JP7843280B2 - 固体電解コンデンサおよびその製造方法 - Google Patents

固体電解コンデンサおよびその製造方法

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Description

本発明は、固体電解コンデンサおよびその製造方法に関する。
誘電体層としての酸化皮膜等が形成された陽極箔と、陰極箔との間に、電解液が導入された「電解コンデンサ」に対して、当該電極箔間に導電性高分子を含む固体電解質が導入された「固体電解コンデンサ」が知られている(特許文献1:特開2008-109069号公報参照)。
固体電解コンデンサは、一般に、電解コンデンサと比較して温度安定性に優れており、等価直列抵抗(Equivalent Series Resistance:略称はESR)が小さい等の特長がある。また、特許文献1に例示されるように、電極箔間に、固体電解質に加えて電解液が導入され、機能の向上が図られているものも知られている。以下、本願でいう「固体電解コンデンサ」は、このような電極箔間に固体電解質と共に電解液が導入された固体電解コンデンサをいうものとする。
特開2008-109069号公報 国際公開第2017/017947号
従来、電解コンデンサにおいては、電解液の溶質の塩基成分に、トリエチルアミン等のアミンが用いられることがあった。一方、固体電解コンデンサにおいては、電解液の溶質の塩基成分に、電解コンデンサに用いられるような共役酸の酸解離定数(pKa)が比較的大きいアミンが用いられると、導電性高分子のドーパントの脱ドープが発生して固体電解質が劣化し、その結果、ESRが上昇してしまうという問題が生ずる。これに対して、特許文献2には、電解液の溶質の酸成分を過剰に含ませた固体電解コンデンサが記載されている。これによれば、導電性高分子のドーパントの脱ドープを抑制し、ESRの上昇を所定程度抑制することができる。しかしながら、電解液中の酸成分を過剰にすると導電率が低下し、また、pHが低すぎると各電極箔の皮膜に悪影響を与えるおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされ、電極箔間に固体電解質および電解液を含む固体電解コンデンサにおいて、長期に亘りかつ十分にESRの上昇が抑制でき、長寿命化が実現可能な固体電解コンデンサおよびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、一実施形態として以下に記載するような解決手段により、前記課題を解決する。
本発明に係る固体電解コンデンサは、誘電体層が形成された陽極箔と、陰極箔と、を備え、前記陽極箔と前記陰極箔との間の空隙に、固体電解質と、電解液と、を含む固体電解コンデンサであって、前記電解液は、溶媒および溶質を含み、前記溶質は、酸成分および塩基成分を含み、前記溶媒は、ポリオール化合物を含み、前記ポリオール化合物におけるヒドロキシ基の数Xが、X≧(Y/200)の要件を満たし(ただし、Yは前記ポリオール化合物の分子量を表す。)、前記塩基成分が、一般式(1)で表されるアミンを含み、前記一般式(1)において、前記R は、水素、アルキル基、またはアルコキシアルキル基を表し、前記R 、前記R 、前記R および前記R は、それぞれが独立して水素、アルキル基、アルコキシ基またはアルコキシアルキル基を表すことを特徴とする。
(式中、Rは、水素、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、またはアルコキシアルキル基を表す。
、R、RおよびRは、それぞれが独立して水素、アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基またはアルコキシアルキル基を表す。
とRとの末端同士が結合して環を形成してもよい。
とRとの末端同士が結合して環を形成してもよい。)
このように、本発明は、電解質の溶質の塩基成分に、環状型の酸素含有アミンを含むことを特徴としている。これによれば、親水性の酸素原子を含有することによって、PEDOT-PSS等に例示される疎水性の導電性高分子にアミンを接近しづらくすることができる。したがって、アミンによるドーパントの脱ドープを抑制できる。また、分子構造が環状型であることによって、鎖状型のアミンと比較して電解液中の導電率を高くすることができる。その結果、長期に亘りかつ十分にESRの上昇が抑制でき、コンデンサの長寿命化が実現できる。
また、前記溶媒が、ポリオール化合物を含むことが好ましい。ポリオール化合物は、揮発性が低いことから、電解液の保持性能が高く、その機能を長期に亘って維持して、導電性高分子の劣化を抑制できる。また、溶媒和作用が強く、塩基のカチオンに溶媒和し、導電性高分子へ接近しづらくしてドーパントの脱ドープを抑制できる。溶媒和作用は、その分子量に対してヒドロキシ基をより多く持つ溶媒である程強いことから、ヒドロキシ基の数Xが、X≧(Y/200)の要件(ただし、Yはそのポリオール化合物の分子量を表す)を満たすポリオール化合物を、より好適に適用できる。
