JP7518481B2 - 水酸化リチウムの製造方法 - Google Patents
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Description
第2発明の水酸化リチウムの製造方法は、第1発明において、前記酸溶液溶解工程の後であって、前記転換工程の前にイオン交換工程が設けられ、前記転換工程で用いられる前記第3リチウム含有溶液は、前記イオン交換工程において、前記酸溶液溶解工程において得られたリチウム塩溶液と、イオン交換樹脂と、を接触させて得られたことを特徴とする。
第3発明の水酸化リチウムの製造方法は、第1発明または第2発明のいずれかにおいて、前記転換工程の後に、前記水酸化リチウム含有溶液に溶解している前記水酸化リチウムを固形化する晶析工程が設けられていることを特徴とする。
第4発明の水酸化リチウムの製造方法は、第1発明から第3発明のいずれかにおいて、前記第2リチウム含有溶液の一部または全部が、前記リチウム溶離工程で繰り返し用いられていることを特徴とする。
また、炭酸化工程の前に、酸化工程と中和工程とが設けられていることにより、第2リチウム含有溶液に含まれているマンガンが中和工程の前に除去され、中和工程でのマンガンの除去の負荷を低減でき、中和工程でのマグネシウムの除去の精度が上がり、さらに得られる水酸化リチウムの純度を上げることができる。
第2発明によれば、転換工程の前にイオン交換工程が設けられていることにより、イオン交換工程の上流側の工程で除去できない金属を除去することができ、さらに得られる水酸化リチウムの純度を上げることができる。
第3発明によれば、転換工程の後に水酸化リチウムを固形化する晶析工程が設けられていることにより、溶解度の違いを利用して、水酸化リチウムを今純度に固形化することができる。
第4発明によれば、第2リチウム含有溶液の一部または全部が、リチウム溶離工程で繰り返し用いられていることにより、第2リチウム含有溶液に含まれるリチウムの濃度を上げることができるので、リチウム溶離工程より後工程へ送る第2リチウム含有溶液の量を減らすことができる。よって、その後工程の設備容量を小さくすることができ、設備に係るコストを抑制することができる。
(1)リチウム吸着工程:第1リチウム含有溶液とリチウム選択吸着剤とを接触させて、前記リチウム選択吸着剤にリチウムを吸着させる工程。
(2)リチウム溶離工程:リチウムが吸着された前記リチウム選択吸着剤からリチウムを溶離し、第2リチウム含有溶液を得る工程。
(3)不純物除去工程:前記第2リチウム含有溶液から金属イオンの一部を除去し、第3リチウム含有溶液を得る工程。
(4)転換工程:前記第3リチウム含有溶液に含まれるリチウム塩を水酸化リチウムに転換し、水酸化リチウムが溶解している水酸化リチウム含有溶液を得る工程。
そして、不純物除去工程は、以下の(3A)~(3D)の工程を包含する。
(3A)炭酸化工程:前記第2リチウム含有溶液に炭酸源を添加し、粗炭酸リチウムを得る工程。
(3B)炭酸水素化工程:前記粗炭酸リチウムを含むスラリーに、二酸化炭素を吹込み、炭酸水素リチウム溶液を得る工程。
(3C)脱炭酸工程:前記炭酸水素リチウム溶液を加熱し、精製炭酸リチウムを得る工程。
(3D)酸溶液溶解工程:前記精製炭酸リチウムを酸溶液に溶解させ、第3リチウム含有溶液を得る工程。
<リチウム吸着工程>
図2には、本発明の第1実施形態に係る水酸化リチウムの製造方法を示す。図2に示すように、リチウム吸着工程は、リチウム選択吸着剤と、塩湖かん水などリチウム濃度が比較的低い第1リチウム含有溶液と、を接触させ、この第1リチウム含有溶液からリチウムをリチウム選択吸着剤に、選択的に吸着させる工程である。リチウム吸着工程での反応式を数1に示す。ここではリチウム選択吸着剤としてH1.6Mn1.6O4が用いられた反応式が示されているが、特にこれに限定されるものではない。例えばスピネル構造を持つマンガン酸リチウムから得られたリチウム選択吸着剤を用いることも可能である。また、これらのリチウム選択吸着剤は、マンガン酸リチウムと酸とを接触させ、このマンガン酸リチウム中のリチウムを脱離したマンガン酸化物が好ましい。
