JP7734616B2 - アミノ化合物、当該アミノ化合物を用いたポリアミド酸及びポリイミド、並びにこれらの製造方法 - Google Patents
アミノ化合物、当該アミノ化合物を用いたポリアミド酸及びポリイミド、並びにこれらの製造方法Info
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Description
〔1〕下記一般式(1)で表される構造を含む置換基を少なくとも2つ有するとともに、メチレン基に結合した第1級アミノ基を少なくとも2つ有するアミノ化合物。
〔2〕下記一般式(2)で表されることを特徴とする〔1〕に記載のアミノ化合物。
〔3〕下記一般式(4)で表されることを特徴とする〔1〕に記載のアミノ化合物。
〔4〕ジアミン成分から誘導されるジアミン残基及びテトラカルボン酸二無水物成分から誘導されるテトラカルボン酸残基を含有するポリアミド酸であって、
前記ジアミン成分が、〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載のアミノ化合物を含有することを特徴とするポリアミド酸。
〔5〕ジアミン成分から誘導されるジアミン残基及びテトラカルボン酸二無水物成分から誘導されるテトラカルボン酸残基を含有するポリイミドであって、
前記ジアミン成分が、〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載のアミノ化合物を含有することを特徴とするポリイミド。
〔6〕〔1〕~〔3〕のいずれかに記載のアミノ化合物を製造する方法であって、次の(a)及び/又は(b)の手順を含むことを特徴とするアミノ化合物の製造方法。
(a):下記一般式(1)の構造を含む置換基を有する化合物と、脂肪族ジニトリルとを、強塩基を用いたカップリング反応を経由させたのちに、ニトリル基をアミノ基に変換すること。
(b):下記一般式(1)の構造を含む置換基と、エステル結合と、不飽和二重結合とを有する不飽和化合物を得たのちに、当該不飽和結合を介した二量化反応を行い、次いで、得られた前記不飽和化合物の二量体におけるエステル結合をアミド結合に変換する反応を経由したのちに、該アミド結合をアミノ基に変換すること。
〔7〕ジアミン成分と、テトラカルボン酸二無水物成分と、を反応させるポリアミド酸の製造方法であって、
前記ジアミン成分が、〔1〕~〔3〕のいずれか1項に記載のアミノ化合物を含有することを特徴とするポリアミド酸の製造方法。
〔8〕〔7〕に記載の方法で得られたポリアミド酸を、さらにイミド化することを特徴とするポリイミドの製造方法。
本発明のアミノ化合物は、下記一般式(1)で表される構造を含む置換基を少なくとも2つ有するとともに、メチレン基に結合した第1級アミノ基を少なくとも2つ有する。
すなわち、前記式(1)で表される構造は、巨大な脂肪(炭化水素)鎖であることから、分子の自由体積を大きくすることができると考えられ、自由体積を大きくすることで、極性基であるアミノ基及びこれに由来する基(例えば、ポリイミドとして用いられる場合はイミド基)の全体の体積に占める割合を低下させることができると考えられる。そうすると、分子(及び樹脂)全体の双極子モーメントを小さくすることができると考えられる。ここで、誘電正接に関しては、樹脂(誘電体)に電圧をかけた際に、双極子モーメントが電場に応答して運動することで電気エネルギーの一部が熱に変換されてロス(誘電損)が発生するが、この電気エネルギー損失の指標が誘電正接とされているところ、前記のような、自由体積の増大・双極子モーメントの低下が有効であると推察される。
メチレン基に結合した第1級アミノ基を有するようにすることで、メチンや4級炭素にアミノ基が結合している場合に比べて、アミノ基近傍の構造のかさ高さを低くすることができると考えられ、それによって、アミノ基の隣の炭素が3級や4級炭素である場合と比較して、アミノ基を介した他の官能基(例えば、酸無水物基やエポキシ基など)との反応(接近)が行われ易くなると考えらえる。
本発明のアミノ化合物は、その製造方法は制限されず、公知の合成・製造技術を用いることができるが、低誘電正接に寄与するような自由体積が大きく尚且つ低極性の脂肪族骨格(t-ブチル基、メチル基、メチレン基など)を形成すること等の目的から、総じて、前記一般式(1)の構造を含む置換基を有する化合物を用いて、それを当該化合物どうしか、或いは他のアルキル鎖等と結合させて炭素-炭素結合を形成させてアミノ化合物の前駆体を得た後に、最後に当該前駆体中の所定の官能基をアミノ基に変換する手法を好適に用いることが好ましい。
