノマー、及び(4)重合開始剤、を含有する。
また、本発明者は、硬化時上昇温度が23℃を超えると、熱感(熱による痛み)を感じる使用者が増えることを見出した。これにより、使用者に熱感(熱による痛み)や不快感・恐怖感を与えるおそれを低下させるための基準として、硬化性人工爪組成物の硬化時上昇温度を23℃以下に制御することが有効であることを見出した。なお、本明細書において、硬化時上昇温度は、実施例において記載した方法により得られるものである。
ポリカーボネート骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーは、質量平均分子量が35,000以下1,000以上であって、分子内にポリカーボネート骨格を有するとともに、ウレタン結合と(メタ)アクリロイル基をそれぞれ1個以上有するオリゴマーであれば、特に限定されない。特に、立体障害の大きいウレタンメタクリレートオリゴマーを用いると、硬化熱の低減に有利である。
ポリカーボネート骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを配合することにより、硬化性人工爪組成物の硬化塗膜に高い接着力を付与することができ、外部からの衝撃や爪の成長等に起因する歪みを吸収することができる。
ポリカーボネート骨格を有する(メタ)アクリレートオリゴマーは、市販品または合成品のいずれを使用してもよい。
ポリカーボネート骨格を有する(メタ)アクリレートオリゴマーの市販品としては、例えば、SUA TH1(ケーエスエム社製)、UV-3310B(三菱ケミカル社製)、UN-9000PEP、UN-9200A、AU-2040(トクシキ社製)、KUA-PC2I(ケーエスエム社製)等からなる群より選ばれる1種類以上があげられるが、これらに限定されるものではない。
非重合性有機高分子は、分子内に(メタ)アクリレート基、ビニル基等の重合性基を有しておらず、ラジカル重合反応に関与しない有機高分子であれば、特に限定されない。
また、非重合性有機高分子の質量平均分子量は、特に限定されない。例えば1,000以上、好ましくは2,000以上、より好ましくは2,500以上であり、例えば22,000以下、好ましくは20,000以下、より好ましくは10,000以下であって、オリゴマーであっても、ポリマー(樹脂)であってもよい。
また、本発明の硬化性人工爪組成物において、(1)ポリカーボネート骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーと(2)非重合性有機高分子の質量比は、(1)/(2)=2/98~60/40、好ましくは10/90~60/40の範囲であることが好ましい。
質量平均分子量1,000未満の(メタ)アクリル系モノマーは、(メタ)アクリロイル基を1個以上有するモノマーであって、その質量平均分子量(分子量)が1,000未満のものであれば、特に制限されない。一分子中に含まれる(メタ)アクリロイル基の数は特に制限されないが、硬化性人工爪組成物の硬化時上昇温度、硬化性等の観点から、1~10個、好ましくは1~8個、より好ましくは1~6個である。
本発明では、(メタ)アクリレートモノマーとして、(メタ)アクリロイル基を1個有する(メタ)アクリレートモノマーより選ばれる1種類以上を用いることが好ましい。また、(メタ)アクリロイル基を1個有する(メタ)アクリレートモノマーより選ばれる1種類以上と、(メタ)アクリロイル基を2個以上有する(メタ)アクリレートモノマーより選ばれる1種類以上との混合物を用いることが好ましい。
重合開始剤は、光(例えば、紫外光)や熱の照射等によりエネルギーが与えられることで、ラジカルを発生するものである。例えば、アシルフォスフィンオキシド系、α-ヒドロキシアルキルフェノン系、ベンゾインエーテル系、ベンジルケタール系、アシッドエステル系、α-アミノアルキルフェノン系、ベンゾフェノン系、チオキサントン系、チタノセン系、キノン系、過酸化物系、アゾ系、過硫酸塩系等からなる群より選ばれる1種類以上の重合開始剤があげられる。
例えば、光重合開始剤を用いると、硬化性人工爪組成物に対して、UV-LED光源を含む各種の光源を用いて光を照射した場合であっても、良好な硬化性を付与することができる。
アシルフォスフィンオキシド系重合開始剤としては、例えば、2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド、ビス(2,4,6-トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキシド、ビス(2,6-ジメトキシベンゾイル)-2,4,4-トリメチルペンチルフォスフィンオキシド等からなる群より選ばれる1種類以上があげられる。
特に、2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシドは、皮膚コンディショニング剤としても機能することから、本発明において好ましく用いることができる。
本発明においては、アシルフォスフィンオキシド系重合開始剤とα-ヒドロキシアルキルフェノン系重合開始剤を含む重合開始剤を用いることが好ましい。この場合における両者の配合比率は、アシルフォスフィンオキシド系重合開始剤/α-ヒドロキシアルキルフェノン系重合開始剤として、1/0.5~1/4の範囲が好ましい。
また、アシルフォスフィンオキシド系重合開始剤、α-ヒドロキシアルキルフェノン系重合開始剤及び過酸化物系重合開始剤を含む重合開始剤を用いることもできる。
