JP7509873B2 - データ管理装置、及びデータ管理方法 - Google Patents
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Description
この点、アプリケーションの開発を、パーソナルコンピュータ上で動作してデバイスの動作をエミュレートするデバイスエミュレータを利用して、効率的にアプリケーションを開発する技術が知られている。例えば、特許文献1参照。
換言すれば、開発したアプリケーションが対応する機器を全て揃えてテストすることは難しく、アプリケーション開発者が色々なテストデータを用意することは難しい。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るデータ管理装置1の機能構成を示す図である。
データ管理装置1は、工場内で利用される様々な機器2、及びアプリケーションを開発する機器2の製造メーカやサードパーティ等のコンピュータ3と通信接続されたサーバ等の情報処理装置である。
また、2以上の複数の制御装置、複数のロボット、複数のセンサ等が機器2としてデータ管理装置1と接続されてもよい。
また、制御装置の機器2は、工作機械を制御する数値制御装置(CNC)として説明するが、ロボットを制御するロボット制御装置でもよい。
また、2以上の複数のコンピュータ3がデータ管理装置1と接続されてもよい。
図2は、ロボットの正常系の時系列データの一例を示す図である。
図2に示すように、例えば、ロボットの機器2から複数の項目の時系列データが、所定のサンプリング周期毎に出力されて後述する入力部11に入力され、ロボットデータ21の記憶領域に順次記録されていく。この例では、キー情報となるロボットの機種名と制御プログラム名とともに、動作状態やアラーム情報等が記録されている。
また、この例では、装置番号「R001」で機種「modelA」のロボットの機器2が制御プログラム「PROG_001」を実行しワーク把持動作を行った場合における、制御プログラムの開始から終了までの間に当該ロボットから出力される各種項目の時系列データが500msec周期で記録されている。図2の時系列データは、例えば、データ属性が装置番号「R001」、機種「modelA」、プログラム「PROG_001」、状態「正常系」とするファイル名「data001」のテストデータとして、ロボットデータ21に格納される。
図3は、ロボットの異常系の時系列データの一例を示す図である。
図3に示すように、例えば、装置番号「R001」で機種「modelA」のロボットの機器2に、ワーク把持動作中に停止しpower offのアラーム情報を出力する制御プログラム「PROG_001-e」を実行させることで、制御プログラムの開始から停止するまでの間に当該ロボットから出力される各種項目の時系列データが500msec周期で記録されている。この例では、サンプリング3のアラーム情報に異常を示すアラーム番号「1」とアラームメッセージ「power off」が記録されている。図3の時系列データは、例えば、データ属性が装置番号「R001」、機種「modelA」、プログラム「PROG_001-e」、状態「異常系」とするファイル名「data001-e」のテストデータとして、ロボットデータ21に格納される。
同様に、図示しないが、装置番号「R001」で機種「modelA」のロボットの機器2が異常系の制御プログラム「PROG_001-e」に換えて、異常系のワークセット動作を行う制御プログラム「PROG_002-e」を実行する場合には、データ管理装置1は、制御プログラムの開始から停止するまでの間に当該ロボットから出力される各種項目の時系列データを、500msec等の所定のサンプリング周期で記録するようにしてもよい。この場合、データ管理装置1は、時系列データを、データ属性が装置番号「R001」、機種「modelA」、プログラム「PROG_002-e」、状態「異常系」とするファイル名「data002-e」のテストデータとして、ロボットデータ21に格納することができる。
また、装置番号「R001」で機種「modelA」のロボットの機器2にn個の異常系の制御プログラムをそれぞれ実行させることで、データ管理装置1は、ロボットデータ21に、ロボットから出力されたn個の異常系の時系列データをファイル名「data001-e」から「data00n-e」として格納するようにしてもよい。この場合、データ管理装置1は、記憶部20に、正常系の場合と同様に、n個の異常系の制御プログラムと、対応するn個の異常系の時系列データのファイル名と、を対応付けした異常系ロボットデータテーブル(図示しない)を記憶することができる。
図4は、制御装置の正常系の時系列データの一例を示す図である。
図4に示すように、例えば、制御装置の機器2から複数の項目の時系列データが、所定のサンプリング周期毎に出力されて後述する入力部11に入力され、CNCデータ22に順次記録されていく。この例では、キー情報となる制御装置の機種名と加工プログラム名とともに、動作状態やアラーム情報等が記録されている。
図4の時系列データは、データ属性が装置番号「C001」、機種「seriesA-1」、プログラム「1001」、状態「正常系」とするデータ名「data1001」のテストデータとして、CNCデータ22に格納することができる。
同様に、図示しないが、装置番号「C001」で機種「seriesA-1」の制御装置の機器2にm個(例えば、100個)の正常系の加工プログラムをそれぞれ実行させることで、データ管理装置1は、CNCデータ22に、制御装置から出力されるm個の正常系の時系列データをファイル名「data1001」から「data100m」として格納するようにしてもよい。また、図示しないが、装置番号「C001」で機種「seriesA-1」の制御装置の機器2にm個の異常系の加工プログラムをそれぞれ実行させることで、データ管理装置1は、CNCデータ22に、制御装置によるm個の異常系の時系列データをファイル名「data1001-e」から「data100m-e」として格納するようにしてもよい。なお、mは2以上の整数である。
この場合、データ管理装置1は、記憶部20に、m個の正常系の加工プログラムと、対応するm個の正常系の時系列データのファイル名と、を対応付けした正常系CNCデータテーブル(図示しない)を記憶することができる。また、データ管理装置1は、記憶部20に、m個の異常系の加工プログラムと、対応するm個の異常系の時系列データのファイル名と、を対応付けした異常系CNCデータテーブル(図示しない)を記憶することができる。
図5は、センサの時系列データの一例を示す図である。
図5に示すように、例えば、工作機械等に配置されたセンサの機器2により検出された振動、温度等の複数の項目の時系列データが、所定のサンプリング周期毎に出力されて後述する入力部11に入力され、センサデータ23に順次記録されていく。
図1に示すデータ管理装置1の制御部10は、CPU(Central Processing Unit)、ROM、RAM、CMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)メモリ等を有し、これらはバスを介して相互に通信可能に構成される、当業者にとって公知のものである。
CPUはデータ管理装置1を全体的に制御するプロセッサである。CPUは、ROMに格納されたシステムプログラム及びアプリケーションプログラムを、バスを介して読み出し、前記システムプログラム及びアプリケーションプログラムに従ってデータ管理装置1全体を制御する。これにより、図1に示すように、制御部10が、入力部11、編集部12、通信制御部13、及び通信部14の機能を実現するように構成される。RAMには一時的な計算データや表示データ等の各種データが格納される。また、CMOSメモリは図示しないバッテリでバックアップされ、データ管理装置1の電源がオフされても記憶状態が保持される不揮発性メモリとして構成される。
ロボットデータ21、CNCデータ22、及びセンサデータ23に記憶されるテストデータは、一定の周期で機器2のそれぞれからポーリングにより取得されてもよいし、個別の周期で取得されてもよい。あるいは、特定のイベントの発生に応じて不定期に機器2からデータが送信されてもよい。
また、機器2がOPC UA(登録商標)やMTConnect(登録商標)等のプロトコルに準拠している場合、入力部11は、ソフトウェアにより所定のデータフォーマットで時系列データを入力することができる。通信インタフェースは有線には限られず、例えば無線LANによりデータ管理装置1と機器2とが接続されてもよい。
以下、編集部12の動作について、(1)工程用の編集ツールを用いて新たにテストデータを作成する場合、(2)編集ツールを用いて負荷試験用等のテストデータを作成する場合、(3)編集ツールを用いて所望のテストデータを作成する場合、及び(4)編集ツールを用いてテストデータのパラメータを変更する場合について説明する。なお、以下では、機器2がロボットの場合について説明するが、制御装置、センサ、及びそれらの組合せについても同様である。
図6は、編集ツールの設定画面の一例を示す図である。
図6に示すように、編集部12は、例えば、コンピュータ3から1つのロボットの機器2でワーク把持動作、ワークセット動作、及びねじ締付動作の3工程を実行するラインのテストデータの要求を受け付けた場合、編集ツールの設定画面(工程用)をコンピュータ3に含まれる液晶ディスプレイ等の表示装置(図示しない)に表示する。
