JP7515681B1 - 施工管理方法及び施工管理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本開示は、簡易な手法で且つより正確な施工管理が可能な施工管理方法及び施工管理システムを説明する。
【解決手段】施工管理方法は、プラント設備を構成する複数の配管を施工するための配管スプール図に表記されている図面番号を識別して、図面番号に対応する図面識別コードを配管スプール図に付与する第1の工程と、複数の配管の溶接部位にそれぞれ、溶接部位識別コードを順不同に付与する第2の工程と、第1の工程及び第2の工程の後に、読取機によって読み取られた図面識別コードが保持する図面番号と、読取機によって読み取られた溶接部位識別コードが保持する固有識別子と、読取機を通じて入力された溶接番号とを対応づけて、施工管理データとして記憶部に記憶させる第3の工程とを含む。
【選択図】図1
【解決手段】施工管理方法は、プラント設備を構成する複数の配管を施工するための配管スプール図に表記されている図面番号を識別して、図面番号に対応する図面識別コードを配管スプール図に付与する第1の工程と、複数の配管の溶接部位にそれぞれ、溶接部位識別コードを順不同に付与する第2の工程と、第1の工程及び第2の工程の後に、読取機によって読み取られた図面識別コードが保持する図面番号と、読取機によって読み取られた溶接部位識別コードが保持する固有識別子と、読取機を通じて入力された溶接番号とを対応づけて、施工管理データとして記憶部に記憶させる第3の工程とを含む。
【選択図】図1
Description
本開示は、施工管理方法及び施工管理システムに関する。
特許文献1は、プロセス装置等の配管工事において、バーコードを用いて検査管理を行う検査システムを開示している。具体的には、まず、配管スプール図に基づいて、配管工が、配管プレファブ品の組み立て及び取り付け(仮止め)を行う。また、配管スプール図が選択される段階で、初期データに基づいて、全ての溶接箇所について、配管のスプール番号及びジョイント番号がコード化されたバーコードを印刷出力する。次に、配管が仮止めされた時点で、溶接箇所に対応したバーコードを、作業者が貼り付ける。次に、検査員が、開先の検査を行い、検査箇所における配管のバーコードを読み取る。次に、溶接工が、仮止め部分の配管溶接を行い、溶接箇所における配管のバーコードを読み取る。次に、検査員が、溶接箇所の検査を行い、検査箇所における配管のバーコードを読み取る。このように、バーコードを通じて、溶接作業の前後における検査がコンピュータに読み込まれるので、検査データの入力の省力化が図られる。
しかしながら、プロセス装置等の配管工事においては、数千枚(例えば、4000枚~5000枚程度)の配管スプール図が用いられることがある。そのため、特許文献1のシステムのように、配管のスプール番号及びジョイント番号がコード化されたバーコードを用いた場合、膨大な数のバーコードの中から、溶接箇所に対応したバーコードを探し出す必要があり、時間や手間がかかるものであった。しかも、ヒューマンエラーによりバーコードの貼り間違いがあった場合には、管理に重大な問題が生じうるものであった。
そこで、本開示は、簡易な手法で且つより正確な施工管理が可能な施工管理方法及び施工管理システムを説明する。
施工管理方法の一例は、プラント設備を構成する複数の配管を施工するための配管スプール図に表記されている図面番号を識別して、図面番号に対応する図面識別コードを配管スプール図に付与する第1の工程であって、図面識別コードは、明模様と暗模様との組み合わせにより図面番号を保持するように構成された明暗模様(文字を除く)である、第1の工程と、複数の配管の溶接部位にそれぞれ、溶接部位識別コードを順不同に付与する第2の工程であって、溶接部位識別コードは、明模様と暗模様との組み合わせにより個々の溶接部位識別コードに対応する固有識別子を保持するように構成された明暗模様(文字を除く)である、第2の工程と、第1の工程及び第2の工程の後に、読取機によって読み取られた図面識別コードが保持する図面番号と、読取機によって読み取られた溶接部位識別コードが保持する固有識別子と、読取機を通じて入力された、溶接部位を示す溶接番号とを対応づけて、施工管理データとして記憶部に記憶させる第3の工程であって、溶接番号は、配管スプール図に表記されている溶接部位を示す番号である、第3の工程とを含む。
本開示に係る施工管理方法及び施工管理システムによれば、簡易な手法で且つより正確な施工管理が可能となる。
以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。なお、本明細書において、図の上、下、右、左というときは、図中の符号の向きを基準とすることとする。
[施工管理システムの構成]
まず、図1~図6を参照して、施工管理システム1の構成について説明する。施工管理システム1は、例えば、各種のプラント設備を建築する際の配管の施工を管理するように構成されていてもよい。施工管理システム1は、図1に例示されるように、情報処理装置10と、携帯端末20(読取機)と、サーバ30とを備える。
まず、図1~図6を参照して、施工管理システム1の構成について説明する。施工管理システム1は、例えば、各種のプラント設備を建築する際の配管の施工を管理するように構成されていてもよい。施工管理システム1は、図1に例示されるように、情報処理装置10と、携帯端末20(読取機)と、サーバ30とを備える。
情報処理装置10は、配管スプール図100(図3参照)に図面識別コードCD(図4参照)を付与して、図面識別コードCD付きの配管スプール図200(同図参照)を生成するように構成されている(詳しくは後述する)。情報処理装置10は、生成した配管スプール図200と、溶接部位識別コードCW(図1、図11参照)とを印刷するように構成されている(詳しくは後述する)。
