以下、本発明を詳細に説明する。以下の実施の形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこの実施の形態のみに限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施をすることができる。本明細書で使用される任意の段落の見出しは、構成上の目的のみであり、説明される主題を制限するものとして解釈されるべきではない。
なお、本明細書において引用した全ての文献、および公開公報、特許公報その他の特許文献は、参照として本明細書に組み込むものとする。
1.コバラミンとカルノシンを含む飲料
本発明は、一側面として、コバラミンとカルノシンを含む飲料(以下、「本発明の飲料」ともいう)を提供する。本発明の第1の態様によれば、
カルノシンと、
シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミンおよびスルフィトコバラミンからなる群から選択される少なくとも1種のコバラミンとを含む容器詰め飲料であって、
カルノシンの含有量が、0.70~15mg/mLであり、
前記少なくとも1種のコバラミンの含有量が、0.005~1μg/mLである、容器詰め飲料が提供される。
本発明の第2の態様によれば、
カルノシンと、
シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミンおよびスルフィトコバラミンからなる群から選択される少なくとも1種のコバラミンとを含む容器詰め飲料であって、
カルノシンの含有量が、0.50~15mg/mLであり、
前記少なくとも1種のコバラミンの含有量が、0.005~1μg/mLであり、
プロピレングリコールの含有量が0.3mg/mL未満である、容器詰め飲料が提供される。
以下に本発明の第1および第2の態様について具体的な態様を説明するが、特に明記が無い限り下記の態様は第1および第2の態様のいずれにも該当するものである。
本発明者らは、驚くべきことに、コバラミンの含有量を所定の範囲内とし、かつ、カルノシンの含有量を所定範囲内とすることで、コバラミンの安定性が向上することを見出した。理論に拘束されることを望むものではないが、コバラミンはその基本構造中でコバルトイオンがジメチルベンズイミダゾール部分に配位しており、本来このジメチルベンズイミダゾールがイミダゾール部分を有するヒスチジンと置換されることがあるが、同様にイミダゾール部分を含むカルノシンがコバルトイオンをキレート化し、安定なカルノシン-コバルト複合体を形成しているものと推察される。後述の実施例において裏付けられているように、カルノシンの濃度が増加するとシアノコバラミン(コバラミンの一種)の安定性が向上する傾向があるが、一方で、カルノシンの濃度がより高くなると、逆にシアノコバラミンの安定性が下がる傾向が観察されている。この点も理論に拘束されることを望むものではないが、カルノシンの濃度が高くなり過ぎるとジメチルベンズイミダゾールの配位が外れ、コバラミンが不安定な構造となるものと推察される。
本発明の好ましい態様による飲料は、レトルト試験のような高温での加熱殺菌処理による上記の少なくとも1種のコバラミンの分解を抑制することができる。本発明の一態様による飲料は、120℃、8分間のレトルト試験後に、レトルト試験前の上記の少なくとも1種のコバラミン含有量に対して、70重量%超の上記の少なくとも1種のコバラミンが維持される。本発明好ましい態様による飲料は、120℃、8分間のレトルト試験後に、レトルト試験前の上記の少なくとも1種のコバラミン含有量に対して、75重量%以上、80重量%以上、85重量%以上、90重量%以上、92重量%以上、94重量%以上、96重量%以上、98重量%以上または約100重量%の上記の少なくとも1種のコバラミンが維持される。
本発明者らは、さらに予想外にも、カルノシンと上記の少なくとも1種のコバラミンの含有量を所定の範囲内とすることで、カルノシンの望ましくない味質を抑えることができることも見出した。ヒトの味覚のメカニズムは複雑であり、非常に少量の上記の少なくとも1種のコバラミンの存在によってカルノシンの味質が改善されたことは全く予想外であった。
<コバラミン>
コバラミンはビタミンB12類の総称であり、水溶性ビタミンに分類される。コバラミンはコバルトの錯体である。コバラミンの中で、最も一般的に用いられているのはシアノコバラミンであり、その分子式はC63H88CoN14O14Pである。CAS番号は68-19-9である。シアノコバラミン以外のコバラミンとしては、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミンおよびスルフィトコバラミンが挙げられる。ヒドロキソコバラミンは、シアノコバラミンのシアノ基の代わりにヒドロキシ基を有するコバラミンであり、その分子式はC62H89CoN13O15Pであり、CAS番号は13422-51-0である。アデノシルコバラミンは、シアノコバラミンのシアノ基の代わりにアデノシル基を有するコバラミンであり、その分子式はC72H100CoN18O17Pであり、CAS番号は13870-90-1である。メチルコバラミンは、シアノコバラミンのシアノ基の代わりにメチル基を有するコバラミンであり、その分子式はC63H91CoN13O14Pであり、CAS番号は13422-55-4である。スルフィトコバラミンは、シアノコバラミンのシアノ基の代わりにスルフィト基を有するコバラミンであり、その分子式はC62H89CoN13O17PSであり、CAS番号は15671-27-9である。本発明の一態様による飲料は、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミンおよびスルフィトコバラミンからなる群から選択される少なくとも1種のコバラミンを含む。本発明の一態様において、上記の少なくとも1種のコバラミンは、好ましくはシアノコバラミンおよび/またはヒドロキソコバラミンを含み、さらに好ましくはシアノコバラミンを含む。
本発明に用いる上記少なくとも1種のコバラミンは、その由来については特に限定されない。したがって、本発明において、化学合成したコバラミンを用いてもよく、細菌の培養液から生合成したものを用いてもよく、コバラミンを含む天然の原料から単離したものを用いてもよい。あるいはコバラミンを含む食材を飲料に添加することで、コバラミンを添加してもよい。コバラミンを豊富に含む食材としては、魚介類(特にシジミやアサリ)や、動物性の食肉(例えば、鶏レバー)などが挙げられる。
本発明の一態様による飲料における上記の少なくとも1種のコバラミンの含有量は、0.005~1μg/mLである。上記の少なくとも1種のコバラミンの含有量は、例えば0.01~1μg/mL、0.02~1μg/mL、0.03~1μg/mL、0.04~1μg/mL、0.05~1μg/mL、0.06~1μg/mL、0.07~1μg/mL、0.08~1μg/mL、0.09~1μg/mL、0.1~1μg/mL、0.15~1μg/mL、0.2~1μg/mL、0.25~1μg/mL、0.3~1μg/mL、0.35~1μg/mL、0.4~1μg/mL、0.005~0.8μg/mL、0.01~0.8μg/mL、0.02~0.8μg/mL、0.03~0.8μg/mL、0.04~0.8μg/mL、0.05~0.8μg/mL、0.06~0.8μg/mL、0.07~0.8μg/mL、0.08~0.8μg/mL、0.09~0.8μg/mL、0.1~0.8μg/mL、0.15~0.8μg/mL、0.2~0.8μg/mL、0.25~0.8μg/mL、0.3~0.8μg/mL、0.35~0.8μg/mL、0.4~0.8μg/mL、0.005~0.6μg/mL、0.01~0.6μg/mL、0.02~0.6μg/mL、0.03~0.6μg/mL、0.04~0.6μg/mL、0.05~0.6μg/mL、0.06~0.6μg/mL、0.07~0.6μg/mL、0.08~0.6μg/mL、0.09~0.6μg/mL、0.1~0.6μg/mL、0.15~0.6μg/mL、0.2~0.6μg/mL、0.25~0.6μg/mL、0.3~0.6μg/mL、0.35~0.6μg/mL、0.4~0.6μg/mL、0.005~0.5μg/mL、0.01~0.5μg/mL、0.02~0.5μg/mL、0.03~0.5μg/mL、0.04~0.5μg/mL、0.05~0.5μg/mL、0.06~0.5μg/mL、0.07~0.5μg/mL、0.08~0.5μg/mL、0.09~0.5μg/mL、0.1~0.5μg/mL、0.15~0.5μg/mL、0.2~0.5μg/mL、0.25~0.5μg/mL、0.3~0.5μg/mL、0.35~0.5μg/mL、0.4~0.5μg/mL、0.005~0.4μg/mL、0.01~0.4μg/mL、0.02~0.4μg/mL、0.03~0.4μg/mL、0.04~0.4μg/mL、0.05~0.4μg/mL、0.06~0.4μg/mL、0.07~0.4μg/mL、0.08~0.4μg/mL、0.09~0.4μg/mL、0.1~0.4μg/mL、0.15~0.4μg/mL、0.2~0.4μg/mL、0.25~0.4μg/mL、0.3~0.4μg/mL、0.35~0.4μg/mL、0.005~0.2μg/mL、0.01~0.2μg/mL、0.02~0.2μg/mL、0.03~0.2μg/mL、0.04~0.2μg/mL、0.05~0.2μg/mL、0.06~0.2μg/mL、0.07~0.2μg/mL、0.08~0.2μg/mL、0.09~0.2μg/mL、0.1~0.2μg/mL、0.15~0.2μg/mL、0.005~0.1μg/mL、0.01~0.1μg/mL、0.02~0.1μg/mL、0.03~0.1μg/mL、0.04~0.1μg/mL、0.05~0.1μg/mL、0.06~0.1μg/mL、0.07~0.1μg/mL、0.08~0.1μg/mL、0.09~0.1μg/mL、0.005~0.09μg/mL、0.01~0.09μg/mL、0.02~0.09μg/mL、0.03~0.09μg/mL、0.04~0.09μg/mL、0.05~0.09μg/mL、0.06~0.09μg/mL、0.07~0.09μg/mLまたは0.08~0.09μg/mLであってもよい。上記の少なくとも1種のコバラミンの含有量は、好ましくは0.02~0.4μg/mL、より好ましくは0.04~0.4μg/mLである。この含有量は、飲料が1種類のコバラミンのみを含む場合は、含まれているコバラミンの含有量を意味し、飲料が2種類以上のコバラミンを含む場合は、その合計含有量を意味する。
