JP2024013069A - 車両のエアバッグ装置、鞍乗り型車両のエアバッグ装置、および、立ち乗り型車両のエアバッグ装置 - Google Patents

車両のエアバッグ装置、鞍乗り型車両のエアバッグ装置、および、立ち乗り型車両のエアバッグ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2024013069A
JP2024013069A JP2022114991A JP2022114991A JP2024013069A JP 2024013069 A JP2024013069 A JP 2024013069A JP 2022114991 A JP2022114991 A JP 2022114991A JP 2022114991 A JP2022114991 A JP 2022114991A JP 2024013069 A JP2024013069 A JP 2024013069A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
airbag
inflator
gas
inlet
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022114991A
Other languages
English (en)
Inventor
裕 相京
Yutaka Aikyo
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2022114991A priority Critical patent/JP2024013069A/ja
Priority to CN202310861109.3A priority patent/CN117416449A/zh
Publication of JP2024013069A publication Critical patent/JP2024013069A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J27/00Safety equipment
    • B62J27/20Airbags specially adapted for motorcycles or the like

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air Bags (AREA)

Abstract

【課題】簡単な構造でエアバッグを係止状態と切り離し可能な状態にする。【解決手段】車両のエアバッグ装置は、インフレーター(41)とエアバッグ(42)とを備え、エアバッグ(42)が膨張後に切り離される車両のエアバッグ装置において、エアバッグ(42)内にはガスをガイドするガイド部(60)が設けられ、エアバッグ(42)はガイド部(60)を介してインフレーター(41)に接続され、エアバッグ(42)は、ガスの入口部(53)を備え、ガイド部(60)は、入口部(53)に挿入され、エアバッグ(42)の内側に配置される膨張部(60b)を備え、インフレーター(41)のガスは膨張部(60b)を通ってエアバッグ(42)内に流入し、膨張部(60b)は、所定のガス噴出圧以上の時に入口部(53)よりも大径に膨張し、所定のガス噴出圧未満の時に入口部(53)よりも小径に変形可能である。【選択図】図5

Description

本発明は、車両のエアバッグ装置、鞍乗り型車両のエアバッグ装置、および、立ち乗り型車両のエアバッグ装置に関する。
従来、鞍乗り型車両に取り付けられるインフレーターと、インフレーターに接続されるエアバッグとを備え、インフレーターが放出するガスによって膨張したエアバッグが膨張後に切り離される鞍乗り型車両のエアバッグ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の構造では、エアバッグは、エアバッグ内のガスの圧力によって作動する切り離し機構によって、インフレーターから切り離される。
国際公開第2021/199334号
ところで、鞍乗り型車両などに設けられる車両のエアバッグ装置では、簡単な構造でエアバッグを係止状態と切り離し可能な状態にすることが望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、車両のエアバッグ装置において、簡単な構造でエアバッグを係止状態と切り離し可能な状態にすることを目的とする。
車両のエアバッグ装置は、車両に取り付けられるインフレーターと、前記インフレーターに接続されるエアバッグと、を備え、前記インフレーターが放出するガスによって膨張したエアバッグが膨張後に切り離される車両のエアバッグ装置において、前記エアバッグ内には、前記インフレーターから前記エアバッグ内に流れるガスをガイドする可撓性のガイド部が設けられ、前記エアバッグは、前記ガイド部を介して前記インフレーターに接続され、前記エアバッグは、前記エアバッグにおけるガスの入口である入口部を備え、前記ガイド部は、前記入口部に挿入され、前記エアバッグの内側に配置される膨張部を備え、前記インフレーターのガスは、前記膨張部を通って前記エアバッグ内に流入し、前記膨張部は、所定のガス噴出圧以上の時に前記エアバッグの入口部よりも大径に膨張し、所定のガス噴出圧未満の時に、前記エアバッグの入口部よりも小径に変形可能であることを特徴とする。
車両のエアバッグ装置において、簡単な構造でエアバッグを係止状態と切り離し可能な状態にすることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両の側面図である。 図2は、エアバッグが展開して乗員を保護している状態を示す左側面図である。 図3は、展開前のエアバッグを前方から見た正面図である。 図4は、入口部にガイド部が設けられた状態を示す図である。 図5は、入口部にガイド部及びインフレーターが設けられた状態を示す図である。 図6は、図5のVI-VI断面図である。 図7は、図5のVII-VII断面図である。 図8は、図5のインフレーターが抜けた状態のVIII-VIII断面図である。 図9は、エアバッグとガイド部の内圧の時間変化の一例を示す図である。 図10は、本発明の第2の実施の形態における立ち乗り型車両の左側面図である。 図11は、第1の参考例において、展開前のエアバッグを前方から見た正面図である。 図12は、第2の参考例において、展開前のエアバッグを前方から見た正面図である。 図13は、第3の参考例において、展開前のエアバッグを前方から見た正面図である。 図14は、第4の参考例において、展開前のエアバッグを前方から見た正面図である。 図15は、第5の参考例において、入口部、インフレーター、及びテザーの接続状態を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LHは車体左方を示す。
[実施の形態]
図1は、本発明の実施の形態に係る鞍乗り型車両10の側面図である。
鞍乗り型車両10は、車体フレーム11と、車体フレーム11に支持されるパワーユニット12と、前輪13を操舵自在に支持するフロントフォーク14と、後輪15を支持するスイングアーム16と、乗員用のシート17とを備える車両である。
鞍乗り型車両10は、乗員がシート17に跨るようにして着座する車両である。シート17は、車体フレーム11の後部の上方に設けられる。
車体フレーム11は、車体フレーム11の前端部に設けられるヘッドパイプ18と、ヘッドパイプ18の後方に位置するフロントフレーム19と、フロントフレーム19の後方に位置するリアフレーム20とを備える。フロントフレーム19の前端部は、ヘッドパイプ18に接続される。
シート17は、リアフレーム20に支持される。
フロントフォーク14は、ヘッドパイプ18によって左右に操舵自在に支持される。前輪13は、フロントフォーク14の下端部に設けられる車軸13aに支持される。乗員が把持する操舵用のハンドル21は、フロントフォーク14の上端部に取り付けられる。