H1.6Mn1.6O4+1.6LiCl→Li1.6Mn1.6O4+1.6HCl
図2に示すように、リチウム溶離工程では、リチウムを吸着したリチウム選択吸着剤と、塩酸などの鉱酸と、を接触させ、第2リチウム含有溶液を得る。リチウム吸着後のリチウム選択吸着剤は、例えば、マンガン酸リチウムの形態になっており、このリチウム吸着後のリチウム選択吸着剤と、塩酸などの鉱酸と、が接触することで、リチウムが溶離される。接触させる方法はカラム方式が一般的であるが、バッチ混合方式でもよく、接触の方法は問わない。リチウム溶離時の反応式を数2に示す。
Li1.6Mn1.6O4+1.6HCl→H1.6Mn1.6O4+1.6LiCl
図2に示すように、不純物除去工程では、第2リチウム含有溶液から金属イオンの一部を除去して第3リチウム含有溶液を得る。また図1には、本実施形態に係る不純物除去工程の構成を示すフロー図を示す。本実施形態では、不純物除去工程は、酸化工程と、中和工程と、炭酸化工程と、炭酸水素化工程と、脱炭酸工程と、酸溶液溶解工程と、イオン交換工程と、を包含する。なお、不純物除去工程は、ここで示す構成に限定されない。
図1に示すように、酸化工程は、リチウム溶離工程で得られた第2リチウム含有溶液に、空気、酸素、次亜塩素酸ナトリウムなどの酸化剤を添加し、第2リチウム含有溶液中のマンガンを酸化し、不溶性の二酸化マンガンにすることで液中に溶解しているマンガンを沈殿除去する工程である。マンガンは、後述する中和工程でも除去可能であるが、酸化工程が設けられることにより、マンガンが中和工程前に除去されるので、中和工程でのマンガンが除去される負荷を低減できる。また、酸化工程で沈殿除去されたマンガンは再利用することも可能である。酸化工程で用いられる酸化剤の種類は、空気、酸素、次亜塩素酸ナトリウムなどを採用することができる。第2リチウム含有溶液の酸化還元電位は電位pH図で二酸化マンガンの領域になっている、pHと電位に設定する。なお、酸化工程に関しては、後述する第2実施形態および第3実施形態にあるように、省略することも可能である。
図1に示すように、中和工程では、酸化後液にアルカリが添加されることにより、中和後液が得られるとともに、不純物を含んだ中和澱物が得られる。中和工程では、添加されたアルカリにより、pHが上昇し、主にマグネシウムが水酸化物となり、中和澱物として沈殿する。また、同時にマンガンも水酸化物として除去される。マグネシウムとマンガンを沈殿除去するには、アルカリ性であれば良いが、pHが高すぎる場合、中和剤コストが増加し、好ましくない。このため中和工程後の中和後液のpHは8.5以上12以下とすることが好ましい。なお、中和工程に関しては、後述する第3実施形態にあるように省略することも可能である。
図1に示すように、炭酸化工程では、中和後液に炭酸ナトリウムなどの炭酸源を添加することで中和後液中のリチウムを粗炭酸リチウムとして沈殿させる。これを固液分離し、沈殿した粗炭酸リチウムと、上澄み液とに分けることで、上澄み液の中に含まれるナトリウムまたはカリウムといったアルカリ金属、およびホウ素などの陰イオン成分が除去される。
図1に示すように、炭酸水素化工程では回収した粗炭酸リチウムを、水に添加しスラリーとした状態で二酸化炭素を吹き込む。数3に示すように、粗炭酸リチウムは、二酸化炭素および水と反応することで、溶解度の高い炭酸水素リチウムに転換され、炭酸水素リチウム溶液が得られる。すなわち炭酸水素リチウムは、液体に溶け込み炭酸水素リチウム溶液となり、他の難溶性の不純物が固体となる。例えばこの不純物とは、炭酸カルシウムである。このように固液分離することで、不純物である炭酸カルシウムなどを除去することができる。
Li2CO3+CO2+H2O → 2LiHCO3
図1および数4に示すように、脱炭酸工程では炭酸水素リチウム溶液を加熱することで、炭酸水素リチウムを溶解度の低い精製炭酸リチウムに転換し、再沈澱させて精製炭酸リチウムを得る。中和工程で得られた中和後液は、ナトリウムを高濃度に含むため、炭酸化工程で得られる粗炭酸リチウムには、ナトリウムが多く含まれている。そこでこのナトリウム濃度を低減するために、粗炭酸リチウム中の炭酸リチウムを、炭酸水素化工程で溶解度の高い炭酸水素リチウムとして溶解し、その後、脱炭酸工程で精製炭酸リチウムという形で再度炭酸リチウムにして、精製炭酸リチウムを沈殿させる。沈殿した精製炭酸リチウムでは、ナトリウムがほぼ除去され、精製炭酸リチウムの純度を高くすることができる。沈殿物である精製炭酸リチウムと、上澄み液とは固液分離され、固形物である精製炭酸リチウムが得られる。
2LiHCO3 → Li2CO3+CO2+H2O
図1に示すように、酸溶液溶解工程では脱炭酸工程で得られる精製炭酸リチウムを酸溶液で溶解し、リチウム塩溶液を得る。炭酸リチウムを、この後の転換工程に用いようとした場合、炭酸リチウムの溶解度が低いため、薄液でしか転換ができず、効率が悪くなる(処理量に対して設備の大きさが大きくなる)こと、転換時に炭酸ガスが出る可能性があり、膜を損傷させる可能性があることという2点の問題がある。これらの問題を解決するため、精製炭酸リチウムを酸溶液で溶解してリチウム塩溶液にする。酸溶液溶解後はpHが低下しているため、イオン交換工程で不純物除去に適したpHに調整することが好ましい。なお、酸溶液溶解工程で用いられる酸は、塩酸、硫酸、硝酸などが該当する。本実施形態では、塩酸が用いられ、酸溶液溶解工程ではリチウム塩溶液として塩化リチウム溶液が得られる。化学反応式を数5に示す。
Li2CO3+2HCl → 2LiCl+H2O+CO2
図1に示すように、イオン交換工程では、リチウム塩溶液とイオン交換樹脂とを接触させることで、不純物の一部が取り除かれた第3リチウム含有溶液が得られる。イオン交換工程では、イオン交換工程の上流側の工程で除去できない金属、例えば中和工程で除去できなかったカルシウム、中和工程のpH に応じて残留するアルミニウム、および中和工程で除去しきれなかった極微量に残留するマンガン、マグネシウムが除去される。
図2に示すように、転換工程では、第3リチウム含有溶液に含まれるリチウム塩を水酸化リチウムに転換し、水酸化リチウムが溶解している水酸化リチウム含有溶液を得る。本実施形態では、リチウム塩は塩化リチウムである。第3リチウム含有溶液内には、不純物除去工程の酸溶液溶解工程で用いた酸によって、リチウム塩が溶解している。本工程では、例えばバイポーラ膜を用いた電気透析でこれらの水溶液を、水酸化リチウムを含有する水酸化リチウム含有溶液と、塩酸とに転換する。すなわち、電気透析を行うことにより、第3リチウム含有溶液中の塩化リチウムが分解され、塩化リチウムのリチウムイオンが、カオン膜を通過して、水酸化物イオンと結びつき、水酸化リチウムとなり、塩化物イオンが、アニオン膜を通過して塩酸となる。回収した塩酸は溶離工程にリサイクルすることが可能である。これにより鉱酸の使用量を減らすことができる。
図3には、本発明の第2実施形態に係る水酸化リチウムの製造方法の不純物除去工程のフロー図を示す。本実施形態の、第1実施形態との相違点は、不純物除去工程に酸化工程が含まれていない点である。他の点は、第1実施形態と同じである。以下に第2実施形態の中和工程について説明する。
図3に示すように、中和工程では、第2リチウム含有溶液にアルカリが添加されることにより、中和後液が得られるとともに、不純物を含んだ中和澱物が得られる。中和工程では、添加されたアルカリにより、pHが上昇し、主にマグネシウムが水酸化物となり、中和澱物として沈殿する。また、同時にマンガンも水酸化物として除去される。中和後液の好ましいpHは第1実施形態と同じである。
図4には、本発明の第3実施形態に係る水酸化リチウムの製造方法の不純物除去工程のフロー図を示す。本実施形態の、第1実施形態との相違点は、不純物除去工程に酸化工程、中和工程、イオン交換工程が含まれていない点である。他の点は、第1実施形態と同じである。
<晶析工程>
上記いずれの実施形態においても、転換工程の後に、水酸化リチウム含有溶液に溶解している水酸化リチウムを固形化する晶析工程が設けられる場合がある。
リチウム選択吸着剤としてH1.6Mn1.6O4が用いられた。このリチウム選択吸着剤500mL(嵩密度1.0g/mL)を容量約650mLの円筒状カラムに充填し、表1に示す濃度の第1リチウム含有溶液を通液し、第1リチウム含有溶液とリチウム選択吸着剤とを接触させた。温度は常温とし、通液速度はSV15、通液量はBV30とした。第1リチウム含有溶液のpHは約8であった。なお、BVは、Bed Volumeの略であり、カラム内のリチウム選択吸着剤の体積の何倍かを表す単位である。本実施例では、リチウム選択吸着剤の容量が500mLであるので、BV30は、15Lとなる。合わせて、SVはSpace Velocityの略であり、単位時間(1時間)あたりの通液量BVを表している。本実施例では、SV15は、7.5L/ hとなる。
リチウム溶離工程ではまず、リチウム吸着工程において、リチウムが吸着されたリチウム選択吸着剤を水洗した。そして、0.5mol/Lの塩酸水溶液を通液し、リチウムを溶離して第2リチウム含有溶液を得た。水洗後、リチウム選択吸着剤に対してさらに溶離を繰り返した。この繰り返し時には、繰り返し前に得られた溶離液、すなわち繰り返し前に得られた第2リチウム含有溶液に塩酸を補加し、フリー酸濃度が0.5mol/Lになるよう調整したものを用いた。これを10回繰り返したときの第2リチウム含有溶液の組成を表2に示す。表から明らかなように、本実施例で使用したリチウム選択吸着剤により、選択的にリチウムを回収できることがわかった。
酸化工程では、第2リチウム含有溶液に、液のpHが5、酸化還元電位が銀塩化銀電極で730mVになるよう、中和剤としてモル濃度8mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液、酸化剤として有効濃度12%の次亜塩素酸ナトリウムを添加することで、酸化後液を得た。本工程は全て室温(20℃)で行われた。この酸化後液中の含有金属の組成を表3に示す。酸化後液において、マンガンの含有量が少なくなっているのがわかる。
中和工程では、酸化後液に中和剤としてモル濃度8mol/Lの水酸化ナトリウムを添加し、pH11に調整することで中和後液を得た。本工程はすべて常温で行われた。この中和後液中の含有金属の組成を表4に示す。中和後液において、マグネシウムおよびマンガンの含有量が少なくなっているのがわかる。
炭酸化工程では、中和後液に、炭酸源である炭酸ナトリウムを、重量濃度200g/Lになるよう添加し、固液分離をすることで、粗炭酸リチウムを得た。本工程は温度80℃で行われた。この粗炭酸リチウムにおける不純物濃度を表5に示す。不純物として、カリウム、ナトリウム、およびホウ素の濃度が低いことがわかる。
炭酸水素化工程では、炭酸化工程で得られた粗炭酸リチウムを水に添加し、粗炭酸リチウムを含むスラリーを得た。そしてこのスラリーに二酸化炭素を吹込み、炭酸水素リチウム溶液を得た。流量は未反応かつ溶解できない二酸化炭素の気泡が僅かに出る程度に調整した。本工程は室温(20℃)で行われた。
脱炭酸工程では、炭酸水素化工程で得られた炭酸水素リチウム溶液を80℃まで加熱し、精製炭酸リチウムを得た。この精製炭酸リチウムにおける不純物濃度を表6に示す。表5と比較して、すべての不純物が低減され、特にナトリウムが低減されているのがわかる。
酸溶液溶解工程では、脱炭酸工程で得られた精製炭酸リチウムを塩酸に溶解させ、塩化リチウム水溶液にした。溶解する際は、溶解液のpHが8.5になるよう、塩酸と精製炭酸リチウムの添加量を調整した。本工程は室温(20℃)で行われた。この操作により、リチウム濃度が24g/Lである塩化リチウム溶液を得た。この塩化リチウム溶液の含有金属の組成を表7に示す。表4の中和後液と比較して、塩化リチウム溶液においては、リチウムが濃縮されているのに対して、カリウム、ナトリウム、ホウ素の含有量が飛躍的に低減されているのがわかる。
イオン交換工程では、酸溶液溶解工程で得られた塩化リチウム溶液と、イミノジ酢酸型のキレート樹脂(Amberlite IRC748)を充填したカラムにSV5で通液し、樹脂と液を接触させ、第3リチウム含有溶液を得た。本工程は室温(20℃)で行われた。この第3リチウム含有溶液の含有金属の組成を表7に示す。マグネシウム、カルシウムの含有量が飛躍的に低減されているのがわかる。
転換工程では、第3リチウム含有溶液を、バイポーラ膜を用いた電気透析(アストム社製:アシライザーEX3B)で転換した。すなわち、第3リチウム含有溶液に含まれる、リチウム塩である塩化リチウムを水酸化リチウムに転換し、水酸化リチウムが溶解している水酸化リチウム含有溶液を得た。本工程は室温(20℃)で行われた。この水酸化リチウム含有溶液の含有金属の組成を表9に示す。表8で示された含有量と同じく、不純物が飛躍的に低減されているのがわかる。
本実施例では、水酸化リチウムを固形化する晶析工程が行われた。本晶析工程では水酸化リチウム含有液を常圧下、90~100℃に加熱することで2~3倍程度に濃縮し、析出した水酸化リチウムを回収した。なお、この晶析工程は、行われない場合もある。この晶析工程で得られた水酸化リチウムにおける不純物濃度を表10に示す。いずれの不純物も飛躍的に低減されているのがわかる。
Claims (4)
- 次の工程(1)~(4):
(1)リチウム吸着工程:第1リチウム含有溶液とリチウム選択吸着剤とを接触させて、前記リチウム選択吸着剤にリチウムを吸着させる工程、
(2)リチウム溶離工程:リチウムが吸着された前記リチウム選択吸着剤からリチウムを溶離し、第2リチウム含有溶液を得る工程、
(3)不純物除去工程:前記第2リチウム含有溶液から金属イオンの一部を除去し、第3リチウム含有溶液を得る工程、
(4)転換工程:前記第3リチウム含有溶液に含まれるリチウム塩を水酸化リチウムに転換し、水酸化リチウムが溶解している水酸化リチウム含有溶液を得る工程、
を包含し、
前記不純物除去工程が、次の工程(3A)~(3D):
(3A)炭酸化工程:前記第2リチウム含有溶液に炭酸源を添加し、粗炭酸リチウムを得る工程、
(3B)炭酸水素化工程:前記粗炭酸リチウムを含むスラリーに、二酸化炭素を吹込み、炭酸水素リチウム溶液を得る工程、
(3C)脱炭酸工程:前記炭酸水素リチウム溶液を加熱し、精製炭酸リチウムを得る工程、
(3D)酸溶液溶解工程:前記精製炭酸リチウムを酸溶液に溶解させ、第3リチウム含有溶液を得る工程、
を包含し、
前記リチウム溶離工程の後であって、前記不純物除去工程における前記炭酸化工程の前に酸化工程および中和工程が設けられ、
前記炭酸化工程で用いられる第2リチウム含有溶液は、
前記酸化工程において酸化剤を添加された酸化後液に、
前記中和工程において前記酸化後液に中和剤が添加された中和後液である、
ことを特徴とする水酸化リチウムの製造方法。 - 前記酸溶液溶解工程の後であって、前記転換工程の前にイオン交換工程が設けられ、
前記転換工程で用いられる前記第3リチウム含有溶液は、
前記イオン交換工程において、
前記酸溶液溶解工程において得られたリチウム塩溶液と、イオン交換樹脂と、を接触させ
て得られた、
ことを特徴とする請求項1に記載の水酸化リチウムの製造方法。 - 前記転換工程の後に、前記水酸化リチウム含有溶液に溶解している前記水酸化リチウムを固形化する晶析工程が設けられている、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の水酸化リチウムの製造方法。 - 前記第2リチウム含有溶液の一部または全部が、前記リチウム溶離工程で繰り返し用いられている、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の水酸化リチウムの製造方法。
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