JP2019061626A - 現金管理装置及び現金管理システム - Google Patents
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Abstract
Description
まずは、本発明の実施形態の説明に先立ち、本発明者が本発明の実施形態をなすに至った経緯について説明する。
まず、本発明の第1の実施形態を説明する。以下に説明する本発明の第1の実施形態は、従来から使用されている現金管理システムにおける現金管理機を改良することにより実現される。従って、本実施形態によれば、現金管理機を改良することにより実現することができることから、本実施形態に係る現金管理システムの導入に係るコストを抑えることができる。
まずは、本発明の第1の実施形態に係る現金管理システム1の構成を、図1を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る現金管理システム1の構成例を説明する説明図である。図1に示すように、本実施形態に係る現金管理システム1は、現金管理機(現金管理装置)100と、窓口端末200と、釣銭機300と、売上情報管理サーバ400と、管理端末500と、携帯端末600とを主に含む。なお、図1においては、現金管理機100、窓口端末200、釣銭機300、管理端末500、及び携帯端末600は1台ずつ図示されているが、本実施形態においては、これらは1台に限定されるものではなく、それぞれ複数台含まれていてもよい。
現金管理機100は、窓口端末200及び釣銭機300を操作して、顧客から商品代金等を受領する担当者に対して、釣銭の入出金と売上金の収納とを行う装置である。詳細には、現金管理機100は、担当者との間で、後述する各釣銭機300等に収納するための釣銭(紙幣及び硬貨)を出金する出金取引と、各釣銭機300から回収した売上金(紙幣及び硬貨)及び釣銭の入金する入金取引を行う。上記出金取引においては、現金管理機100は、予め設定されている金額、金種別枚数あるいは指定する金額、金種別枚数の釣銭を出金する。上記入金取引においては、現金管理機100は、売上情報管理サーバ400から取得した担当者ごとの釣銭の出金情報と売上情報とに従って、釣銭と売上金との合計金額に係る現金の入金を行う。例えば、担当者が、業務開始時に現金管理機100を操作して、釣銭として20万円分の現金を出金し、業務中に顧客から商品代金として60万円分受領した場合を考える。この場合には、上記担当者は、業務終了時に現金管理機100を操作して、60万円と20万円との合計金額である80万円分の現金を入金する。なお、現金管理機100は、残置入金(釣銭を入金せずに、売上金だけを入金する)を行うことができるが、その際の現金管理機100の動作の詳細については後述する。また、現金管理機100は、釣銭の入出金の詳細情報や、入金された売上金の詳細を後述する売上情報管理サーバ400や管理端末500に送信してもよい。
窓口端末200は、店舗等の従業員(担当者)等が作業等を行うためのコンピュータ又はパーソナルコンピュータ(PC)等により実現され、後述する各釣銭機300に接続され、当該釣銭機300の入出金を管理し、売上情報管理サーバ400と連携して担当者による締上げ処理を行う。また、窓口端末200は、図1に示すように、入力部202と表示部204とを主に有する。詳細には、窓口端末200は、担当者による入力部202に対する操作を受け付け、受け付けた操作に応じて釣銭機300を制御する。さらに、窓口端末200は、釣銭機300の入出金の状況を表示部204に表示させたり、釣銭機300の入出金の情報を売上情報管理サーバ400へ送信したりすることもできる。そして、窓口端末200は、図1に示すように、プリンタ210と接続されており、当該プリンタ210を制御することにより、入出金の状況等の情報を紙面に印刷して出力することもできる。
釣銭機300は、顧客から受け取った商品代金等を売上金として入金し、顧客に釣銭の出金を行う装置である。具体的には、釣銭機300は、担当者が顧客から商品代金として受け取った紙幣や硬貨を収納し、さらに、窓口端末200の制御に応じて、顧客に釣銭として支払う紙幣や硬貨を払い出す。なお、本実施形態に係る釣銭機300においては、売上金に係る現金も釣銭に係る現金も区別せずに収納しているが、上述の窓口端末200において、売上金の計数を行っているため、釣銭機300に収納された現金のうち、売上金に係る金額と、釣銭に係る金額とは明確に区別して把握することができる。また、釣銭機300は、手提げ金庫(図示省略)やドロワー(図示省略)であってもよい。
