JP7635583B2 - アクリル系樹脂、およびこれを用いてなる粘着剤組成物、粘着剤、粘着フィルム、マスキング用粘着剤、マスキング用粘着フィルム - Google Patents
アクリル系樹脂、およびこれを用いてなる粘着剤組成物、粘着剤、粘着フィルム、マスキング用粘着剤、マスキング用粘着フィルム Download PDFInfo
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Description
[1] 下記の化学式(1)に示すアクリル系モノマー(a1-1)および/または下記の化学式(2)に示すアクリル系モノマー(a1-2)を含む共重合成分(a)を共重合してなることを特徴とするアクリル系樹脂(A)。
[3] [1]または[2]に記載のアクリル系樹脂(A)と、架橋剤(B)とを含有することを特徴とする粘着剤組成物。
[4] [3]に記載の粘着剤組成物が架橋されてなることを特徴とする粘着剤。
[5] [4]に記載の粘着剤からなる粘着剤層を有することを特徴とする粘着フィルム。
[6] [4]に記載の粘着剤を用いてなることを特徴とするマスキング用粘着剤。
[7] [4]に記載の粘着剤を用いてなることを特徴とするマスキング用粘着フィルム。
なお、「(メタ)アクリル」とはアクリルあるいはメタクリルを、「(メタ)アクリロイル」とはアクリロイルあるいはメタクリロイルを、「(メタ)アクリレート」とはアクリレートあるいはメタクリレートをそれぞれ意味するものである。また、「アクリル系樹脂」とは、少なくとも1種の(メタ)アクリレート系モノマーを含む重合成分を重合して得られる樹脂である。
また、本発明でいう「粘着剤」とは25℃(室温)でタックを有し、手で押しつける程度の軽い圧力で被着体と接着するものであり、「フィルム」とは、シート、フィルム、テープを概念的に包含するものである。
本発明のアクリル系樹脂(A)は、先に述べたように、下記の化学式(1)に示すアクリル系モノマー(a1-1)(以下、単にモノマー(a1-1)ということがある。)および/または下記の化学式(2)に示すアクリル系モノマー(a1-2)(以下、単にモノマー(a1-2)ということがある。)を含み、任意で、前記モノマー(a1-1)、(a1-2)を除いた水酸基および/またはカルボキシ基を有する共重合性モノマー(a2)(以下、単にモノマー(a2)ということがある。)、炭素数4~20のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー(a3)(以下、単にモノマー(a3)ということがある。)を含む共重合成分(a)を、共重合してなるものである。
上記モノマー(a1-1)は、下記の化学式(1)に示すアクリル系モノマーである。また、上記モノマー(a1-2)は、下記の化学式(2)に示すアクリル系モノマーである。
また、本発明に要求される水中や湿潤条件下での粘着性能を良好なものにする観点から、上記共重合成分(a)全体に対する、上記アクリル系モノマー(a1-1)およびアクリル系モノマー(a1-2)の合計割合は、0.01~50重量%であることが好ましく、0.1~40重量%であることがより好ましく、0.5~30重量%であることが更に好ましく、0.9~20重量%であることが特に好ましい。
上記アクリル系モノマー(a1-1)は、例えば、下記の反応式の通り、2-ヒドロキシエチルメタクリレートのメシル化により、メタンスルホン酸-2-エチルメタクリレートを得た後、上記メタンスルホン酸-2-エチルメタクリレートと没食子酸とを反応させることにより、合成することができる。
かかる2-ヒドロキシエチルメタクリレートとメタンスルホニルクロリドの配合モル比は、2-ヒドロキシエチルメタクリレート:メタンスルホニルクロリド=1:1.1~1:1.3程度である。
1H NMR(400MHz,CDCl3): δ=6.08(s、1H)、5.57-5.54(m、1H)、4.41-4.37(m、2H)、4.35-4.31(m、2H)、2.98(s、3H)、1.88(s、3H)
かかるメタンスルホン酸-2-エチルメタクリレートと没食子酸の配合モル比は、メタンスルホン酸-2-エチルメタクリレート:没食子酸=1:1.1~1:1.3程度である。
その後、溶媒を除去し、カラムクロマトグラフィで精製し、さらに酢酸エチル/n-ヘプタンの溶液で再結晶化を行う事で、上記アクリル系モノマー(1-a)(白色固体物)を得ることができる。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6): δ=9.22(s、3H)、6.94(s、2H)、6.05-6.02(m、1H)、5.71-5.67(m、1H)、4.46-4.36(m、4H)、1.87(t、3H)
上記アクリル系モノマー(a1-2)は、例えば、下記の式の通り、4-(クロロアセチル)カテコールとメタクリル酸とを反応させることにより、合成することができる。
かかるメタクリル酸と4-(クロロアセチル)カテコールの配合モル比は、メタクリル酸:4-(クロロアセチル)カテコール=1:0.4~1:0.6程度である。
上記反応後の混合液の溶媒を除去し、カラムクロマトグラフィで精製する事で、上記アクリル系モノマー(1-b)(白色固体物)を得ることができる。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6): δ=10.45-9.27(m、2H)、7.43-7.28(m、2H)、6.84(d、1H)、6.12(s、1H)、5.77(t、1H)、5.42(s、2H)、1.93(s、3H)
上記の、水酸基および/またはカルボキシ基を有する共重合性モノマー(a2)は、単独でもしくは二種以上併せて用いられる。そして、上記モノマー(a2)は、被着体密着性の観点から、(メタ)アクリル酸や(メタ)アクリレート系モノマーであることが好ましく、特に、(メタ)アクリル酸がより好ましい。
水酸基を有する共重合性モノマーとしては、例えば、2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、5-ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレート、6-ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、8-ヒドロキシオクチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステル、カプロラクトン変性2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等のカプロラクトン変性モノマー、ジエチレングリコール(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコール(メタ)アクリレート等のオキシアルキレン変性モノマー、2-アクリロイロキシエチル-2-ヒドロキシエチルフタル酸等の1級水酸基含有モノマー;2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、3-クロロ2-ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の2級水酸基含有モノマー;2,2-ジメチル2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート等の3級水酸基含有モノマー等が挙げられる。
これらの中でも、架橋剤との反応性に優れる点で1級水酸基含有モノマーが好ましく、特には2-ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、4-ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート好ましい。
また、カルボキシ基を有する共重合性モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸、2-(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタル酸、2-(メタ)アクリロイルオキシプロピルヘキサヒドロフタル酸、2-(メタ)アクリロイルオキシエチルフタル酸、2-(メタ)アクリロイルオキシプロピルフタル酸、2-(メタ)アクリロイルオキシエチルマレイン酸、2-(メタ)アクリロイルオキシプロピルマレイン酸、2-(メタ)アクリロイルオキシエチルコハク酸、2-(メタ)アクリロイルオキシプロピルコハク酸、クロトン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、マレイン酸モノメチル、イタコン酸モノメチル等が挙げられる。
なかでも粘着性の点、重合時の安定性の点で、アクリル酸が好ましい。
前記の、(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー(a3)は、通常、炭素数1~20のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーが用いられるが、好ましくは炭素数2~10のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマー、より好ましくは炭素数4~8のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸アルキルエステルモノマーが用いられる。
