JP7516143B2 - リソグラフィ装置、マーク形成方法、及びパターン形成方法 - Google Patents
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Description
本発明は、リソグラフィ装置、マーク形成方法、及びパターン形成方法に関する。
近年、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ等のフラットパネルディスプレイ(FPD)の製造においては、ディスプレイの大きさが大型化しており、基板を無駄なく利用することが求められている。そのため、基板の利用効率を向上させるために、1枚の基板に異なるサイズのパネルを複数の装置を用いて形成する、いわゆるMMG(Multi Model on Glass)と呼ばれる技術が注目されている。MMG技術では、位置合わせ用のマークを用いることで、複数の露光装置間で露光される領域の相対位置関係を保証することができる。
特許文献1には、露光装置に位置合わせ用のマークを形成するためのマーク形成装置(AMF:Alignment Mark Former)が備えられており、基板に位置合わせ用のマークを形成することが開示されている。形成されたマークを複数の装置のそれぞれのマーク計測部で計測することにより、露光装置間で露光される領域の相対位置関係を保証することができる。
しかしながら、マーク形成を繰り返し行う中で、マークを形成する位置が想定位置からずれてしまい、想定位置に基づいてマーク計測部を移動させた場合にマーク計測部の計測範囲内にマークが収まらないおそれがある。その場合、マーク計測部の計測範囲内にマークが収まるようにマーク計測部と基板の相対位置を再設定する工程が必要となり、生産効率が低下してしまう。
そこで、本発明は、基板のパターン形成における生産効率の低下を抑制するために有利なリソグラフィ装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としてのリソグラフィ装置は、基板上の層に第1パターンを形成するリソグラフィ装置であり、前記層の前記第1パターンが形成される領域とは異なる領域において第2パターンが形成される前に、前記第1パターンを形成するリソグラフィ装置であって、前記基板に照射光を照射し、前記第1パターンと前記第2パターンとの相対位置関係を決定するための、第1マーク及び第2マークを含むマークを形成するマーク形成部と、前記マーク形成部を制御する制御部と、前記マークの位置を計測するマーク計測部と、を有し、前記制御部は、前記第1マークより以前に形成された前記第2マークの位置を前記マーク計測部で計測して得られた情報に基づいて、前記第1マークを形成するときの前記マーク形成部から前記基板に照射される照射光と前記基板の相対位置、及び前記第1マークを計測するときの前記マーク計測部と前記基板の相対位置、の少なくとも一方を決定することを特徴とする。
本発明によれば、例えば、基板のパターン形成における生産効率の低下を抑制するために有利なリソグラフィ装置を提供することができる。
以下に、本発明の好ましい実施形態を添付の図面に基づいて詳細に説明する。尚、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
<第1実施形態>
まず、本実施形態におけるパターン形成システム全体について説明する。本実施形態のパターン形成システムは、複数のパターン形成装置(リソグラフィ装置)を用いて、基板上の1つの層における互いに異なる領域にパターンをそれぞれ形成する、いわゆるMMG技術を実行するシステムである。パターン形成装置としては、例えば、基板を走査露光してマスクのパターンを基板に転写する露光装置、モールドを用いて基板にインプリント材のパターンを形成するインプリント装置、荷電粒子線を用いて基板にパターンを形成する描画装置などが挙げられる。また、基板としては、例えば、ガラスプレートや半導体ウェハなどが適用され得るが、本実施形態では、基板としてガラスプレートを用いる例について説明する。
まず、本実施形態におけるパターン形成システム全体について説明する。本実施形態のパターン形成システムは、複数のパターン形成装置(リソグラフィ装置)を用いて、基板上の1つの層における互いに異なる領域にパターンをそれぞれ形成する、いわゆるMMG技術を実行するシステムである。パターン形成装置としては、例えば、基板を走査露光してマスクのパターンを基板に転写する露光装置、モールドを用いて基板にインプリント材のパターンを形成するインプリント装置、荷電粒子線を用いて基板にパターンを形成する描画装置などが挙げられる。また、基板としては、例えば、ガラスプレートや半導体ウェハなどが適用され得るが、本実施形態では、基板としてガラスプレートを用いる例について説明する。
また、本実施形態に係るMMG技術で形成されるマークは、例えば、パターンがまだ形成されていないベア基板上に最初に形成される第1層に形成され得るが、それに限られず、第2層以降に形成されても良い。第2層以降のパターン形成では、下の層で形成されたパターンに重ね合わせて同じパターンを形成することにより、装置間のパターン形成の相対位置関係を保証することも可能であるため、以下の説明では、第1層にパターン形成を行う例について説明する。
図1は、本実施形態において、基板にパターンを形成するパターン形成システム100の全体構成を示す概略図である。基板Wの表面に対して垂直な方向をZ方向とし、Z方向に対して垂直な方向をX、Y方向とする。パターン形成システム100は、第1露光装置10と、第2露光装置20と、搬送部30と、主制御部40とを含む。搬送部30は、第1露光装置10及び第2露光装置20に基板Wを搬送する。主制御部40は、例えばCPUやメモリを有するコンピュータで構成され、パターン形成システム100の全体を統括的に制御する。また、主制御部40は、第1露光装置10と第2露光装置20との間でのデータや情報の転送を制御する。
尚、第1露光装置10と第2露光装置20は別の装置、つまり、それぞれの露光装置がチャンバー(筐体)で覆われている装置として説明した。しかし、同じチャンバー内に、1つの照明系と1つの投影系を一組(1ステーション)として複数組の光学系を配置して、複数組の光学系を用いて基板を露光しても良い。或いは、同一の露光装置に、搬出した基板を90度回転して再度搬入して、90度回転した状態で露光してもよい。
図2は第1露光装置10の構成例を示す図である。第1露光装置10は、パターン形成部11と、マーク形成部12と、マーク計測部13と、制御部14と、基板ステージ15を有する。パターン形成部11は、光源11aと、照明光学系11bと、マスクステージ11cと、投影光学系11dを含む。マスクステージ11cはマスクMを保持して移動可能なステージである。照明光学系11bは、光源11aからの光を用いてマスクMを照明する。基板ステージ15は基板Wを保持して移動可能なステージである。マスクMと基板Wは投影光学系11dを介して光学的に共役な位置に配置されている。投影光学系11dは照明光学系11bによって照明されたマスクMのパターンを基板W上に投影して、基板W上のレジスト層に潜像パターンを形成する。
マーク形成部12は、位置合わせ用のマーク(アライメントマークとも称するが、以下では、単にマークと呼ぶ)を形成すべき目標位置座標を示す情報に基づいて、基板W上にマークを形成する。マーク計測部13は、マーク形成部12によって形成されたマークの位置を計測し、第1装置10の座標系におけるマークの位置を計測する。制御部14は、例えばCPUやメモリなどを有するコンピュータによって構成され、装置座標系に従ってパターン形成部11、マーク形成部12及びマーク計測部13の各部を統括的に制御する。また、制御部14は、第1露光装置10で計測した情報を第2露光装置20で利用できるように、第1露光装置10で得られたデータや情報を出力する出力部としても機能する。本実施形態では、制御部14は、主制御部40と別体として設けられているが、主制御部40の構成要素として設けられても良い。
第2露光装置20は、パターン形成部と、マーク計測部23と、制御部24と、基板ステージ25とを有する。本実施形態の第2露光装置20では、マーク形成部が設けてられていない点で第1露光装置10とは異なるが、それ以外の構成については同様である。尚、第2露光装20にもマーク形成部が設けられていても差し支えない。第2露光装置におけるパターン形成部は、例えば、第1露光装置10で基板W上に形成したパターンの露光領域とは異なる露光領域に、潜像パターンを形成する。マーク計測部23は、第1露光装置10のマーク形成部12によって形成されたマークの位置を計測し、第2装置20の座標系におけるマークの位置を計測する。制御部24は、例えばCPUやメモリなどを有するコンピュータによって構成され、装置座標系に従って第2露光装置におけるパターン形成部及びマーク計測部23を制御する(即ち、第2露光装置20による各処理を制御する)。本実施形態では、制御部24は、主制御部40と別体として設けられているが、主制御部40の構成要素として設けられても良い。
図3はマーク形成部12の構成例を示す図である。マーク形成部12は、光源12aと、複数の光学素子(ミラー12b、12c、12d、レンズ12e)を含む。光源12aから発した照射光をミラー12b、12c、12dにより反射させ、マークAMを形成すべき目標位置座標を示す情報に基づいて、基板W上にマークAMを形成する。レンズ12eは、光源12aから発した照射光を基板W上に集光する役割を果たす。ミラー12bは、光源12aから発した照射光の特定波長の光のみを反射させ、反射しない光は光電センサ16に入射する。光電センサ16は、光源12aの位置に関する情報を取得する。光電センサ16は、照射光を検出し、照射光の照度分布や照度分布の重心位置等の情報を取得することが可能であり、照射光の入射角度や位置が変化することで光電センサ16の検出結果が変化するため、光源12aの位置変化量を検出できる。また、ミラー12b、12c、12dは、位置や角度の調整が可能な構成となっており、ミラー12b、12c、12dの位置や角度を変化させることにより、基板W上に形成されるマークAMの形成位置を変化させることが可能である。
基板W上に形成されるマークAMの形成位置は、マーク形成を繰り返し行う中でマークを形成する想定位置からずれてしまうおそれがある。その要因として、例えば、光源12a、ミラー12b、12c、12d等の位置ずれが挙げられる。具体例としては、光源12aの発熱により光源12aを支持する金属の部材が変形し、光源12aの位置がずれてしまうことにより、マークAMが形成される位置が想定位置からずれてしまうおそれがある。
制御部14は、形成されたマークAMを計測するために、基板Wとマーク計測部13との相対位置をマークが形成される想定位置に基づいて移動するよう制御する。想定位置に基づいて、基板W又はマーク計測部13の少なくとも一方を移動させる際に、想定位置からマーク形成位置がずれてしまっている場合には、マーク計測部13の視野の外側にマークAMが位置してしまうことが起こり得る。その場合にはマークAMの位置を探索し、マークAMを安定して計測可能である位置にマーク計測部13と基板Wの相対位置を再設定する必要があるため、基板Wのパターン形成処理の生産性が低下してしまう。そこで、上述したようなミラー12b、12c、12dの角度調整等を行うことにより、基板W上に形成されるマークAMの形成位置を補正することが可能となり、生産性の低下を抑制することができる。
図4は、マークを用いることにより、露光装置10と露光装置20を用いて基板上の1つの層にパターンを形成した例を示す図である。第1露光装置10のパターン形成部11において、基板W上に3個のマークAM1~AM3を同一直線上に配置されないように、矩形である基板Wの四隅付近に形成する。形成した3個のマークAM1~AM3は第1露光装置10のマーク計測部13、及び第2露光装置20のマーク計測部23により計測する。そして、計測した結果を元に、第1露光装置10では基板W上の領域P1に、第2露光装置では基板W上の領域P2にパターンを露光する。尚、露光ショットのサイズ、数、配置方法、マークの数、及びマークの配置方法は変更可能である。
次に、図5を参照して、本実施形態におけるパターン形成方法について説明する。図5は、本実施形態におけるパターン形成のフローチャートである。図5に示すフローチャートの各工程は、制御部14や制御部24(或いは、主制御部40)が各部を制御することにより実行される。
尚、以下の説明における「第1マーク」とは、今回パターン形成を行う第1基板に形成されるマークである。「第2マーク」とは、第1基板のパターン形成が行われる以前に、パターン形成が行われた第2基板に形成したマークである。第1基板、第2基板はそれぞれ異なる基板である。
ステップS501では、搬送部30により基板Wを第1露光装置10に搬送する。
ステップS502では、マークが形成される想定位置から前回実際に形成されたマーク(以下では、第2マークと呼ぶ)の位置のずれ量が所定の閾値を越えているかを制御部14が判定する。閾値を越えている場合にはステップS503へと進み、閾値を越えていない場合にはステップS504へと進む。また、第2マークの形成が以前に行われていない場合もステップS504へと進む。
また、以前に形成された第2マークを含む複数のマークの位置情報に基づいて今回形成するマーク(以下では、第1マークと呼ぶ)が形成される位置を予測し、ステップS502の判定が行われても良い。例えば、マークが形成される想定位置と、これまで形成されてきたマークの位置の差分量をプロットしていき、ずれ量の一次近似式を算出することで、今回形成される第1マークが形成される位置を予測しても良い。第1マークが形成される予測位置とマークを形成する想定位置とのずれ量が所定の閾値を越えているかを判定し、閾値を越えている場合にはステップS503へと進み、閾値を越えていない場合にはステップS504へと進んでも良い。
ここで、マークを形成する想定位置とは、例えば、計測部14の計測視野の中心位置にマークが位置するように、制御部14によって記憶されている第1装置10の座標系におけるマーク形成の位置である。また、マークを形成する想定位置とは、基準となる基準基板(例えば、ロットの先頭基板)に形成されたマークの位置であっても良く、その場合には、マーク計測部13が計測する中心位置にマークが形成される位置であることが望ましい。また、ステップS502の閾値の判定は、常に実施されなくとも良く、ステップS503のマーク形成位置の補正を毎回実施しても良い。第2マークの位置情報は、後述するステップS506制御部14に記憶される。
ステップS503では、第1マークを形成するときのマーク形成部12から基板Wに照射される照射光と基板Wの相対位置を決定する。即ち、マーク形成部12から照射される照射光が基板Wに照射する位置を補正する。補正方法としては、ミラー12b、12c、12dの駆動や基板ステージ15の駆動の少なくとも一方の駆動を制御部14が制御することにより行われる。マーク形成部12が複数ある場合には、それら複数のずれ量の共通シフト成分を基板ステージ15で補正し、各ずれ量から共通シフト成分を差し引いたそれぞれのマーク形成部12の特有のずれ量である残差成分をミラー12b、12c、12dで補正しても良い。また、ミラー12b、12c、12dを駆動させる代わりに、光源12aの駆動を制御部14が制御することにより、照射光が基板Wに照射される位置を決定しても良い。
ステップS504では、第1露光装置10の座標系のもとで、マーク形成部12により基板W上にマークAM1~3(第1マーク)を形成する。
