JP7533008B2 - 現金取扱装置 - Google Patents

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本発明は、現金取扱装置に関する。
従来、飲食店や小売店、スーパーマーケット等の流通施設および商業施設に、現金の入金および出金を取り扱う現金取扱装置が設置されている。現金取扱装置は、店頭に設置される各レジスタから回収された売上金等の現金を入金する入金取引、および各レジスタで釣銭として使用される現金(釣銭準備金)を出金する釣銭出金取引などを実行する。
例えば、下記特許文献1では、カードを使用して小売店等の店舗のレジスタに補充される釣銭用の現金の出金処理やレジスタから回収した現金の入金処理等を行う現金処理装置が開示されている。
特開2008-234461号公報
ここで、大型の店舗等では取り扱う現金が多いため、現金取扱装置が複数設置されている場合がある。
しかしながら、現金取扱装置が複数設置されている場合、取引量を分散させるために装置毎に利用者が登録され、釣銭準備金は出金した装置に返却する必要があった。上記特許文献1では、装置が複数設置された場合については特に言及されておらず、複数設置された場合にも同じ装置で釣銭出金と売上入金が行われることが想定される。このように、複数の現金取扱装置が設置されていても、利用できる現金取扱装置が制限されてしまうと利用者にとって不便が生じていた。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、出金した釣銭の返却先装置を限定せずに返却状況を把握することが可能な、新規かつ改良された現金取扱装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、釣銭として使用される現金を出金する出金口と、前記釣銭および売上金を入金する入金口と、印字された情報を読み取る読取部と、前記出金または前記入金に関する情報を記憶部に記憶し、出金した釣銭の入金を当該釣銭の返却として記憶する制御を行う制御部と、を備え、前記読取部により読み取られる情報には、他の現金取扱装置からの釣銭の出金に関する情報が含まれ、前記制御部は、前記入金口から現金が入金される入金取引において、入金された現金の入金額から、前記読み取った釣銭の出金額を減算して売上金額を算出し、算出した売上金額と、前記読み取った釣銭の出金額を前記入金取引における釣銭の入金額として記憶し、前記記憶部に記憶された出金および入金に関する情報に基づいて、前記釣銭の返却状況を示す情報を出力部から出力する制御を行う、現金取扱装置が提供される。
前記制御部は、前記釣銭の返却状況を示す情報として、前記釣銭の出金を行ったが未返却の利用者の一覧である未返却者一覧を前記出力部から出力する制御を行ってもよい。
前記制御部は、前記釣銭の返却状況を示す情報として、前記他の現金取扱装置から出金された釣銭を前記入金取引において入金した利用者も含む、前記現金取扱装置に釣銭を返却した利用者の一覧である返却者一覧を前記出力部から出力する制御を行ってもよい。
前記制御部は、前記入金口からの現金の入金に関する情報を、前記出力部により入金情報として出力する制御を行ってもよい。
前記制御部は、前記出金口からの前記釣銭の出金に関する情報を、前記出力部により出金情報として出力する制御を行ってもよい。
前記出力部は、紙状媒体に情報を印字して出力する印字出力部であってもよい。
前記制御部は、前記釣銭の出金を行ったが未返却の利用者の一覧である未返却者一覧と、前記他の現金取扱装置から出金された釣銭を前記入金取引において入金した利用者も含む、前記現金取扱装置に釣銭を返却した利用者の一覧である返却者一覧と、前記入金口からの現金の入金に関する入金情報と、前記出金口からの前記釣銭の出金に関する出金情報と、の少なくともいずれかを、前記印字出力部から印字出力する制御を行ってもよい。
前記制御部は、記入金取引における釣銭の入金額と、取引通番と、を含む符号化された情報を、前記入金情報として前記印字出力部から印字出力する制御を行ってもよい。
前記読取部により読み取られる情報には、他の現金取扱装置への釣銭の入金に関する情報が含まれ、前記制御部は、前記入金に関する情報に基づいて、前記現金取扱装置で前記出金した釣銭が返却されたものとみなして前記記憶部の情報を更新してもよい。
前記制御部は、前記出金または前記入金に関する情報を、付与された取引通番に対応付けて記憶してもよい。
前記読取部により読み取られる情報には、他の現金取扱装置への釣銭の入金額および取引通番が含まれ、前記制御部は、前記読み取った入金情報と、前記記憶部に記憶された出金済みの釣銭の情報とに基づいて、前記他の現金取扱装置への釣銭の入金を、前記現金取扱装置で前記出金済みの釣銭の返却とみなしてもよい。
前記印字された情報は、符号化された情報であり、前記読取部は、前記符号化された情報から、前記他の現金取扱装置への釣銭の入金額および取引通番の情報を読み取ってもよい。


前記制御部は、前記出金または前記入金に関する情報を、さらに利用者のIDと対応付けて前記記憶部に記憶してもよい。
前記釣銭の返却状況を示す情報として出力される、前記釣銭の出金を行ったが未返却の利用者の一覧である未返却者一覧には、取引通番および利用者のIDが含まれてもよい。
前記未返却者一覧には、前記釣銭の返却とみなされた旨の表示が含まれてもよい。
前記制御部は、前記釣銭の返却とみなされた釣銭の出金情報に対応する取引通番および利用者IDを、前記未返却者一覧から削除してもよい。