硬化性人工爪組成物には、粘度や使用性、塗膜の耐久性などに悪影響を与えない範囲で各種の添加剤を配合することができる。そのような添加剤としては、例えば、「(1)質量平均分子量30,000以下1,000以上の、ポリカーボネート骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー及び(3)質量平均分子量1,000未満の(メタ)アクリル系モノマー」以外のラジカル重合性不飽和基含有化合物(以下、「その他のラジカル重合性化合物」という場合がある。)、着色剤、多官能チオール化合物、ポリオール化合物、重合禁止剤、樹脂、溶剤、香料、シリコーン系やフッ素系の消泡剤、γ-グリシドキシプロピルトリメトキシシラン等のシランカップリング剤、第3級アミン等の重合促進剤、連鎖移動剤、充填剤、表面張力調整剤、難燃剤、酸化防止剤、イオン吸着体、低応力化剤、防腐剤、抗菌剤、可撓性付与剤、ワックス類、ハロゲントラップ剤、レベリング剤、濡れ改良剤等の各種の添加剤からなる群より選ばれる1種類以上があげられる。
(i)主骨格(主鎖)にウレタン結合、エポキシ基の開環反応によって生じる結合、エステル結合、エーテル結合、ウレア結合、アミド結合からなる群より選ばれる1種類以上を有する(メタ)アクリレートオリゴマー、
(ii)主骨格(主鎖)がスチレン系、(メタ)アクリル系、オレフィン系、ジエン系モノマーからなる群より選ばれる1種類以上のモノマーの重合により分子鎖を有する(メタ)アクリレートオリゴマー、
(iii)ビニル基、ビニルエーテル基、アリル基等の(メタ)アクリロイル基以外のラジカル重合し得る不飽和基を1個以上有するラジカル重合性化合物、
からなる群より選ばれる1種類以上があげられる。
(メタ)アクリレートオリゴマーは、市販品または合成品のいずれを使用してもよい。
市販品は、AH-600、AT-600、UA-306H、UF-8001G(共栄社化学社製)や、RUA-071、RUA-003VE、RUA-075、RUA-048(亜細亜化学工業社製)等からなる群より選ばれる1種類以上があげられるが、これらに限定されるものではない。
ここで、イソシアネート基含有ポリエーテルウレタンプレポリマーは、炭素数3以上のアルキレン基を有するポリオール化合物と、ポリイソシアネートとを反応させたもので、例えば、質量平均分子量が400~30,000のものである。ポリオール化合物としては、ポリプロピレンポリオールが好ましい。ポリイソシアネートとしては、非芳香族系ポリイソシアネート、例えば、イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、これらのイソシアヌレート化物、ビューレット化物等からなる群より選ばれる1種類以上があげられる。
市販品は、例えば、アロニックス(登録商標)M-6100、M-6200、M-6250、M-6500、M-7100、M-7300K、M-8030、M-8060、M-8100、M-8530、M-8560、M-9050(東亞合成社製)や、UV-3500BA、UV3520TL、UV-3200B、UV-3000B(三菱ケミカル社製)等からなる群より選ばれる1種類以上があげられるが、これらに限定されるものではない。
市販品は、例えば、UV-6640B、UV-6100B、UV-3700B(三菱ケミカル社製)、LIGHT ACRYLATE(登録商標)3EG-A,4EG-A、9EG-A、14EG-A、PTMGA-250、BP-4EA、BP-4PA,BP-10EA、LIGHT ESTER4EG、9EG,14EG(共栄社化学社製)、EBECRYL(登録商標)3700(ダイセル・サイテック社製)等からなる群より選ばれる1種類以上があげられるが、これらに限定されるものではない。
このうち、アクリルポリオール、ポリオレフィンポリオール、ブタジエンポリオール等からなる群より選ばれる1種類以上をポリオール成分として得られるウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーが好ましい。
その他のラジカル重合性化合物は、(メタ)アクリロイル基を1個以上有する化合物又は(メタ)アクリロイル基以外のラジカル重合しうる不飽和基を有する化合物である。ラジカル重合しうる不飽和基は、炭素-炭素間二重結合をもつ官能基であり(重合性二重結合ともいう)、例えば、ビニル基、ビニルエーテル基、アリル基等があげられる。
硬化前の硬化性人工爪組成物には、顔料等のみではなく樹脂粒子や、公知の硬化性人工爪組成物に配合できる装飾用材料等を配合しておくことも可能である。
多官能チオール化合物としては、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール等のポリオール化合物の水酸基に、チオール基又は反応してチオール基になる基を有する化合物が反応して得られたもの等があげられる。例えば、トリメチロールプロパントリス(3-メルカプトプロピオネート)、トリス[(3-メルカプトプロピオニルオキシ)-エチル]-イソシアヌレート、ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトブチレート)、ペンタエリスリトールテトラキス(3-メルカプトプロピオネート)、ジペンタエリスリトールヘキサキス(3-メルカプトプロピオネート)等からなる群より選ばれる1種類以上があげられる。
多官能チオール化合物を硬化性人工爪組成物に含有させる場合には、好ましくは1.0~10.0質量%となるように含有させることができる。
アルキルポリオールとしては、エチレングリコール、1,4-ブタンジオール、1,6-ヘキサンジオール、1,8-オクタンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール等からなる群より選ばれる1種類以上があげられる。
ポリエーテルポリオールとしては、例えば、アルキレンオキシドの開館重合により得られるポリエーテルポリオールがあげられる。
重合禁止剤を硬化性人工爪組成物に含有させる場合には、硬化性人工爪組成物全体に対して500~5000ppm、好ましくは1000~4500ppmとなるように配合することができる。
本発明の硬化性人工爪組成物の硬化塗膜は、基材に対する密着性に優れ、基材への密着性が長期間持続し、適度な硬さを有している。
本発明の硬化性人工爪組成物は、いわゆる一般のマニキュアやペディキュアのように、爪の表面に被覆を行うための組成物であり、使用者自身の爪の表面を、必要に応じてサンディングする等して凹凸を設けた表面に被覆してもよい。特にジェルネイルとして好適に使用でき、例えば、使用者の爪に直接塗布されるベースコート層、該ベースコート層の上に塗布されるカラーコート層、さらにその上に塗布されるトップコート層のいずれにも使用できる。
なお、カラーコート層として用いる場合は、着色剤を用いて、ソリッドカラーやラメ調、金属沢調、暗色や明色等多彩に調色して用いることができる。
本発明の硬化性人工爪組成物の硬化塗膜を形成する際には、ラジカル重合性の硬化性組成物を硬化させる際に用いるのと同様の設備、例えば、一般の紫外線硬化用の設備やマニキュア硬化用の設備を用いることができる。
本発明の硬化性人工爪組成物は、いずれの層に用いても、長期間(例えば、硬化後少なくとも2週間)硬化塗膜が欠けることなく、剥がれず、また下層や使用者の爪に対して浮きが発生することを抑制できる。
本発明の硬化性人口爪組成物を用いて被覆される爪は、人の手の爪と足の爪のいずれでもよく、犬や猫などの動物の爪でもよい。
本発明の硬化性人工爪組成物を、爪又は爪に設けられた塗膜の上に塗布して被覆する際、塗布面にサンディングを施してもよく、施さなくてもよい。硬化性人工爪組成物の塗布方法としては、特に限定されず、例えば、筆等の塗布具や、インクジェット等の塗布方法を用いることができる。
本発明の硬化性人工爪組成物は、ジェルネイルにおける、ベースコート層(ジェルベース;下地層)、中間層(カラー層)又はトップコート層のいずれとしても用いることができる。特に、基材に対する密着性が優れていることから、ベースコート層(ジェルベース;下地層)として用いることが好適である。
本発明の硬化性人工爪組成物を塗布後、硬化前に小さな飾りや粉体等を、硬化性人工爪組成物の塗膜表面に付着させ、意匠性を高めることも可能である。
シート表面に予め硬化性人工爪組成物を用いて層を設け、これを転写する方法によれば、筆等の塗布具を使用することなく、爪の表面に均一かつ正確な模様を被覆することが可能であり、また、使用後においても該塗布具を洗浄等する必要がない。
光を照射する際の光源としては、例えば、水銀ランプ、メタルハライドランプ、紫外線発光ダイオード(UV-LED)、紫外線レーザーダイオード(UV-LD)等の公知の紫外線の光源を用いることができる。
その中でも、小型、高寿命、高効率、低コストの観点から、紫外線発光ダイオード(UV-LED)及び紫外線レーザーダイオード(UV-LD)が好ましい。
表1に示す成分を、表1に示す量比(質量部)となるように容器内に投入し、ディゾルバーにより撹拌しつつ50℃に加温し撹拌した。撹拌後80℃で2時間静置し脱泡し、硬化性人工爪組成物を得た。これらの工程は、全て遮光下にて行った。
PUA-1:ポリカーボネート骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(質量平均分子量29,000)
PUA-2:ポリカーボネート骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(質量平均分子量5,100)
PUA-3:ポリエーテル骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(質量平均分子量4,000)
NPOC:ポリカーボネートポリウレタン(非重合性オリゴマー)
M-1:2-ヒドロキシブチルメタクリレート
M-2:イソボルニルアクリレート
M-3:ジメチルアクリルアミド
I-1:2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキシド
I-2:1-ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン
<硬化時上昇温度>
(硬化時上昇温度の測定)
硬化収縮率計(商品名Custron;アクロエッジ社製)に付属している、硬化時の温度測定装置により、硬化時に発生する硬化熱を測定した。
硬化熱の測定に際して用いられるサンプルは、以下のよう調製した。
紫外線光源の上に基板固定治具を設け、透明ガラス基板を基板固定治具に固定した。
テフロン(登録商標)プレートに直径1.0mmの孔を穿孔し、テフロン(登録商標)リングを作製した。
透明ガラス基板の上に、作成したテフロン(登録商標)リングを設置し、穿孔部分に硬化性人工爪組成物を硬化前膜厚が1.0±0.1mmとなるように充填した後に、テフロン(登録商標)リング上を黒色アルミフォイル(遮光材料)で覆いサンプルを作製した。
サンプルの透明ガラス基板側から紫外線を照射し、テフロン(登録商標)リングの穿孔部分に充填した硬化性人工爪組成物を硬化させ、硬化時に発生する硬化熱を測定した。
得られた硬化熱を用い、下記式(A):
硬化時上昇温度(℃)=硬化熱(℃)の最大値-測定開始温度(℃)
により硬化時上昇温度を算出した。本発明においては、硬化時上昇温度が23℃以下の場合に合格とした。