上記モノマー(a3)の具体例としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n-プロピル(メタ)アクリレート、n-ブチル(メタ)アクリレート、i-ブチル(メタ)アクリレート、t-ブチル(メタ)アクリレート、n-へキシル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレート、n-オクチル(メタ)アクリレート、イソデシル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、n-ラウリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。なかでも粘着物性に優れる点、重合時の安定性に優れる点でn-ブチル(メタ)アクリレート、2-エチルヘキシル(メタ)アクリレートが好ましく、より好ましくはn-ブチルアクリレートである。
これらのモノマーは、単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
また、(a1)~(a3)以外のモノマー(a4)としては、本発明の効果を阻害しない範囲で、任意で含まれていてもよい。
例えば、無水マレイン酸、無水イタコン酸等の酸無水物基含有ビニル系単量体;グリジシル(メタ)アクリレート、グリジシルα-エチルアクリレート、3,4-エポキシブチル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有ビニル系単量体;ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のアミノ基含有(メタ)アクリレート系のビニル系単量体;(メタ)アクリルアミド、N-t-ブチル(メタ)アクリルアミド、N-メチロール(メタ)アクリルアミド、N-メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N-ブトキシメチル(メタ)アクリルアミド、ダイアセトンアクリルアミド、マレイン酸アミド、マレイミド等のアミド基を含有するビニル系単量体;スチレン、α-メチルスチレン、ビニルトルエン、(メタ)アクリロニトリル、塩化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニル系単量体;ジビニルベンゼン、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3-ブチレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,6-ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、アリル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
上記その他のモノマー(a3)は、単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
本発明で用いられるアクリル系樹脂(A)は、前記特定のアクリル系モノマー(a1-1),(a1-2)や、その他のモノマーを含む共重合成分(a)を用いて、例えば、有機溶媒中に、重合開始剤を混合あるいは滴下して、重合することにより製造することができる。
そして、これらの有機溶媒の使用量は、通常、アクリル系樹脂(A)を構成する共重合成分(a)100重量部に対して10~900重量部である。
そして、これらの重合開始剤の使用量は、通常、共重合成分(a)に対して0.01~5重量%である。
かくして得られる上記アクリル系樹脂(A)の重量平均分子量(Mw)は、10万~300万であることが好ましく、より好ましくは20万~200万、更に好ましくは30万~180万、特に好ましくは35万~160万である。かかる重量平均分子量が小さすぎると耐久性が低下する傾向があり、大きすぎると調製時に希釈溶媒が大量に必要となり、乾燥性が低下し、粘着剤層中に残溶媒が多くなり耐久性が低下する傾向がある。
かかる分散度が高すぎるとリワーク性や耐久性が低下する傾向がある。なお、かかる分散度の下限は通常1である。
上記アクリル系樹脂(A)は、通常、溶媒等により粘度調整され、アクリル系樹脂(A)溶液として、本発明の粘着剤組成物に用いられる。希釈濃度としては、樹脂分濃度が、好ましくは5~60重量%、より好ましくは10~50重量%、更に好ましくは30~45重量%である。かかる濃度が高すぎると流動性が低下して取り扱いにくくなる傾向があり、低すぎると粘着剤としたときに塗工が困難となる傾向がある。