前記釣銭の返却状況を示す情報として出力される、前記他の現金取扱装置から出金された釣銭を前記入金取引において入金した利用者も含む、前記現金取扱装置に釣銭を返却した利用者の一覧である返却者一覧には、取引通番および利用者IDが含まれてもよい。
以上説明したように本発明によれば、出金した釣銭の返却先装置を限定せずに返却状況を把握することを可能とする。
本発明の実施形態による現金取扱システムの概要について説明する図である。 本発明の実施形態による現金取扱装置の内部構造の一例を示す概略側面図である。 本実施形態による現金取扱装置の機能構成の一例を示すブロック図である。 本実施形態の第1の実施例による釣銭準備金の返却に関する動作処理の流れの一例を示すフローチャートである。 第1の実施例を具体的に説明する例として想定する各装置における入出金内容について示す図である。 図5を参照して説明する具体例における出金レシートの一例を示す図である。 図5を参照して説明する具体例における入金レシートの一例を示す図である。 図5を参照して説明する具体例における返却者一覧および未返却者一覧の一例を示す図である。 図5を参照して説明する具体例における返却者一覧および未返却者一覧の他の例を示す図である。 図5を参照して説明する具体例における返却者一覧および未返却者一覧の他の例を示す図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.概要>
本発明の実施形態は、主に、現金取扱装置における釣銭準備金の返却状況の把握に関する。以下では、本システムおよび各装置の構成を説明した後に、本発明の実施形態による動作処理について詳細に説明する。また、本明細書では、釣銭準備金を単に「釣銭」とも称する。
図1は、本発明の実施形態による現金取扱システムの概要について説明する図である。本実施形態による現金取扱システムは、図1に示すように、複数の現金取扱装置1A~1Cが店舗等に設置されている場合を想定する。図1に示す例では3つの現金取扱装置1A~1Cを図示しているが、本実施形態による現金取扱装置1の数はこれに限定されず、複数の現金取扱装置は、2つであってもよいし、4つ以上であってもよい。また、以下の説明において、複数の現金取扱装置1A~1Cを区別する必要がない場合は、単に現金取扱装置1と称する。
現金取扱装置1は、店舗の従業員などの利用者に利用される。具体的には、店頭に設置されるレジスタに釣銭として収納するための現金(釣銭準備金)を出金する出金取引と、レジスタから回収された釣銭および売上金を含む現金を入金する入金取引を行い得る。利用者は、現金取扱装置1から出金した釣銭準備金をレジスタに収納する作業と、レジスタから釣銭および売上金を回収して現金取扱装置1に入金する作業を行う。現金取扱装置1は、出金取引および入金取引を行う際、利用者が所持するカード等から利用者のIDを読み取る等して、利用者の正当性(取引を行う権限を有する者であるか否か)を確認した上で、各種取引を行い得る。また、現金取扱装置1は、釣銭準備金として使用する現金を装置に入金する補充取引、売上金の集計結果を算出して売上金を確定させる締上取引を行い得る。また、現金取扱装置1は、締上取引により確定した売上金を回収する売上回収取引を行う。売上回収取引では、例えば後述する回収カセット17(図2参照)から現金が回収され得る。
また、本実施形態による現金取扱装置1は、入金および出金に関する情報を装置内の記憶部に記憶する。具体的には、現金取扱装置1は、入金および出金の金額、金種毎の入出金枚数、利用者のID、および時刻等を記憶する。ここでは一例として装置内の記憶部に記憶する場合を挙げたが、現金取扱装置1は、現金取扱装置1と通信接続する外部装置に情報を記憶してもよい。
(入金取引について)
現金取扱装置1は、入金取引において入金された現金のうち、釣銭用として出金した分の現金を釣銭準備金の返却として把握し、残りの現金を売上金として管理する。
ここで、同じ装置で入出金が行われた場合は、装置の記憶部に記憶された出金履歴から利用者の釣銭準備金の出金額を把握することが可能であり、当該出金額を用いて、入金額から売上金を算出することができる。しかしながら、上述したように複数の現金取扱装置が設置されている場合に、同じ装置での入出金に利用が制限されると利用者に不便が生じ得る。例えば、同じ装置で入出金を行わなければならない場合、利用者は釣銭準備金を出金した装置を覚えておく必要があった。また、ある特定の装置で出金を行った多数の利用者の入金タイミングが重なった場合、他に使用されていない装置があるにも関わらず、特定の装置において入金の順番待ちが発生してしまう。
そこで、本実施形態では、出金した釣銭の返却先装置を限定せずに返却状況を把握することを可能とする仕組みを提案する。
具体的には、本実施形態による現金取扱装置1は、出金または入金に関する情報に基づいて、釣銭の返却状況を示す情報を出力する。管理者は、出力された返却状況を示す情報を確認することで、現金取扱装置1における釣銭の返却状況を把握することができる。出金に関する情報には、例えば、釣銭の入金時に読み取った当該釣銭の出金情報が含まれていてもよい。
これにより、管理者は、他の装置で出金された釣銭が現金取扱装置1に返却されたことや、現金取扱装置1から出金した釣銭が返却されていないこと等を把握することができる。釣銭の返却先装置を限定しなくとも釣銭の返却状況を管理者側で把握することができるため、利用者は釣銭準備金を出金した装置を覚えておく必要がなく、複数の装置のうち順番待ちの少ない装置で入金することが可能となる。
<2.現金取扱装置の構造>
続いて、現金取扱装置1の内部構造について説明する。図2は、本発明の実施形態による現金取扱装置1の内部構造の一例を示す概略側面図である。
図2に示すように、現金取扱装置1は、上面には、紙幣入出金口11、カードリーダ部120、レシートプリンタ部122、読取部124、操作表示部110、および硬貨投入口19が設けられ、内部に、紙幣処理部140および硬貨処理部150を有する。
紙幣処理部140は、紙幣入出金口11、紙幣一時保留部12、紙幣鑑別部13、万券カセット14、五千券カセット15、千券カセット16、回収カセット17、およびリジェクト部18を有する。紙幣入出金口11は、紙幣を投入するための投入口(入金口)と、釣銭出金取引において紙幣を出金するための出金口と、入金がリジェクトされた紙幣を返却したりするための返却口と、を兼ねている。紙幣一時保留部12は、入金計数時および売上金作成時に一時的に紙幣を集積するものである。紙幣鑑別部13は、投入された紙幣の真偽、金種、正損等を鑑別するものである。
万券カセット14、五千券カセット15、および千券カセット16は、それぞれ万券、五千券、千券を釣銭準備金として収納しておくものであり、それぞれがいわゆるリサイクルカセット(還流庫)で構成されているものとする。入金取引で正券と鑑別された紙幣は、リサイクルカセットに収納され、釣銭出金時にリサイクルカセットから出金される。また、現金取扱装置1は、万券カセット14、五千券カセット15、千券カセット16の代わりに、現金取扱装置1が取り扱うべき各種紙幣に対応したものを備えていてもよい。
回収カセット17は、売上回収取引において、万券カセット14、五千券カセット15、および千券カセット16から、売上金を移動し、収納するものである。
リジェクト部18は、入金取引時に紙幣一時保留部12からリサイクルカセットへ収納するときのリジェクト紙幣と、リサイクルカセットから釣銭出金するときのリジェクト紙幣と、売上金作成でリサイクルカセットから回収カセット17へ移動するときのリジェクト紙幣とを集積するものである。
硬貨処理部150は、硬貨投入口19、硬貨鑑別部20、硬貨一時保留部21、硬貨返却箱22、出金ホッパ23、硬貨出金箱24、および硬貨回収庫25を有する。硬貨投入口19は、操作者が硬貨を入金するための投入口(入金口)である。硬貨鑑別部20は、投入された硬貨の画像データを読み取り、硬貨の真偽、金種、正損等の鑑別を行うものである。硬貨一時保留部21は、入金計数時に一時的に硬貨を集積するものである。硬貨返却箱22は、計数取引および売上入金取引の取消しにより硬貨を返却するものである。
出金ホッパ23は、硬貨の釣銭準備金を収納しておくものである。硬貨出金箱24は、釣銭出金時取引において利用者に硬貨を出金するための硬貨出金口である。入金取引で正常と識別された硬貨は、出金ホッパ23に収納され、釣銭出金時に出金ホッパ23から出金される。硬貨回収庫25は、売上回収取引時に出金ホッパ23から売上金を移動し、収納するものである。
なお、万券カセット14、五千券カセット15、千券カセット16、回収カセット17、出金ホッパ23および硬貨回収庫25は、セキュリティ性を高めるために、鍵を備えていてもよい。
また、現金取扱装置1には、紙幣処理部140にアクセスする為の扉と、硬貨処理部150にアクセスする為の扉とが設けられ、それぞれ各扉を開けるための鍵(扉鍵)が設けられていてもよい(いずれも不図示)。
<3.現金取扱装置1の機能構成>
図3は、本実施形態による現金取扱装置1の機能構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、現金取扱装置1は、制御部100、操作表示部110、カードリーダ部120、レシートプリンタ部122、読取部124、通信部130、紙幣処理部140、硬貨処理部150、および記憶部160を有する。
制御部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等を中心に構成されており、現金取扱装置1の各機能部を制御して、各種の取引(現金の補充取引、釣銭準備金の出金取引、売上金等の入金取引、回収取引、および締上取引等)を実行する。また、制御部100は、各取引の履歴を記憶部160に記憶させる制御を行う。締上取引時には、取引履歴に基づいて売上金が集計される。
操作表示部110は、操作の誘導画面を表示する表示部および利用者が操作入力を行うための入力部としての機能を包含する。表示部としての機能は、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置により実現される。また、入力部としての機能は例えばタッチパネルにより実現される。なお、図2および図3においては表示部および入力部の機能が現金取扱装置1において一体的に構成される例を示しているが、表示部および入力部の機能は分離して構成されてもよい。
カードリーダ部120は、カード挿入排出口(不図示)に挿入されたIDカード等から、IDカード等に書き込まれた情報を読み取る。IDカード等に書き込まれる情報としては、例えば、カードを利用する利用者を識別するための識別情報、および許可されている取引の種類を示す情報(権限情報)が挙げられる。なお、本実施形態は係る例に限定されず、カードリーダ部120に代えて、または加えて、指紋や掌紋等を認識する生体読取部や、暗証番号を入力する暗証番号入力部が設けられていてもよい。また、情報の読み取りは、IDカードに印字された一次元バーコードやQRコード(登録商標)といった符号化情報の読み取りであってもよい。
レシートプリンタ部122は、取引の結果を紙状媒体(一例として、レシート)に印字し、当該レシートを発行する印字出力部である。レシートプリンタ部122は、制御部100の制御に従って、例えば、釣銭準備金の出金取引に関する情報の印字出力、売上金等の入金取引に関する情報の印字出力を行う。また、レシートプリンタ部122は、入出金取引に関する情報を、一次元バーコードやQRコード(登録商標)といった符号化した情報により印字出力してもよい。
読取部124は、レシート等の紙状媒体に印字された情報を光学的に読み取る機能を有する。紙状媒体に印字された情報は、上述したように一次元バーコードやQRコード(登録商標)といった符号化した情報により印字出力されている場合も想定され、例えば読取部124は、バーコードリーダにより実現されてもよい。
通信部130は、例えば専用網(LANなど)を介して、上位PCとデータの送受信を行い得る。例えば通信部130は、管理サーバと通信接続し、締上取引が行われた際に、集計した売上金の情報を管理サーバに送信する。
紙幣処理部140は、紙幣入出金口11(図2参照)から投入された紙幣の入金処理および紙幣入出金口11への紙幣の払い出し処理を行う。硬貨処理部150は、硬貨投入口19から投入された硬貨の入金処理および硬貨出金箱24等への硬貨の払い出し処理を行う。
記憶部160は、ROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)等から実現され、現金取扱装置1の動作を制御するための制御プログラムや、現金取扱装置1の取引時における入力データ、表示画面等を格納する。また、記憶部160は、制御部100の制御に従って、現金取扱装置1で行われた各取引内容を記憶する。
<4.動作処理>
(4-1.第1の実施例)
図4は、本実施形態の第1の実施例による釣銭準備金の返却に関する動作処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図4に示すように、まず、現金取扱装置1は、利用者の操作に従って、釣銭準備金を出金する出金取引を行う(ステップS103)。釣銭準備金の出金取引では、例えば予め設定された出金パターン(金種毎の出金枚数のパターン)の釣銭を出金し得る。また、図4に示すフローチャートでは省略しているが、現金取扱装置1は、初めに利用者のログイン処理を行って利用者の正当性を確認する。ログイン処理では、利用者の識別や、利用者が有する権限の認証が行われる。例えば現金取扱装置1は、利用者が所持するIDカードの読み取りや暗証番号の照合を行う。また、現金取扱装置1の制御部100は、出金取引に関する情報(出金情報)を記憶部160に記憶する制御を行う。制御部100は、出金情報を、付与される取引通番および利用者IDと対応付けて記憶部160に記憶する。
次に、現金取扱装置1は、レシートプリンタ部122により、釣銭準備金の出金取引に関する出金情報をレシート(紙状媒体の一例)に印字して出力(発行)する(ステップS106)。出金情報には、例えば、利用者のID、および出金額等が含まれる。また、出金情報には、さらに金種毎の出金枚数や、取引通番、取引時刻等が含まれていてもよい。また、現金取扱装置1は、レシートに、出金情報の文字での印字と、一次元バーコードやQRコード(登録商標)等の符号化情報での印字の両方を行ってもよい。また、印字される符号化情報に格納される出金情報の全てが文字で印字されていなくともよい。利用者は、釣銭準備金と出金レシート(出金取引に関する情報が印字されたレシート)を受け取り、釣銭準備金をレジスタに収納してレジスタでの業務を開始する。
続いて、現金取扱装置1は、利用者がレジスタから回収した現金を入金する入金取引を行う(ステップS109)。入金される現金には、返却すべき釣銭準備金と売上金が含まれる。
次に、入金取引において、現金取扱装置1は、読取部124により出金レシートから出金情報の読み取りを行う(ステップS112)。例えば利用者は、自身が釣銭準備金を出金した際に装置から受け取った出金レシートに印字されたバーコードを、バーコードリーダ(読取部124の一例)に読み取らせる。これにより現金取扱装置1は、釣銭準備金の出金情報(金額等)を取得することができる。
次いで、現金取扱装置1は、読み取った釣銭準備金の金額を、入金額から減算することで、売上金を算出する(ステップS115)。上述したように、入金取引において入金口(紙幣入出金口11および硬貨投入口19)から投入される現金には、返却すべき釣銭準備金と売上金が含まれ得る。したがって現金取扱装置1は、出金レシートから釣銭準備金の出金情報を取得し、投入された現金の金額から釣銭準備金額を減算して売上金額を算出する。そして、現金取扱装置1の制御部100は、入金された釣銭準備金額と売上金額の情報を、入金取引に関する情報(入金情報)として記憶部160に記憶する制御を行う。制御部100は、入金情報を、対応する取引通番および利用者IDと対応付けて記憶部160に記憶する。対応する取引通番は、釣銭出金時に付与された取引通番であって、出金情報の読み取りにより取得し得る。また、記憶される入金情報には、さらに取引時刻等が含まれていてもよい。
次に、現金取扱装置1は、レシートプリンタ部122により、入金取引に関する入金情報をレシートに印字して出力(発行)する(ステップS118)。また、現金取扱装置1は、レシートに、入金情報の文字での印字と、一次元バーコードやQRコード(登録商標)等の符号化情報での印字の両方を行ってもよい。また、印字される符号化情報に格納される入金情報の全てが文字で印字されていなくともよい。利用者は、入金取引後、入金レシート(入金取引に関する情報が印字されたレシート)を装置から受け取る。
