JP7829615B2 - 内接式回転運動伝達装置 - Google Patents

内接式回転運動伝達装置

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Description

本発明は、内接式回転運動伝達装置に関する。
従来、内周部に内歯を有する内歯歯車と、外周部に前記内歯より少ない歯数の外歯を有して前記内歯歯車に噛合する外歯歯車と、を有し、内歯歯車が入力側に接続され、外歯歯車が出力側に接続された内接式遊星歯車装置が知られている(例えば、特許文献1)。
特開2017-25979号公報
上記のような内接式回転運動伝達装置で使われている歯形では、インボリュート歯形が多用されている。
しかし、インボリュート歯形は、歯切りに時間とコストが掛かるという課題がある。また、上記のような内接式回転運動伝達装置では、インボリュート歯形の場合、内歯と外歯との間でインボリュート干渉やトロコイド干渉が生じやすいという課題がある。
そこで本発明は、内接式回転運動伝達装置において、コストダウンを図るとともに設計自由度を高めることを目的とする。
上記課題の解決手段として、本発明の第一の態様は、第一中心軸線(C1)を有し、外周部(34A)に第一係合部(34B)を有する内輪部材(34)と、前記第一中心軸線(C1)に対して偏心した第二中心軸線(C2)を有し、前記内輪部材(34)の外周側に配置され、前記内輪部材(34)の外周部(34A)に対向する内周部(28B)に第二係合部(30)を有する外輪部材(28)と、前記第一係合部(34B)と前記第二係合部(30)との間に配置され、前記第一係合部(34B)および前記第二係合部(30)に係合可能な中間係合部(38,38’)と、を備え、前記中間係合部(38,38’)は、前記内輪部材(34)および前記外輪部材(28)が相対回転しようとする際に、前記第一係合部(34B)および前記第二係合部(30)の間で噛み合い作動してトルクを伝達可能とするカム部材(38,38’)とされ、前記第一係合部(34B)および前記第二係合部(30)は、前記カム部材(38,38’)が係合する円筒状のカム係合面(34B,30)とされ、前記カム部材(38,38’)は、両カム係合面(34B,30)の一方の周方向において、前記内輪部材(34)および前記外輪部材(28)が規定範囲以内に接近した接近領域(A1)では、前記第一係合部(34B)および前記第二係合部(30)に摩擦接触して噛み合い作動し、前記内輪部材(34)および前記外輪部材(28)の間で少なくとも一方向の前記トルクを伝達可能とし、前記カム部材(38,38’)は、前記周方向で前記接近領域(A1)を避けた領域(B1)では、前記噛み合い作動をせず、前記トルクを伝達不能とすることを特徴とする。
この構成によれば、内接式回転運動伝達装置において、内輪部材および外輪部材の間に、内歯または外歯として機能するカム部材を設けることで、内外輪のギヤ歯切削加工を不要としてコストダウンを図るとともに、インボリュート歯形の干渉等がないことから、インボリュート等の歯型では不可能だった、二つの基準円径の組み合わせが可能となる。カム部材のクサビ効果等を利用するワンウェイクラッチ等を備える動力伝達経路に当該装置を適用する場合、接近領域でのみワンウェイ作動するワンウェイクラッチ等によって当該装置の機能を実現できるため、部品点数削減および軽量化を図ることができる。
本発明の第二の態様は、上記第一の態様において、カム部材(38)は、内輪部材(34)および外輪部材(28)の間で一方向のトルクを伝達可能とし、逆方向のトルクは伝達不能とすることを特徴とする。
この構成によれば、一方向のみワンウェイ作動し、逆方向では自由回転するワンウェイクラッチとして利用できるため、部品点数削減および軽量化を図ることができる。
本発明の第三の態様は、上記第一の態様において、カム部材(38,38’)は、内輪部材(34)および外輪部材(28)の内の自身を保持する部材(34)の周方向で複数並んで設けられ、複数のカム部材(38,38’)は、内輪部材(34)および外輪部材(28)の間で第一方向のトルクを伝達可能とする第一カム部材(38)と、第一方向とは逆の第二方向のトルクを伝達可能とする第二カム部材(38’)とが、周方向で交互に並んでいることを特徴とする。
