JP7519873B2 - 磁界共振電源装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁界共振を利用した電力伝送を行う磁界共振電源装置に関する。
磁界共振を利用した電力伝送を行う磁界共振電源装置として、例えば、非接触の伝送コイルを有するワイヤレス充電器の場合、電気自動車に対して非接触で数キロワット程度の伝送電力を供給することができる。この磁界共振電源装置においては、送電側給電部と受電側給電部とをそれぞれ単一のスイッチング素子で動作するシングルエンデッドコンバータで構成し、位相シフト制御により伝送電力を制御することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
位相シフト制御を行うことにより、送電側給電部の前段および受電側給電部の後段で電圧制御を行う必要がなくなる。その結果、送電側給電部の前段および受電側給電部の後段に設けられるDC/DCコンバータ(例えば、昇降圧チョッパ回路)が不要となるので、電源装置全体のコストを低減することができる。
しかしながら、位相シフト制御を行うことにより、低負荷時において伝送電力の伝送効率が大きく低下してしまうという問題がある。例えば、6[kW]の定格負荷に対して、負荷が3[kW]、1.5[kW]と低下するにつれて、伝送効率は81%、50%と低下してしまう。
特許文献1に記載の上記磁界共振電源装置では、送電側給電部の共振コンデンサと伝送コイル間および受電側給電部の共振コンデンサと伝送コイル間に、伝送電力とは無関係に非常に大きな共振電流が無効電流として流れる。この共振電流が共振コンデンサと伝送コイルからなる共振回路に流れることで、共振回路の抵抗成分により熱として損失が発生する。例えば、共振電流が80[A]、共振回路の抵抗が50[mΩ]とすると320[W]の損失が発生し、伝送電力が6[kW」のときは約5%の損失になる。出力電圧が350[V]の場合、伝送電力が6[kW]のときの有効電流は17[A]なので、無効電流である共振電流は有効電流の約5倍になる。
しかも、共振電流の大きさは負荷の大きさとは無関係なので、伝送電力が小さくなる低負荷時には、共振電流の損失による影響が大きくなる。例えば、伝送電力が1.5[kW]のときには、約21%の損失となる。このときの有効電流は3[A]なので、無効電流である共振電流は有効電流の約27倍になる。このように、低負荷時には共振電流の損失による影響がより大きくなり、伝送効率が大きく低下してしまうという問題がある。また、共振電流が伝送コイルに流れることにより、近接効果の影響で、伝送コイルに異常発熱が発生するという問題もあり、対策にコストを要すという課題が発生する。
なお、特許文献2では、1次側の有効電流を増加させるように周波数を制御することで、伝送電力の伝送効率を改善する方法が提案されている。しかしながら、上記磁界共振電源装置のように位相シフト制御を行う場合、特許文献2に記載の方法で周波数を変化させて有効電流を増加させても、共振電流の大きさは変化しないので、低負荷時における伝送効率の低下を抑制することはできない。
特開2020-78232号公報 特開2013-17256号公報
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その課題とするところは、低負荷時における伝送効率の低下を抑制することが可能な磁界共振電源装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る磁界共振電源装置は、
第1伝送コイル、第1共振コンデンサ、第1スイッチング素子、および前記第1スイッチング素子に並列接続された第1ダイオードを備える第1給電部と、
第2伝送コイル、第2共振コンデンサ、第2スイッチング素子、および前記第2スイッチング素子に並列接続された第2ダイオードを備える第2給電部と、
制御部と、を備え、
磁界共振により前記第1給電部から前記第2給電部に伝送電力を供給する磁界共振電源装置であって、
前記制御部は、
前記第1スイッチング素子のターンオフと前記第2スイッチング素子のターンオフとの時間差である第1位相シフト時間を、前記伝送電力の電力値に応じて制御する位相シフト制御回路と、
前記伝送電力の前記電力値に応じて前記第1スイッチング素子のターンオフを制御することで、前記第1スイッチング素子のオン時間を制御するオン時間制御回路と、
を備えることを特徴とする。
この構成によれば、伝送電力の電力値に応じて第1スイッチング素子のターンオフを制御することで第1スイッチング素子のオン時間を制御するので、伝送電力が小さくなるときに第1スイッチング素子のオン時間を短くすることで共振電流を小さくすることができる。その結果、伝送電力が小さくなる低負荷時に共振電流の影響により損失が大きくなるのを抑制でき、伝送効率が大きく低下してしまうのを抑制できる。
また、上記課題を解決するために、本発明の他の実施形態に係る磁界共振電源装置は、
第1伝送コイル、第1共振コンデンサ、第1スイッチング素子、および前記第1スイッチング素子に並列接続された第1ダイオードを備える第1給電部と、
第2伝送コイル、第2共振コンデンサ、および第2ダイオードを備える第2給電部と、
制御部と、を備え、
磁界共振により前記第1給電部から前記第2給電部に伝送電力を供給する磁界共振電源装置であって、
前記第2ダイオードは、磁界共振により、前記第1スイッチング素子がターンオフしてから所定の時間差である第1位相シフト時間の経過後にターンオフし、
前記制御部は、
前記伝送電力の前記電力値に応じて前記第1スイッチング素子のターンオフを制御することで、前記第1スイッチング素子のオン時間を制御するオン時間制御回路を備えることを特徴とする。
この構成によれば、伝送電力の電力値に応じて第1スイッチング素子のターンオフを制御することで第1スイッチング素子のオン時間を制御するので、伝送電力が小さくなるときに第1スイッチング素子のオン時間を短くすることで共振電流を小さくすることができる。その結果、伝送電力が小さくなる低負荷時に共振電流の影響により損失が大きくなるのを抑制でき、伝送効率が大きく低下してしまうのを抑制できる。
上記磁界共振電源装置において、
前記オン時間制御回路は、
前記伝送電力が最大となる最大伝送電力時の前記時間差である最大位相シフト時間と前記第1位相シフト時間との差分である位相余裕時間を算出する第1演算処理と、
前記最大伝送電力時における前記第1スイッチング素子のオン時間である最大オン時間と前記位相余裕時間との差分である第1オン時間を算出する第2演算処理とを行い、
前記第1スイッチング素子がターンオンしてから前記第1オン時間を経過した後に前記第1スイッチング素子をターンオフさせるよう構成できる。
