JP4117500B2 - 異常診断装置及びこれを有する転がり軸受装置並びに異常診断方法 - Google Patents
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Description
また、速度については、回転する車輪によって生じたパルスに基づくジャーナルの瞬間的な速度を検出することにより、その速度と、同様の条件で動作する他の軸受の速度との比較を行い、軸受組立体によって経験された全周期履歴の保存記録を行う。
また、温度については、単純なレベル検出により、同様の条件で動作する他の軸受の温度との比較を行う。
更に、振動については、所定の時間間隔に亘るエネルギーレベルの単純なRMS測定を行い、そのエネルギーレベルと、処理ユニットに記憶された過去のエネルギーレベルとを比較し、同様の条件で動作する他の軸受のエネルギーレベルの比較を行う(例えば、特許文献1参照)。
(1) 機械装置に組み込まれた状態で、該機械装置の軸受箱に対して相対的に回転する転がり軸受の外輪の異常を診断する異常診断装置であって、
前記転がり軸受又は前記軸受箱に固定される、振動センサ、超音波センサ、AEセンサのうちの少なくとも一つのセンサと、
前記センサにより検出された信号の波形を、前記機械装置に組み込まれた前記軸受箱を打撃法により加振することで得られた波形データの山と谷に基づいて、前記軸受箱の複数の固有振動数に対応する複数の周波数帯域に分割して抽出するフィルタ処理部と、
前記フィルタ処理部から転送されたフィルタ処理後の波形を演算処理する演算処理部と、
前記抽出された周波数帯域毎に、前記転がり軸受の回転速度信号に基づいて算出した前記外輪の損傷に起因する理論周波数と前記演算処理部で演算処理された実測データに含まれる周波数成分とを比較する比較部と、
前記比較部での比較結果に基づき、異常の有無あるいは損傷の程度を診断する異常判定部と、
を備え、
前記異常判定部は、前記抽出された周波数帯域の全てにおいて、前記外輪の損傷に起因する理論周波数と前記実測データに含まれる周波数成分とが一致する場合に、前記外輪の損傷が大きいと判断し、特定の前記抽出された周波数帯域のみにおいて、前記外輪の損傷に起因する理論周波数と前記実測データに含まれる周波数成分とが一致する場合に、前記外輪の損傷が小さいと判断することを特徴とする異常診断装置。
(2) 機械装置に組み込まれた状態で、該機械装置の軸受箱に対して相対的に回転する転がり軸受の外輪の異常を診断する異常診断装置であって、
前記転がり軸受又は前記軸受箱に固定される、振動センサ、超音波センサ、AEセンサのうちの少なくとも一つのセンサと、
前記センサにより検出された信号の波形を、前記機械装置に組み込まれた軸受箱を打撃法により加振することで得られた波形データの山と谷に基づいて、前記軸受箱の複数の固有振動数に対応する複数の周波数帯域に分割して抽出するフィルタ処理部と、
前記フィルタ処理部から転送されたフィルタ処理後の波形の振動実効値又は波高率を算出する演算処理部と、
前記抽出された周波数帯域毎に、正常な前記転がり軸受の振動実効値又は波高率の正常値と、前記演算処理部で算出された振動実効値又は波高率とを比較する比較部と、
前記比較部での比較結果に基づき、異常の有無あるいは損傷の程度を診断する異常判定部と、
を備え、
前記異常判定部は、前記抽出された周波数帯域の全てにおいて、前記算出された振動実効値又は波高率の前記正常値に対する比が大きい場合に、前記外輪の損傷が大きいと判断し、特定の前記抽出された周波数帯域のみにおいて、前記算出された振動実効値又は波高率の前記正常値に対する比が大きい場合に、前記外輪の損傷が小さいと判断することを特徴とする異常診断装置。
(3) 前記機械装置は鉄道車両の台車であり、鉄道車両用転がり軸受装置に使用されることを特徴とする(1)又は(2)に記載の異常診断装置。
(4) 機械装置に組み込まれた状態で、該機械装置の軸受箱に対して相対的に回転する転がり軸受の外輪の異常を診断する異常診断方法であって、
前記転がり軸受又は前記軸受箱に固定される、振動センサ、超音波センサ、AEセンサのうちの少なくとも一つのセンサにより検出された信号の波形を、前記機械装置に組み込まれた前記軸受箱を打撃法により加振することで得られた波形データの山と谷に基づいて、前記軸受箱の複数の固有振動数に対応する複数の周波数帯域に分割して抽出するフィルタ処理工程と、
前記フィルタ処理工程にて抽出されたフィルタ処理後の波形を演算処理する演算処理工程と、