この構成によれば、トルク伝達方向が互いに逆向きの第一カム部材および第二カム部材を複数置きに、例えば図5の様に一つ置き等に交互に並べることで、ギヤ歯のない構成でありながら、正逆どちらの回転のトルクでも伝達可能な内接式回転運動伝達装置を提供することができる。
本発明によれば、内接式回転運動伝達装置において、コストダウンを図るとともに設計自由度を高めることができる。
本発明の実施形態における遊星歯車装置の断面を含む斜視図である。 上記遊星歯車装置の構成説明図である。 上記遊星歯車装置に含まれる内接式回転運動伝達装置を軸線方向から見た説明図である。 図3の要部拡大図であり、(A)は歯車でいうところの噛み合い領域、(B)はフリー領域をそれぞれ示す。 上記内接式回転運動伝達装置の応用例を示す図3に相当する説明図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、実施形態の遊星歯車装置10の断面を含む斜視図である。図2は、遊星歯車装置10の構成説明図である。図3は、遊星歯車装置10に含まれる内接式回転運動伝達装置10Aを軸線方向から見た説明図である。
図1、図2に示す遊星歯車装置10は、ケーシング12を有している。ケーシング12は、有底円筒状をなす一対のケース構成部材12A,12Bに分割されている。ケーシング12は、後述するベース部材をなすものであり、中心軸線C1を有する円筒状の伝動室14を画定している。
ケーシング12は、伝動室14内に、軸受16,17を介して円筒状の回転入力部材18を支持している。回転入力部材18は、中心軸線C1周りに回転可能に支持されている。回転入力部材18は、伝動室14に設けられた電動モータ20の回転出力部材22に連結されている。回転入力部材18は、電動モータ20のロータ部材に相当し、電動モータ20への電力供給によって中心軸線C1周りに回転駆動される。
図2、図3を参照し、回転入力部材18は、回転中心(中心軸線C1)に対して偏心量Eをもって偏心した円形等の偏心孔24を有している。偏心孔24は、図中下方に偏心している。すなわち、図中下端位置では、回転入力部材18の外径から偏心孔24の内径までの距離がA-Eであるのに対し、図中上端位置では、回転入力部材18の外径から偏心孔24の内径までの距離がA+Eである。
偏心孔24には、外輪部材28が軸受26によって相対回転可能に支持されている。外輪部材28は、偏心孔24の中心軸線C2周りに相対回転可能に受容される外周部28Aと、外周部28Aと同軸に設けられる内周部28Bと、を一体に有している。内周部28Bは、周方向の全周に亘って平坦な円筒状のカム係合面30(図3参照)が形成されている。図中符号Bは内周部28Bの半径を示す。図示都合上、図1ではカム係合面30に代わりギヤ歯が示されている。外輪部材28および軸受26は、偏心孔24に合わせて偏心量Eをもって偏心している。図3では外輪部材28および軸受26を網掛けで示す。
ケーシング12は、伝動室14内でかつ回転入力部材18内に、軸受32を介して内輪部材34の軸部36を支持している。内輪部材34は、自身の中心軸線C3周りに回転可能に支持されている。中心軸線C1~C3は互いに平行である。以下、各中心軸線C1~C3に沿う方向を軸線方向、各中心軸線C1~C3に直交する方向を径方向、各中心軸線C1~C3周りの周回方向を周方向という。
内輪部材34は、外輪部材28の内周部28Bに径方向で対向する外周部34Aを有している。外周部34Aは、周方向の全周に亘って複数のカム部材38(図3参照)を保持している。図中符号Dは外周部34Aの半径を示す。図示都合上、図1ではカム部材38に代わりギヤ歯が示されている。
図3を併せて参照し、カム部材38は、外輪部材28の揺動運動のもとに、内輪部材34の内輪カム係合面34B(外周部34A)および外輪部材28のカム係合面30(内周部28B)に摩擦係合可能である。カム部材38の外周部の外径(各カム部材38のカム係合面30との係合面38aの外周端t1をつなぐ円周の外径)R1は、外輪部材28の内周部28Bのカム係合面30の内径R2よりも小さい。外輪部材28から内輪部材34への回転運動の伝達は、外周部34A、内周部28Bの各値、ならびにカム部材38の形状に応じた減速比で減速される。内輪部材34の軸部36は、遊星歯車装置10の回転出力部材となる。