上記磁界共振電源装置において、
前記制御部は、
前記第2伝送コイルを流れる電流の電流値を検出する電流検知回路と、
前記電流値が負から正に変化する際のゼロクロス点を検出したタイミングでゼロクロス信号を出力するゼロクロス検知回路と、
をさらに備え、
前記オン時間制御回路は、
前記ゼロクロス信号が入力されたタイミングで前記第1スイッチング素子をターンオフさせるよう構成できる。
上記磁界共振電源装置において、
前記オン時間制御回路は、前記伝送電力と前記第1スイッチング素子のオン時間との関係を示すデータを有し、前記データに基づいて前記第1スイッチング素子のターンオフのタイミングを決定するよう構成できる。
上記磁界共振電源装置において、
前記データは、前記伝送電力が最大値から所定の第1閾値までは、前記伝送電力が小さくなるほど前記第1スイッチング素子のオン時間が短くなる一方、前記伝送電力が前記第1閾値よりも小さいときは、前記第1スイッチング素子のオン時間が一定値となる関係を示すものでもよい。
上記磁界共振電源装置において、
前記オン時間制御回路は、前記伝送電力が所定の第2閾値以上のときは、前記伝送電力が小さくなるほど前記第1スイッチング素子のオン時間が短くなるように前記第1スイッチング素子のターンオフを制御する一方、前記伝送電力が前記第2閾値よりも小さいときは、前記第1スイッチング素子のオン時間が一定値となるように前記第1スイッチング素子のターンオフを制御するよう構成できる。
本発明によれば、低負荷時における伝送効率の低下を抑制することが可能な磁界共振電源装置を提供することができる。
第1実施形態に係る磁界共振電源装置を示す図である。 比較例に係る磁界共振電源装置の各部のタイミングチャートである。 比較例に係る磁界共振電源装置の各動作モード(モード1,2)における電流径路を示す図である。 比較例に係る磁界共振電源装置の各動作モード(モード3,4)における電流径路を示す図である。 第1実施形態に係る磁界共振電源装置の各部のタイミングチャートである。 第2実施形態に係る磁界共振電源装置を示す図である。 第2実施形態に係る磁界共振電源装置の各部のタイミングチャートである。 第3実施形態に係る磁界共振電源装置を示す図である。 第3実施形態に係る磁界共振電源装置の各部のタイミングチャートである。 第4実施形態に係る磁界共振電源装置を示す図である。 伝送電力(基準電圧信号の信号値)と第1スイッチング素子のオン時間(第1オン時間)との関係を示す図である。
以下、添付図面を参照して、本発明に係る磁界共振電源装置の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
図1に、本発明の第1実施形態に係る磁界共振電源装置100Aを示す。磁界共振電源装置100Aは、第1電源部Eに接続される第1給電部110と、第2電源部Eに接続される第2給電部120と、第1制御部130と、第2制御部140とを備える。第1制御部130および第2制御部140は、本発明の「制御部」に相当する。
第1給電部110および第1制御部130は、例えば、家庭に設置される。第2給電部120および第2制御部140は、例えば、電気自動車やプラグインハイブリッド車等の電動車に搭載される。磁界共振電源装置100Aは、磁界共振(磁界共鳴、磁気共振、磁気共鳴と同義)により、第1給電部110から第2給電部120に伝送電力を供給する。
第1電源部Eは直流電源であり、第1電源部Eは、例えば、電力系統に接続されたAC/DCコンバータ(交流/直流変換電源)の直流出力または家庭に設置された蓄電池に接続されたDC/DCコンバータの直流出力である。第1電源部Eと第1給電部110との間には、コイルおよびコンデンサからなるLCフィルタ回路が設けられていてもよい。
第2電源部Eは、例えば、電動車に搭載された蓄電池または負荷である。第2電源部Eと第2給電部120との間には、コイルおよびコンデンサからなるLCフィルタ回路が設けられていてもよい。
第1給電部110は、第1伝送コイルLと、第1共振コンデンサCと、第1スイッチSWとを備えるシングルエンデッドコンバータ(1石式コンバータ)である。第1スイッチSWは、第1スイッチング素子Qと、第1スイッチング素子Qに逆方向に並列接続された第1ダイオードDとを含む。
第1伝送コイルLは、一端が第1電源部Eの高電位側に接続され、他端が第1スイッチング素子Qの電流路を介して第1電源部Eの低電位側に接続される。第1共振コンデンサCは、第1伝送コイルLおよび第1スイッチSWの少なくとも一方(本実施形態では、第1伝送コイルL)に並列接続される。
第1スイッチング素子Qは、IGBT(絶縁ゲートトランジスタ)を用いているが、MOSFET(金属酸化膜半導体型電界効果トランジスタ)、バイポーラトランジスタ、またはSiC(炭化ケイ素)半導体等の電力用半導体スイッチング素子を用いてもよい。第1ダイオードDは、第1スイッチング素子Qの内蔵(寄生)ダイオード、または第1スイッチング素子Qとは独立した外付けダイオードである。なお、第1スイッチング素子Qと第1ダイオードDとの接続関係は、各素子の能力および伝送電力に応じて適宜変更できる。
第2給電部120は、第2伝送コイルLと、第2共振コンデンサCと、第2スイッチSWとを備えるシングルエンデッドコンバータ(1石式コンバータ)である。第2スイッチSWは、第2スイッチング素子Qと、第2スイッチング素子Qに逆方向に並列接続された第2ダイオードDとを含む。第2給電部120の構成は、第1給電部110の構成と同様であるため、当該構成の詳細な説明は省略する。
第1制御部130は、第1共振電圧検知回路131と、第1同期回路132と、ターンオフ制御回路133と、第1通信回路134とを含む。本実施形態では、第1同期回路132およびターンオフ制御回路133が、本発明の「オン時間制御回路」に相当する。
第2制御部140は、第2共振電圧検知回路141と、第2同期回路142と、電力検知回路143と、比較回路144と、位相差制御回路145と、第2通信回路146とを含む。本実施形態では、第2同期回路142、比較回路144および位相差制御回路145が、本発明の「位相シフト制御回路」に相当する。
第1共振電圧検知回路131は、第1伝送コイルL(第1共振コンデンサC)の両端電圧VR1を測定することで、第1伝送コイルLおよび第1共振コンデンサCによる第1共振電圧の電圧値を取得する。第1共振電圧検知回路131は、第1共振電圧の電圧値に応じた検出信号を第1同期回路132に出力する。
第1同期回路132は、第1スイッチング素子Qのターンオン/ターンオフを制御する。第1同期回路132は、第1スイッチング素子Qが零電圧スイッチング動作を行うように、第1共振電圧に同期して第1スイッチング素子Qのターンオンを制御する。また、第1同期回路132は、ターンオフ制御回路133からのオン時間制御信号に基づいて第1スイッチング素子Qのターンオフを制御する。