配管スプール図100は、プラント設備を構成する複数の配管を施工するための設計図の一種である。図3及び図4に例示される配管スプール図100,200において、屈曲して延びる実線は配管を示している。
実線の周囲に付与されている「1/14」、「2/14」など番号は、配管のピース番号である。すなわち、図3及び図4に例示される配管スプール図100,200では、配管のピース(部品)が14個あることが示されている。配管工は、図4に例示される配管スプール図200にしたがって、14個の配管のピースを現場で配置することとなる。
実線の周囲に旗の記号と共に付与されている「[1]」、「[2]」などの番号は、配管のピース同士の溶接部位を示す溶接番号である。すなわち、図3及び図4に例示される配管スプール図100,200では、10箇所の溶接部位があることが示されている。なお、溶接工は、配管スプール図100,200を参照することなく、配管工によって開先合せが実行された10箇所の溶接部位を現場で溶接することとなる。
図面識別コードCD(図4参照)は、配管スプール図100に表記されている図面番号101に対応する図面情報を保持する機能を有する。すなわち、図面識別コードCDが保持する図面情報は、図面番号101と同一であってもよいし、図面番号101を含んでいてもよい。図面識別コードCDは、例えば、明模様と暗模様との組み合わせにより図面番号101を保持するように構成された明暗模様(文字を除く)であってもよい。図面識別コードCDは、例えば、バーコードであってもよいし、二次元コードであってもよい。二次元コードとしては、例えば、QRコード(登録商標)、DataMatrix、Vericodeなどであってもよい。
図面番号101は、一つの配管スプール図100に対して、他の配管スプール図100とは重複しないように設定される、ユニークな情報である。図面番号101は、例えば、記号、番号、文字、又はこれらの組み合わせなどによって構成されていてもよい。施工管理システム1において、図面番号101の一例は、「125A-CWS-0120_B1FL_B2-PW2」、「250A-CS-0020_B1FL_B2-P1」、「350A-CS-0040_B1FL_B2-P1」などである(図3~図6参照)。
溶接部位識別コードCW(図1、図11参照)は、個々の溶接部位識別コードCWに対応する固有識別子(以下、「溶接部位識別コードID」と称することがある。)を保持する機能を有する。溶接部位識別コードCWは、例えば、明模様と暗模様との組み合わせにより固有識別子を保持するように構成された明暗模様(文字を除く)であってもよい。溶接部位識別コードCWは、例えば、バーコードであってもよいし、二次元コードであってもよい。二次元コードとしては、例えば、QRコード(登録商標)、DataMatrix、Vericodeなどであってもよい。
溶接部位識別コードIDは、一つの溶接部位識別コードCWに対して、他の溶接部位識別コードCWとは重複しないように設定される、ユニークな情報である。溶接部位識別コードIDは、例えば、記号、番号、文字、又はこれらの組み合わせなどによって構成されていてもよい。施工管理システム1において、溶接部位識別コードIDの一例は、「SH000001」、「SH000037」、「SH000040」など、英字「SH」と、これに続く数字との組み合わせによって表されている(図6参照)。
情報処理装置10は、図1及び図2(a)に例示されるように、制御部11と、印刷部12と、表示部13と、記憶部14とを含む。情報処理装置10は、例えば、汎用コンピュータ(例えば、パーソナルコンピュータ、業務用サーバなど)であってもよいし、特定の処理を実行する専用装置に組み込まれていてもよい。
制御部11は、情報処理装置10の各要素を制御することによって、情報処理装置10の全体制御を行う。制御部11は、例えば、印刷部12、表示部13、記憶部14などに指示して、これらを動作させるように構成されていてもよい。制御部11は、例えば、コントローラ(例えば、CPUなど)であってもよい。
印刷部12は、制御部11からの指示に基づいて動作し、配管スプール図200(図4参照)、溶接部位識別コードCW(図1参照)などを印刷するように構成されている。なお、溶接部位識別コードCWは、1枚の用紙に複数印刷されてもよい。溶接部位識別コードCWが印刷される用紙は、シール台紙であってもよく、シール台紙に複数の溶接部位識別コードCWが印刷される場合には、溶接部位識別コードCWが表示されているシールが独立して台紙から剥離可能とされていてもよい。
表示部13は、制御部11からの指示に基づいて動作し、配管スプール図100、配管スプール図200、各種プログラムの実行画面などを表示するように構成されている。
記憶部14は、制御部11からの指示に基づいて動作し、情報処理装置10において実行される処理に必要な種々の情報の読み出し及び書き込みを行うように構成されている。記憶部14は、例えば、配管スプール図100、配管スプール図200、各種プログラムなどを記憶してもよい。各種プログラムは、例えば、配管スプール図100への図面識別コードCDの付与プログラム(図8参照)と、溶接部位識別コードCWを生成する生成プログラムとを含む。