売上情報管理サーバ400は、各店舗や、複数の店舗における現金の有高及び現金の移動、各担当者の売上情報等を管理するコンピュータであり、現金管理機100や窓口端末200等からの情報を取得して、売上と現金の有高等を管理する。具体的には、売上情報管理サーバ400は、現金管理機100や窓口端末200等から送られてくる取引結果等の情報を履歴として格納し、さらに、現金管理機100や窓口端末200等から送られてくる売上金額や有高、金種毎の出金枚数や入金枚数等の情報に基づいて、釣銭や売上高を集計管理する。
管理端末500は、売上情報管理サーバ400に格納された情報を管理者が監視するための装置であり、例えば、管理者等が作業等を行うためのPC(パーソナルコンピュータ)等により実現される。また、管理端末500は、図1に示すように、入力部502と表示部504とを主に有する。具体的には、管理端末500は、管理者等による入力部502に対する入力操作に応じて、売上情報管理サーバ400に履歴として格納された情報(例えば、売上情報)と、現金管理機100等の入出金状況の情報とを表示部504に表示させることができる。そして、管理者等は、表示部504に表示された情報に基づいて、上記履歴情報と、現金管理機100における入出金とが一致しているかを表示部504に表示される画面や図示しないプリンタによって印字出力した帳票等によって確認することができる。
携帯端末600は、顧客宅や顧客の職場等を訪問する担当者(第3の担当者)等が外出先で使用するタブレット端末、スマートフォン等の携帯端末等により実現され、商品販売に関わる売上金と釣銭の入出金を管理し、売上情報管理サーバ400と連携して担当者による締上げ処理を行う。携帯端末600は、図1に示すように、入力部602と表示部604とを主に有する。具体的には、上記担当者は、外出先で顧客から受け取った商品代金を売上金として携帯する釣銭袋(図示省略)等に収納し、当該釣銭袋から現金を取り出して釣銭として顧客に払い出す。この際、上記担当者は、上記釣銭袋からの現金の入出金の状況や、売上情報等を、携帯端末600を介して上述の売上情報管理サーバ400へ送信する。さらに、図1に示すように、携帯端末600は、例えば携帯可能なプリンタ610と接続されており、当該プリンタ610を制御することにより、入出金の状況等の情報を紙面に印刷して出力することができる。
通信網700は、1つ又は複数の店舗内及び店舗外の情報の送受信に利用されるネットワークである。通信網700は、有線又は無線であることができ、例えば、電話回線、衛星通信網等の公衆回線網や、インターネット、専用回線、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)又はWAN(Wide Area Network)などの任意の通信ネットワークから構成される。さらに、専用回線は、IP−VPN(Internet Protocol‐Virtual Private Network)等から構成されてもよい。また、専用回線に対して、何らかのセキュリティ手段(例えば、Secure Sockets Layer(SSL)等)が施されていてもよい。
以上、本実施形態に係る現金管理システム1の構成を説明した。次に、図2及び図3を参照して、本実施形態に係る現金管理機100の詳細構成を説明する。図2は、本実施形態に係る現金管理機100のブロック図であり、図3は、本実施形態に係る記憶部130に格納される情報の構成例を説明する説明図である。図2に示すように、現金管理機100は、入力部102、表示部104、紙幣入出金部106、硬貨入出金部108、プリンタ部110、バーコードリーダ部(読取部)112、通信部114、及び制御部120を主に有する。以下に、現金管理機100の各機能部について説明する。
入力部102は、現金管理機100を操作する担当者の入力操作を受け付ける機能部であり、例えば、各種ボタン、テンキー、キーボード等から実現される。
表示部104は、担当者に対して、操作画面や取引(処理)内容を表示する機能部であり、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ装置、液晶ディスプレイ(LCD)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置等により実現される。なお、上述の入力部102は、当該表示部104を構成する上記ディスプレイ装置に重ねて設けられたタッチパネルにより実現されてもよい。