回転入力部材18、内輪部材34および外輪部材28は、中心軸線C1~C3と直交する同一平面に沿うように配置されている。なお、図2では、図示都合上、回転入力部材18と外輪部材28とを軸線方向で互いに偏倚させて示している。
内輪部材34の中心軸線C3と回転入力部材18の中心軸線C1とは、互いに同一軸線上に配置されてもよい。これにより、遊星歯車装置10の回転入力部材18と回転出力部材をなす軸部36とが、互いに同一軸線上に配置される。実施形態では、中心軸線C1を内輪部材34の中心軸線として称することがある。
外輪部材28は、保持機構(連結機構)40によって、ケーシング12に相対回転不能かつ揺動可能に保持(連結)されている。前記「相対回転不能」とは、偏心量Eを半径とする円形軌跡に沿う外輪部材28の揺動を許容するものである。
保持機構40は、軸線方向に沿う円柱形状の位相規制ピン42を含む。位相規制ピン42は、外輪部材28を軸線方向に貫通した貫通孔Fに挿入されている。位相規制ピン42の軸線方向の端部は、外輪部材28の軸線方向両側に位置するケース構成部材12A,12Bに形成された円形の有底孔46にそれぞれ係合する。有底孔46の内径は、貫通孔Fの内径が位相規制ピン42の外径と同一の場合は、位相規制ピン42の外径よりも偏心量Eの2倍の差を有して大径とされる。また、貫通孔Fの内径が位相規制ピン42の外径よりも偏心量Eだけ大きい場合は、有底孔46の内径は貫通孔Fの内径と同一となる。
これにより、保持機構40は、外輪部材28のケーシング12に対する回転位相を変化させることなく、外輪部材28のケーシング12に対する偏心量Eによる偏心揺動を許容する。外輪部材28には、貫通孔Fと、貫通孔Fよりもやや大径の第二貫通孔Gとが、周方向で交互に並んで形成されている。
遊星歯車装置10は、回転入力部材18が電動モータ20によって中心軸線C1周りに回転駆動され、また、位相規制ピン42と有底孔46とを有している。これにより、外輪部材28は、偏心孔24において、ケーシング12に対して回転位相を変化させることなく、偏心量Eを半径とする円形軌跡をもって偏心揺動する。外輪部材28の偏心揺動によって、カム係合面30とカム部材38との係合のもとに、内輪部材34が中心軸線C1周りに減速回転する。
この例のようにモータに減速機を内包する遊星歯車装置10では、クランク軸等によるクランク機構を設ける必要がなく、回転入力部材18に偏心孔24を形成するのみで、遊星歯車装置10の短軸長化および軽量化を図ることができる。回転入力部材18、内輪部材34および外輪部材28が同一平面上に配置されることで、遊星歯車装置10の軸長を更に短くでき、遊星歯車装置10の小型化を図ることができる。内輪部材34の中心軸線C1と回転入力部材18の中心軸線C1とが同一軸線上に配置されることで、内輪部材34および回転入力部材18を支持するケーシング12の構造を簡単にすることができる。
<内接式回転運動伝達装置10A>
図4は、図3の要部拡大図であり、(A)は後述する噛み合い領域、(B)は後述するフリー領域をそれぞれ示す。
図3を参照し、内接式回転運動伝達装置10Aは、内輪部材34および外輪部材28を含んで構成されている。内接式回転運動伝達装置10Aは、歯車の代わりに、ワンウェイクラッチに用いるメカフリクション噛み合いを利用した動力伝達を行う。前記ワンウェイクラッチとは、各種機械の動力伝達経路に設けられ、駆動部材の正転トルクは被動部材に伝達し、駆動部材の逆転トルクは被動部材に伝達しない既存の構成である。前記ワンウェイクラッチは、実施形態のように内外輪の間にカムを噛み込ませるタイプの他、ローラおよび楔溝を用いるタイプ等、他のカム構造でも可能である。
内接式回転運動伝達装置10Aは、内周部28Bにカム係合面30を形成する外輪部材28と、外周部34Aに周方向に並ぶ複数のカム部材38を保持する内輪部材34と、を備えている。内輪部材34の外周部34Aには、周方向の全周に亘って平坦な円筒状の内輪カム係合面(第一係合部)34Bが形成され、カム部材38が噛み合い作動した際にカム部材38と係合可能である。前述したように、外輪部材28は、前記ケーシング12に対して回転位相を変化させすることなく、中心軸線C1に対する偏心量Eを半径とする円形軌跡をもって偏心揺動する。外輪部材28の偏心揺動によって、カム係合面30とカム部材38と内輪カム係合面34Bとの係合のもとに、内輪部材34が中心軸線C1周りに減速回転する。図3では、外輪部材28の中心軸線C2が内輪部材34の中心軸線C1よりも図中下方に位置している。
