JP7557200B2 - 加工装置及び加工方法 - Google Patents

加工装置及び加工方法

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本発明は、円柱状のワークを加工する加工装置及び加工方法に関する。
下記特許文献1には、端面に半円柱状の溝が形成され、かつ加工対象となる円筒部材の貫通孔(内部孔)に嵌合可能な外形を備えた一対の円柱部を備えた加工用受け具が開示されている。この加工用受け具では、加工対象となる円筒部材の貫通孔を一対の円柱部に嵌合させた状態で、半円柱状の溝を合わせたピンガイド孔に穿孔ピンを押し出すことで、穿孔ピンにより円筒部材に塑性孔抜きを行う。
特開2000-42649号公報
上記特許文献1に記載の加工用受け具では、円筒部材に塑性孔抜きを行うための加工用受け具であり、円筒部材以外の形状の加工については考慮されていない。
例えば、円筒部材に代えて、貫通孔を備えた長円筒状部材又は矩形筒状部材を成型する場合、まず、円柱状部材を切削加工などにより長円柱状部材又は矩形柱状部材に加工し、さらに長円柱状部材又は矩形柱状部材に貫通孔を形成するという前加工が必要となる。しかし、円柱状部材の切削加工により長円柱状部材又は矩形柱状部材を形成すると、材料が無駄になると共に加工のための作業が煩雑となる。
本発明は上記事実を考慮し、円柱状のワークから略長円柱状又は略矩形柱状の加工部品を、材料を無駄にすることなく容易に形成することができる加工装置及び加工方法を得ることが目的である。
第1態様に記載の加工装置は、円柱状のワークを加工する加工装置であって、円筒状とされ、周方向の対向する位置に軸方向の挿入口側から奥側に向かって内壁が徐々に縮小された一対の傾斜面を備えたケースと、前記ケースの内部に軸方向に移動可能に設けられ、前記傾斜面と摺動し、かつ軸方向の前記挿入口側から前記奥側に向かって外径が徐々に縮小されたテーパ面を備えた一対のダイスと、前記ダイスに設けられ、前記ワークの外周面に接触すると共に、前記テーパ面が前記挿入口側から前記奥側に向かって前記傾斜面と摺動したときに前記ケースの半径方向内側に進出し、前記ワークの外周面を押し付けて変形させる押し付け部と、前記ケースの内部の周方向における一対の前記ダイスの間に設けられ、前記押し付け部が前記ワークを押し付けたときに前記ワークの素材を前記押し付け部から逃がす逃げ部と、を有する。
第1態様に記載の加工装置によれば、円筒状のケースには、周方向の対向する位置に軸方向の挿入口側から奥側に向かって内壁が徐々に縮小された一対の傾斜面が設けられている。ケースの内部に軸方向に移動可能に設けられた一対のダイスには、軸方向の挿入口側から奥側に向かって外径が徐々に縮小されたテーパ面が設けられており、テーパ面が傾斜面と摺動する。ダイスには、ワークの外周面に接触する押し付け部が設けられており、テーパ面が軸方向の挿入口側から奥側に向かって傾斜面と摺動したときに押し付け部がケースの半径方向内側に進出する。このとき、ケースの内部の一対のダイスの間に逃げ部が設けられており、押し付け部をワークの外周面に押し付けると共にワークの素材を一対のダイスの間の逃げ部に逃がすことによりワークを塑性変形により変形させる。これにより、ワークが一対のダイスの押し付け部に押し付けられて、半径方向内側に縮小する方向に変形する共に、ワークが逃げ部により半径方向外側に拡大するように変形する。このため、円柱状のワークから略長円柱状又は略矩形柱状の加工部品を、材料を無駄にすることなく容易に形成することができる。
第2態様に記載の加工装置は、第1態様に記載の加工装置において、前記ダイスを前記ケースの軸方向の前記挿入口側に付勢する付勢部材と、前記ダイスを前記付勢部材の付勢力に抗して前記ケースの軸方向の前記挿入口側から前記奥側に移動させる移動部と、を備える。
第2態様に記載の加工装置によれば、ダイスが付勢部材によってケースの軸方向の挿入口側に付勢されており、移動部によってダイスを付勢部材の付勢力に抗してケースの軸方向の挿入口側から奥側に移動させる。これにより、ダイスのテーパ面がケースの傾斜面と摺動し、押し付け部が半径方向内側に進出する。このため、複雑な機構を用いることなく、ダイスを軸方向に移動させる横運動を、押し付け部を半径方向内側に進出させる縦運動に変えることができる。
第3態様に記載の加工装置は、第2態様に記載の加工装置において、一対の前記ダイスは、前記ケースの軸方向に沿って移動する支持金型に半径方向に移動可能に支持されており、前記付勢部材は、前記支持金型を介して前記ダイスを前記ケースの軸方向の前記挿入口側に付勢する構成とされており、前記逃げ部は、前記支持金型に設けられている。
第3態様に記載の加工装置によれば、一対のダイスは、ケースの軸方向に沿って移動する支持金型に半径方向に移動可能に支持されており、付勢部材は、支持金型を介してダイスをケースの軸方向の挿入口側に付勢している。このため、一対のダイスを支持金型により安定して支持することができ、一対のダイスをケースの軸方向に移動させると共に半径方向内側に進出させることができる。また、支持金型に逃げ部が設けられているので、ワークが一対のダイスの押し付け部に押し付けられて塑性変形するときに、ワークの素材を逃げ部に逃がすことができる。