本発明の一態様による飲料におけるシアノコバラミンの含有量は、0.005~1μg/mLであってもよく、例えば、0.01~1μg/mL、0.02~1μg/mL、0.03~1μg/mL、0.04~1μg/mL、0.05~1μg/mL、0.06~1μg/mL、0.07~1μg/mL、0.08~1μg/mL、0.09~1μg/mL、0.1~1μg/mL、0.15~1μg/mL、0.2~1μg/mL、0.25~1μg/mL、0.3~1μg/mL、0.35~1μg/mL、0.4~1μg/mL、0.005~0.8μg/mL、0.01~0.8μg/mL、0.02~0.8μg/mL、0.03~0.8μg/mL、0.04~0.8μg/mL、0.05~0.8μg/mL、0.06~0.8μg/mL、0.07~0.8μg/mL、0.08~0.8μg/mL、0.09~0.8μg/mL、0.1~0.8μg/mL、0.15~0.8μg/mL、0.2~0.8μg/mL、0.25~0.8μg/mL、0.3~0.8μg/mL、0.35~0.8μg/mL、0.4~0.8μg/mL、0.005~0.6μg/mL、0.01~0.6μg/mL、0.02~0.6μg/mL、0.03~0.6μg/mL、0.04~0.6μg/mL、0.05~0.6μg/mL、0.06~0.6μg/mL、0.07~0.6μg/mL、0.08~0.6μg/mL、0.09~0.6μg/mL、0.1~0.6μg/mL、0.15~0.6μg/mL、0.2~0.6μg/mL、0.25~0.6μg/mL、0.3~0.6μg/mL、0.35~0.6μg/mL、0.4~0.6μg/mL、0.005~0.5μg/mL、0.01~0.5μg/mL、0.02~0.5μg/mL、0.03~0.5μg/mL、0.04~0.5μg/mL、0.05~0.5μg/mL、0.06~0.5μg/mL、0.07~0.5μg/mL、0.08~0.5μg/mL、0.09~0.5μg/mL、0.1~0.5μg/mL、0.15~0.5μg/mL、0.2~0.5μg/mL、0.25~0.5μg/mL、0.3~0.5μg/mL、0.35~0.5μg/mL、0.4~0.5μg/mL、0.005~0.4μg/mL、0.01~0.4μg/mL、0.02~0.4μg/mL、0.03~0.4μg/mL、0.04~0.4μg/mL、0.05~0.4μg/mL、0.06~0.4μg/mL、0.07~0.4μg/mL、0.08~0.4μg/mL、0.09~0.4μg/mL、0.1~0.4μg/mL、0.15~0.4μg/mL、0.2~0.4μg/mL、0.25~0.4μg/mL、0.3~0.4μg/mL、0.35~0.4μg/mL、0.005~0.2μg/mL、0.01~0.2μg/mL、0.02~0.2μg/mL、0.03~0.2μg/mL、0.04~0.2μg/mL、0.05~0.2μg/mL、0.06~0.2μg/mL、0.07~0.2μg/mL、0.08~0.2μg/mL、0.09~0.2μg/mL、0.1~0.2μg/mL、0.15~0.2μg/mL、0.005~0.1μg/mL、0.01~0.1μg/mL、0.02~0.1μg/mL、0.03~0.1μg/mL、0.04~0.1μg/mL、0.05~0.1μg/mL、0.06~0.1μg/mL、0.07~0.1μg/mL、0.08~0.1μg/mL、0.09~0.1μg/mL、0.005~0.09μg/mL、0.01~0.09μg/mL、0.02~0.09μg/mL、0.03~0.09μg/mL、0.04~0.09μg/mL、0.05~0.09μg/mL、0.06~0.09μg/mL、0.07~0.09μg/mLまたは0.08~0.09μg/mLであってもよい。シアノコバラミンの含有量は、好ましくは0.02~0.4μg/mL、より好ましくは0.04~0.4μg/mLである。
上記の少なくとも1種のコバラミンの含有量は液体クロマトグラフ質量分析計(LC-MS/MS)で測定することで求めることができるが、配合量から含有量が算出できる場合は配合量から求めてもよい。LC-MS/MSで測定する場合の測定条件は分析器の標準の測定方法で測定することができる。LC-MS/MSで測定する際には、AB Sciex 5600とTripleTOFシステムを備えるAgilent 1290バイナリーLCを用いることができ、例えば、LCカラムとしてCORTECS T3 Column、20Å、1.6μm、2.1mm×100mm (ウォーターズ株式会社製)等を用いることができる。
本発明の一態様による容器詰め飲料は、シアノコバラミンと、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミンおよびスルフィトコバラミンからなる群から選択される少なくとも1種(以下、「他のビタミンB12類」とも称する)とを含む。他のビタミンB12類が含まれる場合、シアノコバラミンの含有量と他のビタミンB12類の総量との組成比は、質量比で99:1~90:10、99:1~91:9、99:1~92:8、99:1~93:7、99:1~94:6、99:1~95:5、99:1~96:4、99:1~97:3または99:1~98:2であってよい。本発明の他の一態様による容器詰め飲料は、ビタミンB12類を含み、そのビタミンB12類がシアノコバラミンから実質的になる。本明細書において「~から実質的になる(consisting essentially of)」とは、本発明に用いるビタミンB12類が、シアノコバラミン以外のビタミンB12類を少量含み得ることを意味する。例えば、ビタミンB12類がシアノコバラミンから実質的になる場合、シアノコバラミンの含有量が、ビタミンB12類の総重量基準で好ましくは85~100重量%、より好ましくは90~100重量%、さらに好ましくは95~100重量%であることを意味する。シアノコバラミンの含有量が、ビタミンB12類の総重量基準で100重量%であるとは、ビタミンB12類がシアノコバラミンから構成されており、任意の他のビタミンB12類の含有量が不純物量(1重量%未満)であることを意味する。
ビタミンB12類(コバラミン)の健康機能としては、造血作用や、神経の修復作用を有することが知られている。したがって、コバラミンを含むことで、眼精疲労や肩こり、神経痛の改善などが期待できる。
<カルノシン>
本発明の一態様における飲料は、カルノシンを含む。カルノシンはイミダゾールペプチドの一種であり、イミダゾールジペプチドはイミダゾール環を持つヒスチジンを構成成分とするジペプチドの総称である(柳内延也著、日本食品化学工学会誌、2014年、61巻、1号、p. 45)。ここでイミダゾールは、5員環状の芳香族複素環系化合物の一種であって、窒素原子を第1位と第3位に有する含窒素芳香族複素環系化合物である。
本発明の一態様における飲料に用いるカルノシンは、カルノシンを含む材料(例えば魚肉)から水系溶媒にて抽出して得られたもの、または化学合成により得たものであってもよく、その由来や原料は特に制限されない。あるいは、カルノシンを含む食材を飲料に添加することで、カルノシンを添加してもよい。例えば、カルノシンはマグロ、カツオおよびサケなどの魚肉、牛肉、豚肉および鶏肉などに豊富に含まれている。豚や牛などの哺乳類ではカルノシンが多く、水生哺乳類ではカルノシンとバレニンが1:2程度であり、鳥類ではカルノシンとアンセリンが1:3の割合であり、大型魚類になるとほぼアンセリンだけになるといわれている(柳内延也著、日本食品化学工学会誌、2014年、61巻、1号、p. 45)。本発明の好ましい態様において、カルノシンを含む食材として、後述のチキンエキスを用いることができる。
本発明の第1の態様の一態様における飲料に含まれるカルノシンの含有量は、0.70~15mg/mLである。カルノシンの含有量は、例えば0.75~15mg/mL、0.80~15mg/mL、0.90~15mg/mL、1~15mg/mL、1.5~15mg/mL、2~15mg/mL、2.5~15mg/mL、3~15mg/mL、3.5~15mg/mL、4~15mg/mL、4.5~15mg/mL、5~15mg/mL、5.5~15mg/mL、6~15mg/mL、6.5~15mg/mL、7~15mg/mL、7.5~15mg/mL、8~15mg/mL、0.70~12mg/mL、0.75~12mg/mL、0.80~12mg/mL、0.90~12mg/mL、1~12mg/mL、1.5~12mg/mL、2~12mg/mL、2.5~12mg/mL、3~12mg/mL、3.5~12mg/mL、4~12mg/mL、4.5~12mg/mL、5~12mg/mL、5.5~12mg/mL、6~12mg/mL、6.5~12mg/mL、7~12mg/mL、7.5~12mg/mL、8~12mg/mL、0.70~10mg/mL、0.75~10mg/mL、0.80~10mg/mL、0.90~10mg/mL、1~10mg/mL、1.5~10mg/mL、2~10mg/mL、2.5~10mg/mL、3~10mg/mL、3.5~10mg/mL、4~10mg/mL、4.5~10mg/mL、5~10mg/mL、5.5~10mg/mL、6~10mg/mL、6.5~10mg/mL、7~10mg/mL、7.5~10mg/mL、8~10mg/mL、0.70~8mg/mL、0.75~8mg/mL、0.80~8mg/mL、0.90~8mg/mL、1~8mg/mL、1.5~8mg/mL、2~8mg/mL、2.5~8mg/mL、3~8mg/mL、3.5~8mg/mL、4~8mg/mL、4.5~8mg/mL、5~8mg/mL、5.5~8mg/mL、6~8mg/mL、6.5~8mg/mL、7~8mg/mL、7.5~8mg/mL、0.70~7mg/mL、0.75~7mg/mL、0.80~7mg/mL、0.90~7mg/mL、1~7mg/mL、1.5~7mg/mL、2~7mg/mL、2.5~7mg/mL、3~7mg/mL、3.5~7mg/mL、4~7mg/mL、4.5~7mg/mL、5~7mg/mL、5.5~7mg/mL、6~7mg/mL、6.5~7mg/mL、0.70~6mg/mL、0.75~6mg/mL、0.80~6mg/mL、0.90~6mg/mL、1~6mg/mL、1.5~6mg/mL、2~6mg/mL、2.5~6mg/mL、3~6mg/mL、3.5~6mg/mL、4~6mg/mL、4.5~6mg/mL、5~6mg/mL、5.5~6mg/mL、0.70~4mg/mL、0.75~4mg/mL、0.80~4mg/mL、0.90~4mg/mL、1~4mg/mL、1.5~4mg/mL、2~4mg/mL、2.5~4mg/mL、3~4mg/mL、3.5~4mg/mL、0.70~3mg/mL、0.75~3mg/mL、0.80~3mg/mL、0.90~3mg/mL、1~3mg/mL、1.5~3mg/mL、2~3mg/mL、2.5~3mg/mL、0.70~2mg/mL、0.75~2mg/mL、0.80~2mg/mL、0.90~2mg/mL、1~2mg/mLまたは1.5~2mg/mLであってもよい。カルノシンの含有量は、好ましくは0.75~7mg/mL、より好ましくは0.80~4mg/mLである。
本発明の第2の態様の一態様によれば、カルノシンの含有量は0.50~15mg/mLである。カルノシンの含有量は、例えば0.60~15mg/mL、0.70~15mg/mL、0.75~15mg/mL、0.80~15mg/mL、0.90~15mg/mL、1~15mg/mL、1.5~15mg/mL、2~15mg/mL、2.5~15mg/mL、3~15mg/mL、3.5~15mg/mL、4~15mg/mL、4.5~15mg/mL、5~15mg/mL、5.5~15mg/mL、6~15mg/mL、6.5~15mg/mL、7~15mg/mL、7.5~15mg/mL、8~15mg/mL、0.50~12mg/mL、0.60~12mg/mL、0.70~12mg/mL、0.75~12mg/mL、0.80~12mg/mL、0.90~12mg/mL、1~12mg/mL、1.5~12mg/mL、2~12mg/mL、2.5~12mg/mL、3~12mg/mL、3.5~12mg/mL、4~12mg/mL、4.5~12mg/mL、5~12mg/mL、5.5~12mg/mL、6~12mg/mL、6.5~12mg/mL、7~12mg/mL、7.5~12mg/mL、8~12mg/mL、0.50~10mg/mL、0.60~10mg/mL、0.70~10mg/mL、0.75~10mg/mL、0.80~10mg/mL、0.90~10mg/mL、1~10mg/mL、1.5~10mg/mL、2~10mg/mL、2.5~10mg/mL、3~10mg/mL、3.5~10mg/mL、4~10mg/mL、4.5~10mg/mL、5~10mg/mL、5.5~10mg/mL、6~10mg/mL、6.5~10mg/mL、7~10mg/mL、7.5~10mg/mL、8~10mg/mL、0.50~8mg/mL、0.60~8mg/mL、0.70~8mg/mL、0.75~8mg/mL、0.80~8mg/mL、0.90~8mg/mL、1~8mg/mL、1.5~8mg/mL、2~8mg/mL、2.5~8mg/mL、3~8mg/mL、3.5~8mg/mL、4~8mg/mL、4.5~8mg/mL、5~8mg/mL、5.5~8mg/mL、6~8mg/mL、6.5~8mg/mL、7~8mg/mL、7.5~8mg/mL、0.50~7mg/mL、0.60~7mg/mL、0.70~7mg/mL、0.75~7mg/mL、0.80~7mg/mL、0.90~7mg/mL、1~7mg/mL、1.5~7mg/mL、2~7mg/mL、2.5~7mg/mL、3~7mg/mL、3.5~7mg/mL、4~7mg/mL、4.5~7mg/mL、5~7mg/mL、5.5~7mg/mL、6~7mg/mL、6.5~7mg/mL、0.50~6mg/mL、0.60~6mg/mL、0.70~6mg/mL、0.75~6mg/mL、0.80~6mg/mL、0.90~6mg/mL、1~6mg/mL、1.5~6mg/mL、2~6mg/mL、2.5~6mg/mL、3~6mg/mL、3.5~6mg/mL、4~6mg/mL、4.5~6mg/mL、5~6mg/mL、5.5~6mg/mL、0.50~4mg/mL、0.60~4mg/mL、0.70~4mg/mL、0.75~4mg/mL、0.80~4mg/mL、0.90~4mg/mL、1~4mg/mL、1.5~4mg/mL、2~4mg/mL、2.5~4mg/mL、3~4mg/mL、3.5~4mg/mL、0.50~3mg/mL、0.60~3mg/mL、0.70~3mg/mL、0.75~3mg/mL、0.80~3mg/mL、0.90~3mg/mL、1~3mg/mL、1.5~3mg/mL、2~3mg/mL、2.5~3mg/mL、0.50~2mg/mL、0.60~2mg/mL、0.70~2mg/mL、0.75~2mg/mL、0.80~2mg/mL、0.90~2mg/mL、1~2mg/mLまたは1.5~2mg/mLであってもよい。カルノシンの含有量は、好ましくは0.75~7mg/mL、より好ましくは0.80~4mg/mLである。
カルノシンの含有量は高速液体クロマトグラフィー(HPLC)で測定することで求めることができるが、配合量から含有量が算出できる場合は配合量から求めてもよい。HPLCで測定する場合の測定条件は分析器の標準の測定方法で測定することができる。HPLCで測定する際には、イオン交換カラム(例えば、300SCX(寸法:4.6×250mm、粒子径:5μm))等を用いることができる。
カルノシンと上記の少なくとも1種のコバラミンの比率は特に限定されないが、本発明の好ましい態様において、カルノシンの含有量と上記の少なくとも1種のコバラミンの含有量の重量比が、500:1~50000:1である。本発明の他の一態様において、カルノシンの含有量と上記の少なくとも1種のコバラミンの含有量の重量比は、1000:1~50000:1、2000:1~50000:1、4000:1~50000:1、5000:1~50000:1、8000:1~50000:1、8000:1~40000:1、8000:1~35000:1または8000:1~30000:1であってもよい。また、カルノシンの望ましくない味質を改善する観点からは、カルノシンの含有量と上記の少なくとも1種のコバラミンの含有量の重量比は、4000:1~15000:1が好ましく、6000:1~12000:1がより好ましく、6500:1~10000:1がさらに好ましい。
<チキンエキス>
本発明の一態様による飲料は、チキンエキスを含む。チキンエキスは、鶏の肉、骨および皮等の部分を原料として熱水抽出等により得られる成分である。チキンエキスは、一般的にカルノシンを含む。
本発明の一態様における飲料に用いるチキンエキスがカルノシンの塩を含む場合、チキンエキス中のカルノシンの含有量は、カルノシンおよびその塩の総量を意味する。
カルノシンの塩の例は、特に限定されず、ナトリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムおよびアルミニウムおよびアンモニアの水酸化物、炭酸塩および重炭酸塩のような無機塩;ならびにメチルアミン、ジメチルアミンおよびトリメチルアミンの塩のようなモノ-、ジ-またはトリ-アルキルアミン塩、モノ-、ジ-またはトリ-ヒドロキシアルキルアミン塩、グアニジン塩およびN-メチルグルコサミン塩のような有機塩を含む塩が挙げられる。
本発明の一態様における飲料にチキンエキスを用いる場合、原料となる鶏肉等を液体中で加熱して得られるエキスを用いてもよいし、市販品のチキンエキスを用いてもよい。チキンエキスの原料は鶏の骨、軟骨、足(もみじともいう)等を含んでいてもよい。
チキンエキスの市販品としては、「Brand's Essence of Chicken (BEC)(Suntory Beverage & Food Asia社製)」、「Scotch(登録商標) Essence of Chicken(タイのScotch Industrial社製)」、「Quaker Essence of chicken(台湾のStandard Foods Corporation社製)」、「SWANSON(登録商標)のChicken stock and broth(Campbell Soup Company社製)」、「Drip Chicken Essence (シンガポールのEu Yan Sang International社製)」、「Boned Chicken Tonic (シンガポールのEu Yan Sang International社製)」、「Boiled Essence of Chicken (台湾のLao Xie Zhen社製)」などが挙げられる。このような市販製品のいずれも使用することができるが、Brand's Essence of Chicken (BEC)を使用することが好ましい。
本発明の一態様における飲料に用いられるチキンエキスを、鶏肉や鶏の骨、軟骨、足等(以下、「鶏肉等」)の温水抽出により製造する場合、一般的に用いられる方法で製造することができる。例えば、鶏肉等を溶媒中で高温で常圧または加圧下で処理することでチキンエキスを製造することができる。チキンエキスの製造の際には、溶媒での粗抽出後に脂肪やコレステロールを除去し、その後余分な溶媒を除去することで濃度を上げてもよい。
本明細書において、チキンエキスには、上記の方法によって得られる液体抽出物、液体抽出物の希釈溶液、濃縮物、または乾燥粉末、およびこれらの精製生成物が包含される。精製物は例えば、チキンエキスに対して珪藻土ろ過、限外ろ過、膜処理、液分離操作、樹脂等による分画処理を施し、高純度化することにより得ることができる。
本発明の一態様における飲料中のチキンエキスの量(固形分換算)は、特に限定されないが、5重量%~20重量%であることが好ましい。本発明の好ましい態様におけるチキンエキスの量(固形分換算)は、6重量%~14重量%、8重量%~12重量%または9重量%~11重量%であってもよい。
<飲料の形態>
本発明の飲料は容器詰め飲料である。飲料の容器の形態は限定されず、例えば缶、瓶、PETボトル、パウチ、紙パックおよびプラスチック容器等の容器に封入して容器詰めされた飲料の形態としてもよい。本発明の好ましい態様によれば、飲料の容器は、手軽に定期的に摂取する観点から小分けパウチである。容器詰めした後に加熱殺菌を行う場合、その種類は特に限定されず、例えば転倒殺菌、UHT殺菌およびレトルト殺菌等の通常の手法を用いて行うことができる。加熱殺菌工程の温度は特に限定されないが、例えば65~130℃、好ましくは80~120℃で、1~40分である。ただし、上記の条件と同等の殺菌価が得られれば適当な温度で数秒、例えば5~30秒での殺菌でも問題はない。
本発明の一態様において、飲料はレディ・トゥ・ドリンク(RTD)飲料、清涼飲料、食肉エキス(鶏肉、牛肉または豚肉等から得られるエキス)を含むスープ、例えばチキンスープ、ゼリー状飲料、粉末飲料および機能性飲料を包含する。本明細書において粉末飲料とは、水またはお湯で所定の濃度に希釈して飲用するための粉末状の飲料を意味する。さらにチキンエキスを含有する飲料には、加熱してスープ状の状態で飲用するような組成物、例えばパウチ入りスープ(チキンエッセンス(Chicken EssenceまたはDEOC(Drip Essence of Chicken))など)、も包含される。本発明の好ましい態様における容器詰め飲料は、レディ・トゥ・ドリンク(RTD)飲料である。
<プロピレングリコール>
本発明の一態様による飲料はプロピレングリコールを含み、本発明の他の一態様による飲料はプロピレングリコールを含まない。プロピレングリコールを含む場合、その含有量は例えば、1mg/mL未満、0.8mg/mL未満、0.6mg/mL未満、0.4mg/mL未満、0.3mg/mL未満または0.2mg/mL未満であってもよい。本発明の第2の態様による飲料は、カルノシンと上記の少なくとも1種のコバラミンを含み、かつ、プロピレングリコールの含有量が0.3mg/mL未満である。プロピレングリコールの含有量は、0.3mg/mL未満であれば特に制限されず、0mg/mL(もしくは測定下限値未満)であってもよいが、例えば、0.15mg/mL以下、0.12mg/mL以下、0.10mg/mL以下、または0.08mg/mL以下であってもよい。好ましくは、プロピレングリコールの含有量は、0~0.08mg/mLである。プロピレングリコールの量は、添加する原料を選択することで調整することができる。例えば、香料を添加しないことで、プロピレングリコールの量を抑えることができる。プロピレングリコールの含有量はHS-SPME-GC-MS (ヘッドスペース固相マイクロ抽出ガスクロマトグラフィ-質量分析法)によって測定することができる。
<他の成分および特性>
特許文献1にも記載の通り、エタノールはコバラミンの分解を促進することから、その含有量を制限することが好ましい。エタノールの含有量は、0.001mg/mL未満であることが好ましく、0.0008mg/mL未満、または0.0005mg/mL未満であってもよい。エタノールの量は、添加する原料を選択することで調整することができる。例えば、香料を添加しないことで、エタノールの量を抑えることができる。エタノールの含有量はHS-SPME-GC-MSによって測定することができる。
本発明の一態様による飲料は、銅およびビタミンCの一方または両方を実質的に含まない。本明細書において、銅を実質的に含まないとは、鉄の含有量が1mM未満であることを意味し、ビタミンCを実質的に含まないとは、ビタミンCの含有量が10mM未満であることを意味する。本発明の一態様によれば、飲料中の銅の含有量は0.1mM未満であり、ビタミンCの含有量は1mM未満である。
本発明の一態様による飲料はカラメルを含む。本発明の他の一態様による飲料は、メロン果汁を含まない。本発明のさらに他の一態様による飲料は、ナイアシンアミドを含まないか、ナイアシンアミドの含有量が26mg/100ml未満、20mg/100ml未満または15mg/100ml未満である。本発明のさらに他の一態様による飲料は、ビタミンB2(リボフラビン)を含まないか、ビタミンB2の含有量が3.0mg/100ml未満、2.0mg/100ml未満または1.5mg/100ml未満である。本発明のさらに他の一態様による飲料は、ピリドキシン塩酸塩を含まないか、ピリドキシン塩酸塩の含有量が5.0mg/100ml未満、4.0mg/100ml未満または2.0mg/100ml未満である。
本発明の一態様による飲料は低カロリー飲料である。ここで、低カロリー飲料とは、例えば、飲料のカロリーが20kcal/ボトル以下、好ましくは18kcal/ボトル以下、より好ましくは16kcal/ボトル以下のものをいう。飲料のカロリーは、飲料に含まれる各原料の含有量を計算し、それにエネルギー換算係数を乗じて算出するか、カロリーメーター(例えばボンブカロリーメーター等)により物理的燃焼熱を測定し、これを消化吸収率や排泄熱量などで補正すること等により決定することができる。
本発明の一態様による飲料は水を含む。水は、特に限定されず、風味に悪影響を与えない限りあらゆる水が使用できるが、例えば水道水、イオン交換水、軟水、蒸留水、炭酸水、逆浸透水(RO水)、活性炭処理水、精製水および脱塩水が挙げられる。
本発明の一態様による飲料のpHは、好ましくは4~7、4.5~7、5~7、5.5~7、6~7、4~6.8、4.5~6.8、5~6.8、5.5~6.8、6~6.8、4~6.6、4.5~6.6、5~6.6、5.5~6.6または6~6.6であってもよい。pHをこの範囲に調整することで、酸味の少ない好ましい味を実現することができる。
本発明の一態様による飲料のBrix(可溶性固形分量)は、好ましくは5~20であり、より好ましくは6~14であり、さらに好ましくは8~12である。飲料のBrix(可溶性固形分量)は、糖度屈折計で測定することができる。
本発明の一態様による飲料は、甘味料を含んでいてもよい。甘味料としては、低甘味度甘味料、高甘味度甘味料またはその組み合わせを含んでいてもよい。低甘味度甘味料としては、例えば、グルコース、スクロース(グラニュー糖など)、フルクトース、マルトース、オリゴ糖、果糖ブドウ糖液糖、乳糖、プシコース、アロース、タガトース、キシロースまたはリボースが挙げられる。高甘味度甘味料としては、例えば、アスパルテーム、ネオテーム、アドバンテーム、スクラロース、アセスルファムカリウム(アセスルファムK)、サッカリン、サッカリンナトリウム、サイクラミン酸ナトリウム、ズルチン、グリチルリチン酸二ナトリウム、グリチルリチン酸三ナトリウム、ネオヘスペリジンジヒドロカルコン、ソーマチン、モネリン、クルクリン、マビンリン、ブラゼイン、ペンタジン、ヘルナンズルチン、4β-ヒドロキシヘルナンズルチン、ミラクリン、グリチルリチン、ルブソシド、フィロズルチン、モグロシドIV、モグロシドV、ステビオール配糖体(レバウジオシドA、レバウジオシドD、レバウジオシドM)、ソーマチン、モネリン、ブラゼイン、モナチン、羅漢果抽出物またはステビア抽出物が挙げられる。
本発明の一態様による飲料は、本発明の効果を損なわない限りにおいて、上記の成分以外に通常の飲料に添加可能な成分を含有していてもよい。そのような成分として、例えば、酸味料、香料、ビタミン、色素類、酸化防止剤、乳化剤、保存料、調味料、エキス類、pH調整剤、品質安定化剤などが挙げられる。
[本発明の飲料の例示態様]
以下に本発明の飲料の例示的な態様を示すが、本発明は下記の態様に制限されるものではない。
本発明の一態様によれば、カルノシンとビタミンB12を含む容器詰め飲料であって、
カルノシンの含有量が、0.70~15mg/mL、好ましくは0.75~7mg/mL、より好ましくは0.80~4mg/mLであり、
シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミンおよびスルフィトコバラミンからなる群から選択される少なくとも1種のコバラミンの含有量が、0.005~1μg/mLである、容器詰め飲料が提供される。
本発明の一態様によれば、カルノシンとビタミンB12を含む容器詰め飲料であって、
カルノシンの含有量が、0.70~15mg/mL、好ましくは0.75~7mg/mL、より好ましくは0.80~4mg/mLであり、
シアノコバラミンの含有量が、0.005~1μg/mLである、容器詰め飲料が提供される。
本発明の一態様によれば、カルノシンとシアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミンおよびスルフィトコバラミンからなる群から選択される少なくとも1種のコバラミンとを含む容器詰め飲料であって、
カルノシンの含有量が、0.70~15mg/mL、好ましくは0.75~7mg/mL、より好ましくは0.80~4mg/mLであり、
前記少なくとも1種のコバラミンの含有量が、0.04~0.4μg/mLである、容器詰め飲料が提供される。
本発明の一態様によれば、カルノシンとシアノコバラミンを含む容器詰め飲料であって、
カルノシンの含有量が、0.70~15mg/mL、好ましくは0.75~7mg/mL、より好ましくは0.80~4mg/mLであり、
シアノコバラミンの含有量が、0.04~0.4μg/mLである、容器詰め飲料が提供される。
本発明の一態様によれば、カルノシンとシアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミンおよびスルフィトコバラミンからなる群から選択される少なくとも1種のコバラミンとを含む容器詰め飲料であって、
チキンエキスを含み、
カルノシンの含有量が、0.70~15mg/mL、好ましくは0.75~7mg/mL、より好ましくは0.80~4mg/mLであり、
前記少なくとも1種のコバラミンの含有量が、0.005~1μg/mLである、容器詰め飲料が提供される。
本発明の一態様によれば、カルノシンとシアノコバラミンを含む容器詰め飲料であって、
チキンエキスを含み、
カルノシンの含有量が、0.70~15mg/mL、好ましくは0.75~7mg/mL、より好ましくは0.80~4mg/mLであり、
シアノコバラミンの含有量が、0.005~1μg/mLである、容器詰め飲料が提供される。
本発明の一態様によれば、カルノシンとシアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミンおよびスルフィトコバラミンからなる群から選択される少なくとも1種のコバラミンとを含む容器詰め飲料であって、
チキンエキスを含み、
カルノシンの含有量が0.75~7mg/mLであり、
前記少なくとも1種のコバラミンの含有量が、0.005~1μg/mL、好ましくは0.02~0.4μg/mL、より好ましくは0.04~0.4μg/mL、あるいは0.005~0.09μg/mLである、容器詰め飲料が提供される。
本発明の一態様によれば、カルノシンとシアノコバラミンを含む容器詰め飲料であって、
チキンエキスを含み、
カルノシンの含有量が0.75~7mg/mLであり、
シアノコバラミンの含有量が、0.005~1μg/mL、好ましくは0.02~0.4μg/mL、より好ましくは0.04~0.4μg/mL、あるいは0.005~0.09μg/mLである、容器詰め飲料が提供される。
本発明の一態様によれば、カルノシンとシアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミンおよびスルフィトコバラミンからなる群から選択される少なくとも1種のコバラミンとを含む容器詰め飲料であって、
カルノシンの含有量が、0.50~15mg/mLであり、
前記少なくとも1種のコバラミンの含有量が、0.005~1μg/mLであり、かつ
プロピレングリコールの含有量が0.3mg/mL未満、好ましくは0.15mg/mL以下または0.08mg/mL以下である、容器詰め飲料が提供される。
本発明の一態様によれば、カルノシンとシアノコバラミンを含む容器詰め飲料であって、
カルノシンの含有量が、0.50~15mg/mLであり、
シアノコバラミンの含有量が、0.005~1μg/mLであり、かつ
プロピレングリコールの含有量が0.3mg/mL未満、好ましくは0.15mg/mL以下または0.08mg/mL以下である、容器詰め飲料が提供される。
本発明の一態様によれば、カルノシンとシアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミンおよびスルフィトコバラミンからなる群から選択される少なくとも1種のコバラミンとを含む容器詰め飲料であって、
カルノシンの含有量が、0.50~15mg/mLであり、
前記少なくとも1種のコバラミンの含有量が、0.005~1μg/mLであり、かつ
プロピレングリコールの含有量が0.15mg/mL以下であり、
下記の要件:
(i)メロン果汁を含まない;
(ii)ナイアシンアミドを含まないか、ナイアシンアミドの含有量が26mg/100ml未満である;
(iii)ビタミンB2を含まないか、ビタミンB2の含有量が3.0mg/100ml未満である;および
(iv)ピリドキシン塩酸塩を含まないか、ピリドキシン塩酸塩の含有量が5.0mg/100ml未満である
の1つ以上を充足する、容器詰め飲料が提供される。
本発明の一態様によれば、カルノシンとシアノコバラミンを含む容器詰め飲料であって、
カルノシンの含有量が、0.50~15mg/mLであり、
シアノコバラミンの含有量が、0.005~1μg/mLであり、かつ
プロピレングリコールの含有量が0.15mg/mL以下であり、
下記の要件:
(i)メロン果汁を含まない;
(ii)ナイアシンアミドを含まないか、ナイアシンアミドの含有量が26mg/100ml未満である;
(iii)ビタミンB2を含まないか、ビタミンB2の含有量が3.0mg/100ml未満である;および
(iv)ピリドキシン塩酸塩を含まないか、ピリドキシン塩酸塩の含有量が5.0mg/100ml未満である
の1つ以上を充足する、容器詰め飲料が提供される。
2.飲料の製造方法
本発明は、一側面として、カルノシンとシアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミンおよびスルフィトコバラミンからなる群から選択される少なくとも1種のコバラミンとを含む容器詰め飲料であって、カルノシンの含有量が、0.70~15mg/mLであり、前記少なくとも1種のコバラミンの含有量が、0.005~1μg/mLである、容器詰め飲料の製造方法(以下、「本発明の飲料の製造方法」ともいう)を提供する。
本発明の一態様における飲料の製造方法は、上記の少なくとも1種のコバラミンおよびカルノシンの少なくとも1種を飲料ベースに添加することを含む。本発明の好ましい態様による飲料の製造方法は、本発明のカルノシンと上記の少なくとも1種のコバラミンに水を添加することで、カルノシンの含有量が、0.70~15mg/mLであり、上記の少なくとも1種のコバラミンの含有量が、0.005~1μg/mLである容器詰め飲料を得ることを含む。
本発明の一態様における飲料の製造方法は、カルノシンを豊富に含む食材を飲料に添加することで、所定量のカルノシンを飲料に添加することができる。カルノシンを豊富に含む食材については、「1.コバラミンとカルノシンを含む飲料」の項目で記載したものを適宜用いることができる。
本明細書において、「飲料ベース」とは、「飲料の前駆体となる液体」を意味し、飲料ベースに所定の原料を添加し、必要に応じて所定の処理、加熱殺菌など、を経て飲料となる。飲料ベースとしては、特に限定されないが、水、炭酸水、果汁、食肉エキス(鶏肉、牛肉または豚肉等から得られるエキス)を含むスープ、例えばチキンスープ、スポーツドリンクまたはそれらの組合せが挙げられる。
本発明の一態様による製造方法は、容器詰工程やその後の殺菌工程を含んでいてもよい。容器詰めは、公知の任意の方法で行うことができる。容器詰めした後に加熱殺菌を行う場合、その種類は特に限定されず、例えばUHT殺菌及びレトルト殺菌等の通常の手法を用いて行うことができる。加熱殺菌工程の温度は特に限定されないが、例えば50~130℃、好ましくは50~120℃で、10~40分である。ただし、上記の条件と同等の殺菌価が得られれば適当な温度で数秒、例えば5~30秒での殺菌でも問題はない。
本発明の飲料の製造方法において、「コバラミン」、「カルノシン」、「チキンエキス」、「プロピレングリコール」および「他の成分」に関しては、「1.コバラミンとカルノシンを含む飲料」の項目で述べたものを用いることができる。また、飲料の形態と特性についても、「1.コバラミンとカルノシンを含む飲料」の項目で述べたものに基づいて設定することができる。
3.コバラミンの安定化方法
本発明は、一側面として、以下のコバラミンの安定化方法(以下、「本発明の安定化方法」ともいう)を提供する。本発明の一態様によれば、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミンおよびスルフィトコバラミンからなる群から選択される少なくとも1種のコバラミンの安定化方法であって、前記少なくとも1種のコバラミンを含有する溶液中に、0.01~15mg/mLの濃度となるようにカルノシンを含有する、方法が提供される。
本発明者らは驚くべきことに、コバラミンを含有する溶液中に、カルノシンを所定の濃度となるように含有させることで、コバラミンの安定性が向上することを見出した。例えば、本発明の一態様による安定化方法を用いることで、レトルト殺菌などの熱処理時のコバラミンの分解を抑制することができる。
本発明の一態様における安定化方法において、カルノシンの濃度は上記の少なくとも1種のコバラミンを含有する溶液中に0.01~15mg/mLである。他の一態様によれば、カルノシンの濃度は、0.05~15mg/mL、0.10~15mg/mL、0.20~15mg/mL、0.30~15mg/mL、0.40~15mg/mL、0.50~15mg/mL、0.60~15mg/mL、0.70~15mg/mL、0.75~15mg/mL、0.80~15mg/mL、0.90~15mg/mL、1~15mg/mL、1.5~15mg/mL、2~15mg/mL、2.5~15mg/mL、3~15mg/mL、3.5~15mg/mL、4~15mg/mL、4.5~15mg/mL、5~15mg/mL、5.5~15mg/mL、6~15mg/mL、6.5~15mg/mL、7~15mg/mL、7.5~15mg/mL、8~15mg/mL、0.01~12mg/mL、0.05~12mg/mL、0.10~12mg/mL、0.20~12mg/mL、0.30~12mg/mL、0.40~12mg/mL、0.50~12mg/mL、0.60~12mg/mL、0.70~12mg/mL、0.75~12mg/mL、0.80~12mg/mL、0.90~12mg/mL、1~12mg/mL、1.5~12mg/mL、2~12mg/mL、2.5~12mg/mL、3~12mg/mL、3.5~12mg/mL、4~12mg/mL、4.5~12mg/mL、5~12mg/mL、5.5~12mg/mL、6~12mg/mL、6.5~12mg/mL、7~12mg/mL、7.5~12mg/mL、8~12mg/mL、0.01~10mg/mL、0.05~10mg/mL、0.10~10mg/mL、0.20~10mg/mL、0.30~10mg/mL、0.40~10mg/mL、0.50~10mg/mL、0.60~10mg/mL、0.70~10mg/mL、0.75~10mg/mL、0.80~10mg/mL、0.90~10mg/mL、1~10mg/mL、1.5~10mg/mL、2~10mg/mL、2.5~10mg/mL、3~10mg/mL、3.5~10mg/mL、4~10mg/mL、4.5~10mg/mL、5~10mg/mL、5.5~10mg/mL、6~10mg/mL、6.5~10mg/mL、7~10mg/mL、7.5~10mg/mL、8~10mg/mL、0.01~8mg/mL、0.05~8mg/mL、0.10~8mg/mL、0.20~8mg/mL、0.30~8mg/mL、0.40~8mg/mL、0.50~8mg/mL、0.60~8mg/mL、0.70~8mg/mL、0.75~8mg/mL、0.80~8mg/mL、0.90~8mg/mL、1~8mg/mL、1.5~8mg/mL、2~8mg/mL、2.5~8mg/mL、3~8mg/mL、3.5~8mg/mL、4~8mg/mL、4.5~8mg/mL、5~8mg/mL、5.5~8mg/mL、6~8mg/mL、6.5~8mg/mL、7~8mg/mL、7.5~8mg/mL、0.01~7mg/mL、0.05~7mg/mL、0.10~7mg/mL、0.20~7mg/mL、0.30~7mg/mL、0.40~7mg/mL、0.50~7mg/mL、0.60~7mg/mL、0.70~7mg/mL、0.75~7mg/mL、0.80~7mg/mL、0.90~7mg/mL、1~7mg/mL、1.5~7mg/mL、2~7mg/mL、2.5~7mg/mL、3~7mg/mL、3.5~7mg/mL、4~7mg/mL、4.5~7mg/mL、5~7mg/mL、5.5~7mg/mL、6~7mg/mL、6.5~7mg/mL、0.01~6mg/mL、0.05~6mg/mL、0.10~6mg/mL、0.20~6mg/mL、0.30~6mg/mL、0.40~6mg/mL、0.50~6mg/mL、0.60~6mg/mL、0.70~6mg/mL、0.75~6mg/mL、0.80~6mg/mL、0.90~6mg/mL、1~6mg/mL、1.5~6mg/mL、2~6mg/mL、2.5~6mg/mL、3~6mg/mL、3.5~6mg/mL、4~6mg/mL、4.5~6mg/mL、5~6mg/mL、5.5~6mg/mL、6~6mg/mL、6.5~6mg/mL、7~6mg/mL、7.5~6mg/mL、8~6mg/mL、0.01~4mg/mL、0.05~4mg/mL、0.10~4mg/mL、0.20~4mg/mL、0.30~4mg/mL、0.40~4mg/mL、0.50~4mg/mL、0.60~4mg/mL、0.70~4mg/mL、0.75~4mg/mL、0.80~4mg/mL、0.90~4mg/mL、1~4mg/mL、1.5~4mg/mL、2~4mg/mL、2.5~4mg/mL、3~4mg/mL、3.5~4mg/mL、0.01~3mg/mL、0.05~3mg/mL、0.10~3mg/mL、0.20~3mg/mL、0.30~3mg/mL、0.40~3mg/mL、0.50~3mg/mL、0.60~3mg/mL、0.70~3mg/mL、0.75~3mg/mL、0.80~3mg/mL、0.90~3mg/mL、1~3mg/mL、1.5~3mg/mL、2~3mg/mL、2.5~3mg/mL、0.01~2mg/mL、0.05~2mg/mL、0.10~2mg/mL、0.20~2mg/mL、0.30~2mg/mL、0.40~2mg/mL、0.50~2mg/mL、0.60~2mg/mL、0.70~2mg/mL、0.75~2mg/mL、0.80~2mg/mL、0.90~2mg/mL、1~2mg/mLまたは1.5~2mg/mLであってもよい。好ましくは、カルノシンの濃度は、0.75~7mg/mLまたは0.80~4mg/mLであってもよい。本発明の一態様における安定化方法では、カルノシンを上記の濃度となるように添加することを含む。