図3、図4(A)を参照し、外輪部材28の周方向で図3中上方の範囲A1は、カム係合面30に内輪部材34のカム部材38が接近する接近領域A1となる。接近領域A1では、外輪部材28のカム係合面30が内輪部材34のカム部材38に接触し、摩擦係合によりカム部材38が噛み合い作動してトルク伝達が可能となる。すなわち、接近領域A1は、内輪部材34および外輪部材28の噛み合い領域である。接近領域A1では、内輪部材34に対して外輪部材28が図中矢印F1方向(以下、正転方向という。)に相対回転した際に、トルク伝達が可能となる。接近領域A1であっても、内輪部材34に対して外輪部材28が図中矢印F1と反対方向(以下、逆転方向という。)に相対回転した際には、カム部材38が噛み合い効果が作動せず、トルク伝達が不能となる。
図3、図4(B)を参照し、外輪部材28の周方向で図3中下方の範囲B1は、カム係合面30から内輪部材34のカム部材38が離間する離間領域B1となる。図示都合上、図4(B)は図3の該当部位を上下反転して示している。離間領域B1では、外輪部材28のカム係合面30が内輪部材34のカム部材38に接触せず、正転および逆転の何れの方向でもカム部材38が噛み合い作動せず、トルク伝達が不能となる。すなわち、離間領域B1は、内輪部材34および外輪部材28が相対回転自在なフリー領域である。(図のフリー領域ではわかりやすいようにカムが離間しているが、実際はカムが接触していても噛み合い作用が働かない状態の場合もある。)
以上説明したように、上記実施形態における内接式回転運動伝達装置10Aは、第一中心軸線C1を有し、外周部34Aに第一係合部34Bを有する内輪部材34と、第一中心軸線C1に対して偏心した第二中心軸線C2を有し、内輪部材34の外周側に配置され、内輪部材34の外周部34Aに対向する内周部28Bに第二係合部30を有する外輪部材28と、第一係合部34Bと第二係合部30との間に配置され、第一係合部34Bおよび第二係合部30に係合可能な中間係合部38と、を備え、中間係合部38は、内輪部材34および外輪部材28が相対回転しようとする際に、第一係合部34Bおよび第二係合部30の間で噛み合い作動してトルクを伝達可能とするカム部材38とされ、第一係合部34Bおよび第二係合部30は、カム部材38が係合する円筒状のカム係合面34B,30とされ、カム部材38は、両カム係合面34B,30の一方の周方向において、内輪部材34および外輪部材28が規定範囲以内に接近した接近領域A1では、第一係合部34Bおよび第二係合部30に摩擦接触して噛み合い作動し、内輪部材34および外輪部材28の間で少なくとも一方向のトルクを伝達可能とし、カム部材38は、前記周方向で接近領域A1を避けた領域(離間領域)B1では、前記噛み合い作動をせず、前記トルクを伝達不能とする。
この構成によれば、内接式回転運動伝達装置10Aにおいて、内輪部材34および外輪部材28の間に、内歯または外歯として機能するカム部材38を設けることで、内外輪のギヤ歯切削加工を不要としてコストダウンを図るとともに、インボリュート歯形の干渉等がないことから、インボリュート等の歯型では不可能だった、二つの基準円径の組み合わせが可能となる。カム部材38のクサビ効果を利用して正転方向のトルクのみ伝達可能とするワンウェイクラッチを備える動力伝達経路に当該装置を適用する場合、接近領域A1でのみワンウェイ作動するワンウェイクラッチによって当該装置の機能を実現できるため、部品点数削減および軽量化を図ることができる。
上記内接式回転運動伝達装置10Aにおいて、カム部材38は、内輪部材34および外輪部材28の間で一方向のトルクを伝達可能とし、逆方向のトルクは伝達不能とする。すなわち、カム部材38は、自身を保持する内輪部材34の周方向で複数並んで設けられ、軸線方向から見て外周側ほど逆転方向側に位置するように傾斜している。