硬化時上昇温度の測定した際に、テフロン(登録商標)リング上を覆う黒色アルミフォイルから硬化性人工爪組成物の硬化物がはがれた場合には、硬化性評価を「×」として不合格に、剥がれなかった場合には、硬化性評価を「○」として合格とした。
一方で、表1より、
<i>比較例1、2より、(2)非重合性有機高分子を含まない硬化性人工爪組成物は、いずれも硬化時上昇温度が30℃を超えるものであり、ジェルネイル(BASEジェル)として塗布し硬化させた際に、使用者が熱さを感じ、痛みを感じるおそれや恐怖感を抱くおそれがあることがわかる。
<ii>比較例3より、(1)質量平均分子量30,000以下1,000以上の、ポリカーボネート骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーを含まない硬化性人工爪組成物は、硬化時上昇温度は抑えられるが、硬化性の点で問題があることがわかる。
<iii>比較例4より、(1)質量平均分子量30,000以下1,000以上の、ポリカーボネート骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーではない、ポリカーボネート骨格を有しないウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(ポリエーテルウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー)を大量に含む硬化性人工爪組成物は、硬化時上昇温度が高くなることがわかる。
<iv>比較例5より、(1)質量平均分子量30,000以下1,000以上の、ポリカーボネート骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマーではない、ポリカーボネート骨格を有しないウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー(ポリエーテルウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー)を少量含む硬化性人工爪組成物は、硬化性の点で問題があることがわかる。
本発明の硬化性人工爪組成物は、塗布後に硬化させる際の硬化熱(重合熱)が低く、硬化性にも優れていることから、ジェルネイルを構成する各層(トップ層、カラー層及びベース層)、特に、ベースジェルとして極めて有用である。
Claims (4)
- (1)質量平均分子量30,000以下1,000以上の、ポリカーボネート骨格を有するウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー、
(2)非重合性有機高分子、
(3)質量平均分子量1,000未満の(メタ)アクリル系モノマー、
(4)重合開始剤、
を含有する、硬化性人工爪組成物であって、
前記(2)非重合性有機高分子が、分子内に重合性基を有しておらず、ラジカル重合反応に関与しない有機高分子であって、ポリカーボネートポリウレタンを含み、
前記(1)の含有量は、硬化性人工爪組成物の(1)~(4)の全量を100質量%として、2質量%以上85質量%以下であり、
前記(2)の含有量は、硬化性人工爪組成物の(1)~(4)の全量を100質量%として、1質量%以上50質量%以下であり、
前記(3)成分の含有量は、硬化性人工爪組成物の(1)~(4)の全量を100質量%として、10質量%以上55質量%以下である、前記硬化性人工爪組成物。 - 重合開始剤が、α-ヒドロキシアルキルフェノン系重合開始剤である、請求項1に記載の硬化性人工爪組成物。
- (1)と(2)の質量比が、(1)/(2)=2/98~60/40である、請求項1又は2に記載の硬化性人工爪組成物。
- 硬化時上昇温度が23℃以下である、請求項1~3のいずれか1項に記載の硬化性人工爪組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021137273A JP7843988B2 (ja) | 2021-08-25 | 2021-08-25 | 硬化性人工爪組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021137273A JP7843988B2 (ja) | 2021-08-25 | 2021-08-25 | 硬化性人工爪組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2023031651A JP2023031651A (ja) | 2023-03-09 |
| JP7843988B2 true JP7843988B2 (ja) | 2026-04-13 |
Family
ID=85416625
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021137273A Active JP7843988B2 (ja) | 2021-08-25 | 2021-08-25 | 硬化性人工爪組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7843988B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7580832B1 (ja) | 2023-09-06 | 2024-11-12 | 株式会社サクラクレパス | 硬化性人工爪組成物 |