かかる粘度が高すぎると流動性が低下して取り扱いにくくなる傾向にあり、低すぎると粘着剤としたときに塗工が困難となる傾向がある。
本発明の粘着剤組成物には、糊残り性を向上させたり、粘着剤の耐久性を向上させたりする点で上記アクリル系樹脂(A)に加えて、更に架橋剤(B)を含有することが好ましい。
本発明の粘着剤組成物で用いられる架橋剤(B)とは、アクリル系樹脂(A)中の官能基と反応し、架橋構造を形成させるものであり、例えば、エポキシ系架橋剤、イソシアネート系架橋剤、アジリジン系架橋剤、メラミン系架橋剤、アルデヒド系架橋剤、アミン系架橋剤、金属キレート系架橋剤等が挙げられる。なかでも粘着性能やポットライフに優れる点で、エポキシ系架橋剤を用いることが好ましい。
上記架橋剤(B)は、単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらエポキシ系架橋剤のなかでも、1,3'-ビス(N,N-ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、N,N,N',N'-テトラグリシジル-m-キシレンジアミン等の多官能エポキシ樹脂が反応性の高さの点で好ましい。
これらイソシアネート系架橋剤のなかでも、トリレンジイソシアネート系架橋剤がポットライフと耐久性の点で好ましく、キシリレンジイソシアネート系架橋剤またはイソシアヌレート骨格含有イソシアネート系架橋剤がエージング時間短縮の点で好ましく、芳香環非含有イソシアネート系架橋剤が耐黄変性の点で好ましい。これらの中で具体的には、トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートとトリメチロールプロパンのアダクト体、およびヌレート体が、耐久性、ポットライフ、架橋速度のバランスに優れている点で好ましい。
本発明の粘着剤組成物には、その他の公知の添加剤を含有していてもよく、たとえば、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコールといったポリエーテル化合物、着色剤、顔料等の粉体、染料、界面活性剤、可塑剤、粘着性付与剤、表面潤滑剤、レベリング剤、軟化剤、酸化防止剤、老化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、重合禁止剤、無機または有機の充填剤、金属粉、粒子状物、箔状物等を使用する用途に応じて適宜添加することができる。また、制御できる範囲内で、還元剤を加えてのレドックス系を採用してもよい。これらは、単独でもしくは2種以上併せて用いることができる。
これら添加剤は、アクリル系樹脂(A)100重量部に対して5重量部以下であることが好ましく、より好ましくは3重量部以下、更に好ましくは1重量部以下の範囲である。
本発明の粘着剤組成物を乾燥および/または架橋させることにより粘着剤となる。かかる粘着剤は、水中や湿潤条件下でも、充分な粘着性能を発揮することができる。従って、マスキングフィルム用粘着剤、表面保護フィルム用粘着剤、表示ラベル用粘着剤、養生テープ用粘着剤等の各種部材用の粘着剤として好適に用いることができるが、なかでもマスキングフィルム用粘着剤として、特に建築用のマスキングフィルム用粘着剤として好適に用いられる。
かかる粘着剤層の形成にあたっては、架橋剤(B)を用いる場合、架橋剤(B)全体の添加量を調整することとともに、架橋処理温度や架橋処理時間の影響を充分に考慮することが好ましい。
粘着剤は、種々の基材上に粘着剤層として積層させることができる。かかる粘着剤層の厚みは、5~300μmが好ましく、より好ましくは10~200μm、更に好ましくは20~150μmである。かかる粘着剤層が薄すぎると、厚み精度が低下したり粘着力が低くなる傾向があり、厚すぎると粘着フィルムをロール状にした際に端からはみ出したりする傾向がある。
本発明の粘着フィルムは、上記粘着剤層をプラスチックフィルム等の基材フィルムに積層したものである。
上記粘着フィルムには、粘着剤層に基材フィルムが積層されている面とは逆の面に、更に離型フィルムを設けることが好ましい。
これらのなかでも、上記〔2〕の方法で、常温(23℃)状態でエージングする方法が、熱により基材フィルムを痛めない点、基材フィルムと粘着剤層との密着性に優れる点で好ましい。
下記に示される調製方法に従い、アクリル系樹脂(A-1)~(A-6),(A'-1)を調製した。なお、各アクリル系樹脂の組成および物性等を後記の表1に示す。
表1に示す、上記アクリル系樹脂の、重量平均分子量(分子量Mw)、分散度、ガラス転移温度(Tg)に関しては、前述の方法に従って測定した。
表1に示す粘度の測定に関しては、JIS K7117-1(1999)のブルックフィールド形回転粘度計を用いた粘度計法に準じて測定した。
また、各アクリル系樹脂の材料として準備したアクリル系モノマー(a)[(a1-1),(a1-2)]は、下記の化学式で示したモノマーである。
回転子を入れた三つ口フラスコに滴下漏斗を取り付けた後、フラスコ内に2-ヒドロキシエチルメタクリレート(95.0g、0.73mol)を入れ、テトラヒドロフラン(1000mL)に溶解させたうえで、トリエチルアミン(89.2g、0.88mol)を加えた。このようにして得られた混合液を、0℃に冷却した後、上記混合液に対し、メタンスルホニルクロリド(101.5g、0.89mol)を滴下ロートに入れてゆっくりと滴下した。滴下後、上記混合液を25℃で16時間反応させた。
つぎに、上記反応後の混合液に水(800mL)を加え、生成物を酢酸エチル(800mL×3回)で有機層に抽出した。酢酸エチル溶液は水(800mL)、ブライン(800mL)の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水させた。その後、溶媒をエバポレーターで除去し、メタンスルホン酸-2-エチルメタクリレート(黄色液体、151.0g)を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl3): δ=6.08(s、1H)、5.57-5.54(m、1H)、4.41-4.37(m、2H)、4.35-4.31(m、2H)、2.98(s、3H)、1.88(s、3H)
反応液を室温に戻し、水(300mL)と1N塩酸水溶液(70mL)を加え、生成物を酢酸エチル(400mL×3回)で有機層に抽出した。酢酸エチル溶液は水(400mL)、ブライン(500mL)の順で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで脱水させた。その後、溶媒をエバポレーターで除去し、カラムクロマトグラフィ(充填剤:シリカゲル、溶剤:ヘキサン/酢酸エチル混合液)で精製し、さらに酢酸エチル/n-ヘプタン=1/8(270mL)の溶液で再結晶化を行う事で、アクリル系モノマー(a1-1)(白色固体、26.0g)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6): δ=9.22(s、3H)、6.94(s、2H)、6.05-6.02(m、1H)、5.71-5.67(m、1H)、4.46-4.36(m、4H)、1.87(t、3H)
回転子を入れた三つ口フラスコに滴下漏斗を取り付けた後、フラスコ内に4-(クロロアセチル)カテコール(75.0g、0.40mol)とメタクリル酸(76.1g、0.88mol)を入れ、アセトニトリル(1200mL)に溶解させた。このようにして得られた混合液を、0℃に冷却した後、上記混合液に対し、トリエチルアミン(85.4g、0.84mol)を滴下ロートに入れ、窒素気流化でゆっくりと滴下した。滴下後、その混合液を80℃で20時間反応させた。
そして、上記反応後の混合液を室温に戻し、pHが4になるまで2N塩酸水溶液を添加し、水(1000mL)を加えたうえで、生成物をジクロロメタン(1100mL×2回)で有機層に抽出した。ジクロロメタン溶液は無水硫酸ナトリウムで脱水した後、溶媒をエバポレーターで除去し、カラムクロマトグラフィ(充填剤:シリカゲル、溶剤:ヘキサン/酢酸エチル混合液)で精製する事で、アクリル系モノマー(a1-2)(白色固体、46.7g)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO-d6): δ=10.45-9.27(m、2H)、7.43-7.28(m、2H)、6.84(d、1H)、6.12(s、1H)、5.77(t、1H)、5.42(s、2H)、1.93(s、3H)
還流冷却器、撹拌器、窒素ガスの吹き込み口及び温度計を備えた4ツ口丸底フラスコに、アクリル系樹脂(A-1)の共重合成分(モノマー)である、n-ブチルアクリレート(BA)91部と、アクリル酸(AAc)8部と、アクリル系モノマー(a1-1)を1部仕込み、さらに、メチルエチルケトン45部、アセトン45部、重合開始剤として2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.038部を仕込み、撹拌しながら昇温し、内温を沸点まで上昇させて反応を開始させた。次いでAIBNを0.023%含むメチルエチルケトン溶液33.8部を2時間にわたって滴下した。更に、重合途中に、メチルエチルケトン33.8部にAIBN0.023部を混合させた混合溶液、メチルエチルケトン25部にAIBN0.015部を混合させた混合溶液を逐次追加しながら還流下7.5時間反応させることにより、アクリル系樹脂(A-1)の溶液を得た。
後記の表1に示す通りのモノマー組成に変更した。それ以外は、上記アクリル系樹脂(A-1)の調製方法に準じて重合を行い、アクリル系樹脂溶液を得た。
温度計、撹拌機、滴下ロート及び還流冷却器を備えた反応器内に、酢酸エチル61.3部、2,2’-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)0.037部を仕込み、撹拌しながら内温を沸点まで昇温させた後、アクリル系樹脂(A’-1)の共重合成分(モノマー)である、n-ブチルアクリレート(BA)91.9部と、アクリル酸(AAc)8部と、2-ヒドロキシエチルメタクリレート(HEMA)0.1部とを混合溶解させた混合液を2時間にわたって滴下した。更に、重合途中に、トルエン13.3部に、AIBN0.08部を追加し、還流下6.0時間反応させた後、酢酸エチル90.68部、トルエン2.03部で希釈してアクリル系樹脂(A’-1)の溶液を得た。
多官能エポキシ樹脂(B-1):TETRAD-C(三菱ガス化学社製)
〔粘着剤組成物の調製〕
上記で得られたアクリル系樹脂(A-1)の固形分100部に対して、エポキシ系架橋剤(B-1)0.1部を配合し、粘着剤組成物を調製した。
上記で調製した粘着剤組成物を乾燥後の粘着剤層の厚みが約25μmになるように、基材のPETフィルム(厚み38μm)に塗布した後、100℃で2分間乾燥させた。その後、塗工面に、離型処理されたPETフィルム(離型フィルム:厚み38μm)を貼着して粘着剤層を保護し、粘着フィルムを作製した。
得られた粘着フィルムを用いて下記の各特性の評価を行った。結果を、後記の表2に示す。
(乾燥面への粘着力)
上記で得られた粘着フィルムを40℃で3日間エージング処理した後、25mm×100mmの試験片を作製し、離型フィルムを剥がしたうえで、ステンレス板(SUS304BA板)に、23℃、相対湿度50%の雰囲気下にて2kgゴムローラー2往復で加圧貼付し、同雰囲気下で30分間静置した後、剥離速度300mm/minで180度剥離強度(N/25mm)を測定した。
上記で得られた粘着フィルムを40℃で3日間エージング処理した後、25mm×100mmの試験片を作製し、離型フィルムを剥がしたうえで、表面を精製水で濡らしたステンレス板(SUS304BA板)に、23℃、相対湿度50%の雰囲気下にて2kgゴムローラー2往復で加圧貼付し、同雰囲気下で30分間静置した後、剥離速度300mm/minで180度剥離強度(N/25mm)を測定し、以下の基準で評価した。
(評価基準)
○・・・9.0N/25mm以上
△・・・5.0N/25mm以上、9.0N/25mm未満
×・・・5.0N/25mm未満
上記で得られた粘着フィルムを40℃で3日間エージング処理した後、25mm×100mmの試験片となるよう作製し、離型フィルムを剥がしたうえで、表面を精製水で濡らしたステンレス板(SUS304BA板)に、23℃、相対湿度50%の雰囲気下にて2kgゴムローラー2往復で加圧貼付し、同雰囲気下で30分間静置した後、剥離速度300mm/minで180度剥離後の被着体表面の様子を観察し、以下の基準で評価した。
(評価基準)
○:糊残りは確認されなかった
×:糊残りが確認された
下記の表2に示すアクリル系樹脂を使用した以外は実施例1と同様にして粘着剤組成物を調製し、粘着フィルムを作製した。得られた粘着剤組成物および粘着フィルムを用いて、実施例1と同様の評価を行った。結果を、下記の表2に併せて示す。
このことからも、アクリル系樹脂が特定構造のモノマーを共重合成分として含むことが重要であることが分かる。
Claims (6)
- 上記共重合成分(a)における、上記アクリル系モノマー(a1-1)およびアクリル系モノマー(a1-2)の合計割合が0.01~50重量%であることを特徴とする、請求項1記載の粘着剤組成物。
- 請求項1または2記載の粘着剤組成物が架橋されてなることを特徴とする粘着剤。
- 請求項3記載の粘着剤からなる粘着剤層を有することを特徴とする粘着フィルム。
- 請求項3記載の粘着剤を用いてなることを特徴とするマスキング用粘着剤。
- 請求項3記載の粘着剤を用いてなることを特徴とするマスキング用粘着フィルム。
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