ターンオフ制御回路133は、後述する第2制御部140から通知される位相シフト時間に関する情報により伝送電力の電力値が小さくなると第1スイッチング素子Qのオン時間が短くなるように、第1スイッチング素子Qのターンオフを制御するためのオン時間制御信号を生成する。具体的には、ターンオフ制御回路133は、位相余裕時間を算出する第1演算処理と、第1オン時間を算出する第2演算処理とを行いオン時間制御信号を生成する。
第1演算処理において、ターンオフ制御回路133は、第1スイッチング素子Qのターンオフと第2スイッチング素子Qのターンオフとの時間差である「第1位相シフト時間」と、伝送電力が最大となる最大伝送電力時の上記時間差である「最大位相シフト時間」との差分(=位相余裕時間)を算出する。すなわち、位相余裕時間は、最大位相シフト時間と第1位相シフト時間との差の絶対値として、
位相余裕時間=|最大位相シフト時間-第1位相シフト時間|
と表すことができる。
ターンオフ制御回路133は、第1位相シフト時間に関する信号を第2制御部140から取得する。また、ターンオフ制御回路133は、最大位相シフト時間を予め記憶している。最大伝送電力および最大位相シフト時間は、例えば、磁界共振電源装置100Aの仕様によって決まる。
第2演算処理において、ターンオフ制御回路133は、最大伝送電力時における第1スイッチング素子Qのオン時間である「最大オン時間」と「位相余裕時間」との差分である第1オン時間を算出し、第1オン時間に関するオン時間制御信号を生成する。ターンオフ制御回路133は、最大オン時間を予め記憶している。最大オン時間は、例えば、磁界共振電源装置100Aの仕様によって決まり、最大位相シフト時間を確保できる時間である。
ターンオフ制御回路133は、生成したオン時間制御信号を第1同期回路132に出力する。第1同期回路132は、オン時間制御信号に基づいて、第1スイッチング素子Qのターンオンから第1オン時間が経過したタイミングで、第1スイッチング素子Qをターンオフさせる。また、第1同期回路132は、第1スイッチング素子Qをターンオフさせるタイミングに関する第1タイミング信号を、第1通信回路134を介して第2制御部140に送信する。
第1通信回路134は、第2通信回路146との間で、所定の信号を光または電波で送受信するよう構成される。第1通信回路134は、例えば、送信用の発光ダイオードと受信用のフォトトランジスタとで構成できる。
第2共振電圧検知回路141は、第2伝送コイルL(第2共振コンデンサC)の両端電圧VR2を測定することで、第2伝送コイルLおよび第2共振コンデンサCによる第2共振電圧の電圧値を取得する。第2共振電圧検知回路141は、第2共振電圧の電圧値に応じた検出信号を第2同期回路142に出力する。
第2同期回路142は、第2スイッチング素子Qのターンオン/ターンオフを制御する。第2同期回路142は、第2スイッチング素子Qが零電圧スイッチング動作を行うように、第2共振電圧に同期して第2スイッチング素子Qのターンオンを制御する。また、第2同期回路142は、位相差制御回路145からの第2タイミング信号に基づいて第2スイッチング素子Qのターンオフを制御する。
電力検知回路143は、第2給電部120と第2電源部Eとの間を流れる電流および電圧を測定することで、第1給電部110から第2給電部120に供給される伝送電力の電力値を取得し、当該電力値に応じた信号(例えば、電圧信号)を比較回路144に出力する。第1給電部110から第2給電部120に供給される伝送電力は、第2給電部120と第2電源部E間を流れる電流および電圧と所定の関係を有する。
比較回路144は、電力検知回路143で取得した伝送電力の電力値と所定の目標値とを比較し、電力値と目標値との差分に応じた差分信号を位相差制御回路145に出力する。本実施形態では、比較回路144は差動増幅器で構成され、差動増幅器の反転入力端子に伝送電力の目標値に応じた基準電圧信号Vrefが入力され、差動増幅器の非反転入力端子に電力検知回路143からの信号が入力され、差動増幅器の出力端子から差分信号を出力する。
位相差制御回路145は、比較回路144から入力された差分信号に基づいて、伝送電力の上記電力値が上記目標値に近づくように、第1スイッチング素子Qのターンオフと第2スイッチング素子Qのターンオフとの時間差である第1位相シフト時間を算出する。位相差制御回路145は、第1位相シフト時間に関する信号を、第2通信回路146および第1通信回路134を介してターンオフ制御回路133に送信する。なお、伝送電力の電力値と第1位相シフト時間の関係は、あらかじめ測定する等により明らかにしておき、その関係を記憶する等により、その目標値を算出することができる。
また、位相差制御回路145は、第1同期回路132から第1通信回路134および第2通信回路146を介して受信した第1スイッチング素子Qをターンオフさせるタイミングに関する第1タイミング信号と、上記の第1位相シフト時間とに基づいて、第2スイッチング素子Qをターンオフさせる第2タイミングを決定し、第2タイミング信号を第2同期回路142に出力する。第2同期回路142は、第2タイミング信号に基づいて第2スイッチング素子Qをターンオフさせる。
第2通信回路146は、第1通信回路134との間で、所定の信号を光または電波で送受信するよう構成される。第2通信回路146は、例えば、送信用の発光ダイオードと受信用のフォトトランジスタとで構成できる。
次に、図2~図5を参照して、磁界共振電源装置100Aの動作について説明する。ただし、図2~図4は従来動作を説明した比較例に係る磁界共振電源装置(以下、「比較例」という。)に関するものである。
比較例は、特許文献1に記載の構成であり、本実施形態に係る磁界共振電源装置100Aにおいてターンオフ制御回路133を有していない点が異なる。比較例の第1同期回路132は、第1スイッチング素子Qをターンオンさせてから、予め設定されたオン時間Ton1が経過した後に第1スイッチング素子Qをターンオフさせる。このため、比較例では、伝送電力の電力値に関わらず第1スイッチング素子Qのオン時間Ton1は一定となる。比較例のその他の動作については、本実施形態に係る磁界共振電源装置100Aの動作と共通する。
図2において、(A)は第1スイッチSWの両端電圧VSW1の波形、(B)は第1スイッチSWを流れる電流ISW1の波形、(C)は第1伝送コイルLの両端電圧VR1の波形、(D)は第1スイッチング素子Qのゲート電圧Vg1の波形、(E)は第2スイッチング素子Qのゲート電圧Vg2の波形、(F)は第2伝送コイルLの両端電圧VR2の波形、(G)は第2スイッチSWを流れる電流ISW2の波形、(H)は第2スイッチSWの両端電圧VSW2の波形、(I)は第1伝送コイルLに流れる電流IL1の波形、(J)は第2伝送コイルLに流れる電流IL2の波形である。
第1スイッチSWがオフの期間TOFF1では、第1伝送コイルLの両端には、第1伝送コイルLと第1共振コンデンサCによる第1共振電圧(電圧VR1)が発生する。電圧VR1が零と交差するゼロクロス点tを第1共振電圧検知回路131が検出すると、第1同期回路132は、ゼロクロス点tに同期した(ゼロクロス点tから所定の同期時間が経過した)時刻tに、第1スイッチング素子Qのゲート電圧Vg1をローレベルからハイレベルに切り替えて、第1スイッチング素子Qを零電圧スイッチング動作でターンオンさせる。
期間TOFF1では、第1スイッチSWの両端電圧VSW1は共振の弧を描き、緩やかに上昇した後、緩やかに下降して零に達する。時刻tにおいて電圧VSW1が零に達すると、第1ダイオードDが自動的にターンオンし、第1スイッチSWがオン状態(導通状態)になる。
第1スイッチSWがオンの期間TON1では、第1伝送コイルLに第1電源部Eの直流電圧が印加されている状態になるので、第1スイッチSWを流れる電流ISW1は直線的に増大する。電流ISW1が負から正に転流すると、第1ダイオードDに流れていた電流はスムーズに第1スイッチング素子Qに流れ、第1スイッチSWのオン状態が継続する。
第1同期回路132は、時刻tから予め設定された固定期間のオン時間Ton1が経過した時刻tにおいて、第1スイッチング素子Qのゲート電圧Vg1をハイレベルからローレベルに切り替えて、第1スイッチング素子Qをターンオフさせる。これにより、第1スイッチSWがオフ状態(遮断状態)になり、第1伝送コイルLに蓄えられていた電流が第1共振コンデンサCに流れ込んで共振状態となる。なお、オン時間Ton1は、最大位相シフト時間TΦMを確保できる時間(最大オン時間)に設定される。
第2スイッチSWがオフの期間TOFF2では、第2伝送コイルLの両端には、第2伝送コイルLと第2共振コンデンサCによる第2共振電圧(電圧VR2)が発生する。電圧VR2が零と交差するゼロクロス点tを第2共振電圧検知回路141が検出すると、第2同期回路142は、ゼロクロス点tに同期した(ゼロクロス点tから所定の同期時間が経過した)時刻tに、第2スイッチング素子Qのゲート電圧Vg2をローレベルからハイレベルに切り替えて、第2スイッチング素子Qを零電圧スイッチング動作でターンオンさせる。
期間TOFF2では、第2スイッチSWの両端電圧VSW2は共振の弧を描き、緩やかに上昇した後、緩やかに下降して零に達する。時刻tにおいて電圧VSW2が零に達すると、第2ダイオードDが自動的にターンオンし、第2スイッチSWがオン状態(導通状態)になる。
第2スイッチSWがオンの期間TON2では、第2伝送コイルLに蓄えられたエネルギーが第2スイッチSWを通して第2電源部Eに供給される状態になるので、第2スイッチSWを流れる電流ISW2は直線的に増大する。電流ISW2が負から正に転流すると、第2ダイオードDに流れていた電流はスムーズに第2スイッチング素子Qに流れ、第2スイッチSWのオン状態が継続する。
時刻tにおいて、第1スイッチング素子Qがターンオフすると、第1同期回路132から位相差制御回路145に第1タイミング信号が送られる。位相差制御回路145は、第1位相シフト時間TΦを算出するとともに、第1タイミング信号の時刻tから第1位相シフト時間TΦだけ遅れた時刻tに第2タイミング信号を第2同期回路142に出力する。第2同期回路142は、第2タイミング信号に従い、時刻tから第1位相シフト時間TΦだけ遅れた時刻tにおいて、第2スイッチング素子Qのゲート電圧Vg2をハイレベルからローレベルに切り替えて第2スイッチング素子Qをターンオフさせる。これにより、第2スイッチSWがオフ状態(遮断状態)になり、第2伝送コイルLに蓄えられていた電流が第2共振コンデンサCに流れ込んで共振状態となる。
以上の動作により、第1スイッチング素子Qおよび第2スイッチング素子Qはスイッチング損失の小さい零電圧スイッチングを維持しつつ、第2スイッチング素子Qのターンオフの位相を第1スイッチング素子Qのターンオフの位相よりも時間TΦだけ(位相角ΦでΦ=2πTΦ/To(To:動作周期)だけ)シフトさせることができる。
図3および図4は、図2に示した時刻t~t間をモード1期間、時刻t~t間をモード2期間、時刻t~t間をモード3期間、時刻t~t間をモード4期間とした場合の、各モード期間において第1給電部110および第2給電部120に流れる電流を模式的に示した図である。ただし、図3(B)は、モード2期間のうち、電流IL1が正で電流IL2が負の期間(時刻t51~t52間)を示す。図4(B)は、モード4期間のうち、電流IL1が負で電流IL2が正の期間を示す。
時刻tにおいて、電圧VSW1が零に達するとモード1期間が開始する。図3(A)に示すモード1期間の第1給電部110では、第1ダイオードDがターンオンして第1スイッチSWがオン状態になり、第1伝送コイルLに流れていた負電流が第1スイッチSWに流れ、第1電源部Eに還流する。時刻tで第1スイッチング素子Qがターンオンし、第1伝送コイルLに第1電源部Eの直流電圧が印加される。このため、電流ISW1および電流IL1は直線的に増大する。モード1期間の第2給電部120では、第2スイッチSWがオフして共振状態になるため、電流ISW2は流れず、電流IL2は負のピークに達した後、緩やかに増加する。
時刻tにおいて、電圧VSW2が零に達するとモード2期間が開始する。モード2期間の第1給電部110では、モード1期間と同様に、電流ISW1および電流IL1は直線的に増大する。モード2期間の第2給電部120では、第2ダイオードDがターンオンして第2スイッチSWがオン状態になり、第2伝送コイルLに蓄えられたエネルギーが第2スイッチSWを通して第2電源部Eに供給される。このため、電流ISW2および電流IL2は直線的に増大する。モード2期間のうち図3(B)に示した電力伝送に寄与する期間(時刻t51~t52間)の長さは、第1位相シフト時間TΦの長さと一致する。
時刻tにおいて、第1スイッチング素子Qがオフするとモード3期間が開始する。図4(A)に示すように、モード3期間の第1給電部110では、第1スイッチSWがオフ状態になり、第1伝送コイルLに蓄えられていた電流が第1共振コンデンサCに流れ込んで共振状態となる。電流IL1は共振電流であり、正のピークに達した後、緩やかに減少する。モード3期間の第2給電部120では、モード2期間と同様に、電流ISW2および電流IL2は直線的に増大する。
