JP2016170085A - 異常診断装置及び異常診断方法 - Google Patents

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Takanori Miyasaka
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Abstract

【課題】転がり軸受に発生する傷などの異常を高精度で診断することができる異常診断装置及び異常診断方法を提供する。【解決手段】演算処理部21は、定期的に転がり軸受11の回転数領域ごとに連動した閾値で診断を行い、異常の有無等の診断結果を点数化して保存し、順次、この診断を継続し、点数化された診断結果を回転数領域ごとに積算し、所定の期間中に回転数領域ごとに設けられた点数閾値を超えると異常とみなし、異常を警告又は軸受組込みアプリケーションの運転条件にフィードバックする。【選択図】図1

Description

本発明は、軸受の異常を診断する異常診断装置及び異常診断方法に関する。
従来、鉄道車両設備、工作機械、風車等の機械装置では、転がり軸受の異常による不具合の発生を防止するために、定期的に分解して目視検査を実施するようにしている。
一方、特許文献1〜3には、転がり軸受が組み込まれた機械装置を分解することなく、実稼働の振動状態から転がり軸受を異常診断する方法が提案されている。
特許第4120099号公報 特許第5553002号公報 特許第3392350号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載の技術では、以下に示す課題がある。
特許文献1に記載の技術では、回転数が変動しやすい機械装置の場合や、診断のタイミングによって突発的なノイズ等の影響を受ける場合に診断精度が劣る可能性がある。
特許文献2に記載の技術では、温度データを対象としており、初期の剥離のような温度上昇が小さい異常を検知できないことや、異常を起こした軸受部品の特定ができない。
特許文献3に記載の技術では、回転数の変動に対応できない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、転がり軸受に発生する傷などの異常を高精度で診断することができる異常診断装置及び異常診断方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
(1) 軸受の異常を診断する異常診断装置であって、
定期的に軸受の回転数領域ごとに連動した閾値で診断を行い、診断結果を点数化して保存し、順次、前記診断を継続して点数化された前記診断結果を前記回転数領域ごとに積算した累積点数が所定の期間中に前記回転数領域ごとに設けられた点数閾値を超えたら異常とみなす演算処理部を備え、
該異常を警告または軸受組込みアプリケーションの運転条件にフィードバックすることを特徴とする異常診断装置。
(2) 前記演算処理部は、
前記所定の期間中に前記累積点数が前記点数閾値を超えなかった場合、前記累積点数をリセットする前に前記所定の期間内における各回転数領域の占有時間比に応じて前記点数閾値を再設定し、前記累積点数が再設定された前記点数閾値を超えたら異常とみなすことを特徴とする上記(1)に記載の異常診断装置。
(3) 軸受の異常を診断する異常診断方法であって、
定期的に軸受の回転数領域ごとに連動した閾値で診断を行い、診断結果を点数化して保存し、順次、前記診断を継続して点数化された前記診断結果を前記回転数領域ごとに積算した累積点数が所定の期間中に前記回転数領域ごとに設けられた点数閾値を超えたら異常とみなし、該異常を警告または軸受組込みアプリケーションの運転条件にフィードバックすることを特徴とする異常診断方法。
好ましくは、前記所定の期間中に前記累積点数が前記点数閾値を超えなかった場合、前記累積点数をリセットする前に前記所定の期間内における各回転数領域の占有時間比に応じて前記点数閾値を再設定し、前記累積点数が再設定された前記点数閾値を超えたら異常とみなすことを特徴とする上記(3)に記載の異常診断方法。
本発明によれば、転がり軸受に発生する傷などの異常を高精度で診断することができる異常診断装置及び異常診断方法を提供することができる。
本発明の実施形態1に係る異常診断装置の概略構成を示すブロック図である。 図1の異常診断装置による転がり軸受の診断結果の一例を示す図である。 図1の異常診断装置の動作を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る異常診断装置による転がり軸受の診断結果の一例を示す図である。 本発明の実施形態3に係る異常診断装置による転がり軸受の診断結果の一例を示す図である。 本発明の実施形態4に係る異常診断装置による転がり軸受の診断結果の一例を示す図である。
以下、本発明の各実施形態に係る異常診断装置について図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る異常診断装置1の概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施形態に係る異常診断装置1は、減速機や電動機あるいは風車や鉄道等の機械装置10に組み込まれた回転部品である転がり軸受11の異常を診断する装置であり、転がり軸受11から発生する振動を検出する振動検出部12と、振動検出部12から出力される信号(以下、“振動測定信号”という)に対し、所定の信号処理を行って、転がり軸受11の異常の有無の診断を行う演算処理部21と、液晶モニタ等のディスプレイを有し、演算処理部21による処理結果を視覚表示する結果表示部22とを備える。
転がり軸受11は、機械装置10の回転軸14に外嵌される内輪111と、ハウジング等に内嵌される外輪112と、内輪111及び外輪112との間で転動可能に配置された複数の転動体113と、転動体113を転動自在に保持する不図示の保持器を有する。
転がり軸受11から発生する振動を検出する振動検出部12には、例えば加速度センサ、AE(Acoustic Emission)センサ、超音波センサ、ショックパルスセンサ等が使用可能であり、また、加速度、速度、歪み、応力、変位等を検出することで、等価的に振動を検出して電気信号に変換することができるものも適宜使用することができる。なお、振動検出部12を、周辺ノイズが多いことが予想される機械装置10に取り付ける際には、絶縁型を使用する方が周辺ノイズの影響を抑制できて好適である。さらに、振動検出部12に圧電素子等の振動検出素子を使用する場合は、この素子を樹脂で一体成型する構成とすることができる。
演算処理部21は、不図示のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、A/D変換器、増幅器、DSP(Digital Signal Processor)等により構成される。ROMには転がり軸受11の異常の有無の診断を行う処理を実行させるためのプログラムが保持されている。演算処理部21は、転がり軸受11の振動を測定して、定期的に転がり軸受11の異常診断を行う。その際、転がり軸受11の回転数領域ごとに連動した閾値で診断を行い、異常の有無等の結果を点数化して保存する。この診断を継続し、点数化した結果を回転数領域ごとに積算する。そして、所定の期間中に回転数領域ごとに設けられた点数閾値を超えたら異常とみなし、警告または軸受組込みアプリケーションの運転条件にフィードバックする。
以下、演算処理部21の各処理について説明する。演算処理部21は、DSPでバンドパスフィルタの機能を実現し、A/D変換して増幅したデジタルの振動測定信号から、転がり軸受11の固有振動数に対応した特定周波数帯域を抽出する。転がり軸受11の固有振動数は、インパルハンマ等を用いた打撃法により被測定物を加振し、被測定物に取付けた振動検出器、又は打撃により発生した音響を周波数分析することにより容易に求めることができる。なお、被測定物が転がり軸受11の場合には、内輪111、外輪112、転動体113、軸受箱等のいずれかに起因する固有振動数が与えられることになる。一般的に、機械部品の固有振動数は複数存在し、固有振動数における振幅レベルは高くなるので測定の感度がよい。
演算処理部21は、転がり軸受11の固有振動数に対応する特定周波数帯域の抽出を行った後、エンベロープ処理を施して、フィルタ処理後の波形の絶対値を検波する。エンベロープ処理後のデジタル信号の波形の周波数を分析し、転がり軸受11で発生した振動の周波数スペクトルを求める。そして、転がり軸受11の異常に起因した周波数スペクトルのピークと転がり軸受損傷周波数(高次成分を含む)とを比較照合する。
また、演算処理部21は、A/D変換して増幅したデジタルの振動測定信号の波形から振動値を算出する。算出する振動値としては、実効値(rms)、ピーク値又は波高値である。演算処理部21は、振動値を算出した後、所定の閾値と大小比較を行う。
演算処理部21は、周波数分析後の比較照合結果と振動値における大小比較結果を点数化し、積算して保持する。ここで、比較照合結果の点数化は、例えば振動値(実効値(rms)、ピーク値、波高値)が所定の閾値を超えた大きさに応じて「+1〜+3」、エンベロープ周波数スペクトルのピークと転がり軸受損傷周波数に一致する割合に応じて「+1〜+5」などとする。回転数領域ごとの診断は、振動値の大小比較や転がり軸受異常に起因した周波数スペクトル照合を行うが、閾値を回転数領域ごとに設ける。
演算処理部21は、点数化により得られた点数を点数閾値と比較し、点数が点数閾値以上であれば転がり軸受11が異常であると判定して、その結果を視覚表示する。
図2は、本実施形態の異常診断装置1による転がり軸受11の診断結果の一例を示す図である。同図に示す例は、1分間に1回診断を行い、1時間分の診断結果を保存するようにしている。また、1時間ごとに積算結果をリセットするようにしている。
1分間に1回診断を行う際、転がり軸受11の回転数領域ごとに連動した不図示の閾値を用いて、各回転数領域の振動測定結果が当該閾値を超える場合に「1」加算するようにしている。この診断を1時間分すなわち60回行い、各回転数領域の振動測定結果が前記閾値を超える回数を累積している。ここで、累積した回数を「結果点数Pn」と呼び、また「結果点数Pn」と比較する閾値を「点数閾値Ps」と呼ぶ。点数閾値Psは、前記閾値とは異なるものである。結果点数Pnが点数閾値Ps=「25」を超えた時点でNG警告を出す。詳細は以下で述べるが、図2に示す診断結果Dnー50では、結果点数Pn=「26」であり、点数閾値Ps=「25」を超えるので、NG警告が出される。
図2において、最初の1時間の診断結果Dでは、各回転数領域の振動測定結果が前記閾値を超えた回数を累積した結果点数Pnが、回転数1200min−1で「0」、回転数1500min−1で「1」、回転数1800min−1で「0」であり、いずれも点数閾値Ps=「25」を超えていないので、NG警告は出されない。
次の1時間分の診断結果Dでは、各回転数領域の振動測定結果が前記閾値を超えた回数を累積した結果点数Pnが、回転数1200min−1で「1」、回転数1500min−1で「0」、回転数1800min−1で「0」であり、いずれも点数閾値Ps=「25」を超えていないので、NG警告は出されない。
そして、数時間後の1時間分の診断結果Dnー60では、各回転数領域の振動測定結果が前記閾値を超えた回数を累積した結果点数Pnが、回転数1200min−1で「10」、回転数1500min−1で「15」、回転数1800min−1で「10」であり、いずれも点数閾値Ps=「25」を超えていないので、NG警告は出されない。
更にその後の1時間分の診断結果Dnー50では、各回転数領域の振動測定結果が前記閾値を超えた回数を累積した結果点数Pnが、回転数1200min−1で「16」、回転数1500min−1で「26」、回転数1800min−1で「16」であり、回転数1500min−1における結果点数Pn=「26」が点数閾値Ps=「25」を超えているので、NG警告が出される。この場合、診断結果Dnー50の開始から50分後の診断(すなわち、50回目の診断)で、回転数1500min−1における結果点数Pn=「26」が点数閾値Ps=「25」を超えているので、この時点すなわち50回目の診断でNG警告が出される。
なお、軸受損傷が存在すれば、どの回転数においても異常が検知されるが、ハウジングなど、軸受が組み込まれている構造体の形状や材質によって振動検出部12が出力する振動測定信号に差が生ずる場合がある。例えば、1500min−1での振動が構造体の共振域に近い場合、振動測定信号が増幅される。異常信号も増幅されることから結果点数Pnに差が現れてしまう。
図3は、本実施形態の異常診断装置1の動作を説明するためのフローチャートである。同図において、演算処理部21は、振動検出部12から出力される振動測定信号の入力を行い(ステップS1)、それをA/D変換した後、増幅する(ステップS2,S3)。そして、デジタル信号にした振動測定信号に対し、フィルタ処理を行い、転がり軸受11の固有振動数に対応した所定の周波数帯域のみ抽出する(ステップS4)。次いで、抽出した固有振動数に対応した所定の周波数帯域に対してエンベロープ処理を施し、フィルタ処理後の波形の絶対値を検波する(ステップS5)。その後、エンベロープ処理後のデジタル信号の周波数スペクトルを求める等の周波数分析を行い、エンベロープ周波数スペクトルピークを求める(ステップS6)。そして、求めたエンベロープ周波数スペクトルピークと転がり軸受11の異常に起因した周波数スペクトルのピークとの比較照合を行う(ステップS7)。
また、演算処理部21は、ステップS3で得られた振動測定信号の波形から振動値を算出する(ステップS8)。算出する振動値としては、実効値(rms)、ピーク値又は波高値である。演算処理部21は、振動値を算出した後、所定の閾値と大小比較を行う(ステップS9)。そして、周波数分析後の比較照合結果と振動値における大小比較結果を点数化し、積算して保持する(ステップS10)。そして、点数化により得られた結果点数Pnを点数閾値Psと比較し、結果点数Pnが点数閾値Psを超えているか否か判定し(ステップS11)、点数閾値Psを超えていると判定した場合(ステップS11で「Yes」と判定した場合)、転がり軸受11が異常であると判定し(ステップS12)、その結果を視覚表示する(ステップS13)。これに対し、結果点数Pnが点数閾値Psを超えていないと判定した場合(ステップS11で「No」と判定した場合)、ステップS1に戻る。
このように実施形態1によれば、1分ごとに転がり軸受11の回転数領域ごとに連動した閾値で診断を行い、異常の有無等の診断結果を点数化して保存し、順次、この診断を継続し、点数化された診断結果を回転数領域ごとに積算し(結果点数Pn)、1時間中に回転数領域ごとに設けられた点数閾値Psを超えると異常とみなし、異常を警告又は軸受組込みアプリケーションの運転条件にフィードバックするので、転がり軸受11に発生する傷などの異常を高精度で診断することができる異常診断装置及び異常診断方法の提供が可能となる。
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2に係る異常診断装置について説明する。なお、本実施形態の異常診断装置の構成は前述した実施形態1の異常診断装置1と同一であるので、図示を省略する。
前述した実施形態1の異常診断装置1では、所定の期間(すなわち1時間)に達した時点で、転がり軸受11の各回転数領域の診断結果の累算値である結果点数Pnが点数閾値Psを超えなかった場合、リセットして次の期間における診断を開始するが、次の期間に移行する前に、現時点で終了した所定の期間内における転がり軸受11の各回転数領域の占有時間比に応じて点数閾値Psを再設定し(すなわち補正し)、結果点数Psが補正点数閾値Psを超えたら異常と見なしてNG警告を出す。このようにすることで、転がり軸受11の回転数変動が多く、各回転数領域で診断されてしまい、所定の期間(例えば1時間)中では全ての回転数領域で点数閾値Psを下回ってしまうことを防ぐことができる。
図4は、実施形態2に係る異常診断装置による転がり軸受の診断結果の一例を示す図である。同図に示す例は、1分間に1回診断を行い、1時間分の診断結果を保存するものである。所定の期間である1時間における回転数領域の占有時間比で点数閾値Psを補正し、補正点数閾値PsでOK/NG判定を行う。
同図に示すように、回転数1200min−1の1時間に占める時間(分)は「15分」で占有時間比は「0.25」、回転数1500min−1の1時間に占める時間(分)は「35分」で占有時間比は「0.58」、回転数1800min−1の1時間に占める時間(分)は「10分」で占有時間比は「0.17」であり、各回転数領域の占有時間比で点数閾値Psを補正する。回転数1200min−1においては「25」から「18」に補正し、回転数1500min−1においては「25」から「21」に補正し、回転数1800min−1においては「25」から「15」に補正する。
このように点数閾値Psを補正することで、本実施形態の方法を用いない場合、回転数1500min−1において、22<25であるので「OK」と判定するが、本実施形態の方法を用いた場合、回転数1500min−1において、22>21であるので「NG」と判定する。
(実施形態3)
次に、本発明の実施形態3に係る異常診断装置について説明する。なお、本実施形態の異常診断装置の構成は前述した実施形態1の異常診断装置1と同一であるので、図示を省略する。
図5は、実施形態3に係る異常診断装置による転がり軸受の診断結果の一例を示す図である。同図に示す例では、1分間に1回診断を行い、1時間(t1)分の診断結果を保存し、4時間(t2)分を累積して判定する。本実施形態の方法では、第1の所定期間t1中の判定結果を点数化して、順次、診断を継続して判定結果の結果点数Pnを累積して行き、第2の所定期間t2(t2>t1)中に累積点数Prが点数閾値Rsを超えると異常と見なし、異常を警告又は軸受組込みアプリケーションの運転条件にフィードバックする。本実施形態の方法では、重篤な異常ではなく、軽微な異常を対象とする場合に有効である。
図5において、回転数1500min−1に注目して、最初の1時間分の診断結果Dでは、結果点数Pnが「11」であり、累積点数Prは「11」となる。このとき、累積点数Pr=「11」は点数閾値Rs=「40」を超えていないので、NG警告は出されない。
次の1時間分の診断結果Dでは、結果点数Pnが「13」であり、累積点数Prは「24(11+13)」となる。このとき、累積点数Pr=「24」は点数閾値Rs=「40」を超えていないので、NG警告は出されない。
次の1時間分の診断結果Dでは、結果点数Pnが「15」であり、累積点数Prは「39(11+13+15)」となる。このとき、累積点数Pr=「39」は点数閾値Rs=「40」を超えていないので、NG警告は出されない。
次の1時間分の診断結果Dでは、結果点数Pnが「2」であり、累積点数Prは「41(11+13+15+2)」となる。このとき、累積点数Pr=「41」は点数閾値Rs=「40」を超えているので、NG警告が出される。この場合、点数閾値Rsを超えた時点でNG警告が出される。
(実施形態4)
次に、本発明の実施形態4に係る異常診断装置について説明する。なお、本実施形態の異常診断装置の構成は前述した実施形態1の異常診断装置1と同一であるので、図示を省略する。
図6は、実施形態4に係る異常診断装置による転がり軸受の診断結果の一例を示す図である。同図に示す例では、1分間に1回診断を行い、1時間(t1)分の診断結果を保存し、4時間(t2)分を累積して判定する。本実施形態の方法では、第1の所定期間t1中の判定結果を別途点数化Knして、順次、診断を継続して行き、第2の所定期間t2(t2>t1)中に点数閾値Ksを超えると異常と見なし、異常を警告又は軸受組込みアプリケーションの運転条件にフィードバックする。本実施形態の方法では、重篤な異常ではなく、軽微な異常を対象とする場合に有効である。
図6の(a)に示す結果において、t1時間における判定結果に応じて別途点数化すると、図6の(b)に示すようになる。別途点数化は、例えば点数閾値Psに対する結果点数Pnの比率を「0」、「0.5」又は「1」に割り当てることで行う。点数閾値Psを「10」として、図6の(a)に示す最初の1時間分の診断結果Dでは、回転数1200min−1における結果点数Pnが「8」、回転数1500min−1における結果点数Pnが「11」、回転数1800min−1における結果点数Pnが「5」となっている。
回転数1200min−1での別途点数化は、点数閾値Ps=「10」と結果点数Pn=「8」の比率は「0.8」であり、この数値「0.8」を結果点数Pnとして「0.5」とする。同様に、回転数1500min−1での別途点数化は、点数閾値Ps=「10」と結果点数Pn=「11」の比率は「1.1」であり、この数値「1.1」を結果点数Pnとして「1」とする。同様に、回転数1800min−1での別途点数化は、点数閾値Ps=「10」と結果点数Pn=「5」の比率は「0.5」であり、この数値「0.5」を結果点数Pnとして「0.5」とする。
次の1時間分の診断結果Dでは、回転数1200min−1における結果点数Pnが「9」、回転数1500min−1における結果点数Pnが「13」、回転数1800min−1における結果点数Pnが「6」となっている。回転数1200min−1での別途点数化は、点数閾値Ps=「10」と結果点数Pn=「9」の比率は「0.9」であり、この数値「0.9」を結果点数Pnとして「0.5」とする。同様に、回転数1500min−1での別途点数化は、点数閾値Ps=「10」と結果点数Pn=「13」の比率は「1.3」であり、この数値「1.3」を結果点数Pnとして「1」とする。同様に、回転数1800min−1での別途点数化は、点数閾値Ps=「10」と結果点数Pn=「6」の比率は「0.6」であり、この数値「0.6」を結果点数Pnとして「0.5」とする。
以降の診断結果D,Dでも同様にして別途点数化することで、診断結果Dにおいては、回転数1200min−1で結果点数Pnを「0.5」とし、回転数1500min−1で結果点数Pnを「1」とし、回転数1800min−1で結果点数Pnを「0」とする。診断結果Dにおいては、回転数1200min−1で結果点数Pnを「0.5」とし、回転数1500min−1で結果点数Pnを「1」とし、回転数1800min−1で結果点数Pnを「0」とする。
図6の(c)に示すように、診断結果D〜Dの回転数1200min−1における累積結果点数Pnは、「2(0.5+0.5+0.5+0.5)」、診断結果D〜Dの回転数1500min−1における累積結果点数Pnは、「4(1+1+1+1)」、診断結果D〜Dの回転数1800min−1における累積結果点数Pnは、「1(0.5+0.5)」となる。点数閾値Ksを「3」とすると、回転数1500min−1における累積結果点数Pnが「4」であるので、ここでNG警告が出される。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適用可能である。
例えば、ノイズ等の影響による誤診断を防ぐことを目的に、診断結果がn回連続した時点で診断結果を確定して保存するようにしてもよい。
また、診断結果に応じて損傷の程度(「Caution(コーション)、Alert(アラート)、Danger(デンジャー)等」)を警告するようにしてもよい。
また、回転数として1200min−1、1500min−1、1800min−1を例示したが、例えば1480min−1、1500min−1、1520min−1のような近い回転数領域で診断するようにしてもよい。
また、転がり軸受11の異常診断を対象としたが、歯車の異常診断に適用することも可能である。
1 異常診断装置
10 機械装置
11 転がり軸受
12 振動検出部
14 回転軸
21 演算処理部
22 結果表示部
111 内輪
112 外輪
113 転動体

Claims (3)

  1. 軸受の異常を診断する異常診断装置であって、
    定期的に軸受の回転数領域ごとに連動した閾値で診断を行い、診断結果を点数化して保存し、順次、前記診断を継続して点数化された前記診断結果を前記回転数領域ごとに積算した累積点数が所定の期間中に前記回転数領域ごとに設けられた点数閾値を超えたら異常とみなす演算処理部を備え、
    該異常を警告または軸受組込みアプリケーションの運転条件にフィードバックすることを特徴とする異常診断装置。
  2. 請求項1に記載の異常診断装置であって、
    前記演算処理部は、
    前記所定の期間中に前記累積点数が前記点数閾値を超えなかった場合、前記累積点数をリセットする前に前記所定の期間内における各回転数領域の占有時間比に応じて前記点数閾値を再設定し、前記累積点数が再設定された前記点数閾値を超えたら異常とみなすことを特徴とする異常診断装置。
  3. 軸受の異常を診断する異常診断方法であって、
    定期的に軸受の回転数領域ごとに連動した閾値で診断を行い、診断結果を点数化して保存し、順次、前記診断を継続して点数化された前記診断結果を前記回転数領域ごとに積算した累積点数が所定の期間中に前記回転数領域ごとに設けられた点数閾値を超えたら異常とみなし、該異常を警告または軸受組込みアプリケーションの運転条件にフィードバックすることを特徴とする異常診断方法。
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