この構成によれば、一方向のみワンウェイ作動し、逆方向では自由回転するワンウェイクラッチとして利用できるため、部品点数削減および軽量化を図ることができる。
<応用例>
図5は、上記実施形態の応用例の内接式回転運動伝達装置110Aを示す図3に相当する説明図である。
上記実施形態の内接式回転運動伝達装置10Aでは、正転方向のトルクのみ伝達可能で逆転方向のトルクは伝達しないワンウェイクラッチとして機能する構成であった。すなわち、複数のカム部材38が全て、軸線方向から見て外周側ほど逆転方向側に位置するように傾斜した構成であった。
これに対し、応用例の内接式回転運動伝達装置110Aでは、正転方向(矢印F1方向)のトルクを伝達する第一カム部材38と逆転方向(矢印F1’方向)のトルクを伝達する第二カム部材38’とを交互に配置することにより、正逆どちらの回転でも空転せずにトルクを伝達可能としている。すなわち、軸線方向から見て、外周側ほど逆転方向側に位置するように傾斜した第一カム部材38と、外周側ほど正転方向側に位置するように傾斜した第二カム部材38’と、が例えば一つ置きに交互に並ぶ構成としている。なお、応用例の回転を安定させるため、第一カム部材38と第二カム部材38’との間に、回転を容易にする為のコロ等の回転体を入れることも可能である。第一カム部材38と第二カム部材38’とは、例えば複数個置きに交互に並ぶ構成としてもよい。
応用例の内接式回転運動伝達装置110Aでは、カム部材38,38’は、内輪部材34および外輪部材28の内の自身を保持する部材の周方向で複数並んで設けられ、複数のカム部材38,38’は、内輪部材34および外輪部材28の間で第一方向のトルクを伝達可能とする第一カム部材38と、第一方向とは逆の第二方向のトルクを伝達可能とする第二カム部材38’とが、周方向で交互に並んでいる。
この構成によれば、トルク伝達方向が互いに逆向きの第一カム部材38および第二カム部材38’を一つ置き等に交互に並べることで、ギヤ歯のない構成でありながら、正逆どちらの回転のトルクでも伝達可能な内接式回転運動伝達装置110Aを提供することができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、例えば、カム部材38,38’が内輪部材34に保持される構成に限らず、カム部材38,38’が外輪部材28に保持されたり外輪部材28と内輪部材34との間に保持されたりする構成でもよい。ただし、偏心側に保持されない場合の方がカム部材38,38’の揺動運動に使われるエネルギーの消費が少なくて好ましい。
外輪部材28が回転位相を変化させすることなく偏心揺動し、この偏心揺動によって内輪部材34が中心軸線C1周りに減速回転するものに限らず、例えば内輪部材34および外輪部材28が中心位置を固定し、内輪部材34および外輪部材28の自転のみによって回転を伝達する通常のギヤ伝達の構成でもよい。
互いに外接して回転運動を伝達する一対の回転部材において、いずれか一方がカム部材を保持し、他方が円筒状のカム係合面を形成する構成でもよい。または、一対の回転部材の両方が円筒状のカム係合面を形成し、これらの間にカム部材が介在する構成でもよい。一対の回転部材は、例えば傘歯歯車のように、軸線が互いに平行とならない場合でも、カム部材の形状により回転運動を伝達可能である。軸線が互いに平行な回転部材は、径方向で係合して回転運動を伝達するものに限らず、アキシャルベアリングのように軸線方向で係合して回転運動を伝達するものでもよい。
そして、上記実施形態における構成は本発明の一例であり、実施形態の構成要素を周知の構成要素に置き換える等、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
10A,110A 内接式回転運動伝達装置
28 外輪部材
28B 内周部
30 第二係合部、カム係合面
34 内輪部材
34A 外周部
34B 第一係合部、内輪カム係合面
38 中間係合部、カム部材、第一カム部材
38’ 中間係合部、カム部材、第二カム部材
A1 接近領域
B1 離間領域
C1 第一中心軸線
C2 第二中心軸線
C3 第三中心軸線

Claims (3)

  1. 第一中心軸線(C1)を有し、外周部(34A)に第一係合部(34B)を有する内輪部材(34)と、