以上ステップS109~S118に示す入金処理が、利用者が釣銭準備金を出金した装置と同じ装置で行われた場合、現金取扱装置1は、釣銭準備金の返却が出金した装置に対して直接行われたことを新たに記憶部160に記憶する。具体的には、現金取扱装置1は、記憶部160に記憶された釣銭準備金の出金履歴を参照し、入金を行った利用者のIDに基づいて、当該装置から釣銭準備金を出金した利用者により現金の入金が行われたか否かを判断できる。なお、出金レシートから読み取った出金情報に含まれる取引通番に基づいて、出金した釣銭準備金の返却が直接行われたことを判断することもできる。
一方、本実施形態による現金取扱装置1は複数設置されており、利用者は釣銭準備金を出金した装置と異なる装置に釣銭準備金を入金することも想定される。この場合、現金取扱装置1は、利用者のIDや取引通番から、他の装置から出金された釣銭準備金が入金されたと判断できた場合も、記憶部160に釣銭準備金の入金に関する情報を記憶する。また、他の装置で釣銭準備金の入金が行われた場合、現金取扱装置1は、入金取引後に当該他の装置から出力される入金レシートを読み取ることで、出金した釣銭準備金が返却されたとみなす処理を行い、次の出金を行えるようになる。以下、具体的に説明する。
現金取扱装置1は、読取部124により入金レシートから入金情報の読み取りを行う(ステップS121)。例えば利用者が入金レシートを読取部124にかざして入金レシートの読み取りを操作する。現金取扱装置1は、読み取った入金情報を記憶部160に記憶する。現金取扱装置1では、管理上、出金した釣銭準備金の返却が行われるまで当該釣銭準備金を出金した利用者による次の出金が行えないよう制御する。ここで、入金レシートの読み取りにより、出金した釣銭準備金が他の現金取扱装置に入金されたことを把握すると、釣銭準備金の返却が行われたものとみなして記憶部160に記憶される入出金情報を更新し、当該利用者により次の出金が行えるようにする。利用者は、釣銭準備金を出金した現金取扱装置を覚えていなくとも、次に出金を行うとする現金取扱装置において入金レシートを読み取らせることで、出金した装置であれば釣銭準備金の返却のみなし処理が行われ出金が可能となり、出金したことのない装置であれば入金レシートの情報は無視され出金が行われ得る。
以上により、本実施形態による現金取扱装置1は、出金した釣銭の返却先装置を限定せずに返却状況を把握することが可能となる。複数の現金取扱装置1が設置されている場合に、利用者は利用できる装置が限定されることなく、また、出金した装置を覚えておく必要もなく、利便性が向上する。なお、ステップS121に示す入金情報の読み取りが行われない場合も想定される。
次いで、現金取扱装置1は、売上金を集計して確定する締め処理を行う(ステップS124~S133)。締め処理は、例えば1日の営業時間終了時に行われ得る。なお、上記ステップS121に示す入金情報の読み取りが締め処理前に必ずしも行われるとは限らない。本実施形態による現金取扱装置1は、出金したすべての釣銭に対して返却が行われていない状況であっても、釣銭の返却完了を待たずに、締め処理を行って売上金を確定し得る。以下、締め処理について具体的に説明する。
まず、現金取扱装置1は、記憶部160に記憶されている入出金情報に基づいて、釣銭準備金を出金したままの(現金取扱装置1への返却を行っていない)未返却者の一覧と、現金取扱装置1からは釣銭準備金を出金していないが現金取扱装置1への釣銭準備金の返却(入金)を行った返却者の一覧の印字データを作成する(ステップS124)。記憶部160に記憶されている入出金情報は、現金取扱装置1で行われた出金取引および入金取引の情報と、出金レシートから読み取った出金情報および入金レシートから読み取った入金情報の少なくともいずれかを含む。現金取扱装置1は、未返却者/返却者の一覧を、出金取引による出金情報、入金取引による入金情報、読み取った出金情報、および読み取った入金情報の少なくともいずれかに基づいて、生成し得る。
次いで、現金取扱装置1は、記憶部160に記憶されている入出金情報(入出金取引の履歴)に基づいて、売上金を確定する(ステップS127)。現金取扱装置1は、確定した売上金の情報を、通信部130から管理サーバに送信してもよい。また、現金取扱装置1は、管理サーバに入出金情報(入出金取引の履歴)も併せて送信してもよい。なお、締め処理により確定された売上金は、担当者により回収される(売上金の回収取引の実施)。また、締め処理では、入出金取引の履歴がクリアされ、改めて出金ができるようになる。
次に、現金取扱装置1は、締め処理に関する情報を印字した締め取引レシートを、レシートプリンタ部122から印字出力する(ステップS130)。締め取引レシートには、例えば、締め処理を行った日時、確定した売上金、売上金の金種枚数、および1日の取引件数等が印字され得る。
続いて、現金取扱装置1は、上記ステップS124で作成した未返却者/返却者の一覧を、レシートプリンタ部122から印字出力する(ステップS133)。未返却者/返却者の一覧には、例えば、未返却/返却の金額と、利用者ID、および取引通番が含まれる。管理者は、全ての現金取扱装置1から印字出力された未返却者一覧および返却者一覧を目視で整合することで、釣銭準備金を出金した装置以外の他の装置で釣銭準備金の入金(返却)が行われたことを確認することが可能となる。目視の整合では、管理者は、未返却者一覧に挙げられている利用者IDと取引通番が、他の装置の返却者一覧に存在するか否かを確認する。例えば、未返却者一覧に挙げられている取引通番と利用者IDが、他の現金取扱装置の返却者一覧と一対一で整合が取れる場合は、他の装置で釣銭準備金が返却されたことを把握できる。一方、一対一で整合が取れない場合は、どの装置にも釣銭準備金が未返却であることが把握でき、この場合、管理者は、利用者IDを有する利用者に釣銭準備金の返却を促す。
なお、ここでは一例として未返却者一覧と返却者一覧を印字出力する旨を説明したが、本実施形態はこれに限定されず、未返却者一覧と返却者一覧のデータが管理者の情報処理端末に送信され、当該情報処理端末の表示部に表示されるものであってもよい。
(具体例)
以上説明した第1の実施例について、より具体的な例を用いて説明する。本具体例では、現金取扱装置1A(単に現金取扱装置Aとも称する)と、現金取扱装置1B(単に現金取扱装置Bとも称する)における入出金について説明する。
図5は、第1の実施例を具体的に説明する例として想定する各装置における入出金内容について示す図である。図5に示すように、例えば現金取扱装置Aでは、利用者A(ID:AAAA)と、利用者B(ID:BBBB)により、それぞれ釣銭準備金の出金が行われる。出金パターン(金種毎の出金枚数)の一例は、図5に示す通りである。一方、現金取扱装置Bでは、利用者C(ID:CCCC)と、利用者D(ID:DDDD)により、それぞれ釣銭準備金の出金が行われている。これらの出金取引の内容は、各装置の記憶部160に記憶され得る。
各装置は、釣銭準備金の出金取引を行った際、出金額等の出金情報を印字した出金レシートを発行する。ここで、図6に、出金レシートの一例を示す。出金レシート40には、例えば、利用者IDおよび釣銭出金額と、出金情報を格納するQRコードが印字され得る。QRコードの出金情報には、例えば利用者ID、釣銭出金額、および取引通番が含まれる。
そして、図5に示す例では、全ての利用者が現金取扱装置Aに釣銭準備金を入金(返却)している。本実施形態では、出金した装置以外の装置に釣銭準備金を入金(返却)することが可能である。
入金取引では、レジスタから回収された現金が全て投入され、かかる現金には釣銭準備金および売上金が含まれる。現金取扱装置Aは、入金取引において、出金レシート40のQRコードを読取部124により読み取り、出金情報を取得する。現金取扱装置Aは、出金情報に含まれる釣銭準備金の出金額を、投入された現金の金額(入金額)から減算することで、売上金を算出し得る。例えば、利用者Cが現金取扱装置Aに30,000円の現金の入金を行った場合、現金取扱装置Aは、出金レシート40から読み取った出金情報に基づいて、釣銭の入金が20,000円で、売上金の入金が10,000円と判断し得る。これにより現金取扱装置Aは、記憶部160に、利用者C(ID:CCCC)により釣銭20,000円の入金と、売上金10,000円の入金が行われたことを入金取引の履歴として記憶する。このように、利用者Cは、釣銭準備金を出金した現金取扱装置Bではなく、釣銭準備金を出金していない現金取扱装置Aに釣銭準備金を返却することが可能である。
現金取扱装置Aは、入金取引を行った際、入金額等の入金情報を印字した入金レシートを発行する。ここで、図7に、入金レシートの一例を示す。入金レシート42には、例えば、利用者ID、釣銭入金額、および売上金額と、入金情報を格納するQRコードが印字され得る。QRコードの入金情報には、例えば利用者ID、釣銭入金額、および取引通番が含まれる。
利用者Cは、次に釣銭準備金の出金を行う際、釣銭準備金の入金取引を行った際に発行された入金レシート42を、出金する装置に読み取らせて出金取引を行う。出金する装置が、前回釣銭準備金を出金した装置(例えば現金取扱装置B)だった場合、現金取扱装置Bは、入金レシート42から読み取った入金情報に基づいて利用者Cによる釣銭準備金の返却が行われたものとみなし、次の出金を許可する。また、現金取扱装置Bは、利用者Cによる釣銭準備金の返却が行われたものとみなしたことを、記憶部160に記憶する。なお、入金レシート42を読み取らせた装置が出金を行った装置ではなかった場合は、読み取り情報は無視され、通常通り釣銭準備金の出金が行われ得る。また、入金レシート42を装置に読み取らせるタイミングは、次の出金を行う際に限定されず、利用者は任意のタイミングで読み取らせてもよい。
また、現金取扱装置Aおよび現金取扱装置Bは、釣銭準備金を出金したが返却を行っていない未返却者一覧と、釣銭準備金の出金は行っていないが返却を行った返却者一覧とを、印字出力し得る。未返却者一覧および返却者一覧の印字出力は、例えば締め処理の一つとして行われる。
ここで、図8に、本具体例による未返却者一覧と返却者一覧の一例を示す。図8上段には、現金取扱装置Aから印字出力される未返却者一覧と返却者一覧を示し、図8下段には、現金取扱装置Bから印字出力される未返却者一覧と返却者一覧を示す。図8に示すように、現金取扱装置Bからは利用者Cおよび利用者Dがそれぞれ釣銭準備金を出金したが直接返却はしていないため、現金取扱装置Bの未返却者一覧には、利用者Cおよび利用者Dが挙げられる。一方、現金取扱装置Aでは、利用者Aおよび利用者Bがそれぞれ釣銭準備金を出金したが、図5に示すように直接返却を行ったため、現金取扱装置Aの未返却者一覧には挙げられていない。また、現金取扱装置Aでは、図5に示すように、釣銭準備金の出金を行っていない利用者Cおよび利用者Dによりそれぞれ釣銭準備金の入金(返却)が直接行われたため、現金取扱装置Aの返却者一覧には、利用者Cと利用者Dが挙げられる。