時刻tにおいて、第2スイッチング素子Qがオフするとモード4期間が開始する。図4(B)に示すように、モード4期間の第2給電部120では、第2スイッチSWがオフ状態になり、第2伝送コイルLに蓄えられていた電流が第2共振コンデンサCに流れ込んで共振状態となる。このため、電流ISW2は流れず、電流IL2は正のピークに達した後、緩やかに減少する。モード4期間の第1給電部110では、第1スイッチSWがオフ状態で共振状態のままのため、電流ISW1は流れず、電流IL1は負のピークに達した後、緩やかに増加する。時刻tにおいて電圧VSW1が零に達すると、モード4期間は終了して、再びモード1期間が開始する。
このように、電流IL1のピーク値は、伝送電力すなわち第1位相シフト時間TΦで決まるのではなく、最大伝送電力すなわち最大位相シフト時間TΦMで決まり、言い換えれば、最大位相シフト時間TΦMを確保できる時間であるオン時間Ton1によって決まる。このため比較例では、例えば、第2電源部Eが低負荷となる低負荷時において、共振電流である電流IL1は、第2電源部Eには必要のない大きな無効電流となる。また、電流IL2のピーク値についても、同様にオン時間Ton1に依存するので、共振電流である電流IL2は、低負荷時に必要のない大きな無効電流となる。
図5は、本実施形態に係る磁界共振電源装置100Aの各部のタイミングチャートである。図5における各部の信号(A)~(J)は、図2における各部の信号(A)~(J)と同様である。また、図5におけるモード1~4も、図2におけるモード1~4と同様である。したがって、磁界共振電源装置100Aの動作のうち比較例と共通する部分については、その説明を省略する。
磁界共振電源装置100Aでは、伝送電力の電力値が小さくなる低負荷時において、ターンオフ制御回路133は、第1スイッチング素子Qのオン時間が短くなるように電力値に応じて第1スイッチング素子Qのオン時間を制御するためのオン時間制御信号を生成する。
具体的には、ターンオフ制御回路133は、最大位相シフト時間TΦMと第1位相シフト時間TΦとの差の絶対値として位相余裕時間を算出し(第1演算処理)、最大オン時間Ton1と位相余裕時間との差分である第1オン時間Ton1’を算出して、第1オン時間Ton1’に関するオン時間制御信号を生成する(第2演算処理)。
第1同期回路132は、上記オン時間制御信号に基づいて、時刻tから第1オン時間Ton1’が経過した時刻t61において、第1スイッチング素子Qをターンオフさせる。このため、第1オン時間Ton1’は、比較例のオン時間Ton1(=最大オン時間Ton1)よりも短くなる。
時刻t61において、第1スイッチング素子Qがターンオフすると、第1同期回路132から位相差制御回路145に第1タイミング信号が送られる。位相差制御回路145は、第1タイミング信号および第1位相シフト時間TΦに基づいて生成した第2タイミング信号を第2同期回路142に出力する。第2同期回路142は、第2タイミング信号に従い、時刻t61から第1位相シフト時間TΦだけ遅れた時刻t71において、第2スイッチング素子Qをターンオフさせる。このため、第2スイッチング素子Qのオン時間である第2オン時間Ton2’は、比較例のオン時間Ton2よりも短くなる。
第1オン時間Ton1’および第2オン時間Ton2’が短くなると、電流ISW1および電流ISW2のピーク値は小さくなり、電流IL1および電流IL2のピーク値も小さくなる。
すなわち、図5の場合における磁界共振電源装置100Aは、位相シフト時間(第1位相シフト時間TΦ)が比較例と同じであるため、伝送電力の電力値は比較例と同じになるが、共振電流(電流IL1および電流IL2)のピーク値の大きさが比較例よりも小さいため、第1伝送コイルLと第1共振コンデンサCおよび第2伝送コイルLと第2共振コンデンサCの抵抗分での損失が比較例よりも小さくなる。
したがって、磁界共振電源装置100Aは、伝送電力が小さくなる低負荷時に共振電流の影響により共振回路の抵抗成分による損失が大きくなるのを抑制でき、伝送効率が大きく低下してしまうのを抑制できる。また、磁界共振電源装置100Aは、共振電流(電流IL1および電流IL2)による第1伝送コイルLと第1共振コンデンサCおよび第2伝送コイルLと第2共振コンデンサCの発熱を低減することができ、発熱対策にかかるコストを低減できる。
[第2実施形態]
図6に、本発明の第2実施形態に係る磁界共振電源装置100Bを示す。磁界共振電源装置100Bは、第1給電部110と、第2給電部120と、本発明の「制御部」に相当する第1制御部130Bおよび第2制御部140Bとを備える。
第1給電部110および第2給電部120は、第1実施形態と同じ構成である。第1制御部130Bは、ターンオフ制御回路133Bを除いて、第1実施形態と同じ構成である。第2制御部140Bは、電流検知回路147Bおよびゼロクロス検知回路148Bをさらに備える点を除いて、第1実施形態と同じ構成である。
電流検知回路147Bは、第2伝送コイルLに流れる電流IL2を測定し、測定した電流IL2の電流値に応じた信号(例えば、電圧信号)をゼロクロス検知回路148Bに出力する。
ゼロクロス検知回路148Bは、電流検知回路147Bの信号を監視し、電流IL2の電流値が負から正に変化する際のゼロクロス点を検出する。ゼロクロス検知回路148Bは、ゼロクロス点を検出したタイミングでゼロクロス信号を、第2通信回路146および第1通信回路134を介してターンオフ制御回路133Bに送信する。
ターンオフ制御回路133Bは、ゼロクロス信号を受信したタイミングで、第1同期回路132に第1スイッチング素子Qをターンオフさせるためのターンオフ制御信号を出力する。第1同期回路132は、ターンオフ制御信号に基づいて、第1スイッチング素子Qをターンオフさせる。
図7は、本実施形態に係る磁界共振電源装置100Bの各部のタイミングチャートである。図7における各部の信号(A)~(J)は、図5(第1実施形態)における各部の信号(A)~(J)と同様である。また、図7におけるモード1~4も、図5におけるモード1~4と同様である。
図7(J)に示すように、時刻t52において、ゼロクロス検知回路148Bが電流IL2のゼロクロス点を検出すると、ゼロクロス検知回路148Bはゼロクロス信号を第2通信回路146および第1通信回路134を介してターンオフ制御回路133Bに送信する。ゼロクロス信号を受信したターンオフ制御回路133Bは、ターンオフ制御信号を第1同期回路132に出力し、時刻t62において、第1同期回路132は第1スイッチング素子Qをターンオフさせる。なお、時刻t62は、第1実施形態の時刻t61と同タイミングに相当する。
モード2期間のうち電力伝送に寄与する期間(時刻t51~t52間)の長さは、第1位相シフト時間TΦの長さと一致し、最大伝送電力未満の低負荷時では少なくとも最大位相シフト時間TΦMよりも短くなる。このため、第1実施形態と同様に、第1オン時間Ton1’は比較例のオン時間Ton1(=最大オン時間Ton1)より短くなり、第2オン時間Ton2’も比較例のオン時間Ton2より短くなる。
