JP2017178240A - 乗員保護装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の乗員保護装置では、斜め衝突または狭小ラップ衝突時に乗員の頭部が回転し乗員の頭部傷害が増加する恐れがあった。【解決手段】本発明の乗員保護装置1は、エアバッグ装置4のエアバッグケース11が乗員Pの車両センター側の肩部上方に配置されている。また、エアバッグ袋10とインフレータ12とが、エアバッグ袋10の管状部10Bを介して連通している。そして、斜め衝突または狭小ラップ衝突後には、エアバッグケース11及びエアバッグ袋10は運転席シート2から離脱し、乗員Pの頭部に追従して移動する。この構造により、乗員Pの頭部が、フロントエアバッグ袋32とエアバッグ袋10によりほぼ正面の状態にて受け止め、支えられることで、乗員Pの頭部傷害の増加が防止される。【選択図】図7

Description

本発明は、自動車等の車両用シートに設けられる乗員保護装置に関し、特に、斜め衝突または狭小ラップ衝突時にエアバッグ袋をインフレータから切り離し、乗員の頭部を追従し保護する乗員保護装置に関する。
車両の衝突時に運転席シートに着座した運転手を保護する構造として、ステアリングホイールに内蔵されたエアバッグ装置やシートベルト装置のベルトに内蔵されたエアバッグ装置が知られている。ステアリングホイールに内蔵されたエアバッグ装置では、衝突時に車両前方に移動する運転手の頭部等を保護する。また、ベルトに内蔵されたエアバッグ装置では、乗員の胸部等が圧迫されることを防止する。そして、これらのエアバッグ装置を組み合わせ、適宜、膨張展開させることで、効果的に乗員を保護している(例えば、特許文献1参照。)。
また、車両の衝突時等に乗員の頭部を保護するカーテンエアバッグを備えた車両が普及してきている。一般的なカーテンエアバッグでは、フロントピラートリム内部からルーフトリム内部に跨ってカーテンエアバッグを収納し、車両の衝突時等にサイドウィンドガラスに沿ってカーテンエアバッグを展開させることで乗員の頭部を保護している(例えば、特許文献2参照。)。
特開平11−170948号公報 特開2010−36795号公報
先ず、斜め衝突または狭小ラップ衝突に対応するエアバッグ装置の一般的な対策としては、エアバッグ袋を拡大させることが考えられる。しかしながら、エアバッグ袋の基布が大きくなることで、インフレータ出力を増大させる必要がありインフレータ装置の大型化を招き、車室内空間の小容量化に繋がる。また、エアバッグ袋の基布が大きくなり、インフレータ装置が大型化することで、コストアップに繋がる。
特に、運転席シート側では、運転手の前方にはステアリングホイールが存在し、ステアリングホイールからフロントエアバッグ袋を膨張展開させるが、ステアリングホイールの収納スペースが小さく、フロントエアバッグ袋を拡大させることが難しい。また、運転席シート側では、ステアリングホイールが配置される他、インストルメントパネルには表示部や操作ボタン等が配置されているため、エアバッグ袋を配置し、膨張展開させるスペースに限りがある。
そして、助手席シート側からの斜め衝突または狭小ラップ衝突時には、運転手は、その衝撃により車両センター側に向かって斜め前方へと移動する。運転手の頭部は、ステアリングホイールから膨張展開したフロントエアバッグ袋により保護されるが、上述したように、フロントエアバッグ袋は小さく、運転手が斜め前方へと移動することで、運転手の頭部が、フロントエアバッグ袋で拘束されながら回転し、頭部傷害が増加する恐れがある。また、運転手の首も捻じれ損傷する恐れがある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、斜め衝突または狭小ラップ衝突時にエアバッグ袋をインフレータから切り離し、乗員の頭部を追従し、少なくとも乗員の後頭部の側方をエアバッグ袋にて拘束することで、乗員の頭部を保護する乗員保護装置を提供することにある。
本発明の乗員保護装置では、車両に配設されるシートに着座する乗員を拘束するシートベルト装置と、前記シートベルト装置のベルト部に固定されるエアバッグ装置のエアバッグ袋と、前記エアバッグ袋と連通する前記エアバッグ装置のインフレータと、を有し、前記エアバッグ袋と前記インフレータとの間には逆止弁が配設され、前記車両の衝突時に前記ベルト部が引き出されたときに、前記インフレータからガスが圧入された前記エアバッグ袋が前記逆止弁と共に前記インフレータから切り離されることを特徴とする。
また、本発明の乗員保護装置では、車両に配設されるシートに着座する乗員を拘束するシートベルト装置と、前記乗員の肩部上方に配設されるエアバッグ装置のエアバッグケースと、前記エアバッグケースに収納されるエアバッグ袋と連通される前記エアバッグ装置のインフレータと、を有し、前記シートベルト装置のベルト部は、前記エアバッグ装置のエアバッグケースに設けられた挿通孔に挿通され、前記挿通孔には前記車両の衝突時に前記ベルト部が引き出されたときに前記ベルト部を前記エアバッグケースに係止させる係止部材が設けられ、前記エアバッグ袋と前記インフレータとの間には逆止弁が配設され、前記車両の衝突時に前記ベルト部が引き出されたときに、前記インフレータからガスが圧入された前記エアバッグ袋が前記逆止弁と共に前記インフレータから切り離されることを特徴とする。
また、本発明の乗員保護装置では、前記エアバッグケースを前記シートに係止させる係止ピンと、を有し、前記係止ピンは、前記衝突時に前記係止部材が前記ベルト部を前記エアバッグケースに係止させることで破断することを特徴とする。
また、本発明の乗員保護装置では、前記エアバッグ袋は、膨張部と、前記膨張部と連通する管状部と、を有し、前記管状部の先端が開口して前記インフレータと接続し、前記管状部内には前記膨張部側へ向けた複数のヒレ部が形成され、前記ヒレ部が前記逆止弁として用いられることを特徴とする。
また、本発明の乗員保護装置では、前記インフレータとの接続する箇所よりも前記膨張部側の前記管状部が切断されることを特徴とする。
また、本発明の乗員保護装置では、前記エアバッグ袋の前記膨張部は、少なくとも前記乗員の後頭部の側方を拘束するように膨張展開することを特徴とする。
また、本発明の乗員保護装置では、前記ベルト部は、前記シートのシートバックの前記車両の車幅方向の内側上方から引き出されることを特徴とする。
本発明の乗員保護装置では、エアバッグ装置のエアバッグ袋がシートベルト装置のベルト部に固定され、エアバッグ袋はインフレータと連通し、エアバッグ袋とインフレータとの間には逆止弁が配設されている。そして、車両の衝突時にベルト部が引き出されたときに、膨張展開したエアバッグ袋がインフレータから切り離される。エアバッグ袋には逆止弁が配設されることで、圧入されたガスがエアバッグ袋から抜け出すことを防止し、エアバッグ袋により乗員の頭部が保護される。
また、本発明の乗員保護装置では、エアバッグ装置のエアバッグケースが乗員の肩部上方に配置され、シートベルト装置のベルト部が、エアバッグケースに設けられた挿通孔に挿通されている。そして、車両の衝突時には、その挿通孔に設けられた係止部材がベルト部を係止することで、エアバッグケースが乗員の頭部近傍の所望の箇所に固定される。このとき、膨張展開したエアバッグ袋がインフレータから切り離され、エアバッグ袋には逆止弁が配設されている。この構造により、圧入されたガスがエアバッグ袋から抜け出すことを防止し、エアバッグ袋により乗員の頭部が保護される。
また、本発明の乗員保護装置では、エアバッグケースは、係止ピンを介してシート上方に固定されている。そして、車両の衝突時の衝撃により係止ピンが破断することで、エアバッグケースはシート上方から離脱し、乗員の頭部に追従することができる。
また、本発明の乗員保護装置では、エアバッグ袋は、乗員の頭部を保護する膨張部と、インフレータと接続する管状部と、を有している。そして、管状部内には、膨張部側へ向けた複数のヒレ部が形成され、逆止弁として用いられる。この構造により、部品点数を減らし、組み立て工数も低減でき、構造を簡易化することができる。
また、本発明の乗員保護装置では、エアバッグ袋の管状部のインフレータとの接続する箇所よりも膨張部側が切断されることで、管状部とインフレータとがしっかりと固定される。この構造により、インフレータからエアバッグ袋にガスを圧入する際に、エアバッグ袋が抜け落ちることが防止される。
また、本発明の乗員保護装置では、エアバッグ袋の膨張部が、少なくとも乗員の後頭部の側方を拘束するように膨張展開することで、斜め衝突または狭小ラップ衝突時に乗員の頭部が回転することが防止され、乗員の頭部傷害の増加が防止される。
また、本発明の乗員保護装置では、エアバッグケースが、シートバック上端面の車両のセンター側に配置されている。この構造により、斜め衝突または狭小ラップ衝突に車両のセンター側へ移動する乗員の頭部を適切に保護することができる。
本発明の一実施形態の乗員保護装置が配設された車両用シートを説明する(A)斜視図、(B)側面図である。 本発明の一実施形態の乗員保護装置のエアバッグ装置を説明する(A)上面図、(B)上面図、(C)上面図である。 本発明の一実施形態の乗員保護装置を説明する(A)側面図、(B)上面図、(C)上面図、(D)上面図である。 本発明の一実施形態の乗員保護装置を説明する(A)側面図、(B)上面図である。 本発明の一実施形態の乗員保護装置を説明する(A)側面図、(B)上面図である。 本発明の一実施形態の乗員保護装置を説明する(A)側面図、(B)上面図である。 本発明の一実施形態の乗員保護装置を説明する(A)側面図、(B)上面図である。 本発明の他の実施形態の乗員保護装置を説明する(A)上面図、(B)上面図、(C)上面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る乗員保護装置を図面に基づき詳細に説明する。尚、一実施形態の説明の際には、同一の部材には原則として同一の符番を用い、繰り返しの説明は省略する。
図1(A)は、本実施形態の乗員保護装置1が配設された車両用シートを説明するための斜視図であり、図1(B)は、図1(A)に示す車両用シートを説明するための側面図である。
図1(A)に示す如く、本実施形態の乗員保護装置1は、主に、運転席シート2に配設されたシートベルト装置3と、運転席シート2に配設されたエアバッグ装置4と、を有している。尚、以下の説明では、乗員保護装置1が、運転席シート2に配設される場合について説明するが、この場合に限定されるものではなく、助手席シートや後列シートに配設される場合でも良い。
運転席シート2は、乗員P(図4(A)参照)が着座するシートクッション2Aと、シートクッション2Aの後方から上方に延び乗員Pの背面を支持するシートバッグ2Bと、シートバッグ2Bの上端部に配設されるヘッドレスト2Cとを有している。そして、シートベルト装置3は、例えば、3点式のシートベルト装置である。
シートベルト装置3は、主に、ベルト部5と、タングプレート部6と、バックル部7と、リトラクタ部8と、を有している。ベルト部5の一端はリトラクタ部8に取り付けられ、ベルト部5の他端はシートクッション2Aのシートフレーム(図示せず)や車体に固定されている。リトラクタ部8は、例えば、シートバック2B内に配設され、シートバック2Bのシートフレーム(図示せず)に固定されている。
ベルト部5には、その長手方向に移動可能なタングプレート部6が取り付けられ、乗員Pがタングプレート部6を引っ張ることでベルト部5はリトラクタ部8から引き出される。一方、乗員Pがタングプレート部6を離すことでベルト部5はリトラクタ部8により巻き取られる。そして、シートバック2Bの上端面には、ヘッドレスト2Cよりも車両30(図4(A)参照)のセンター側に開口部9が形成され、開口部9にはベルト部5及びエアバッグ装置4のエアバッグ袋10(図2(A)参照)の管状部10B(図2(A)参照)が挿通されている。尚、ベルト部5の他端は、アンカーレッジ(図示せず)を介して車両30のセンター側のシートフレーム(図示せず)等に固定されている。
バックル部7は、車両30の窓側のシートクッション2Aのシートフレーム(図示せず)や車両30に固定され、乗員Pがシートベルト装置3の装着時にはタングプレート部6がバックル部7に係止される。このとき、タングプレート部6より上方のベルト部5は、ショルダベルトとして用いられシートバック2Bの前面に斜めに架け渡され、乗員Pの胸部等を拘束する。一方、タングプレート部6から下方のベルト部5は、ラップベルトとして用いられシートバック2Bの前面に横断して架け渡され、乗員Pの腰部等を拘束する。
シートベルト装置3は、例えば、ロードリミッタ付きプリテンショナ機構を備えている。車両30の制御部(図示せず)が、斜め衝突または狭小ラップ衝突が発生した際に、ベルト部5の引張力を検出し、所定値以上の引張力を検出した場合には、ベルト部5の緩みを瞬時に巻き取り、乗員Pを運転席シート2へ拘束する。その後、ベルト部5の引張力を検出し、所定値以上の引張力を検出した場合には、乗員Pに加わる荷重を緩和するためベルト部5による拘束を緩和し、ベルト部5は、再び、リトラクタ部8から徐々に引き出される。
詳細は後述するが、上記ロードリミッタ機構の起動により、ベルト部5が緩み乗員Pが前方へと移動する際に、エアバッグ装置4のエアバッグ袋10はインフレータ12から切り離され、ベルト部5と共に乗員Pの動きに追従する。そして、エアバッグ袋10が、少なくとも乗員Pの後頭部の側方を拘束した状態を維持することで、乗員Pの頭部の回転が防止され、頭部傷害の増加等が防止される。
図1(B)に示す如く、エアバッグ装置4は、主に、エアバッグ袋10(図2(A)参照)と、エアバッグ袋10を収納するエアバッグケース11と、エアバッグ袋10にガスを供給するインフレータ12と、エアバッグ袋10に配設される逆止弁13と、を有している。
エアバッグ袋10は、高圧ガスが注入されることで膨張展開する布製の袋であり、例えば、蛇腹状に折り畳まれてエアバッグケース11に収納されている。エアバッグケース11は、例えば、金属により作製され、その底面にはベルト部を挿通する挿通孔14A、14Bが設けられている。そして、インフレータ12及びエアバッグ袋10の管状部10B(図2(A)参照)の一部は、シートバック2B内に配設され、インフレータ12はシートバック2Bのシートフレーム(図示せず)に固定されている。
詳細は後述するが、車両30の衝突時にエアバッグ袋10が収納されたエアバッグケース11は取り付け機構15から離脱し、ベルト部5と共に乗員Pの動きに追従する。このとき、エアバッグ袋10もインフレータ12から切り離され、ベルト部5と共に乗員Pの動きに追従する。尚、インフレータ12から切り離されたエアバッグ袋10は、逆止弁13が設けられていることで、圧入されたガスの漏れが防止される。
図示したように、シートバック2Bのシートフレームの一部が、シートバック2Bの上端面から車両30の上方側へ突出し、エアバッグケース11の固定用ポール16として用いられる。固定用ポール16はシートバック2Bの上端面に車両30の車幅方向に延在し、取り付け機構15が固定用ポール16に対して回動自在に取り付けられている。そして、エアバッグケース11は、取り付け機構15を介して固定用ポール16に対して回動自在となる。
例えば、乗員Pがシートベルト装置3を装着していない時には、エアバッグケース11をシートバック2Bの上方へ挙げておくことで、エアバッグケース11が乗員Pに引っ掛かることなく、乗員Pの車両30への乗降がスムーズに行われる。一方、乗員Pがシートベルト装置3を装着する時には、エアバッグケース11は、ベルト部5と共に乗員Pの左肩部上面に配置される。尚、エアバッグケース11が固定用ポール16に対して回動することで、乗員Pの体格に合わせてエアバッグケース11の位置が調整可能となる。
図2(A)から図2(C)は、本実施形態の乗員保護装置1のエアバッグ装置4を説明する上面図であり、インフレータ12がシートバック2B内に配設される前の状態を図示している。尚、説明の都合上、エアバッグケース11等を省略して図示している。
図2(A)では、エアバッグ装置4が起動する前であり、斜め衝突または狭小ラップ衝突前の状況を示している。エアバッグ袋10は、膨張展開し乗員Pの頭部を保護する膨張部10Aと、膨張部10Aと連通する管状部10Bと、を有している。膨張部10Aは、例えば、蛇腹状に折り畳まれてエアバッグケース11(図1(A)参照)に収納されている。そして、管状部10Bはエアバッグケース11側面の開口部(図示せず)からその外部へ導出し、その先端側がインフレータ12の導入部12Aに固定されている。つまり、エアバッグ袋10とインフレータ12とは、エアバッグ袋10の管状部10Bを介して連通している。
図示したように、エアバッグ袋10の管状部10B内には、複数のヒレ部13Aが配設され、逆止弁13を形成している。ヒレ部13Aは、例えば、エアバッグ袋10と同じ布製であり、矩形の布状に成形されている。ヒレ部13Aの一端側は管状部10Bに縫製され、ヒレ部13Aの他端側は自由端として管状部10B内に配置されている。そして、自由端であるヒレ部13Aの他端が固定端であるヒレ部13Aの一端よりも膨張部10A側へ配置されるように、ヒレ部13Aが配置されることで、逆止弁13としての機能が得られる。
また、一点鎖線10Cは、管状部10Bの切断箇所を示している。詳細は後述するが、車両30の衝突時にベルト部5に掛かる荷重を利用して、管状部10Bが一点鎖線10Cの箇所にて切断され、エアバッグ袋10はインフレータ12から切り離される。そして、管状部10Bの一点鎖線10Cの切断箇所は、インフレータ12からのガスの圧入時には切断されないが、上記車両30の衝突時の荷重により切断される構造となっている。
図2(B)では、斜め衝突または狭小ラップ衝突直後のエアバッグ装置4が起動した状況を示している。車両30の制御部(図示せず)が、車両30の衝突を検知すると、直ぐにインフレータ12からエアバッグ袋10内へ高圧ガスが噴出される。矢印にて示すように、逆止弁13のヒレ部13Aは膨張部10A方向に向けて傾斜し、高圧ガスは管状部10Bを介してスムーズに膨張部10A内へと充填される。
図2(C)では、エアバッグ袋10がインフレータ12から切り離される状況を示している。詳細は後述するが、斜め衝突または狭小ラップ衝突直後にベルト部5がエアバッグケース11にクランプされ、ベルト部5に大きな荷重が加わることで、管状部10Bが一点鎖線10Cの箇所にて切断される。このとき、乗員Pに斜め衝突または狭小ラップ衝突の衝撃が伝わる前にインフレータ12からエアバッグ袋10内へ高圧ガスが噴出されている。
その結果、エアバッグ袋10の膨張部10Aは既に膨張展開した後に、管状部10Bが一点鎖線10Cの箇所にて切断される。そして、管状部10Bが切断された後は、管状部10Bの先端側が開口部となるため、矢印にて示すように、膨張部10A内のガスが管状部10Bを介して外部へ流れ出ようとする。しかしながら、ヒレ部13Aが膨張部10A内のガスにより管状部10Bの開口部側へと圧せられるが、ヒレ部13Aが折り重なり、逆止弁13として機能する。そして、膨張部10Aはガスにて充填された状態を維持し、エアバッグとして機能することができる。
尚、逆止弁13が、複数のヒレ部13Aにより形成される構造について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、管状の逆止弁がエアバッグ袋10の管状部10Bに組み込まれる構造でも良い。その他、インフレータ12から切り離されたエアバッグ袋10からガスが漏れ出さない構造となれば、種々の構造の逆止弁を用いることができる。
図3(A)は、本実施形態の乗員保護装置1を説明するための側面図であり、図3(B)は、図3(A)に示す乗員保護装置1を説明するための上面図であり、図3(C)及び図3(D)は、図3(A)に示す乗員保護装置1のエアバッグ装置4がインフレータ12から切り離される状態を説明するための上面図である。尚、図3(A)では、説明の都合上、ヘッドレスト2Cは省略して図示している。
図3(A)に示す如く、取り付け機構15は、主に、固定用ポール16に配設される一対の回動部材18A、18Bと、エアバッグケース11に固定される一対の支持プレート19A、19Bと、回動部材18A、18Bと支持プレート19A、19Bとを固定する複数の樹脂ピン17と、を有している。
回動部材18A、18Bは、樹脂や金属等により作製され、例えば、略L字形状に形成されている。そして、円柱形状の固定用ポール16に対して回動自在に取り付けられ、乗員Pの車両30への乗降動作に合わせて車両30の上下方向にエアバッグケース11を移動させることができる。
また、図3(B)に示すように、回動部材18A、18Bは、その間にエアバッグケース11を挟持するため、車両30の車幅方向に離間して配置されている。そして、シートベルト装置3のベルト部5及びエアバッグ装置4の管状部10Bは、回動部材18A、18B間のスペース内に配置されている。図示したように、ベルト部5は、固定用ポール16の上面を通り、エアバッグケース11の挿通孔14A、14B内に挿通されている。
図3(B)に示す如く、エアバッグケース11には、車両30の車幅方向の両側面に支持プレート19A、19Bが固定されている。支持プレート19A、19Bは、車両30の前後方向に延在し、回動部材18A、18Bの間に樹脂ピン17を介して固定されている。そして、回動部材18A、18Bと支持プレート19A、19Bとは、それぞれ2本の樹脂ピン17を介して固定されている。この構造により、エアバッグケース11も回動部材18A、18Bを介して固定用ポール16に対して回動することができる。
また、エアバッグケース11内に収納されたエアバッグ袋10(図3(C)参照)は、管状部10Bを介してインフレータ12と連結している。そして、エアバッグ装置4では、車両30の斜め衝突または狭小ラップ衝突時に、インフレータ12からエアバッグ袋10内へ高圧ガスが噴出される。少なくともエアバッグ袋10が乗員Pの後頭部の側方を拘束するように膨張展開することで乗員の頭部が保護される。尚、エアバッグケース11は、常時、ベルト部5の上面に位置することで、ベルト部5により阻害されることなくエアバッグ袋10が膨張展開することができる。
図3(C)に示す如く、エアバッグケース11が取り付け機構15から離脱する前に、エアバッグ袋10が膨張展開する。図2(B)を用いて上述したように、車両30の制御部(図示せず)が、車両30の衝突を検知すると、直ぐにインフレータ12からエアバッグ袋10内へ高圧ガスが噴出される。そして、エアバッグ袋10はエアバッグケース11の上面に膨張展開する。
図3(D)に示す如く、回動部材18A、18Bと支持プレート19A、19Bとを連結する樹脂ピン17が破断することで、エアバッグケース11は取り付け機構15から離脱する。また、エアバッグ袋10の管状部10Bが切断されることで、エアバッグ袋10はインフレータ12から切り離される。
ここで、挿通孔14A(図3(A)参照)には、ロック機構付きのタング(図示せず)が設けられ、車両30の衝突時にベルト部5が急に引き出された際にロック機構付きのタングが起動し、ベルト部5をクランプする。そして、ベルト部5は、一度、上記ロック機構付きのタングにてクランプされると、その後、クランプされた状態を維持する。
そして、車両30の衝突時には、ベルト部5には通常使用時には無い高い荷重が加わる。上記ロック機構付きのタングによりベルト部5がクランプされることで、4本の樹脂ピン17に対して上記荷重が加わり、樹脂ピン17が破断する構造となっている。その結果、エアバッグケース11は取り付け機構15から離脱し、エアバッグケース11は、そのクランプされた位置にてベルト部5と共に移動することとなる。
一方、エアバッグ袋10の管状部10Bにおいても、上記荷重が加わることで、図2(C)を用いて上述したように、管状部10Bが一点鎖線10Cの箇所にて切断される。その結果、エアバッグ袋10は、エアバッグケース11の上面にてベルト部5と共に移動することとなる。尚、エアバッグ袋10はエアバッグケース11に固定されており、インフレータ12から切り離された後も、エアバッグケース11と共に移動する。
次に、図4から図7を用いて通常の運転時から斜め衝突または狭小ラップ衝突時における乗員保護装置1の動作について説明する。図4は通常の運転時における乗員保護装置1を説明する(A)側面図、(B)上面図であり、図5は斜め衝突または狭小ラップ衝突直後における乗員保護装置1を説明する(A)側面図、(B)上面図であり、図6は斜め衝突または狭小ラップ衝突後シートベルト装置3のロードリミッタ機構が作用した状態の乗員保護装置1を説明する(A)側面図、(B)上面図であり、図7は斜め衝突または狭小ラップ衝突後複数のエアバッグ袋により乗員を保護した状態の乗員保護装置1を説明する(A)側面図、(B)上面図である。
図4(A)では、乗員Pが運転席シート2に着座し、シートベルト装置3を装着し、車両30を運転している状況を示している。乗員Pは、運転席シート2に深く腰掛け、乗員Pの体格に応じた個々のドラインビングポジションを決め、シートベルト装置3を装着する。そして、乗員Pの背面はシートバック2Bに当接し、両手でステアリングホイール31を握り、乗員Pが車両30の操作を行う。乗員Pの胸部や腰部は、ベルト部5により拘束されている。
上述したように、エアバッグ装置4のエアバッグケース11は、シートバック2Bの上端面の車両30のセンター側に配置され、ベルト部5はエアバッグケース11底面の挿通孔14A、14B(図3(A)参照)に挿通している。そして、通常の運転状態では、エアバッグケース11は固定用ポール16に対して固定され、乗員Pの体の動きに応じてベルト部5はエアバッグケース11に対して摺動自在に動くことができる。
図4(B)に示す如く、エアバッグケース11は、シートバック2Bの上端面から乗員Pの左肩部上面に掛けて配置されている。乗員Pの体格により異なるが、例えば、エアバッグケース11の車両30の前方側の先端が、乗員Pの耳部の横に位置している。尚、エアバッグ装置4の目的は乗員Pの頭部が回転することを防止することであり、エアバッグ袋10が、少なくとも乗員Pの後頭部の側方に膨張展開するように配置されている。
図5(A)では、車両30の助手席シート(図示せず)の前方側にて斜め衝突または狭小ラップ衝突が発生した直後の状況を示している。先ず、車両30の制御部(図示せず)が、車両30の衝突を検知すると、直ぐにインフレータ12からエアバッグ袋10内へ高圧ガスが噴出される。そして、エアバッグ袋10は、エアバッグケース11上面に膨張展開する。
次に、車両30による衝突の検知から少し遅れて、斜め衝突または狭小ラップ衝突による乗員Pの初期動作が開始される。乗員Pの初期動作では、車両30が急減速するため運転席シート2に着座する乗員Pは車両30の前方へと移動する。この乗員Pの移動によりベルト部5に掛かる引張力が検出される。そして、乗員Pがステアリングホイール31やフロントガラス(図示せず)に勢いよく衝突することを防止するため、シートベルト装置3のプリテンション機構が起動する。シートベルト装置3のプリテンション機構により、ベルト部5の緩みを瞬時に巻き取り、乗員Pを運転席シート2へ拘束する。
このとき、斜め衝突または狭小ラップ衝突直後には、乗員Pの動きに連動してベルト部5が急に車両30の前方へ引き出される。上述したように、このベルト部5の動きに連動してエアバッグケース11の挿通孔14Aに設けられたロック機構付きのタング(図示せず)が起動し、ベルト部5がエアバッグケース11にクランプされる。斜め衝突または狭小ラップ衝突時の衝撃によりベルト部5には通常使用時には無い高い荷重が加わるが、この荷重が回動部材18A、18B(図3(B)参照)と支持プレート19A、19B(図3(B)参照)との連結部にも加わる。そして、樹脂ピン17(図3(B)参照)はこの荷重を支持出来ない強度にて成形されているので、樹脂ピン17が破断し、エアバッグケース11は取り付け機構15から離脱する。
一方、エアバッグ袋10の管状部10Bにおいても、上記荷重が加わることで、図2(C)を用いて上述したように、管状部10Bが一点鎖線10Cの箇所にて切断される。その結果、エアバッグ袋10は、インフレータ12から切り離されるが、エアバッグケース11の上面に固定されている。
図5(B)に示す如く、乗員Pの頭部は、直接、ベルト部5により拘束されていないため、ヘッドレスト2Cよりも、若干、前方へ移動するが、上述したように斜め衝突または狭小ラップ衝突直後に、乗員Pの頭部近傍のベルト部5はエアバッグケース11にクランプされる。その結果、エアバッグケース11は、図4(A)に示した通常の運転時における乗員Pの頭部との位置関係を、実質、維持した状態にて、ベルト部5と共に乗員Pの前方への移動を追従する。つまり、エアバッグケース11は、少なくとも乗員Pの後頭部の側方をエアバッグ袋10にて拘束出来る位置を維持する。
図6(A)では、斜め衝突または狭小ラップ衝突後、シートベルト装置3のロードリミッタ機構が起動している状況を図示している。上述したように、斜め衝突または狭小ラップ衝突直後には、乗員Pの背面がシートバック2Bに当接するように乗員Pはベルト部5により運転席シート2のシートバック2Bに拘束される。その後、このベルト部5の拘束により乗員Pの胸部等を圧迫し過ぎることで乗員Pが損傷することを防止するため、ベルト部5の引張力が設定された値以上となると、シートベルト装置3のロードリミッタ機構が起動する。そして、ベルト部5は、再び、リトラクタ部8から徐々に引き出されることで、乗員Pの上半身は車両30の前方へと移動し始める。
一方、斜め衝突または狭小ラップ衝突後、上記斜め衝突または狭小ラップ衝突を検知することで、運転席シート2のエアバッグ装置4や車両30に配設されたエアバッグ装置も起動する。運転席シート2の周囲では、ステアリングホイール31に配設されたフロントエアバッグ袋32や車両30の窓際に配設されたカーテンエアバッグ袋(図示せず)が膨張展開される。上述したように、エアバッグ装置4のエアバッグ袋10は既に膨張展開し、乗員Pの後頭部の側方を拘束している。尚、上記フロントエアバッグ袋32やカーテンエアバッグ袋(図示せず)も、エアバッグ袋10と同じタイミングにて膨張展開する場合でも良い。
図6(B)に示す如く、エアバッグケース11はシートバック2Bの上端面に配設された取り付け機構15から離脱するが、ベルト部5をクランプすることで、ベルト部5と共に車両30の前方へ移動する。また、エアバッグ袋10はエアバッグケース11に固定されることで、ベルト部5と共に車両30の前方へ移動する。尚、図示していないが、エアバッグ袋10の動きを規制するストラップを有し、確実にエアバッグ袋10が乗員Pの後頭部の側方を拘束するようにしても良い。
図7(A)では、乗員Pの頭部がフロントエアバッグ袋32に支えられるが、エアバッグ袋10により乗員Pの頭部の回転が防止されている状況を図示している。助手席シートの前方にて斜め衝突または狭小ラップ衝突が起こることで、運転席シート2の乗員Pは、車両30のセンター側に向けて車両30の斜め前方へと移動する。
一方、図7(B)に示す如く、ステアリングホイール31から膨張展開されるフロントエアバッグ袋32は、ステアリングホイール31内に収納できる大きさに限界があるため、乗員Pの頭部は、フロントエアバッグ袋32の中心よりも車両30のセンター側へと衝突し易くなる。そして、乗員Pの上半身は車両30の斜め前方へと移動し続け、乗員Pの頭部は、フロントエアバッグ袋32にて拘束されることで、乗員Pの頭部は、拘束された頭部を支点として時計回りに回転し易い状態となる。
この状態において、図示したように、乗員Pの後頭部の左側側方がエアバッグ袋10にて拘束されることで、上記乗員Pの頭部が、その頭部を支点として時計回りに回転することが防止される。エアバッグケース11がベルト部5をクランプしているので、エアバッグ袋10はしっかりと乗員Pの頭部を支えることができる。つまり、フロントエアバッグ袋32とエアバッグ袋10にて乗員Pの頭部をほぼ正面の状態にて受け止め、支えることで、乗員Pの首が捩じれることが防止され、乗員Pの頭部傷害の増加が防止される。
次に、本発明の他の実施形態に係る乗員保護装置41を図面に基づき詳細に説明する。尚、以下の他の実施形態の説明では、上述した一実施形態と異なる構成のみ説明し、一実施形態と同じ構成については、一実施形態の説明を参照し、ここではその説明を省略する。また、乗員保護装置41の説明の際には、適宜、図1から図7を参照する。
図8(A)から図8(C)は、本実施形態の乗員保護装置41を説明するための上面図である。図8(A)に示す如く、本実施形態では、エアバッグ袋42の膨張部42Aの一部が、一点鎖線43にて示すように、直接、シートベルト装置3のベルト部5の上面に縫製されている。一方、エアバッグ袋42の管状部42Bは、ベルト部5に対して縫製されていない。そして、エアバッグ袋42とインフレータ12(図1(A)参照)とはエアバッグ袋42の管状部42Bを介して連通している。
図示したように、エアバッグ袋42の膨張部42Aは、ベルト部5の幅とほぼ同等の幅となるように折り畳まれ、例えば、紙等から成るテープ44を介してベルト部5に固定されている。エアバッグ袋42は、ベルト部5と共にシートバック2Bの開口部9を介してシートバック2Bに収納される。そして、乗員Pがシートベルト装置3を装着する際には、ベルト部5と共にシートバック2Bから引き出され、膨張展開したエアバッグ袋42が少なくとも乗員Pの後頭部の側方を拘束出来る位置に配置される。尚、エアバッグ袋42の構造は、図2(A)から図2(C)を用いて上述したエアバッグ袋10の構造と同じであり、管状部42Bには逆止弁45が配設されている。
図8(B)に示す如く、車両30(図5(A)参照)の制御部(図示せず)が、車両30の衝突を検知すると、直ぐにインフレータ12からエアバッグ袋42内へ高圧ガスが噴出される。矢印にて示すように、逆止弁45のヒレ部45Aは膨張部42A方向に向けて傾斜し、高圧ガスは管状部42Bを介してスムーズに膨張部42A内へと充填される。
図8(C)では、エアバッグ袋42がインフレータ12から切り離される状況を示している。斜め衝突または狭小ラップ衝突直後にシートベルト装置3のプリテンション機構によりベルト部5が引き戻されるが、ベルト部5には大きな荷重が加わることで、管状部42Bが一点鎖線46の箇所にて切断される。このとき、乗員Pに斜め衝突または狭小ラップ衝突の衝撃が伝わる前にインフレータ12からエアバッグ袋42内へ高圧ガスが噴出されている。
その結果、エアバッグ袋42の膨張部42Aは既に膨張展開した後に、管状部42Bが一点鎖線46の箇所にて切断される。そして、管状部42Bが切断された後は、管状部42Bの先端側が開口部となるため、矢印にて示すように、膨張部42A内のガスが管状部42Bを介して外部へ流れ出ようとする。しかしながら、ヒレ部45Aが膨張部42A内のガスにより管状部42Bの開口部側へと圧せられるが、ヒレ部45Aが折り重なり、逆止弁45として機能する。そして、膨張部42Aはガスにて充填された状態を維持し、少なくとも乗員Pの後頭部の側方を拘束することが出来る。図7(B)に示すように、フロントエアバッグ袋32とエアバッグ袋42にて乗員Pの頭部をほぼ正面の状態にて受け止め、支えることで、乗員Pの首が捩じれることが防止され、乗員Pの頭部傷害の増加が防止される。
尚、本実施の形態では、乗員保護装置1を構成するシートベルト装置3が、運転席シート2に内蔵され、車両30のセンター側から窓側に向けてベルト部5が配設される場合について説明したが、この場合に限定するものではない。例えば、シートベルト装置3のベルト部5が、車両30の窓側からセンター側に向けて配設される場合でも良く、この場合に、シートベルト装置3が、車両30のBピラー(図示せず)に内蔵される場合でも良い。その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲にて種々の変更が可能である。
1、41 乗員保護装置
2 運転席シート
3 シートベルト装置
4 エアバッグ装置
5 ベルト部
9 開口部
10、42 エアバッグ袋
10A、42A 膨張部
10B、42B 管状部
11 エアバッグケース
12 インフレータ
13、45 逆止弁
13A、45A ヒレ部
14A、14B 挿通孔
15 取り付け機構
16 固定用ポール
17 樹脂ピン
18A、18B 回動部材
19A、19B 支持プレート
30 車両
32 フロントエアバッグ袋

Claims (7)

  1. 車両に配設されるシートに着座する乗員を拘束するシートベルト装置と、
    前記シートベルト装置のベルト部に固定されるエアバッグ装置のエアバッグ袋と、
    前記エアバッグ袋と連通する前記エアバッグ装置のインフレータと、を有し、
    前記エアバッグ袋と前記インフレータとの間には逆止弁が配設され、前記車両の衝突時に前記ベルト部が引き出されたときに、前記インフレータからガスが圧入された前記エアバッグ袋が前記逆止弁と共に前記インフレータから切り離されることを特徴とする乗員保護装置。
  2. 車両に配設されるシートに着座する乗員を拘束するシートベルト装置と、
    前記乗員の肩部上方に配設されるエアバッグ装置のエアバッグケースと、
    前記エアバッグケースに収納されるエアバッグ袋と連通される前記エアバッグ装置のインフレータと、を有し、
    前記シートベルト装置のベルト部は、前記エアバッグ装置のエアバッグケースに設けられた挿通孔に挿通され、前記挿通孔には前記車両の衝突時に前記ベルト部が引き出されたときに前記ベルト部を前記エアバッグケースに係止させる係止部材が設けられ、
    前記エアバッグ袋と前記インフレータとの間には逆止弁が配設され、前記車両の衝突時に前記ベルト部が引き出されたときに、前記インフレータからガスが圧入された前記エアバッグ袋が前記逆止弁と共に前記インフレータから切り離されることを特徴とする乗員保護装置。
  3. 前記エアバッグケースを前記シートに係止させる係止ピンと、を有し、前記係止ピンは、前記衝突時に前記係止部材が前記ベルト部を前記エアバッグケースに係止させることで破断することを特徴とする請求項2に記載の乗員保護装置。
  4. 前記エアバッグ袋は、膨張部と、前記膨張部と連通する管状部と、を有し、前記管状部の先端が開口して前記インフレータと接続し、前記管状部内には前記膨張部側へ向けた複数のヒレ部が形成され、前記ヒレ部が前記逆止弁として用いられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
  5. 前記インフレータとの接続する箇所よりも前記膨張部側の前記管状部が切断されることを特徴とする請求項4に記載の乗員保護装置。
  6. 前記エアバッグ袋の前記膨張部は、少なくとも前記乗員の後頭部の側方を拘束するように膨張展開することを特徴とする請求項4または請求項5に記載の乗員保護装置。
  7. 前記ベルト部は、前記シートのシートバックの前記車両の車幅方向の内側上方から引き出されることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の乗員保護装置。
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