また、前記アミンの共役酸の酸解離定数(pKa)が、12.0以下であることが好ましい。アミンの共役酸の酸解離定数(pKa)が低いと求核性が低いことから、塩基成分の過度な解離が抑制され、導電性高分子へ接近しづらくなる。したがって、ドーパントの脱ドープを抑制できる。
前記一般式(1)において、前記Rは、水素、アルキル基、またはアルコキシアルキル基を表し、前記R、前記R、前記Rおよび前記Rは、それぞれが独立して水素、アルキル基、アルコキシ基またはアルコキシアルキル基を表すことが好ましい。これによれば、ヒドロキシ基を含有しないことによって、カルボン酸等に例示される電解液中の酸成分とのエステル化を防止することができる。したがって、所定の導電率をより長期に亘って保持することができる。
本発明に係る固体電解コンデンサの製造方法は、誘電体層が形成された陽極箔と、陰極箔と、を備え、前記陽極箔と前記陰極箔との間の空隙に、固体電解質と、電解液と、を含む固体電解コンデンサの製造方法であって、前記陽極箔と前記陰極箔との間の空隙に、前記固体電解質を導入した後、前記電解液を導入し、前記電解液の溶質の塩基成分には、一般式(1)で表されるアミンを含ませることを特徴とする。
(式中、Rは、水素、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、またはアルコキシアルキル基を表す。
、R、RおよびRは、それぞれが独立して水素、アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基またはアルコキシアルキル基を表す。
とRとの末端同士が結合して環を形成してもよい。
とRとの末端同士が結合して環を形成してもよい。)
このように、本発明は、電解質の溶質の塩基成分に、環状型の酸素含有アミンを含ませることを特徴としている。これによれば、親水性の酸素原子を含有することによって、PEDOT-PSS等に例示される疎水性の導電性高分子にアミンを接近しづらくすることができる。したがって、アミンによるドーパントの脱ドープを抑制できる。また、分子構造が環状型であることによって、鎖状型のアミンと比較して電解液中の導電率を高くすることができる。その結果、長期に亘りかつ十分にESRの上昇が抑制でき、コンデンサの長寿命化が実現できる。
本発明によれば、長期に亘りかつ十分にESRの上昇が抑制でき、コンデンサの長寿命化が実現できる。
図1は、本発明の実施形態に係る固体電解コンデンサにおけるコンデンサ素子の要部を模式的に示す断面図である。 図2は、図1のコンデンサ素子を備える固体電解コンデンサの例を示す部分断面図である。 図3は、図1のコンデンサ素子の製造工程において、陽極箔と陰極箔との間にセパレータを挟んだ状態で、これらを巻回している状態の図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳しく説明する。なお、本実施形態として、巻回型の固体電解コンデンサ1(以下、「コンデンサ1」と表記する場合がある)を例にして説明するが、コンデンサ1の形態は限定されず、一例として、積層型等でもよい。
(コンデンサ素子)
図1は、本実施形態に係る固体電解コンデンサ1におけるコンデンサ素子2の要部を模式的に示す断面図である。コンデンサ素子2は、陽極箔2aと、陰極箔2bと、陽極箔2aと陰極箔2bとの間に介在するセパレータ2cと、を備えている。陽極箔2aおよび陰極箔2bは、一例として、アルミニウム、タンタル、ニオブ等の弁金属からなる。エッチング処理によって粗面化された陽極箔2aの表面には、化成処理によって誘電体層としての酸化皮膜2dが形成されている(以下、この酸化皮膜2dの形成されやすさを「化成性」と表記する場合がある)。エッチング処理によって粗面化された陰極箔2bの表面には、自然酸化による酸化皮膜2eが形成されている。電極箔2a、2bを粗面化することにより、エッチピット(窪み)を形成し、比表面積を大きくして、静電容量を増大させることができる。セパレータ2cは、一例として、導電性の高分子や親水性の高分子と化学的に馴染み易いセルロース繊維、または、耐熱性に優れたナイロン、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)等の合成樹脂で形成されたものが適用される。
また、コンデンサ素子2は、陽極箔2aと陰極箔2bとの間におけるセパレータ2cを除く空隙に固体電解質2fおよび電解液2gを含んでいる。ただし、セパレータ2c内に固体電解質2fの一部が入り込んだり、電解液2gの一部が含浸していてもよい。固体電解質2fは、粗面化された陽極箔2aに形成された誘電体層(酸化皮膜2d)に接触して、実質的に陽極箔2aの対極をなす陰極として機能するように構成されている。固体電解質2fの分布態様は限定されず、電極箔2a、2b間の空隙に柱状、網目状、層状等に形成されている場合がある。