紙幣入出金部106は、紙幣の入出金を行う機能部であり、具体的には、担当者の求めに応じて、紙幣の入金を受け付け、紙幣の種別を鑑別し、種別毎に計数し収納する。さらに、紙幣入出金部106は、担当者の求めに応じて収納した紙幣を出金する。
硬貨入出金部108は、硬貨の入出金を行う機能部であり、具体的には、担当者の求めに応じて、硬貨の入金を受け付け、硬貨の種別を鑑別し、種別毎に計数し収納する。さらに、硬貨入出金部108は、担当者の求めに応じて収納した硬貨を出金する。
プリンタ部110は、レシート等の印刷機能を有し、取引結果等をレシートに印刷して、担当者に対してレシート(例えば、残置入金レシート970(図14A 参照)や残置入金引継情報レシート980(図14B 参照)を発行することができる。
バーコードリーダ部112は、レシート等に印字された、一次元コード(例えばバーコード)又は二次元コード(例えばQRコード(登録商標)等)から情報を読み取ることができる機能部である。より具体的には、バーコードリーダ部112は、レシート等に印字された一次元又は二次元コードを読み取ることにより、担当者の引継に関する引継情報(引継管理情報)を取得することができる。なお、本実施形態においては、バーコードリーダ部112は、一次元コード又は二次元コード形式の情報が印刷されたレシートから情報を読み取るものに限定されるものではなく、例えば磁気カードやIC(Integrated Circuit)カード等から磁気情報等を読み取る機能部であってもよい。なお、本実施形態においては、現金管理機100は、後述するように通信網700を介して情報を取得してもよい。
通信部114は、例えば通信網700等を介して、売上情報管理サーバ400へ、現金の入出金の情報等を送信したり、売上情報管理サーバ400から売上情報などを受信したりすることができる。
制御部120は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等を中心に構成されており、現金管理機100の各機能部を制御して、各種の取引を実行する。具体的には、制御部120は、図2に示すように、情報取得部122、現金管理処理部124、引継処理部126、及び記憶部130等のブロックを有する。以下に、制御部120の各ブロックの詳細について説明する。
情報取得部122は、上述の入力部102に入力された引継情報(例えば、釣銭機300に残された釣銭を引継ぐ担当者の情報、当該引継に関する釣銭額等の情報)を取得し、後述する引継処理部126へ出力する。もしくは、情報取得部122は、上述のバーコードリーダ部112によって読み取った引継情報を取得し、後述する引継処理部126へ出力する。
現金管理処理部124は、現金管理機100で行われる取引(例えば、入金取引、出金取引等)を実行すべく、紙幣入出金部106、硬貨入出金部108等を制御する。
引継処理部126は、情報取得部122から出力された引継情報に基づき、釣銭機300に残された釣銭を引継元の担当者(第1の担当者)から引継先の担当者(第2の担当者)へと引継ぐ処理を、釣銭実物の移動を伴うことなしに行うことができる。例えば、引継処理部126は、引継元の担当者の操作に応じて、釣銭機300に残された釣銭が上述の紙幣入出金部106及び硬貨入出金部108に入金された旨の情報(第1の情報)を、実際には当該釣銭が紙幣入出金部106及び硬貨入出金部108に入金されていないにもかかわらず、生成する。また、引継処理部126は、例えば、上述の情報を生成した時刻と同一の時刻と紐づけて、引継先の担当者の操作に応じて、釣銭機300に残された釣銭が上述の紙幣入出金部106及び硬貨入出金部108から出金された旨の情報(第2の情報)を、実際には当該釣銭が紙幣入出金部106及び硬貨入出金部108から出金されていないにもかかわらず、生成する。さらに、引継処理部126は、引継先の担当者が使用する引継情報を生成して、プリンタ部110へ出力することもできる。なお、引継元の担当者(第1の担当者)が現金管理機100に入金する時点において引継先の担当者(第2の担当者)が決まっていない(未確定)場合は、上述の第1及び第2の情報を生成する際に、引継先の担当者としての仮の情報を設定し、引継先の担当者が情報を引継いだ際あるいは入金をする際に、仮の情報を正式な引継先の担当者の情報に置き換える。
記憶部130は、制御部120の有する、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)等から実現され、現金管理機100の動作を制御するための制御プログラムや、現金管理機100の取引時における入力データ、表示画面等が格納されている。以下に、記憶部130に格納される情報について、図3を参照して説明する。図3に示すように、記憶部130には、担当者情報DB(Data Base)132と、釣銭情報DB134と、売上情報DB136と、引継情報DB138とが主に格納される。以下に、記憶部130に格納される情報について説明する。
担当者情報DB132は、各担当者の情報を格納したデータベースであり、例えば、各担当者の社員番号、権限(例えば、残置入金を行う権限)、暗証番号等が格納されている。
釣銭情報DB134は、現金管理機100に装填した釣銭や回収した釣銭の有高と金種別枚数の情報、現金管理機100から出金された釣銭、現金管理機100に入金された釣銭に関する情報、具体的には、入出金された釣銭の金額、入出金日時、入出金を行った担当者の情報等が格納されている。
売上情報DB136は、現金管理機100に入金された売上金に関する情報、具体的には、入金された売上金の金額と金種別枚数、入金日時、入金を行った担当者の情報等が格納されている。
引継情報DB138は、釣銭機300に残された釣銭を引継ぐための引継情報、具体的には、引継の行われた又は引継を行う日時、引継元及び引継先の担当者の情報、引継ぐ釣銭の金額や、引継ぎを特定するための引継番号、引継ぎ時点で引継先の担当者が未確定の場合における仮の情報、引継暗証番号等が格納される。
以上、本実施形態に係る現金管理機100の詳細構成を説明した。次に、図4及び図5を参照して、本実施形態に係る売上情報管理サーバ400の詳細構成を説明する。図4は、本実施形態に係る売上情報管理サーバ400のブロック図であり、図5は、本実施形態に係る記憶部430に格納される情報の構成例を説明する説明図である。図4に示すように、売上情報管理サーバ400は、通信部414及び制御部420を主に有する。以下に、売上情報管理サーバ400の各機能部について説明する。
通信部514は、例えば通信網700等を介して、現金管理機100等からの情報を受信することができ、管理端末500等へ情報を送信することができる。
制御部420は、例えば、CPU等を中心に構成されており、現金管理機100等からの情報を取得し、後述する記憶部430に格納する。また、制御部420は、記憶部430に格納した情報を、管理端末500へ出力することもできる。詳細には、制御部420は、図4に示すように記憶部430を有する。以下に、制御部420の有する記憶部430について説明する。
記憶部430は、制御部420の有する、ROM、RAM、HDD(Hard Disk Drive)等から実現され、店舗内等の現金に関する情報等が格納されている。以下に、記憶部430に格納される情報について図4を参照して説明する。図4に示すように、記憶部430には、担当者情報DB432と、釣銭情報DB434と、売上情報DB436と、締上情報DB440、店舗管理情報(図示省略)とが主に格納されている。なお、締上情報DB440以外は、現金管理機100の記憶部130と同様の情報であるため、ここでは、締上情報DB440のみ説明する。
締上情報DB440は、各担当者の売上金や、入出金された釣銭を集計した情報、具体的には、各担当者が締上げを行った日時、各担当者の社員番号、集計金額等の情報が格納されている。
以上、本実施形態に係る本実施形態に係る売上情報管理サーバ400の詳細構成について説明した。次に、本実施形態に係る現金管理方法について、図6から図15を参照して説明する。図6は、本実施形態に係る現金管理方法のシーケンス図である。図7から図13は、本実施形態に係る現金管理機100に表示される画面900〜922の一例を説明する説明図である。図14Aは、本実施形態に係る残置入金レシート970の一例を説明する説明図である。図14Bは、残置入金引継情報レシート980の一例を説明する説明図である。さらに、図15は、現金管理機100に格納される情報テーブル930の一例を説明する説明図である。
まず、担当者Aは、現金管理機100において本人認証を行い、現金管理機100から釣銭20万円を出金する。現金管理機100は、釣銭情報DB134に釣銭20万円が出金された旨の釣銭情報を格納するとともに、売上情報管理サーバ400へ当該釣銭情報を送信する。
担当者Aは、窓口端末200において本人認証を行い、釣銭20万円を釣銭機300に収納して、業務を開始する。なお、当該業務中に担当者Aが顧客から受け取った商品代金は、その都度、釣銭機300に収納され、窓口端末200によって、上記商品代金の金額等の売上情報が売上情報管理サーバ400へ送信される。
担当者Aは、自身の業務時間が終了すると、窓口端末200を操作して、締上げを行い、自身の業務時間中に顧客から受け取った商品代金を売上金として集計する(ここでは、売上金は60万円であったとする)。さらに、担当者Aは、集計結果に基づいて、釣銭機300から売上金60万円の現金を回収する。なお、上述の締上げによって得られた締上情報は、窓口端末200から売上情報管理サーバ400へ送信される。
担当者Aは、現金管理機100において本人認証を行い、現金管理機100に表示された取引選択画面から残置入金取引を選択する。例えば、現金管理機100は、図7に示すような取引選択画面900を表示部104に表示する。当該取引選択画面900には、各種取引を選択するための操作ボタン902が含まれており、これら操作ボタン902の中から、「残置入金」に係る操作ボタン902を操作することにより、担当者Aは、残置入金処理を選択することができる。
そして、現金管理機100は、担当者Aによって、釣銭機300から釣銭20万円が回収され、回収された釣銭20万円が現金管理機100へ入金されたとみなす釣銭情報を生成する。繰り返すようではあるが、実際には、上述の釣銭20万円は、担当者Aによって釣銭機300から回収されておらず、従って現金管理機100に入金されていない。そして、現金管理機100は、入金されたとみなされる釣銭情報を売上情報管理サーバ400へ送信する。
さらに、現金管理機100は、回収された釣銭20万円が現金管理機100へ入金されたとみなされた時刻と同一時刻において、担当者Bにより現金管理機100から釣銭20万円が出金され、出金された釣銭20万円が釣銭機300に収納されたとみなす釣銭情報を生成する。繰り返すようではあるが、実際には、上述の釣銭20万円は、担当者Bによって現金管理機100から出金されておらず、従って釣銭機300に収納されていない。そして、現金管理機100は、出金されたとみなされる釣銭情報を、売上情報管理サーバ400へ送信する。
次に、担当者Bは、現金管理機100を操作することもなく、窓口端末200において本人認証を行い、業務を開始する。この際、担当者Bは、釣銭機300に釣銭を収納する作業を行わなくてもよい。
担当者Bは、自身の業務時間が終了すると、窓口端末200を操作して、締上げを行い、釣銭機300から売上金90万円を回収する。
担当者Bは、現金管理機100において本人認証を行い、現金管理機100に表示された取引選択画面から残置入金取引を実行し、現金管理機100に売上金90万円を入金する。なお、当該ステップS117においては、引継元の情報があるため残置入金引継情報レシート980(図14B 参照)を参照しながら引継番号や担当番号を入力すること、図示しない画面での引継暗証番号を入力すること以外は、上述したステップS107と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。なお、引継番号は手入力するほかに、残置入金引継情報レシート980にバーコードを印刷して、それを読み取って入力してもよい。
そして、現金管理機100は、担当者Bによって、釣銭機300から釣銭20万円が回収され、回収された釣銭20万円が現金管理機100へ入金されたとみなす釣銭情報を生成する。そして、現金管理機100は、入金されたとみなされる釣銭情報を売上情報管理サーバ400へ送信する。
さらに、現金管理機100は、回収された釣銭20万円が現金管理機100へ入金されたとみなされた時刻と同一時刻において、担当者Cにより現金管理機100から釣銭20万円が出金され、出金された釣銭20万円が釣銭機300に収納されたとみなす釣銭情報を生成する。そして、現金管理機100は、出金されたとみなされる釣銭情報を売上情報管理サーバ400へ送信する。
次に、担当者Cは、現金管理機100を操作することもなく、窓口端末200において本人認証を行い、業務を開始する。この際、担当者Cは、釣銭機300に釣銭を収納する作業を行わなくてもよい。窓口端末200は、担当者Cによる釣銭機300への釣銭20万円の収納が行われなかったにも関わらず、担当者Cによって釣銭機300に釣銭20万円が収納されたものとみなして処理を行う。なお、当該ステップS123は、上述したステップS113と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