一般式(2)のアミノ化合物は、前記一般式(1)の構造を含む置換基を有する化合物と、脂肪族ジニトリル化合物とを、強塩基を用いたカップリング反応を経由して結合させたのちに、ニトリル基をアミノ基に変換する手順を含むことが好ましい。
一般式(4)のアミノ化合物は、前記一般式(1)の構造を含む置換基と、エステル結合と、不飽和二重結合とを有する不飽和化合物を得たのちに、当該不飽和結合を介した二量化反応を行い、次いで、得られた前記不飽和化合物の二量体におけるエステル結合をアミド結合に変換する反応を経由したのちに、該アミド結合をアミノ基に変換する手順を含むことが好ましい。
前記した化合物Eを例にとって、説明する。すなわち、原料化合物として、一般式(1)の構造を含む置換基を有するアルデヒド化合物を用いて、同じか又は異なるアルデヒド化合物をアルドール反応により二量化させる。一般式(1)の構造を含む置換基を有するアルデヒド化合物としては、3,5,5-トリメチルヘキサナールなどを挙げることができる。例えば、3,5,5-トリメチルヘキサナールをアルドール反応により二量化させ、下記化合物aを得る。この反応は、公知の手順・条件などを適宜採用することができるが、例えば、Bulletin of the Chemical Society of Japan, 1997, vol. 70, #8, p.1879-1886などを参照することができる。アルドール反応は一般的に構造異性体の混合物ができるが、本発明においては、必要な化合物を公知の方法で精製して合成手順を進めてもよく、混合物の状態で合成手順を進めてもよい。
なお、この一連の製造方法の各工程でも副生成物が生成する可能性があるが、通常行われるようなカラムクロマトグラフィーなどの精製手段を用いて精製することができる。
3,5,5-トリメチルヘキサナールとアセトアルデヒドを物質量比1:1でアルドール反応により反応させ、下記化合物fを合成する。Pinnik酸化反応によりアルデヒドをカルボン酸に変換し、メチルエステル化合物を合成する。水酸基をトシル化し、ジアザビシクロウンデセン(DBU)を用いて脱離反応を行うことで、アルケン(下記化合物g)を合成する。活性白土を触媒としてアルケン(下記化合物g)を二量化させ、下記化合物hを得る。化合物hのメチルエステル部位を水酸化ナトリウムで加水分解を行い、硝酸マグネシウム6水和物を触媒として尿素を作用させ、1級アミド(下記化合物i)を合成し、水素化アルミニウムリチウムを用いてアミドをアミンに変換することで、メチレン基に結合した第1級アミノ基を有する目的のアミノ化合物を得ることができる(前掲の化合物F)。この反応についても、前記した文献などを参照し、公知の手順・条件などを適宜採用することができる。
3,5,5-トリメチルヘキサナールとアセトアルデヒドを物質量比1:1でアルドール反応により反応させ、下記化合物jを合成する。Pinnik酸化反応によりアルデヒドをカルボン酸に変換し、メチルエステル化合物(下記化合物k)を合成する。水酸基をトシル化し、ジアザビシクロウンデセン(DBU)を用いて脱離反応を行うことで、アルケン(下記化合物l)を合成する。活性白土を触媒として前掲のアルケン(前記化合物c)と下記アルケン(下記化合物l)とを反応させ、下記化合物mを得る。化合物mのメチルエステル部位を水酸化ナトリウムで加水分解を行い、硝酸マグネシウム6水和物を触媒として尿素を作用させ、1級アミド(下記化合物n)を合成し、水素化アルミニウムリチウムを用いてアミドをアミンに変換することで、メチレン基に結合した第1級アミノ基を有する目的のアミノ化合物を得ることができる(前掲の化合物G)。この反応についても、前記した文献などを参照し、公知の手順・条件などを適宜採用することができる。
前記のとおり、本発明のアミノ化合物は、低誘電正接を可能とすることから、ポリアミド酸及びポリイミドのジアミン成分として好適である。ジアミン成分として本発明のアミノ化合物を用いること以外は、公知の方法でポリアミド酸及びポリイミドを得ることができる。この場合、ジアミン成分として本発明のアミノ化合物は、前述のとおりの含有量で用いられることが好ましい。
ここで、本発明のアミノ化合物以外のジアミン成分としては、ポリイミド酸及びポリイミドの製造に使用される公知のものを制限なく用いることができるが、芳香族ジアミン化合物が好ましい。また、脂肪族骨格を有するジアミン化合物を用いてもよい。例えば、3,3’-ジアミノベンゾフェノン、3,4’-ジアミノベンゾフェノン、4,4’-ジアミノベンゾフェノン、4,4’-ビス[4-(4-アミノ‐α,α‐ジメチルベンジル)フェノキシ]ベンゾフェノン、4,4’-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゾフェノン4,4’-ビス(3-アミノフェノキシ)ベンゾフェノン(BABP)、1,3-ビス[4-(3-アミノフェノキシ)ベンゾイル]ベンゼン(BABB)、1,4-ビス(4-アミノベンゾイル)ベンゼン、1,3-ビス(4-アミノベンゾイル)ベンゼン、3,3’-ジアミノジフェニルスルフィド、3,4’-ジアミノジフェニルスルフィド、4,4’-ジアミノジフェニルスルフィド、3,3'-ジアミノジフェニルスルホン、4,4'-ジアミノジフェニルスルホン、ビス[4-(3-アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、ビス[4-(4-アミノフェノキシ)フェニル]スルホン、3,7-ジアミノ-2,8-ジメチルベンゾチオフェンスルホン、2,2’-ビス(トリフルオロメチル)-4,4’-ジアミノビフェニル(TFMB)、2,2’-ジフルオロー4,4’-ジアミノビフェニル、3,3’-ジフルオロー4,4’-ジアミノビフェニル、4,4’-ジアミノジフェニルエーテル(4,4’-DAPE)、3,3-ジアミノジフェニルエーテル、ビス(p-β-アミノ-t-ブチルフェニル)エーテル、2,2-ビス[4-(4-アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、1,3-ビス(3-アミノフェノキシ)ベンゼン(APB)、1,3-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン(TPE-R)、又は1,4-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼンが挙げられる。より好ましくは、4,4’-ジアミノジフェニルエーテル(4,4’-DAPE)、1,3-ビス(3-アミノフェノキシ)ベンゼン(APB)、1,3-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン(TPE-R)、又は1,4-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン、2,2’-ジメチル-4,4’-ジアミノビフェニル(m-TB)、3,3’-ジメチル-4,4’-ジアミノビフェニル、4,4’-ジアミノジフェニルエーテル、3,4’-ジアミノジフェニルエーテル、4,6-ジメチル-m-フェニレンジアミン、2,5-ジメチル-p-フェニレンジアミン、2,4-ジアミノメシチレン、4,4’-メチレンジ-o-トルイジン、4,4’-メチレンジ-2,6-キシリジン、4,4’-メチレン-2,6-ジエチルアニリン、2,4-トルエンジアミン、m-フェニレンジアミン、p-フェニレンジアミン、4,4’-ジアミノジフェニルプロパン、3,3’-ジアミノジフェニルプロパン、4,4’-ジアミノジフェニルエタン、3,3’-ジアミノジフェニルエタン、4,4’-ジアミノジフェニルメタン、3,3’-ジアミノジフェニルメタン、4,4’-ジアミノビフェニル、3,3’-ジアミノビフェニル、3,3’-ジメチル-4,4’-ジアミノビフェニル、3,3’-ジメトキシ-4,4’-ジアミノビフェニル、4,4’-ジアミノ-p-テルフェニル、3,3’-ジアミノ-p-テルフェニル、ビス(p-β-メチル-δ-アミノペンチル)ベンゼン、p-ビス(2-メチル-4-アミノペンチル)ベンゼン、p-ビス(1,1-ジメチル-5-アミノペンチル)ベンゼン、1,5-ジアミノナフタレン、2,6-ジアミノナフタレン、2,4-ビス(β-アミノ-t-ブチル)トルエン、2,4-ジアミノトルエン、m-キシレン-2,5-ジアミン、p-キシレン-2,5-ジアミン、m-キシリレンジアミン、p-キシリレンジアミン、2,6-ジアミノピリジン、2,5-ジアミノピリジン、2,5-ジアミノ-1,3,4-オキサジアゾール、ピペラジン、9,9-ビス(4-アミノフェニル)フルオレン、4,4’-ジアミノベンズアニリド、5-アミノ-2-(4-アミノフェニル)ベンゾイミダゾール、5-アミノ-2-(4-アミノフェニル)ベンゾオキサゾールなどの芳香族ジアミン化合物や、ダイマージアミン、ヘキサメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン等の脂肪族ジアミン等が挙げられる。
機械学習による性能評価予測モデルについては、公知のものを用いることができ、さらには、目的などに応じて適宜変更や改変をしたものであってもい。例えば、高分子などの化合物を対象とする機械学習の手順としては、高分子やそのモノマーの分子構造情報と材料物性とを収集し、次いで高分子やそのモノマーの分子構造情報を数値(説明変数)に変換したのちに、説明変数と高分子の材料物性(目的変数)との関係性を推定モデルとして求める方法が一例として挙げられる。高分子やそのモノマーの分子構造を説明変数に変換する手法としては、たとえばRDKitなどのオープンソースのライブラリや、数密度ECFP法(Minami et al MRS Advances 2018 2975-2980)のような公知の手法を用いることができる。教師データを学習し、推定モデルを作成するためには、scikit-learnなどのオープンソースの機械学習ライブラリを用いることができ、目的の評価や材料開発に応じて適宜変更・改変して使用することができる。
・BTDA:3,3’,4,4’-ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物
・PMDA:ベンゼン-1,2,4,5-テトラカルボン酸二無水物
・TPE-R:1,3-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン
・TAHQ:p-フェニレンビス(トリメリテート無水物)
・m-TB:2,2’-ジメチルベンジジン
・DDA:炭素数36の脂肪族ジアミン(クローダジャパン株式会社製、商品名;PRIAMINE1074、アミン価;210mgKOH/g、環状構造及び鎖状構造のダイマージアミンの混合物、ダイマー成分の含有量;95重量%以上)
・下記化合物A~I
(化合物Aの製造)
アルゴンガス雰囲気下、反応容器に脱水テトラヒドロフランを仕込み、攪拌した。次に、氷冷下15℃以下で水素化アルミニウムリチウムを添加した。これに氷冷下5℃以下で、原料であるイソステアリン酸(2,2,4,8,10,10-ヘキサメチルウンデカン-5-カルボン酸)600gを滴下した。滴下終了後、室温に自然昇温し、終夜攪拌した。反応液を氷冷し、テトラヒドロフラン3Lで希釈した。硫酸ナトリウム10水和物600gを加えて攪拌し、クエンチした。反応液をろ過し、得られたろ液を濃縮し、無色オイル状の下記化合物2を501.2g得た。
次いで、アルゴンガス雰囲気下、反応容器に化合物2、四臭化炭素、脱水ジクロロメタン5Lを仕込み、攪拌した。これに氷冷下7℃以下で、トリフェニルホスフィン/ジクロロメタン溶液1.25Lを滴下した。滴下終了後、室温に昇温し、終夜攪拌した。反応液を濃縮し、得られた残渣にイソプロピルエーテル1.2L、ヘプタン5Lを加えて、50℃に加熱しながら撹拌した。溶液をろ過し、ろ液を濃縮し、オイル状の粗体を673g得た。これをカラムクロマトグラフィーにより精製(SiO2, ヘプタン)し、無色オイルとして579.9gの下記化合物3を得た。
次いで、アルゴンガス雰囲気下、反応容器に原料であるデカンジニトリル、前記化合物3、脱水テトラヒドロフラン、N,N’-ジメチルプロピレン尿素を仕込み、攪拌した。これに氷冷下5℃以下で、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミドを滴下した。滴下終了後、室温に昇温し、終夜攪拌した。反応液を氷冷し、10%塩化アンモニウム水溶液5.4Lを滴下してクエンチした。分液処理にて有機層を分取した。得られた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で分液洗浄した後、有機層に乾燥剤として硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。乾燥剤をろ別し、ろ液を濃縮し、オイル状の粗体を得た。これをカラムクロマトグラフィーにより精製(SiO2, ヘプタン/酢酸エチル=10/1)し、無色オイルとして205.2gの下記化合物4を得た。