スイングアーム16は、車体フレーム11に支持されるピボット軸22に支持される。ピボット軸22は、車幅方向に水平に延びる軸である。スイングアーム16の前端部には、ピボット軸22が挿通される。スイングアーム16は、ピボット軸22を中心に上下に揺動する。
後輪15は、スイングアーム16の後端部に設けられる車軸15aに支持される。
パワーユニット12は、前輪13と後輪15との間に配置され、車体フレーム11に支持される。
パワーユニット12は、内燃機関である。パワーユニット12は、クランクケース23と、往復運動するピストンを収容するシリンダー部24とを備える。シリンダー部24の排気ポートには、排気装置25が接続される。
パワーユニット12の出力は、パワーユニット12と後輪15とを接続する駆動力伝達部材によって後輪15に伝達される。
また、鞍乗り型車両10は、前輪13を上方から覆うフロントフェンダー26と、後輪15を上方から覆うリアフェンダー27と、乗員が足を載せるステップ28と、パワーユニット12が使用する燃料を蓄える燃料タンク29とを備える。
フロントフェンダー26は、フロントフォーク14に取り付けられる。リアフェンダー27及びステップ28は、シート17よりも下方に設けられる。燃料タンク29は、車体フレーム11に支持される。
鞍乗り型車両10は、自動二輪車である。燃料タンク29は、シート17の前方且つヘッドパイプ18の後方に配置される。
シート17に着座した乗員Rは、両方の腕R1を前方に延ばしてハンドル21を把持するとともに、両足をステップ28に乗せ、両方の脚R2で燃料タンク29及び車体フレーム11等の車体を挟んで車体を保持する。
鞍乗り型車両10は、乗員Rを保護するエアバッグ装置40を備える。
エアバッグ装置40は、シート17よりも前方に配置され、車両側面視で燃料タンク29の後端部に対し車幅方向に重なる位置に設けられる。
エアバッグ装置40は、燃料タンク29の後端部に設けられるエアバッグ収納部29aに配置される。エアバッグ収納部29aは、例えば燃料タンク29の後端部が凹んだ凹部であり、この凹部内にエアバッグ装置40が配置される。
エアバッグ装置40は、インフレーター41と、インフレーター41が放出するガスによって膨張するエアバッグ42とを備える。エアバッグ42は、折り畳まれた状態でエアバッグ収納部29aに収納されている。エアバッグ42は、シート17に対する乗員Rの着座位置よりも前方に配置され、乗員よりも前方に位置する。また、エアバッグ42は、前輪13と同様に車幅方向の中央に配置される。
鞍乗り型車両10は、鞍乗り型車両10に作用する衝撃を検知する加速度センサ(不図示)を備える。この加速度センサは鞍乗り型車両10の制御部(不図示)に電気的に接続され、制御部はインフレーター41に電気的に接続される。制御部は、検知された加速度に基づいてエアバッグ装置40の作動及び非作動を判断する。制御部は、エアバッグ装置40を作動させる場合、インフレーター41を作動させてエアバッグ42内にガスを放出する。エアバッグ42は、ガスの圧力で膨張し、展開する。ここで、制御部は、車両自体の制御部ではなく、エアバッグ制御部であっても良い。すなわち、制御部は、エアバッグ用のECU(Electronic Control Unit)であり車両制御のECUとは独立したECUであっても良い。
エアバッグ42は、エアバッグ収納部29aを上方から覆うカバー(不図示)によって覆われている。エアバッグ42は、膨張する際、上記カバーを押し退けて展開する。
図2は、エアバッグ42が展開して乗員Rを保護している状態を示す左側面図である。図3は、展開前のエアバッグ42を前方から見た正面図である。なお、本実施の形態では、エアバッグ42が展開するとは、基本的には、ガスの圧力で膨張して展開する場合について用いる。図3に示すエアバッグ42は、膨張はしていないため、図3は展開前のエアバッグ42を示す図である。
エアバッグ42は、エアバッグ収納部29aから上方に展開する第1展開部51と、第1展開部51の下部から分岐して後方に延びる左右一対の第2展開部52とを備える。
また、エアバッグ42は、エアバッグ42におけるガスの入口である入口部53を、第1展開部51の下端部に左右一対備える。
第1展開部51は、車幅方向の中央に配置され、乗員Rの胴体R3を前方から覆う。
詳細には、第1展開部51は、車幅方向の中央に対し左右の一側(右側)でエアバッグ収納部29aから上方に延出する一側上方展開部51aと、車幅方向の中央に対し左右の他側(左側)でエアバッグ収納部29aから上方に延出する他側上方展開部51bとを一体に備える。
一側上方展開部51aと他側上方展開部51bとは車幅方向(左右方向)に繋がっており、互いに略平行に上方に延出する。
第1展開部51は、第1展開部51内の空間を一側上方展開部51aと他側上方展開部51bとに左右に仕切る仕切り部51cを備える。仕切り部51cは、第1展開部51の下端から上端まで設けられる。
左右の一方の入口部53は、一側上方展開部51aの下端部に設けられる。左右の他方の入口部53は、他側上方展開部51bの下端部に設けられる。
第2展開部52は、第1展開部51の下部における車幅方向外側の両側部からそれぞれ車両後方に延出する棒状である。第2展開部52の基端部は、第1展開部51内に連通している。
左右の一方の第2展開部52は、一側上方展開部51aの側部から後方に延出する。
左右の他方の第2展開部52は、他側上方展開部51bの側部から後方に延出する。
第2展開部52は、車両側面視では、第1展開部51から後上方に斜めに延出する。第2展開部52は、第1展開部51から、シート17に着座してハンドル21を把持する乗員Rの腕R1と乗員Rの脚R2との間を通り、胴体R3の外側面に沿って乗員Rの後方まで延出する。
一側上方展開部51a及び左右の一方の第2展開部52は、左右の一側で展開する一側展開部55Rを構成する。
他側上方展開部51b及び左右の他方の第2展開部52は、左右の他側で展開する他側展開部55Lを構成する。
一側展開部55Rと他側展開部55Lとは、互いに独立した気室を有しており、これら気室にインフレーター41のガスが流入する。
エアバッグ42が展開した状態では、図2に示すように、エアバッグ42は、乗員Rを周囲から囲み、乗員Rに付着する。
詳細には、第1展開部51は、胴体R3に前方から当接し、胴体R3を保護する。
第2展開部52は、腕R1の下方で胴体R3の外側面に当接し、胴体R3を保護する。第2展開部52の後端部は、胴体R3の背中に当接しても良い。
乗員Rは、第1展開部51と、左右の第2展開部52との間に挟まれる。これにより、エアバッグ42は、乗員Rに良好に付着する。
左右の一方の入口部53は、一側上方展開部51aの下端から一側上方展開部51a内に延びる筒状である。
左右の他方の入口部53は、他側上方展開部51bの下端から他側上方展開部51b内に延びる筒状である。
入口部53の下端は、エアバッグ42の外側に開口している。
エアバッグ42は、布を縫い合わせて袋状に形成されている。本実施の形態の入口部53は、エアバッグ42と同様に布によって構成されている。入口部53は、円筒状に形成された布である。本実施の形態では、入口部53が円筒状に形成される構成を説明するが、入口部53は、2枚の布を重ね合わせてその重ね合わせた布の左右両端を直線状に縫うだけで構成されても良い。
エアバッグ42内には、入口部53をエアバッグ42内に支持するベース部材56が設けられる。ベース部材56は、図3の正面視で入口部53に重複して配置される。ベース部材56は、一側上方展開部51a及び他側上方展開部51bにそれぞれ設けられる。ベース部材56は、エアバッグ42と同様に布によって構成される。
ベース部材56は、入口部53の軸方向に延びる。ベース部材56は、入口部53よりもエアバッグ42の内側に延びる。入口部53は、ベース部材56に縫い付けられることでベース部材56に固定されている。
ベース部材56は、エアバッグ42内に位置する内側縫製部56aによって、エアバッグ42に縫い付けられて固定されている。すなわち、入口部53は、ベース部材56を介してエアバッグ42の内側に固定されている。
ここで、本実施の形態では、ベース部材56と入口部53とが別々の布で形成された構成を説明するが、ベース部材56と入口部53とは一つの布でもよい。すなわち、ベース部材56を構成する布の一部が入口部53を構成してもよい。逆に、入口部53を構成する布の一部がベース部材56を構成してもよい。
また、ベース部材56は、入口部53の軸方向に延びて、軸方向端に位置する内側縫製部56aによって、エアバッグ42に縫い付けられる構成を説明したが、縫い付けられる位置は特に限定されない。よって、例えば、ベース部材56は、入口部53の左右方向に伸びて、左右方向端でエアバッグ42に縫い付けられて固定されてもよい。
さらには、エアバッグ42を構成する布の一部がベース部材56と入口部53を構成してもよい。
図4は、入口部53にガイド部60が設けられた状態を示す図である。図5は、入口部53にガイド部60及びインフレーター41が設けられた状態を示す図である。ここで、図4では、インフレーター41は不図示である。図5では、エアバッグ42の袋状の本体部は不図示である。
エアバッグ装置40は、インフレーター41からエアバッグ42内に流れるガスを狙い方向に向けて整流するガイド部60を備える。
ガイド部60及び入口部53は、膨張したエアバッグ42をインフレーター41から切り離す切り離し機構61を構成する。
切り離し機構61は、一側展開部55R及び他側展開部55Lにそれぞれ設けられる。切り離し機構61は、一側展開部55Rと他側展開部55Lとで同様に構成されるため、ここでは、一側展開部55Rの切り離し機構61について詳細に説明する。
ガイド部60は、全体的には、入口部53の軸方向に延びる筒状部材である。
ガイド部60は、入口部53に挿入される筒状部60aと、筒状部60aよりもエアバッグ42の内側に配置される膨張部60bとを一体に備える。
本実施の形態では、ガイド部60は、エアバッグ42と同様に布によって構成されている。また、エアバッグ42、ガイド部60、及びベース部材56は、同一の素材によって構成されるが、互いに異なる素材としても良い。例えば、ガイド部60は、可撓性を有すれば良く、布に代えて、シリコン材により構成してもよい。よって、例えば、ガイド部60は、シリコンチューブでもよい。
ガイド部60は、布で構成されて可撓性を有しており、容易に折り畳み可能である。このため、折り畳んだ状態のガイド部60を外側から入口部53に挿入し、ガイド部60を入口部53に装着できる。
膨張部60bは、入口部53よりもエアバッグ42の内側に配置され、入口部53の近傍に位置する。
膨張部60bは、入口部53の軸方向に延びる筒状である。膨張部60bの外径は、入口部53の内径よりも大きい。膨張部60bは、その筒形状の一部に、第2展開部52側に向けて車幅方向外側に突出する突出部60cを備える。
ガイド部60は、軸方向の両端が開口した筒状部材である。ガイド部60の一端の開口は、筒状部60aの端に位置する入口開口60dである。ガイド部60の他端の開口は、膨張部60bの端に位置する出口開口60eである。
入口開口60dは、エアバッグ42の外側に位置する。出口開口60eは、エアバッグ42の内側に位置する。
膨張部60bは、膨張部60bとエアバッグ42とを縫い付ける縫製部62によって、エアバッグ42に仮止めされている。これにより、膨張部60bを、入口部53に対して精度良く位置決めできる。
インフレーター41は、鞍乗り型車両10の車体に固定されている。インフレーター41は、例えば、ステー(不図示)を介して車体としての車体フレーム11に固定される。本実施の形態では、インフレーター41がステーを介して車体フレーム11に固定されるが、これに代えて、車体フレーム11のステーに、インフレーター41を収容するリテーナ(不図示)が取り付けられ、このリテーナにインフレーター41が取り付けられてもよい。
インフレーター41は、エアバッグ42内に挿入される挿入部41a(図5)を備える。
挿入部41aは、入口部53の軸方向に延びる円柱状である。挿入部41aの先端部には、ガスを放出するガス放出口41bが設けられる。
インフレーター41の挿入部41aは、ガイド部60の入口開口60dから筒状部60aに挿入されている。挿入部41aの一部は、筒状部60aを介し入口部53の内側に位置する。すなわち、挿入部41aの一部は、入口部53の内周の内側に位置する。
挿入部41aの先端部は、膨張部60bの内側かつ軸方向で重なる位置に配置される。ガス放出口41bは、膨張部60bの内側かつ軸方向で重なる位置に配置され、膨張部60bの内側でガスを放出する。
ガイド部60は、エアバッグ42の外側で筒状部60aの外周に装着される環状のバンド部材63によって、インフレーター41の外周に固定される。よって、ガイド部60とインフレーター41は一体に接続される。インフレーター41は、ガイド部60を介して入口部53に接続される。
図6は、図5のVI-VI断面図である。図7は、図5のVII-VII断面図である。図8は、図5のVIII-VIII断面図である。ここで、図6~図8では、エアバッグ42も図示されている。図8では、ガイド部60及びインフレーター41が入口部53から抜けた状態が示される。また、図6~図8において、符号65で示す矢印は、外気圧の方向を示す。図6~図8において、符号66で示す矢印は、ガスによるエアバッグ42の内圧の方向を示す。図6~図8において、符号67で示す記号は、紙面の奥側方向へのガスの圧力を示すものである。図6において、符号68で示す矢印は、ガスによる膨張部60bの内圧の方向を示す。
図9は、エアバッグ42とガイド部60の内圧P1、P2の時間変化の一例を示す図である。図9の上段はエアバッグ42の内圧P1とガイド部60の内圧P2との時間変化を示す。図9の上段において、縦軸は圧力Pであり、横軸は時間Tである。また、図9の下段はエアバッグ42の内圧P1とガイド部60の内圧P2との圧力差ΔP(=P2-P1)の時間変化を示す。図9の下段において、縦軸は圧力差ΔPであり、横軸は時間Tである。また、図9において、時刻t0は衝突した時刻である。時刻t1はインフレーター41が点火する時刻である。時刻t2はエアバッグ42の膨張が完了した時刻である。
インフレーター41が作動する前の状態では、外気圧と、エアバッグ42の内圧P1と、ガイド部60の膨張部60bの内圧P2とは等しい。
衝突などに伴う加速度が検知されると(図9の時刻t0)、上記制御部は、エアバッグ装置40の作動をさせるか否かを判断する。上記制御部は、エアバッグ装置40の作動をさせると判断すると、インフレーター41を点火して作動させる(図9の時刻t1)。したがって、時刻t0から時刻t1までの期間は、制御部がエアバッグ装置40を作動させるか否か、換言すれば、制御部が、衝突が生じたか否かを判定する衝突判定期間A1である。
インフレーター41が作動すると(図9の時刻t1)、インフレーター41からのガスは、ガス放出口41bからガイド部60の膨張部60b内に放出され、その後、出口開口60eからエアバッグ42内に流れる。これにより、膨張部60b及びエアバッグ42は、ガスによって膨張する。このとき、縫製部62は膨張部60bの膨張により、縫製部62が破断したり解けたりして縫製部62の仮止めが解除され、エアバッグ42は、膨張部60bよりも大きく膨張するため、エアバッグ42から膨張部60bが引き離される。
この際に、ガイド部60は、エアバッグ42が効率良く膨張するようにガスを整流するとともに、入口部53の近傍でガスの熱からエアバッグ42を保護する。すなわち、ガイド部60は、ガスの整流の機能に加えて、ガスの熱をエアバッグ42のバッグ本体に当てない耐熱ガードの役割を果たす。つまり、ガイド部60は、インフレーター41のガス放出口41bの近傍の高温ガスを、エアバッグ42のバッグ本体に当てないようにする機能も有する。
インフレーター41が作動し、ガス放出口41b(図5)からガスが放出中の状態、すなわち、図9に示すように、時刻t1から時刻t2までの期間であるガス放出期間A2では、膨張部60bの内圧P2は、エアバッグ42の内圧P1よりも大きく、エアバッグ42の内圧P1は、外気圧よりも大きい。ガス放出口41bが膨張部60b内でガスを放出するため、膨張部60bの内圧P2は、エアバッグ42の内圧P1よりも大きくなる。
ガス放出口41bからガスが放出中の状態であって、エアバッグ42が、いわゆる完全に膨張する前の状態では、図7に示すように、入口部53は、符号66で示すエアバッグ42の内圧を受けるため、インフレーター41の挿入部41aに押し付けられ、挿入部41aにより円筒状が保持される。また、ガス放出口41bからガスが放出中の状態であってエアバッグ42が完全に膨張する前の状態では、図6に示すように、膨張部60bは、ガスの圧力によって膨張し、入口部53よりも大径の円筒状になる。
すなわち、ガスによる膨張部60bの内圧P2が、ガスによるエアバッグ42の内圧P1よりも所定値以上高い場合、つまり、圧力差ΔPが所定値ΔP2よりも大きい場合(所定のガス噴出圧以上の状態)、膨張部60bの外径D1(図6)は、入口部53の内径D2(図7)よりも大きくなり、この状態が膨張部60bの内圧P2によって一定時間維持される。換言すれば、圧力差ΔPが所定値ΔP2よりも大きい場合には、ガイド部60の膨張部60bが小径に変形することが困難である。膨張部60bが膨張した状態では、膨張部60bが入口部53に引っ掛かり、膨張部60bは、入口部53を軸方向に通過できない。この状態では、エアバッグ42は、膨張部60bによって、ガイド部60およびインフレーター41から抜けないように係止されている。
このとき、入口部53が、符号66で示すエアバッグ42の内圧を受けて、インフレーター41の挿入部41aに押し付けられており、入口部53は、いわば、挿入部41aを周囲から挟んで掴んだ状態となっている。よって、入口部53は、ガス噴出状態でエアバッグ42の内圧によってインフレーター41に押し付けられることによっても、エアバッグ42がインフレーター41から切り離されることが抑制可能となっている。よって、例えば、入口部53と挿入部41aの重なる量、すなわち、接触面積を調整したり、摩擦係数の異なる部材を使用することにより、切り離しのし難さを調整可能である。
なお、図6では、膨張部60bが真円状に膨張した状態が模式的に図示されているが、膨張部60bは真円状でなくても良い。
ガス放出口41bからのガスの放出が終了すると、エアバッグ42は完全に膨張した状態となる(図9の時刻t2)。この状態では、エアバッグ42の内圧P1はエアバッグ42の外圧よりも大きいが、膨張部60bの内圧P2とエアバッグ42の内圧P1との圧力差ΔPは小さくなっていき、やがて等しくなる。膨張部60bの内圧P2とエアバッグ42の内圧P1とが等しい状態は、膨張部60bの内圧P2とエアバッグ42の内圧P1との圧力差ΔPが上記所定値ΔP2よりも小さくなった状態(所定のガス噴出圧未満の状態)である。
膨張部60bの内圧P2とエアバッグ42の内圧P1とが等しくなると、膨張部60bの内圧P2がエアバッグ42の内圧P1よりも高いときに比べて、膨張部60bは萎む。換言すれば、圧力差ΔPが、所定値ΔP2よりも小さい所定値ΔP1以下の場合には、ガイド部60の膨張部60bが小径に変形することが容易である。これにより、膨張部60bによるエアバッグ42の係止は解除され、膨張部60bは、入口部53を軸方向に通過可能になる。エアバッグ42の膨張が完了した時刻t2以降の期間は、エアバッグ42をガイド部60及びインフレーター41から切り離すことが可能な分離可能期間A3である。
図6を参照し、エアバッグ42の内圧は、膨張部60b内の符号67のように、挿入部41aの軸方向の端面41cを押圧する。符号67の圧力は、インフレーター41をエアバッグ42から押し出す力として作用する。すなわち、符号67の圧力は、分離可能期間A3において、インフレーター41とエアバッグ42とを挿入部41aの軸方向に分離させる力となり、この力によって、エアバッグ42は、ガイド部60及びインフレーター41から切り離される。
萎んだ状態の膨張部60b、及び、挿入部41aは、符号67の圧力によって、入口部53内を通ってエアバッグ42の外側に抜ける力を受ける。
ここで、エアバッグ42が、ガイド部60及びインフレーター41から切り離されるとは、ガイド部60及びインフレーター41が、入口部53からエアバッグ42の外側に出て、エアバッグ42がガイド部60及びインフレーター41から分離することを意味する。
膨張部60bによるエアバッグ42の係止が解除され、エアバッグ42が、ガイド部60及びインフレーター41から切り離される状態に至るまでに、挿入部41aの軸方向の端面41cを押圧する符号67の圧力に加えて、さらに、エアバッグ42の展開挙動によるエアバッグ42のバッグ本体の慣性力や、乗員Rに付着するエアバッグ42が乗員Rと一体的に移動して引っ張られる力などが加わることにより、エアバッグ42が、ガイド部60及びインフレーター41から切り離されてもよい。
図7及び図8を参照し、挿入部41aが入口部53から抜けると、入口部53の形状を保持する部材がなくなるため、符号66で示すエアバッグ42の内圧によって、入口部53は潰れ、入口部53は閉じられる。これにより、エアバッグ42内のガスが入口部53から外側に流出することが抑制される。すなわち、入口部53は、ガスの流出を止めるようにエアバッグ42の内圧によって作動する逆止弁として機能する。図7では、閉じた入口部53は仮想線で図示される。
入口部53を支持するベース部材56は、内側縫製部56aによってエアバッグ42内に固定されている。これにより、エアバッグ42の内圧によって入口部53がエアバッグ42の外側に出てしまうことを抑制できる。このため、入口部53を逆止弁として良好に作動させることができる。
エアバッグ42が展開すると、エアバッグ42は乗員Rに付着するとともに、インフレーター41から切り離される。このため、エアバッグ42の展開後に、エアバッグ42がインフレーター41に過剰に引っ張られてエアバッグ42が乗員Rからずれることが抑制される。
入口部53がガスの逆止弁として機能するため、エアバッグ42は、ガイド部60及びインフレーター41から切り離された後も膨張した状態を維持し、乗員Rに良好に付着する。
以上説明したように、本発明を適用した実施の形態によれば、車両のエアバッグ装置の一例としての鞍乗り型車両のエアバッグ装置40は、鞍乗り型車両10に取り付けられるインフレーター41と、インフレーター41に接続されるエアバッグ42と、を備え、インフレーター41が放出するガスによって膨張したエアバッグ42が膨張後に切り離される鞍乗り型車両のエアバッグ装置40において、エアバッグ42内には、インフレーター41からエアバッグ42内に流れるガスをガイドする可撓性のガイド部60が設けられ、エアバッグ42は、ガイド部60を介してインフレーター41に接続され、エアバッグ42は、エアバッグ42におけるガスの入口である入口部53を備え、ガイド部60は、入口部53に挿入され、エアバッグ42の内側に配置される膨張部60bを備え、インフレーター41のガスは、膨張部60bを通ってエアバッグ42内に流入し、膨張部60bは、所定のガス噴出圧以上の時にエアバッグ42の入口部53よりも大径に膨張し、所定のガス噴出圧未満の時に、エアバッグ42の入口部53よりも小径に変形可能である。
この構成によれば、エアバッグ42の膨張時に、ガイド部60の膨張部60bは、所定のガス噴出圧以上の時にエアバッグ42の入口部53よりも大径に膨張して入口部53に引っ掛かるため、ガイド部60の膨張部60bによってエアバッグ42を係止できる。また、所定のガス噴出圧未満の時に、所定のガス噴出圧以上の時に比べてガイド部60の膨張部60bが萎むことで、ガイド部60の膨張部60bによるエアバッグ42の係止が解除され、エアバッグ42がガイド部60から切り離し可能になる。このため、ガスを整流するガイド部60を利用して、簡単な構造でエアバッグ42を係止状態と切離し可能な状態にすることができる。
本実施の形態では、膨張部60bは、エアバッグ42に対し縫い付けられる縫製部62によってエアバッグ42に仮止めされ、ガスによるエアバッグ42の膨張によって、縫製部62の仮止めが解除される。
この構成によれば、ガイド部60の膨張部60bが縫製部62によってエアバッグ42に仮止めされるため、エアバッグ42が展開していない状態において、ガイド部60の膨張部60bを位置決めでき、膨張部60bの膨張位置を調整できる。また、この構成によれば、膨張部60bが膨張すると縫製部62の仮止めが解除されるため、エアバッグ42をガイド部60から切り離すことができる。
また、本実施の形態では、入口部53は、エアバッグ42内に延び、エアバッグ42がガイド部60から切り離されると、入口部53は、エアバッグ42の内圧によって入口部53を閉じる。
この構成によれば、エアバッグ42内を延びる入口部53によって、ガスの逆止弁を簡単な構造で形成できる。この逆止弁によってエアバッグ42からのガスの流出を抑制できるため、切り離されたエアバッグ42を膨張した状態に維持できる。
また、本実施の形態では、インフレーター41は、エアバッグ42内に挿入される挿入部41aを備え、挿入部41aからガスが噴出し、挿入部41aは、入口部53の内側に位置する。
この構成によれば、エアバッグ42が膨張する際に、エアバッグ42がガイド部60から切り離される前の状態では、入口部53の内側に位置する挿入部41aによって、入口部53を開いた状態に維持できる。また、エアバッグ42がガイド部60から切り離された後の状態では、入口部53の内側の挿入部41aが無くなるため、入口部53がエアバッグ42の内圧によって潰れ、入口部53を閉じることができる。
また、本発明を適用した実施の形態によれば、鞍乗り型車両のエアバッグ装置40は、鞍乗り型車両10に取り付けられるインフレーター41と、インフレーター41に接続されるエアバッグ42と、を備え、インフレーター41が放出するガスによって膨張したエアバッグ42が膨張後に切り離される鞍乗り型車両のエアバッグ装置40において、エアバッグ42は、エアバッグ42におけるガスの入口である入口部53を備え、入口部53は、エアバッグ42内を延び、入口部53とインフレーター41とは少なくとも一部が重なり、入口部53は、ガス噴出状態でエアバッグ42の内圧によってインフレーター41に押し付けられ、エアバッグ42がインフレーター41から切り離されることを抑制可能である。
この構成によれば、入口部53は、ガス噴出状態でエアバッグ42の内圧によってインフレーター41に押し付けられるため、エアバッグ42がインフレーター41から切り離されることが抑制可能となっている。
[第2の実施の形態]
以下、図10を参照して、本発明を適用した第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態において、上記実施の形態(第1の実施の形態)と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
第2の実施の形態は、エアバッグ装置240が立ち乗り型車両210に搭載される点が、上記実施の形態と異なる。第2の実施の形態のエアバッグ装置240の基本構成は、第1の実施の形態のエアバッグ装置40と同様である。
図10は、本発明の第2の実施の形態における立ち乗り型車両210の左側面図である。
立ち乗り型車両210は、車体フレーム211と、乗員Rが乗車する板状のデッキ部212と、車体フレーム211の前端部によって左右に操舵自在に支持される操舵部213と、操舵部213の下端部に支持される前輪214と、車体の後端部に設けられる後輪215とを備える車両である。デッキ部212は、車体フレーム211に支持される。
操舵部213は、車体フレーム211の前端部に支持されるステアリング軸216と、ステアリング軸216の上端部に設けられるハンドル217とを備える。
乗員Rは、ハンドル217よりも後方でデッキ部212上に立つとともに、ハンドル217を手で把持することで立ち乗り型車両210に乗車する。
立ち乗り型車両210は、いわゆるキックボードであり、乗員Rが立った姿勢で乗車する車両である。
乗員Rの乗車位置218は、デッキ部212上においてハンドル217の後方且つ後輪215の前方に位置する。
ハンドル217の後面部には、箱状のリテーナ(エアバッグ収納部)220が設けられる。本実施の形態のエアバッグ装置240は、リテーナ220に収納される。リテーナ220及びエアバッグ装置240は、乗車位置218に対し前方且つ上方に設けられる。
なお、図10に仮想線で示すように、リテーナ220をハンドル217よりも下方でステアリング軸216の後面に設け、このリテーナ220にエアバッグ装置240を収納しても良い。
エアバッグ42が展開する場合には、エアバッグ42は、リテーナ220から後上方に展開し、乗員Rを周囲から囲み、乗員Rに付着する。この際に、本実施の形態でも、切り離し機構61により、十分に膨張するまではエアバッグ42が係止状態とされ、十分に膨張した後はエアバッグ42をインフレーター41から切り離し可能な状態にすることができる。
以上説明したように、本発明を適用した第2の実施の形態によれば、乗員Rが立ち乗りするデッキ部212を備える立ち乗り型車両210に設けられる立ち乗り型車両のエアバッグ装置240において、第1の実施の形態に係る鞍乗り型車両のエアバッグ装置40と同様の作用効果を奏する。すなわち、第2の実施の形態の立ち乗り型車両のエアバッグ装置240によれば、エアバッグ42の膨張時に、ガイド部60の膨張部60bは、所定のガス噴出圧以上の時にエアバッグ42の入口部53よりも大径に膨張して入口部53に引っ掛かるため、ガイド部60の膨張部60bによってエアバッグ42を係止できる。また、所定のガス噴出圧未満の時に、所定のガス噴出圧以上の時に比べてガイド部60の膨張部60bが萎むことで、ガイド部60の膨張部60bによるエアバッグ42の係止が解除され、エアバッグ42がガイド部60から切り離し可能になる。このため、ガスを整流するガイド部60を利用して、簡単な構造でエアバッグ42を係止状態と切離し可能な状態にすることができる。
[他の実施の形態]
なお、上記実施の形態は本発明を適用した一態様を示すものであって、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
上記実施の形態では、ガイド部60の内圧とエアバッグ42の内圧とが等しくなると、ガイド部60によるエアバッグ42の係止が解除されるものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、ガイド部60が萎むことによるエアバッグ42の係止の解除は、内圧について上記所定値未満であって、ガイド部60の内圧がエアバッグ42の内圧よりも高い状態で発生しても良い。
また、上記実施の形態では、エアバッグ装置40、240は乗員Rの前方に配置されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、乗員Rの後方にエアバッグ装置40、240が配置され、エアバッグ42は、乗員Rに後方から付着しても良い。
また、上記実施の形態では、インフレーター41を例示し、エアバッグ42内に挿入される挿入部41aがインフレーター41の最大径を有する本体部が該当する構成を説明した。しかしながら、挿入部としては、インフレーター41の本体部ではなくてもよい。例えば、インフレーター41のガス放出口41bに接続されるパイプを設け、パイプの先端からガスを放出する場合には、このパイプの先端部がエアバッグ42内に挿入される挿入部に該当することになる。
また、上記実施の形態では、鞍乗り型車両10として自動二輪車を例に挙げて説明したが、鞍乗り型車両としてはこれに限定されるものではなく、前輪または後輪を2つ備える3輪の鞍乗り型車両や、4輪以上を備える鞍乗り型車両でもよい。
[上記実施の形態によりサポートされる構成]
上記実施の形態は、以下の構成をサポートする。
(構成1)車両に取り付けられるインフレーターと、前記インフレーターに接続されるエアバッグと、を備え、前記インフレーターが放出するガスによって膨張したエアバッグが膨張後に切り離される車両のエアバッグ装置において、前記エアバッグ内には、前記インフレーターから前記エアバッグ内に流れるガスをガイドする可撓性のガイド部が設けられ、前記エアバッグは、前記ガイド部を介して前記インフレーターに接続され、前記エアバッグは、前記エアバッグにおけるガスの入口である入口部を備え、前記ガイド部は、前記入口部に挿入され、前記エアバッグの内側に配置される膨張部を備え、前記インフレーターのガスは、前記膨張部を通って前記エアバッグ内に流入し、前記膨張部は、所定のガス噴出圧以上の時に前記エアバッグの入口部よりも大径に膨張し、所定のガス噴出圧未満の時に、前記エアバッグの入口部よりも小径に変形可能であることを特徴とする車両のエアバッグ装置。
この構成によれば、エアバッグの膨張時に、ガイド部の膨張部は、所定のガス噴出圧以上の時にエアバッグの入口部よりも大径に膨張して入口部に引っ掛かるため、ガイド部の膨張部によってエアバッグを係止できる。また、所定のガス噴出圧未満の時に、所定のガス噴出圧以上の時に比べてガイド部の膨張部が萎むことで、ガイド部の膨張部によるエアバッグの係止が解除され、エアバッグがガイド部から切り離し可能になる。このため、ガスを整流するガイド部を利用して、簡単な構造でエアバッグを係止状態と切離し可能な状態にすることができる。
(構成2)前記膨張部は、前記エアバッグに縫い付けられる縫製部によって前記エアバッグに仮止めされ、ガスによる前記エアバッグの膨張によって、前記縫製部の仮止めが解除されることを特徴とする構成1に記載の車両のエアバッグ装置。
この構成によれば、ガイド部の膨張部が縫製部によってエアバッグに仮止めされるため、エアバッグが展開していない状態において、ガイド部の膨張部を位置決めでき、膨張部の膨張位置を調整できる。また、この構成によれば、膨張部が膨張すると縫製部の仮止めが解除されるため、エアバッグをガイド部から切り離すことができる。
(構成3)前記入口部は、前記エアバッグ内に延び、前記エアバッグが前記ガイド部から切り離されると、前記入口部は、前記エアバッグの内圧によって前記入口部を閉じることを特徴とする構成1または2に記載の車両のエアバッグ装置。
この構成によれば、エアバッグ内を延びる筒状の入口部によって、ガスの逆止弁を簡単な構造で形成できる。この逆止弁によってエアバッグからのガスの流出を抑制できるため、切り離されたエアバッグを膨張した状態に維持できる。
(構成4)前記インフレーターは、前記エアバッグ内に挿入される挿入部を備え、前記挿入部からガスが噴出し、前記挿入部は、前記入口部の内側に位置することを特徴とする構成3に記載の車両のエアバッグ装置。
この構成によれば、エアバッグが膨張する際に、エアバッグがガイド部から切り離される前の状態では、入口部の内側に位置する挿入部によって、入口部を開いた状態に維持できる。また、エアバッグがガイド部から切り離された後の状態では、入口部の内側の挿入部が無くなるため、入口部がエアバッグの内圧によって潰れ、入口部を閉じることができる。
(構成5)車両に取り付けられるインフレーターと、前記インフレーターに接続されるエアバッグと、を備え、前記インフレーターが放出するガスによって膨張したエアバッグが膨張後に切り離される車両のエアバッグ装置において、前記エアバッグは、前記エアバッグにおけるガスの入口である入口部を備え、前記入口部は、前記エアバッグ内を延び、前記入口部と前記インフレーターとは少なくとも一部が重なり、前記入口部は、ガス噴出状態で前記エアバッグの内圧によって前記インフレーターに押し付けられ、前記エアバッグが前記インフレーターから切り離されることを抑制可能であることを特徴とする車両のエアバッグ装置。
この構成によれば、入口部は、ガス噴出状態でエアバッグの内圧によってインフレーターに押し付けられるため、エアバッグがインフレーター41から切り離されることが抑制可能となっている。
(構成6)乗員用のシートを備える鞍乗り型車両に設けられる鞍乗り型車両のエアバッグ装置において、構成1から5のいずれに記載の車両のエアバッグ装置により構成されることを特徴とする鞍乗り型車両のエアバッグ装置。
この構成によれば、鞍乗り型車両のエアバッグ装置において、エアバッグの膨張時に、ガイド部の膨張部は、ガス第一噴出時にエアバッグの入口部よりも大径に膨張して入口部に引っ掛かるため、ガイド部の膨張部によってエアバッグを係止できる。また、ガス第一噴出時よりも噴出圧が低い時に、ガス第一噴出時に比べてガイド部の膨張部が萎むことで、ガイド部の膨張部によるエアバッグの係止が解除され、エアバッグがガイド部から切り離し可能になる。このため、ガスを整流するガイド部を利用して、簡単な構造でエアバッグを係止状態と切離し可能な状態にすることができる。
(構成7)乗員が立ち乗りするデッキ部を備える立ち乗り型車両に設けられる立ち乗り型車両のエアバッグ装置において、構成1から5のいずれかに記載の車両のエアバッグ装置により構成されることを特徴とする立ち乗り型車両のエアバッグ装置。
この構成によれば、立ち乗り型車両のエアバッグ装置において、エアバッグの膨張時に、ガイド部の膨張部は、ガス第一噴出時にエアバッグの入口部よりも大径に膨張して入口部に引っ掛かるため、ガイド部の膨張部によってエアバッグを係止できる。また、ガス第一噴出時よりも噴出圧が低い時に、ガス第一噴出時に比べてガイド部の膨張部が萎むことで、ガイド部の膨張部によるエアバッグの係止が解除され、エアバッグがガイド部から切り離し可能になる。このため、ガスを整流するガイド部を利用して、簡単な構造でエアバッグ(42)を係止状態と切離し可能な状態にすることができる。
[参考例]
以下、図11~図15を参照して、膨張したエアバッグ242をインフレーター241から切り離すエアバッグ切り離し機構を参考例として説明する。この参考例において、上記実施の形態と同様に構成される部分については、同符号を付して説明を省略する。
エアバッグ242はエアバッグ42と同一のものであり、インフレーター241はインフレーター41と同一のものであるが、上記実施の形態と区別するため、別の符号242,241を付して説明する。
図11は、第1の参考例において、展開前のエアバッグ242を前方から見た正面図である。
エアバッグ242は、一側展開部55R及び他側展開部55Lを備える。一側展開部55R及び他側展開部55Lは、それぞれ入口部53を備える。
左右一対の入口部53には、インフレーター241がそれぞれ挿入される。一側展開部55R及び他側展開部55Lは、インフレーター241から放出されるガスによって膨張する。
左右の一方の入口部53は、一側展開部55Rの下端部55aに設けられる。左右の他方の入口部53は、他側展開部55Lの下端部55bに設けられる。下端部55a及び下端部55bは、エアバッグ242の下端部である。
エアバッグ切り離し機構261は、エアバッグ242に接続されるテザー280と、テザー280を切断するテザーカッター281とを備える。
テザーカッター281は、鞍乗り型車両10の車体に固定されている。テザーカッター281は、例えばステーを介して車体フレーム11に固定される。テザーカッター281は、上記制御部に電気的に接続されている。
テザー280は、エアバッグ242とテザーカッター281とを繋ぐ紐である。テザー280の長手方向の中間部は、テザーカッター281に接続される接続部280aである。
テザー280は、接続部280aからエアバッグ242に向けて延びて一側展開部55Rの下端部55aに接続される一側テザー部282と、接続部280aからエアバッグ242に向けて延びて他側展開部55Lの下端部55bに接続される他側テザー部283とを備える。
一側テザー部282の一端は、接続部280aである。一側テザー部282の他端282aは、下端部55aに接続される。詳細には、他端282aは、下端部55aにおいて、一側展開部55Rの入口部53の車幅方向外側に接続される。
他側テザー部283の一端は、接続部280aである。他側テザー部283の他端283aは、下端部55bに接続される。詳細には、他端283aは、下端部55bにおいて、他側展開部55Lの入口部53の車幅方向外側に接続される。
なお、他端282a及び他端283aは、エアバッグ242の下端部に接続されているが、他端282a及び他端283aが接続される位置は、下端部に限定されない。他端282a及び他端283aは、入口部53の近傍に接続されていればエアバッグ242のいずれの端部に接続されても良い。
エアバッグ242は、テザー280を介してテザーカッター281側に引っ張られることで、車体に固定されている。インフレーター241は、テザー280及びテザーカッター281を介してエアバッグ242が固定されることで、入口部53に挿入された状態に維持される。
図11において、テザーカッター281は、入口部53の軸方向において、インフレーター241を挟んでエアバッグ242とは反対側に配置される。
上記制御部は、エアバッグ242を膨張させることを判断すると、インフレーター241を作動させて、ガスによってエアバッグ242を膨張させる。この状態では、エアバッグ242は、テザー280及びテザーカッター281を介して車体に固定されている。テザー280は、ガスの圧力によってエアバッグ242がインフレーター241から抜けようとする力を受けて、インフレーター241からのエアバッグ242の離脱を防止する。
上記制御部は、インフレーター241の作動から所定時間後に、テザーカッター281を作動させ、テザー280を切断する。テザー280は、接続部280aが切断される。この所定時間は、例えば、インフレーター241の作動からエアバッグ242が完全に膨張するまでにかかる時間である。膨張したエアバッグ242は、乗員Rに付着する。
テザー280が切断されると、テザー280によるエアバッグ242の拘束は解除される。すると、エアバッグ242の内圧によって、エアバッグ242は、インフレーター241から離れるようにインフレーター241の軸方向に移動し、エアバッグ242は、インフレーター241から切り離される。エアバッグ242が切り離されると、逆止弁である入口部53は、エアバッグ242の内圧によって閉じる。
エアバッグ切り離し機構261では、テザー280によってエアバッグ242を簡単な構造で車体に固定できる。また、テザーカッター281によってテザー280を切断することで、簡単な構造によってエアバッグ242をインフレーター241から切り離すことができる。テザーカッター281を作動させるタイミングを調整することで、任意のタイミングでエアバッグ242を切り離しできる。
テザー280の他端282a及び他端283aは、インフレーター241の軸方向において、エアバッグ242内に位置するインフレーター241の一端241aに対し、インフレーター241の他端241b側の位置でエアバッグ242に接続される。これにより、テザー280がエアバッグ242の膨張を妨げることが抑制され、エアバッグ242を良好に膨張させることができる。
また、テザー280は、左右一対の一側テザー部282及び他側テザー部283によって、左右に離れた2か所でエアバッグ242に接続される。これにより、エアバッグ242の膨張時に、左右一対の一側テザー部282及び他側テザー部283によってエアバッグ242を良好に支持でき、エアバッグ242を良好に膨張させることができる。
図12は、第2の参考例において、展開前のエアバッグ242を前方から見た正面図である。
第2の参考例では、一側テザー部282の他端282aは、下端部55aにおいて、一側展開部55Rの入口部53の車幅方向内側に接続される。
また、第2の参考例では、他側テザー部283の他端283aは、下端部55bにおいて、他側展開部55Lの入口部53の車幅方向内側に接続される。
図13は、第3の参考例において、展開前のエアバッグ242を前方から見た正面図である。
第3の参考例では、一側テザー部282の他端282aは、下端部55aにおいて、一側展開部55Rの入口部53の車幅方向内側に接続される。
また、第3の参考例では、他側テザー部283の他端283aは、下端部55bにおいて、他側展開部55Lの入口部53の車幅方向外側に接続される。
図14は、第4の参考例において、展開前のエアバッグ242を前方から見た正面図である。
エアバッグ切り離し機構461は、エアバッグ242に接続される第1テザー481及び第2テザー482と、テザーカッター281とを備える。
第1テザー481及び第2テザー482は、エアバッグ242とテザーカッター281とを繋ぐ紐である。
第1テザー481の長手方向の中間部は、テザーカッター281に接続される接続部481aである。
第1テザー481は、接続部481aからエアバッグ242に向けて延びて一側展開部55Rの下端部55aに接続される第1外側テザー部483及び第1内側テザー部484を備える。
第1外側テザー部483の一端は、接続部481aである。第1外側テザー部483の他端483aは、下端部55aにおいて、一側展開部55Rの入口部53の車幅方向外側に接続される。
第1内側テザー部484の一端は、接続部481aである。第1内側テザー部484の他端484aは、下端部55aにおいて、一側展開部55Rの入口部53の車幅方向内側に接続される。
第2テザー482の長手方向の中間部は、テザーカッター281に接続される接続部482aである。
第2テザー482は、接続部482aからエアバッグ242に向けて延びて他側展開部55Lの下端部55bに接続される第2外側テザー部485及び第2内側テザー部486を備える。
第2外側テザー部485の一端は、接続部482aである。第2外側テザー部485の他端485aは、下端部55bにおいて、他側展開部55Lの入口部53の車幅方向外側に接続される。
第2内側テザー部486の一端は、接続部482aである。第2内側テザー部486の他端486aは、下端部55bにおいて、他側展開部55Lの入口部53の車幅方向内側に接続される。
テザーカッター281は、接続部481a及び接続部482aを切断する。
図15は、第5の参考例において、入口部53、インフレーター241、及びテザー580の接続状態を示す図である。
エアバッグ242の下端部には、下方に突出する筒状の突出部242aが設けられる。
入口部53は、突出部242a内に設けられる。
突出部242aにおいて、入口部53に対し車幅方向にオフセットされた位置には、エアバッグ242を貫通する孔部590が設けられる。孔部590は、インフレーター241のガスが流入する部分の外側に配置されている。
インフレーター241は、入口部53に挿入される入口挿入部241cを備える。入口挿入部241cの外周には、径方向内側に凹む溝部241dが設けられる。溝部241dは、入口挿入部241cの外周を一周する環状である。
エアバッグ切り離し機構561は、エアバッグ242に接続されるテザー580と、テザーカッター281(図11)とを備える。
テザー580の一端は、テザーカッター281に接続される。
テザー580の他端部は、突出部242aに取り付けられる。詳細には、テザー580の他端部は、突出部242aの外周に巻き付けられる巻き付け部581を備える。
巻き付け部581は、孔部590に通されるとともに、突出部242aの外周に巻き付けられる。巻き付け部581の先端は、テザー580の他端580aである。他端580aは、突出部242aに接続されている。他端580aは、突出部242aにおいて、インフレーター241を挟んで孔部590の反対側の位置に設けられる。
巻き付け部581は、突出部242aを介し、突出部242aの内部に位置する溝部241dに巻き付けられている。これにより、突出部242a及びテザー580を溝部241dに引っ掛けるようにして強固に固定できる。
テザーカッター281によってテザー580が切断されると、巻き付け部581は緩む。このため、エアバッグ242をインフレーター241から切り離すことができる。
10 鞍乗り型車両
17 シート
40 エアバッグ装置(鞍乗り型車両のエアバッグ装置、車両のエアバッグ装置)
41 インフレーター
41a 挿入部
42 エアバッグ
53 入口部
60 ガイド部
60b 膨張部
62 縫製部
210 立ち乗り型車両
212 デッキ部
240 エアバッグ装置(立ち乗り型車両のエアバッグ装置、車両のエアバッグ装置)

Claims (7)

  1. 車両に取り付けられるインフレーター(41)と、前記インフレーター(41)に接続されるエアバッグ(42)と、を備え、前記インフレーター(41)が放出するガスによって膨張したエアバッグ(42)が膨張後に切り離される車両のエアバッグ装置において、
    前記エアバッグ(42)内には、前記インフレーター(41)から前記エアバッグ(42)内に流れるガスをガイドする可撓性のガイド部(60)が設けられ、
    前記エアバッグ(42)は、前記ガイド部(60)を介して前記インフレーター(41)に接続され、
    前記エアバッグ(42)は、前記エアバッグ(42)におけるガスの入口である入口部(53)を備え、
    前記ガイド部(60)は、前記入口部(53)に挿入され、前記エアバッグ(42)の内側に配置される膨張部(60b)を備え、
    前記インフレーター(41)のガスは、前記膨張部(60b)を通って前記エアバッグ(42)内に流入し、
    前記膨張部(60b)は、所定のガス噴出圧(ΔP1)以上の時に前記エアバッグ(42)の入口部(53)よりも大径に膨張し、所定のガス噴出圧(ΔP2)未満の時に、前記エアバッグ(42)の入口部(53)よりも小径に変形可能であることを特徴とする車両のエアバッグ装置。
  2. 前記膨張部(60b)は、前記エアバッグ(42)に縫い付けられる縫製部(62)によって前記エアバッグ(42)に仮止めされ、
    ガスによる前記エアバッグ(42)の膨張によって、前記縫製部(62)の仮止めが解除されることを特徴とする請求項1に記載の車両のエアバッグ装置。
  3. 前記入口部(53)は、前記エアバッグ(42)内に延び、
    前記エアバッグ(42)が前記ガイド部(60)から切り離されると、前記入口部(53)は、前記エアバッグ(42)の内圧によって前記入口部(53)を閉じることを特徴とする請求項1に記載の車両のエアバッグ装置。
  4. 前記インフレーター(41)は、前記エアバッグ(42)内に挿入される挿入部(41a)を備え、前記挿入部(41a)からガスが噴出し、
    前記挿入部(41a)は、前記入口部(53)の内側に位置することを特徴とする請求項3に記載の車両のエアバッグ装置。
  5. 車両に取り付けられるインフレーター(41)と、前記インフレーター(41)に接続されるエアバッグ(42)と、を備え、前記インフレーター(41)が放出するガスによって膨張したエアバッグ(42)が膨張後に切り離される車両のエアバッグ装置において、
    前記エアバッグ(42)は、前記エアバッグ(42)におけるガスの入口である入口部(53)を備え、
    前記入口部(53)は、前記エアバッグ(42)内を延び、
    前記入口部(53)と前記インフレーター(41)とは少なくとも一部が重なり、
    前記入口部(53)は、ガス噴出状態で前記エアバッグ(42)の内圧によって前記インフレーター(41)に押し付けられ、前記エアバッグ(42)が前記インフレーター(41)から切り離されることを抑制可能であることを特徴とする車両のエアバッグ装置。
  6. 乗員用のシート(17)を備える鞍乗り型車両(10)に設けられる鞍乗り型車両のエアバッグ装置において、
    請求項1から5のいずれに記載の車両のエアバッグ装置により構成されることを特徴とする鞍乗り型車両のエアバッグ装置。
  7. 乗員が立ち乗りするデッキ部(212)を備える立ち乗り型車両(210)に設けられる立ち乗り型車両のエアバッグ装置において、
    請求項1から5のいずれかに記載の車両のエアバッグ装置により構成されることを特徴とする立ち乗り型車両のエアバッグ装置。
JP2022114991A 2022-07-19 2022-07-19 車両のエアバッグ装置、鞍乗り型車両のエアバッグ装置、および、立ち乗り型車両のエアバッグ装置 Pending JP2024013069A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022114991A JP2024013069A (ja) 2022-07-19 2022-07-19 車両のエアバッグ装置、鞍乗り型車両のエアバッグ装置、および、立ち乗り型車両のエアバッグ装置
CN202310861109.3A CN117416449A (zh) 2022-07-19 2023-07-13 车辆的气囊装置、鞍乘型车辆的气囊装置及立乘型车辆的气囊装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022114991A JP2024013069A (ja) 2022-07-19 2022-07-19 車両のエアバッグ装置、鞍乗り型車両のエアバッグ装置、および、立ち乗り型車両のエアバッグ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024013069A true JP2024013069A (ja) 2024-01-31

Family

ID=89523556

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022114991A Pending JP2024013069A (ja) 2022-07-19 2022-07-19 車両のエアバッグ装置、鞍乗り型車両のエアバッグ装置、および、立ち乗り型車両のエアバッグ装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2024013069A (ja)
CN (1) CN117416449A (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
CN117416449A (zh) 2024-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4310115B2 (ja) エアバッグ装置付きスクータ型自動二輪車
US7530597B2 (en) Airbag device for front passenger's seat
JP4226259B2 (ja) 小型車両用エアバッグ装置
JP4357789B2 (ja) 自動二輪車
JP2009137536A (ja) サイドエアバッグ装置
WO2013094027A1 (ja) 車両用シート
JP5342361B2 (ja) エアバッグ装置
JP2005271736A (ja) エアバッグ装置
JP2010036870A (ja) 側突用エアバッグ装置
JP2009023490A (ja) サイドエアバッグ装置
JP4773832B2 (ja) エアバッグ装置、エアバッグ装置付オートバイ
US7686328B2 (en) Motorcycle airbag system and motorcycle
JP2007125983A (ja) 自動二輪車用エアバッグ装置
JP2007099122A (ja) エアバッグ及びエアバッグ装置
US7566070B2 (en) Airbag system and motorcycle with airbag system
JP5229238B2 (ja) エアバッグ装置
JP2008044480A (ja) エアバッグ装置
JP5060351B2 (ja) コラム付けニーエアバッグ装置
JP2011126413A (ja) シート付けサイドエアバッグ装置
JP2024013069A (ja) 車両のエアバッグ装置、鞍乗り型車両のエアバッグ装置、および、立ち乗り型車両のエアバッグ装置
JP6540504B2 (ja) バイク用エアバッグ
JP2005053275A (ja) エアバッグ装置、エアバッグ装置付オートバイ
JP2006088844A (ja) 車両用乗員保護装置
JP5120354B2 (ja) エアバッグ装置
JP2011168128A (ja) エアバッグ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20240521