担当者Cは、自身の業務時間が終了すると、釣銭を引継ぐ次の担当者がいないため、窓口端末200を操作して、締上を行い、釣銭機300から売上金40万円及び釣銭20万円を回収する。なお、当該ステップS125は、釣銭20万円を出金する以外は、上述したステップS115と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
担当者Cは、現金管理機100において本人認証を行い、入金取引を実施し、現金管理機100に売上金40万円及び釣銭20万円を入金する。なお、当該ステップS127は、釣銭20万円を入金することと次に引継ぎせず終えること以外は、上述したステップS107と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。以下に説明する本発明の第2の実施形態は、第1の実施形態に係る現金管理機100の改良に加えて、窓口端末200を改良することにより実現される。従って、本実施形態によれば、引継番号を窓口端末200で生成して管理することにより、担当者間での釣銭の引継に関わる手続きを自動化し、より簡素化することができる。なお、本実施形態においては、現金管理システム1の詳細構成は、上述の第1の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
次に、本実施形態に係る現金管理方法について、図6から図18を参照して説明する。図16、図17及び図18は、本実施形態に係る窓口端末200に表示される画面800、808、814の一例を説明する説明図である。
本実施形態に係るステップS101からステップS105は、第1の実施形態のステップS101からステップS105と同様であるため、ここではこれらステップの詳細説明を省略する。
本実施形態に係るステップS107は、第1の実施形態のステップS107と同様であるため、ここでは本実施形態に係るステップS107の詳細説明を省略する。
本実施形態に係るステップS109からステップS113は、第1の実施形態のステップS109からステップS113と同様であるため、ここではこれらステップの詳細説明を省略する。
担当者Bは、自身の業務時間が終了すると、窓口端末200を操作して、締上げを行い、釣銭機300から売上金90万円を回収する。さらに、窓口端末200は、図18に示すような表示画面814を表示部204に表示する。担当者Bは、表示画面814の入力欄816に、引継先である担当者Cの社員番号を入力する。なお、当該表示画面800には、入力欄802以外にも、入力を取り消す取消操作ボタン804や、入力した内容を確認した旨を入力する確認操作ボタン806等を含んでいてもよい。
本実施形態に係るステップS117からステップS127は、第1の実施形態のステップS117からステップS127と同様であるため、ここではこれらステップの詳細説明を省略する。
上述した第1、第2の実施形態においては、現金管理機100が格納する引継情報を用いることにより、残置入金に係る引継処理を行っていたが、以下に説明する本発明の第3の実施形態においては、売上情報管理サーバ400に引継情報DB438(図19参照)を格納することによって、第1、2の実施形態と同様に残置入金に係る引継処理を行うこともできる。このような本実施形態の詳細を以下に説明する。
以上のように、上述した各実施形態においては、釣銭機300等に釣銭を残したまま、次に担当する担当者に当該釣銭を引継ぐことが可能となることから、これまで引継時間の大半を占めていた、先の担当者による釣銭機300からの釣銭の回収、回収した釣銭の現金管理機100への入金、及び、次の担当者による現金管理機100からの釣銭の出金、出金した釣銭の釣銭機300への収納等の作業が不要となる。その結果、本実施形態によれば、窓口端末200及び釣銭機300が引継のために停止する業務停止時間を最小限に抑えることができる。さらに、これら実施形態においては、先の担当者用の釣銭と次の担当者用の釣銭として2倍の額の釣銭(釣銭準備金)を現金管理機100に準備することもないことから、釣銭準備金金額を圧縮することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
100 現金管理機
102、202、502、602 入力部
104、204、504、604 表示部
106 紙幣入出金部