携帯端末20は、図面識別コードCD及び溶接部位識別コードCWを読み取るように構成されている。携帯端末20は、図面識別コードCD及び溶接部位識別コードCWを読み取って得られた情報と、作業者(施工管理システム1において、例えば、配管工、溶接工)から入力された情報とを、サーバ30に送信するように構成されている。なお、これらの情報は、携帯端末20において対応づけられ、施工管理データD1,D2(図5、図6参照)とされた後に、サーバ30に送信されてもよい。あるいは、これらの情報がサーバ30に送信された後に、サーバ30において施工管理データD1,D2(図5、図6参照)とされてもよい。
施工管理データD1は、配管の取付作業を管理するためのデータである。施工管理データD1は、図5に例示されるように、表形式のデータベース(行と列とで構成されるテーブル)によって構成されていてもよい。施工管理データD1は、NoSQL形式のデータベース(例えば、「キー」と「バリュー」とを組として保存するキーバリュー形式のデータベース)によって構成されていてもよい。図5に例示される施工管理データD1は、図面識別コードCDから読み取られた図面番号101と、配管の仮付け組み立て(配管取付)が完了したことを示す情報とが対応づけられている。配管の仮付け組み立てが完了したことを示す情報としては、図5に例示されるように、配管工が携帯端末20を通じて入力した配管のピース番号と、配管工が配管のピースを仮付け組み立てした日付と、配管工の氏名とを含んでいてもよい。
施工管理データD2は、配管の開先合せ作業及び溶接作業を管理するためのデータである。施工管理データD2は、施工管理データD1と同様に、図6に例示される表形式のデータベースであってもよいし、NoSQL形式のデータベースであってもよい。図6に例示される施工管理データD2は、溶接部位識別コードCWから読み取られた溶接部位識別コードIDと、図面識別コードCDから読み取られた図面番号101と、配管の開先合せが完了したことを示す情報と、配管の溶接が完了したことを示す情報とが対応づけられている。配管の開先合せが完了したことを示す情報としては、図6に例示されるように、配管工が携帯端末20を通じて入力した溶接番号と、配管工が配管のピースの開先合せをした日付と、配管工の氏名とを含んでいてもよい。配管の溶接が完了したことを示す情報としては、図6に例示されるように、溶接工が配管のピースの開先合せをした日付と、溶接工の氏名とを含んでいてもよい。
携帯端末20は、図1及び図2(b)に例示されるように、制御部21と、通信部22と、表示部23と、記憶部24と、読取部25とを含む。携帯端末20は、例えば、通信機能を備えるスマートデバイス(例えば、スマートフォン、タブレット端末など)であってもよいし、通信機能を備える読取用端末であってもよい。
制御部21は、携帯端末20の各要素を制御することによって、携帯端末20の全体制御を行う。制御部21は、例えば、通信部22、表示部23、記憶部24、読取部25などに指示して、これらを動作させるように構成されていてもよい。制御部21は、例えば、コントローラ(例えば、CPUなど)であってもよい。
通信部22は、制御部21からの指示に基づいて、携帯端末20が外部の他の要素(例えば、サーバ30)と通信するように構成されている。通信部22がサーバ30と通信する場合には、通信部22は、図面識別コードCD及び溶接部位識別コードCWを読み取って得られた情報と、作業者から入力された情報とを、サーバ30に送信する。
通信部22と他の要素とは、ネットワークを介して通信してもよい。例えば、通信部22は、通信ケーブル等で直接接続することにより有線で他の要素と通信してもよいし、無線で他の要素と通信してもよい。通信部22において用いられる無線通信は、例えば、LTE(Long Term Evolution)、LTE-A(LTE-Advanced)、SUPER3G、IMT-Advanced、4G、5G、FRA(Future Radio Access)、W-CDMA(登録商標)、GSM(登録商標)、CDMA2000、UMB(Ultra Mobile Broadband)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、UWB、Bluetooth(登録商標)、その他の通信方式を含んでいてもよい。
表示部23は、制御部21からの指示に基づいて動作し、各種のプログラムの実行画面などを表示するように構成されている。表示部23は、作業者からの入力を受け付け可能なタッチスクリーンであってもよい。すなわち、表示部23が入力部を兼ねていてもよい。なお、表示部23がタッチスクリーンでない場合には、携帯端末20に接続された入力デバイス(例えば、マウス、キーボードなど)を介して、作業者からの入力が受け付けられてもよい。
記憶部24は、制御部21からの指示に基づいて動作し、携帯端末20において実行される処理に必要な種々の情報の読み出し及び書き込みを行うように構成されている。記憶部24は、例えば、図面識別コードCDから読み取られた図面番号101、溶接部位識別コードCWから読み取られた溶接部位識別コードID、作業者から入力された情報、各種プログラムなどを記憶してもよい。各種プログラムは、例えば、図面識別コードCD及び溶接部位識別コードCWの読み取ると共に、作業者からの入力を受け付けるプログラム(図10~図14参照)を含む。
読取部25は、制御部21からの指示に基づいて動作し、図面識別コードCD及び溶接部位識別コードCWを読み取り可能に構成されている。読取部25は、例えば、CCDカメラ、COMSカメラなどの撮像装置であってもよい。
サーバ30は、携帯端末20から送信された情報を受信し、施工管理データD1,D2を保持するように構成されている。サーバ30は、図1及び図2(c)に例示されるように、制御部31と、通信部32と、記憶部33とを含む。サーバ30は、例えば、クラウド上に構成されたストレージサーバなどであってもよいし、ネットワークを介して携帯端末20と通信可能な情報処理端末であってもよい。
制御部31は、サーバ30の各要素を制御することによって、サーバ30の全体制御を行う。制御部31は、例えば、通信部32、記憶部33などに指示して、これらを動作させるように構成されていてもよい。制御部31は、例えば、コントローラ(例えば、CPUなど)であってもよい。
通信部32は、制御部31からの指示に基づいて、サーバ30が外部の他の要素(例えば、携帯端末20)と通信するように構成されている。通信部32が携帯端末20と通信する場合には、通信部32は、携帯端末20から送信された情報(図面識別コードCD及び溶接部位識別コードCWを読み取って得られた情報、作業者から入力された情報など)を受信する。通信部32は、通信部22と同様に、ネットワークを介して通信してもよい。例えば、通信部32は、通信ケーブル等で直接接続することにより有線で他の要素と通信してもよいし、無線で他の要素と通信してもよい。
記憶部33は、制御部31からの指示に基づいて動作し、サーバ30において実行される処理に必要な種々の情報の読み出し及び書き込みを行うように構成されている。記憶部33は、例えば、施工管理データD1,D2、各種プログラムなどを記憶してもよい。
なお、サーバ30は、図示しない他の情報処理端末と通信可能に構成されていてもよい。この場合、他の情報処理端末は、通信部32を介して、記憶部33に記憶されている施工管理データD1,D2にアクセスすることができる。そのため、他の情報処理端末を操作する作業者は、施工管理データD1,D2を閲覧することで、配管の仮付け組み立ての実施状況、開先合せの実施状況、溶接の実施状況を把握することができる。
[配管の施工管理方法]
続いて、図7~図14を参照して、上記した施工管理システム1を用いた配管の施工管理方法について、説明する。
続いて、図7~図14を参照して、上記した施工管理システム1を用いた配管の施工管理方法について、説明する。
まず、作業者が情報処理装置10を操作して、配管スプール図100に図面識別コードCDを付与するための付与プログラムを実行する(図7のステップS11参照)。付与プログラムが実行されると、図8に例示される実行画面ES1が表示部13に表示される。作業者は、実行画面ES1に表示されている操作1にしたがい、記憶部14に記憶されている少なくとも一つの配管スプール図100のデータ(例えば、PDF等の画像データであってもよいし、DXF、DWG等のCADデータであってもよい)を選択する。次に、作業者は、実行画面ES1に表示されている操作2にしたがい、出力先フォルダ(記憶部14における所定の記憶領域)を選択する。
次に、作業者は、実行画面ES1に表示されている操作3にしたがい、実行ボタンを押下して、付与プログラムを実行する。これにより、付与プログラムが開始して、選択された配管スプール図100のデータから図面番号101を識別する処理と、図面番号101に対応した図面識別コードCDを生成する処理と、生成された図面識別コードCDを元の配管スプール図100に付与して配管スプール図200を生成する処理とが実行される。なお、選択されたデータに複数の配管スプール図100が含まれている場合には、付与プログラムは、各配管スプール図100ごとにこれらの処理を実行してもよい。生成された配管スプール図200のデータ(例えば、PDF等の画像データであってもよいし、DXF、DWG等のCADデータであってもよい)は、操作2で選択された出力先フォルダに保存される。次に、作業者は、生成された配管スプール図200を印刷部15により印刷させる。
続いて、作業者が情報処理装置10を操作して、溶接部位識別コードCWを生成する生成プログラムを実行する(図7のステップS12参照)。生成プログラムが開始されると、生成プログラムは、それぞれがユニークな溶接部位識別コードIDを有する複数の溶接部位識別コードCWを生成する処理が実行される。次に、作業者は、生成された溶接部位識別コードCWを印刷部15により印刷させる。なお、ステップS11の前に、ステップS12が実行されてもよい。
続いて、ステップS11で印刷された配管スプール図200を用いて、配管工が、複数の配管の仮付け組み立て(配管取付)を行う(図7のステップS13参照)。具体的には、配管工は、配管スプール図200を参照しながら、配管の各ピースを配管スプール図200に沿って配置し、隣り合うピース同士を、仮組み治具などを用いて仮固定する。
この際、配管工は、一つ又は複数のピースの配管取付の完了後、携帯端末20を用いて、配管取付完了のデータ処理を実行する(図7のステップS14参照)。具体的には、このデータ処理が開始されると、まず、図9(a)に例示される実行画面ES2が表示部23に表示される。配管工は、配管取付が完了した日付(図9(a)において「2023年8月25日」)を日付欄に入力すると共に、配管取付を実行した自身の名前(図9(a)において「A」)を担当者欄に入力する。
次に、配管工は、ステータス欄を押下する。これにより、図9(b)に例示される実行画面ES3が表示部23に表示される。配管工は、図9(b)の例において4つ列挙されているステータスの一覧の中から、「配管取付完了」を押下する。これにより、図10(a)に例示される実行画面ES4のように、ステータス欄に「配管取付完了」が入力される。次に、配管工は、実行画面ES4の図面番号欄の右に表示されている二次元コードのマークを押下する。これにより、読取部25を用いた読み取り処理が実行される。配管工は、配管取付の作業に用いた配管スプール図200に表記されている図面識別コードCDに携帯端末20を向けて、読取部25によって図面識別コードCDを読み取る。これにより、実行画面ES4の図面番号欄に図面番号(図10(a)において「250A-CS-0010_B2FL_B2-P1」)が入力される。