上記の少なくとも1種のコバラミンを含有する溶液中にカルノシンを添加する場合、カルノシンを含む材料(例えば魚肉や鶏肉)から水系溶媒にて抽出して得られたものと添加してもよく、化学合成により得たものを添加してもよく、あるいは、カルノシンを含む食材を飲料に添加することで、カルノシンを添加してもよい。
本発明の一態様における安定化方法において、上記の少なくとも1種のコバラミンを含有する溶液中の上記の少なくとも1種のコバラミンの濃度は特に限定されないが、例えば、0.005~1μg/mLであってもよく、0.01~1μg/mL、0.02~1μg/mL、0.03~1μg/mL、0.04~1μg/mL、0.05~1μg/mL、0.06~1μg/mL、0.07~1μg/mL、0.08~1μg/mL、0.09~1μg/mL、0.1~1μg/mL、0.15~1μg/mL、0.2~1μg/mL、0.25~1μg/mL、0.3~1μg/mL、0.35~1μg/mL、0.4~1μg/mL、0.005~0.8μg/mL、0.01~0.8μg/mL、0.02~0.8μg/mL、0.03~0.8μg/mL、0.04~0.8μg/mL、0.05~0.8μg/mL、0.06~0.8μg/mL、0.07~0.8μg/mL、0.08~0.8μg/mL、0.09~0.8μg/mL、0.1~0.8μg/mL、0.15~0.8μg/mL、0.2~0.8μg/mL、0.25~0.8μg/mL、0.3~0.8μg/mL、0.35~0.8μg/mL、0.4~0.8μg/mL、0.005~0.6μg/mL、0.01~0.6μg/mL、0.02~0.6μg/mL、0.03~0.6μg/mL、0.04~0.6μg/mL、0.05~0.6μg/mL、0.06~0.6μg/mL、0.07~0.6μg/mL、0.08~0.6μg/mL、0.09~0.6μg/mL、0.1~0.6μg/mL、0.15~0.6μg/mL、0.2~0.6μg/mL、0.25~0.6μg/mL、0.3~0.6μg/mL、0.35~0.6μg/mL、0.4~0.6μg/mL、0.005~0.5μg/mL、0.01~0.5μg/mL、0.02~0.5μg/mL、0.03~0.5μg/mL、0.04~0.5μg/mL、0.05~0.5μg/mL、0.06~0.5μg/mL、0.07~0.5μg/mL、0.08~0.5μg/mL、0.09~0.5μg/mL、0.1~0.5μg/mL、0.15~0.5μg/mL、0.2~0.5μg/mL、0.25~0.5μg/mL、0.3~0.5μg/mL、0.35~0.5μg/mL、0.4~0.5μg/mL、0.005~0.4μg/mL、0.01~0.4μg/mL、0.02~0.4μg/mL、0.03~0.4μg/mL、0.04~0.4μg/mL、0.05~0.4μg/mL、0.06~0.4μg/mL、0.07~0.4μg/mL、0.08~0.4μg/mL、0.09~0.4μg/mL、0.1~0.4μg/mL、0.15~0.4μg/mL、0.2~0.4μg/mL、0.25~0.4μg/mL、0.3~0.4μg/mL、0.35~0.4μg/mL、0.005~0.2μg/mL、0.01~0.2μg/mL、0.02~0.2μg/mL、0.03~0.2μg/mL、0.04~0.2μg/mL、0.05~0.2μg/mL、0.06~0.2μg/mL、0.07~0.2μg/mL、0.08~0.2μg/mL、0.09~0.2μg/mL、0.1~0.2μg/mL、0.15~0.2μg/mL、0.005~0.1μg/mL、0.01~0.1μg/mL、0.02~0.1μg/mL、0.03~0.1μg/mL、0.04~0.1μg/mL、0.05~0.1μg/mL、0.06~0.1μg/mL、0.07~0.1μg/mL、0.08~0.1μg/mL、0.09~0.1μg/mL、0.005~0.09μg/mL、0.01~0.09μg/mL、0.02~0.09μg/mL、0.03~0.09μg/mL、0.04~0.09μg/mL、0.05~0.09μg/mL、0.06~0.09μg/mL、0.07~0.09μg/mLまたは0.08~0.09μg/mLであってもよい。上記の少なくとも1種のコバラミンの濃度は、好ましくは0.02~0.4μg/mL、より好ましくは0.04~0.4μg/mLである。この濃度は、飲料が1種類のコバラミンのみを含む場合は、含まれているコバラミンの濃度を意味し、飲料が2種類以上のコバラミンを含む場合は、その合計濃度を意味する。
本発明の一態様における安定化方法において、シアノコバラミンを含有する溶液中のシアノコバラミンの濃度は特に限定されないが、例えば、0.005~1μg/mLであってもよく、0.01~1μg/mL、0.02~1μg/mL、0.03~1μg/mL、0.04~1μg/mL、0.05~1μg/mL、0.06~1μg/mL、0.07~1μg/mL、0.08~1μg/mL、0.09~1μg/mL、0.1~1μg/mL、0.15~1μg/mL、0.2~1μg/mL、0.25~1μg/mL、0.3~1μg/mL、0.35~1μg/mL、0.4~1μg/mL、0.005~0.8μg/mL、0.01~0.8μg/mL、0.02~0.8μg/mL、0.03~0.8μg/mL、0.04~0.8μg/mL、0.05~0.8μg/mL、0.06~0.8μg/mL、0.07~0.8μg/mL、0.08~0.8μg/mL、0.09~0.8μg/mL、0.1~0.8μg/mL、0.15~0.8μg/mL、0.2~0.8μg/mL、0.25~0.8μg/mL、0.3~0.8μg/mL、0.35~0.8μg/mL、0.4~0.8μg/mL、0.005~0.6μg/mL、0.01~0.6μg/mL、0.02~0.6μg/mL、0.03~0.6μg/mL、0.04~0.6μg/mL、0.05~0.6μg/mL、0.06~0.6μg/mL、0.07~0.6μg/mL、0.08~0.6μg/mL、0.09~0.6μg/mL、0.1~0.6μg/mL、0.15~0.6μg/mL、0.2~0.6μg/mL、0.25~0.6μg/mL、0.3~0.6μg/mL、0.35~0.6μg/mL、0.4~0.6μg/mL、0.005~0.5μg/mL、0.01~0.5μg/mL、0.02~0.5μg/mL、0.03~0.5μg/mL、0.04~0.5μg/mL、0.05~0.5μg/mL、0.06~0.5μg/mL、0.07~0.5μg/mL、0.08~0.5μg/mL、0.09~0.5μg/mL、0.1~0.5μg/mL、0.15~0.5μg/mL、0.2~0.5μg/mL、0.25~0.5μg/mL、0.3~0.5μg/mL、0.35~0.5μg/mL、0.4~0.5μg/mL、0.005~0.4μg/mL、0.01~0.4μg/mL、0.02~0.4μg/mL、0.03~0.4μg/mL、0.04~0.4μg/mL、0.05~0.4μg/mL、0.06~0.4μg/mL、0.07~0.4μg/mL、0.08~0.4μg/mL、0.09~0.4μg/mL、0.1~0.4μg/mL、0.15~0.4μg/mL、0.2~0.4μg/mL、0.25~0.4μg/mL、0.3~0.4μg/mL、0.35~0.4μg/mL、0.005~0.2μg/mL、0.01~0.2μg/mL、0.02~0.2μg/mL、0.03~0.2μg/mL、0.04~0.2μg/mL、0.05~0.2μg/mL、0.06~0.2μg/mL、0.07~0.2μg/mL、0.08~0.2μg/mL、0.09~0.2μg/mL、0.1~0.2μg/mL、0.15~0.2μg/mL、0.005~0.1μg/mL、0.01~0.1μg/mL、0.02~0.1μg/mL、0.03~0.1μg/mL、0.04~0.1μg/mL、0.05~0.1μg/mL、0.06~0.1μg/mL、0.07~0.1μg/mL、0.08~0.1μg/mL、0.09~0.1μg/mL、0.005~0.09μg/mL、0.01~0.09μg/mL、0.02~0.09μg/mL、0.03~0.09μg/mL、0.04~0.09μg/mL、0.05~0.09μg/mL、0.06~0.09μg/mL、0.07~0.09μg/mLまたは0.08~0.09μg/mLであってもよい。シアノコバラミンの濃度は、好ましくは0.02~0.4μg/mL、より好ましくは0.04~0.4μg/mLである。
本発明の安定化方法において、「コバラミン」、「カルノシン」「チキンエキス」、「プロピレングリコール」、および「他の成分」に関しては、「1.コバラミンとカルノシンを含む飲料」の項目で述べたものを用いることができる。
4.カルノシンの後味改善方法
本発明は、一側面として、以下のカルノシンの後味改善方法(以下、「本発明の後味改善方法」ともいう)を提供する。本発明の一態様によれば、カルノシンの後味改善方法であって、0.01~15mg/mLのカルノシンを含む溶液に、0.005~1μg/mLの濃度となるようにシアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミンおよびスルフィトコバラミンからなる群から選択される少なくとも1種のコバラミンを含有する、方法が提供される。
本発明者らは驚くべきことに、カルノシンと上記の少なくとも1種のコバラミンの含有量を所定の範囲内とすることで、カルノシンの望ましくない味質を抑えることができることを見出した。
本発明の一態様における後味改善方法において、カルノシンの濃度は0.01~15mg/mLである。他の一態様によれば、カルノシンの濃度は、0.05~15mg/mL、0.10~15mg/mL、0.20~15mg/mL、0.30~15mg/mL、0.40~15mg/mL、0.50~15mg/mL、0.60~15mg/mL、0.70~15mg/mL、0.75~15mg/mL、0.80~15mg/mL、0.90~15mg/mL、1~15mg/mL、1.5~15mg/mL、2~15mg/mL、2.5~15mg/mL、3~15mg/mL、3.5~15mg/mL、4~15mg/mL、4.5~15mg/mL、5~15mg/mL、5.5~15mg/mL、6~15mg/mL、6.5~15mg/mL、7~15mg/mL、7.5~15mg/mL、8~15mg/mL、0.01~12mg/mL、0.05~12mg/mL、0.10~12mg/mL、0.20~12mg/mL、0.30~12mg/mL、0.40~12mg/mL、0.50~12mg/mL、0.60~12mg/mL、0.70~12mg/mL、0.75~12mg/mL、0.80~12mg/mL、0.90~12mg/mL、1~12mg/mL、1.5~12mg/mL、2~12mg/mL、2.5~12mg/mL、3~12mg/mL、3.5~12mg/mL、4~12mg/mL、4.5~12mg/mL、5~12mg/mL、5.5~12mg/mL、6~12mg/mL、6.5~12mg/mL、7~12mg/mL、7.5~12mg/mL、8~12mg/mL、0.01~10mg/mL、0.05~10mg/mL、0.10~10mg/mL、0.20~10mg/mL、0.30~10mg/mL、0.40~10mg/mL、0.50~10mg/mL、0.60~10mg/mL、0.70~10mg/mL、0.75~10mg/mL、0.80~10mg/mL、0.90~10mg/mL、1~10mg/mL、1.5~10mg/mL、2~10mg/mL、2.5~10mg/mL、3~10mg/mL、3.5~10mg/mL、4~10mg/mL、4.5~10mg/mL、5~10mg/mL、5.5~10mg/mL、6~10mg/mL、6.5~10mg/mL、7~10mg/mL、7.5~10mg/mL、8~10mg/mL、0.01~8mg/mL、0.05~8mg/mL、0.10~8mg/mL、0.20~8mg/mL、0.30~8mg/mL、0.40~8mg/mL、0.50~8mg/mL、0.60~8mg/mL、0.70~8mg/mL、0.75~8mg/mL、0.80~8mg/mL、0.90~8mg/mL、1~8mg/mL、1.5~8mg/mL、2~8mg/mL、2.5~8mg/mL、3~8mg/mL、3.5~8mg/mL、4~8mg/mL、4.5~8mg/mL、5~8mg/mL、5.5~8mg/mL、6~8mg/mL、6.5~8mg/mL、7~8mg/mL、7.5~8mg/mL、0.01~7mg/mL、0.05~7mg/mL、0.10~7mg/mL、0.20~7mg/mL、0.30~7mg/mL、0.40~7mg/mL、0.50~7mg/mL、0.60~7mg/mL、0.70~7mg/mL、0.75~7mg/mL、0.80~7mg/mL、0.90~7mg/mL、1~7mg/mL、1.5~7mg/mL、2~7mg/mL、2.5~7mg/mL、3~7mg/mL、3.5~7mg/mL、4~7mg/mL、4.5~7mg/mL、5~7mg/mL、5.5~7mg/mL、6~7mg/mL、6.5~7mg/mL、0.01~6mg/mL、0.05~6mg/mL、0.10~6mg/mL、0.20~6mg/mL、0.30~6mg/mL、0.40~6mg/mL、0.50~6mg/mL、0.60~6mg/mL、0.70~6mg/mL、0.75~6mg/mL、0.80~6mg/mL、0.90~6mg/mL、1~6mg/mL、1.5~6mg/mL、2~6mg/mL、2.5~6mg/mL、3~6mg/mL、3.5~6mg/mL、4~6mg/mL、4.5~6mg/mL、5~6mg/mL、5.5~6mg/mL、6~6mg/mL、6.5~6mg/mL、7~6mg/mL、7.5~6mg/mL、8~6mg/mL、0.01~4mg/mL、0.05~4mg/mL、0.10~4mg/mL、0.20~4mg/mL、0.30~4mg/mL、0.40~4mg/mL、0.50~4mg/mL、0.60~4mg/mL、0.70~4mg/mL、0.75~4mg/mL、0.80~4mg/mL、0.90~4mg/mL、1~4mg/mL、1.5~4mg/mL、2~4mg/mL、2.5~4mg/mL、3~4mg/mL、3.5~4mg/mL、0.01~3mg/mL、0.05~3mg/mL、0.10~3mg/mL、0.20~3mg/mL、0.30~3mg/mL、0.40~3mg/mL、0.50~3mg/mL、0.60~3mg/mL、0.70~3mg/mL、0.75~3mg/mL、0.80~3mg/mL、0.90~3mg/mL、1~3mg/mL、1.5~3mg/mL、2~3mg/mL、2.5~3mg/mL、0.01~2mg/mL、0.05~2mg/mL、0.10~2mg/mL、0.20~2mg/mL、0.30~2mg/mL、0.40~2mg/mL、0.50~2mg/mL、0.60~2mg/mL、0.70~2mg/mL、0.75~2mg/mL、0.80~2mg/mL、0.90~2mg/mL、1~2mg/mLまたは1.5~2mg/mLであってもよい。好ましくは、カルノシンの濃度は、0.40~7mg/mLまたは0.50~4mg/mLであってもよい。本発明の一態様における安定化方法では、カルノシンを上記の濃度となるように添加することを含む。
カルノシンを含有する溶液中に上記の少なくとも1種のコバラミンを添加する場合、上記の少なくとも1種のコバラミンを含む材料(例えば魚介類(特にシジミやアサリ)や、動物性の食肉(例えば、鶏レバー))から水系溶媒にて抽出して得られたものと添加してもよく、化学合成により得たものを添加してもよく、あるいは、上記の少なくとも1種のコバラミンを含む食材を飲料に添加することで、上記の少なくとも1種のコバラミンを添加してもよい。
本発明の一態様における後味改善方法において、上記の少なくとも1種のコバラミンを含有する際の濃度は、0.005~1μg/mLである。他の一態様によれば、上記の少なくとも1種のコバラミンを含有する際の濃度は、例えば、0.01~1μg/mL、0.02~1μg/mL、0.03~1μg/mL、0.04~1μg/mL、0.05~1μg/mL、0.06~1μg/mL、0.07~1μg/mL、0.08~1μg/mL、0.09~1μg/mL、0.1~1μg/mL、0.15~1μg/mL、0.2~1μg/mL、0.25~1μg/mL、0.3~1μg/mL、0.35~1μg/mL、0.4~1μg/mL、0.005~0.8μg/mL、0.01~0.8μg/mL、0.02~0.8μg/mL、0.03~0.8μg/mL、0.04~0.8μg/mL、0.05~0.8μg/mL、0.06~0.8μg/mL、0.07~0.8μg/mL、0.08~0.8μg/mL、0.09~0.8μg/mL、0.1~0.8μg/mL、0.15~0.8μg/mL、0.2~0.8μg/mL、0.25~0.8μg/mL、0.3~0.8μg/mL、0.35~0.8μg/mL、0.4~0.8μg/mL、0.005~0.6μg/mL、0.01~0.6μg/mL、0.02~0.6μg/mL、0.03~0.6μg/mL、0.04~0.6μg/mL、0.05~0.6μg/mL、0.06~0.6μg/mL、0.07~0.6μg/mL、0.08~0.6μg/mL、0.09~0.6μg/mL、0.1~0.6μg/mL、0.15~0.6μg/mL、0.2~0.6μg/mL、0.25~0.6μg/mL、0.3~0.6μg/mL、0.35~0.6μg/mL、0.4~0.6μg/mL、0.005~0.5μg/mL、0.01~0.5μg/mL、0.02~0.5μg/mL、0.03~0.5μg/mL、0.04~0.5μg/mL、0.05~0.5μg/mL、0.06~0.5μg/mL、0.07~0.5μg/mL、0.08~0.5μg/mL、0.09~0.5μg/mL、0.1~0.5μg/mL、0.15~0.5μg/mL、0.2~0.5μg/mL、0.25~0.5μg/mL、0.3~0.5μg/mL、0.35~0.5μg/mL、0.4~0.5μg/mL、0.005~0.4μg/mL、0.01~0.4μg/mL、0.02~0.4μg/mL、0.03~0.4μg/mL、0.04~0.4μg/mL、0.05~0.4μg/mL、0.06~0.4μg/mL、0.07~0.4μg/mL、0.08~0.4μg/mL、0.09~0.4μg/mL、0.1~0.4μg/mL、0.15~0.4μg/mL、0.2~0.4μg/mL、0.25~0.4μg/mL、0.3~0.4μg/mL、0.35~0.4μg/mL、0.005~0.2μg/mL、0.01~0.2μg/mL、0.02~0.2μg/mL、0.03~0.2μg/mL、0.04~0.2μg/mL、0.05~0.2μg/mL、0.06~0.2μg/mL、0.07~0.2μg/mL、0.08~0.2μg/mL、0.09~0.2μg/mL、0.1~0.2μg/mLまたは0.15~0.2μg/mLであってもよい。上記の少なくとも1種のコバラミンの濃度は、好ましくは0.02~0.8μg/mL、より好ましくは0.05~0.6μg/mLである。この濃度は、飲料が1種類のコバラミンのみを含む場合は、含まれているコバラミンの濃度を意味し、飲料が2種類以上のコバラミンを含む場合は、その合計濃度を意味する。
本発明の一態様における後味改善方法において、シアノコバラミンを含有する際の濃度は特に限定されないが、例えば、0.005~1μg/mLであってもよく、0.01~1μg/mL、0.02~1μg/mL、0.03~1μg/mL、0.04~1μg/mL、0.05~1μg/mL、0.06~1μg/mL、0.07~1μg/mL、0.08~1μg/mL、0.09~1μg/mL、0.1~1μg/mL、0.15~1μg/mL、0.2~1μg/mL、0.25~1μg/mL、0.3~1μg/mL、0.35~1μg/mL、0.4~1μg/mL、0.005~0.8μg/mL、0.01~0.8μg/mL、0.02~0.8μg/mL、0.03~0.8μg/mL、0.04~0.8μg/mL、0.05~0.8μg/mL、0.06~0.8μg/mL、0.07~0.8μg/mL、0.08~0.8μg/mL、0.09~0.8μg/mL、0.1~0.8μg/mL、0.15~0.8μg/mL、0.2~0.8μg/mL、0.25~0.8μg/mL、0.3~0.8μg/mL、0.35~0.8μg/mL、0.4~0.8μg/mL、0.005~0.6μg/mL、0.01~0.6μg/mL、0.02~0.6μg/mL、0.03~0.6μg/mL、0.04~0.6μg/mL、0.05~0.6μg/mL、0.06~0.6μg/mL、0.07~0.6μg/mL、0.08~0.6μg/mL、0.09~0.6μg/mL、0.1~0.6μg/mL、0.15~0.6μg/mL、0.2~0.6μg/mL、0.25~0.6μg/mL、0.3~0.6μg/mL、0.35~0.6μg/mL、0.4~0.6μg/mL、0.005~0.5μg/mL、0.01~0.5μg/mL、0.02~0.5μg/mL、0.03~0.5μg/mL、0.04~0.5μg/mL、0.05~0.5μg/mL、0.06~0.5μg/mL、0.07~0.5μg/mL、0.08~0.5μg/mL、0.09~0.5μg/mL、0.1~0.5μg/mL、0.15~0.5μg/mL、0.2~0.5μg/mL、0.25~0.5μg/mL、0.3~0.5μg/mL、0.35~0.5μg/mL、0.4~0.5μg/mL、0.005~0.4μg/mL、0.01~0.4μg/mL、0.02~0.4μg/mL、0.03~0.4μg/mL、0.04~0.4μg/mL、0.05~0.4μg/mL、0.06~0.4μg/mL、0.07~0.4μg/mL、0.08~0.4μg/mL、0.09~0.4μg/mL、0.1~0.4μg/mL、0.15~0.4μg/mL、0.2~0.4μg/mL、0.25~0.4μg/mL、0.3~0.4μg/mL、0.35~0.4μg/mL、0.005~0.2μg/mL、0.01~0.2μg/mL、0.02~0.2μg/mL、0.03~0.2μg/mL、0.04~0.2μg/mL、0.05~0.2μg/mL、0.06~0.2μg/mL、0.07~0.2μg/mL、0.08~0.2μg/mL、0.09~0.2μg/mL、0.1~0.2μg/mLまたは0.15~0.2μg/mLであってもよい。シアノコバラミンの濃度は、好ましくは0.02~0.8μg/mL、より好ましくは0.05~0.6μg/mLである。
本発明の後味改善方法において、「コバラミン」、「カルノシン」、「チキンエキス」、「プロピレングリコール」および「他の成分」に関しては、「1.コバラミンとカルノシンを含む飲料」の項目で述べたものを用いることができる。
5.コバラミンの分解抑制剤
本発明は、一側面として、コバラミンの分解抑制剤(以下、「本発明の分解抑制剤」ともいう)を提供する。本発明の一態様によれば、カルノシンを含む、シアノコバラミン、ヒドロキソコバラミン、アデノシルコバラミン、メチルコバラミンおよびスルフィトコバラミンからなる群から選択される少なくとも1種のコバラミンの分解抑制剤が提供される。
本発明の一態様による分解抑制剤は、カルノシンから実質的になる。これは、本発明の一態様による分解抑制剤がカルノシン以外の成分を少量含み得ることを意味する。例えば、分解抑制剤がカルノシンから実質的になる場合、カルノシンの含有量が、分解抑制剤の総重量基準で好ましくは85~100重量%、より好ましくは90~100重量%、さらに好ましくは95~100重量%であることを意味する。カルノシンの含有量が、分解抑制剤の総重量基準で100重量%であるとは、分解抑制剤がカルノシンから構成されており、任意の他の成分の含有量が不純物量(1重量%未満)であることを意味する。
本発明の一態様による分解抑制剤は、他の成分として、ヒトが経口摂取可能な種々の成分を含むことができる。例えば、水などの溶媒や、増量剤若しくは充填剤等を含んでいてもよい。
本発明の一態様による分解抑制剤の形態は特に限定されず、液体であっても固体であってもよい。
本明細書において、「少なくとも」との文言は、特定の項目の数が、挙げられた数以上であってよいことを意味する。また、本願内において、「約」との文言は、主体が「約」に続く数値の±25%、±10%、±5%、±3%、±2%または±1%の範囲に存在することを意味する。例えば「約10」は、7.5~12.5の範囲を意味する。
以下、実施例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
実施例1―1:シアノコバラミンの安定性評価
カルノシン(カタログNo.9625、シグマアルドリッチUSA製、純度99%以上)とシアノコバラミン(カタログNo.0429155、DSMオランダ製、純度96%以上)を用いて、80mg/mLのカルノシン標準溶液と2mg/mLのシアノコバラミン標準溶液をそれぞれ調製した。これらの標準溶液を希釈して、実験サンプル調製用の10倍のストック溶液を製造した。
各実験サンプルは、10倍のカルノシンストック溶液と10倍のシアノコバラミンストック溶液とを混合し、適宜水道水で希釈することで、表1に記載の45個のカルノシン-シアノコバラミン含有サンプルを調製した。同様に、サンプル1、10、19、28および37と同じ組成のサンプルを用意し、対照サンプル(レトルト殺菌処理無し)とした。なお、試験に用いたカルノシンは純度が99%以上であるため、カルノシンを8mg/mL含むサンプルにおいて、仮に不純物が全てプロピレングリコールであると仮定した場合、プロピレングリコールの含有量は最大で約0.08mg/mL(約80ppm)である。また、シアノコバラミンは純度が96%以上であるため、シアノコバラミンを0.4μg/mL含むサンプルにおいて、仮に不純物が全てプロピレングリコールであると仮定した場合、プロピレングリコールの含有量は最大で約0.016μg/mL(約0.016ppm)である。
全ての実験サンプルは、120℃、8分のオートクレーブによる熱処理に付した。この条件は、レトルト殺菌工程を模したものである。その後、分析を行う前に大気温度まで2時間冷却した。
熱処理後の各サンプルに含まれるシアノコバラミンの量は、以下の条件でLC-MSMSによって決定した。測定に際して、公知の方法を用い、装置としてはAB Sciex5600とトリプルTOFシステムとを備えたAgilent社の1290バイナリーLCを用いた。液体クロマトグラフのカラムとしてCORTECS T3カラム(120Å、1.6μm、2.1mm×100mm(Waters社製))を用いた。
その他の条件は下記の通りである。
注入したサンプル量;5μL
移動相:
溶液A:0.1%のギ酸を含む水
溶液B:0.1%のギ酸を含むアセトニトリル
カラム温度:40℃
流速:0.4mL/分
グラジエント(溶液Bの濃度)
0~1分:溶液Bの濃度1%
1~7.5分:溶液Bの濃度1%→40%
7.5~10分:溶液Bの濃度40%→100%
10~12.5分:溶液Bの濃度100%→100%
12.5~13分:溶液Bの濃度100%→1%
13~15分:溶液Bの濃度1%
測定結果を図1ならびに表3および4に示す。表3はカルノシン存在下におけるレトルト試験後のシアノコバラミン含有量の実測値をまとめたものである。表4は、対照サンプル(加熱処理無し)に含まれているシアノコバラミンの量を100とした場合の、各実験サンプルに含まれるシアノコバラミンの百分率を示したものである。対照サンプルは加熱処理に付されていないため、対照サンプルに含まれるシアノコバラミンは熱分解によって減少していないものとみなされる。したがって、表4に示した各実験サンプルに含まれるシアノコバラミンの百分率は加熱処理後のシアノコバラミンの保持率と同視し得る。
さらに、カルノシンによるシアノコバラミンの安定化効果を検証するために、得られたデータを図2にまとめた。図2は、0.005μg/mL、0.04μg/mL、0.05μg/mL、0.1μg/mLおよび0.4μg/mLのシアノコバラミンを含む実験サンプルのカルノシン濃度別の平均データを示したものである。
実施例1―2:チキンエキス含有飲料中のシアノコバラミンの安定性評価
シアノコバラミン(カタログNo.0429155、DSMオランダ製、純度96%以上)とチキンエキス(Suntory Beverage and Food Thailand社製、カルノシン含有量:0.77g/L)を用いて、シアノコバラミンを0.110μg/mL (11.0 μg/100mL)と、カルノシンを0.77mg/mL含むサンプルを調製した。作製したチキンスープ飲料を実施例1―1と同じ方法で熱処理に付した。熱処理前および熱処理後のチキンスープ飲料に含まれるシアノコバラミン濃度を実施例1―1と同じ方法で測定した。その結果、熱処理前のチキンスープ飲料中のシアノコバラミン濃度は10.9μg/100mLであり、熱処理後のシアノコバラミン濃度は11.02μg/100mLであった。このことから、熱処理前後においてシアノコバラミンはほぼ100%保持されたことが理解できる。
実施例2:カルノシンの官能評価
下記表5の組成となるように、カルノシン(カタログNo.9625、シグマアルドリッチUSA製、純度99%以上)とシアノコバラミン(カタログNo.0429155、DSMオランダ製、純度96%以上)を水に添加して、サンプルA~Jを調製した。また、対照サンプルとしてサンプルA~Jのシアノコバラミンを含まないサンプルも調製した。
上記手順で得られたサンプル飲料の味質を評価した。各サンプルを専門パネリスト4名が以下の基準に基づいて評価した。
[官能評価基準]
評点 基準
6 後味が非常に大きく改善される。
5 後味が大きく改善される。
4 後味が改善される。
3 後味が少し改善される。
2 後味がほんの少し改善される。
1 後味が微少に改善される。
0 対照サンプルと差が無い。
試験を行う前に、パネリスト同士で十分に上記評価基準についてすり合せを行った。結果を表5にまとめる。下表の官能評価結果の値は4名のパネリストによる評点の平均点である。