| JP7686315B1 (ja) | 2024-06-28 | 2025-06-02 | 株式会社サクラクレパス | 硬化性人工爪組成物 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015046300A1 (ja) | 2013-09-27 | 2015-04-02 | 富士フイルム株式会社 | 人工爪組成物、人工爪、人工爪の形成方法、及び、ネイルアートキット |
| JP2016023144A (ja) | 2014-07-17 | 2016-02-08 | スリーボンドファインケミカル株式会社 | 硬化性樹脂組成物 |
| JP2020093983A (ja) | 2018-12-10 | 2020-06-18 | 株式会社サクラクレパス | 美爪料組成物 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2018080129A (ja) * | 2016-11-16 | 2018-05-24 | 株式会社リンクカンパニー | ネイル用ベースコート組成物 |
-
2021
- 2021-08-25 JP JP2021137273A patent/JP7843988B2/ja active Active
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2015046300A1 (ja) | 2013-09-27 | 2015-04-02 | 富士フイルム株式会社 | 人工爪組成物、人工爪、人工爪の形成方法、及び、ネイルアートキット |
| JP2016023144A (ja) | 2014-07-17 | 2016-02-08 | スリーボンドファインケミカル株式会社 | 硬化性樹脂組成物 |
| JP2020093983A (ja) | 2018-12-10 | 2020-06-18 | 株式会社サクラクレパス | 美爪料組成物 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2023031651A (ja) | 2023-03-09 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP7766938B2 (ja) | 光硬化性人工爪組成物 | |
| JP6886695B2 (ja) | 光硬化性人工爪組成物 | |
| JP6763564B2 (ja) | 疎水性ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー含有自爪塗布用光硬化性人工爪組成物 | |
| JP7843988B2 (ja) | 硬化性人工爪組成物 | |
| JP2018027944A (ja) | 粘着付与剤含有光硬化性人工爪組成物 | |
| JP7289498B2 (ja) | 美爪料組成物 | |
| JP6841485B2 (ja) | 重合禁止剤含有ウレタン(メタ)アクリレートオリゴマー光硬化性人工爪組成物 | |
| JP6886691B2 (ja) | 自爪塗布用光硬化性人工爪組成物 | |
| JP7714208B2 (ja) | 硬化性人工爪組成物 | |
| JP7789340B2 (ja) | 硬化性人工爪組成物 | |
| JP7540702B2 (ja) | 光硬化性人工爪組成物 | |
| JP7755846B2 (ja) | 硬化性人工爪組成物 | |
| JP7779500B2 (ja) | 硬化性人工爪組成物 | |
| JP2024047659A (ja) | 硬化性人工爪組成物 | |
| JP2017210456A (ja) | 光硬化性人工爪組成物 | |
| JP7580832B1 (ja) | 硬化性人工爪組成物 | |
| JP7327863B1 (ja) | 硬化性人工爪組成物 | |
| JP7837549B2 (ja) | 硬化性人工爪組成物 | |
| JP2024075935A (ja) | 硬化性人工爪組成物 | |
| JP2024063469A (ja) | 硬化性人工爪組成物 | |
| JP2023170592A (ja) | 硬化性人工爪組成物 | |
| JP2019034897A (ja) | 光硬化性人工爪組成物 | |
| JP2017066136A (ja) | 光硬化性人工爪組成物 | |
| JP2024030073A (ja) | 硬化性人工爪組成物 | |
| JP2025024560A (ja) | 硬化性人工爪組成物 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20240517 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20250805 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20251003 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20260106 |
|
| A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20260225 |
|
| TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20260324 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20260325 |
|
| R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7843988 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |