JP7843810B2 - 振動解析装置およびそれを備える異常部位特定システム - Google Patents

振動解析装置およびそれを備える異常部位特定システム

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Description

本開示は、振動解析装置およびそれを備える異常部位特定システムに関し、より特定的には、回転体において異常がある部位を特定する精度を向上させる技術に関する。
回転部品が使用されることにより、その軸受やその他の部品について、損傷や摩耗等の異常が生じる場合がある。そのため、回転部品については定期的に異常診断が実施される。回転部品の異常診断を行う方法として、回転部品の振動を解析する方法が知られている。たとえば、軸受部に設置された加速度センサから取得された信号に対し、FFT(高速フーリエ変換)処理を行い、振動発生周波数成分の信号を抽出し、回転部品において異常がある部位を特定する方法が知られている。このような振動測定に用いられる振動解析装置は、一般的に、加速度センサからの信号を周波数分析して周波数毎の加速度をグラフ化した分析結果を表示し、ユーザに示す。
特許第7360887号公報(特許文献1)は、振動解析を実行し、損傷がある可能性のある部位を提示する振動解析装置を開示する。また、特開2006-234786号公報(特許文献2)は、機械設備の異常診断装置を開示する。これらの装置は、測定対象である軸受の振動を測定し、周波数分析により得られる周波数スペクトルの周波数成分と、軸受の特徴周波数とに基づいて異常がある部位の候補を提示する。
特許第7360887号公報 特開2006-234786号公報
特許文献1および特許文献2に記載の装置は、周波数スペクトルのピークに基づいて、異常がある部位の候補を提示する。そのため、提示された内容に基づいて、ユーザの習熟度に関わらず、ユーザは異常がある部位の候補を認識することができる。しかしながら、装置が特定した異常がある部位の候補の妥当性について、特許文献1および特許文献2では検討されていない。そのため、ユーザは提示された候補の中から、異常がある部位を特定する必要があり、ユーザの習熟度によっては、異常がある部位を特定することは難しい場合がある。
本開示の目的は、測定対象である回転体の振動を測定する測定器から測定データを受信し、当該回転体において異常がありうる部位である異常部位を提示する振動解析装置において、異常部位を特定する精度を向上させることである。
本開示のある局面に従う振動解析装置は、回転体の振動を測定する測定器から測定データを受信して回転体において異常がある可能性のある部位である異常部位を特定する振動解析装置であって、制御装置と、表示装置とを備える。制御装置は、回転体に関する情報を受け付け、測定データの周波数分析を実行する。制御装置は、情報に基づいて、回転体の各々の部位の異常に起因して生じる特徴周波数の各々を算出し、特徴周波数の各々に基づいて、周波数分析により得られる周波数スペクトルのピークの各々に対応する候補部位を決定する。制御装置は、特定部位の特徴周波数に対応する第1のピークが周波数スペクトルにあった場合であって、かつ、特定部位の特徴周波数に対応し第1のピークより次数が低い第2のピークが周波数スペクトルにない場合に、特定部位を候補部位から除外して残った候補部位を異常部位として決定する。制御装置は、周波数スペクトルのピークの各々について、表示装置に決定した異常部位を表示させる。
本開示の他の局面に従う振動解析装置は、回転体の振動を測定する測定器から測定データを受信して回転体において異常がある部位の候補である異常部位を特定する振動解析装置である。振動解析装置は、制御装置と、表示装置とを備える。制御装置は、回転体に関する情報、および情報に基づいて算出される回転体の各々の部位の異常に起因して生じる特徴周波数の各々に対する許容幅を受け付ける。制御装置は、測定データの周波数分析を実行し、特徴周波数の各々を算出し、周波数分析により得られる周波数スペクトルのピークの各々の周波数が、許容幅に含まれるか否かにより、異常部位を決定する。制御装置は、周波数スペクトルに含まれる第4のピークに対し1以上の部位が異常部位として決定された場合に、1以上の部位の特徴周波数の各々と、第4のピークの周波数との差分を算出する、制御装置は、表示装置に、第4のピークについて、差分に基づいた態様で1以上の部位を異常部位として表示させる。
本開示に係る振動解析装置によれば、測定対象である回転体の異常部位の特定精度を向上させることができる。
異常部位特定システムの構成を示す図である。 測定器の構成を示す図である。 携帯情報端末の構成を示す図である。 第1処理の内容を説明するための図である。 第2処理の内容を説明するための図である。 表示装置による表示例を示す図である。 第3処理の内容を説明するための図である。 表示装置による別の表示例を示す図である。 入力装置により入力される設定情報の一例を示す図である。 測定器における処理の手順の一例を示すフローチャートである。 携帯情報端末における処理の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
[異常部位特定システムの構成]
図1は、本実施の形態に従う異常部位特定システムを示す図である。図1を参照して、異常部位特定システム10は、測定器20と、携帯情報端末30とを備える。
測定器20は、測定対象である転がり軸受15に生じる振動を測定するための機器であり、振動を検出するための加速度センサ(図示せず)を含んで構成される。測定器20は、携帯情報端末30と無線通信可能に構成されており、携帯情報端末30から測定開始信号を受信すると、転がり軸受15に生じる振動を加速度センサによって検出する。そして、測定器20は、加速度センサにより検出された加速度データを携帯情報端末30へ送信する。なお、測定器20は、携帯情報端末30と有線で接続され、通信可能に構成されてもよい。
携帯情報端末30は、本開示における「振動解析装置」であり、測定器20から測定データ(振動の加速度データ)を受信して、転がり軸受15に生じている振動の解析を行なう。携帯情報端末30は、異常部位特定システム10を利用するユーザが利用可能な端末であり、たとえばスマートフォンやタブレット等である。携帯情報端末30上で動作するアプリケーションソフトによって、携帯情報端末30を「振動解析装置」として用いることができる。
図2は、測定器20の構成を示す図である。図2を参照して、測定器20は、加速度センサ102と、アンチエイリアシングフィルタ104と、A/D変換器106と、マイクロコンピュータ108と、メモリ110と、通信モジュール112とを含む。
加速度センサ102は、測定対象である転がり軸受15(図1)に取り付けられ、転がり軸受15に生じる振動の加速度を検出して出力する。アンチエイリアシングフィルタ104は、A/D変換器106におけるA/D変換時に発生するエイリアシング誤差を抑制するためのローパスフィルタである。A/D変換器106は、アンチエイリアシングフィルタ104を通過した測定信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換する。
マイクロコンピュータ108は、A/D変換器106によりデジタル信号に変換された加速度データを受け、メモリ110へ出力する。そして、所定量のデータがメモリ110に蓄積されると、マイクロコンピュータ108は、蓄積されたデータをメモリ110から読み出して、測定器20による測定データとして通信モジュール112により携帯情報端末30へ送信する。
メモリ110は、A/D変換器106によりデジタル信号に変換された加速度データをマイクロコンピュータ108から受けて一時的に記憶する。通信モジュール112は、測定器20が携帯情報端末30と通信を行なうための無線モジュールである。
図3は、携帯情報端末30の構成を示す図である。携帯情報端末30は、制御装置31と、表示装置34と、入力装置35と、通信装置36とを備える。
制御装置31は、プロセッサ32とメモリ33とを備える。プロセッサ32は、たとえばCPU(Central Processing Unit)であって、プログラムに記述された所定の演算処理を実行する処理回路(processing circuitry)である。プロセッサ32は、メモリ33に記憶されたプログラムおよびデータを読み出して、測定器20の測定対象である転がり軸受15において異常がある蓋然性が高い部位を特定する。
メモリ33は、ROM(Read Only Memory)あるいはRAM(Random Access Memory)などの不揮発性メモリあるいは揮発性メモリ、および/または、HDD(Hard Disc Drive)あるいはSSD(Solid State Drive)などの大容量記憶装置を含む。メモリ33には、たとえば、プロセッサ32が実行する各種処理を実行するためのプログラム、入力装置35から受け付けた情報、および測定器20によって生成された加速度データが格納される。
制御装置31には、表示装置34と、入力装置35と、通信装置36とが接続される。
表示装置34は、たとえば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)あるいは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。制御装置31は、測定器20の測定結果およびプロセッサ32により特定された候補部位および/または異常部位を表示装置34に表示させる。
入力装置35は、たとえば、キーボード、マウス、ポインティングデバイス、タッチパネルなどであり、ユーザの操作を受け付ける。
通信装置36は、携帯情報端末30が測定器20と無線通信を行なうための装置である。通信装置36は、制御装置31の指示に従って、異常部位特定システム10による振動測定の開始時に測定開始信号を測定器20へ送信する。また、通信装置36は、測定器20から送信される測定データを受信する。
制御装置31は、入力装置35を介して、測定対象である転がり軸受15に関する情報を受け付ける。本実施の形態では、設定される情報は、携帯情報端末30の画面からユーザにより入力されるものとするが、予めメモリ33に記憶しておいて、異常部位特定システム10による振動測定の開始時に制御装置31がメモリ33から読み出してもよい。転がり軸受15に関する情報は、たとえば、転がり軸受15の軸受型番、測定器20による測定時の転がり軸受15の回転速度または回転周波数である。
なお、本実施の形態では、異常部位特定システム10により振動測定可能な各種軸受の諸元データが軸受型番に対応付けられてメモリ33に予め格納されている。そして、制御装置31は、入力装置35より受け付けた軸受型番を指標として、軸受の諸元データがメモリ33から読み出されるものとする。なお、転がり軸受15に関する情報として、転がり軸受15の諸元データが入力装置35から入力されてもよい。
また、制御装置31は、測定対象である転がり軸受15の振動状態を判定するための判定基準値を受け付ける。この判定基準値についても、本実施の形態では、携帯情報端末30の画面からユーザにより入力されるものとするが、予めメモリ33に記憶しておいて、異常部位特定システム10による振動測定の開始時にメモリ33から読み出してもよい。
制御装置31は、通信装置36から受信した測定データの周波数分析を実行する。一例として、制御装置31は、通信装置36から受信した時系列の加速度データに対してFFT処理を行ない、測定データの周波数スペクトルを生成する。
メモリ33は、異常部位特定システム10により振動測定可能な各種軸受の諸元データを軸受型番に対応付けて記憶している。本実施の形態では、諸元データは、回転体の各部位に異常が生じた場合に観測される周波数を算出可能なデータを含む。具体的には、諸元データは、以下の式(1)~(3)に示す内輪通過周波数(Ball Pass Frequency of Inner ring:BPFI)、外輪通過周波数(Ball Pass Frequency of Outer ring:BPFO)、転動体回転周波数(Ball Spin Frequency:BSF)を算出可能なデータを少なくとも含む。
ここで、Dは軸受のピッチ円直径、dは転動体の直径、αは転動体の接触角、Zは転動体の数を示す。なお、f0は軸の回転周波数を示し、制御装置31は、入力装置35を介して受け付けるか、制御装置31により回転速度が設定される場合には、その回転速度から算出される。
メモリ33は、少なくとも、上記のピッチ円直径D、転動体の直径d、転動体の接触角α、転動体の数Zの諸元データを軸受型番に対応付けて記憶している。なお、これらの諸元データに代えて、BPFI、BPFO、BSFをそれぞれ算出するための、回転周波数f0の係数Cin,Cout,Crolがメモリ33に記憶されていてもよい。係数Cin,Cout,Crolは、以下の式(4)~(6)によって示される。
制御装置31は、受け付けた転がり軸受15に関する情報に基づいて、測定時における転がり軸受15のBPFI、BPFO、BSFを算出する。具体的には、制御装置31は、入力装置35を介して受け付けた軸受型番に対応する軸受の諸元データをメモリ33から読み出し、読み出された諸元データと、設定された回転速度(又は回転周波数)とから、上記の式(1)~(3)を用いてBPFI、BPFO、BSFを算出する。
制御装置31は、測定器20から受け付けた測定データの周波数スペクトルにおけるピークについて、ピーク毎に対応する異常がある可能性がある部位である候補部位を特定する。その際に、入力装置35から受け付けた情報に含まれる許容幅が用いられる。具体的には、周波数スペクトルのピークの周波数(以下「ピーク周波数」と称する。)がBPFI及びその高次成分の各々の許容幅に基づいて設定される許容範囲に含まれるピークについては、内輪に欠陥が生じているものとして、内輪が候補部位として特定される。また、ピーク周波数がBPFO及びその高次成分の各々の許容範囲に含まれるピークについては、外輪が候補部位として特定され、ピーク周波数がBSF及びその高次成分の各々の許容範囲に含まれるピークについては、転動体が候補部位として特定される。
また、軸の回転周波数及びその高次成分の各々の許容範囲にピーク周波数が含まれる場合は、軸のアンバランスが生じているものと推定される。回転周波数の2倍の周波数及びその高次成分の各々の許容範囲にピーク周波数が含まれる場合は、ミスアライメントが生じているものと推定される。そこで、軸の回転周波数及びその高次成分の各々の許容範囲にピーク周波数が含まれる場合は、プロセッサ32は、回転軸に不具合があると判断して、回転軸を候補部位として特定する。このように、本実施の形態では、ピークに対応する候補部位について、BPFI、BPFO、BSFに対応する軸受の部位(内輪、外輪、転動体)だけでなく、軸のアンバランスおよびミスアライメントに起因して生じる回転軸の不具合も特定される。
本明細書においては、内輪、外輪、および転動体の損傷により生じる周波数、ならびに軸のアンバランスおよびミスアライメントにより生じる周波数を特徴周波数と称する。特徴周波数と許容幅に基づいて設定される許容範囲にピーク周波数が含まれるピークの有無により、候補部位は特定される。
制御装置31は、周波数スペクトルのピークの加速度であるピーク値、および判定基準値に基づいて、ピーク毎に振動状態を判定する。たとえば、制御装置31は、ピーク値が判定基準値を超えるピークについては「危険」と判定する。また、制御装置31は、たとえば、ピーク値が判定基準値よりも低いけれども判定基準値の8割を超えるピークについては「注意」と判定し、ピーク値が判定基準値の8割よりも低いピークについては「良好」と判定する。
[比較例]
回転部品が使用されることにより、その軸受やその他の部品について、損傷や摩耗等の異常が生じる場合がある。そのため、回転部品については定期的に異常診断が実施される。回転部品の異常診断を行う方法として、回転部品の振動を解析する方法が知られている。振動測定に用いられる振動解析装置は、一般的に、加速度センサからの信号を周波数分析して周波数毎の加速度をグラフ化した分析結果を表示し、ユーザに示す。
特許文献1および特許文献2に開示されているような従来の振動解析装置は、測定対象である軸受の振動を測定し、周波数分析により得られる周波数スペクトルにおいてピーク値が大きい方から所定数のピークを抽出し、軸受の特徴周波数に基づいて損傷がある部位の候補を提示する。しかしながら、測定対象である軸受諸元が想定と異なる場合や、回転速度が変動して周波数が変化する場合には、実際には異常が生じていない部位が異常がある部位として選択される場合がある。習熟したユーザであれば、振動解析装置の表示を参照し、その表示内容の妥当性を判断し得るが、習熟していないユーザにとっては、振動解析装置の表示内容の妥当性を判断することは難しい場合がある。そのため、振動解析装置において異常がある部位を特定する精度を向上させることが望まれる。
[実施の形態における振動解析装置]
そこで、本実施の形態にかかる振動解析装置である携帯情報端末30は、周波数分析により得られる周波数スペクトルのピークの各々の周波数と、各部位に由来する特徴周波数との比較によって異常部位の候補を特定するとともに、その候補の中から異常部位である蓋然性が低い部位を異常部位の候補から除外し残った異常部位の候補を異常部位として特定する。そして、携帯情報端末30は、異常がある蓋然性が低い部位が除かれた異常部位をユーザに提示する。携帯情報端末30による表示によれば、ユーザの習熟度によらず、ユーザは異常がある蓋然性が高い部位を認識することができる。
また、本実施の形態にかかる振動解析装置である携帯情報端末30は、周波数スペクトルの1つのピークが、異なる2以上の部位の異常に由来して生じたピークであると特定した場合に、当該2以上の部位において優先順位を定める。そして、携帯情報端末30は、ユーザに当該2以上の部位を、ユーザが当該優先順位を認識できるように提示する。携帯情報端末30による表示によれば、ユーザは、周波数スペクトルの1つのピークが、2以上の部位の異常により生じたと特定された場合に、より異常が生じている蓋然性が高い部位がいずれの部位であるか認識することができる。
以下に、本開示にかかる携帯情報端末30により実施される3つの処理、および当該3つの処理の後に表示装置34に表示される内容について説明する。
<第1処理>
制御装置31は、測定器20から受け付けた測定データの周波数スペクトルにおける各々のピークのピーク周波数および特徴周波数に基づいて、各々のピークに対して候補部位を特定する。制御装置31は、特定された候補部位のうち異常が生じている蓋然性の高い異常部位を選抜する。具体的には、ピーク周波数が、所定の部位の特徴周波数の高次成分であると特定された場合に、制御装置31は、周波数スペクトルのピークの中に、当該所定の部位の特徴周波数の低次成分であると特定されるピークが含まれるか否かを判断する。周波数スペクトルのピークに、当該所定の部位の特徴周波数の低次成分に対応するピークが含まれていない場合には、制御装置31は、当該所定の部位を、候補部位から除外し、異常部位として選抜しない。
図4は、制御装置31において実行される第1処理について説明するための図である。図4には、測定器20により測定された時系列の加速度データに対してFFT処理が行なうことによって生成された周波数スペクトルの一例が示されている。
図4において、外輪の2次成分の許容範囲に、ピークP1の周波数が含まれる場合を想定する。このとき、プロセッサ32は、周波数スペクトルに、外輪の2次成分より低次の外輪の1次成分の許容範囲に含まれるピークがあるか否か確認する。制御装置31は、外輪1次の許容範囲にピークP2が検出されていることが確認できた場合には、ピークP1は、外輪2次に対応すると判断する。一方で、制御装置31は、外輪1次の許容範囲にピークP2が確認できなかった場合には、ピークP1は、外輪2次に対応しないと判断する。そのため、外輪1次の許容範囲にピークP2が確認できなかった場合には、外輪2次の許容範囲内にピークP1が確認されても、「外輪」は候補部位から除外され、異常部位に選ばれない。
<第2処理>
制御装置31は、所定の部位の高次成分のピーク、および当該所定の部位の低次成分のピークが周波数スペクトルに含まれると判断した場合に、高次成分のピーク値が低次成分のピーク値以下であるか否かを判断する。ここで、高次成分のピーク値が低次成分のピーク値以下でない場合には、制御装置31は、当該所定の部位を、候補部位から除外する。
図5は、制御装置31において実行される第2処理について説明するための図である。図5には、制御装置31が、測定器20により測定された時系列の加速度データに対してFFT処理が行なうことによって生成する周波数スペクトルの一例が示されている。
図5において、外輪2次成分の許容範囲に、ピークP3の周波数が含まれ、外輪1次成分の許容範囲に、ピークP4の周波数が含まれている。このとき、制御装置31は、ピークP3のピーク値であるαと、ピークP4のピーク値であるβとを比較する。図5において、低次のピークP4のピーク値であるβは、高次のピークP3のピーク値であるαより小さい。そのため、外輪1次の許容範囲にピークP4が確認され、外輪2次の許容範囲にピークP3が確認された場合であっても、「外輪」は候補部位から除外され、異常部位に選ばれない。
図6は、制御装置31が表示装置34に表示させる表示画面の一例を示す図である。図6には、表示情報が表示された表示装置34の画面が示されている。
図6を参照して、この例では、上位10位のピーク値を有するピークについて、ピーク値(加速度)、ピーク周波数、判定結果、および異常部位について、ピーク値の大きい順(a1>a2>・・・>a10)に表示される。
図6において、ピーク値が5番目に大きいピークの周波数は、内輪2次の許容範囲に含まれる。しかしながら、当該ピークよりもピーク値が大きい4つのピークの中に、内輪1次の許容範囲に含まれるピークはない。そのため、第2処理により、内輪は候補部位から除外される。その結果、制御装置31がユーザに異常部位を提示する際に、「内輪」は異常部位として表示されない。
第1処理および第2処理は、回転体の所定の部位に異常が生じた場合に、当該部位の特徴周波数のうち1次成分が最も大きな加速度を有していること、および特徴周波数の次数が高くなるにつれてピークの加速度が小さくなることに基づいて行われる。なお、第1処理および第2処理はユーザの指示に基づいて、実行するか否かが決定されてもよい。
第1処理および第2処理が実行されることにより、異常部位特定システム10は、異常が生じている蓋然性が高い部位をユーザに提示することができる。これにより、ユーザは、検出されたピークと次数の異なるピークを表示結果から探したり、周波数スペクトルのグラフから値を読み取ったりする必要はなく、測定対象において損傷している蓋然性が高い部位を容易に把握することができる。
ミスアライメントが生じている場合には、ピーク周波数として、回転周波数の2倍の周波数および/またはその高次成分が検出される。そのため、ミスアライメントが生じた場合には、周波数スペクトルのピークに、回転周波数の2倍の周波数のピークがあるものの、回転周波数に対応する周波数のピークが存在しない場合がある。そのような場合に、第1処理および/または第2処理を実行すると、ミスアライメントに対応する「回転軸」が異常部位として特定されない場合がある。そこで、回転軸が候補部位として特定された場合には、第1処理および第2処理の適用対象としなくてもよい。なお、ミスアライメントが生じていないと判断される場合においては、アンバランスの判別精度を向上させるために、軸の回転周波数及びその高次成分の各々の許容範囲に含まれるピークについても第1処理および第2処理の適用対象としてもよい。
<第3処理>
制御装置31は、周波数スペクトルにおける所定のピークが、複数の部位の異常に由来すると特定された場合に、所定のピークのピーク周波数と、当該複数の部位の各々の特徴周波数との差分を算出し、当該差分に基づいて、複数の部位における優先順位を決定する。
図7は、制御装置31により実行される第3処理について説明するための図である。図7には、測定器20により測定された時系列の加速度データに対してFFT処理が行なわれ、生成された周波数スペクトルの一例が示されている。
図7において、ピークP5は、内輪1次の許容範囲および外輪2次の許容範囲の双方に含まれる。ここで、制御装置31は、ピークP5の周波数cと内輪1次の特徴周波数aの差分Xと、ピークP5の周波数cと外輪2次の特徴周波数bの差分Yとを算出する。差分Yは差分Xより小さいので、制御装置31は、ピークP5の異常部位として外輪2次の方が、内輪1次よりも優先順位が高いと判断する。
図8は、表示装置34に表示される表示画面の一例を示す図である。図8には、表示装置34の画面が示されている。
図8を参照して、ピーク値が5番目に大きいピークの周波数は、内輪1次の許容範囲および外輪2次の許容範囲に含まれる。制御装置31は、ピーク値が5番目に大きいピークのピーク周波数と内輪1次の特徴周波数の差分Xと、ピーク値が5番目に大きいピークのピーク周波数と外輪2次の特徴周波数の差分Yとを算出する。差分Yは差分Xより小さい場合、制御装置31は、ピークP5の異常部位として、外輪2次の方が、内輪1次よりも優先順位が高いと判断する。上記の場合には、制御装置31は、ピーク値が5番目に大きいピークの候補部位として、優先順位が高い「外輪2次」を「内輪1次」よりも上に表示装置34に表示させる。
処理3が実行されることで、1つのピークに対応する異常部位が複数あるときに、優先順位に基づいて振動解析結果が表示されることで、ユーザはいずれの部位が損傷している蓋然性が高いかを容易に判断することができる。
なお、図8においては、優先順位が高い順に異常部位が表示されたが、このような表示態様には限定されず、たとえば、制御装置31は、優先順位が高い順に文字の大きさを変えたり、優先順位に従って部位の色を変えたりしてもよい。
[設定される情報]
図9は、入力装置35を介して制御装置31が受け付ける情報の一例を示す図である。制御装置31が受け付ける情報は、入力装置35を介してユーザが入力可能であり、この図9には、ユーザが当該情報を入力するために表示装置34に表示される画面が示されている。
図9を参照して、入力部410から、ユーザは、測定対象である転がり軸受15(図1)の軸受型番を入力することができる。図9においては、入力部410は、軸受型番として「6206LLB」が入力されていることを示す。
入力部420から、ユーザは、測定時の軸の回転速度(rpm)を入力することができる。なお、この異常部位特定システム10では、測定器20による測定時の軸の回転速度を検出するセンサは設けられていないため、測定に際し回転速度の情報を入手して入力部420から入力する必要があるが、回転速度センサが付属している場合には、入力部420は不要である。また、入力部420において、測定時の軸の回転速度に代えて、測定時の軸の回転周波数をユーザが入力するようにしてもよい。
入力部430から、ユーザは、判定基準値(加速度)を入力することができる。なお、本実施の形態では、判定基準値は、ピーク周波数に拘わらず一律の値としている。
入力部440および入力部445から、ユーザは特徴周波数の許容幅を入力することができる。ユーザは、入力部440に許容幅の下限を入力することができ、入力部445に許容幅の上限を入力することができる。たとえば、図9に示すように、入力部440に「10」が入力され、入力部445に「5」が入力されている場合において、所定の部位の特徴周波数が「300」であるとき、プロセッサ32は、270~315を当該所定の部位の許容範囲と設定し、当該許容範囲に含まれるピークを、当該所定の部位に対応するピークであると決定する。
入力部450から、ユーザは表示装置34に表示されるピーク値上位の表示点数を入力することができる。この入力値に従って、表示されるピークの数が設定される。なお、入力部440からの入力がない場合は、デフォルト値(たとえば10)が設定される。
入力部460からは、ユーザは、第1処理が実行されるか否かを入力することができる。入力部460において「ON」が選択された場合には第1処理が実行され、「OFF」が選択された場合には第1処理は実行されない。
入力部470からは、ユーザは第2処理が実行されるか否かを入力することができる。入力部470において「ON」が選択された場合には第2処理が実行され、「OFF」が選択された場合には第2処理は実行されない。
入力部480からは、ユーザは第3処理が実行されるか否かを入力することができる。入力部480において「ON」が選択された場合には第3処理が実行され、「OFF」が選択された場合には第3処理は実行されない。
なお、ユーザは、第2処理を実行するか否かを、第1処理の実行とは独立して設定できる。第1処理を実行せずに、第2処理が実行された場合に、たとえば、周波数スペクトルに外輪2次に対応するピークがあるが、外輪1次に対応するピークがないときは、制御装置31は、外輪2次の低次に対応するピークのピーク値を取得することができないため、第2処理を実行することはできず、外輪2次は候補部位から除外されない。
[測定器における処理の流れ]
図10は、測定器20における処理の手順の一例を示すフローチャートである。図10とともに図2を参照して、測定器20の電源がオンされると、マイクロコンピュータ108は、所定の初期化処理を実行する(ステップS10)。初期化処理では、たとえば、通信モジュール112と携帯情報端末30との間の通信確立や、メモリ110のデータクリア等が行われる。
次いで、マイクロコンピュータ108は、携帯情報端末30から測定開始信号を受信したか否かを判定する(ステップS12)。そして、測定開始信号が受信されると(ステップS12においてYES)、マイクロコンピュータ108は、アンチエイリアシングフィルタ104を通過し、かつ、A/D変換器106によりデジタル変換された加速度センサ102の出力をA/D変換器106から読み込む(ステップS14)。
マイクロコンピュータ108は、取得したデータを通信モジュール112により携帯情報端末30へデータを送信する(ステップS16)。
次いで、マイクロコンピュータ108は、測定を終了する終了操作がユーザにより行なわれたか否かを判定する(ステップS18)。なお、終了操作は、携帯情報端末30において行なわれ、たとえば、携帯情報端末30から測定終了信号を受信すると、終了操作が行なわれたものと判定される。
終了操作が行なわれていないと判定されたときは(ステップS18においてNO)、ステップS10へ処理が戻される。一方、終了操作が行なわれたと判定されると(ステップS18においてYES)、エンドへ処理が移行して、測定器20における一連の処理が終了する。
[携帯端末装置における処理の流れ]
図11は、携帯情報端末30における処理の手順の一例を示すフローチャートである。図11とともに図3を参照して、測定器20を用いた振動測定を行なうためのアプリケーションソフトが携帯情報端末30上で起動され、当該アプリケーションソフトにおいて測定の開始が指示されると、プロセッサ32は、所定の初期化処理を実行する(ステップS30)。初期化処理では、たとえば、測定器20との間の通信確立や、所定のリセット処理等が行なわれる。
次いで、入力装置35を介して受け付けた情報に基づいて、プロセッサ32は、測定対象である転がり軸受15の軸受型番、測定時の回転速度(又は回転周波数)、測定データに基づいて振動状態を判定するための判定基準値、許容幅、取得するピーク数、第1処理~第3処理を実行するか否かを設定する(ステップS32)。
次いで、プロセッサ32は、設定された軸受型番に対応する軸受の諸元データをメモリ33から読み出し、その諸元データと、設定された回転速度から算出される回転周波数とから、上記の式(1)~(3)を用いて、測定対象の転がり軸受15の特徴周波数を算出する(ステップS34)。プロセッサ32は、ステップS34にて算出された値と、ステップS32にてユーザから入力された許容幅に基づいて、各部位の許容範囲を算出する(ステップS36)。その後、プロセッサ32は、通信装置36に測定器20へ測定開始信号を送信させる(ステップS38)。
測定開始信号が測定器20へ送信されると、プロセッサ32は、測定器20から測定データを受け付けたか否かを判定する(ステップS40)。そして、測定器20から測定データが受信されると(ステップS40においてYES)、プロセッサ32は、受信された測定データをメモリ33に保存する(ステップS42)。測定器20から測定データを受信できない場合には(ステップS40においてNO)、プロセッサ32は、ステップS38の処理を繰り返す。
プロセッサ32は、メモリ33からデータを読み出して、測定器20により測定されたデータの周波数分析を実行する(ステップS44)。具体的には、測定器20により測定された時系列の加速度データに対してFFT処理が行なわれ、測定された加速度データの周波数スペクトルを取得する。プロセッサ32は、取得した周波数スペクトルに含まれるピークのうち、加速度が大きい順にピークを抽出し、抽出したピークのピーク加速度およびピーク周波数を取得する(ステップS46)。プロセッサ32は、ピーク加速度およびピーク周波数を取得したピーク数が、設定したピーク数に達したか否かを判定し(ステップS48)、ピーク加速度および周波数を取得したピーク数が、設定したピーク数に達していなければ(ステップS48においてNO)、ステップS46の処理を繰り返す。
ステップS50において、プロセッサ32は、ピーク加速度およびピーク周波数を取得したピーク数が、設定したピーク数に達した場合は(ステップS48にてYES)、ステップS32にて設定された判定基準値、およびステップS46にて取得したピークのピーク加速度に基づいて、各々のピークの振動状態を判定する。
次いで、プロセッサ32は、ステップS46にて抽出したピークについて、各々のピークのピーク周波数に対応する候補部位を特定する。具体的には、プロセッサ32は、抽出されたピークの各々について、ピーク周波数が各部位の許容範囲に含まれるか否かによって、当該ピークの候補部位を特定する(ステップS52)。候補部位は、たとえば、転がり軸受15の部位(内輪、外輪、および転動体)、ならびに軸のアンバランスおよびミスアライメントに起因した異常を示す回転軸である。
プロセッサ32は、ステップS46にて抽出したピークについて、候補部位を特定した場合には(ステップS52においてYES)、候補部位を表示装置34に表示させる(ステップS54)。候補部位が特定されなかった場合には(ステップS52においてNO)、プロセッサ32は、ステップS68へ処理を進める。
次いで、プロセッサ32は、ステップS32にて、第1処理を実行すると設定されたか否かを判定する(ステップS56)。第1処理を実行すると設定された場合は(ステップS56においてYES)、プロセッサ32は、第1処理を実行する(ステップS58)。具体的には、プロセッサ32は、ステップS52で特定した候補部位のうち、高次成分のピークが検出されたものの、それよりも低次成分のピークが検出されなかった部位を候補部位から除外する。第1処理を実行すると設定されていない場合は(ステップS56にてNO)、プロセッサ32は、第1処理を実行せずにステップS60に処理を進める。
プロセッサ32は、ステップS32にて、第2処理を実行すると設定されたか否かを判定する(ステップS60)。第2処理を実行すると設定された場合は(ステップS60においてYES)、プロセッサ32は、第2処理を実行する(ステップS62)。具体的には、プロセッサ32は、ステップS52で特定した候補部位のうち、高次成分のピークに対応する低次成分のピークが検出された部位について、低次成分のピークのピーク値が高次成分のピークのピーク値以下である場合に、当該部位を候補部位から除外する。第2処理を実行すると設定されていない場合は(ステップS60にてNO)、プロセッサ32は、第2処理を実行せずにステップS64に処理を進める。
プロセッサ32は、ステップS32にて、第3処理を実行すると設定されたか否かを判定する(ステップS64)。第3処理を実行すると設定された場合は(ステップS64においてYES)、プロセッサ32は、第3処理を実行する(ステップS66)。具体的には、プロセッサ32は、ステップS46にて抽出したピークにおいて、複数の部位に由来すると特定されたピークがあった場合に、当該ピークのピーク周波数と、当該複数の部位の各々の特徴周波数との差分を算出し、差分が小さい順に、当該複数の部位に優先順位を定める。第3処理を実行すると設定されていない場合は(ステップS64にてNO)、プロセッサ32は、第3処理を実行せずにステップS68に処理を進める。プロセッサ32は、この時点において候補部位として選択されている部位を異常部位とする。
そして、プロセッサ32は、表示装置34にピーク値の上位10位の各ピークについて、振動状態の判定結果、および異常部位を表示させる(ステップS68)。また、プロセッサ32は、第3処理を実行した結果、複数の異常部位について優先順位が定められているピークがある場合には、当該優先順位に基づいて、当該複数の部位を表示装置34に表示させる。
次いで、プロセッサ32は、測定を終了する終了操作がユーザにより行なわれたか否かを判定する(ステップS72)。終了操作が行なわれていない場合は(ステップS72においてNO)、ステップS32へ処理が戻される。一方、終了操作が行なわれた場合は(ステップS72においてYES)、プロセッサ32は、エンドへ処理を移行し、携帯情報端末30における一連の処理は終了する。
以上のように、本実施の形態では、測定データの周波数スペクトルにおけるピークについて特定された損傷の可能性がある部位について、周波数スペクトルの他のピークとの関連性からその妥当性が検証される。そして、特定された損傷の可能性がある部位のうち、損傷の蓋然性が高い部位のみが表示装置34に表示される。これにより、ユーザは、異常が生じている蓋然性が高い部位を容易に把握することができる。
また、本実施の形態によれば、1つのピークから複数の異常部位が特定された場合に、当該1つのピークの周波数と、当該複数の異常部位の各々の特徴周波数に基づいて、当該複数の異常部位の優先順位が決定される。そして、その優先順位に従って、表示装置34に当該複数の異常部位が表示される。これにより、ユーザは、異常が生じている蓋然性が高い部位を容易に把握することができる。
なお、本実施の形態においては、許容幅が設定されたが、第3処理を実行せずに、第1処理および第2処理を実行する場合においては、許容幅は設定されなくてもよい。この場合、特徴周波数と一致する周波数のピークが、当該特徴周波数に対応する部位の異常に由来するピークであると判定される。
また、表示されるピークの数はユーザが設定可能であるので、ユーザの希望に沿った表示を実現することができる。また、測定器20と携帯情報端末30とは、無線により通信が行なわれるので、ユーザは、測定器20を測定対象に設置しさえすれば、無線通信が可能な範囲で場所を選ばずに振動解析結果を確認することができる。
なお、本実施の形態では、制御装置31は、ピーク値の上位10位のピークについて部位を特定し、表示装置34にそれらのピークに対応する異常部位を表示させるが、制御装置31は、特定される全てのピークについて部位を特定してもよく、表示装置34に特定される全てのピークに対応する部位を表示させてもよい。
今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 異常部位特定システム、15 測定対象(転がり軸受)、20 測定器、30 携帯情報端末、31 制御装置、32 プロセッサ、33 メモリ、34 表示装置、35 入力装置、36 通信装置、102 加速度センサ、104 アンチエイリアシングフィルタ、106 A/D変換器、108 マイクロコンピュータ、110 メモリ、112 通信モジュール。

Claims (14)

  1. 回転体の振動を測定する測定器から測定データを受信して前記回転体において異常がある可能性のある部位である異常部位を特定する振動解析装置であって、
    制御装置と、表示装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記回転体に関する情報を受け付け、
    前記測定データの周波数分析を実行し、
    前記情報に基づいて、前記回転体の各々の部位の異常に起因して生じる特徴周波数の各々を算出し、
    前記特徴周波数の各々に基づいて、前記周波数分析により得られる周波数スペクトルのピークの各々に対応する候補部位を決定し、
    特定部位の特徴周波数に対応する第1のピークが前記周波数スペクトルにあった場合に、前記特定部位の特徴周波数に対応し前記第1のピークより次数が低い第2のピークが前記周波数スペクトルにない場合、前記特定部位を前記候補部位から除外し残った前記候補部位を前記異常部位として決定し、
    前記表示装置に、前記周波数スペクトルのピークの各々について、前記異常部位を表示させる、振動解析装置。
  2. 前記制御装置は、さらに、
    前記回転体の振動状態を判断するための判定基準値を受け付け、
    前記周波数スペクトルのピークの各々のピーク値および前記判定基準値に基づいて、前記周波数スペクトルのピークの各々について振動状態を判定した判定結果を産生し、
    前記表示装置に、前記周波数スペクトルのピークの各々のピーク値および前記判定結果を表示させる、請求項1に記載の振動解析装置。
  3. 前記第2のピークの次数は、1次である、請求項1または請求項2に記載の振動解析装置。
  4. 前記制御装置は、さらに、前記第2のピークが前記周波数スペクトルにあった場合に、前記第2のピークのピーク値が前記第1のピークのピーク値以下であるとき、前記特定部位を前記候補部位から除外する、請求項1または請求項2に記載の振動解析装置。
  5. 前記制御装置は、さらに、
    前記特徴周波数の各々に対する許容幅を受け付け、
    前記周波数スペクトルのピークの各々の周波数が、前記許容幅に含まれるか否かにより、前記候補部位を決定する、請求項1または請求項2に記載の振動解析装置。
  6. 前記許容幅は、前記振動解析装置を利用するユーザにより設定される、請求項5に記載の振動解析装置。
  7. 前記制御装置は、さらに、
    前記周波数スペクトルに含まれる第3のピークに対し以上の部位が前記候補部位として決定された場合に、前記以上の部位の特徴周波数の各々と、前記第3のピークの周波数との差分を算出し、
    前記表示装置に、前記第3のピークについて、前記差分に基づいた態様で前記以上の部位を表示させる、請求項6に記載の振動解析装置。
  8. 前記制御装置は、前記表示装置に、前記差分が小さい順に、前記以上の部位を表示させる、請求項7に記載の振動解析装置。
  9. 回転体の振動を測定する測定器から測定データを受信して前記回転体において異常がある部位の候補である異常部位を特定する振動解析装置であって、
    制御装置と、表示装置とを備え、
    前記制御装置は、
    前記回転体に関する情報、および前記情報に基づいて算出される前記回転体の各々の部位の異常に起因して生じる特徴周波数の各々に対する許容幅を受け付け、
    前記測定データの周波数分析を実行し、
    前記特徴周波数の各々を算出し、
    前記周波数分析により得られる周波数スペクトルのピークの各々の周波数が、前記許容幅に含まれるか否かにより、前記異常部位を決定し、
    前記周波数スペクトルに含まれる第4のピークに対し以上の部位が前記異常部位として決定された場合に、前記以上の部位の特徴周波数の各々と、前記第4のピークの周波数との差分を算出し、
    前記表示装置に、前記第4のピークについて、前記差分に基づいた態様で前記以上の部位を前記異常部位として表示させる、振動解析装置。
  10. 前記制御装置は、前記表示装置に、前記差分が小さい順に、前記以上の部位を表示させる、請求項9に記載の振動解析装置。
  11. 前記回転体は、軸受である、請求項1または請求項9に記載の振動解析装置。
  12. 前記回転体に関する情報は、
    前記軸受の回転速度又は回転周波数と、
    前記軸受の諸元、又は前記軸受の内輪通過周波数(Ball Pass Frequency of Inner ring:BPFI)、外輪通過周波数(Ball Pass Frequency of Outer ring:BPFO)、および転動体回転周波数(Ball Spin Frequency:BSF)の算出に用いられる前記回転周波数の係数とを含む、請求項11に記載の振動解析装置。
  13. 前記測定器と無線通信を行なう通信装置をさらに備える、請求項1または請求項9に記載の振動解析装置。
  14. 測定対象である回転体の振動を測定する測定器と、
    前記測定器から測定データを受信して振動解析を行なう、請求項1または請求項9に記載の振動解析装置とを備える異常部位特定システム。
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