そして、アルゴンガス雰囲気下、反応容器に前記化合物4、脱水ジエチルエーテルを仕込み、攪拌した。これに氷冷下8℃以下で、水素化アルミニウムリチウムを添加した。添加終了後、室温に昇温し、終夜攪拌した。反応液を氷冷し、12℃以下で蒸留水(35mL)、15%水酸化ナトリウム水溶液(35mL)、蒸留水(105mL)を順次滴下してクエンチを行った。析出物をろ別した。得られたろ液に乾燥剤として硫酸ナトリウムを加えて乾燥した。乾燥剤をろ別し、ろ液を濃縮し、201gの前掲の化合物Aの粗生成物を得た。粗生成物にジエチルエーテル1L、活性炭(20g)を加えて攪拌した。ろ過にて活性炭を除去し、ろ液を濃縮して、薄緑色オイルとして197.7gの前掲の化合物Aを得た。
得られた化合物Aについて、1H-NMR及びESI-MS測定により同定を行った。手順は以下のとおりである。
1H-NMR測定:化合物AをCDCl3に溶解し、溶液をNMR管に移し、測定した。日本電子製FT-NMR装置(JNM-ECA 400)を用いて測定した。結果は以下のとおりである。図1にスペクトルを示した。
1H-NMR(400MHz,CDCl3):δ=2.7~2.4(m,4H),1.4~0.8(m,92H)
(化合物Aと酸二無水物を用いたポリイミドの製造方法)
BTDA、DDA、化合物Aを表1の物質量比になるように混合し、N-メチル-2-ピロリドン及びキシレンを装入し、40℃でよく混合して、実施例2及び比較例1の各ポリアミド酸溶液を得た。これらの各ポリアミド酸溶液を撹拌しながら190℃に昇温し、N-メチル-2-ピロリドン及びキシレンを加えてそれぞれポリイミド溶液を得た。得られたポリイミド樹脂の重量平均分子量(Mw)は約43000(実施例2)、約58000(比較例1)であった。
得られたポリイミド溶液を離型フィルムの片面に塗布し、80℃で乾燥を行い、ポリイミドフィルム1を得た。
誘電正接は、Agilent社製、商品名;ベクトルネットワークアナライザE8363C及びSPDR共振器を用いて、所定の周波数における樹脂シート(硬化後の樹脂シート)の比誘電率及び誘電正接を測定した。なお、測定に使用した樹脂シートは、温度;23℃、湿度;50%の条件下で、48時間放置したものである。
ポリイミド分子構造の構造記述子を説明変数に、10GHzにおける誘電正接の実測データを目的変数として、Lasso回帰法により種々のポリイミド材料の教師データを学習し、誘電正接推定モデルを作成した。
この推定モデルを用いて、教師データに含まれないポリイミド材料4種の誘電正接を推定し、実測値と比較した。ポリイミド材料4種は前記と同様の方法でポリイミドフィルムとして作製して評価した。その結果、表2及び図3に示すように、誘電正接の実測値と誘電正接の推定値は良い一致を示した。実測値と推定値から計算した決定係数は0.97であった。なお決定係数とは、残差平方和を全平方和で割った値を、1から引いた数値であり、推定値が実測値をどの程度説明しているかを表す指標である。一般に、決定係数が0.5以上なら説明能力があり、1に近いほどその説明能力が高いとされていることから、今回作成した推定モデルの実測値に対する説明能力は十分高いと考えられる。
以上のことから、今回作成した推定モデルを用いることで、分子構造から誘電正接を精度よく推定することが可能である。
そして、前記したアミノ化合物(化合物A~I)の構造について、この推定モデルを用いて、以下の組成について、誘電正接を推定した。結果を表3に示す。
Claims (7)
- 下記一般式(1)で表される構造を含む置換基を少なくとも2つ有するとともに、メチレン基に結合した第1級アミノ基を少なくとも2つ有するアミノ化合物であって、
下記一般式(2)で表されることを特徴とするアミノ化合物。
[式(1)中、Xは結合位置を示す。]
[式(2)中、R 1 、R 2 はそれぞれ独立に水素原子又は下記一般式(3)の置換基を表す。R 3 は炭素数1以上のアルキレン基である。]
[式(3)中、Xは結合位置を示す。] - 下記一般式(1)で表される構造を含む置換基を少なくとも2つ有するとともに、メチレン基に結合した第1級アミノ基を少なくとも2つ有するアミノ化合物であって、
下記一般式(4)で表されることを特徴とするアミノ化合物。