固体電解質2fは、導電性高分子を含む。導電性高分子は、一例として、π共役系高分子等であって、導電性を発現または向上させるドーパントを含んでいる場合がある。つまり、導電性高分子は、ドーピングにより導電性を発現し得る絶縁体的性質または半導体的性質を有する高分子を含む。導電性高分子としては、一例として、「ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)」(PEDOT)、「テトラシアノキノジメタン」(TCNQ)、「ポリピロール」(PPy)、「ポリアニリン」(PANI)、「ポリチオフェン」(PT)等が例示され、これらの導電性高分子は、適宜ポリスチレンスルホン酸(PSS)、トルエンスルホン酸、アルキルベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸等のドーパントを含んで、所定の導電性を有している。固体電解質2fに含まれる導電性高分子には、一例として、ポリスチレンスルホン酸(PSS)をドープした「ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)」(PEDOT)、所謂「PEDOT-PSS」等が好適に適用される。導電性高分子の電子伝導性によれば、イオン伝導性と比較して桁違いの導電率を発揮する。このことから、固体電解コンデンサ1は、電解コンデンサに対して低ESRが実現でき、また、温度安定性にも優れる。
また、導電性高分子は、ナノメートルオーダーサイズ(1[nm]以上)の粒子状に形成されている。図1において、固体電解質2fは導電性高分子の粒子を示す。この図に示すように、導電性高分子の粒子が陽極箔2aのエッチピットに入り込んで、誘電体層(酸化皮膜2d)に広範囲に接触していることが好ましく、このような観点から、導電性高分子化合物の平均粒子径が300[nm]以下、より好適には200[nm]以下、さらに好適には100[nm]以下であることが好ましい。なお、ここでいう導電性高分子化合物とは、導電性高分子の粒子のうち、ドーパントを含んでドーパントと一体して存在する導電性高分子の粒子を含むことを意味する。
このような導電性高分子を電極箔2a、2b間に導入する方法としては、モノマー、ドーパント、酸化剤、重合触媒等を導入し、コンデンサ素子2内でモノマーを酸化重合させて導電性高分子を合成する方法、予め重合、ドープした導電性高分子分散液や、自己ドープ型の導電性高分子溶液を導入し、乾燥させて水等の分散媒や溶媒を除去する方法等を用いることができる。このうち、分散液や溶液による方法によれば、コンデンサ1特性に一定の悪影響を及ぼす重合反応がコンデンサ素子2で行われず、同じくコンデンサ1特性に一定の悪影響を及ぼす重合反応の残渣(例えば、酸化剤等)がコンデンサ素子2内に滞留しないことから、コンデンサ1の定格電圧をより高くすることができ、好適である。
なお、固体電解質2fは、導電性高分子化合物以外に任意の添加剤を含んでいてもよい。この添加剤は、導電性高分子の導電性等の特性を向上または補完させる目的や酸化皮膜2dの欠損部を修復する目的等で、導電性高分子やモノマー等と共に導入される安定化剤や反応抑制剤等である。具体的には、一例として、導電性高分子の水分散液に導入されるグリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等が挙げられる。
また、電極箔2a、2b間における空隙には、以上のような固体電解質2fを取り囲んだり、固体電解質2fの隙間を埋めるようにして、電解液2gが導入されている。本願の電解液2gは、一例として、流動性を有する液状成分であり、粘性を有する成分であってもよい。電解液2gは、電極箔2a、2b間におけるセパレータ2cおよび固体電解質2fを除く空隙に完全に充満していてもよいが、完全には充満せずに電極箔2a、2b間に所定の空間が存在していてもよい。
電解液2gは、主として、導電性高分子の導電性を向上または補完したり、酸化皮膜2dの欠損部を修復したりする。すなわち、電解液2gは固体電解質2fにおける添加剤と同様の機能を有するが、当該添加剤が導電性高分子やモノマー等と共にコンデンサ素子2内に導入されるのに対して、電解液2gは、後述のように、固体電解質2fが導入された後から導入できる。その結果、電解液2gは、電極箔2a、2b間の空隙において、固体電解質2fを取り囲んだり、固体電解質2fの隙間を埋めるようにして存在することができる。ただし、固体電解質2fと電解液2gとの境界等において両者の混合相が形成されていてもよい。
