JP7551702B2 - 車両のエアバッグ装置、鞍乗り型車両のエアバッグ装置、および、立ち乗り型車両のエアバッグ装置 - Google Patents
車両のエアバッグ装置、鞍乗り型車両のエアバッグ装置、および、立ち乗り型車両のエアバッグ装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP7551702B2 JP7551702B2 JP2022114991A JP2022114991A JP7551702B2 JP 7551702 B2 JP7551702 B2 JP 7551702B2 JP 2022114991 A JP2022114991 A JP 2022114991A JP 2022114991 A JP2022114991 A JP 2022114991A JP 7551702 B2 JP7551702 B2 JP 7551702B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- airbag
- inflator
- gas
- vehicle
- inlet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 230000037431 insertion Effects 0.000 claims description 36
- 238000003780 insertion Methods 0.000 claims description 36
- 239000004744 fabric Substances 0.000 claims description 15
- 238000009958 sewing Methods 0.000 claims description 4
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 8
- 239000002828 fuel tank Substances 0.000 description 7
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 4
- 239000000463 material Substances 0.000 description 4
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 4
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 4
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 3
- 230000004913 activation Effects 0.000 description 2
- 229920001296 polysiloxane Polymers 0.000 description 2
- 230000003213 activating effect Effects 0.000 description 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 1
- 238000002485 combustion reaction Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000007599 discharging Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
- 230000002452 interceptive effect Effects 0.000 description 1
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 1
- 230000000717 retained effect Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B62—LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
- B62J—CYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
- B62J27/00—Safety equipment
- B62J27/20—Airbags specially adapted for motorcycles or the like
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Air Bags (AREA)