ステップS505では、マーク計測部13によりステップS504で基板W上に形成されたマークAM1~3の位置を計測する。このとき、マークAM1~3の位置を計測するために、第1露光装置10の座標系のもとで、マーク計測部13、基板ステージ15を駆動するよう制御部14が制御する。
ステップS506では、ステップS505で第1マークを計測した位置情報を次回のパターン形成を行う基板へのマーク形成で利用できるように制御部14が記憶する。本実施形態では、ステップS506でマークの位置情報の記憶が毎回行われることを想定しているが、これに限らず、毎回行われなくとも良い。例えば、マーク形成の実行回数により適当な頻度で位置情報の記憶が実行されても良い。また、ステップS502で説明したような閾値判定をステップS506で実行し、所定の閾値を越えた場合のみ位置情報を記憶し、次回のマーク形成の際に、マーク形成部12から照射される照射光と基板Wの相対位置の補正が実行されても良い。
ステップS507では、第1パターンP1を形成すべき目標位置座標を示す位置情報に基づいて、第1露光装置10の座標系のもとで、第1露光装置10のパターン形成部11により基板W上に第1パターンP1を形成する。
ステップS508では、搬送部30により基板Wを第1露光装置10から第2露光装置20へと搬送する。
ステップS509では、マーク計測部23によりステップS504で基板W上に形成されたマークAM1~3の位置を計測する。このとき、マークAM1~3の位置を計測するために、第2露光装置20の座標系のもとで、マーク計測部23、基板ステージ25を駆動するよう制御部24が制御する。
ステップS510では、第2パターンP2を形成すべき目標位置座標を示す位置情報に基づいて、第2露光装置20の座標系のもとで、第2露光装置20のパターン形成部21により基板W上に第2パターンP2を形成する。
このとき、第1露光装置の座標系のもとでマーク計測部13により計測されたマークAM1~3の位置と、第2露光装置の座標系のもとでマーク計測部23により計測されたマークAM1~3の位置との差分を求める。当該差分に基づいて、第2露光装置20の座標系のもとで基板W上に形成される第2パターンP2の露光領域を補正する。具体的には、第1露光装置10と第2露光装置20におけるパターン形成特性の個体差に起因する第1パターンP1と第2パターンP2との位置関係のずれが補正されるように、基板W上に形成される第2パターンP2の露光領域を決定する。パターン形成特性の個体差とは、例えば、装置座標系の誤差、基板Wが載置された際に生じる誤差のことである。
第2パターンP2の位置を補正する方法として、例えば制御部24が第2露光装置20の投影光学系の構成要素の1つである光学素子(例えば、2枚の平行平板)の駆動や回転を制御する。光学素子の駆動や回転によって、基板W上の露光位置の補正(例えば、走査露光する方向であるY方向や、走査露光する方向に垂直な方向であるX方向の倍率の補正)が可能である。
ステップS511では、搬送部30により基板Wを第2露光装置20から搬出する。
上述したように、本実施形態では、マークの形成位置がずれてきた場合に、マーク形成部12から照射される照射光と基板Wの相対位置を補正することができるため、マークの形成位置精度の低下を防ぐことができる。したがって、パターン形成をする処理の生産効率の低下を抑制することが可能となる。
<第2実施形態>
本実施形態では、マーク形成位置がずれてきた場合に、マーク計測部13によるマーク計測位置を補正する実施形態について説明する。第1実施形態では、マーク計測部13でマーク位置を計測した結果を次回のマーク形成位置の補正に利用していたが、本実施形態では、マーク計測部13でマーク位置を計測した結果を次回のマーク計測位置の補正に利用する。尚、パターン形成システム100、第1露光装置10、第2露光装置20の構成については、第1実施形態と同様であるため説明は省略する。また、本実施形態で言及しない事項については、第1実施形態に従う。
本実施形態では、マーク形成位置がずれてきた場合に、マーク計測部13によるマーク計測位置を補正する実施形態について説明する。第1実施形態では、マーク計測部13でマーク位置を計測した結果を次回のマーク形成位置の補正に利用していたが、本実施形態では、マーク計測部13でマーク位置を計測した結果を次回のマーク計測位置の補正に利用する。尚、パターン形成システム100、第1露光装置10、第2露光装置20の構成については、第1実施形態と同様であるため説明は省略する。また、本実施形態で言及しない事項については、第1実施形態に従う。
図6を参照して、本実施形態におけるパターン形成方法について説明する。図6は、本実施形態におけるパターン形成のフローチャートである。図6に示すフローチャートの各工程は、制御部14や制御部24(或いは、主制御部40)が各部を制御することにより実行される。
ステップS601、S602、S603では、それぞれ、第1露光装置10への基板Wの搬入、マークAM1~3(第1マーク)の形成、閾値の判定が行われる。ステップS601、S602、S603は、第1実施形態で説明したステップS501、S504、S502に対応しているため、詳細な説明を省略する。
ステップS604では、第1マークを計測するときのマーク計測部13と基板の相対位置を決定する。即ち、マーク計測部13と基板Wの相対位置を補正する。補正方法としては、マーク計測部13の駆動及び基板ステージ15の駆動の少なくとも一方の駆動を制御部14が制御することにより行われる。
ステップS605では、マーク計測部13によりステップS504で基板W上に形成されたマークAM1~3の位置を計測する。このとき、マークAM1~3の位置を計測するために、第1露光装置10の座標系のもとで、マーク計測部13、基板ステージ15を駆動するよう制御部14が制御する。前述したステップS604でマーク計測部13と基板Wの相対位置の補正が行われた場合には、この補正に基づいてマーク計測部13、基板ステージ15を駆動させる。
ステップS606では、ステップS605で第1マークを計測した位置情報を次回以降の基板へのマーク計測で利用できるように制御部14に記憶する。本実施形態では、ステップS606でマークの位置情報の記憶が毎回行われることを想定しているが、これに限らず、毎回行われなくとも良い。例えば、マーク形成の実行回数により適当な頻度で位置情報の記憶が実行されても良い。また、ステップS502で説明したような閾値判定をステップS506で実行し、所定の閾値を越えた場合のみ位置情報を記憶し、次回のマーク計測の際に、マーク計測部13と基板Wの相対位置の補正が実行されても良い。
ステップS607~S611では、それぞれ、第1パターンの形成、第2露光装置20への基板Wの搬送、マークAM1~3の位置計測、第2パターンの形成、第2露光装置20からの基板Wの搬出が行われる。ステップS607~S611は、第1実施形態で説明したステップS507~S511に対応しているため、詳細な説明を省略する。
尚、ステップS609のマーク計測では、ステップS604で行った補正に基づいて、マーク計測部23と基板Wの相対位置を補正した上で、マークAM1~3の位置計測を実行する。
上述したように、本実施形態では、マークの形成位置がずれてきた場合に、マーク計測部12と基板Wの相対位置を補正することができる。したがって、マークの形成位置精度が低下した場合においても、パターン形成をする処理の生産効率の低下を抑制することが可能となる。
<第3実施形態>
本実施形態では、光電センサ16でマーク形成部の位置を示す情報(例えば、光源12aの位置情報)を取得することにより、マーク形成位置を補正する実施形態について説明する。本実施形態は、マーク形成位置を補正するという点では第1実施形態と同様であるが、光電センサ16で光源12aの位置に関する情報を取得した結果を次回のマーク形成の補正に利用するという点では第1実施形態とは異なる。尚、パターン形成システム100、第1露光装置10、第2露光装置20の構成については、第1実施形態と同様であるため説明は省略する。また、本実施形態で言及しない事項については、第1実施形態に従う。
本実施形態では、光電センサ16でマーク形成部の位置を示す情報(例えば、光源12aの位置情報)を取得することにより、マーク形成位置を補正する実施形態について説明する。本実施形態は、マーク形成位置を補正するという点では第1実施形態と同様であるが、光電センサ16で光源12aの位置に関する情報を取得した結果を次回のマーク形成の補正に利用するという点では第1実施形態とは異なる。尚、パターン形成システム100、第1露光装置10、第2露光装置20の構成については、第1実施形態と同様であるため説明は省略する。また、本実施形態で言及しない事項については、第1実施形態に従う。
図7を参照して、本実施形態におけるパターン形成方法について説明する。図7は、本実施形態におけるパターン形成のフローチャートである。図7に示すフローチャートの各工程は、制御部14や制御部24(或いは、主制御部40)が各部を制御することにより実行される。また、以下の説明では、光源12aの位置を示す情報として、照射光の照度分布を光電センサで取得する例について説明するが、これに限らず、光源12aの位置変化を検出できる情報(例えば、照射光の照度の重心位置)であれば良い。
尚、以下の説明における「第1照度分布」とは、今回パターン形成を行う第1基板にマークを形成した際の照射光の照度分布である。「第2照度分布」とは、第1基板のパターン形成が行われる以前に、パターン形成を行った第2基板にマークを形成した際の照射光の照度分布である。第1基板、第2基板はそれぞれ異なる基板である。
ステップS701では、搬送部30により基板Wを第1露光装置10に搬送する。
ステップS702では、前回検出された照射光の照度分布(以下では、第2照度分布と呼ぶ)に基づいて、マーク形成部12から照射される照射光と基板Wの相対位置を補正するかどうかを判定する。判定方法は、例えば、マークが形成される想定位置と第2照度分布に基づいて予測される光源12aの位置により形成されるマークの位置とのずれ量が所定の閾値を越えているかを制御部14が判定する。閾値を越えている場合にはステップS703へと進み、閾値を越えていない場合にはステップS704へと進む。また、基準照度分布や第2照度分布の検出が以前に行われていない場合もステップS704へと進む。
また、以前に検出された複数の照度分布の情報に基づいて今回検出する照度分布(以下では、第1照度分布と呼ぶ)の検出結果を予測し、ステップS702の判定が行われても良い。例えば、これまで検出してきた照度分布に基づいて予測される光源12aの位置により形成されるマークの位置と形成されるマークの想定位置との差分量をプロットしていき、ずれ量の一次近似式を算出することで、現在の光源12aの位置を予測しても良い。現在の光源12aの予測位置とマーク形成の想定位置とのずれ量が所定の閾値を越えているかを判定し、閾値を越えている場合にはステップS703へと進み、閾値を越えていない場合にはステップS704へと進んでも良い。また、ステップS702の閾値の判定は、常に実施されなくとも良く、例えば、ステップS703のマーク形成位置の補正を毎回実施しても良い。第2照度分布の情報は、後述するステップS706で制御部14に記憶される。
ステップS703、S704では、それぞれ、マーク形成部12から照射される照射光と基板Wの相対位置の補正、マークAM1~3の形成が行われる。ステップS703、S704は、第1実施形態で説明したステップS503、S504に対応しているため、詳細な説明を省略する。
ステップS705では、マーク形成部12から照射された照射光の第1照度分布を光電センサ16で検出する。
ステップS706では、ステップS705で検出された第1照度分布の情報を次回の基板へのマーク形成で利用できるように制御部14が記憶する。もしくは、第1照度分布に基づいて予測される光源12aの位置情報を次回の基板へのマーク形成で利用できるように制御部14が記憶する。本実施形態では、ステップS706での記憶が毎回行われることを想定しているが、これに限らず、毎回行われなくとも良い。例えば、マーク形成の実行回数により適当な頻度で情報の記憶が実行されても良い。また、ステップS702で説明したような閾値判定をステップS706で実行し、所定の閾値を越えた場合のみ情報を記憶し、次回のマーク形成の際に、マーク形成部12と基板Wの相対位置の補正が実行されても良い。
ステップS707~S712では、それぞれ、マークAM1~3の位置計測、第1パターンの形成、第2露光装置20への基板Wの搬送、マークAM1~3の位置計測、第2パターンの形成、第2露光装置20からの基板Wの搬出が行われる。ステップS707~S712は、第1実施形態で説明したステップS505、S507~S511に対応しているため、詳細な説明を省略する。
上述したように、本実施形態では、光源12aの位置がずれてきた場合に、マーク形成部12から照射される照射光と基板Wの相対位置を補正することができるため、マークの形成位置精度の低下を防ぐことができる。したがって、パターン形成をする処理の生産効率の低下を抑制することが可能となる。
<第4実施形態>
本実施形態では、光電センサ16でマーク形成部の位置を示す情報(例えば、光源12aの位置情報)を取得することにより、光源12aの位置を判断し、マーク計測部13によるマーク計測位置を補正する実施形態について説明する。本実施形態は、マーク計測部13によるマーク計測位置を補正するという点では第2実施形態と同様であるが、光電センサ16で光源12aの位置情報を取得した結果を今回のマーク計測の補正に利用するという点では第2実施形態とは異なる。尚、パターン形成システム100、第1露光装置10、第2露光装置20の構成については、第1実施形態と同様であるため説明は省略する。また、本実施形態で言及しない事項については、第1実施形態に従う。
本実施形態では、光電センサ16でマーク形成部の位置を示す情報(例えば、光源12aの位置情報)を取得することにより、光源12aの位置を判断し、マーク計測部13によるマーク計測位置を補正する実施形態について説明する。本実施形態は、マーク計測部13によるマーク計測位置を補正するという点では第2実施形態と同様であるが、光電センサ16で光源12aの位置情報を取得した結果を今回のマーク計測の補正に利用するという点では第2実施形態とは異なる。尚、パターン形成システム100、第1露光装置10、第2露光装置20の構成については、第1実施形態と同様であるため説明は省略する。また、本実施形態で言及しない事項については、第1実施形態に従う。
図8を参照して、本実施形態におけるパターン形成方法について説明する。図6は、本実施形態におけるパターン形成のフローチャートである。図6に示すフローチャートの各工程は、制御部14や制御部24(或いは、主制御部40)が各部を制御することにより実行される。
ステップS801~S804では、それぞれ、第1露光装置10への基板Wの搬入、マークAM1~3(第1マーク)の形成、センサ16による第1照度分布の検出、第1照度分布の記憶が行われる。ステップS801~S804は、第3実施形態で説明したステップS701、S704~S706に対応しているため、詳細な説明を省略する。
ステップS805では、ステップS803で検出された第1照度分布に基づいて、マーク形成部12から照射される照射光と基板Wの相対位置を補正するかどうかを判定する。判定方法は、例えば、マークを形成する想定位置と第1照度分布に基づいて予測される光源12aの位置により形成されるマークの位置とのずれ量が所定の閾値を越えているかを制御部14が判定する。閾値を越えている場合にはステップS806へと進み、閾値を越えていない場合にはステップS807へと進む。また、ステップS805の閾値の判定は、常に実施されなくとも良く、例えば、後述するステップS806のマーク計測位置の補正を毎回実施しても良い。
ステップS806では、マーク計測部13と基板Wの相対位置を補正する。補正方法としては、マーク計測部13の駆動及び基板ステージ15の駆動の少なくとも一方の駆動を制御部14が制御することにより行われる。
ステップS807~S812では、それぞれ、マークAM1~3の位置計測、第1パターンの形成、第2露光装置20への基板Wの搬送、マークAM1~3の位置計測、第2パターンの形成、第2露光装置20からの基板Wの搬出が行われる。ステップS807~S812は、第3実施形態で説明したステップS707~S712に対応しているため、詳細な説明を省略する。
尚、ステップS810のマーク計測では、ステップS806で行った補正に基づいて、マーク計測部23と基板Wの相対位置を補正した上で、マークAM1~3の位置計測を実行する。
上述したように、本実施形態では、光源12aの位置がずれてきた場合に、マーク計測部13と基板Wの相対位置を補正することができる。したがって、マークの形成位置精度が低下した場合においても、パターン形成をする処理の生産効率の低下を抑制することが可能となる。また、第1~第3実施形態では、前回処理した基板(第2基板)の計測結果や検出結果に基づいて補正を行っていた。それに対して、本実施形態では、現基板(第1基板)の検出結果を用いて、マークの位置計測を補正できるという点で優れている。
尚、第1~第4実施形態で説明した内容はそれぞれ組み合わせて実施されても良い。例えば、マークの形成位置を補正する第1実施形態と、マークの計測位置を補正する第2実施形態で説明した内容を組み合わせることにより、マークの形成位置とマークの計測位置の両方を補正するように実施されても良い。また、マーク位置をマーク計測部13で計測する第1実施形態と、光電センサ16で光源の位置12aの位置を予測する第3実施形態で説明した内容を組み合わせて実施されても良い。
<物品の製造方法の実施形態>
本発明の実施形態にかかる物品の製造方法は、例えば、フラットパネルディスプレイ(FPD)を製造するのに好適である。本実施形態の物品の製造方法は、基板上に塗布された感光剤に上記の露光装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板を露光する工程)と、かかる工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
本発明の実施形態にかかる物品の製造方法は、例えば、フラットパネルディスプレイ(FPD)を製造するのに好適である。本実施形態の物品の製造方法は、基板上に塗布された感光剤に上記の露光装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板を露光する工程)と、かかる工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
<その他の実施形態>
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
10 第1露光装置
12 マーク形成部
12a 光源
13 マーク計測部
14、24 制御部
40 主制御部
AM マーク
W 基板
12 マーク形成部
12a 光源
13 マーク計測部
14、24 制御部
40 主制御部
AM マーク
W 基板
Claims (18)
- 基板上の層に第1パターンを形成するリソグラフィ装置であり、前記層の前記第1パターンが形成される領域とは異なる領域において第2パターンが形成される前に、前記第1パターンを形成するリソグラフィ装置であって、
前記基板に照射光を照射し、前記第1パターンと前記第2パターンとの相対位置関係を決定するための、第1マーク及び第2マークを含むマークを形成するマーク形成部と、
前記マーク形成部を制御する制御部と、
前記マークの位置を計測するマーク計測部と、を有し、
前記制御部は、前記第1マークより以前に形成された前記第2マークの位置を前記マーク計測部で計測して得られた情報に基づいて、前記第1マークを形成するときの前記マーク形成部から前記基板に照射される照射光と前記基板の相対位置、及び前記第1マークを計測するときの前記マーク計測部と前記基板の相対位置、の少なくとも一方を決定することを特徴とするリソグラフィ装置。 - 前記制御部は、前記第2マークが形成される想定位置と前記第2マークが実際に形成された位置との差分が所定の閾値を越えた場合に、前記第1マークを形成するときの前記マーク形成部から前記基板に照射される照射光と前記基板の相対位置、及び前記第1マークを計測するときの前記マーク計測部と前記基板の相対位置の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1に記載のリソグラフィ装置。
- 前記情報は、マーク形成部の位置を示す情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載のリソグラフィ装置。
- 前記照射光を検出するセンサを更に有し、
前記センサは、前記マーク形成部の位置を示す情報を取得することで、前記マークの形成位置に関する情報を得ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。 - 前記制御部は、前記第2マークが形成される想定位置と、前記第2マークを形成するときの前記マーク形成部の位置に関する情報に基づいて予測される前記第2マークの位置との差分が所定の閾値を越えた場合に、前記第1マークを形成するときの前記マーク形成部から前記基板に照射される照射光と前記基板の相対位置、及び前記第1マークを計測するときの前記マーク計測部と前記基板の相対位置の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。
- 前記制御部は、前記第1マークが形成される想定位置と、前記第1マークを形成するときの前記マーク形成部の位置に関する情報に基づいて予測される前記第1マークの位置との差分が所定の閾値を越えた場合に、前記第1マークを計測するときの前記マーク計測部と基板の相対位置を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。
- 前記マーク形成部は、光源と、前記基板に照射光を照射するための光学素子を含み、
前記制御部は、光源及び光学素子のうち少なくとも一方の位置を制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。 - 前記光学素子は、ミラー及びレンズの少なくとも一方を含むことを特徴とする請求項7に記載のリソグラフィ装置。
- 前記制御部は、前記第1マークより以前に形成された複数のマークの形成位置に関する情報に基づいて、前記第1マークが形成される位置を予測することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。
- 基板上の層に第1パターンを形成するリソグラフィ装置であり、前記層の前記第1パターンが形成される領域とは異なる領域において第2パターンが形成される前に、前記第1パターンを形成するリソグラフィ装置であって、
前記基板に照射光を照射し、前記第1パターンと前記第2パターンとの相対位置関係を決定するためのマークを形成するマーク形成部と、
前記マーク形成部を制御する制御部と、
前記マークの位置を計測するマーク計測部と、を有し、
前記制御部は、第1マークより以前に前記マーク形成部により形成された複数のマークの形成位置に関する情報に基づいて、前記第1マークを形成するときの前記マーク形成部から前記基板に照射される照射光と前記基板の相対位置、及び前記第1マークを計測するときの前記マーク計測部と前記基板の相対位置の少なくとも一方を決定することを特徴とするリソグラフィ装置。 - 前記制御部は、前記第1マークが形成される基板よりも前にパターン形成が行われた基準基板に形成されたマークの形成位置に関する情報に基づいて、前記第1マークを形成するときの前記マーク形成部から前記基板に照射される照射光と前記基板の相対位置、及び前記第1マークを計測するときの前記マーク計測部と前記基板の相対位置の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。
- 前記基準基板は、ロットの先頭基板であることを特徴とする請求項11に記載のリソグラフィ装置。
- 前記制御部は、前記マーク計測部が前記第1マークを計測できる位置となるように、前記第1マークを形成するときの前記マーク形成部から前記基板に照射される照射光と前記基板の相対位置、及び前記第1マークを計測するときの前記マーク計測部と前記基板の相対位置の少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1乃至12のいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。
- 前記基板を保持する基板ステージを更に有し、
前記制御部は、前記基板ステージを制御し、前記基板の位置を制御することを特徴とする請求項1乃至13のいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。 - 前記マークは、前記リソグラフィ装置で形成される第1パターンと、前記リソグラフィ装置とは別のリソグラフィ装置で形成される第2パターンの相対位置関係を決定するための位置合わせ用のマークであることを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1項に記載のリソグラフィ装置。
- 請求項1乃至15のいずれか1項に記載のリソグラフィ装置を用いて前記基板にパターンを形成する第1パターン形成工程と、
前記リソグラフィ装置とは別のリソグラフィ装置を用いて前記基板にパターンを形成する第2パターン形成工程と、を含むパターン形成方法。 - 請求項16に記載のパターン形成方法により前記基板を露光する露光工程と、
前記露光工程で露光された前記基板を現像する現像工程と、
前記現像工程で現像された前記基板の処理を行う処理工程と、を含み、
前記処理工程で処理された前記基板から物品を製造することを特徴とする物品の製造方法。 - 請求項16に記載のパターン形成方法の各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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