    前記第一中心軸線(C1)に対して偏心した第二中心軸線(C2)を有し、前記内輪部材(34)の外周側に配置され、前記内輪部材(34)の外周部(34A)に対向する内周部(28B)に第二係合部(30)を有する外輪部材(28)と、
    前記第一係合部(34B)と前記第二係合部(30)との間に配置され、前記第一係合部(34B)および前記第二係合部(30)に係合可能な中間係合部(38)と、を備え、
    前記中間係合部(38)は、前記内輪部材(34)および前記外輪部材(28)が相対回転しようとする際に、前記第一係合部(34B)および前記第二係合部(30)の間で噛み合い作動してトルクを伝達可能とするカム部材(38)とされ、前記第一係合部(34B)および前記第二係合部(30)は、前記カム部材(38)が係合する円筒状のカム係合面(34B,30)とされ、
    前記カム部材(38)は、トルク伝達が可能な一方向に前記内輪部材(34)に対して前記外輪部材(28)が相対回転した際に、両カム係合面(34B,30)の一方の周方向において、前記内輪部材(34)および前記外輪部材(28)が規定範囲以内に接近した接近領域(A1)では、前記第一係合部(34B)および前記第二係合部(30)に摩擦接触して噛み合い作動し、前記内輪部材(34)および前記外輪部材(28)の間で前記一方向の前記トルクを伝達可能とし、
    前記カム部材(38)は、トルク伝達が可能な一方向に前記内輪部材(34)に対して前記外輪部材(28)が相対回転した際に、前記周方向で前記接近領域(A1)を避けた領域(B1)では、前記噛み合い作動をせず、前記トルクを伝達不能とする内接式回転運動伝達装置。
  2. 前記カム部材(38)は、前記噛み合い作動時には、前記内輪部材(34)および前記外輪部材(28)をともに前記一方向に回転させ、前記内輪部材(34)および前記外輪部材(28)の間で前記一方向の前記トルクを伝達可能とし、逆方向の前記トルクは伝達不能とすることを特徴とする請求項1に記載の内接式回転運動伝達装置。
  3. 第一中心軸線(C1)を有し、外周部(34A)に第一係合部(34B)を有する内輪部材(34)と、
    前記第一中心軸線(C1)に対して偏心した第二中心軸線(C2)を有し、前記内輪部材(34)の外周側に配置され、前記内輪部材(34)の外周部(34A)に対向する内周部(28B)に第二係合部(30)を有する外輪部材(28)と、
    前記第一係合部(34B)と前記第二係合部(30)との間に配置され、前記第一係合部(34B)および前記第二係合部(30)に係合可能な中間係合部(38,38’)と、を備え、
    前記中間係合部(38,38’)は、前記内輪部材(34)および前記外輪部材(28)が相対回転しようとする際に、前記第一係合部(34B)および前記第二係合部(30)の間で噛み合い作動してトルクを伝達可能とするカム部材(38,38’)とされ、前記第一係合部(34B)および前記第二係合部(30)は、前記カム部材(38,38’)が係合する円筒状のカム係合面(34B,30)とされ、
    前記カム部材(38,38’)は、両カム係合面(34B,30)の一方の周方向において、前記内輪部材(34)および前記外輪部材(28)が規定範囲以内に接近した接近領域(A1)では、前記第一係合部(34B)および前記第二係合部(30)に摩擦接触して噛み合い作動し、前記内輪部材(34)および前記外輪部材(28)の間で少なくとも一方向の前記トルクを伝達可能とし、
    前記カム部材(38,38’)は、前記周方向で前記接近領域(A1)を避けた領域(B1)では、前記噛み合い作動をせず、前記トルクを伝達不能とし、
    前記カム部材(38,38’)は、前記内輪部材(34)および前記外輪部材(28)の内の自身を保持する部材(34)の前記周方向で複数並んで設けられ、
    複数のカム部材(38,38’)は、前記内輪部材(34)および前記外輪部材(28)の間で第一方向の前記トルクを伝達可能とする第一カム部材(38)と、前記第一方向とは逆の第二方向の前記トルクを伝達可能とする第二カム部材(38’)とが、前記周方向で交互に並んでいることを特徴とする内接式回転運動伝達装置。
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