前記抽出された周波数帯域毎に、前記転がり軸受の回転速度信号に基づいて算出した前記外輪の損傷に起因する理論周波数と前記演算処理部で演算処理された実測データに含まれる周波数成分とを比較する比較工程と、
前記比較工程での比較結果に基づき、異常の有無あるいは損傷の程度を診断する異常判定工程と、
を備え、
前記異常判定工程は、前記抽出された周波数帯域の全てにおいて、前記外輪の損傷に起因する理論周波数と前記実測データに含まれる周波数成分とが一致する場合に、前記外輪の損傷が大きいと判断し、特定の前記抽出された周波数帯域のみにおいて、前記外輪の損傷に起因する理論周波数と前記実測データに含まれる周波数成分とが一致する場合に、前記外輪の損傷が小さいと判断することを特徴とする異常診断方法。
(5) 機械装置に組み込まれた状態で、該機械装置の軸受箱に対して相対的に回転する転がり軸受の外輪の異常を診断する異常診断方法であって、
前記転がり軸受又は前記軸受箱に固定される、振動センサ、超音波センサ、AEセンサのうちの少なくとも一つのセンサにより検出された信号の波形を、前記機械装置に組み込まれた前記軸受箱を打撃法により加振することで得られた波形データの山と谷に基づいて、前記軸受箱の複数の固有振動数に対応する複数の周波数帯域に分割して抽出するフィルタ処理工程と、
前記フィルタ処理部から転送されたフィルタ処理後の波形の振動実効値又は波高率を算出する演算処理工程と、
前記抽出された周波数帯域毎に、正常な前記転がり軸受の振動実効値又は波高率の正常値と、前記演算処理部で算出された振動実効値又は波高率とを比較する比較工程と、
前記比較工程での比較結果に基づき、異常の有無あるいは損傷の程度を診断する異常判定工程と、
を備え、
前記異常判定工程は、前記抽出された周波数帯域の全てにおいて、前記算出された振動実効値又は波高率の前記正常値に対する比が大きい場合に、前記外輪の損傷が大きいと判断し、特定の前記抽出された周波数帯域のみにおいて、前記算出された振動実効値又は波高率の前記正常値に対する比が大きい場合に、前記外輪の損傷が小さいと判断することを特徴とする異常診断方法。
(6) 前記機械装置は鉄道車両の台車であり、鉄道車両用転がり軸受装置に使用されることを特徴とする(4)又は(5)に記載の異常診断方法。
図1は、異常診断装置が適用される鉄道車両用の転がり軸受装置10を示す。鉄道車両用の転がり軸受装置10は、回転部品である鉄道車両車軸用の複列円すいころ軸受11と、鉄道車両用台車の一部を構成する静止部材である軸受箱12とを備える。
軸受箱12は、ハウジング21と、ハウジング21の先端部側に配置された前蓋22と、その後端部側に配置された後蓋23とを備える。
具体的に、本出願人は外径208mm、内径130mm、幅152mm、ころ数25の複列円すいころ軸受を用いて、内輪を200min−1で回転させながら、軸受箱を打撃法によって加振して図3に示されるような軸受箱の固有振動数の測定結果を得た。なお、複列円すいころ軸受には30kNのラジアル荷重が作用しており、振動検出器は軸受箱負荷圏位置に固定して測定した。この結果から、図3に示された波形データは、図4に示した正常な複列円すいころ軸受の振動周波数の結果とほぼ一致することが見られ、これにより、固有振動数に対応する所定の周波数帯域のみを抽出・分析することで異常の有無の診断ができることを見出した。
本方法では、図20の式を基に、異常時に発生する周波数成分を求める。そして、エンベロープデータの実効値を算出し、この実効値から比較用の基準値を求める。そして、基準値以上の周波数成分を算出し、異常時に発生する周波数成分との比較を行う。以下、図5を参照しながら説明を行う。
(基準値)=(実効値)+α ・・・(1)
(基準値)=(実効値)×β ・・・(2)
α,β:データの種類によって可変な所定の値
本方法では、図20の式を基に、異常時に発生する周波数成分を求める。そして、周波数分析部38が求めた周波数スペクトルの中で所定数または基準値以上のピークについて、異常が発生する周波数成分に該当するかどうかを照合する。
本方法では、異常周波数成分の基本周波数である1次の値、基本周波数の倍の周波数を持つ2次の値、基本周波数の4倍の周波数を持つ4次の値について、ピークの周波数と異常時に発生する周波数とが一致しているかどうかを比較し、少なくとも2つの周波数において、異常有りと判断された場合には、最終的に異常有りと判断する。
本方法では、エンベロープ処理後の周波数スペクトルを用い、大きなピークの周波数において外輪に損傷が発生していることを確認し、この周波数におけるピークの値と周波数スペクトル全体の平均値である基準レベルとを比較することにより、異常を起こしている外輪における損傷の大きさを推定する。
本方法では、異常周波数成分の基本周波数である1次のレベルに対して、基本周波数の2,3,4,・・・n倍の周波数を持つ2,3,4,・・・n次のレベルが基準値以上となっている個数をカウントし、所定個数以上基準値を超えている場合に、異常が発生していると判断する。具体的には、1次のレベルに対し、n次の値が{(1次のレベル)−(n−1)・a}(dB)以上である場合に、カウントを行う。ここでaは、任意の値である。
本方法では、異常に起因する周波数のピークレベルそのものの値ではなく、異常に起因する周波数を含む周波数帯の実効値を用いて、異常診断を行う。具体的には、異常に起因する周波数を含む周波数帯の実効値とは、周波数帯のレベルの自乗平均またはパーシャルオーバオールである。ここで、自乗平均及びパーシャルオーバオールは、予め定められた式により得られる。オーバオールは、特定の指定区間の総和を意味する。
また、ここでは、実効値を取り上げたが、移動平均などの平均値や波高率(=ピークレベル/平均値)を用いてもよい。
そして、比較照合部39で実測値データと理論周波数計算部41にて算出された計算値データとが周波数帯域毎に比較照合される。異常判定部45は、複列円すいころ軸受11の異常の有無、異常部位の特定を行うと共に、各構成部品について各周波数帯域で損傷成分が発生しているかどうかを確認する。ここで、全周波数帯域において損傷成分が発生している場合には損傷が大きく、特定の周波数帯域のみに損傷成分が発生している場合には損傷が小さいと判断する。その後、結果出力部43は振動異常の有無、異常部位の特定ならびに損傷の程度の出力を行う。
図13は、異常検出用センサ31の振動センサ32、温度センサ33を用いた信号処理系統図である。振動センサ32が発生した振動信号及び温度センサ33が発生した温度信号は、信号搬送手段34を介して演算部50に送られる。演算部50は、回転部品、静止部材、センサのいずれかの複数の固有振動数に対応する特定周波数帯域毎に、振動信号を割振っており、図8に示されたフィルタ部44の機能を含む。周波数帯域毎に割振られた振動信号及び温度信号は、コンパレータ51に入力される。
なお、図13に示された本実施形態の信号処理系統は、第1実施形態の(1)〜(6)の信号処理によって比較照合が行われてもよい。
11 複列円すいころ軸受(回転部品)
12 軸受箱(静止部材)
14 内輪
16 外輪
18 円すいころ(転動体)
25 車軸(回転軸)
27 平坦部
31 異常検出用センサ(センサ)
32 振動センサ
33 温度センサ
35,44 フィルタ部(フィルタ処理部)
36 固有振動数記憶部
37 エンベロープ処理部
38 周波数分析部
39 比較照合部
41 理論周波数計算部
42,45,53 異常判定部
43,54 結果出力部
50 演算部
51 コンパレータ(比較部)
52 閾値設定部
Claims (6)
- 機械装置に組み込まれた状態で、該機械装置の軸受箱に対して相対的に回転する転がり軸受の外輪の異常を診断する異常診断装置であって、
前記転がり軸受又は前記軸受箱に固定される、振動センサ、超音波センサ、AEセンサのうちの少なくとも一つのセンサと、
前記センサにより検出された信号の波形を、前記機械装置に組み込まれた軸受箱を打撃法により加振することで得られた波形データの山と谷に基づいて、前記軸受箱の複数の固有振動数に対応する複数の周波数帯域に分割して抽出するフィルタ処理部と、
前記フィルタ処理部から転送されたフィルタ処理後の波形を演算処理する演算処理部と、
前記抽出された周波数帯域毎に、前記転がり軸受の回転速度信号に基づいて算出した前記外輪の損傷に起因する理論周波数と前記演算処理部で演算処理された実測データに含まれる周波数成分とを比較する比較部と、
前記比較部での比較結果に基づき、異常の有無あるいは損傷の程度を診断する異常判定部と、
を備え、
前記異常判定部は、前記抽出された周波数帯域の全てにおいて、前記外輪の損傷に起因する理論周波数と前記実測データに含まれる周波数成分とが一致する場合に、前記外輪の損傷が大きいと判断し、特定の前記抽出された周波数帯域のみにおいて、前記外輪の損傷に起因する理論周波数と前記実測データに含まれる周波数成分とが一致する場合に、前記外輪の損傷が小さいと判断することを特徴とする異常診断装置。 - 機械装置に組み込まれた状態で、該機械装置の軸受箱に対して相対的に回転する転がり軸受の外輪の異常を診断する異常診断装置であって、