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、車両のエアバッグ装置において、簡単な構造でエアバッグを係止状態と切り離し可能な状態にすることを目的とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
シート17に着座した乗員Rは、両方の腕R1を前方に延ばしてハンドル21を把持するとともに、両足をステップ28に乗せ、両方の脚R2で燃料タンク29及び車体フレーム11等の車体を挟んで車体を保持する。
エアバッグ装置40は、シート17よりも前方に配置され、車両側面視で燃料タンク29の後端部に対し車幅方向に重なる位置に設けられる。
エアバッグ装置40は、燃料タンク29の後端部に設けられるエアバッグ収納部29aに配置される。エアバッグ収納部29aは、例えば燃料タンク29の後端部が凹んだ凹部であり、この凹部内にエアバッグ装置40が配置される。
エアバッグ42は、エアバッグ収納部29aを上方から覆うカバー(不図示)によって覆われている。エアバッグ42は、膨張する際、上記カバーを押し退けて展開する。
エアバッグ42は、エアバッグ収納部29aから上方に展開する第1展開部51と、第1展開部51の下部から分岐して後方に延びる左右一対の第2展開部52とを備える。
また、エアバッグ42は、エアバッグ42におけるガスの入口である入口部53を、第1展開部51の下端部に左右一対備える。
詳細には、第1展開部51は、車幅方向の中央に対し左右の一側(右側)でエアバッグ収納部29aから上方に延出する一側上方展開部51aと、車幅方向の中央に対し左右の他側(左側)でエアバッグ収納部29aから上方に延出する他側上方展開部51bとを一体に備える。
第1展開部51は、第1展開部51内の空間を一側上方展開部51aと他側上方展開部51bとに左右に仕切る仕切り部51cを備える。仕切り部51cは、第1展開部51の下端から上端まで設けられる。
左右の一方の入口部53は、一側上方展開部51aの下端部に設けられる。左右の他方の入口部53は、他側上方展開部51bの下端部に設けられる。
左右の一方の第2展開部52は、一側上方展開部51aの側部から後方に延出する。
左右の他方の第2展開部52は、他側上方展開部51bの側部から後方に延出する。
第2展開部52は、車両側面視では、第1展開部51から後上方に斜めに延出する。第2展開部52は、第1展開部51から、シート17に着座してハンドル21を把持する乗員Rの腕R1と乗員Rの脚R2との間を通り、胴体R3の外側面に沿って乗員Rの後方まで延出する。
他側上方展開部51b及び左右の他方の第2展開部52は、左右の他側で展開する他側展開部55Lを構成する。
一側展開部55Rと他側展開部55Lとは、互いに独立した気室を有しており、これら気室にインフレーター41のガスが流入する。
詳細には、第1展開部51は、胴体R3に前方から当接し、胴体R3を保護する。
第2展開部52は、腕R1の下方で胴体R3の外側面に当接し、胴体R3を保護する。第2展開部52の後端部は、胴体R3の背中に当接しても良い。
乗員Rは、第1展開部51と、左右の第2展開部52との間に挟まれる。これにより、エアバッグ42は、乗員Rに良好に付着する。
左右の他方の入口部53は、他側上方展開部51bの下端から他側上方展開部51b内に延びる筒状である。
入口部53の下端は、エアバッグ42の外側に開口している。
エアバッグ42は、布を縫い合わせて袋状に形成されている。本実施の形態の入口部53は、エアバッグ42と同様に布によって構成されている。入口部53は、円筒状に形成された布である。本実施の形態では、入口部53が円筒状に形成される構成を説明するが、入口部53は、2枚の布を重ね合わせてその重ね合わせた布の左右両端を直線状に縫うだけで構成されても良い。
ベース部材56は、入口部53の軸方向に延びる。ベース部材56は、入口部53よりもエアバッグ42の内側に延びる。入口部53は、ベース部材56に縫い付けられることでベース部材56に固定されている。
ベース部材56は、エアバッグ42内に位置する内側縫製部56aによって、エアバッグ42に縫い付けられて固定されている。すなわち、入口部53は、ベース部材56を介してエアバッグ42の内側に固定されている。
また、ベース部材56は、入口部53の軸方向に延びて、軸方向端に位置する内側縫製部56aによって、エアバッグ42に縫い付けられる構成を説明したが、縫い付けられる位置は特に限定されない。よって、例えば、ベース部材56は、入口部53の左右方向に伸びて、左右方向端でエアバッグ42に縫い付けられて固定されてもよい。
さらには、エアバッグ42を構成する布の一部がベース部材56と入口部53を構成してもよい。
エアバッグ装置40は、インフレーター41からエアバッグ42内に流れるガスを狙い方向に向けて整流するガイド部60を備える。
ガイド部60及び入口部53は、膨張したエアバッグ42をインフレーター41から切り離す切り離し機構61を構成する。