次に、配管工は、ピース番号欄を押下する。これにより、図10(b)に例示される実行画面ES5が表示部23に表示される。配管工は、配管取付をした一つ又は複数のピースのピース番号を、配管スプール図200から選択する。これにより、ピース番号欄に、配管取付が完了したピースのピース番号(図10(b)において「1」、「2」、「4」、「5」)が入力される。
その後、配管工は、実行画面に表示されている送信ボタンを押下する。これにより、日付欄、担当者欄、ステータス欄、図面番号欄、ピース番号欄のそれぞれに入力された情報が、通信部22を介して、サーバ30に送信される。サーバ30は、携帯端末20から受信した各情報に基づいて、施工管理データD1の更新処理を行う。配管工がステップS13,S14の手順を繰り返すことで、そのたびごとに、サーバ30において施工管理データD1の更新処理が即時(リアルタイム)に行われる。
次に、配管工は、図11に例示されるように、ステップS12で印刷された複数の溶接部位識別コードCWを、配管スプール図200に表示されている溶接番号に対応する配管のピースに対して、順不同に付与する(貼り付ける)(図7のステップS15参照)。図11の例では、一のピース(例えば、ピース番号「2/14」)と、それに隣り合うピース(例えば、ピース番号「3/14」)との間の溶接番号(例えば、溶接番号「[1]」)に対応するピースとして、一のピース側に溶接部位識別コードCWが付与されているが、他のピース側に溶接部位識別コードCWが付与されていてもよい。
続いて、配管工は、配管の開先合せを行う(図7のステップS16参照)。具体的には、配管工は、隣り合う一組のピース同士の開先の位置合わせ(例えば、芯出し)を行い、仮溶接によって両者を仮固定する。
この際、配管工は、隣り合う一組のピースの開先合せの完了後、携帯端末20を用いて、開先合せ完了のデータ処理を実行する(図7のステップS17参照)。具体的には、このデータ処理が開始されると、まず、図9(a)に例示される実行画面ES2と同様の実行画面(図示せず)が表示部23に表示される。配管工は、開先合せが完了した日付(図12(a)において「2023年9月1日」)を日付欄に入力すると共に、開先合せを実行した自身の名前(図12(a)において「C」)を担当者欄に入力する。
次に、配管工は、ステータス欄を押下する。これにより、図9(b)に例示される実行画面ES3と同様の実行画面(図示せず)が表示部23に表示される。配管工は、ステータスの一覧の中から、「開先合せ完了」を押下する。これにより、図12(a)に例示される実行画面ES6のように、ステータス欄に「開先合せ完了」が入力される。次に、配管工は、実行画面ES6の図面番号欄の右に表示されている二次元コードのマークを押下する。これにより、読取部25を用いた読み取り処理が実行される。配管工は、開先合せの作業に用いた配管スプール図200に表記されている図面識別コードCDに携帯端末20を向けて、読取部25によって図面識別コードCDを読み取る。これにより、図12(b)に例示される実行画面ES7の図面番号欄に図面番号(図12(b)において「125A-CWS-0120_B1FL_B2-PW2」)が入力される。
次に、配管工は、溶接番号欄を押下する。これにより、図13(a)に例示される実行画面ES8が表示部23に表示される。配管工は、開先合せをした一組のピースに対応する溶接箇所の溶接番号を、配管スプール図200から選択する。これにより、溶接番号欄に、開先合せが完了した一組のピースに対応する溶接箇所の溶接番号(図13(b)において「1」)が入力される。
次に、配管工は、図13(b)に例示される実行画面ES9の溶接部位識別コードID欄の右に表示されている二次元コードのマークを押下する。これにより、読取部25を用いた読み取り処理が実行される。配管工は、開先合せをした一組のピースに対応する溶接箇所に付与されている溶接部位識別コードCWに携帯端末20を向けて、読取部25によって溶接部位識別コードCWを読み取る。これにより、実行画面ES9の溶接部位識別コードID欄に溶接部位識別コードCW(図13(b)において「SH000037」)が入力される。
その後、配管工は、実行画面に表示されている送信ボタンを押下する。これにより、日付欄、担当者欄、ステータス欄、図面番号欄、溶接番号欄、溶接部位識別コードID欄のそれぞれに入力された情報が、通信部22を介して、サーバ30に送信される。サーバ30は、携帯端末20から受信した各情報に基づいて、施工管理データD2の更新処理を行う。配管工がステップS16,S17の手順を繰り返すことで、そのたびごとに、サーバ30において施工管理データD2の更新処理が即時(リアルタイム)に行われる。
続いて、溶接工は、配管の溶接を行う(図7のステップS18参照)。具体的には、溶接工は、開先合せされたピース同士を溶接し、両者を接合する。
この際、溶接工は、開先合せされたピース同士の溶接の完了後、携帯端末20を用いて、溶接完了のデータ処理を実行する(図7のステップS19参照)。具体的には、このデータ処理が開始されると、まず、図9(a)に例示される実行画面ES2と同様の実行画面(図示せず)が表示部23に表示される。溶接工は、溶接が完了した日付(図14において「2023年9月6日」)を日付欄に入力すると共に、溶接を実行した自身の名前(図14において「D」)を担当者欄に入力する。
次に、溶接工は、ステータス欄を押下する。これにより、図9(b)に例示される実行画面ES3と同様の実行画面(図示せず)が表示部23に表示される。溶接工は、ステータスの一覧の中から、「配管溶接完了」を押下する。これにより、図14に例示される実行画面ES10のように、ステータス欄に「配管溶接完了」が入力される。
次に、溶接工は、図14に例示される実行画面ES10の溶接部位識別コードID欄の右に表示されている二次元コードのマークを押下する。これにより、読取部25を用いた読み取り処理が実行される。溶接工は、溶接した一組のピースに対応する溶接箇所に付与されている溶接部位識別コードCWに携帯端末20を向けて、読取部25によって溶接部位識別コードCWを読み取る。これにより、実行画面ES10の溶接部位識別コードID欄に溶接部位識別コードCW(図14において「SH000037」)が入力される。
その後、溶接工は、実行画面に表示されている送信ボタンを押下する。これにより、日付欄、担当者欄、ステータス欄、溶接部位識別コードID欄のそれぞれに入力された情報が、通信部22を介して、サーバ30に送信される。サーバ30は、携帯端末20から受信した各情報に基づいて、施工管理データD2の更新処理を行う。配管工がステップS18,S19の手順を繰り返すことで、そのたびごとに、サーバ30において施工管理データD2の更新処理が即時(リアルタイム)に行われる。以上により、配管の施工管理の処理が終了する。
[作用]
以上の例によれば、溶接部位識別コードCWには、個々の溶接部位識別コードCWに対応する溶接部位識別コードID(固有識別子)が保持されており、配管の溶接部位に関する情報が保持されていないので、複数の配管の溶接部位のうち任意の部位に順不同に(ランダムに)溶接部位識別コードCWを付与することができる。そのため、膨大な数の溶接部位識別コードCWの中から、溶接部位に対応するものを探し出す必要がない。また、溶接部位識別コードCWが溶接部位に付与された後に、溶接部位識別コードCW及び図面識別コードCDを携帯端末20によって読み取って、図面番号101と、溶接部位識別コードIDと、溶接部位を示す溶接番号とを対応づけている。そのため、これらの情報の紐付けが、現実の施工に即した正確なものとなる。したがって、簡易な手法で且つより正確な施工管理が可能となる。
以上の例によれば、溶接部位識別コードCWには、個々の溶接部位識別コードCWに対応する溶接部位識別コードID(固有識別子)が保持されており、配管の溶接部位に関する情報が保持されていないので、複数の配管の溶接部位のうち任意の部位に順不同に(ランダムに)溶接部位識別コードCWを付与することができる。そのため、膨大な数の溶接部位識別コードCWの中から、溶接部位に対応するものを探し出す必要がない。また、溶接部位識別コードCWが溶接部位に付与された後に、溶接部位識別コードCW及び図面識別コードCDを携帯端末20によって読み取って、図面番号101と、溶接部位識別コードIDと、溶接部位を示す溶接番号とを対応づけている。そのため、これらの情報の紐付けが、現実の施工に即した正確なものとなる。したがって、簡易な手法で且つより正確な施工管理が可能となる。
以上の例によれば、隣り合う一組のピースの開先合せの完了後に実行されるステップS17では、少なくとも、携帯端末20によって読み取られた図面識別コードCDが保持する図面番号101と、携帯端末20によって読み取られた溶接部位識別コードCWが保持する溶接部位識別コードIDと、携帯端末20から入力された溶接番号と、携帯端末20から入力された、開先合せが完了したことを示す情報とが対応づけられて、施工管理データD2としてサーバ30の記憶部33に記憶されうる。この場合、開先合せ完了の情報も施工管理データD2として、他の情報に紐付けられる。そのため、開先合せの進捗を、施工対象の配管ごとにリアルタイムで把握することが可能となる。
以上の例によれば、配管の溶接の完了後に実行されるステップS19では、少なくとも、携帯端末20によって読み取られた溶接部位識別コードCWが保持する溶接部位識別コードIDと、携帯端末20から入力された、溶接が完了したことを示す情報とが対応づけられて、施工管理データD2としてサーバ30の記憶部33に記憶されうる。この場合、溶接完了の情報も施工管理データD2として、他の情報に紐付けられる。そのため、溶接の進捗を、施工対象の配管ごとにリアルタイムで把握することが可能となる。
以上の例によれば、施工管理データD2は、表形式のデータベースでありうる。この場合、少なくとも、図面番号101と、溶接部位識別コードIDと、溶接番号との対応づけが表形式となることで、コンピュータや作業者がこれらの情報を容易且つ迅速に参照することが可能となる。
[変形例]
本明細書における開示はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特許請求の範囲及びその要旨を逸脱しない範囲において、以上の例に対して種々の省略、置換、変更などが行われてもよい。
本明細書における開示はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。特許請求の範囲及びその要旨を逸脱しない範囲において、以上の例に対して種々の省略、置換、変更などが行われてもよい。
(1)以上の例では、施工管理システム1が配管の施工管理に用いられていたが、他の工事の施工管理(例えば、配線の施工管理)などに用いられてもよい。
(2)以上の例では、配管の溶接部位に付与するための溶接部位識別コードを印刷して、当該溶接部位に貼り付けていたが、例えばレーザ加工などによって、溶接部位識別コードCWが配管に直接形成されてもよい。あるいは、配管の形成時に、溶接部位識別コードCWが外部から視認できるように、溶接部位識別コードCWが表記された部材が配管に埋め込まれてもよい。
(3)図15に例示されるように、施工管理データD1,D2が、施工管理データD3として一つの表に統合されていてもよい。すなわち、施工管理データD1,D2における情報が、一つの施工管理データD3で管理されてもよい。施工管理データD3において、施工管理データD1の情報に次いで施工管理データD2の情報が存在していてもよいし、その逆でもよいし、施工管理データD1の情報と施工管理データD2の情報とが順不同に混在していてもよい。
[他の例]
例1.施工管理方法の一例は、プラント設備を構成する複数の配管を施工するための配管スプール図に表記されている図面番号を識別して、図面番号に対応する図面識別コードを配管スプール図に付与する第1の工程であって、図面識別コードは、明模様と暗模様との組み合わせにより図面番号を保持するように構成された明暗模様(文字を除く)である、第1の工程と、複数の配管の溶接部位にそれぞれ、溶接部位識別コードを順不同に付与する第2の工程であって、溶接部位識別コードは、明模様と暗模様との組み合わせにより個々の溶接部位識別コードに対応する固有識別子を保持するように構成された明暗模様(文字を除く)である、第2の工程と、第1の工程及び第2の工程の後に、読取機によって読み取られた図面識別コードが保持する図面番号と、読取機によって読み取られた溶接部位識別コードが保持する固有識別子と、読取機を通じて入力された溶接番号とを対応づけて、施工管理データとして記憶部に記憶させる第3の工程であって、溶接番号は、配管スプール図に表記されている溶接部位を示す番号である、第3の工程とを含む。この場合、溶接部位識別コードには、個々の溶接部位識別コードに対応する固有識別子が保持されており、配管の溶接部位に関する情報が保持されていないので、複数の配管の溶接部位のうち任意の部位に順不同に(ランダムに)溶接部位識別コードを付与することができる。そのため、膨大な数の溶接部位識別コードの中から、溶接部位に対応するものを探し出す必要がない。また、溶接部位識別コードが溶接部位に付与された後に、溶接部位識別コード及び図面識別コードを読取機によって読み取って、図面番号と、固有識別子と、溶接部位を示す溶接番号とを対応づけている。そのため、これらの情報の紐付けが、現実の施工に即した正確なものとなる。したがって、例1の方法によれば、簡易な手法で且つより正確な施工管理が可能となる。
例1.施工管理方法の一例は、プラント設備を構成する複数の配管を施工するための配管スプール図に表記されている図面番号を識別して、図面番号に対応する図面識別コードを配管スプール図に付与する第1の工程であって、図面識別コードは、明模様と暗模様との組み合わせにより図面番号を保持するように構成された明暗模様(文字を除く)である、第1の工程と、複数の配管の溶接部位にそれぞれ、溶接部位識別コードを順不同に付与する第2の工程であって、溶接部位識別コードは、明模様と暗模様との組み合わせにより個々の溶接部位識別コードに対応する固有識別子を保持するように構成された明暗模様(文字を除く)である、第2の工程と、第1の工程及び第2の工程の後に、読取機によって読み取られた図面識別コードが保持する図面番号と、読取機によって読み取られた溶接部位識別コードが保持する固有識別子と、読取機を通じて入力された溶接番号とを対応づけて、施工管理データとして記憶部に記憶させる第3の工程であって、溶接番号は、配管スプール図に表記されている溶接部位を示す番号である、第3の工程とを含む。この場合、溶接部位識別コードには、個々の溶接部位識別コードに対応する固有識別子が保持されており、配管の溶接部位に関する情報が保持されていないので、複数の配管の溶接部位のうち任意の部位に順不同に(ランダムに)溶接部位識別コードを付与することができる。そのため、膨大な数の溶接部位識別コードの中から、溶接部位に対応するものを探し出す必要がない。また、溶接部位識別コードが溶接部位に付与された後に、溶接部位識別コード及び図面識別コードを読取機によって読み取って、図面番号と、固有識別子と、溶接部位を示す溶接番号とを対応づけている。そのため、これらの情報の紐付けが、現実の施工に即した正確なものとなる。したがって、例1の方法によれば、簡易な手法で且つより正確な施工管理が可能となる。
例2.例1の方法において、第3の工程は、複数の配管のうち少なくとも2つの配管の開先合せ後に実行され、読取機によって読み取られた図面識別コードが保持する図面番号と、読取機によって読み取られた溶接部位識別コードが保持する固有識別子と、読取機から入力された、溶接部位を示す溶接番号と、読取機から入力された、少なくとも2つの配管の開先合せが完了したことを示す情報とを対応づけて、施工管理データとして記憶部に記憶させることを含んでいてもよい。この場合、開先合せ完了の情報も施工管理データとして、他の情報に紐付けられる。そのため、開先合せの進捗を、施工対象の配管ごとにリアルタイムで把握することが可能となる。
例3.例1又は例2の方法において、第3の工程の後で且つ複数の配管のうち少なくとも2つの配管の溶接後に、読取機によって読み取られた溶接部位識別コードが保持する固有識別子と、読取機から入力された、少なくとも2つの配管の溶接が完了したことを示す情報とを対応づけて、施工管理データとして記憶部に記憶させる第4の工程をさらに含んでいてもよい。この場合、溶接完了の情報も施工管理データとして、他の情報に紐付けられる。そのため、溶接の進捗を、施工対象の配管ごとにリアルタイムで把握することが可能となる。
例4.例1~例3のいずれかの方法において、施工管理データは、表形式のデータベースであってもよい。この場合、少なくとも、図面番号と、固有識別子と、溶接番号との対応づけが表形式となることで、コンピュータや作業者がこれらの情報を容易且つ迅速に参照することが可能となる。
例5.施工管理装置の一例は、プラント設備を構成する複数の配管を施工するための配管スプール図に表記されている図面番号を識別して、図面番号に対応する図面識別コードを配管スプール図に付与するように構成されると共に、複数の配管の溶接部位にそれぞれ順不同に付与される溶接部位識別コードを生成するように構成された制御部を備える情報処理装置と、図面識別コードと、溶接部位識別コードとをそれぞれ読み取り可能に構成されると共に、溶接番号の作業者による入力を受け付け可能に構成された読取機と、読取機によって読み取られた図面識別コードが保持する図面番号と、読取機によって読み取られた溶接部位識別コードが保持する固有識別子と、読取機を通じて入力された溶接番号とを対応づけて、施工管理データとして記憶するように構成された記憶部とを備える。図面識別コードは、明模様と暗模様との組み合わせにより図面番号を保持するように構成された明暗模様(文字を除く)である。溶接部位識別コードは、明模様と暗模様との組み合わせにより個々の溶接部位識別コードに対応する固有識別子を保持するように構成された明暗模様(文字を除く)であり、溶接番号は、配管スプール図に表記されている溶接部位を示す番号である。この場合、例1の方法と同様の作用効果が得られる。
1…施工管理システム、10…情報処理装置、11…制御部、20…携帯端末(読取機)、24…記憶部、30…サーバ、33…記憶部、100…配管スプール図、101…図面番号、200…配管スプール図、CD…図面識別コード、CW…溶接部位識別コード、D1,D2…施工管理データ。
Claims (5)
- 情報処理装置が、プラント設備を構成する複数の配管を施工するための配管スプール図に表記されている図面番号を識別して、前記図面番号に対応する図面識別コードを前記配管スプール図に付与する第1の工程であって、前記図面識別コードは、明模様と暗模様との組み合わせにより前記図面番号を保持するように構成された明暗模様(文字を除く)である、第1の工程と、
前記複数の配管の溶接部位にそれぞれ、溶接部位識別コードを順不同に付与する第2の工程であって、前記溶接部位識別コードは、明模様と暗模様との組み合わせにより個々の溶接部位識別コードに対応する固有識別子を保持するように構成された明暗模様(文字を除く)である、第2の工程と、
前記第1の工程及び前記第2の工程の後に、制御部が、読取機によって読み取られた前記図面識別コードが保持する前記図面番号と、前記読取機によって読み取られた前記溶接部位識別コードが保持する前記固有識別子と、前記読取機を通じて入力された溶接番号とを対応づけて、施工管理データとして記憶部に記憶させる第3の工程であって、前記溶接番号は、前記配管スプール図に表記されている溶接部位を示す番号である、第3の工程とを含む、施工管理方法。 - 前記第3の工程は、前記複数の配管のうち少なくとも2つの配管の開先合せ後に実行され、前記制御部が、前記読取機によって読み取られた前記図面識別コードが保持する前記図面番号と、前記読取機によって読み取られた前記溶接部位識別コードが保持する前記固有識別子と、前記読取機から入力された、溶接部位を示す溶接番号と、前記読取機から入力された、前記少なくとも2つの配管の仮付け組み立てが完了したことを示す情報とを対応づけて、前記施工管理データとして前記記憶部に記憶させることを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記第3の工程の後で且つ前記複数の配管のうち少なくとも2つの配管の溶接後に、前記制御部が、前記読取機によって読み取られた前記溶接部位識別コードが保持する前記固有識別子と、前記読取機から入力された、前記少なくとも2つの配管の溶接が完了したことを示す情報とを対応づけて、前記施工管理データとして前記記憶部に記憶させる第4の工程をさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記施工管理データは、表形式のデータベースである、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
- プラント設備を構成する複数の配管を施工するための配管スプール図に表記されている図面番号を識別して、前記図面番号に対応する図面識別コードを前記配管スプール図に付与するように構成されると共に、前記複数の配管の溶接部位にそれぞれ順不同に付与される溶接部位識別コードを生成するように構成された制御部を備える情報処理装置と、
前記図面識別コードと、前記溶接部位識別コードとをそれぞれ読み取り可能に構成されると共に、溶接番号の作業者による入力を受け付け可能に構成された読取機と、
前記読取機によって読み取られた前記図面識別コードが保持する前記図面番号と、前記読取機によって読み取られた前記溶接部位識別コードが保持する固有識別子と、前記読取機を通じて入力された前記溶接番号とを対応づけて、施工管理データとして記憶するように構成された記憶部とを備え、
前記図面識別コードは、明模様と暗模様との組み合わせにより前記図面番号を保持するように構成された明暗模様(文字を除く)であり、
前記溶接部位識別コードは、明模様と暗模様との組み合わせにより個々の溶接部位識別コードに対応する前記固有識別子を保持するように構成された明暗模様(文字を除く)であり、
前記溶接番号は、前記配管スプール図に表記されている溶接部位を示す番号である、施工管理システム。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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