第4態様に記載の加工方法は、第1態様から第3態様までのいずれか1つの態様に記載の加工装置を用いて円柱状のワークを加工する加工方法であって、円筒状のケースの内部の一対のダイスの間に前記ワークをセットするセット工程と、一対の前記ダイスに設けられた押し付け部を前記ワークの外周面に接触させ、前記ワーク及び一対の前記ダイスを前記ケースの挿入口側から奥側に向かって移動させることにより、前記押し付け部を半径方向内側に進出させ、前記押し付け部を前記ワークの外周面に押し付けると共に前記ワークの素材を一対の前記ダイスの間の逃げ部に逃がすことにより前記ワークを変形させる変形工程と、を有する。
第4態様に記載の加工方法によれば、セット工程で、円筒状のケースの内部の一対のダイスの間に円柱状のワークをセットする。さらに、変形工程で、一対のダイスに設けられた押し付け部をワークの外周面に接触させ、ワーク及び一対のダイスをケースの挿入口側から奥側に向かって移動させることにより、押し付け部を半径方向内側に進出させる。そして、押し付け部をワークの外周面に押し付けると共にワークの素材を一対のダイスの間の逃げ部に逃がすことによりワークを塑性変形により変形させる。これにより、ワークが一対のダイスの押し付け部に押し付けられて、塑性変形により半径方向内側に縮小する方向に変形する共に、ワークが逃げ部により半径方向外側に拡大するように変形する。このため、円柱状のワークから略長円柱状又は略矩形柱状の加工部品を、材料を無駄にすることなく容易に形成することができる。
第5態様に記載の加工方法は、第4態様に記載の加工方法において、前記変形工程を経ることにより、前記ワークから長円柱状又は矩形柱状の加工部品が形成される。
第5態様に記載の加工方法によれば、変形工程を経ることにより、円柱状のワークから長円柱状又は矩形柱状の加工部品が形成されるため、加工部品を、材料を無駄にすることなく容易に形成することができる。
第6態様に記載の加工方法は、第5態様に記載の加工方法において、前記加工部品の一部に、回り止めのための突起を形成する。
第6態様に記載の加工方法によれば、長円柱状又は矩形柱状の加工部品の一部に、例えば、塑性変形などにより回り止めのための突起を形成することができる。
第7態様に記載の加工方法法は、第6態様に記載の加工方法において、前記加工部品に、軸方向と交差する方向に沿って貫通孔を形成する。
第7態様に記載の加工方法によれば、加工部品に、例えば、切削加工などにより軸方向と交差する方向に沿って貫通孔を形成することができる。
第8態様に記載の加工方法は、第7態様に記載の加工方法において、前記加工部品は、ホースが接続される継手本体に取り付けられると共にブレーキキャリパに接続された状態で締結具により固定される接続部を製造するための中間部品である。
第8態様に記載の加工方法によれば、加工部品は、ホースが接続される継手本体に取り付けられると共にブレーキキャリパに接続された状態で締結具により固定される接続部を製造するための中間部品である。このため、円柱状のワークから略長円柱状又は略矩形柱状の中間部品を、材料を無駄にすることなく容易に形成することができる。
本発明に係る加工装置及び加工方法によれば、円柱状のワークから略長円柱状又は略矩形柱状の加工部品を、材料を無駄にすることなく容易に形成することができる。
(A)は、第1実施形態に係る加工装置により加工する前のワークを示す正面図及び軸方向に沿った半裁断面図であり、(B)は、第1実施形態に係る加工装置により加工された後の加工部品を示す正面図及び軸方向に沿った半裁断面図である。 加工部品の一部に回り止めのための突起を形成した第2加工部品を示す正面図及び軸方向に沿った半裁断面図である。 (A)は、第2加工部品に軸方向に沿って孔部を形成した第3加工部品を示す正面図及び軸方向に沿った半裁断面図であり、(B)は、第3加工部品の軸方向と交差する方向に沿って貫通孔を形成した継手の接続部を示す側面図である。 第1実施形態に係る加工装置を示す断面図であって、ワークを一対のダイスの間にセットした状態を示す断面図である。 第1実施形態に係る加工装置を示す一部を切断した斜視図であって、ワークを一対のダイスの間にセットした状態を示す斜視図である。 図4及び図5に示す加工前のワークを示す正面図及び側面図である。 第1実施形態に係る加工装置を示す一部を切断した斜視図であって、ワークの加工途中の状態を示す斜視図である。 第1実施形態に係る加工装置を示す断面図であって、ワークの加工が完了した状態を示す図である。 第1実施形態に係る加工装置を示す一部を切断した斜視図であって、ワークの加工が完了した状態を示す斜視図である。 図8及び図9に示す加工が完了した状態の加工部品を示す正面図及び側面図である。 継手の接続部をブレーキキャリパにユニオンボルトにより固定する構造を示す分解斜視図である。 継手の接続部をブレーキキャリパにユニオンボルトにより固定した構造を示す側面図である。