また、利用者Cが、現金取扱装置Bで、現金取扱装置Aから発行された入金レシート42の読み取りを行わせた場合、現金取扱装置Bでは、釣銭準備金の返却が行われたものとみなされる。返却したとみなしたことが分かるよう、現金取扱装置Bから出力される未返却者一覧では、「済」等の印が併せて表記される。これにより、未返却者一覧を目視した管理者は、釣銭準備金の返却が行われことを認識することができる。また、管理者は、現金取扱装置Bの未返却者一覧で挙げられている利用者Dについては、一対となる取引通番が現金取扱装置Aの返却者一覧にあることを確認し、返却状態を把握することが可能となる。
(変形例)
図8を参照して説明した例では、入金レシートの読み取りに基づいて釣銭準備金が入金(返却)されたとみなしても未返却者一覧からは削除しない場合について説明したが、本実施形態はこれに限定されない。例えば、釣銭準備金が入金(返却)されたとみなした場合は、未返却者一覧から情報を削除してもよい。図9は、未返却者一覧と返却者一覧の他の例について示す図である。図9に示す例では、現金取扱装置Bから釣銭準備金の出金を行った利用者Cが、現金取扱装置Aに入金(返却)を行ったことで、現金取扱装置Aの返却者一覧に「取引通番:0001、利用者ID:CCCC」が挙げられている。一方で、現金取扱装置Bでは、利用者Cが現金取扱装置Aから発行された入金レシートを読み取らせたことで、利用者Cが釣銭準備金を返却したものとみなされ、現金取扱装置Bの未返却者一覧からは、「取引通番:0001 利用者ID:CCCC」は削除された状態となっている。なお、現金取扱装置Bから釣銭準備金の出金を行った利用者Dは、現金取扱装置Aで返却を行ったため現金取扱装置Aの返却者一覧に挙げられているが、現金取扱装置Bで入金レシートの読み取りを行ってはいないため、現金取扱装置Bでは返却したものとみなされておらず、現金取扱装置Bの未返却者一覧に挙げられている。管理者が目視により整合を行う際は、未返却者一覧に挙げられている取引通番と利用者IDが、他の装置の返却者一覧に存在するか否かを確認する。
また、さらに他の例として、釣銭準備金が入金(返却)されたとみなした場合であっても未返却者一覧からは削除せず、かつ、みなし入金されたことを示す情報を示さない場合も想定される。図10は、未返却者一覧と返却者一覧の他の例について示す図である。図10に示すように、現金取扱装置Bの未返却者一覧では、例えば利用者Cが現金取扱装置Aから発行された入金レシートを読み取らせて釣銭準備金が入金(返却)されたものとみなされた場合であっても、利用者Cの情報が未返却者一覧から削除されず、また、みなし返却が行われたことを示す情報も示されていない。この場合、管理者が目視により整合を行う際は、未返却者一覧に挙げられている取引通番と利用者IDが、他の装置の返却者一覧と一対一で整合するか否かを確認する。未返却者一覧に挙げられている取引通番と利用者IDが、他の現金取扱装置の返却者一覧と一対一で整合が取れない場合は、どの装置にも釣銭準備金が未返却であることが把握できる。この場合、管理者は、利用者IDを有する利用者に釣銭準備金の返却を促す。
(4-2.第2の実施例)
続いて、第2の実施例について説明する。上記第1の実施例では、一次元バーコードやQRコード(登録商標)といった符号化情報をレシートに印字し、読取部124で読み取る旨を説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばレシートに出金情報や入金情報を示す暗証コードを印字するようにしてもよい。入金取引時や出金取引時には、利用者が印字された暗証コードの入力を行うことで、現金取扱装置1は出金情報や入金情報を取得し得る。これにより、バーコードリーダ等の読取部124を有しない複数の現金取扱装置1でも連携して釣銭準備金の入金状況を把握することが可能となる。
「暗証コード」は、例えば数字および英字などの文字列である。出金レシートや入金レシートには、暗証コードの印字の他、図6や図7を参照して説明した例と同様に、利用者のIDと取引金額が併せて印字されていてもよい。
また、暗証コードには、釣銭準備金の出金額/入金額、および取引通番等の情報が含まれる。また、利用者のIDは、暗証コードに含めず、現金取扱装置1は、入金取引または出金取引を行う際のログイン処理から取得するようにしてもよい。暗証コードの具体例としては、例えば、全金種の収納容量を最大1万枚と仮定すると釣銭準備金の出金額/入金額は最大9桁で示され、取引通番を最大No.9999(1~9999をサイクリックに付与)と仮定すると取引通番は最大4桁で示されるため、暗証コードは最大13桁の数字の文字列となる。利用者は、現金取扱装置1の操作表示部110から暗証コードの入力操作を行う。また、暗証コードは、釣銭準備金の出金額/入金額および取引通番から成る文字列を、改め規定されたアルゴリズムで暗号化(変換)した文字列であってもよい。現金取扱装置1は、入力された暗証コードを所定のアルゴリズムで復号化し、釣銭準備金の出金額/入金額および取引通番を取得し得る。
<5.まとめ>
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、現金取扱装置1で出金される釣銭準備金は、店頭に設置されるレジスタで利用される場合に限定されず、例えば客先に出向く営業担当者が持ち運び、客先で釣銭を客に払い出す際に用いられてもよい。
また、現金取扱装置1に内蔵されるCPU、ROM、およびRAM等のハードウェアに、現金取扱装置1の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムが記憶されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体も提供される。
1 現金処理装置
100 制御部
110 操作表示部
120 カードリーダ部
122 レシートプリンタ部
124 読取部
130 通信部
140 紙幣処理部
11 紙幣入出金口
12 紙幣一時保留部
13 紙幣鑑別部
14 万券カセット
15 五千券カセット
16 千券カセット
17 回収カセット
18 リジェクト部
150 硬貨処理部
19 硬貨投入口
20 硬貨鑑別部
21 硬貨一時保留部
22 硬貨返却箱
23 出金ホッパ
24 硬貨出金箱
25 硬貨回収庫
160 記憶部

Claims (17)

  1. 釣銭として使用される現金を出金する出金口と、
    前記釣銭および売上金を入金する入金口と、
    印字された情報を読み取る読取部と、
    前記出金または前記入金に関する情報を記憶部に記憶し、出金した釣銭の入金を当該釣銭の返却として記憶する制御を行う制御部と、
    を備え、
    前記読取部により読み取られる情報には、他の現金取扱装置からの釣銭の出金に関する情報が含まれ、
    前記制御部は、
    前記入金口から現金が入金される入金取引において、入金された現金の入金額から、前記読み取った釣銭の出金額を減算して売上金額を算出し、
    算出した売上金額と、前記読み取った釣銭の出金額を前記入金取引における釣銭の入金額として記憶し、
    前記記憶部に記憶された出金および入金に関する情報に基づいて、前記釣銭の返却状況を示す情報を出力部から出力する制御を行う、現金取扱装置。
  2. 前記制御部は、前記釣銭の返却状況を示す情報として、前記釣銭の出金を行ったが未返却の利用者の一覧である未返却者一覧を前記出力部から出力する制御を行う、請求項1に記載の現金取扱装置。
  3. 前記制御部は、前記釣銭の返却状況を示す情報として、前記他の現金取扱装置から出金された釣銭を前記入金取引において入金した利用者も含む、前記現金取扱装置に釣銭を返却した利用者の一覧である返却者一覧を前記出力部から出力する制御を行う、請求項1または2に記載の現金取扱装置。
  4. 前記制御部は、
    前記入金口からの現金の入金に関する情報を、前記出力部により入金情報として出力する制御を行う、請求項1~3のいずれか1項に記載の現金取扱装置。
  5. 前記制御部は、
    前記出金口からの前記釣銭の出金に関する情報を、前記出力部により出金情報として出力する制御を行う、請求項1~4のいずれか1項に記載の現金取扱装置。
  6. 前記出力部は、紙状媒体に情報を印字して出力する印字出力部である、請求項1~5のいずれか1項に記載の現金取扱装置。
  7. 前記制御部は、前記釣銭の出金を行ったが未返却の利用者の一覧である未返却者一覧と、前記他の現金取扱装置から出金された釣銭を前記入金取引において入金した利用者も含む、前記現金取扱装置に釣銭を返却した利用者の一覧である返却者一覧と、前記入金口からの現金の入金に関する入金情報と、前記出金口からの前記釣銭の出金に関する出金情報と、の少なくともいずれかを、前記印字出力部から印字出力する制御を行う、請求項6に記載の現金取扱装置。
  8. 前記制御部は、前記入金取引における釣銭の入金額と、取引通番と、を含む符号化された情報を、前記入金情報として前記印字出力部から印字出力する制御を行う、請求項7に記載の現金取扱装置。
  9. 前記読取部により読み取られる情報には、他の現金取扱装置への釣銭の入金に関する情報が含まれ、
    前記制御部は、前記入金に関する情報に基づいて、前記現金取扱装置で前記出金した釣銭が返却されたものとみなして前記記憶部の情報を更新する、請求項1~8のいずれか1項に記載の現金取扱装置。
  10. 前記制御部は、
    前記出金または前記入金に関する情報を、付与された取引通番に対応付けて記憶する、請求項1~9のいずれか1項に記載の現金取扱装置。
  11. 前記読取部により読み取られる情報には、他の現金取扱装置への釣銭の入金額および取引通番が含まれ、
    前記制御部は、前記読み取った情報と、前記記憶部に記憶された出金済みの釣銭の情報とに基づいて、前記他の現金取扱装置への釣銭の入金を、前記現金取扱装置で前記出金済みの釣銭の返却とみなす、請求項10に記載の現金取扱装置。
  12. 前記印字された情報は、符号化された情報であり、
    前記読取部は、前記符号化された情報から、前記他の現金取扱装置への釣銭の入金額および取引通番の情報を読み取る、請求項11に記載の現金取扱装置。
  13. 前記制御部は、前記出金または前記入金に関する情報を、さらに利用者のIDと対応付けて前記記憶部に記憶する、請求項10~12のいずれか1項に記載の現金取扱装置。
  14. 前記釣銭の返却状況を示す情報として出力される、前記釣銭の出金を行ったが未返却の利用者の一覧である未返却者一覧には、取引通番および利用者のIDが含まれる、請求項13に記載の現金取扱装置。
  15. 前記未返却者一覧には、前記釣銭の返却とみなされた旨の表示が含まれる、請求項14に記載の現金取扱装置。
  16. 前記制御部は、前記釣銭の返却とみなされた釣銭の出金情報に対応する取引通番および利用者IDを、前記未返却者一覧から削除する、請求項14に記載の現金取扱装置。
  17. 前記釣銭の返却状況を示す情報として出力される、前記他の現金取扱装置から出金された釣銭を前記入金取引において入金した利用者も含む、前記現金取扱装置に釣銭を返却した利用者の一覧である返却者一覧には、取引通番および利用者IDが含まれる、請求項14に記載の現金取扱装置。
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