第1オン時間Ton1’および第2オン時間Ton2’が短くなると、電流ISW1および電流ISW2のピーク値は小さくなり、共振電流(電流IL1および電流IL2)のピーク値も小さくなる。
したがって、磁界共振電源装置100Bは、伝送電力が小さくなる低負荷時に共振電流の影響により損失が大きくなるのを抑制でき、伝送効率が大きく低下してしまうのを抑制できる。また、磁界共振電源装置100Bは、共振電流(電流IL1および電流IL2)による第1伝送コイルLと第1共振コンデンサCおよび第2伝送コイルLと第2共振コンデンサCの発熱を低減することができ、発熱対策にかかるコストを低減できる。
[第3実施形態]
図8に、本発明の第3実施形態に係る磁界共振電源装置100Cを示す。磁界共振電源装置100Cは、第1給電部110と、第2給電部120Cと、本発明の「制御部」に相当する第1制御部130および第2制御部140Cとを備える。
第1給電部110および第1制御部130は、第1実施形態と同じ構成である。第2給電部120Cは、第2スイッチSWが第2ダイオードDのみからなる点を除いて、第1実施形態と同じ構成である。第2制御部140Cは、第2共振電圧検知回路141と第2同期回路142を備えていない点および位相差制御回路145Cを備える点を除いて、第1実施形態と同じ構成である。
位相差制御回路145Cは、比較回路144から入力された差分信号に基づいて、伝送電力の電力値が目標値に近づくように、第1スイッチング素子Qのターンオフと第2スイッチSW(第2ダイオードD)のターンオフとの時間差である第1位相シフト時間TΦを算出する。位相差制御回路145Cは、第1位相シフト時間TΦに関する信号を、第2通信回路146および第1通信回路134を介してターンオフ制御回路133に送信する。
位相差制御回路145Cは、第1実施形態とは異なり、第1スイッチング素子Qをターンオフさせるタイミングに関する第1タイミング信号を受信することなく、第2スイッチング素子Qをターンオフさせるタイミングに関する第2タイミング信号を生成することもない。
ターンオフ制御回路133は、第1実施形態と同様に、最大位相シフト時間TΦMと第1位相シフト時間TΦとの差の絶対値として位相余裕時間を算出し(第1演算処理)、最大オン時間Ton1と位相余裕時間との差分である第1オン時間Ton1’を算出して、第1オン時間Ton1’に関するオン時間制御信号を生成する(第2演算処理)。
第1同期回路132は、オン時間制御信号に基づいて、第1スイッチング素子Qをターンオンさせてから第1オン時間Ton1’が経過したときに、第1スイッチング素子Qをターンオフさせる。このため、第1オン時間Ton1’は、最大オン時間Ton1よりも短くなる。
図9は、本実施形態に係る磁界共振電源装置100Cの各部のタイミングチャートである。図9における各部の信号(A)~(D)、(G)は、図5(第1実施形態)における各部の信号(A)~(D)、(I)と同様である。
図9(E)は、第2スイッチSW(第2ダイオードD)を流れる電流ISW2の波形である。第1実施形態では、電圧VR2のゼロクロス信号によって第2スイッチSWの第2スイッチング素子Qをターンオンしているが、本実施形態では、第2スイッチSWが第2ダイオードDのみからなるので、第2ダイオードDは制御されない(自動的にターンオン、ターンオフする)。第2ダイオードDは、モード2とモード3の期間がオン状態となり、モード4とモード1の期間がオフ状態となる。
図9(F)は、第2スイッチSW(第2ダイオードD)の両端電圧VSW2の波形である。本実施形態では、第1伝送コイルLに電流IL1が流れることによって、第2スイッチSWに両端電圧VSW2が誘起される。
図9(H)は、第2伝送コイルLに流れる電流IL2の波形である。電流IL2は、電流IL1に対して伝送電力に応じた位相差(第1位相シフト時間TΦ)を有する。また、モード2期間のうち電流IL1が正で電流IL2が負の期間に、第1給電部110から第2給電部120Cへの電力伝送が行われる。
本実施形態では、第1スイッチング素子Qをターンオンさせてから第1オン時間Ton1’が経過したとき(例えば、時刻t61)に第1スイッチング素子Qをターンオフさせる制御が行われる。第2スイッチSW(第2ダイオードD)は、制御されず、第1スイッチング素子Qをターンオフしてから第1位相シフト時間TΦが経過したとき(例えば、時刻t71)に自動的にターンオフする。
このため、第1実施形態と同様に、第1オン時間Ton1’は比較例のオン時間Ton1(=最大オン時間Ton1)より短くなり、第2オン時間Ton2’も比較例のオン時間Ton2より短くなる。第1オン時間Ton1’および第2オン時間Ton2’が短くなると、電流ISW1および電流ISW2のピーク値は小さくなり、共振電流(電流IL1および電流IL2)のピーク値も小さくなる。
したがって、磁界共振電源装置100Cは、第1実施形態と同様に、伝送電力が小さくなる低負荷時に共振電流の影響により損失が大きくなるのを抑制でき、伝送効率が大きく低下してしまうのを抑制できる。また、磁界共振電源装置100Cは、共振電流(電流IL1および電流IL2)による第1伝送コイルLと第1共振コンデンサCおよび第2伝送コイルLと第2共振コンデンサCの発熱を低減することができ、発熱対策にかかるコストを低減できる。
[第4実施形態]
図10に、本発明の第4実施形態に係る磁界共振電源装置100Dを示す。磁界共振電源装置100Dは、第1給電部110と、第2給電部120と、本発明の「制御部」に相当する第1制御部130Dおよび第2制御部140Dとを備える。
第1給電部110および第2給電部120は、第1実施形態と同じ構成である。第1制御部130Dは、ターンオフ制御回路133Dを除いて、第1実施形態と同じ構成である。第2制御部140Dは、基準電圧信号Vrefが比較回路144に入力されるとともに第2通信回路146から送信される点を除いて、第1実施形態と同じ構成である。基準電圧信号Vrefは、第2通信回路146および第1通信回路134を介してターンオフ制御回路133Dに送信される。
ターンオフ制御回路133Dは、伝送電力(本実施形態では、基準電圧信号Vrefの電圧値)と第1スイッチング素子Qのオン時間(本実施形態では、第1オン時間Ton1’)との関係を示すデータを有する。ターンオフ制御回路133Dは、第1位相シフト時間TΦに関する信号を第2制御部140Dから取得することなく、基準電圧信号Vrefと上記データとに基づいて、第1スイッチング素子Qのターンオフのタイミングを決定してオン時間制御信号を生成する。
図11に、上記データに含まれる基準電圧信号Vrefと第1オン時間Ton1’との関係の一例を示す。図11では、最大伝送電力時の基準電圧信号Vrefの信号値(電圧値)をXmaxとし、第1オン時間Ton1’の最大値(最大オン時間Ton1)をYmaxとする。
図11に示すデータでは、基準電圧信号VrefがXmaxのときに、第1オン時間Ton1’がYmaxとなる。基準電圧信号Vrefが所定の第1閾値X(ただし、X<Xmax)からXmaxまでは、基準電圧信号Vrefの信号値が小さくなるほど(すなわち伝送電力が小さくなるほど)、第1オン時間Ton1’が短くなる。一方で、基準電圧信号Vrefの信号値が第1閾値Xよりも小さいときは、第1オン時間Ton1’は一定値Y(ただし、Y<Ymax)となる。
第1閾値Xは、例えば、負荷が定格負荷の1/3程度のときの伝送電力に対応した基準電圧信号Vrefの信号値(電圧値)に設定される。一定値Yは、例えば、上記伝送電力を供給するのに必要な共振電流を確保できる時間に設定される。
磁界共振電源装置100Dは、他の実施形態と同様に、伝送電力が小さくなる低負荷時に共振電流の影響により損失が大きくなるのを抑制でき、伝送効率が大きく低下してしまうのを抑制できる。また、磁界共振電源装置100Dは、共振電流(電流IL1および電流IL2)による第1伝送コイルLと第1共振コンデンサCおよび第2伝送コイルLと第2共振コンデンサCの発熱を低減することができ、発熱対策にかかるコストを低減できる。
さらに、磁界共振電源装置100Dは、基準電圧信号Vrefが第1閾値Xよりも小さいときは、第1オン時間Ton1’は一定値Yとなるように制御するので、共振電流が小さくなりすぎて動作が不安定になるのを回避することができる。すなわち、磁界共振電源装置100Dは、定格負荷の1/3程度以下のごく低負荷の場合でも、安定して動作させることが可能となる。
[変形例]
以上、本発明に係る磁界共振電源装置の実施形態について説明したが、本発明は上記各実施形態に限定されるものではない。
本発明の一実施形態に係る磁界共振電源装置は、第1伝送コイル、第1共振コンデンサ、第1スイッチング素子、および第1スイッチング素子に並列接続された第1ダイオードを備える第1給電部と、第2伝送コイル、第2共振コンデンサ、第2スイッチング素子、および第2スイッチング素子に並列接続された第2ダイオードを備える第2給電部と、第1スイッチング素子のターンオフと第2スイッチング素子のターンオフとの時間差である第1位相シフト時間を伝送電力の電力値に応じて制御する位相シフト制御回路と、伝送電力の電力値に応じて第1スイッチング素子のターンオフを制御することで、第1スイッチング素子のオン時間を制御するオン時間制御回路と、を備えるのであれば、適宜構成を変更できる。
本発明の他の実施形態に係る磁界共振電源装置は、第1伝送コイル、第1共振コンデンサ、第1スイッチング素子、および第1スイッチング素子に並列接続された第1ダイオードを備える第1給電部と、第2伝送コイル、第2共振コンデンサ、および第2ダイオードを備える第2給電部と、制御部とを備え、第2ダイオードは、第1スイッチング素子がターンオフしてから所定の時間差である第1位相シフト時間の経過後にターンオフし、制御部が、伝送電力の電力値に応じて第1スイッチング素子のターンオフを制御することで、第1スイッチング素子のオン時間を制御するオン時間制御回路を備えるのであれば、適宜構成を変更できる。
例えば、第1実施形態では、位相シフト制御における位相差を0°を中心に90°までの範囲で制御することを想定して説明したが、これに限定するものではなく、-180°から-90°の範囲で制御してもよい。その場合は、最大位相シフト時間TΦMが最小となるので、第1位相シフト時間TΦから最大位相シフト時間TΦMを差し引くと位相余裕時間になる。
第3実施形態では、第2スイッチSWが第2ダイオードDのみからなる構成としたが、第2スイッチSWが第2スイッチング素子Qと、第2スイッチング素子Qに逆方向に並列接続された第2ダイオードDとを含む構成とし、第2スイッチング素子Qを常時オフ状態にしてもよい。
第1実施形態および第2実施形態では、説明を簡単にするために、第1給電部110から第2給電部120への片方向に電力伝送する構成を示して説明したが、制御回路(第1制御部および第2制御部)を適宜双方向に対応することで双方向に電力伝送する構成にも適用できる。
第1実施形態および第2実施形態において、第1給電部110から第2給電部120への電力伝送を行う場合、第2スイッチング素子Qをオフ状態にし、第2ダイオードDによるダイオード整流を利用して電力伝送を行ってもよい。
第1~第4実施形態において、第1通信回路134および第2通信回路146を非接触の通信手段としたが、有線接続が可能な環境では有線接続による通信手段であってもよい。
第4実施形態では、基準電圧信号Vrefが第1閾値Xよりも小さいときには第1オン時間Ton1’が一定値Yとなるように第1スイッチング素子Qのターンオフを制御しているが、第1~第3実施形態においても、低負荷で伝送電力が所定の第2閾値Xよりも小さいとき、例えば、負荷が定格の1/3を下回るようなごく低負荷の場合には、第1オン時間Ton1’が一定値(例えば、Y)となるように第1スイッチング素子Qのターンオフを制御することが好ましい。また、伝送電力が第2閾値X以上のときは、伝送電力が小さくなるほど第1オン時間Ton1’が短くなるように第1スイッチング素子Qのターンオフを制御すればよい。
第1実施形態において、第1給電部110と、第2給電部120と、第1制御部130と、第2制御部140とは、1つの装置として構成でき、例えば、家庭に設置することができる。1つの装置とした場合、第1通信回路134および第2通信回路146は装置内の通信回路として簡単化または省略することもできる。
第1実施形態では、送電側の第1スイッチング素子Qのターンオフのタイミングを受電側の位相差制御回路145に通知する相互位相検知制御方式について説明したが、送電側または受電側で送電電力を検知することにより位相差(第1位相シフト時間)を検知する自己位相検知制御方式においても適用可能である。自己位相検知制御方式の場合、受電側または送電側に位相情報を送信し、第1スイッチング素子Qのオン時間を位相余裕時間分短縮する制御を行ってもよい。
100A,100B,100C,100D 磁界共振電源装置
110 第1給電部
120,120C 第2給電部
130,130B,130D 第1制御部
131 第1共振電圧検知回路
132 第1同期回路
133,133B,133D ターンオフ制御回路
134 第1通信回路
140,140B,140C,140D 第2制御部
141 第2共振電圧検知回路
142 第2同期回路
143 電力検知回路
144 比較回路
