JP7841500B2 - V型内燃機関 - Google Patents

V型内燃機関

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Description

この発明はV型内燃機関に関するものである。
特許文献1は、第1バンクの気筒と第2バンクの気筒とがV字状に配置されるV型内燃機関を開示している。第1バンクと第2バンクとがVバンクを構成する。第1バンクと第2バンクとに挟まれた空間は、Vバンク内側の空間である。
第1バンク及び第2バンクの各々は、シリンダヘッドに接続された1つのターボチャージャを備えている。シリンダヘッドの中を延びる排気通路の開口は、Vバンク外側に開口している。このため、ターボチャージャはVバンク外側に設けられている。
各ターボチャージャは、フランジを有する。フランジの上側端部と下側端部とは、それぞれ、ボルト及びナットによってシリンダヘッドに締結されている。上側端部は、フランジの端部のうち、エンジン上下方向における上側に位置する端部である。下側端部は、フランジの端部のうち、エンジン上下方向における下側に位置する端部である。
特開2014-058895号公報
上記V型内燃機関について、排気通路の開口がVバンク内側に開口するよう、変更を加えた場合を想定する。すなわち、V型内燃機関の吸排気レイアウトを、外側排気のレイアウトから内側排気のレイアウトに変更した場合を想定する。係る場合、2つのターボチャージャがVバンク内側において、第1バンクと第2バンクとが並ぶ方向において互いに隣接するように配置される。係る場合、フランジの外側端部と、フランジの内側端部との両方において、それぞれ、ボルト及びナットによってフランジをシリンダヘッドに締結する必要が生じる。内側端部は、フランジの端部のうち、Vバンクのより内側に位置する端部である。外側端部は、フランジの端部のうち、内側端部よりもVバンクの外側に位置する端部である。フランジの内側端部をシリンダヘッドに締結するためには、2つのターボチャージャに挟まれた狭い空間に工具を入れ、当該工具を用いてボルトを締結する必要が生じる。このため、組付け作業が難しい。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
本開示の一態様によれば、第1バンクの気筒と第2バンクの気筒とがV字状に配置されてVバンクを構成しているV型内燃機関であって、前記第1バンク及び前記第2バンクの各々は、シリンダブロックと、前記シリンダブロックの上部に取り付けられたシリンダヘッドと、Vバンク内側にある前記シリンダヘッドの搭載面に取り付けられたターボチャージャと、を備え、前記第1バンクの前記ターボチャージャと、前記第2バンクの前記ターボチャージャとは、前記Vバンク内側において、前記第1バンクと前記第2バンクとが並ぶ方向において互いに隣接しており、前記シリンダヘッドは、Vバンク外側に開口する吸気通路と、前記Vバンク内側に開口する排気通路を有しており、前記搭載面は、前記Vバンク内側に開口する前記排気通路の開口を囲んでおり、前記ターボチャージャの排気導入管は端部にフランジを有し、前記フランジが、前記搭載面に対し締結されることで、前記排気通路の前記開口が前記排気導入管に接続され、前記フランジは、前記排気導入管を挟んで互いに反対側にあり、かつ前記搭載面に接触する内側端部及び外側端部を有し、前記内側端部は前記外側端部よりも前記Vバンクの内側に位置しており、前記内側端部は、前記搭載面に設けられかつ、前記Vバンクの外側に向けて開口したポケットに挿入されており、前記外側端部は、前記搭載面に接触する接触面と、前記Vバンクの外側に向かうほど前記接触面に近づくように前記接触面に対して傾斜した傾斜面とを有し、ボルトが、前記傾斜面を貫通し、かつ、前記シリンダヘッドに設けられたボルト孔に挿入されて固定され、ナットが前記ボルトに対して締結されることによって、前記外側端部が前記シリンダヘッドに対して固定されている、V型内燃機関が提供される。
内側端部についてボルト及びナットを使うことなく、フランジをシリンダヘッドに締結できる。よって、組付け作業が容易である。
図1は、一実施形態に係るV型内燃機関を示す図である。 図2は、図1のV型内燃機関が備える第2バンクについて、ポケットとターボチャージャとを設置する前の搭載面を示す斜視図である。 図3は、図2に示す搭載面に対してポケットを固定した斜視図である。 図4は、図3に示す搭載面に対してターボチャージャを固定した斜視図である。
以下、一実施形態に係るV型内燃機関について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、V型内燃機関100において、第1バンク10Lの気筒12と第2バンク10Rの気筒12とがV字状に配置されてVバンク14を構成している。第1バンク10L及び第2バンク10Rの各々は、シリンダブロック16と、シリンダブロック16の上部に取り付けられたシリンダヘッド18と、Vバンク内側にあるシリンダヘッド18の搭載面20に取り付けられたターボチャージャ40と、を備える。本実施形態では、第1バンク10Lのシリンダブロック16及び第2バンク10Rのシリンダブロック16は、一体部品である。第1バンク10Lにおける搭載面20は水平である。第2バンク10Rにおける搭載面20は、Vバンク14の内側ほど低くなるように傾斜している。
第1バンク10Lのターボチャージャ40と、第2バンク10Rのターボチャージャ40とは、Vバンク内側において、第1バンク10Lと第2バンク10Rとが並ぶ方向において互いに隣接している。
シリンダヘッド18は、Vバンク外側に開口する吸気通路22と、Vバンク内側に開口する排気通路24を有している。搭載面20は、Vバンク内側に開口する排気通路24の開口を囲んでいる。ターボチャージャ40の排気導入管42は端部にフランジ44を有する。フランジ44が、搭載面20に対し締結されることで、排気通路24の開口が排気導入管42に接続される。
フランジ44は、排気導入管42を挟んで互いに反対側にあり、かつ搭載面20に接触する内側端部46及び外側端部48を有し、内側端部46は外側端部48よりもVバンク14の内側に位置している。
内側端部46は、搭載面20に設けられかつ、Vバンク14の外側に向かって開口したポケット30に挿入されている。ポケット30は、ボルト32及びナット34によって搭載面20に固定されている。
外側端部48は、搭載面20に接触する接触面50と、Vバンク14の外側に向かうほど接触面50に近づくように接触面50に対して傾斜した傾斜面52とをする。ボルト60が、傾斜面52を貫通し、かつ、シリンダヘッド18に設けられたボルト孔62に挿入されて固定される。ナット64がボルト60に対して締結されることによって、外側端部48がシリンダヘッド18に対して固定されている。
<本実施形態の作用>
図1~図4を参照しつつ、2つのターボチャージャ40の組付け方法を説明する。図2~図4は、第2バンク10Rについて、ターボチャージャ40の組付けを行う作業を順番に示している。ターボチャージャ40の組付けを行う作業は第1バンク10Lについても同様である。
第1バンク10L及び第2バンク10Rの各々について、シリンダブロック16の上部にシリンダヘッド18が取り付けられた状態から説明する。図2は、係る状態における第2バンク10Rにおける搭載面20を示している。すなわち、図2は、図1に示す第2バンク10Rについて、ポケット30とターボチャージャ40とを設置する前の搭載面20を示す斜視図である。ボルト孔62と排気通路24の開口が搭載面20に設けられている点は第1バンク10Lについても同様である。
まず、第1バンク10L及び第2バンク10Rの各々について、ポケット30を、ボルト32及びナット34によって搭載面20に固定する。図3は、第2バンク10Rについて、ポケット30が搭載面20に固定された状態を示している。ポケット30は、排気通路24の開口よりもVバンク14の内側の位置に、Vバンク14の外側に向かって開口する向きで固定される。そのため、第1バンク10Lの場合には、搭載面20に取り付けられるポケット30の位置、及び向きが図3に示す状態とは逆になる。
次に、第1バンク10L及び第2バンク10Rの各々について、ターボチャージャ40のフランジ44の内側端部46をポケット30に挿入する。次に、第1バンク10L及び第2バンク10Rの各々について、ボルト60が、傾斜面52を貫通し、かつ、シリンダヘッド18に設けられたボルト孔62に挿入されて固定される。さらに、ナット64がボルト60に対して締結されることによって、外側端部48がシリンダヘッド18に対して固定される。図4は、第2バンク10Rについて、外側端部48がシリンダヘッド18に対して固定された状態を示している。第1バンク10Lについても同様に、傾斜面52を貫通したボルト60に対してナット64を締結することによって外側端部48をシリンダヘッド18に固定する。
傾斜面52は、Vバンク14の外側に向かうほど接触面50に近づくように接触面50に対して傾斜している。また、図4に示すように、ボルト60は、フランジ44に形成されたU字状の開口を通じて延びている。このため、ナット64がボルト60に対して締結されることに伴って、フランジ44がVバンク14の内側へと押される。最終的に、内側端部46がポケット30内部においてポケット30と当接する。
以上のようにして、2つのターボチャージャ40が組付けられる。
ポケット30を、ボルト32及びナット34によって搭載面20に固定する工程は、2つのターボチャージャ40の組付け前に完了している。このため、次に説明する効果が得られる。
<本実施形態の効果>
(1)フランジ44は、外側端部48と、外側端部48よりもVバンク14の内側に位置する内側端部46を有している。フランジ44は、内側端部46がポケット30に挿入されていて、外側端部48がボルト60で締結されている状態でシリンダヘッド18に締結されている。このため、内側端部46についてボルト及びナットを使うことなく、フランジ44をシリンダヘッド18に締結できる。よって、組付け作業が容易である。
(2)第1バンク10Lにおける搭載面20は水平である。
フランジ44の内側端部46がポケット30に挿入された状態で、フランジ44がシリンダヘッド18に締結される。本実施形態では、第1バンク10Lにおける搭載面20は水平である。よって、フランジ44がシリンダヘッド18に締結される前の状態において、ポケット30に挿入されたフランジ44の内側端部46が、ターボチャージャ40の重みによってポケット30から抜け落ちてしまうことを抑制できる。このため、本実施形態によれば、第1バンク10Lにおける搭載面20がVバンク14の内側ほど高くなるように傾斜している構成と比較して、組付け作業が容易である。
(3)第2バンク10Rにおける搭載面20は、Vバンク14の内側ほど低くなるように傾斜している。
搭載面20が水平の状態では、ボルト60は傾斜面52からVバンク14の外側に傾いて延びている。Vバンク14の内側ほど低くなるように搭載面20が傾斜していれば、搭載面20が水平になっている場合よりもボルト60の挿入角度を垂直に近づけることができる。Vバンク14の外側に位置する外側端部48を締結するためのボルト60がVバンク14の外側に傾斜した状態で延びていると、締結作業が行いにくい。これに対して、本実施形態によれば、第2バンク10Rにおいて、ボルト60の挿入角度が垂直に近づくため、締結作業が容易になる。よって、組付け作業性を向上させることができる。
<変更例>
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・上記実施形態では、第2バンク10Rにおける搭載面20は、Vバンク14の内側ほど低くなるように傾斜している。これに代えて、第2バンク10Rにおける搭載面20は水平であってもよい。
・上記実施形態では、第1バンク10Lにおける搭載面20は水平であり、かつ、第2バンク10Rにおける搭載面20は、傾斜している。しかしながら、これは例示に過ぎない。第1バンク10Lにおける搭載面20が、Vバンク14の内側ほど低くなるように傾斜し、かつ、第2バンク10Rにおける搭載面20が水平であってもよい。
10L…第1バンク、10R…第2バンク、12…気筒、14…Vバンク、16…シリンダブロック、18…シリンダヘッド、20…搭載面、22…吸気通路、24…排気通路、30…ポケット、40…ターボチャージャ、42…排気導入管、44…フランジ、46…内側端部、48…外側端部、50…接触面、52…傾斜面、60…ボルト、62…ボルト孔、64…ナット、100…V型内燃機関

Claims (3)

  1. 第1バンクの気筒と第2バンクの気筒とがV字状に配置されてVバンクを構成しているV型内燃機関であって、
    前記第1バンク及び前記第2バンクの各々は、シリンダブロックと、前記シリンダブロックの上部に取り付けられたシリンダヘッドと、Vバンク内側にある前記シリンダヘッドの搭載面に取り付けられたターボチャージャと、を備え、
    前記第1バンクの前記ターボチャージャと、前記第2バンクの前記ターボチャージャとは、前記Vバンク内側において、前記第1バンクと前記第2バンクとが並ぶ方向において互いに隣接しており、
    前記シリンダヘッドは、Vバンク外側に開口する吸気通路と、前記Vバンク内側に開口する排気通路を有しており、前記搭載面は、前記Vバンク内側に開口する前記排気通路の開口を囲んでおり、
    前記ターボチャージャの排気導入管は端部にフランジを有し、
    前記フランジが、前記搭載面に対し締結されることで、前記排気通路の前記開口が前記排気導入管に接続され、
    前記フランジは、前記排気導入管を挟んで互いに反対側にあり、かつ前記搭載面に接触する内側端部及び外側端部を有し、前記内側端部は前記外側端部よりも前記Vバンクの内側に位置しており、
    前記内側端部は、前記搭載面に設けられかつ、前記Vバンクの外側に向けて開口したポケットに挿入されており、
    前記外側端部は、前記搭載面に接触する接触面と、前記Vバンクの外側に向かうほど前記接触面に近づくように前記接触面に対して傾斜した傾斜面とを有し、
    ボルトが、前記傾斜面を貫通し、かつ、前記シリンダヘッドに設けられたボルト孔に挿入されて固定され、
    ナットが前記ボルトに対して締結されることによって、前記外側端部が前記シリンダヘッドに対して固定されている、
    V型内燃機関。
  2. 前記第1バンクにおける前記搭載面は水平である、
    請求項1に記載のV型内燃機関。
  3. 前記第2バンクにおける前記搭載面は、前記Vバンクの内側ほど低くなるように傾斜している、
    請求項1又は2に記載のV型内燃機関。
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