108 硬貨入出金部
110 プリンタ部
112 バーコードリーダ部
114、414 通信部
120、420 制御部
122 情報取得部
124 現金管理処理部
126 引継処理部
130、430、430a 記憶部
132、432 担当者情報DB
134、434 釣銭情報DB
136、436 売上情報DB
138、438 引継情報DB
200 窓口端末
210、610 プリンタ
300 釣銭機
400 売上情報管理サーバ
440 締上情報DB
500 管理端末
600 携帯端末
700 通信網
800、808、814、900、904、912、916、918、920、922 画面
802、810、812、816、906、914 入力欄
804、806、902、910 操作ボタン
930 情報テーブル
950、952 領域
970 残置入金レシート
980 残値入金引継情報レシート
Claims (9)
- 第1の担当者の操作により、釣銭機に収納するための釣銭を出金する出金部と、
前記第1の担当者の操作により、前記釣銭機に入金された売上金を収納する入金部と、
前記釣銭機に残された前記釣銭を引継ぐ第2の担当者の情報と、引継ぎに関する情報とを取得する情報取得部と、
前記第2の担当者に前記釣銭機に残された釣銭を引継ぐ引継処理を行う処理部と、
を備える、現金管理装置。 - 前記処理部は、
前記第1の担当者の操作によって、前記釣銭機に残された釣銭を前記入金部に収納した旨の第1の情報と、
前記第2の担当者の操作によって、前記釣銭機に残された釣銭を前記出金部から出金した旨の第2の情報と、
を生成する、
請求項1に記載の現金管理装置。 - 前記第1の情報と前記第2の情報とは、同一時刻に紐づけられて生成される、請求項2に記載の現金管理装置。
- 前記処理部は、前記第2の担当者が使用する引継管理情報を生成して、出力する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の現金管理装置。
- 前記引継管理情報を読み取る読取部をさらに備える、請求項4に記載の現金管理装置。
- 現金管理機と、管理端末とを含む現金管理システムであって、
前記現金管理機は、
第1の担当者の操作により、釣銭機に収納するための釣銭を出金する出金部と、
前記第1の担当者の操作により、前記釣銭機に入金された売上金を収納する入金部と、
前記釣銭機に残された前記釣銭を引継ぐ第2の担当者の情報と、引継ぎに関する情報とを取得する情報取得部と、
前記第2の担当者に前記釣銭機に残された釣銭を引継ぐ引継処理を行う処理部と、
を有し、
前記管理端末は、
前記現金管理機における入出金の状況を表示する表示部を有する、
現金管理システム。 - 前記釣銭機と、前記釣銭機に接続された窓口端末とをさらに含む、請求項6に記載の現金管理システム。
- 第3の担当者が使用する携帯端末をさらに含む、請求項6又は7に記載の現金管理システム。
- 各担当者の売上情報を管理する売上情報管理サーバをさらに含む、請求項6〜8のいずれか1項に記載の現金管理システム。
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JP2017187918A JP7106831B2 (ja) | 2017-09-28 | 2017-09-28 | 現金管理装置及び現金管理システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008197831A (ja) * | 2007-02-09 | 2008-08-28 | Oki Electric Ind Co Ltd | 現金管理システム |
JP2008210104A (ja) * | 2007-02-26 | 2008-09-11 | Toshiba Tec Corp | Posシステム |
JP2014093032A (ja) * | 2012-11-06 | 2014-05-19 | Glory Ltd | 貨幣管理システム及び貨幣管理方法 |
JP2016091485A (ja) * | 2014-11-11 | 2016-05-23 | グローリー株式会社 | 貨幣管理システム及び貨幣管理方法 |
-
2017
- 2017-09-28 JP JP2017187918A patent/JP7106831B2/ja active Active
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