以下、図1~図12を用いて、第1実施形態に係る加工装置及び加工方法について説明する。
図1(A)には、第1実施形態に係る加工装置により加工する前のワークが示されている。
図1(A)に示されるように、第1実施形態に係る加工装置10(図4参照)により加工する前のワーク100は、金属の略円柱状の部材である。より具体的には、ワーク100は、略円形状の外周面100Aと、軸方向の両側に設けられた端面100Bと、を備えている。端面100Bは、ワーク100の軸方向に対して直交する方向に配置されている。
図1(B)には、第1実施形態に係る加工装置10(図4参照)によりワーク100を加工した後の加工部品110が示されている。図1(B)に示されるように、加工部品110は、軸方向に沿って配置されると共に外面の両側に形成された一対の平面部110Aと、一対の平面部110Aの間の外面の両側に形成された一対の凸状の湾曲面110Cと、を備えている。さらに、加工部品110は、軸方向の両側に配置された端面110Bを備えている。端面110Bは、加工部品110の軸方向に対して直交する方向に配置されている。
図2には、図1(B)に示す加工部品110を加工した第2加工部品120が示されている。図2に示されるように、第2加工部品120は、一対の平面部110Aの間に設けられた一対の湾曲面120Cと、軸方向の一方の端面120Bにおける湾曲面120Cとの縁部から軸方向に突出する突起122と、を備えている。湾曲面120Cは、加工部品110の湾曲面110Cよりも湾曲の傾斜が滑らかな形状(湾曲面110Cほど突出しない形状)とされている。本実施形態では、加工部品110の圧造により、加工部品110を塑性変形させることで、突起122と、一対の湾曲面120Cとが形成されている。このため、第2加工部品120の軸方向の長さは、加工部品110の軸方向の長さよりも短い。
図3(A)には、図2に示す第2加工部品120を加工した第3加工部品130が示されている。図3(A)に示されるように、第3加工部品130は、軸方向の突起122が形成された側と反対側の端面110Bの中心部に軸方向に沿って形成された孔部132を備えている。孔部132は、突起122側の端面120Bまで貫通していない。孔部132は、例えば、第2加工部品120の端面110Bからドリル等で切削加工することによって形成されている。孔部132の軸方向の深さは、第3加工部品130の全体の軸方向の長さの約半分とされている。
図3(B)には、第3加工部品130を加工した継手の接続部140が示されている。図3(B)に示されるように、接続部140には、一対の平面部110Aを貫通する貫通孔142が形成されている。貫通孔142は、接続部140の軸方向と交差する(本実施形態では直交する)方向に設けられている。貫通孔142は、例えば、平面部110Aからドリル等で切削加工することにより形成されている。貫通孔142は、平面部110Aの中心部に形成されている。貫通孔142は、貫通孔142の貫通方向の中間部で孔部132と連通している。
図4には、第1実施形態に係る加工装置10が断面図にて示されており、図5には、第1実施形態に係る加工装置10が一部を切断した斜視図にて示されている。図4及び図5に示されるように、加工装置10には、図1(A)及び図6に示すワーク100がセットされている。図4及び図5には、加工装置10により加工する前のワーク100が示されている。
加工装置10は、筒状の筐体12と、筐体12の内部に取り付けられた筒状の金型ケース14と、金型ケース14の内部に軸方向に移動可能に配置された支持金型16と、を備えている。また、加工装置10は、金型ケース14の内部で支持金型16に半径方向に移動可能に支持されると共に支持金型16の移動により軸方向に移動可能とされた一対のダイス18を備えている。金型ケース14及び筐体12は、ケースの一例である。なお、図5では、筐体12を省略している。
また、加工装置10は、一対のダイス18の間にセットされたワーク100の軸方向の奥側の端面100Bに接触し、軸方向にスライドするスライド部20を備えている。
さらに、加工装置10は、支持金型16を介してダイス18を筐体12の後述する挿入口15A側に付勢する付勢部材22と、支持金型16を介してダイス18を付勢部材22の付勢力に抗して筐体12の挿入口15A側から奥側に移動させる移動部24と、を備えている。
筐体12は、円筒部30と、円筒部30の軸方向の一端側に取り付けられた底壁部32と、を備えている。底壁部32は、板状の底壁32Aと、底壁32Aの中心部から円筒部30の軸方向に沿って突出する突出部32Bと、底壁32Aの周縁部から円筒部30の外側に回り込む側壁部32Cと、備えている。底壁部32は、側壁部32Cが円筒部30の外側に嵌合されることで、円筒部30に取り付けられている。
突出部32Bの中心部には、円筒部30の軸方向に沿ってスライド部20が挿通される貫通孔33が形成されている。貫通孔33は、円形とされており、内径がスライド部20の外径より僅かに大きい。これにより、スライド部20が底壁部32の貫通孔33に挿通された状態で、貫通孔33に沿って軸方向に移動可能とされている。
金型ケース14は、筒状の部材で構成されている(図5参照)。金型ケース14は、円筒部30と底壁部32に接触した状態で固定されている。すなわち、一対の金型ケース14は、円筒部30の軸方向に移動しない。金型ケース14は、一例として、円筒部30の軸方向に沿って配置された2つの部材で構成されているが、金型ケース14を構成する部材の数や形状は変更可能である。
金型ケース14の軸方向の一端側は、ワーク100がセットされる挿入口15A側とされており、金型ケース14の軸方向の他端側は、底壁部32によって閉塞された奥部15B側とされている。金型ケース14の奥部15Bの側は、ケースの軸方向の奥側の一例である。
金型ケース14は、周方向の対向する位置に、軸方向の挿入口15A側から奥部15B側に向かって内壁が徐々に縮小された一対の傾斜面14Aを備えている。一例として、傾斜面14Aは、金型ケース14の内壁に上下方向に沿って均一な面となるように配置されている。言い換えると、傾斜面14Aは、金型ケース14の軸方向に沿った仮想の鉛直面に対して所定の角度となるように配置されている。本実施形態では、一対の傾斜面14Aは、金型ケース14の幅方向(軸方向と直交する方向)において、左右対称となるように形成されている。傾斜面14Aは、金型ケース14の軸方向における挿入口15側に設けられている。
金型ケース14は、傾斜面14Aの軸方向の奥側に、傾斜面14Aの最も半径方向内側に突出した部分から半径方向外側に配置された縦壁部14Bと、縦壁部14Bの半径方向外側端部から軸方向に沿って配置された内壁部14Cと、を備えている。内壁部14Cの内径は、傾斜面14Aの最も半径方向内側に突出した部分の内径よりも大きい。金型ケース14の傾斜面14Aが設けられた位置以外の部分は、略円筒状とされている(図5参照)。
支持金型16は、筒状の部材で構成されている(図5参照)。支持金型16は、金型ケース14の内部に軸方向に移動可能に支持されている。支持金型16の軸方向の長さは、金型ケース14の傾斜面14Aが設けられた位置の軸方向の長さよりも長い。
支持金型16は、筒状の本体部16Aと、本体部16Aの軸方向の奥側(奥部15B側)の端部に形成されたフランジ部16Bと、を備えている。本体部16Aの中心部には、ワーク100が挿入可能な凹状部17が形成されている。フランジ部16Bは、本体部16Aから半径方向外側に突出している。フランジ部16Bは、金型ケース14の軸方向における傾斜面14Aよりも奥側に配置されており、フランジ部16Bの外径は、傾斜面14Aの最も半径方向内側に突出した部分の内径よりも大きい。これにより、支持金型16が軸方向における挿入口15A側に移動したときに、フランジ部16Bが金型ケース14の縦壁部14Bに当たることで、支持金型16の移動範囲を規制している。すなわち、フランジ部16Bが金型ケース14の縦壁部14Bに当たることで、支持金型16がそれ以上挿入口15A側に移動しない。
支持金型16の本体部16Aにおける一対の傾斜面14Aと対向する位置には、略上下方向に沿って配置された平面部16Cが形成されている。平面部16Cは、本体部16Aの幅方向(軸方向と直交する方向)の両側に設けられている。それぞれの平面部16Cの中央部付近には、半径方向内側に窪んだ凹部36が形成されている。支持金型16の軸方向における凹部36が設けられている範囲は、金型ケース14の軸方向における傾斜面14Aの設けられている範囲いよりも小さい。凹部36には、それぞれダイス18が半径方向に移動可能に挿入されている。支持金型16における凹部36の底面の一部には、貫通孔38が形成されている。貫通孔38は、平面部16Cに対して直交する方向に形成されている。
また、本体部16Aの凹状部17の奥側(奥部15Bの側)には、スライド部20が挿通される貫通孔19が形成されている。貫通孔19は、円形とされており、内径がスライド部20の外径より僅かに大きい。これにより、スライド部20が本体部16Aの貫通孔19に挿通された状態で、貫通孔19に沿って軸方向に移動可能とされている。
一対のダイス18は、支持金型16の幅方向(軸方向と直交する方向)に配置されており、左右対称とされている。ダイス18は、本体部18Aと、本体部18Aの中央部付近から半径方向内側に突出する突出部18Bと、を備えている。
本体部18Aの半径方向内側の一部は、支持金型16の凹部36内に配置されている。本体部18Aの外形は、支持金型16の凹部36の内形よりも僅かに小さく、凹部36内で本体部18Aが半径方向に移動可能とされている。また、突出部18Bは、支持金型16の貫通孔38に挿通されている。突出部18Bの外形は、支持金型16の貫通孔38の内形よりも僅かに小さく、貫通孔38に沿って突出部18Bが半径方向に移動可能とされている。
本体部18Aの外面には、金型ケース14の軸方向の挿入口15A側から奥部15B側に向かって外径が徐々に縮小されたテーパ面18Cが形成されている。一対のダイス18が軸方向に移動するときに、それぞれのダイス18のテーパ面18Cが金型ケース14の傾斜面14Aを摺動する。これにより、ダイス18は、軸方向の挿入口15A側から奥部15B側に移動するときに、テーパ面18Cが金型ケース14の傾斜面14Aを摺動することで、半径方向内側に移動するようになっている。
突出部18Bの半径方向内側には、ワーク100の外周面100Aに接触する押し付け部42が設けられている。押し付け部42は、例えば、略上下方向に沿って配置された平面部とされている(図5参照)。押し付け部42は、テーパ面18Cが金型ケース14の軸方向の挿入口15A側から奥部15B側に向かって傾斜面14Aと摺動したときに、金型ケース14の半径方向内側に進出し、ワーク100の外周面100Aを押し付けて変形させるようになっている。その際、ワーク100は、押し付け部42に押し付けられた状態で、一対のダイス18と共に金型ケース14の軸方向に移動するようになっている。
また、支持金型16の本体部16Aには、一対のダイス18の間に、凹状部17から半径方向外側に窪んだ逃げ部44が設けられている(図5参照)。逃げ部44は、本体部16Aの周方向における対向する位置に一対となるように設けられている。一対の逃げ部44の間の距離は、ワーク100の外径よりも大きい。逃げ部44の幅方向(支持金型16の軸方向と直交する方向)の中央部には、ワーク100の周方向に沿って凹状に湾曲する湾曲面44Aが形成されている(図5参照)。これにより、ワーク100が一対のダイス18の押し付け部42に押し付けられて変形するときに、ワーク100の素材を逃げ部44に逃がして変形させることが可能とされている。このとき、ワーク100の素材が湾曲面44Aに接触することで、湾曲面44Aに沿った形状に変形可能である。
スライド部20は、底壁部32の貫通孔33と支持金型16の貫通孔19に挿通された状態で、軸方向に移動可能とされている。スライド部20は、円柱状の本体部20Aと、本体部20Aの軸方向の奥側に形成されたフランジ部20Bと、を備えている。フランジ部20Bは、本体部20Aよりも半径方向外側に突出している。フランジ部20Bは、円筒部30の軸方向における底壁部32よりも奥側に配置されている(図4参照)。フランジ部20Bの外径は、底壁部32の貫通孔33の内径よりも大きい。これにより、スライド部20が底壁部32から金型ケース14の挿入口15A側に抜け出さないようになっている。
スライド部20は、加工装置10によるワーク100の加工後に、図示しない駆動部により、金型ケース14の軸方向の奥部15B側から挿入口15A側に向かってスライドされる。これにより、ワーク100が加工された加工部品110(図8及び図9)を筐体12の外側に蹴り出すようになっている。
また、加工装置10による加工時には、スライド部20の本体部20Aのフランジ部20Bと反対側の端面20Cがワーク100の端面100Bと接触する。スライド部20は、一対のダイス18によるワーク100の軸方向の奥側への移動に伴って、ワーク100の端面100Bと接触しながら軸方向の奥側にスライドするようになっている。
付勢部材22は、一端が底壁部32の底壁32Aに接触しており、他端が支持金型16に接触している。支持金型16は、付勢部材22の付勢力により金型ケース14の軸方向の挿入口15A側に付勢され、支持金型16のフランジ部16Bが金型ケース14の縦壁部14Bに当たることで、支持金型16が金型ケース14の挿入口15A側に配置されている。これにより、支持金型16に支持された一対のダイス18も、金型ケース14の挿入口15A側に配置されている。言い換えると、一対のダイス18は、支持金型16を介して付勢部材22の付勢力により、金型ケース14の挿入口15A側に付勢されている。
移動部24は、ブロック状の部材で構成されており、支持金型16の軸方向における挿入口15A側の端面16Dに接触している。移動部24は、図示しない駆動部により、支持金型16を矢印Aに示す金型ケース14の軸方向の奥部15B側に向かって移動させる。これにより、支持金型16及び支持金型16に支持された一対のダイス18は、付勢部材22の付勢力に抗して金型ケース14の軸方向の挿入口15A側から奥部15B側に向かって移動する。
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
図4及び図5に示されるように、加工装置10では、筐体12の内部の一対のダイス18の間にワーク100がセットされる。ワーク100は、金属の略円柱状の部材とされている(図6参照)。加工装置10では、支持金型16及び支持金型16に支持された一対のダイス18が付勢部材22の付勢力により、金型ケース14の軸方向の挿入口15A側に配置されている。
一対のダイス18の間にワーク100をセットした後に、移動部24を支持金型16の端面16Dに接触させ、支持金型16を矢印Aに示す金型ケース14の軸方向の奥部15B側に向かって移動させる。これにより、支持金型16に支持された一対のダイス18も軸方向の奥部15B側に向かって移動する。一例として、一対のダイス18を軸方向の奥部15Bに移動させる過程で、ダイス18の押し付け部42がワーク100の外周面100Aに接触する。
金型ケース14には、軸方向の挿入口15A側から奥部15B側に向かうに従って内壁が徐々に縮小された一対の傾斜面14Aが設けられている。一対のダイス18には、軸方向の挿入口15A側から奥部15B側に向かって外径が徐々に縮小されたテーパ面18Cが設けられており、テーパ面18Cが傾斜面14Aと摺動する。
図7に示されるように、一対のダイス18のテーパ面18Cが軸方向の挿入口15A側から奥部15B側に向かって傾斜面14Aと摺動したときに、押し付け部42が金型ケース14の半径方向内側に進出する。これにより、押し付け部42がワーク100の外周面100Aを押し付けることで、ワーク100が塑性変形により変形する。このとき、支持金型16の内部の周方向における一対のダイス18の間に逃げ部44が設けられており、押し付け部42がワーク100を押し付けたときにワーク100の素材が押し付け部42から逃げ部44の側に逃げる。これにより、ワーク100が一対のダイス18の押し付け部42に押し付けられて、半径方向内側に縮小する方向に変形する共に、ワーク100が逃げ部44により半径方向外側に拡大するように変形する。
図8及び図9に示されるように、移動部24により支持金型16を付勢部材22の付勢力に抗してさらに金型ケース14の軸方向の奥部15B側に移動させる。本実施形態では、移動部24により、支持金型16を金型ケース14の軸方向の奥部15B側のどの位置まで移動させるかが予め設定されている。これにより、押し付け部42により押し付けられた部分のワーク100の外径が所定の外径まで縮小するように変形する。また、ワーク100の素材の逃げ部44に逃げた部分が逃げ部44の湾曲面44Aに接触し、湾曲面44Aに沿った形状となる。これにより、図9に示されるように、略長円柱状又は角部がR状とされた略矩形柱状の加工部品110が形成される。
このため、加工装置10では、円柱状のワーク100から略長円柱状又は角部がR状とされた略矩形柱状の加工部品110を、材料を無駄にすることなく容易に形成することができる。
また、加工装置10では、ダイス18が付勢部材22によって金型ケース14の軸方向の挿入口15A側に付勢されており、移動部24によってダイス18を付勢部材22の付勢力に抗して金型ケース14の軸方向の挿入口15A側から奥部15B側に移動させる。これにより、ダイス18のテーパ面18Cが金型ケース14の傾斜面14Aと摺動し、押し付け部42が半径方向内側に進出する。このため、複雑な機構を用いることなく、ダイス18を軸方向に移動させる横運動を、押し付け部42を半径方向内側に進出させる縦運動に変えることができる。
また、加工装置10では、一対のダイス18は、金型ケース14の軸方向に沿って移動する支持金型16に半径方向内側に進出可能に支持されており、付勢部材22は、支持金型16を介してダイス18を金型ケース14の軸方向の挿入口15A側に付勢する。このため、一対のダイス18を支持金型16により安定して軸方向に移動可能に、及び半径方向内側に進出可能に支持することができる。また、支持金型16に逃げ部44が設けられているので、ワーク100が一対のダイス18の押し付け部42に押し付けられて塑性変形するときに、ワーク100の素材を逃げ部44に逃がすことができる。
また、加工装置10を用いた加工方法では、セット工程で、筐体12の内部の一対のダイス18の間に円柱状のワーク100をセットする。さらに、変形工程で、一対のダイス18の押し付け部42をワーク100の外周面100Aに接触させ、ワーク100及び一対のダイス18を金型ケース14の挿入口15A側から奥部15B側に向かって移動させることにより、押し付け部42を半径方向内側に進出させる。そして、押し付け部42をワーク100の外周面100Aに押し付けると共にワーク100の素材を一対のダイス18の間の逃げ部44に逃がすことによりワーク100を塑性変形により変形させる。これにより、ワーク100が一対のダイス18の押し付け部42に押し付けられて、塑性変形により半径方向内側に縮小する方向に変形する共に、ワーク100が逃げ部44により半径方向外側に拡大するように変形する。これにより、図1(B)及び図9に示されるように、略長円柱状又は角部がR状とされた略矩形柱状の加工部品110が形成される。
より具体的には、加工部品110では、ワーク100の外周面100Aが一対のダイス18の押し付け部42で押し付けられることで、軸方向と直交する方向の両側に平面部110Aが形成されている。さらに、加工部品110では、ワーク100の素材の一部が逃げ部44に逃げることで、軸方向と直交する方向の両側の平面部110Aの間に凸状に湾曲する湾曲面110Cが形成されている。このため、図1(B)及び図9に示されるように、円柱状のワーク100から略長円柱状又は角部がR状とされた略矩形柱状の加工部品110を、材料を無駄にすることなく容易に形成することができる。
その後、図2に示されるように、加工部品110の軸方向の一方の端面120Bの一部に、回り止めのための突起122を形成する。これにより、第2加工部品120が形成される。例えば、上記のように加工部品110の塑性変形により、軸方向の一方の端面120Bの一部に軸方向に突出した突起122を形成することができる。
その後、図3(A)に示されるように、第2加工部品120の突起122と反対側の端面110Bに孔部132を形成する。これにより、第3加工部品130が形成される。例えば、第2加工部品120の端面110Bをドリル等により切削加工することで、孔部132を形成する。
その後、図3(B)に示されるように、第3加工部品130の一対の平面部110Aを貫通する貫通孔142を形成する。これにより、継手の接続部140が形成される。例えば、第3加工部品130の一対の平面部110Aをドリル等により切削加工することで、貫通孔142を形成する。貫通孔142は、貫通方向の中間部で孔部132と連通している。
ここで、接続部140を備えた継手150について説明する。
図11には、継手150が分解斜視図にて示されており、図12には、継手150の接続構造が平面図にて示されている。図11及び図12に示されるように、継手150は、接続部140(図3(B)参照)と、継手本体としてのソケット152とから構成されている。接続部140は、上記のように接続部140の中央部に貫通孔142を備えている。貫通孔142は、ソケット152の軸方向と交差する方向(本実施形態では直交する方向)に設けられている。図示を省略するが、貫通孔142は、貫通方向の中間部で孔部132と連通しており、孔部132にソケット152の一端が絞り加工されて縮径された円筒状の管体162が挿入され、銅ろう付けによって管体162と孔部132の壁部とが接合されている。
また、ソケット152における管体162と反対側には、ホース168が接続されている。ホース168は、ソケット152の加締め加工によって接続されている。また、ホース168の他端は、図示しないマスタシリンダへ接続されている。
一方、図11及び図12に示されるように、ブレーキキャリパ174のシリンダブロック178には、ねじ孔180が穿設されており、このねじ孔180の底部には、図示しないシリンダ部と連通する連通孔が形成されている。ねじ孔180には、接続部140の貫通孔142を挿通し、パッキン186、188に挿通された締結具としてのユニオンボルト192が螺合され、接続部140をシリンダブロック178に固定するようになっている。
このユニオンボルト192には、頭部200から中間部にかけて貫通孔142の孔長と対応する長さの円柱部210が形成されている。この円柱部210の終端から先端にかけてねじ部212が形成されている。また、ユニオンボルト192の軸芯部には、先端部へ向かって貫通する連通路194が形成され、この連通路194の上部は、半径方向に枝分かれしており、ユニオンボルト192が螺合されたとき、貫通孔142の孔部132と対応するようになっている。
これによって、ホース168によって送られてくるブレーキオイルが、管体162、貫通孔142、連通路194、及び連通孔(図示省略)を通じて、シリンダ部(図示省略)へ送り込まれる。
上記の継手150では、図12に示されるように、接続部140に回り止めのための突起122が設けられている。シリンダブロック178の上面には、接続部140の端面120Bと突起122との境界の凹部が接触し、接続部140が周方向に動くことを規制する矩形状の突出部220が設けられている。突出部220は、シリンダブロック178の上面から突出されている。接続部140の端面120Bと突起122との凹部との角度は、約90°であり、突出部220の角部も約90°であるため、両者は接触可能である。
このような継手150では、接続部140の端面120Bと突起122との凹部を突出部220の角部に接触させた状態で、ユニオンボルト192をねじ孔180に螺合させる。これにより、ユニオンボルト192をねじ孔180に螺合するときに、接続部140がブレーキキャリパ174に対して周方向に回転することが抑制される。また、ブレーキキャリパ174の使用時の振動等により、接続部140がユニオンボルト192を中心に回転することが抑制される。
自動車のブレーキシステムでは、図示しないマスタシリンダと連通するホース168が継手150によってブレーキキャリパ174に接続され、ブレーキペダルの踏込みによって、マスタシリンダが駆動し、ホース168を介してブレーキオイルがブレーキキャリパ174のシリンダ部(図示省略)に送り込まれる。
上記の加工方法では、加工部品110は、ホース168が接続される継手150のソケット152に取り付けられると共に、ブレーキキャリパ174に接続された状態でユニオンボルト192により固定される接続部を製造するための中間部品である。このため、円柱状のワーク100から略長円柱状又は略矩形柱状の中間部品を、材料を無駄にすることなく容易に形成することができる。なお、継手150は、一例であり、本開示の接続部140は、他の継手にも適用可能である。
なお、本実施形態の加工装置10では、一対のダイス18を半径方向内側に進出可能に支持する支持金型16が設けられていたが、本発明はこれに限定されず、支持金型を設けない構成でもよい。
また、本実施形態の加工装置10の各部の構成部品の形状や数などは、本発明を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
また、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。
10 加工装置
12 筐体(ケースの一例)
14 金型ケース(ケースの一例)
14A 傾斜面
15A 挿入口(挿入口側の一例)
15B 奥部(奥側の一例)
16 支持金型
18 ダイス
18C テーパ面
22 付勢部材
24 移動部
42 押し付け部
44 逃げ部
100 ワーク
100A 外周面
110 加工部品
122 突起
140 接続部
142 貫通孔
150 継手
152 ソケット(継手本体)
174 ブレーキキャリパ
192 ユニオンボルト(締結具)

Claims (8)

  1. 円柱状のワークを加工する加工装置であって、
    円筒状とされ、周方向の対向する位置に軸方向の挿入口側から奥側に向かって内壁が徐々に縮小された一対の傾斜面を備えたケースと、
    前記ケースの内部に軸方向に移動可能に設けられ、前記傾斜面と摺動し、かつ軸方向の前記挿入口側から前記奥側に向かって外径が徐々に縮小されたテーパ面を備えた一対のダイスと、
    前記ダイスに設けられ、前記ワークの外周面に接触すると共に、前記テーパ面が前記挿入口側から前記奥側に向かって前記傾斜面と摺動したときに前記ケースの半径方向内側に進出し、前記ワークの外周面を押し付けて変形させる押し付け部と、
    前記ケースの内部の周方向における一対の前記ダイスの間に設けられ、前記押し付け部が前記ワークを押し付けたときに前記ワークの素材を前記押し付け部から逃がす逃げ部と、
    を有し、
    一対の前記ダイスは、前記ケースの軸方向に沿って移動する支持金型に半径方向に移動可能に支持されており、
    前記逃げ部は、前記支持金型に設けられており、
    一対の前記ダイス及び前記支持金型が軸方向の挿入口側から奥側に向かって移動することによって前記押し付け部により前記ワークの一部を半径方向内側に縮小する方向に変形させると共に、前記ワークの素材を前記逃げ部に逃がすことで前記ワークの他の部分を半径方向外側に拡大するように変形させる構成とされた加工装置。
  2. 前記ダイスを前記ケースの軸方向の前記挿入口側に付勢する付勢部材と、
    前記ダイスを前記付勢部材の付勢力に抗して前記ケースの軸方向の前記挿入口側から前記奥側に移動させる移動部と、
    を備える請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記付勢部材は、前記支持金型を介して前記ダイスを前記ケースの軸方向の前記挿入口側に付勢する構成とされている請求項2に記載の加工装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の加工装置を用いて円柱状のワークを加工する加工方法であって、
    円筒状のケースの内部の一対のダイスの間に前記ワークをセットするセット工程と、
    一対の前記ダイスに設けられた押し付け部を前記ワークの外周面に接触させ、前記ワーク、一対の前記ダイス及び前記支持金型を前記ケースの挿入口側から奥側に向かって移動させることにより、前記押し付け部を半径方向内側に進出させ、前記押し付け部を前記ワークの外周面に押し付けることで前記ワークの一部を半径方向内側に縮小する方向に変形させると共に前記ワークの素材を一対の前記ダイスの間の前記支持金型に設けられた前記逃げ部に逃がすことにより前記ワークの他の部分を半径方向外側に拡大するように変形させる変形工程と、
    を有する加工方法。
  5. 前記変形工程を経ることにより、前記ワークから長円柱状又は矩形柱状の加工部品が形成される請求項4に記載の加工方法。
  6. 前記加工部品の一部に、回り止めのための突起を形成する請求項5に記載の加工方法。
  7. 前記加工部品に、軸方向と交差する方向に沿って貫通孔を形成する請求項6に記載の加工方法。
  8. 前記加工部品は、ホースが接続される継手本体に取り付けられると共にブレーキキャリパに接続された状態で締結具により固定される接続部を製造するための中間部品である請求項7に記載の加工方法。
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