例えば、コンピュータ3がユーザの入力操作に基づいて工程1から工程3それぞれにおいて機種「modelA」のロボットを選択した場合、編集部12は、選択された機種「modelA」をキー情報にして記憶部20に記憶されるデータを検索することで装置番号とデータとの候補を特定してもよい。コンピュータ3は、図6の編集ツールの設定画面(工程用)において、ユーザの入力操作に基づいて各工程を行う1つのロボットとして装置番号「R001」を選択してもよい。また、コンピュータ3は、ユーザの入力操作に基づいて、ワーク把持動作、ワークセット動作、及びねじ締付動作の各工程のテストデータとして、正常系のテストデータ「data001」、「data002」、「data003」をそれぞれ選択してもよい。
そして、コンピュータ3は、編集ツールの設定画面(工程用)の「保存」ボタンAがユーザにより押下された場合、編集ツールの設定画面に設定された設定内容を含む信号を、データ管理装置1に送信する。
通信制御部13は、コンピュータ3からの要求に基づいて、作成された新たなテストデータを記憶部20から取得し、要求された新たなテストデータをコンピュータ3に送信制御する。そして、通信部14は、通信制御部13の送信制御に基づいて、要求されたテストデータをOPC UA(登録商標)やMTConnect(登録商標)等の機器2が準拠するプロトコルに変換し、コンピュータ3に送信する。
これにより、コンピュータ3は、1つのロボットの機器2でワーク把持動作、ワークセット動作、及びねじ締付動作の3工程を実行するラインにおける、アプリケーション30の動作確認やデバッグ等を行うことができる。
図7は、新たな異常系のテストデータを作成するための編集ツールの設定画面の一例を示す図である。
図8は、正常系と異常系とが組み合わさった新たなテストデータを作成するための編集ツールの設定画面の一例を示す図である。
そうすることで、1つのロボットに異常系の動作を繰り返し動作させたり、複数のロボットに異常系の動作をさせたりすることができ、普段できないようなテストデータを作成することができる。
ステップS1において、コンピュータ3は、ユーザの入力操作に基づいて、コンピュータ3の表示装置(図示しない)に表示された編集ツールの設定画面(工程用)に工程数を入力する。
例えば、3つのロボットの機器2(装置番号「R001」、「R002」、「R003」)がそれぞれ制御プログラム「PROG_001」、「PROG_010」、「PROG_030」を実行するラインの工程がある場合、編集部12は、ファイル名「data001」、「data010」、「data030」のテストデータを組み合わせることにより、当該ラインの工程を想定したテストデータを作成することができる。
図10は、編集ツールの設定画面の一例を示す図である。
なお、図10の編集ツールの設定画面には、例えば、工程の繰り返し回数の設定項目が追加されている。この場合、編集部12は、組み合わせたファイル名「data001」、「data010」、「data030」のテストデータから、各工程の所要時間が分かる。
図11は、3つのロボットの機器2それぞれが稼働する各工程の時系列の一例を示す図である。
図11に示すように、編集部12は、例えば、各工程の所要時間に基づいて、時刻t1に投入したワークに対する工程1の作業が完了した時刻t2に次のワークを投入した場合、工程2の作業が完了するまでの時刻t3から時刻t4において滞留する時間が発生することを検知する。この場合、編集部12は、図10に示すように、編集ツールの設定画面に滞留が発生するメッセージ及び/又は滞留時間を表示してもよい。
このように、編集部12は、組み合わせるテストデータの各工程の所要時間から、工程間で滞留が発生するかどうかをチェックすることができる。
なお、図12に示す編集処理において、ステップS11からステップS15、及びステップS20の処理は、図9のステップS1からステップS5、及びステップS6と同様であり、説明は省略する。
以上、工程用の編集ツールを用いて新たにテストデータを作成する場合について説明した。
図13は、編集ツールの設定画面の一例を示す図である。
図13に示すように、編集部12は、例えば、100個等の多数のロボットの機器2を同時に接続してもアプリケーション30が正常に処理できるかを確認するため、コンピュータ3からアプリケーション30の負荷試験用のテストデータの要求を受け付けた場合、編集ツールの設定画面(装置用)をコンピュータ3の表示装置(図示しない)に表示する。
例えば、コンピュータ3がユーザの入力操作に基づいて機種「modelA」のロボットを選択した場合、編集部12は、選択された機種「modelA」をキー情報にして記憶部20に記憶されるデータを検索することで装置番号とデータとの候補を特定してもよい。コンピュータ3は、図13の編集ツールの設定画面(装置用)において、ユーザの入力操作に基づき各ロボットの装置番号を「R001」から「R100」を選択してもよい。また、コンピュータ3は、ユーザの入力操作に基づいて、各ロボットに動作させる正常系のテストデータとして、テストデータ「data011」を選択してもよい。
そして、コンピュータ3は、編集ツールの設定画面(装置用)の「保存」ボタンAがユーザにより押下された場合、編集ツールの設定画面に設定された設定内容を含む信号を、データ管理装置1に送信する。
通信制御部13は、コンピュータ3からの要求に基づいて、作成された新たなテストデータを記憶部20から取得し、要求された新たなテストデータをコンピュータ3に送信制御する。そして、通信部14は、通信制御部13の送信制御に基づいて、要求されたテストデータをOPC UA(登録商標)やMTConnect(登録商標)等の機器2が準拠するプロトコルに変換し、コンピュータ3に送信する。
これにより、コンピュータ3は、100個のロボットの機器2を繋いで動作させる負荷試験のアプリケーション30のテストを行うことができる。
図14は、編集ツールの設定画面の一例を示す図である。
図14に示すように、編集部12は、例えば、100個のロボットの機器2のうち一部の機器2のテストデータに異常系のテストデータとする新たなテストデータを作成してもよい。図14では、機種「modelA」の装置番号「R001」、「R002」の機器2のテストデータとして異常系のテストデータ「data011-e」が選択されるようにしてもよい。
また、編集部12は、機種「modelA」で装置番号「R001」から装置番号「R100」のファイル名「data011」のテストデータを記憶部20からそれぞれ読み出したが、これに限定されない。例えば、編集部12は、機種「modelA」で装置番号「R001」である1つのロボットの機器2のファイル名「data011」のテストデータを記憶部20から読み出し、読み出したテストデータを残り99個の機種「modelA」で装置番号「R002」から装置番号「R100」ぞれぞれのロボットの機器2のテストデータとしてコピーしてもよい。そして、編集部12は、100個のロボットの機器2のテストデータを1つに組み合わせた新たなテストデータを作成し、記憶部20に記憶してもよい。
以上、編集ツールを用いて負荷試験用等のテストデータを作成する場合について説明した。
編集部12は、記憶部20に記憶されるテストデータのうち、コンピュータ3からの要求に応じてテストデータの一部を切り出して新たなテストデータを作成してもよい。
以下、ロボットの軸の減速機の劣化レベルを診断する減速機診断を行うアプリケーション30の場合について説明するが、減速機診断以外のアプリケーションについても同様である。
なお、図16の劣化レベルに基づく減速機診断のアプリケーション30では、劣化レベルが「4」以上の場合、減速機に異常があると判定して当該異常を知らせるアラートを出力し、劣化レベルが「10」以上の場合、減速機が壊れたと判定して破損を知らせるアラートを出力する。
具体的には、編集部12は、コンピュータ3から減速機診断のアプリケーション30に対するテストデータの要求を受け付けた場合、図17Aに示す日時欄及び劣化レベル欄を有する減速機診断の時系列データとともに、図17Bに示す編集ツールの設定画面をコンピュータ3の表示装置(図示しない)に表示する。なお、図17Aの時系列データは、図16と同じである。
例えば、コンピュータ3がユーザの入力操作に基づいて図17Bの編集ツールにおいて診断対象の種類として「減速機診断」を選択した場合、編集部12は、選択された「減速機診断」をキー情報にして記憶部20に記憶される劣化レベルを検索することで日時及び劣化レベルの候補を特定してもよい。そして、コンピュータ3は、データ管理装置1から劣化レベルの時系列データを取得し、図17Aに示すように、取得した時系列データの日付欄と劣化レベル欄とを表示してもよい。コンピュータ3は、例えば、劣化レベルが「4」以上の場合に減速機診断のアプリケーション30が異常を示すアラートを出力するか否かをテストするために、ユーザの入力操作に基づいて、図17Bの編集ツールで「2019年2月5日10:00」の日時が選択された場合、劣化レベル欄に「4.2」と表示してもよい。
そして、コンピュータ3は、編集ツールの「別データとして保存」ボタンA1がユーザにより押下された場合、編集ツールの設定画面に設定された設定内容を含む信号を、データ管理装置1に送信する。
通信制御部13は、コンピュータ3からの要求に基づいて、作成された新たなテストデータを記憶部20から取得し、要求された新たなテストデータをコンピュータ3に送信制御する。そして、通信部14は、通信制御部13の送信制御に基づいて、要求されたテストデータをOPC UA(登録商標)やMTConnect(登録商標)等の機器2が準拠するプロトコルに変換し、コンピュータ3に送信する。
これにより、コンピュータ3は、劣化レベルが「4」以上の場合に減速機診断のアプリケーション30が異常を示すアラートを出力するか否か、すなわち減速機診断のアプリケーション30が設計通りに動作するか否かをテストすることができる。
なお、編集部12は、減速機診断の時系列データを劣化レベル(例えば、「4」以上)で検索し、日時「2019年2月5日10:00」の劣化レベルのデータを編集ツールに表示してもよい。
例えば、劣化レベルが「3」以上の期間を切り出したテストデータを使用して、劣化レベルが「4」以上になるとメールを送信するアプリケーションの機能をテストすることができる。
図19は、編集ツールの設定画面の一例を示す図である。
図19に示すように、編集部12は、コンピュータ3から減速機診断のアプリケーション30に対するテストデータの要求を受け付けた場合、図17Aの日時欄及び劣化レベル欄を有する時系列データとともに、編集ツールの設定画面をコンピュータ3の表示装置(図示しない)に表示するようにしてもよい。
例えば、コンピュータ3がユーザの入力操作に基づいて図19の編集ツールにおいて診断対象の種類として「減速機診断(期間指定)」を選択した場合、編集部12は、選択された「減速機診断(期間指定)」をキー情報にして記憶部20に記憶される劣化レベルを検索することで日時及び劣化レベルの候補を特定してもよい。コンピュータ3は、コンピュータ3の表示装置(図示しない)に、図17Aに示すように、時系列データの日付欄と劣化レベル欄とを表示するともに、図19に示すように、開始日時欄、開始日時の劣化レベル欄、終了日時欄、及び終了日時の劣化レベル欄を含む編集ツールを表示してもよい。コンピュータ3は、ユーザの入力操作に基づいて、開始日時欄で「2019年1月29日10:00」を選択し、終了日時欄で「2019年2月5日10:00」を選択する。これにより、開始日時の劣化レベル欄は「3」と表示され、終了日時の劣化レベル欄は「4.2」と表示される。
そして、コンピュータ3は、編集ツールの「別データとして保存」ボタンA1がユーザにより押下された場合、編集ツールの設定画面に設定された設定内容を含む信号を、データ管理装置1に送信する。
なお、図20に示す編集処理において、ステップS51及びステップS52の処理は、図18のステップS41及びステップS42と同様であり、説明は省略する。
以上、編集ツールを用いて所望のテストデータを作成する場合について説明した。
例えば、図16に示すように、劣化レベルの時系列データは、減速機に異常があると判定される「4」以上になることがあっても、減速機が壊れたと判定される「10」以上になることはあまりない。このため、コンピュータ3は、劣化レベルが「10」以上の場合に減速機診断のアプリケーション30が減速機の破損を示すアラートを出力するか否かをテストすることが難しい。
そこで、編集部12は、コンピュータ3からの要求に基づいて記憶部20に記憶されるテストデータの一部を切り出し、切り出したテストデータのパラメータ、例えば劣化レベルを「10」以上に変更して新たなテストデータを作成する。
以下、ロボットの軸の減速機の劣化レベルを診断する減速機診断を行うアプリケーション30の場合について説明するが、減速機診断以外のアプリケーションについても同様である。
図21Aに示すように、編集部12は、コンピュータ3から減速機診断のアプリケーション30に対するテストデータの要求を受け付けた場合、コンピュータ3の表示装置(図示しない)に、図17Aの時系列データの日時欄及び劣化レベル欄を表示するとともに、図21Aの編集ツールの設定画面を表示する。
例えば、コンピュータ3がユーザの入力操作に基づいて図21Aの編集ツールにおいて診断対象の種類として「減速機診断」が選択された場合、編集部12は、選択された「減速機診断」をキー情報にして記憶部20に記憶される劣化レベルを検索することで日時及び劣化レベルの候補を特定してもよい。そして、コンピュータ3は、データ管理装置1から劣化レベルの時系列データを取得し、図17Aに示すように、取得した時系列データの日付欄と劣化レベル欄とを表示してもよい。コンピュータ3は、劣化レベルが「10」以上の場合に減速機診断のアプリケーション30が減速機の破損を示すアラートを出力するか否かをテストするために、ユーザの入力操作に基づいて、例えば図21Aの編集ツールで「2019年2月5日10:00」の日時が選択された場合、劣化レベル欄に「4.2」と表示することができる。
例えば、コンピュータ3は、ユーザの入力操作に基づいて、図21Aの編集ツールにおいて劣化レベル欄の劣化レベルが「10.2」に変更され、「別データとして保存」ボタンA3がユーザにより押下された場合、図21Bに示すように、編集ツールにおいて変更日時の入力欄、及び「保存」ボタンA4を表示する。コンピュータ3は、ユーザの入力操作に基づいて、例えば、変更日時の入力欄に「2020年2月5日10:00」が入力され、「保存」ボタンA4がユーザにより押下された場合、図21Bの編集ツールの設定画面に設定された設定内容を含む信号を、データ管理装置1に送信する。
通信制御部13は、コンピュータ3からの要求に基づいて、作成された新たなテストデータを記憶部20から取得し、要求された新たなテストデータをコンピュータ3に送信制御する。そして、通信部14は、通信制御部13の送信制御に基づいて、要求されたテストデータをOPC UA(登録商標)やMTConnect(登録商標)等の機器2が準拠するプロトコルに変換し、コンピュータ3に送信する。
これにより、コンピュータ3は、劣化レベルが「10」以上の場合に減速機診断のアプリケーション30が減速機の破損を示すアラートを出力するか否か、すなわち減速機診断のアプリケーション30が設計通りに動作するか否かをテストすることができる。
なお、図22に示す編集処理において、ステップS61からステップS64の処理は、図18のステップS41からステップS44と同様であり、説明は省略する。
以上、編集ツールを用いてテストデータのパラメータを変更する場合について説明した。
本実施形態に係るデータ管理装置1の処理に係る動作について説明する。
図23は、データ管理装置1の処理について説明するフローチャートである。
これにより、データ管理装置1は、アプリケーション30をテストするための様々な機器のテストデータを提供することができる。そして、コンピュータ3は、アプリケーション30のテストを行うことができる。
以上、第1実施形態について説明した。
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、データ管理装置1は、第1実施形態の機能に加えて、コンピュータ3から要求された送信間隔又は送信時刻に基づいて要求されたテストデータの送信制御を行う。
こうすることで、アプリケーションが対象とする機器の仕様と同様の条件でアプリケーションをテストすることができる。
以下に、第2実施形態について説明する。
図24に示すように、第2実施形態に係るデータ管理装置1は、制御部10a、及び記憶部20を有する。
記憶部20は、第1実施形態の記憶部20と同様に、ロボットデータ21、CNCデータ22、及びセンサデータ23を有する。
入力部11、編集部12、及び通信部14は、第1実施形態における入力部11、編集部12、及び通信部14と同等の機能を有する。
また、第2実施形態に係る通信制御部13aは、(1)テストデータ作成時のタイムスタンプを現在時刻に変換して要求されたテストデータを送信制御する、あるいは(2)コンピュータ3から要求された送信間隔で要求されたテストデータを送信制御する。
以下、それぞれの場合の通信制御部13aの動作について説明する。
図25は、送信ツールの設定画面の一例を示す図である。
図25に示すように、通信制御部13aは、例えば、コンピュータ3からテストデータの送信指示を受け付けた場合、送信ツールの設定画面をコンピュータ3の表示装置(図示しない)に表示する。コンピュータ3は、ユーザの入力操作に基づいて、図25の送信ツールにおいて送信対象の機器2の種類として「ロボット」が選択された場合、通信制御部13aは、選択された「ロボット」をキー情報にして記憶部20に記憶されるテストデータを検索することで送信するテストデータの候補を特定する。そして、コンピュータ3は、ユーザの入力操作に基づいて、図25の送信ツールの設定画面において、例えば、図2のファイル名「data001」のテストデータを選択してもよい。
コンピュータ3は、送信ツールの設定画面の「送信」ボタンA5がユーザにより押下された場合、送信ツールの設定画面に設定された設定内容を含む信号を、データ管理装置1に送信する。
通信部14は、通信制御部13の送信制御に基づいて、要求されたテストデータをOPC UA(登録商標)やMTConnect(登録商標)等の機器2が準拠するプロトコルに変換し、コンピュータ3に送信する。
これにより、過去に作成したテストデータを現在のデータとして使うことができ、あたかも接続した機器2からリアルタイムで送信されたデータのように使うことができる。
以上、テストデータ作成時のタイムスタンプを現在時刻に変換して要求されたテストデータを送信制御する場合について説明した。
図27は、送信ツールの設定画面の一例を示す図である。
図27に示すように、通信制御部13aは、例えば、コンピュータ3からテストデータの送信間隔変更指示を受け付けた場合、送信ツールの設定画面をコンピュータ3の表示装置(図示しない)に表示する。コンピュータ3は、ユーザの入力操作に基づいて、図27の送信ツールにおいて送信対象の機器2の種類として「センサ」が選択された場合、通信制御部13aは、選択された「センサ」をキー情報にして記憶部20に記憶されるテストデータを検索することで送信するテストデータの候補を特定する。そして、コンピュータ3は、ユーザの入力操作に基づいて、図27の送信ツールの設定画面において、例えば、図5のテストデータ(例えば、ファイル名「data2001」)を選択してもよい。また、コンピュータ3は、ユーザの入力操作に基づいて、図27の送信ツールの設定画面において、選択したテストデータの送信間隔を「1sec」等に選択する。
コンピュータ3は、送信ツールの設定画面の「送信」ボタンA5がユーザにより押下された場合、送信ツールの設定画面に設定された設定内容を含む信号を、データ管理装置1に送信する。
通信部14は、通信制御部13の送信制御に基づいて、要求されたテストデータをOPC UA(登録商標)やMTConnect(登録商標)等の機器2が準拠するプロトコルに変換し、コンピュータ3に送信する。
これにより、過去に作成したテストデータを現在のデータとして使うことができ、あたかも接続した機器2からリアルタイムで送信されたデータのように使うことができる。さらに、時間を短縮してアプリケーションの動作をテストすることができる。
なお、図28に示す送信処理において、ステップS91からステップS93、ステップS95、及びステップS97の処理は、図26のステップS81からステップS83、ステップS84、及びステップS86と同様であり、説明は省略する。
以上、コンピュータ3から要求された送信間隔でテストデータを送信制御する場合について説明した。
これにより、データ管理装置1は、アプリケーション30をテストするための様々な機器のテストデータを提供することができる。そして、データ管理装置1は、過去に作成したテストデータを現在のデータとしてコンピュータ3のユーザに使用させることができ、あたかも接続した機器2からリアルタイムで送信されたデータのように使用させることができる。
以上、第2実施形態について説明した。
第2実施形態では、データ管理装置1の通信制御部13aがコンピュータ3からの要求に応じてテストデータのタイムスタンプを現在時刻に合わせて変換してテストデータをコンピュータ3に送信制御したり、要求された送信間隔でテストデータをコンピュータ3に送信制御したが、これに限定されない。例えば、データ管理装置1の編集部12は、コンピュータ3からテストデータのタイムスタンプの変更指示を受け付けた場合、テストデータのタイムスタンプを編集して送信時刻を設定し、通信制御部13aは、設定された送信時刻になるとテストデータをコンピュータ3に送信してもよい。
図29Aは、編集ツールの設定画面の一例を示す図である。図29Bは、選択したテストデータのタイムスタンプの一覧を含む編集ツールの設定画面の一例を示す図である。図29Cは、選択したテストデータのタイムスタンプの編集後の編集ツールの設定画面の一例を示す図である。
図29Aに示すように、編集部12は、コンピュータ3からテストデータのタイムスタンプの変更指示を受け付けた場合、編集ツールの設定画面をコンピュータ3の表示装置(図示しない)に表示する。コンピュータ3は、ユーザの入力操作に基づいて、図29Aの編集ツールにおいて編集対象の機器2の種類として「ロボット」が選択された場合、編集部12は、選択された「ロボット」をキー情報にして記憶部20に記憶されるテストデータを検索することで編集するテストデータの候補を特定する。そして、コンピュータ3は、ユーザの入力操作に基づいて、図29Aの編集ツールの設定画面において、例えば、図2のテストデータのファイル名「data001」を選択してもよい。そして、コンピュータ3は、図29Bに示すように、選択したテストデータのタイムスタンプの一覧を編集ツールの画面に表示する。
例えば、工場のシフトに合わせて時刻を設定したり、うるう年等の特殊条件の日時に設定したりすることができ、工場等の実際の現場における作業環境に応じて、アプリケーション30の動作をテストすることができる。
通信制御部13aは、新たなテストデータの変更されたタイムスタンプの時刻に基づいて、当該テストデータをコンピュータ3に送信制御する。
通信部14は、通信制御部13の送信制御に基づいて、要求されたテストデータをOPC UA(登録商標)やMTConnect(登録商標)等の機器2が準拠するプロトコルに変換し、コンピュータ3に送信する。
これにより、過去に作成したテストデータをユーザが未来を含む自由に設定した時刻のデータとして使うことができ、あたかも接続した機器2から送信されたデータのように使うことができる。
第1実施形態、第2実施形態、及び第2実施形態の変形例では、データ管理装置1は、コンピュータ3と異なる装置として例示したが、データ管理装置1の一部又は全部の機能を、コンピュータ3が備えるようにしてもよい。
あるいは、データ管理装置1の制御部10、及び記憶部20の一部又は全部を、例えば、サーバが備えるようにしてもよい。また、クラウド上で仮想サーバ機能等を利用して、データ管理装置1の各機能を実現してもよい。
さらに、データ管理装置1は、データ管理装置1の各機能を適宜複数のサーバに分散される、分散処理システムとしてもよい。
このデータ管理装置1によれば、アプリケーション30をテストするための様々な機器のテストデータを提供することができる。
そうすることで、データ管理装置1は、複数の工程のテストデータを組み合わせて新たなテストデータを作成することができる。また、データ管理装置1は、テストデータのタイムスタンプを編集することで、過去に作成したテストデータをユーザが未来を含む自由に設定した時刻のデータとして使うことができ、あたかも接続した機器2から送信されたデータのように使うことができる。
そうすることで、データ管理装置1は、過去に作成したテストデータを現在のデータとして使うことができ、あたかも接続した機器2からリアルタイムで送信されたデータのように使うことができる。
このデータ管理方法によれば、(1)と同様の効果を奏することができる。
そうすることで、(2)と同様の効果を奏することができる。
そうすることで、(3)と同様の効果を奏することができる。
10、10a 制御部
11 入力部
12 編集部
13、13a 通信制御部
14 通信部
20 記憶部
21 ロボットデータ
22 CNCデータ
23 センサデータ
2 機器
3 コンピュータ
Claims (6)
- 少なくとも工作機械、射出成形機、産業用ロボットを含む産業機械、前記産業機械に配置されるセンサ、前記産業機械を制御する制御装置、搬送車、コンベアを含む周辺機器のいずれかの機器から正常系又は異常系のプログラムの実行に応じて出力される複数の動作それぞれのデータを入力する入力部と、
前記入力部により入力された前記複数の動作それぞれのデータを前記機器における複数の動作それぞれの実行に対応するテストデータとして記憶する記憶部と、
外部装置から前記複数の動作のうち2以上の動作を組み合わせた前記機器のテストデータが要求されると、前記記憶部に記憶された前記2以上の動作のテストデータを組み合わせて要求されたテストデータとして編集して前記記憶部に記憶する編集部と、
要求されたテストデータを前記記憶部から取得し、要求されたテストデータを前記外部装置に送信制御する通信制御部と、
前記通信制御部の送信制御に基づいて、要求されたテストデータを前記外部装置に送信する通信部と、
を備えるデータ管理装置。 - 少なくとも工作機械、射出成形機、産業用ロボットを含む産業機械、前記産業機械に配置されるセンサ、前記産業機械を制御する制御装置、搬送車、コンベアを含む周辺機器のいずれかを含む複数の機器それぞれから正常系又は異常系のプログラムの実行に応じて出力されるデータを入力する入力部と、
前記入力部により入力された前記複数の機器それぞれのデータを前記複数の機器それぞれのテストデータとして記憶する記憶部と、
外部装置から前記複数の機器が同時に動作した場合のテストデータが要求されると、前記記憶部に記憶された前記複数の機器のテストデータを組み合わせて要求されたテストデータとして編集して前記記憶部に記憶する編集部と、
要求されたテストデータを前記記憶部から取得し、要求されたテストデータを前記外部装置に送信制御する通信制御部と、
前記通信制御部の送信制御に基づいて、要求されたテストデータを前記外部装置に送信する通信部と、
を備えるデータ管理装置。 - 前記通信制御部は、前記外部装置から要求された送信間隔又は送信時刻に基づいて要求されたテストデータの送信制御を行う、請求項1又は請求項2に記載のデータ管理装置。
- 少なくとも工作機械、射出成形機、産業用ロボットを含む産業機械、前記産業機械に配置されるセンサ、前記産業機械を制御する制御装置、搬送車、コンベアを含む周辺機器のいずれかの機器から正常系又は異常系のプログラムの実行に応じて出力される複数の動作それぞれのデータを入力し、
入力された前記複数の動作それぞれのデータを前記機器における複数の動作それぞれの実行に対応するテストデータとして記憶部に記憶し、
外部装置から前記複数の動作のうち2以上の動作を組み合わせた前記機器のテストデータが要求されると、前記記憶部に記憶された前記2以上の動作のテストデータを組み合わせて要求されたテストデータとして編集して前記記憶部に記憶し、
要求されたテストデータを前記記憶部から取得し、要求されたテストデータを前記外部装置に送信制御し、
前記送信制御に基づいて、要求されたテストデータを前記外部装置に送信する、
データ管理方法。 - 少なくとも工作機械、射出成形機、産業用ロボットを含む産業機械、前記産業機械に配置されるセンサ、前記産業機械を制御する制御装置、搬送車、コンベアを含む周辺機器のいずれかを含む複数の機器それぞれから正常系又は異常系のプログラムの実行に応じて出力されるデータを入力し、
入力された前記複数の機器それぞれのデータを前記複数の機器それぞれのテストデータとして記憶部に記憶し、
外部装置から前記複数の機器が同時に動作した場合のテストデータが要求されると、前記記憶部に記憶された前記複数の機器のテストデータを組み合わせて要求されたテストデータとして編集して前記記憶部に記憶し、
要求されたテストデータを前記記憶部から取得し、要求されたテストデータを前記外部装置に送信制御し、
前記送信制御に基づいて、要求されたテストデータを前記外部装置に送信する、
データ管理方法。 - 前記外部装置から要求された送信間隔又は送信時刻に基づいて要求されたテストデータの送信制御を行う、請求項4又は請求項5に記載のデータ管理方法。
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