切り離し機構61は、一側展開部55R及び他側展開部55Lにそれぞれ設けられる。切り離し機構61は、一側展開部55Rと他側展開部55Lとで同様に構成されるため、ここでは、一側展開部55Rの切り離し機構61について詳細に説明する。
ガイド部60は、入口部53に挿入される筒状部60aと、筒状部60aよりもエアバッグ42の内側に配置される膨張部60bとを一体に備える。
本実施の形態では、ガイド部60は、エアバッグ42と同様に布によって構成されている。また、エアバッグ42、ガイド部60、及びベース部材56は、同一の素材によって構成されるが、互いに異なる素材としても良い。例えば、ガイド部60は、可撓性を有すれば良く、布に代えて、シリコン材により構成してもよい。よって、例えば、ガイド部60は、シリコンチューブでもよい。
膨張部60bは、入口部53よりもエアバッグ42の内側に配置され、入口部53の近傍に位置する。
膨張部60bは、入口部53の軸方向に延びる筒状である。膨張部60bの外径は、入口部53の内径よりも大きい。膨張部60bは、その筒形状の一部に、第2展開部52側に向けて車幅方向外側に突出する突出部60cを備える。
入口開口60dは、エアバッグ42の外側に位置する。出口開口60eは、エアバッグ42の内側に位置する。
膨張部60bは、膨張部60bとエアバッグ42とを縫い付ける縫製部62によって、エアバッグ42に仮止めされている。これにより、膨張部60bを、入口部53に対して精度良く位置決めできる。
インフレーター41は、エアバッグ42内に挿入される挿入部41a(図5)を備える。
挿入部41aは、入口部53の軸方向に延びる円柱状である。挿入部41aの先端部には、ガスを放出するガス放出口41bが設けられる。
挿入部41aの先端部は、膨張部60bの内側かつ軸方向で重なる位置に配置される。ガス放出口41bは、膨張部60bの内側かつ軸方向で重なる位置に配置され、膨張部60bの内側でガスを放出する。
ガイド部60は、エアバッグ42の外側で筒状部60aの外周に装着される環状のバンド部材63によって、インフレーター41の外周に固定される。よって、ガイド部60とインフレーター41は一体に接続される。インフレーター41は、ガイド部60を介して入口部53に接続される。
インフレーター41が作動する前の状態では、外気圧と、エアバッグ42の内圧P1と、ガイド部60の膨張部60bの内圧P2とは等しい。
なお、図6では、膨張部60bが真円状に膨張した状態が模式的に図示されているが、膨張部60bは真円状でなくても良い。
萎んだ状態の膨張部60b、及び、挿入部41aは、符号67の圧力によって、入口部53内を通ってエアバッグ42の外側に抜ける力を受ける。
膨張部60bによるエアバッグ42の係止が解除され、エアバッグ42が、ガイド部60及びインフレーター41から切り離される状態に至るまでに、挿入部41aの軸方向の端面41cを押圧する符号67の圧力に加えて、さらに、エアバッグ42の展開挙動によるエアバッグ42のバッグ本体の慣性力や、乗員Rに付着するエアバッグ42が乗員Rと一体的に移動して引っ張られる力などが加わることにより、エアバッグ42が、ガイド部60及びインフレーター41から切り離されてもよい。
入口部53を支持するベース部材56は、内側縫製部56aによってエアバッグ42内に固定されている。これにより、エアバッグ42の内圧によって入口部53がエアバッグ42の外側に出てしまうことを抑制できる。このため、入口部53を逆止弁として良好に作動させることができる。
入口部53がガスの逆止弁として機能するため、エアバッグ42は、ガイド部60及びインフレーター41から切り離された後も膨張した状態を維持し、乗員Rに良好に付着する。
この構成によれば、エアバッグ42の膨張時に、ガイド部60の膨張部60bは、所定のガス噴出圧以上の時にエアバッグ42の入口部53よりも大径に膨張して入口部53に引っ掛かるため、ガイド部60の膨張部60bによってエアバッグ42を係止できる。また、所定のガス噴出圧未満の時に、所定のガス噴出圧以上の時に比べてガイド部60の膨張部60bが萎むことで、ガイド部60の膨張部60bによるエアバッグ42の係止が解除され、エアバッグ42がガイド部60から切り離し可能になる。このため、ガスを整流するガイド部60を利用して、簡単な構造でエアバッグ42を係止状態と切離し可能な状態にすることができる。
この構成によれば、ガイド部60の膨張部60bが縫製部62によってエアバッグ42に仮止めされるため、エアバッグ42が展開していない状態において、ガイド部60の膨張部60bを位置決めでき、膨張部60bの膨張位置を調整できる。また、この構成によれば、膨張部60bが膨張すると縫製部62の仮止めが解除されるため、エアバッグ42をガイド部60から切り離すことができる。
この構成によれば、エアバッグ42内を延びる入口部53によって、ガスの逆止弁を簡単な構造で形成できる。この逆止弁によってエアバッグ42からのガスの流出を抑制できるため、切り離されたエアバッグ42を膨張した状態に維持できる。
この構成によれば、エアバッグ42が膨張する際に、エアバッグ42がガイド部60から切り離される前の状態では、入口部53の内側に位置する挿入部41aによって、入口部53を開いた状態に維持できる。また、エアバッグ42がガイド部60から切り離された後の状態では、入口部53の内側の挿入部41aが無くなるため、入口部53がエアバッグ42の内圧によって潰れ、入口部53を閉じることができる。
この構成によれば、入口部53は、ガス噴出状態でエアバッグ42の内圧によってインフレーター41に押し付けられるため、エアバッグ42がインフレーター41から切り離されることが抑制可能となっている。
以下、図10を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記実施の形態(第1の実施の形態)と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態は、エアバッグ装置240が立ち乗り型車両210に搭載される点が、上記実施の形態と異なる。第2の実施の形態のエアバッグ装置240の基本構成は、第1の実施の形態のエアバッグ装置40と同様である。
立ち乗り型車両210は、車体フレーム211と、乗員Rが乗車する板状のデッキ部212と、車体フレーム211の前端部によって左右に操舵自在に支持される操舵部213と、操舵部213の下端部に支持される前輪214と、車体の後端部に設けられる後輪215とを備える車両である。デッキ部212は、車体フレーム211に支持される。
操舵部213は、車体フレーム211の前端部に支持されるステアリング軸216と、ステアリング軸216の上端部に設けられるハンドル217とを備える。
立ち乗り型車両210は、いわゆるキックボードであり、乗員Rが立った姿勢で乗車する車両である。
乗員Rの乗車位置218は、デッキ部212上においてハンドル217の後方且つ後輪215の前方に位置する。
なお、図10に仮想線で示すように、リテーナ220をハンドル217よりも下方でステアリング軸216の後面に設け、このリテーナ220にエアバッグ装置240を収納しても良い。
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
この構成によれば、エアバッグの膨張時に、ガイド部の膨張部は、所定のガス噴出圧以上の時にエアバッグの入口部よりも大径に膨張して入口部に引っ掛かるため、ガイド部の膨張部によってエアバッグを係止できる。また、所定のガス噴出圧未満の時に、所定のガス噴出圧以上の時に比べてガイド部の膨張部が萎むことで、ガイド部の膨張部によるエアバッグの係止が解除され、エアバッグがガイド部から切り離し可能になる。このため、ガスを整流するガイド部を利用して、簡単な構造でエアバッグを係止状態と切離し可能な状態にすることができる。
この構成によれば、ガイド部の膨張部が縫製部によってエアバッグに仮止めされるため、エアバッグが展開していない状態において、ガイド部の膨張部を位置決めでき、膨張部の膨張位置を調整できる。また、この構成によれば、膨張部が膨張すると縫製部の仮止めが解除されるため、エアバッグをガイド部から切り離すことができる。
この構成によれば、エアバッグ内を延びる筒状の入口部によって、ガスの逆止弁を簡単な構造で形成できる。この逆止弁によってエアバッグからのガスの流出を抑制できるため、切り離されたエアバッグを膨張した状態に維持できる。
この構成によれば、エアバッグが膨張する際に、エアバッグがガイド部から切り離される前の状態では、入口部の内側に位置する挿入部によって、入口部を開いた状態に維持できる。また、エアバッグがガイド部から切り離された後の状態では、入口部の内側の挿入部が無くなるため、入口部がエアバッグの内圧によって潰れ、入口部を閉じることができる。
この構成によれば、入口部は、ガス噴出状態でエアバッグの内圧によってインフレーターに押し付けられるため、エアバッグがインフレーター41から切り離されることが抑制可能となっている。
この構成によれば、鞍乗り型車両のエアバッグ装置において、エアバッグの膨張時に、ガイド部の膨張部は、ガス第一噴出時にエアバッグの入口部よりも大径に膨張して入口部に引っ掛かるため、ガイド部の膨張部によってエアバッグを係止できる。また、ガス第一噴出時よりも噴出圧が低い時に、ガス第一噴出時に比べてガイド部の膨張部が萎むことで、ガイド部の膨張部によるエアバッグの係止が解除され、エアバッグがガイド部から切り離し可能になる。このため、ガスを整流するガイド部を利用して、簡単な構造でエアバッグを係止状態と切離し可能な状態にすることができる。
この構成によれば、立ち乗り型車両のエアバッグ装置において、エアバッグの膨張時に、ガイド部の膨張部は、ガス第一噴出時にエアバッグの入口部よりも大径に膨張して入口部に引っ掛かるため、ガイド部の膨張部によってエアバッグを係止できる。また、ガス第一噴出時よりも噴出圧が低い時に、ガス第一噴出時に比べてガイド部の膨張部が萎むことで、ガイド部の膨張部によるエアバッグの係止が解除され、エアバッグがガイド部から切り離し可能になる。このため、ガスを整流するガイド部を利用して、簡単な構造でエアバッグ(42)を係止状態と切離し可能な状態にすることができる。
以下、図11~図15を参照して、膨張したエアバッグ242をインフレーター241から切り離すエアバッグ切り離し機構を参考例として説明する。この参考例において、上記実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
エアバッグ242はエアバッグ42と同一のものであり、インフレーター241はインフレーター41と同一のものであるが、上記実施の形態と区別するため、別の符号242,241を付して説明する。
エアバッグ242は、一側展開部55R及び他側展開部55Lを備える。一側展開部55R及び他側展開部55Lは、それぞれ入口部53を備える。
左右一対の入口部53には、インフレーター241がそれぞれ挿入される。一側展開部55R及び他側展開部55Lは、インフレーター241から放出されるガスによって膨張する。
テザーカッター281は、鞍乗り型車両10の車体に固定されている。テザーカッター281は、例えばステーを介して車体フレーム11に固定される。テザーカッター281は、上記制御部に電気的に接続されている。
テザー280は、接続部280aからエアバッグ242に向けて延びて一側展開部55Rの下端部55aに接続される一側テザー部282と、接続部280aからエアバッグ242に向けて延びて他側展開部55Lの下端部55bに接続される他側テザー部283とを備える。
他側テザー部283の一端は、接続部280aである。他側テザー部283の他端283aは、下端部55bに接続される。詳細には、他端283aは、下端部55bにおいて、他側展開部55Lの入口部53の車幅方向外側に接続される。
なお、他端282a及び他端283aは、エアバッグ242の下端部に接続されているが、他端282a及び他端283aが接続される位置は、下端部に限定されない。他端282a及び他端283aは、入口部53の近傍に接続されていればエアバッグ242のいずれの端部に接続されても良い。
図11において、テザーカッター281は、入口部53の軸方向において、インフレーター241を挟んでエアバッグ242とは反対側に配置される。
テザー280が切断されると、テザー280によるエアバッグ242の拘束は解除される。すると、エアバッグ242の内圧によって、エアバッグ242は、インフレーター241から離れるようにインフレーター241の軸方向に移動し、エアバッグ242は、インフレーター241から切り離される。エアバッグ242が切り離されると、逆止弁である入口部53は、エアバッグ242の内圧によって閉じる。
また、テザー280は、左右一対の一側テザー部282及び他側テザー部283によって、左右に離れた2か所でエアバッグ242に接続される。これにより、エアバッグ242の膨張時に、左右一対の一側テザー部282及び他側テザー部283によってエアバッグ242を良好に支持でき、エアバッグ242を良好に膨張させることができる。
第2の参考例では、一側テザー部282の他端282aは、下端部55aにおいて、一側展開部55Rの入口部53の車幅方向内側に接続される。
また、第2の参考例では、他側テザー部283の他端283aは、下端部55bにおいて、他側展開部55Lの入口部53の車幅方向内側に接続される。
第3の参考例では、一側テザー部282の他端282aは、下端部55aにおいて、一側展開部55Rの入口部53の車幅方向内側に接続される。
また、第3の参考例では、他側テザー部283の他端283aは、下端部55bにおいて、他側展開部55Lの入口部53の車幅方向外側に接続される。
エアバッグ切り離し機構461は、エアバッグ242に接続される第1テザー481及び第2テザー482と、テザーカッター281とを備える。
第1テザー481の長手方向の中間部は、テザーカッター281に接続される接続部481aである。
第1テザー481は、接続部481aからエアバッグ242に向けて延びて一側展開部55Rの下端部55aに接続される第1外側テザー部483及び第1内側テザー部484を備える。
第1内側テザー部484の一端は、接続部481aである。第1内側テザー部484の他端484aは、下端部55aにおいて、一側展開部55Rの入口部53の車幅方向内側に接続される。
第2テザー482は、接続部482aからエアバッグ242に向けて延びて他側展開部55Lの下端部55bに接続される第2外側テザー部485及び第2内側テザー部486を備える。
第2内側テザー部486の一端は、接続部482aである。第2内側テザー部486の他端486aは、下端部55bにおいて、他側展開部55Lの入口部53の車幅方向内側に接続される。
テザーカッター281は、接続部481a及び接続部482aを切断する。
エアバッグ242の下端部には、下方に突出する筒状の突出部242aが設けられる。
入口部53は、突出部242a内に設けられる。
突出部242aにおいて、入口部53に対し車幅方向にオフセットされた位置には、エアバッグ242を貫通する孔部590が設けられる。孔部590は、インフレーター241のガスが流入する部分の外側に配置されている。
テザー580の一端は、テザーカッター281に接続される。
テザー580の他端部は、突出部242aに取り付けられる。詳細には、テザー580の他端部は、突出部242aの外周に巻き付けられる巻き付け部581を備える。
巻き付け部581は、孔部590に通されるとともに、突出部242aの外周に巻き付けられる。巻き付け部581の先端は、テザー580の他端580aである。他端580aは、突出部242aに接続されている。他端580aは、突出部242aにおいて、インフレーター241を挟んで孔部590の反対側の位置に設けられる。
テザーカッター281によってテザー580が切断されると、巻き付け部581は緩む。このため、エアバッグ242をインフレーター241から切り離すことができる。
17 シート
40 エアバッグ装置(鞍乗り型車両のエアバッグ装置、車両のエアバッグ装置)
41 インフレーター
41a 挿入部
42 エアバッグ
53 入口部
60 ガイド部
60b 膨張部
62 縫製部
210 立ち乗り型車両
212 デッキ部
240 エアバッグ装置(立ち乗り型車両のエアバッグ装置、車両のエアバッグ装置)
Claims (6)
- 車両に取り付けられるインフレーター(41)と、前記インフレーター(41)に接続されるエアバッグ(42)と、を備え、前記インフレーター(41)が放出するガスによって膨張したエアバッグ(42)が膨張後に切り離される車両のエアバッグ装置において、
前記エアバッグ(42)内には、前記インフレーター(41)から前記エアバッグ(42)内に流れるガスをガイドする可撓性のガイド部(60)が設けられ、
前記エアバッグ(42)は、前記ガイド部(60)を介して前記インフレーター(41)に接続され、
前記エアバッグ(42)は、前記エアバッグ(42)におけるガスの入口である入口部(53)を備え、
前記ガイド部(60)は、前記入口部(53)に挿入され、前記エアバッグ(42)の内側に配置される膨張部(60b)を備え、
前記ガイド部(60)は、前記エアバッグ(42)の外側で前記ガイド部(60)の外周に装着されるバンド部材(63)によって、前記インフレーター(41)の外周に固定され、
前記インフレーター(41)のガスは、前記膨張部(60b)を通って前記エアバッグ(42)内に流入し、
前記膨張部(60b)は、所定のガス噴出圧(ΔP1)以上の時に前記エアバッグ(42)の入口部(53)よりも大径に膨張し、所定のガス噴出圧(ΔP2)未満の時に、前記エアバッグ(42)の入口部(53)よりも小径に変形可能であり、
前記膨張部(60b)は、前記エアバッグ(42)に縫い付けられる縫製部(62)によって前記エアバッグ(42)に仮止めされ、
ガスによる前記エアバッグ(42)の膨張によって、前記縫製部(62)の仮止めが解除されることを特徴とする車両のエアバッグ装置。 - 前記入口部(53)は、前記エアバッグ(42)内に延び、
前記エアバッグ(42)が前記ガイド部(60)から切り離されると、前記入口部(53)は、前記エアバッグ(42)の内圧によって前記入口部(53)を閉じることを特徴とする請求項1に記載の車両のエアバッグ装置。 - 前記インフレーター(41)は、前記エアバッグ(42)内に挿入される挿入部(41a)を備え、前記挿入部(41a)からガスが噴出し、
前記挿入部(41a)は、前記入口部(53)の内側に位置することを特徴とする請求項2に記載の車両のエアバッグ装置。 - 車両に取り付けられるインフレーター(41)と、前記インフレーター(41)に接続されるエアバッグ(42)と、を備え、前記インフレーター(41)が放出するガスによって膨張したエアバッグ(42)が膨張後に切り離される車両のエアバッグ装置において、
前記エアバッグ(42)は、前記エアバッグ(42)におけるガスの入口である入口部(53)を備え、
前記入口部(53)は、前記エアバッグ(42)内を延びる筒状に形成された布であり、
前記インフレーター(41)は、前記エアバッグ(42)内に挿入されてガスを噴出する挿入部(41a)を備え、前記挿入部(41a)を前記入口部(53)の内側に配置して、前記入口部(53)と前記インフレーター(41)とを少なくとも一部重ならせ、
前記入口部(53)は、ガス噴出状態で前記エアバッグ(42)の内圧によって前記インフレーター(41)に押し付けられ、前記エアバッグ(42)が前記インフレーター(41)から切り離されることを抑制可能であることを特徴とする車両のエアバッグ装置。 - 乗員用のシート(17)を備える鞍乗り型車両(10)に設けられる鞍乗り型車両のエアバッグ装置において、
請求項1から4のいずれに記載の車両のエアバッグ装置により構成されることを特徴とする鞍乗り型車両のエアバッグ装置。 - 乗員が立ち乗りするデッキ部(212)を備える立ち乗り型車両(210)に設けられる立ち乗り型車両のエアバッグ装置において、
請求項1から4のいずれかに記載の車両のエアバッグ装置により構成されることを特徴とする立ち乗り型車両のエアバッグ装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022114991A JP7551702B2 (ja) | 2022-07-19 | 2022-07-19 | 車両のエアバッグ装置、鞍乗り型車両のエアバッグ装置、および、立ち乗り型車両のエアバッグ装置 |
CN202310861109.3A CN117416449A (zh) | 2022-07-19 | 2023-07-13 | 车辆的气囊装置、鞍乘型车辆的气囊装置及立乘型车辆的气囊装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022114991A JP7551702B2 (ja) | 2022-07-19 | 2022-07-19 | 車両のエアバッグ装置、鞍乗り型車両のエアバッグ装置、および、立ち乗り型車両のエアバッグ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2024013069A JP2024013069A (ja) | 2024-01-31 |
JP7551702B2 true JP7551702B2 (ja) | 2024-09-17 |
Family
ID=89523556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022114991A Active JP7551702B2 (ja) | 2022-07-19 | 2022-07-19 | 車両のエアバッグ装置、鞍乗り型車両のエアバッグ装置、および、立ち乗り型車両のエアバッグ装置 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7551702B2 (ja) |
CN (1) | CN117416449A (ja) |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3070441U (ja) | 2000-01-21 | 2000-08-04 | 宗平 高島 | 自動ガス膨張式頭部用衝撃緩和装置。 |
US20040188991A1 (en) | 2003-03-25 | 2004-09-30 | Schneider David W. | Extensible tethered airbag system |
JP2007331401A (ja) | 2006-06-12 | 2007-12-27 | Takata Corp | 側突用エアバッグ、側突用エアバッグ装置、車両用シート |
JP2017178240A (ja) | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 株式会社Subaru | 乗員保護装置 |
JP2017222364A (ja) | 2017-10-03 | 2017-12-21 | 株式会社Subaru | 乗員保護装置 |
US20200150442A1 (en) | 2018-07-20 | 2020-05-14 | Facense Ltd. | Hygienic head-mounted display for vehicles |
-
2022
- 2022-07-19 JP JP2022114991A patent/JP7551702B2/ja active Active
-
2023
- 2023-07-13 CN CN202310861109.3A patent/CN117416449A/zh active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3070441U (ja) | 2000-01-21 | 2000-08-04 | 宗平 高島 | 自動ガス膨張式頭部用衝撃緩和装置。 |
US20040188991A1 (en) | 2003-03-25 | 2004-09-30 | Schneider David W. | Extensible tethered airbag system |
JP2007331401A (ja) | 2006-06-12 | 2007-12-27 | Takata Corp | 側突用エアバッグ、側突用エアバッグ装置、車両用シート |
JP2017178240A (ja) | 2016-03-31 | 2017-10-05 | 株式会社Subaru | 乗員保護装置 |
JP2017222364A (ja) | 2017-10-03 | 2017-12-21 | 株式会社Subaru | 乗員保護装置 |
US20200150442A1 (en) | 2018-07-20 | 2020-05-14 | Facense Ltd. | Hygienic head-mounted display for vehicles |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN117416449A (zh) | 2024-01-19 |
JP2024013069A (ja) | 2024-01-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4310115B2 (ja) | エアバッグ装置付きスクータ型自動二輪車 | |
JP4407336B2 (ja) | エアバッグ装置 | |
US7530597B2 (en) | Airbag device for front passenger's seat | |
JP5286789B2 (ja) | エアバッグ及びエアバッグ装置 | |
US6802529B2 (en) | Airbag system | |
JP5003631B2 (ja) | 側突用エアバッグ装置 | |
US20030214122A1 (en) | Air bag apparatus for motorcycle, method of manufacturing air bag apparatus for motorcycle, and motorcycle with air bag apparatus | |
EP1273486A2 (en) | Side airbag for automobile and method of folding the same | |
US6793033B2 (en) | Compact vehicle | |
JPH09123864A (ja) | ガスバッグ式側方衝撃保護装置 | |
WO2007052690A1 (ja) | 乗員拘束装置 | |
FR2753665A1 (fr) | Systeme de coussin d'air pour choc lateral, notamment pour vehicule automobile | |
JP2007099122A (ja) | エアバッグ及びエアバッグ装置 | |
JP4970991B2 (ja) | 車両のエアバッグ装置 | |
JP2009214808A (ja) | コラム付けニーエアバッグ装置 | |
JP5229238B2 (ja) | エアバッグ装置 | |
JP7551702B2 (ja) | 車両のエアバッグ装置、鞍乗り型車両のエアバッグ装置、および、立ち乗り型車両のエアバッグ装置 | |
JP4433957B2 (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP3730952B2 (ja) | 緊急用エアバッグ付緩衝胴衣具 | |
JP5283121B2 (ja) | エアバッグ及びエアバッグ装置 | |
JP2008001270A (ja) | サイドエアバッグ装置 | |
JP7539587B2 (ja) | 鞍乗り型車両のエアバッグ装置 | |
US7267362B2 (en) | Airbag apparatus, motorbike with the airbag apparatus | |
JP2011126413A (ja) | シート付けサイドエアバッグ装置 | |
JP6540504B2 (ja) | バイク用エアバッグ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230328 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240521 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20240719 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240806 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240904 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7551702 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |