JP7575729B2 - ジアミン及び重合体 - Google Patents
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Description
本発明の液晶配向剤に用いられる特定ジアミンは、下記式(1)の構造を有する。
本発明のジアミン(v)は、下記式(S1)~(S3)で表される構造からなる群より選ばれる少なくとも1種を有する。
本実施形態のジアミン成分は、その他のジアミンとして、光照射により重合若しくはラジカルを発生する機能を有するジアミンや国際公開公報WO2015/046374の段落[0169]に記載のジアミン、段落[0171]~[0172]に記載のカルボキシル基や水酸基を有するジアミン、段落[0173]~[0188]に記載の窒素含有複素環を有するジアミンや特開2016-218149号公報の段落[0050]に記載の窒素含有構造を有するジアミン、1,3-ビス(3-アミノプロピル)-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン、1,3-ビス(4-アミノブチル)-1,1,3,3-テトラメチルジシロキサン等のオルガノシロキサン含有ジアミンを挙げることができる。これらの中でも、PSA(Polymer Sustained Alignment)方式の液晶表示素子を作製する場合においては、応答速度を高める観点から、光照射により重合若しくはラジカルを発生する機能を有するジアミンを用いることが好ましい。
その他のジアミンの好ましい具体例として、m-フェニレンジアミン、p-フェニレンジアミン、4,4’-ジアミノビフェニル、3,3’-ジメチル-4,4’-ジアミノビフェニル、3,3’-ジフルオロ-4,4’-ジアミノビフェニル、4,4’-ジアミノジフェニルメタン、4,4’-ジアミノジフェニルエーテル、4,4’-ジアミノジフェニルアミン、N-メチル(4,4’-ジアミノジフェニル)アミン、4,4’-ジアミノベンゾフェノン、1,4-ジアミノナフタレン、2,6-ジアミノナフタレン、1,2-ビス(4-アミノフェニル)エタン、1,3-ビス(4-アミノフェニル)プロパン、1,4-ビス(4-アミノフェニル)ブタン、1,4-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン、1,4-ビス(4-アミノフェニル)ベンゼン、1,3-ビス(4-アミノフェニル)ベンゼン、1,4-ビス(4-アミノベンジル)ベンゼン、1,3-ビス(4-アミノフェノキシ)ベンゼン、4,4’-[1,4-フェニレンビス(メチレン)]ジアニリン、1,4-フェニレンビス[(4-アミノフェニル)メタノン]、1,4-フェニレンビス(4-アミノベンゾエート)、ビス(4-アミノフェニル)テレフタレート、ビス(4-アミノフェニル)イソフタレート、N,N’-(1,4-フェニレン)ビス(4-アミノベンズアミド)、N,N’-ビス(4-アミノフェニル)テレフタルアミド、N,N’-ビス(4-アミノフェニル)イソフタルアミド、9,10-ビス(4-アミノフェニル)アントラセン、2,2’-ビス[4-(4-アミノフェノキシ)フェニル]プロパン、2,2’-ビス(4-アミノフェニル)プロパン、1,3-ビス(4-アミノフェノキシ)プロパン、1,4-ビス(4-アミノフェノキシ)ブタン、1,5-ビス(4-アミノフェノキシ)ペンタン、1,6-ビス(4-アミノフェノキシ)へキサン、1,7-ビス(4-アミノフェノキシ)ヘプタン、1,8-ビス(4-アミノフェノキシ)オクタン、1,9-ビス(4-アミノフェノキシ)ノナン、1,10-(4-アミノフェノキシ)デカン、ビス(4-アミノシクロヘキシル)メタン、1,3-ジアミノプロパン、1,4-ジアミノブタン、1,5-ジアミノペンタン、1,6-ジアミノへキサン、2,4-ジアミノ安息香酸、2,5-ジアミノ安息香酸、3,5-ジアミノ安息香酸、4,4’-ジアミノビフェニル-3-カルボン酸、4,4’-ジアミノジフェニルメタン-3-カルボン酸、4,4’-ジアミノジフェニルエタン-3-カルボン酸、4,4’-ジアミノビフェニル-3,3’-ジカルボン酸、4,4’-ジアミノビフェニル-2,2’-ジカルボン酸、3,3’-ジアミノビフェニル-4,4’-ジカルボン酸、3,3’-ジアミノビフェニル-2,4’-ジカルボン酸、4,4’-ジアミノジフェニルメタン-3,3’-ジカルボン酸、4,4’-ジアミノジフェニルエタン-3,3’-ジカルボン酸、4,4’-ジアミノジフェニルエーテル-3,3’-ジカルボン酸、2,6-ジアミノピリジン、3,4-ジアミノピリジン、2,4-ジアミノピリミジン、3,6-ジアミノカルバゾール、N-メチル-3,6-ジアミノカルバゾール、1,4-ビス-(4-アミノフェニル)-ピペラジン、3,6-ジアミノアクリジン、N-エチル-3,6-ジアミノカルバゾール、N-フェニル-3,6-ジアミノカルバゾール、N,N’-ビス(4-アミノフェニル)-ベンジジン、N,N’-ビス(4-アミノフェニル)-N,N’-ジメチルベンジジン、下記式(D-2-1)~式(D-2-8)のそれぞれで表される化合物、
R10は、上記式[p1]~[p7]から選ばれる構造を表す。光反応性の観点から、[p1]、[p2]、[p4]が好ましい。
光照射によりラジカルを発生する機能を有するジアミンとしては、例えば紫外線照射により分解しラジカルを発生するラジカル発生構造を有する部位を側鎖に有するジアミンが挙げられ、例えば下記式(R)で示すジアミンが挙げられる。
重合体(P)を得るためのテトラカルボン酸成分の例としては、テトラカルボン酸、テトラカルボン酸二無水物、テトラカルボン酸ジハライド、テトラカルボン酸ジアルキルエステル又はテトラカルボン酸ジアルキルエステルジハライドが挙げられ、本発明では、これらを総称してテトラカルボン酸成分とも称する。
本発明に用いるポリアミド酸は、上記ジアミン成分と上記テトラカルボン酸二無水物とを反応させて得ることができるが、この方法は限定されない。一般的には、溶媒中で混合することにより反応させてポリアミド酸とすることができ、その際に用いる溶媒としては、生成したポリイミド前駆体が溶解するものであれば特に限定されない。ここでの溶媒の例としては、N-メチル-2-ピロリドン、N-エチル-2-ピロリドン又はγ-ブチロラクトン、N,N-ジメチルホルムアミド、N,N-ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド又は1,3-ジメチル-イミダゾリジノン等が挙げられる。また、ポリイミド前駆体の溶媒溶解性が高い場合、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、シクロペンタノン、4-ヒドロキシ-4-メチル-2-ペンタノン、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノプロピルエーテルで表される溶媒等を用いることができる。
本発明のポリアミド酸エステルを製造するための具体的な方法として、(1)カルボン酸基をジアルキルエステル化したテトラカルボン酸と1級又は2級のジアミンとを重縮合させる方法、(2)カルボン酸基をジアルキルエステル化若しくはジハロゲン化したテトラカルボン酸ジアルキルジハライドと1級又は2級のジアミンとを重縮合させる方法、又は(3)ポリアミド酸のカルボキシ基をエステルに変換する方法、の3つの方法を挙げることができる。ポリアミド酸アルキルエステルは、上記(2)又は(3)の製造方法が好ましい。
本発明に用いるポリイミドは、上記ポリイミド前駆体を脱水閉環することにより得ることができる。ここでいうポリイミドは、アミド酸基又はアミド酸エステル基の閉環率(イミド化率ともいう)は、必ずしも100%である必要はなく、用途や目的に応じて任意に調整できる。ポリイミド前駆体をイミド化させる方法としては、ポリイミド前駆体の溶液をそのまま加熱する熱イミド化、又はポリイミド前駆体の溶液に触媒を添加する触媒イミド化が挙げられる。
本発明の液晶配向剤は、上記の重合体(P)を1種又は2種以上を含有する。また、重合体(P)以外のその他の重合体を含有していてもよい。重合体の形式としては、ポリアミド酸、ポリイミド、ポリアミド酸エステル、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレア、ポリオルガノシロキサン、セルロース誘導体、ポリアセタール、ポリスチレン又はその誘導体、ポリ(スチレン-フェニルマレイミド)誘導体、ポリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。本発明の液晶配向剤がその他の重合体を含有する場合、全重合体成分に対する特定重合体の割合は5質量%以上が好ましく、例えば5~95質量%が挙げられる。
架橋性化合物としては、エポキシ基、イソシアネート基、オキセタン基、シクロカーボネート基、ブロックイソシアネート基、ヒドロキシル基及びアルコキシル基から選ばれる少なくとも1種の置換基を有する架橋性化合物、並びに重合性不飽和基を有する架橋性化合物からなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物を導入することが好ましい。なお、これらの置換基や、重合性不飽和結合は、架橋性化合物中に、2個以上有することが架橋性を高める観点から好ましい。架橋性化合物の具体例としては、国際公開公報2011/132751号の段落[0169]~[0190]に記載のエポキシ基又はイソシアネート基を有する化合物、オキセタン基を有する化合物、ヒドロキシル基、アルコキシル基又は低級アルコキシアルキル基を有するアミノ樹脂、ヒドロキシル基又はアルコキシル基を有するベンゼン又はフェノール性化合物、国際公開公報2012/014898号の段落[0103]~[0112]に記載のシクロカーボネート基を有する化合物、国際公開公報2015/072554号に記載のヒドロキシアルキルアミド基を有する化合物、国際公開公報2015/141598に記載のブロックイソシアネート基を有する化合物などが挙げられる。
化合物(B)としては、垂直配向性と高い電圧保持特性を得る観点から、分子内にアミノ基(-NH2)を1個と窒素含有芳香族複素環とを有し、かつ前記アミノ基が脂肪族炭化水素基又は非芳香族系環式炭化水素基に結合しているアミン化合物であることが好ましい。具体的には、下記式(B-1)で示されるアミン化合物を挙げることができる。
本発明の液晶配向膜は、上記液晶配向剤から得られる。本発明の液晶配向剤から得られる液晶配向膜は、水平配向型若しくは垂直配向型の液晶配向膜に用いることができるが、中でもVA方式又はPSAモード等の垂直配向型の液晶表示素子に好適な液晶配向膜であり、高温・高湿下であっても長期に渡って高い電圧保持率を確保できる。特に、液晶組成物に含まれる不純物に由来する電圧保持率の低下を抑制できる点で、PSAモードの液晶表示素子に用いられる液晶配向膜として好適である。
本発明の液晶表示素子は、上記液晶配向膜を具備するものである。本発明の液晶表示素子は、例えば以下の工程(1)~(3)又は工程(1)~(4)を含む方法により製造することができる。
パターニングされた透明導電膜が設けられている基板の一面に、本発明の液晶配向剤を、例えばロールコーター法、スピンコート法、印刷法、インクジェット法などの適宜の塗布方法により塗布する。ここで基板としては、透明性の高い基板であれば特に限定されず、ガラス基板、窒化珪素基板とともに、アクリル基板やポリカーボネート基板等のプラスチック基板等を用いることもできる。また、反射型の液晶表示素子では、片側の基板のみにならば、シリコンウエハー等の不透明な物でも使用でき、この場合の電極にはアルミニウム等の光を反射する材料も使用できる。
液晶配向剤塗布後、塗布した配向剤の液垂れ防止等の目的で、好ましくは先ず予備加熱(プレベーク)が実施される。プレベーク温度は、好ましくは30~200℃であり、より好ましくは40~150℃であり、特に好ましくは40~100℃である。プレベーク時間は好ましくは0.25~10分であり、より好ましくは0.5~5分である。そして溶剤を完全に除去した後、さらに加熱(ポストベーク)工程が実施されることが好ましい。このポストベーク温度は好ましくは80~300℃であり、より好ましくは120~250℃である。ポストベーク時間は好ましくは5~200分であり、より好ましくは10~100分である。このようにして形成される膜の膜厚は、5~300nmが好ましく、10~200nmがより好ましい。
(3-1)VA型液晶表示素子の場合
上記のようにして液晶配向膜が形成された基板を2枚準備し、対向配置した2枚の基板間に液晶を配置する。具体的には以下の2つの方法が挙げられる。第一の方法は、従来から知られている方法である。先ず、それぞれの液晶配向膜が対向するように間隙(セルギャップ)を介して2枚の基板を対向配置する。次いで、2枚の基板の周辺部をシール剤を用いて貼り合わせ、基板表面及びシール剤により区画されたセルギャップ内に液晶組成物を注入充填して膜面に接触した後、注入孔を封止する。
重合性化合物を含有する液晶組成物を注入又は滴下する点以外は上記(3-1)と同様にする。
上記(3-2)で得られた一対の基板の有する導電膜間に電圧を印加した状態で液晶セルに光照射する。ここで印加する電圧は、例えば5~50Vの直流又は交流とすることができる。また、照射する光としては、例えば150~800nmの波長の光を含む紫外線及び可視光線を用いることができるが、300~400nmの波長の光を含む紫外線が好ましい。照射光の光源としては、例えば低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、重水素ランプ、メタルハライドランプ、アルゴン共鳴ランプ、キセノンランプ、エキシマレーザーなどを使用することができる。光の照射量としては、好ましくは1,000~200,000J/m2であり、より好ましくは1,000~100,000J/m2である。
(ジアミン成分)
下記式[DA―1]~[DA―11]で表される化合物
DA―1:式[DA―1]で表される化合物
DA―2:式[DA―2]で表される化合物
DA―3:式[DA―3]で表される化合物
DA―4:式[DA―4]で表される化合物
DA―5:式[DA―5]で表される化合物
DA―6:式[DA―6]で表される化合物
DA―7:式[DA―7]で表される化合物(特定ジアミン)
DA―8:式[DA―8]で表される化合物(特定ジアミン)
DA―9:式[DA―9]で表される化合物(特定ジアミン)
DA―10:式[DA―10]で表される化合物(特定ジアミン)
DA―11:式[DA―11]で表される化合物(特定ジアミン)
下記式[DA-9]~[DA-11]で表される化合物[W―A1]~[W―A3]の合成例を詳述する。
下記合成例1~7に記載の生成物は1H-NMR分析により同定した(分析条件は下記の通り)。
装置:Varian NMR System 400 NB (400 MHz)
測定溶媒:CDCl3、DMSO-d6
基準物質:テトラメチルシラン(TMS)(δ0.0 ppm for 1H)
以下において、略号はそれぞれ以下の意味を示す。
THF:テトラヒドロフラン
DMAc:N,N-ジメチルアセトアミド
テトラヒドロフラン(160g)中、2-アミノエタノール(40.0g、655mmol)を仕込み、窒素雰囲気下氷冷条件にて撹拌した。テトラヒドロフラン(150g)に溶解させた二炭酸ジ-tert-ブチル(150g、687mmol)を発熱に注意しながら1時間かけて滴下し、発熱しなくなったところで室温条件にて2時間撹拌した。撹拌を停止し16時間静置後、発生した白色沈殿を濾過により分離し、濾液を濃縮し、乾燥させ、化合物[1]の粗物を得た(収量:117g)。得られた化合物は、そのまま次の工程に使用した。
1H-NMR(400MHz) in CDCl3:5.04ppm(br,1H)、 3.72-3.68ppm(m,2H)、 3.31-3.27ppm(m,2H)、 2.78ppm(br,1H)、 1.45ppm(s,9H)
テトラヒドロフラン(190g)中、化合物[1]粗物(60.4g)、トリエチルアミン(42.5g、420mmol)を仕込み、窒素雰囲気下50℃条件でテトラヒドロフラン(59.2g)に溶解させた2,4-ジニトロフルオロベンゼン(60.4g、325mmol)を滴下し、25時間撹拌した後、さらにテトラヒドロフラン(30.0g)に溶解させた化合物[1]粗物(26.0g)、トリエチルアミン(16.3g、161mmol)を追加添加し3時間反応させた。その後、さらにテトラヒドロフラン(30.0g)に溶解させた化合物[1]粗物(30.0g)を添加し、16時間反応させて反応を完結させた。反応液に酢酸エチル(208g)を加え、純水(153g×3回)で分液洗浄した。有機相を回収後、減圧濃縮し、析出した結晶をメタノール(180g)にてスラリー洗浄後、濾過して得られた結晶をメタノール(60.0g×3回)でケーキ洗浄し、乾燥させ、化合物[2]を得た(収量:52.8g,161mmol)。
1H-NMR(400MHz) in CDCl3:8.80ppm(d,1H,J=2.8Hz), 8.45ppm(dd,1H,J=9.2Hz,2.8Hz)、 7.23ppm(d,1H,J=9.2Hz)、 5.06ppm(br,1H)、 4.31ppm(t,2H,J=5.0Hz)、 3.63ppm(dd,2H,J=11.2Hz,4.8Hz)、 1.45ppm(s,9H)
テトラヒドロフラン(264g)及びメタノール(106g)中、化合物[2](52.8g,162mmol)、5%パラジウムカーボン(含水品)(4.23g)を仕込み、水素雰囲気下室温条件で約5日間撹拌した。反応終了後、濾過することでパラジウムカーボンを除去し、減圧濃縮した。濃縮粗物に酢酸エチル(398g)を加えて溶解し、ヘキサン(367g)を加えて結晶を析出させ、室温条件下で撹拌後、濾過した。得られた結晶をヘキサン(106g×2回)でケーキ洗浄し、乾燥させ、DA-9を得た(収量:37.3g,140mmol)。
1H-NMR(400MHz) in CDCl3:6.60ppm(d,1H,J=8.4Hz), 6.14ppm(d,1H,J=2.8Hz)、 6.05ppm(dd,1H,J=8.4Hz,2.8Hz)、 5.07ppm(br,1H)、 3.97ppm(t,2H,J=5.0Hz)、 3.76ppm(br,2H)、 3.49ppm(m,2H)、 3.38ppm(br,2H)、 1.44ppm(s,9H)
メタノール(204g)中、2-クロロエチルアミン塩酸塩(51.9g,447mmol)、トリエチルアミン(49.6g、490mmol)を仕込み、窒素雰囲気下氷冷条件にて撹拌した。メタノール(102g)に溶解させた二炭酸ジ-tert-ブチル(117g、536mmol)を発熱に注意しながら1時間かけて滴下し、発熱しなくなったところで室温条件にて15時間撹拌した。反応終了後、4-ジメチルアミノピリジン(0.543g、4.44mmol)を加え、60℃で1時間撹拌し、過剰な二炭酸ジ-tert-ブチルをメタノールと反応させて除去し、反応液を減圧濃縮した。濃縮粗物に酢酸エチル(300g)を加え、純水(300g×3回)で分液洗浄し、有機相を減圧濃縮し、乾燥させ、化合物[3]粗物を得た(収量:77.8g)。得られた化合物[3]は、そのまま次の工程に使用した。
1H-NMR(400MHz) in DMSO-d6:7.08ppm(br,1H)、 3.57-3.54ppm(m,2H)、 3.25-3.20ppm(m,2H)、 1.38ppm(s,9H)
N,N-ジメチルアセトアミド(210g)中、2-アミノ-5-ニトロフェノール(54.8g,356mmol)、炭酸カリウム(54.9g、397mmol)、ヨウ化カリウム(5.90g、35.5mmol)を仕込み100℃に昇温した。その後、N,N-ジメチルアセトアミド(70.0g)に溶解させた化合物[3]粗物(70.0g)を滴下し、4時間撹拌した。その後さらに、炭酸カリウム(6.85g,49.6mmol)、化合物[3]粗物(7.78g)を追加添加し、17時間撹拌して反応を完結させた。反応液に酢酸エチル(280g)および純水(280g)を加え、析出した結晶を濾過により分離し、化合物[4]粗物を得た。また、濾液を濃縮し、酢酸エチル(90.0g)およびメタノール(340g)を加えて撹拌し結晶を析出させた後、濾過した。得られた結晶をメタノール(140g)でケーキ洗浄し、化合物[4]粗物を得た。上記2通りで得た粗物を合わせて、酢酸エチル(480g)およびトルエン(480g)によって晶析後、濾過し、得られた結晶を乾燥させ、化合物[4]を得た(収量:63.3g,213mmol)。
1H-NMR(400MHz) in DMSO-d6:7.74ppm(dd,1H,J=8.8Hz,2.4Hz)、 7.53ppm(d,1H,J=2.4Hz)、 6.64ppm(d,1H,J=8.8Hz),7.20ppm(t,1H,J=6.0Hz)、 4.00-3.97ppm(m,2H)、 6.54ppm(br,2H)、 3.39-3.34ppm(m,2H)、 1.93ppm(s,9H)
テトラヒドロフラン(240g)及びメタノール(60.0g)中、化合物[4](60.0g,202mmol)と5%パラジウムカーボン(含水品)(2.40g)を仕込み、水素雰囲気下室温条件で30時間撹拌した。反応終了後、濾過によりパラジウムカーボンを除去し、濾液を減圧濃縮し、赤紫色の液状粗物を得た。粗物に酢酸エチル(120g)およびヘキサン(360g)を加えて撹拌し結晶を析出させた後、濾過し、得られた結晶を乾燥させ、DA-10を得た(収量:16.5g,61.7mmol)。
1H-NMR(400MHz) in DMSO-d6:7.11ppm(t,1H,J=6.0Hz), 6.35ppm(d,1H,J=8.0Hz)、 6.13ppm(d,1H,J=2.4Hz)、 5.97ppm(dd,1H,J=8.0Hz,2.0Hz)、 4.24(br,2H), 4.00(br,2H)、 3.76ppm(t,2H,J=5.2Hz)、 3.35-3.27ppm(m,2H)、 1.39ppm(s,9H)
トルエン(325g)中、6-アミノ-1-ヘキサノール(66.0g,563mmol)を仕込み、氷冷下でトルエン(90.0g)に溶解した塩化チオニル(79.8g,671mmol)を仕込み、70℃条件にて5時間加熱撹拌した。反応終了後、反応液を減圧濃縮し、化合物[5]粗物を得た(収量:98.9g)。得られた化合物は、そのまま次の工程に使用した。
1H-NMR(400MHz) in CDCl3:5.58ppm(br,3H)、 3.56-3.53ppm(m,2H)、 3.01-2.98ppm(m,2H)、 1.83-1.76ppm(m,4H)、 1.53-1.40ppm(m,4H)
メタノール(310g)中、化合物[5]粗物(98.9g)、トリエチルアミン(64.0g,632mmol)を仕込み、窒素雰囲気下氷冷条件にて撹拌した。メタノール(60.7g)に溶解させた二炭酸ジ-tert-ブチル(151g,692mmol)を発熱に注意しながら1時間かけて滴下し、発熱しなくなったところで室温条件にて24時間撹拌した。反応終了後、4-ジメチルアミノピリジン(0.700g,5.73mmol)を加え、60℃、1時間撹拌することで過剰な二炭酸ジ-tert-ブチルをメタノールと反応させて除去した。反応液に酢酸エチル(328g)を加え、純水(300g×2回)で分液洗浄し、有機相を減圧濃縮し、乾燥させ、化合物[6]粗物を得た。また、分液した水相について再度酢酸エチル(320g)を加え、純水(300g×2回)で分液洗浄し、有機相を減圧濃縮し、乾燥させ、化合物[6]粗物を得た。上記2通りの化合物[6]粗物を合計(収量:129g)して得られた化合物は、そのまま次の工程に使用した。
1H-NMR(400MHz) in CDCl3:4.54ppm(br,1H)、 3.55-3.52ppm(m,2H)、 3.16-3.09ppm(m,2H)、 1.81-1.74ppm(m,2H)、 1.53-1.37ppm(m,13H)、 1.37-1.30ppm(m,2H)
N,N-ジメチルアセトアミド(270g)中、2-アミノ-5-ニトロフェノール(67.2g,436mmol)、炭酸カリウム(72.3g,523mmol)、ヨウ化カリウム(7.26g,43.7mmol)を仕込み、100℃に昇温させた後、N,N-ジメチルアセトアミド(90.0g)に溶解させた化合物[6](粗物)(90.7g)を滴下した後4時間撹拌した。さらに、炭酸カリウム(25.9g,187mmol)、化合物[6](粗物)(22.5g)を追加し、18時間撹拌して反応を完結させた。反応液に酢酸エチル(450g)を加え、純水(300g×6回)で分液洗浄し、有機相を減圧濃縮した。得られた濃縮粗物について、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキサン=1/2混合溶媒)により精製を行い、減圧濃縮し、乾燥させ、化合物[7]を得た(収量:146g,413mmol)。
1H-NMR(400MHz) in DMSO-d6:7.73ppm(dd,1H,J=8.8Hz,2.4Hz)、 7.55-7.54ppm(d,1H,J=2.4Hz)、 6.79ppm(t,1H,J=6.0Hz)、 6.67ppm(d,1H,J=8.8Hz)、 6.37ppm(br,2H)、 2.94-2.90ppm(m,2H)、 1.77-1.73ppm(m,2H)、 1.47-1.40ppm(m,6H)、 1.37ppm(s,9H)、 1.36-1.28ppm(m,2H)
酢酸エチル(658g)中、化合物[7](82.0g,232mmol)、10wt%塩化アンモニウム水溶液(372g)、還元鉄(粉末)(64.8g,1.16mol)を仕込み、70℃で24時間加熱撹拌した。その後、さらに10wt%塩化アンモニウム水溶液(248g)、還元鉄(粉末)(51.8g,927mmol)を追加し、3日間撹拌して反応を完結させた。反応終了後、濾過により鉄粉を除去し、酢酸エチル(200g)を加えた濾液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(328g×3回)にて分液洗浄し、有機相を減圧濃縮した。得られた濃縮粗物にテトラヒドロフラン(174g)、特製白鷺活性炭(4.10g)を加え60℃で2時間撹拌し、濾過によって活性炭を除去した後、濾液を減圧濃縮した。得られた濃縮粗物について、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル)により精製を行い、減圧濃縮し、乾燥させ、DA-11を得た(収量:39.2g,121mmol)。
1H-NMR(400MHz) in DMSO-d6:6.79ppm(t,1H,J=6.0Hz)、 6.38ppm(d,1H,J=8.0Hz)、 6.17ppm(d,1H,J=2.4Hz)、 5.97ppm(dd,1H,J=8.4Hz,2.0Hz)、 4.24(br,2H)、 3.82(br,2H)、 3.82(m,2H)、 2.93-2.88ppm(m,2H)、 1.70-1.67ppm(m,2H)、 1.42-1.37ppm(m,4H)、 1.37ppm(s,9H)、 1.32-1.27ppm(m,2H)
下記式[D1]~[D2]で表される化合物
D1:1,2,3,4-シクロブタンテトラカルボン酸二無水物
D2:ビシクロ[3,3,0]オクタン-2,4,6,8-テトラカルボン酸二無水物
D3:2,3,5-トリカルボキシシクロペンチル酢酸二無水物
NMP:N-メチル-2-ピロリドン
BCS:エチレングリコールモノブチルエーテル
合成例におけるポリイミドの分子量は、(株)センシュー科学社製 常温ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)装置(SSC-7200)、Shodex社製カラム(KD-803、KD-805)を用い以下のようにして測定した。
カラム温度:50℃
溶離液:N,N’-ジメチルホルムアミド(添加剤として、臭化リチウム-水和物(LiBr・H2O)が30mmol/L、リン酸・無水結晶(o-リン酸)が30mmol/L、テトラヒドロフラン(THF)が10ml/L)
流速:1.0ml/分
検量線作成用標準サンプル:東ソー社製 TSK 標準ポリエチレンオキサイド(分子量 約9000,000、150,000、100,000、30,000)、および、ポリマーラボラトリー社製 ポリエチレングリコール(分子量 約12,000、4,000、1,000)。
合成例におけるポリイミドのイミド化率は次のようにして測定した。ポリイミド粉末20mgをNMRサンプル管(草野科学製 NMRサンプリングチューブスタンダード φ5)に入れ、重水素化ジメチルスルホキシド(DMSO-d6、0.05%TMS混合品)0.53mlを添加し、超音波をかけて完全に溶解させた。
<合成例1>
テトラカルボン酸二無水物であるD2(5.00g、全ジアミンに対するモル比0.5mol)、ジアミン成分であるDA-1(4.57g、全ジアミン中のモル比0.3mol)、DA-7(6.64g、全ジアミン中のモル比0.7mol)を、溶媒NMP(表1のN1:64.86g)中で混合し、60℃で3時間反応させた後、D1(3.84g、全ジアミンに対するモル比0.49mol)及びNMP(表1のN2:15.37g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
合成例1の手法に沿って、材料や割合を表1及び2の通りに変更し、合成例2~7のポリイミド粉末(B~G)を得た。
テトラカルボン酸二無水物であるD3(7.63g、全ジアミンに対するモル比0.99mol)、ジアミン成分であるDA-2(5.21g、全ジアミン中のモル比0.2mol)、DA-3(2.84g、全ジアミン中のモル比0.25mol)、DA-7(4.49g、全ジアミン中のモル比0.55mol)を、溶媒NMP(表1のN1:80.70g)中で混合し、60℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
合成例8の手法に沿って、材料や割合を表1及び2の通りに変更し、合成例9のポリイミド粉末(I)を得た。
テトラカルボン酸二無水物であるD2(6.13g、全ジアミンに対するモル比0.5mol)、ジアミン成分であるDA-1(5.59g、全ジアミン中のモル比0.3mol)、DA-5(3.71g、全ジアミン中のモル比0.7mol)をNMP61.73g中で混合し、60℃で3時間反応させた後、D1(4.71g、全ジアミンに対するモル比0.49mol)とNMP18.83gを加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
テトラカルボン酸二無水物であるD2(6.01g、全ジアミンに対するモル比0.5mol)、ジアミン成分であるDA-1(5.48g、全ジアミン中のモル比0.3mol)、DA-4(2.39g、全ジアミン中のモル比0.2mol)、DA-5(2.60g、全ジアミン中のモル比0.5mol)をNMP(65.90g)中で混合し、60℃で3時間反応させた後、D1(4.47g、全ジアミンに対するモル比0.475mol)とNMP(17.88g)を加え、40℃で6時間反応させポリアミド酸溶液を得た。
合成例1で得たポリイミド粉末(A)(6.0g)にNMP(54.0g)を加え、70℃にて40時間攪拌して溶解させた。この溶液にBCS(40.0g)を加え、5時間攪拌することで、実施例1の液晶配向剤[1]を得た。この液晶配向剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。
実施例1の手法に沿って、ポリイミド材料を表3の通りに変更し、実施例2~5の配向処理剤[2]~[5]を得た。これらの液晶配向剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。
実施例1の手法に沿って、ポリイミド材料を表3の通りに変更し、比較例1の配向処理剤[6]および比較例2の配向処理剤[7]を得た。これらの液晶配向剤に濁りや析出などの異常は見られず、樹脂成分は均一に溶解していることが確認された。
上記で得た実施例1~5及び比較例1の液晶配向剤を、それぞれ、3×4cmITO付きガラス基板のITO面にスピンコートし、70℃で1分30秒間ホットプレートにて焼成した後、230℃の赤外線加熱炉で20分間焼成を行い、膜厚100nmのポリイミド塗布基板を作製した。
上記で作製した液晶セルを用い、60℃の熱風循環オーブン中で1Vの電圧を60μs間印加し、その後1667msec後の電圧を測定し、電圧がどのくらい保持できているかを電圧保持率として計算した。電圧保持率の測定には、東陽テクニカ社製のVHR-1を使用した。
上記で作製した液晶セルを温度85℃、湿度85%の状態にした恒温恒湿器(エスペック社製PR-2KP)内に7日間静置した後、電圧保持率の測定を行った。ここで測定した電圧保持率と2次PSA処理後の電圧保持率の差分をVHR変化量とした。
Claims (3)
- 請求項1に記載の式[W-A1]、[W-A2]及び[W-A3]で表されるジアミンからなる群から選択される少なくとも1種を含有するジアミン成分と、テトラカルボン酸成分から得られるポリイミド前駆体及びポリイミドからなる群より選ばれる少なくとも1種の重合体。
- 請求項1に記載の式[W-A1]、[W-A2]及び[W-A3]で表されるジアミンからなる群から選択される少なくとも1種と、式(S1)、(S2)及び(S3)で表される側鎖構造からなる群より選ばれる少なくとも1種を有するジアミン(v)とを含有するジアミン成分と、テトラカルボン酸成分から得られるポリイミド前駆体及びポリイミドからなる群より選ばれる少なくとも1種の重合体。
X1及びX2はそれぞれ独立して、単結合、-(CH2)a-(aは1~15の整数である)、-CONH-、-NHCO-、-CON(CH3)-、-NH-、-O-、-COO-、-OCO-又は-((CH2)a1-A1)m1-を表す。このうち、複数のa1はそれぞれ独立して1~15の整数であり、複数のA1はそれぞれ独立して酸素原子又は-COO-を表し、m1は1~2である。G1及びG2はそれぞれ独立して、炭素数6~12の2価の芳香族基及び炭素数3~8の2価の脂環式基から選ばれる2価の環状基を表す。前記環状基上の任意の水素原子は、炭素数1~3のアルキル基、炭素数1~3のアルコキシル基、炭素数1~3のフッ素含有アルキル基、炭素数1~3のフッ素含有アルコキシル基及びフッ素原子からなる群から選ばれる少なくとも1種で置換されていてもよい。m及びnはそれぞれ独立して0~3の整数であって、m及びnの合計は1~4である。R1は炭素数1~20のアルキル、炭素数1~20のアルコキシ、又は炭素数2~20のアルコキシアルキルを表し、R1を形成する任意の水素はフッ素で置換されていてもよい。
X3は単結合、-CONH-、-NHCO-、-CON(CH3)-、-NH-、-O-、-CH2O-、-COO-又は-OCO-を表す。R2は炭素数1~20のアルキル又は炭素数2~20のアルコキシアルキルを表し、R2を形成する任意の水素はフッ素で置換されていてもよい。
X4は-CONH-、-NHCO-、-O-、-COO-又は-OCO-を表す。R3はステロイド骨格を有する構造を表す。
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