前記転がり軸受又は前記軸受箱に固定される、振動センサ、超音波センサ、AEセンサのうちの少なくとも一つのセンサと、
前記センサにより検出された信号の波形を、前記機械装置に組み込まれた前記軸受箱を打撃法により加振することで得られた波形データの山と谷に基づいて、前記軸受箱の複数の固有振動数に対応する複数の周波数帯域に分割して抽出するフィルタ処理部と、
前記フィルタ処理部から転送されたフィルタ処理後の波形の振動実効値又は波高率を算出する演算処理部と、
前記抽出された周波数帯域毎に、正常な前記転がり軸受の振動実効値又は波高率の正常値と、前記演算処理部で算出された振動実効値又は波高率とを比較する比較部と、
前記比較部での比較結果に基づき、異常の有無あるいは損傷の程度を診断する異常判定部と、
を備え、
前記異常判定部は、前記抽出された周波数帯域の全てにおいて、前記算出された振動実効値又は波高率の前記正常値に対する比が大きい場合に、前記外輪の損傷が大きいと判断し、特定の前記抽出された周波数帯域のみにおいて、前記算出された振動実効値又は波高率の前記正常値に対する比が大きい場合に、前記外輪の損傷が小さいと判断することを特徴とする異常診断装置。 - 前記機械装置は鉄道車両の台車であり、鉄道車両用転がり軸受装置に使用されることを特徴とする請求項1又は2に記載の異常診断装置。
- 機械装置に組み込まれた状態で、該機械装置の軸受箱に対して相対的に回転する転がり軸受の外輪の異常を診断する異常診断方法であって、
前記転がり軸受又は前記軸受箱に固定される、振動センサ、超音波センサ、AEセンサのうちの少なくとも一つのセンサにより検出された信号の波形を、前記機械装置に組み込まれた前記軸受箱を打撃法により加振することで得られた波形データの山と谷に基づいて、前記軸受箱の複数の固有振動数に対応する複数の周波数帯域に分割して抽出するフィルタ処理工程と、
前記フィルタ処理工程にて抽出されたフィルタ処理後の波形を演算処理する演算処理工程と、
前記抽出された周波数帯域毎に、前記転がり軸受の回転速度信号に基づいて算出した前記外輪の損傷に起因する理論周波数と前記演算処理部で演算処理された実測データに含まれる周波数成分とを比較する比較工程と、
前記比較工程での比較結果に基づき、異常の有無あるいは損傷の程度を診断する異常判定工程と、
を備え、
前記異常判定工程は、前記抽出された周波数帯域の全てにおいて、前記外輪の損傷に起因する理論周波数と前記実測データに含まれる周波数成分とが一致する場合に、前記外輪の損傷が大きいと判断し、特定の前記抽出された周波数帯域のみにおいて、前記外輪の損傷に起因する理論周波数と前記実測データに含まれる周波数成分とが一致する場合に、前記外輪の損傷が小さいと判断することを特徴とする異常診断方法。 - 機械装置に組み込まれた状態で、該機械装置の軸受箱に対して相対的に回転する転がり軸受の外輪の異常を診断する異常診断方法であって、
前記転がり軸受又は前記軸受箱に固定される、振動センサ、超音波センサ、AEセンサのうちの少なくとも一つのセンサにより検出された信号の波形を、前記機械装置に組み込まれた前記軸受箱を打撃法により加振することで得られた波形データの山と谷に基づいて、前記軸受箱の複数の固有振動数に対応する複数の周波数帯域に分割して抽出するフィルタ処理工程と、
前記フィルタ処理部から転送されたフィルタ処理後の波形の振動実効値又は波高率を算出する演算処理工程と、
前記抽出された周波数帯域毎に、正常な前記転がり軸受の振動実効値又は波高率の正常値と、前記演算処理部で算出された振動実効値又は波高率とを比較する比較工程と、
前記比較工程での比較結果に基づき、異常の有無あるいは損傷の程度を診断する異常判定工程と、
を備え、
前記異常判定工程は、前記抽出された周波数帯域の全てにおいて、前記算出された振動実効値又は波高率の前記正常値に対する比が大きい場合に、前記外輪の損傷が大きいと判断し、特定の前記抽出された周波数帯域のみにおいて、前記算出された振動実効値又は波高率の前記正常値に対する比が大きい場合に、前記外輪の損傷が小さいと判断することを特徴とする異常診断方法。 - 前記機械装置は鉄道車両の台車であり、鉄道車両用転がり軸受装置に使用されることを特徴とする請求項4又は5に記載の異常診断方法。
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