145,145C 位相差制御回路
146 第2通信回路
147B 電流検知回路
148B ゼロクロス検知回路

Claims (5)

  1. 第1伝送コイル、第1共振コンデンサ、第1スイッチング素子、および前記第1スイッチング素子に並列接続された第1ダイオードを備える第1給電部と、
    第2伝送コイル、第2共振コンデンサ、第2スイッチング素子、および前記第2スイッチング素子に並列接続された第2ダイオードを備える第2給電部と、
    制御部と、を備え、
    磁界共振により前記第1給電部から前記第2給電部に伝送電力を供給する磁界共振電源装置であって、
    前記制御部は、
    前記第1スイッチング素子のターンオフと前記第2スイッチング素子のターンオフとの時間差である第1位相シフト時間を、前記伝送電力の電力値に応じて制御する位相シフト制御回路と、
    前記伝送電力の前記電力値に応じて前記第1スイッチング素子のターンオフを制御することで、前記第1スイッチング素子のオン時間を制御するオン時間制御回路と、
    を備え
    前記オン時間制御回路は、
    前記伝送電力が最大となる最大伝送電力時の前記時間差である最大位相シフト時間と前記第1位相シフト時間との差分である位相余裕時間を算出する第1演算処理と、
    前記最大伝送電力時における前記第1スイッチング素子のオン時間である最大オン時間と前記位相余裕時間との差分である第1オン時間を算出する第2演算処理とを行い、
    前記第1スイッチング素子がターンオンしてから前記第1オン時間を経過した後に前記第1スイッチング素子をターンオフさせることを特徴とする磁界共振電源装置。
  2. 第1伝送コイル、第1共振コンデンサ、第1スイッチング素子、および前記第1スイッチング素子に並列接続された第1ダイオードを備える第1給電部と、
    第2伝送コイル、第2共振コンデンサ、および第2ダイオードを備える第2給電部と、
    制御部と、を備え、
    磁界共振により前記第1給電部から前記第2給電部に伝送電力を供給する磁界共振電源装置であって、
    前記第2ダイオードは、前記第1スイッチング素子がターンオフしてから所定の時間差である第1位相シフト時間の経過後にターンオフし、
    前記制御部は、
    前記伝送電力の電力値に応じて前記第1スイッチング素子のターンオフを制御することで、前記第1スイッチング素子のオン時間を制御するオン時間制御回路を備え
    前記オン時間制御回路は、
    前記伝送電力が最大となる最大伝送電力時の前記時間差である最大位相シフト時間と前記第1位相シフト時間との差分である位相余裕時間を算出する第1演算処理と、
    前記最大伝送電力時における前記第1スイッチング素子のオン時間である最大オン時間と前記位相余裕時間との差分である第1オン時間を算出する第2演算処理とを行い、
    前記第1スイッチング素子がターンオンしてから前記第1オン時間を経過した後に前記第1スイッチング素子をターンオフさせることを特徴とする磁界共振電源装置。
  3. 第1伝送コイル、第1共振コンデンサ、第1スイッチング素子、および前記第1スイッチング素子に並列接続された第1ダイオードを備える第1給電部と、
    第2伝送コイル、第2共振コンデンサ、第2スイッチング素子、および前記第2スイッチング素子に並列接続された第2ダイオードを備える第2給電部と、
    制御部と、を備え、
    磁界共振により前記第1給電部から前記第2給電部に伝送電力を供給する磁界共振電源装置であって、
    前記制御部は、
    前記第1スイッチング素子のターンオフと前記第2スイッチング素子のターンオフとの時間差である第1位相シフト時間を、前記伝送電力の電力値に応じて制御する位相シフト制御回路と、
    前記伝送電力の前記電力値に応じて前記第1スイッチング素子のターンオフを制御することで、前記第1スイッチング素子のオン時間を制御するオン時間制御回路と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記第2伝送コイルを流れる電流の電流値を検出する電流検知回路と、
    前記第1給電部から前記第2給電部に供給された前記伝送電力を前記第2給電部の外部へ供給する場合に前記第2伝送コイルを流れる電流の方向を負として、前記電流値が負から正に変化する際のゼロクロス点を検出したタイミングでゼロクロス信号を出力するゼロクロス検知回路と、
    をさらに備え、
    前記オン時間制御回路は、
    前記ゼロクロス信号が入力されたタイミングで前記第1スイッチング素子をターンオフさせることを特徴とする磁界共振電源装置。
  4. 第1伝送コイル、第1共振コンデンサ、第1スイッチング素子、および前記第1スイッチング素子に並列接続された第1ダイオードを備える第1給電部と、
    第2伝送コイル、第2共振コンデンサ、および第2ダイオードを備える第2給電部と、
    制御部と、を備え、
    磁界共振により前記第1給電部から前記第2給電部に伝送電力を供給する磁界共振電源装置であって、
    前記第2ダイオードは、前記第1スイッチング素子がターンオフしてから所定の時間差である第1位相シフト時間の経過後にターンオフし、
    前記制御部は、
    前記伝送電力の電力値に応じて前記第1スイッチング素子のターンオフを制御することで、前記第1スイッチング素子のオン時間を制御するオン時間制御回路を備え、
    前記制御部は、
    前記第2伝送コイルを流れる電流の電流値を検出する電流検知回路と、
    前記第1給電部から前記第2給電部に供給された前記伝送電力を前記第2給電部の外部へ供給する場合に前記第2伝送コイルを流れる電流の方向を負として、前記電流値が負から正に変化する際のゼロクロス点を検出したタイミングでゼロクロス信号を出力するゼロクロス検知回路と、
    をさらに備え、
    前記オン時間制御回路は、
    前記ゼロクロス信号が入力されたタイミングで前記第1スイッチング素子をターンオフさせることを特徴とする磁界共振電源装置。
  5. 前記オン時間制御回路は、前記伝送電力が所定の第2閾値以上のときは、前記伝送電力が小さくなるほど前記第1スイッチング素子のオン時間が短くなるように前記第1スイッチング素子のターンオフを制御する一方、前記伝送電力が前記第2閾値よりも小さいときは、前記第1スイッチング素子のオン時間が一定値となるように前記第1スイッチング素子のターンオフを制御することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の磁界共振電源装置。
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