[式(4)中、C1~Cnは炭素原子を表し、C1~Cnの側鎖R11,R12,・・・,Rn1,Rn2は独立に水素原子又は下記一般式(1)の構造を含む置換基を表し、R11,R12,・・・,Rn1,Rn2に一般式(1)の構造を含む置換基を少なくとも2つ以上含む。また、nは6以上12以下の整数である。]
[式(1)中、Xは結合位置を示す。] - ジアミン成分から誘導されるジアミン残基及びテトラカルボン酸二無水物成分から誘導されるテトラカルボン酸残基を含有するポリアミド酸であって、
前記ジアミン成分が、請求項1又は2に記載のアミノ化合物を含有することを特徴とするポリアミド酸。 - ジアミン成分から誘導されるジアミン残基及びテトラカルボン酸二無水物成分から誘導されるテトラカルボン酸残基を含有するポリイミドであって、
前記ジアミン成分が、請求項1又は2に記載のアミノ化合物を含有することを特徴とするポリイミド。 - 請求項1又は2に記載のアミノ化合物を製造する方法であって、次の(a)及び/又は(b)の手順を含むことを特徴とするアミノ化合物の製造方法。
(a):下記一般式(1)の構造を含む置換基を有する化合物と、脂肪族ジニトリルとを、強塩基を用いたカップリング反応を経由させたのちに、ニトリル基をアミノ基に変換すること。
(b):下記一般式(1)の構造を含む置換基と、エステル結合と、不飽和二重結合とを有する不飽和化合物を得たのちに、当該不飽和結合を介した二量化反応を行い、次いで、得られた前記不飽和化合物の二量体におけるエステル結合をアミド結合に変換する反応を経由したのちに、該アミド結合をアミノ基に変換すること。
[式(1)中、Xは結合位置を示す。] - ジアミン成分と、テトラカルボン酸二無水物成分と、を反応させるポリアミド酸の製造方法であって、
前記ジアミン成分が、請求項1又は2に記載のアミノ化合物を含有することを特徴とするポリアミド酸の製造方法。 - 請求項6に記載の方法で得られたポリアミド酸を、さらにイミド化することを特徴とするポリイミドの製造方法。
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Family Applications (1)
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| JP2022057548A Active JP7734616B2 (ja) | 2022-03-30 | 2022-03-30 | アミノ化合物、当該アミノ化合物を用いたポリアミド酸及びポリイミド、並びにこれらの製造方法 |
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| KR102693903B1 (ko) * | 2021-11-25 | 2024-08-09 | 피아이첨단소재 주식회사 | 저유전 폴리아믹산 및 폴리이미드 필름 |
Citations (2)
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|---|---|---|---|---|
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- 2023-03-16 TW TW112109821A patent/TW202402730A/zh unknown
Patent Citations (2)
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Non-Patent Citations (3)
| Title |
|---|
| Ivan Jerman et al.,Solar Energy Materials & Solar Cells,2010年,94,pp.232-245,doi: 10.1016/j.solmat.2009.09.008 |
| Ivan Jerman et al.,Thin Solid Films,2010年,518,pp.2710-2721,doi: 10.1016/j.tsf.2009.10.023 |
| 内田 幸恵 他,分析化学,2004年,53(9),pp.943-952 |
Also Published As
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