電解液2gは溶媒および溶質を含む。溶質は少なくとも1種類の塩を含んでおり、すなわち、少なくとも1種類の酸成分および塩基成分をそれぞれ含む。酸成分としては、有機酸および無機酸ならびにこれらの複合化合物の何れでもよい。有機酸の例として、カルボン酸、フェノール類、スルホン酸等が挙げられる。当該カルボン酸の例として、蟻酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、サリチル酸、スルホサリチル酸、マレイン酸、アジピン酸、安息香酸、トルイル酸、エナント酸、マロン酸、1,6-デカンジカルボン酸、1,7-オクタンジカルボン酸、アゼライン酸、レゾルシン酸、フロログルシン酸、没食子酸、クエン酸等が挙げられる。また、無機酸の例として、ホウ酸、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、炭酸、ケイ酸等が挙げられる。また、有機酸および無機酸の複合化合物として、ボロジサリチル酸、ボロジ蓚酸、ボロジグリコール酸等が挙げられる。これらを単独で含んでいてもよく、2種以上を含んでいてもよい。これらの電解液2g中の酸成分は、仮に酸化皮膜2dに欠損部が生じた場合、所定の電圧で通電されることで当該欠損部に新たな酸化膜を形成し(再化成)、酸化皮膜2dを修復する機能を有しており、コンデンサ1の化成性を向上させることができる。
一方、本実施形態では、塩基として、下記一般式(1)で表されるアミンを含むことを特徴とする。
(式中、Rは、水素、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、またはアルコキシアルキル基を表す。
、R、RおよびRは、それぞれが独立して水素、アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基またはアルコキシアルキル基を表す。
とRとの末端同士が結合して環を形成してもよい。
とRとの末端同士が結合して環を形成してもよい。)
上記一般式(1)で表されるアミンは、シクロヘキサンの向かい合わせになった炭素の1つを窒素で、もう1つを酸素で置換した構造を持った複素環式アミンであって、窒素には六員環を形成する炭素以外に、Rが結合している。また、4つの各炭素には、六員環を形成する炭素、窒素または酸素以外に、水素(一般式(1)には、表示を省略)と、R、R、RまたはRの何れか1つと、が結合している。ここで、当該アミンにおいては、R、R、RおよびRは、水素、アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基およびアルコキシアルキル基のうち、何れも水素であることが、立体障害によるコンデンサ特性への影響を低減させる観点から好ましい。一方、R、R、R、RまたはRが、それぞれアルキル基であるか、アルキル基を含む場合には、好適には炭素数1から4までの低級のアルキル基が好ましく、より好適にはメチル基またはエチル基が好ましい。低級アルキル基のように炭素数が少ないと、粘度が小さくなり、エッチピットや導電性高分子の隙間に含浸しやすくなり、取り扱い性にも優れる。
一般式(1)で表されるアミンとしては、一例として、モルホリン、4-メチルモルホリン、4-エチルモルホリン、4-(2-ヒドロキシエチル)モルホリン、2-ヒドロキシメチルモルホリン、cis-2,6-ジメチルモルホリン等が挙げられる。これらを単独で含んでいてもよく、2種以上を含んでいてもよい。
すなわち、一般式(1)で表されるアミンは、エタノールアミン、ジエタノールアミン、N―メチルジエタノールアミン等に例示される鎖状型のアミンとは異なって、環状型であることを特徴としている。また、一般式(1)で表されるアミンは、ペンチルアミン、ピペリジン、N-tert-ブチルエチルアミン、ジプロピルアミン、ジメチルブチルアミン、トリブチルアミン、シクロヘキシルアミン等に例示されるアルキル基置換アミンとも異なって、酸素を含有するアミンである。本実施形態では、当該アミン塩を溶質に含むことを特徴としている。
これによれば、親水性の酸素原子を含有することによって、PEDOT-PSS等に例示される疎水性の導電性高分子にアミンを接近しづらくすることができる。したがって、アミンによるドーパントの脱ドープを抑制できる。また、分子構造が環状型であることによって、鎖状型のアミンと比較して電解液中の導電率を高くすることができる。その結果、後述するように、定格電圧で印加しながら135[℃]雰囲気下で1000[時間]の高温負荷をかけた場合でもESRの上昇が十分に抑制でき、コンデンサ1の長寿命化が実現できる(実施例参照)。
さらに、一般式(1)で表されるアミンは比較的沸点が高いことから、コンデンサ1の耐熱性を向上させることも可能になる。また、電解液中で酸成分と共に酸化皮膜2d修復効果を発現させてコンデンサ1の化成性を向上させることができる。
なお、本実施形態に係るアミンの中でも、ヒドロキシ基を含有しないアミンを、より好適に適用できる。すなわち、一般式(1)において、Rは、水素、アルキル基、またはアルコキシアルキル基を表し、R、R、RおよびRは、それぞれが独立して水素、アルキル基、アルコキシ基またはアルコキシアルキル基を表すことが好ましい。これによれば、カルボン酸等に例示される電解液中の酸成分とのエステル化を防止することができる。したがって、所定の導電率をより長期に亘って保持することが可能になる。
また、塩基成分の共役酸の酸解離定数(pKa)が高いと過度に塩基に解離しやすくなり、導電性高分子に接近しやすくなる。このことから、本実施形態に係るアミンの中でも、共役酸の酸解離定数(pKa)が12.0以下であるアミンをより好適に適用でき、共役酸の酸解離定数(pKa)が10.0以下であるアミンをさらに好適に適用でき、共役酸の酸解離定数(pKa)が9.0以下であるアミンをさらに好適に適用できる。一例として、cis-2,6-ジメチルモルホリンのpKaは9.04±0.60(Predicted値)であって、10以下である。また、モルホリンのpKaは8.33、4-メチルモルホリンのpKaは7.38、4-エチルモルホリンのpKaは7.67(何れも、at 25[℃])であって、何れも9以下である。これらのアミンは求核性が低いことから、塩基成分の過度な解離が抑制され、導電性高分子へ接近しづらくなる。したがって、ドーパントの脱ドープを抑制できる。
また、電解液2gの溶媒としては、一例として、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ペンタエチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン等のポリオール化合物や、GBL(γ-ブチロラクトン)、スルホラン、3-メチルスルホラン、2,4-ジメチルスルホラン、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。これらを単独で含んでいてもよく、2種以上を含んでいてもよい。このうち、ポリオール化合物等が好適に適用される。
本願でいうポリオール化合物は、多価アルコールであって、分子中にヒドロキシ基(-OH)を2個以上有する化合物をいう。ポリオール化合物は、揮発性が低いことから、電解液2gの保持性能が高く、その機能を長期に亘って維持して、導電性高分子の劣化を抑制できる。また、溶媒和作用が強く、塩基成分のカチオンに溶媒和し、導電性高分子へ接近しづらくしてドーパントの脱ドープを抑制できる。溶媒和作用は、その分子量に対してヒドロキシ基をより多く持つ溶媒である程強い。したがって、ヒドロキシ基の数Xが、X≧(Y/200)の要件(ただし、Yはそのポリオール化合物の分子量を表す)を満たすポリオール化合物をより好適に適用でき、ヒドロキシ基の数Xが、X≧(Y/150)の要件(ただし、Yはそのポリオール化合物の分子量を表す)を満たすポリオール化合物をさらに好適に適用でき、ヒドロキシ基の数Xが、X≧(Y/100)の要件(ただし、Yはそのポリオール化合物の分子量を表す)を満たすポリオール化合物をさらに好適に適用できる。
一例として、エチレングリコール(構造式:HO-CH-CH-OH)は、ヒドロキシ基(-OH)を2個有し(Xは2)、分子量:62.07である。したがって、Y/200は0.31、Y/150は0.41、Y/100は0.62となり、X≧(Y/200)、X≧(Y/150)、およびX≧(Y/100)の要件を全て満たす。同様にして、ジエチレングリコール(ヒドロキシ基の数:2、分子量:106.12)、トリエチレングリコール(ヒドロキシ基の数:2、分子量:150.17)、テトラエチレングリコール(ヒドロキシ基の数:2、分子量:194.23)、グリセリン(ヒドロキシ基の数:3、分子量:92.09)、ジグリセリン(ヒドロキシ基の数:4、分子量:166.17)等も、X≧(Y/200)、X≧(Y/150)、およびX≧(Y/100)の要件を全て満たす。また、ペンタエチレングリコール(ヒドロキシ基の数:2、分子量:238.28)等も、X≧(Y/200)およびX≧(Y/150)の要件を満たす。
これらのポリオール化合物は溶媒和作用がより強く、ドーパントの脱ドープをさらに抑制できる。したがって、溶媒がこれらのポリオール化合物からなることが特に好ましく、あるいは、溶媒が、ポリオール化合物とそれ以外の物質との混合物である場合や、ポリエチレングリコール(構造式:HO-(CH-CH-O)-H、ヒドロキシ基の数:2)のようなポリマーであって複数種類のポリオール化合物が混在するようなものである場合に、これらのポリオール化合物を含んでいると特に好ましい。この場合の含有量としては、一例として、全溶媒中の30[質量%]以上含んでいれば十分に目的を達することができ、ドーパントの脱ドープを十分に抑制できる。また、全溶媒中の50[質量%]以上含んでいれば、ドーパントの脱ドープをさらに十分に抑制できる。
その他、電極箔2a、2b間の空隙には、電解液2gと共に任意の添加剤を含んでいてもよい。この添加剤は、固体電解質2fが導入された後で必要に応じて電解液2gと共に導入される添加剤であって、具体的には、一例として、再化成反応等で生成する水素ガスを吸収して耐圧性や耐熱性を向上させる目的で添加されるニトロフェノール、ニトロ安息香酸、ニトロアセトフェノン、ニトロアニソール、ニトロベンジルアルコール等に例示されるニトロ基を有する化合物等が挙げられる。この添加剤は、電解質同様、固体電解質2fを取り囲んだり、固体電解質2fの隙間を埋めるようにして存在することができる。
(固体電解コンデンサ)
続いて、図2は、前述のコンデンサ素子2を備える固体電解コンデンサ1の例を示す部分断面図である。本実施形態に係る固体電解コンデンサ1は、巻回形のコンデンサ1であって、コンデンサ素子2と、コンデンサ素子2の陽極箔2aに接合された第1リード端子3と、コンデンサ素子2の陰極箔2bに接合された第2リード端子4と、コンデンサ素子2が収容されるケース5と、コンデンサ素子2が収容されたケース5の開口部を封口する封口体6と、を備えている。
ケース5は有底筒状であり、一例として、アルミニウム等の金属からなる。封口体6はケース5の内周形状に合わせた略円柱状であり、リード端子3、4が通されて、所定の部位で嵌合する貫通穴が設けられている。これにより、ケース5が封口体6で封口された状態において、コンデンサ素子2に接合されたリード端子3、4が当該貫通穴を通してコンデンサ1外へ引き出される構成となっている。なお、封口体6は、絶縁性であって、ケース5外への物質の漏出や飛散およびケース5内への異物の侵入を防止するために高気密性を有し、かつケース5やリード端子3、4と密着させるために適度な弾力性を有し、さらにはこれらの性能を高温状態や低温状態でも維持可能な材料が好ましい。一例として、イソブチレン・イソプレンゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、フッ素ゴムに例示されるゴム組成物その他のエラストマー材料が適用される。
本実施形態に係る固体電解コンデンサ1は、本実施形態に係る電解液2gを用いること以外は、特開2020-119916号公報に例示される公知の方法によって製造することができる。概説すると、一例として、陽極箔2aおよび陰極箔2bには、エッチング処理によって粗面化した金属箔を用いる。先ず、陽極箔2aを、所定の化成液槽に浸漬し、所定の電圧を印加して、酸化皮膜2dを形成させる。次に、図3に示すように、第1リード端子3を接合した陽極箔2aと、第2リード端子4を接合した陰極箔2bとの間にセパレータ2cを挟んだ状態で、これらを巻回して円柱形状のコンデンサ素子2を形成する。次に、巻回されたコンデンサ素子2を、所定の化成液(例えば、アジピン酸アンモニウム等の水溶液)槽に浸漬し、所定の電圧を印加して(例えば、100[V]、5[分])、第1リード端子3の接合や巻回の際に生じた酸化皮膜2dの欠損部に新たな酸化皮膜2dを形成させ、当該欠損部を修復する。
次に、導電性高分子を含む固体電解質2fを導入する。前述のように、導電性高分子の導入方法として、コンデンサ素子2内で導電性高分子を重合させて合成する方法や、導電性高分子分散液や自己ドープ型導電性高分子溶液を導入して分散媒や溶媒を除去する方法等を用いることができる。具体的に、導電性高分子分散液を導入する場合、一例として、コンデンサ素子2を、導電性高分子分散液に適宜添加剤を添加した所定の分散液槽に浸漬する。一定時間経過後、コンデンサ素子2を取り出し、加熱処理等により分散媒を除去する。この操作を複数回繰り返すことにより、コンデンサ素子2内の電極箔2a、2b間に固体電解質2fを導入できる。
分散液の導電性高分子濃度や上記操作の回数は適宜調整される。一例として、分散液の導電性高分子濃度を0.1[vol%]~10[vol%]程度とすると好適である。当該濃度を0.1[vol%]以上にすることで所定のコンデンサ1特性を発揮できる。より好適には1[vol%]以上、さらに好適には2[vol%]以上が好ましい。また、当該濃度を10[vol%]以下とすることで導電性高分子を分散液中に均質に分散できる。より好適には7[vol%]以下、さらに好適には3[vol%]以下が好ましい。
次に、電解液2gおよび必要に応じて添加剤を導入する。一例として、コンデンサ素子2を、電解液2gに適宜添加剤を添加した電解液2g槽に一定時間浸漬する。これにより、電解液2gおよび添加剤を電極箔2a、2b間に含浸させることができる。なお、電解液2gに所定量の水を添加して、電解液2gの濃度は適宜調整される。電解液2gの溶質の塩基成分には、前述の一般式(1)で表される本実施形態に係るアミンを含ませる。当該アミンは市販のものを用いることができる。
次に、リード端子3、4を封口体6の貫通穴に通し、所定の部位で嵌合させた状態で、コンデンサ素子2をケース5に収容した後、ケース5の開口部を封口体6で封口する。当該封口は、一例として、かしめ加工により行うことができる。その後、適宜外装スリーブでケース5を被覆する。また、所定の電圧を印加して酸化皮膜2dを修復する。以上の手順で固体電解コンデンサ1を製造することができる。ただし、当該手順は一例であり、また、順序が入れ替わってもよい。
[試験1]
前述の実施形態と同様の方法で、定格電圧25[V]の固体電解コンデンサを製造した。ただし、陽極箔および陰極箔には、アルミニウム箔を用いた。導電性高分子には、「ポリスチレンスルホン酸」(PSS)をドープした「ポリ(3,4-エチレンジオキシチオフェン)」(PEDOT)を用いて、当該PEDOT-PSSの水分散液を電極箔間に導入した。電解液には、表1に示す配合で調整した電解液を用いた。具体的には、全例において、溶媒をジエチレングリコール、溶質の酸成分をフタル酸とした。また、溶質の塩基成分については、実施例1はモルホリン、実施例2は4-(2-ヒドロキシエチル)モルホリン、実施例3は2-ヒドロキシメチルモルホリンとし、一方、比較例1はトリエチルアミンとした。全例において、電解液中の塩基成分のモル数をほぼ一定(0.0367~0.0374)に揃えた。なお、ここでいう「モル数」は、相対量である[質量部]を分子量で除した値をいう(以下、同じ)。
各例の固体電解コンデンサについて、長期信頼性を評価するために、定格電圧25[V]を印加しながら135[℃]で1000[時間]保持する高温負荷試験を実施し、試験前後で周波数120[Hz]における静電容量および誘電正接(tanδ)、また、周波数10[kHz]および周波数100[kHz]におけるESR、また、定格電圧25[V]で1[分]印加における漏れ電流(Leakage Current:略称はL.C.)を測定した。結果を表2に示す。なお、表中のΔCは、静電容量の変化率(ΔC=(試験後の静電容量-試験前の静電容量)/試験前の静電容量×100)を表す。
表2に示すように、負荷をかける前においては、実施例1、2、3と比較例1との間でコンデンサの性能(各測定値)に殆ど差が見られなかったが、負荷をかけた後においては、実施例1、2、3と比較して比較例1ではコンデンサの性能が顕著に低下した。これに対して、実施例1、2、3は、静電容量の低下、誘電正接の上昇、およびESRの上昇が何れも抑えられ、また、漏れ電流は10.0~11.8[μA]の低い値に抑えられた。このことから、電解液の溶質の塩基成分をモルホリン(実施例1)、4-(2-ヒドロキシエチル)モルホリン(実施例2)、または2-ヒドロキシメチルモルホリン(実施例3)とすることで、耐熱性が向上すると共に、劣化が抑制されて、コンデンサ特性が長寿命化できることが示された。
[試験2]
試験1と同様の方法で、定格電圧25[V]の固体電解コンデンサを製造した。ただし、試験1と比較して初期の静電容量をやや低い値に製造条件を設定した。本試験では、電解液を表3に示す配合で調整し、全例において、溶媒をジエチレングリコール、溶質の酸成分をフタル酸とした。また、溶質の塩基成分については、実施例4はモルホリン(モル数:0.0373)、実施例5はモルホリン(モル数:0.0746)、実施例6は4-エチルモルホリン(モル数:0.0747)とし、一方、比較例2はトリエチルアミン(モル数:0.0751)、比較例3はジエタノールアミン(モル数:0.0751)として、実施例4以外の例では電解液中の塩基成分のモル数をほぼ一定(0.0746~0.0751)に揃えた。その他の条件は試験1と同様である。
各例の固体電解コンデンサについて、試験1と同様に高温負荷試験を実施して長期信頼性を評価した。結果を表4に示す。
表4に示すように、負荷をかける前においては、実施例4、5、6と比較例2、3との間でコンデンサの性能(各測定値)に殆ど差が見られなかったが、負荷をかけた後においては、実施例4、5、6と比較して比較例2、3ではコンデンサの性能が顕著に低下した。これに対して、実施例4、5、6は、静電容量の低下、誘電正接の上昇、およびESRの上昇が何れも抑えられ、また、漏れ電流は7.2~8.1[μA]の低い値に抑えられた。このことから、電解液の溶質の塩基成分をモルホリン(実施例4、5)、または4-エチルモルホリン(実施例6)とすることで、耐熱性が向上すると共に、劣化が抑制されて、コンデンサ特性が長寿命化できることが試験1と同様に確認された。
なお、何れも電解液の溶質の塩基成分をモルホリンとして、配合量を変化させた実施例4と実施例5とを比較すると、モル数0.0746で配合した実施例5よりもモル数0.0373で配合した実施例4の方が、負荷をかけた後でのコンデンサ特性が良好であり、特にESRの上昇が大きく抑えられた。このことから、本実施形態に係るそれぞれのアミンの配合量を最適に設定することで、さらに長寿命化を図ることが可能になることが示された。
[試験3]
試験1と同様の方法で、定格電圧25[V]の固体電解コンデンサを製造した。ただし、試験1と比較して初期の静電容量をやや低い値(試験2と同程度)に製造条件を設定した。本試験では、電解液を表5に示す配合で調整し、全例において、溶質の酸成分をフタル酸、溶質の塩基成分を4-エチルモルホリンとした。また、溶媒については、実施例7はポリエチレングリコール、実施例8はジエチレングリコール、実施例9はエチレングリコール、実施例10はグリセリン、実施例11はジグリセリンとした。全例において、電解液中の塩基成分のモル数を一定(0.0660)に揃えた(なお、表5におけるポリエチレングリコールの分子量(約200)は、重量平均分子量(Mw)を示す)。その他の条件は試験1と同様である。
なお、実施例8、9、10、11の溶媒は何れもプロトン性溶媒であるポリオール化合物であり、前述のヒドロキシ基の数に関する要件(X≧(Y/100)、ただし、Xはその化合物が持つヒドロキシ基の数、Yはその化合物の分子量を表す)を満たす。また、実施例7のMw:200のポリエチレングリコールについても、同じく前述のヒドロキシ基の数に関する要件を満たすトリエチレングリコール、テトラエチレングリコール等を含んでいる。
各例の固体電解コンデンサについて、試験1と同様に高温負荷試験を実施して長期信頼性を評価した。結果を表6に示す。
表6に示すように、負荷をかけた後の実施例7、8、9、10、11は、静電容量の低下、誘電正接の上昇、およびESRの上昇が何れも抑えられ、また、漏れ電流は6.1~8.4[μA]の低い値に抑えられた。このことから、電解液の溶質の塩基成分を本実施形態に係るアミンとした場合、溶媒としてポリオール化合物を好適に適用でき、このうち、その分子量に対してヒドロキシ基を多く持つ溶媒を好適に適用できることが示された。
なお、本発明は、前述の実施例に限定されることなく、本発明を逸脱しない範囲において種々変更可能である。

Claims (3)

  1. 誘電体層が形成された陽極箔と、陰極箔と、を備え、
    前記陽極箔と前記陰極箔との間の空隙に、固体電解質と、電解液と、を含む固体電解コンデンサであって、
    前記電解液は、溶媒および溶質を含み、
    前記溶質は、酸成分および塩基成分を含み、
    前記溶媒は、ポリオール化合物を含み、
    前記ポリオール化合物におけるヒドロキシ基の数Xが、X≧(Y/200)の要件を満たし(ただし、Yは前記ポリオール化合物の分子量を表す。)、
    前記塩基成分が、一般式(1)で表されるアミンを含み、
    前記一般式(1)において、
    前記R は、水素、アルキル基、またはアルコキシアルキル基を表し、
    前記R 、前記R 、前記R および前記R は、それぞれが独立して水素、アルキル基、アルコキシ基またはアルコキシアルキル基を表すこと
    を特徴とする固体電解コンデンサ。
    (式中、Rは、水素、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、またはアルコキシアルキル基を表す。
    、R、RおよびRは、それぞれが独立して水素、アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基またはアルコキシアルキル基を表す。
    とRとの末端同士が結合して環を形成してもよい。
    とRとの末端同士が結合して環を形成してもよい。)
  2. 前記アミンの共役酸の酸解離定数pKaが、12.0以下であること
    を特徴とする請求項1に記載の固体電解コンデンサ。
  3. 誘電体層が形成された陽極箔と、陰極箔と、を備え、
    前記陽極箔と前記陰極箔との間の空隙に、固体電解質と、電解液と、を含む固体電解コンデンサの製造方法であって、
    前記陽極箔と前記陰極箔との間の空隙に、前記固体電解質を導入した後、前記電解液を導入し、
    前記電解液の溶質の塩基成分には、一般式(1)で表されるアミンを含ませること
    を特徴とする固体電解コンデンサの製造方法。
    (式中、Rは、水素、アルキル基、ヒドロキシアルキル基、またはアルコキシアルキル基を表す。
    、R、RおよびRは、それぞれが独立して水素、アルキル基、ヒドロキシ基、ヒドロキシアルキル基、アルコキシ基またはアルコキシアルキル基を表す。
    とRとの末端同士が結合して環を形成してもよい。
    とRとの末端同士が結合して環を形成してもよい。)
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