JP7508872B2 - スピーカシステムおよび車両ドア - Google Patents

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Description

本開示は、スピーカシステムおよび車両ドアに関する。
外部に接するアウタパネルと、車室側に設けられるドアトリムと、アウタパネルとドアトリムとの間に設けられるインナパネルとにより構成される車両ドアが知られている。例えば特許文献1には、このような車両ドアのインナパネルにスピーカが取り付けられたスピーカシステムが開示されている。
特許4989763号公報
従来のスピーカシステムにおいては、ドアトリムの剛性を向上させるために、ドアトリムの剛性が低い部分にリブが設けられることが一般的である。しかし、従来のスピーカシステムでは、ドアトリムにリブが設けられることでドアトリムの剛性は向上するが、特定の共振周波数でドアトリムが振動し、副次的な鳴動が発生する場合がある。このため、スピーカから放音される音響の品質が低下するおそれがある。
本開示は、上記した事情に鑑みてなされたものであって、スピーカから放音される音響の品質が低下することが抑制されたスピーカシステムと当該スピーカシステムを備える車両ドアを提供することを解決課題の一つとする。
上記課題を解決するために、本開示の一態様に係るスピーカシステムは、車両ドアにおいて外部と接する第1パネルと、開口部を有し、前記車両ドアにおいて車室側に設けられた第2パネルと、前記第1パネルと前記第2パネルとの間に設けられた第3パネルと、前記開口部から前記車室側に向けて放音するスピーカと、前記第2パネルにおいて、前記第3パネル側の表面に設けられたリブと、前記リブと前記第3パネルとに間に設けられ、振動を減衰させる減衰材とを具備する。
第1実施形態に係るスピーカシステムの断面図である。 上記スピーカシステムにおける音圧レベルと音響周波数の関係を示すグラフである。 第1実施形態に係る第2パネルの平面図である。 第2実施形態に係る第2パネルの平面図である。
A:第1実施形態
本開示の好適な形態について図面を参照しながら以下に説明する。以降の説明では、相互に直交するX軸、Y軸およびZ軸を想定する。X軸、Y軸およびZ軸は、以降の説明で図示される全図において共通である。図1に例示されるとおり、任意の地点からみてX軸に沿う一方向をX1方向と表記し、X1方向と反対の方向をX2方向と表記する。X軸方向は、X1方向およびX2方向の両方向を含む方向である。同様に、任意の地点からY軸に沿って相互に反対の方向をY1方向およびY2方向と表記する。Y軸方向は、Y1方向およびY2方向の両方向を含む方向である。Z軸方向は、Z1方向およびZ2方向の両方向を含む方向である。さらに、X軸とY軸とを含むX-Y平面は水平面に相当する。Z軸は鉛直方向に沿う軸線である。
図1は、第1実施形態に係るスピーカシステム100の断面図であり、スピーカシステム100の構成例を模式的に示す図である。スピーカシステム100は、自動者などの車両ドアに取り付けられる。つまり、当該車両ドアは、スピーカシステム100を有する。スピーカシステム100は、図1に示すように、第1パネル10と、第2パネル20と、第3パネル30と、スピーカ40と、リブ60と、減衰材70とを有する。
第1パネル10は、外部(車室外)に接するアウタパネルである。第1パネル10を構成する材料は、例えばアルミニウム合金または炭素材などであるが、当該材料は特に限定されない。第1パネル10のX1方向に位置する表面には、図1に示すように、吸音部材18が設けられる。吸音部材18は、スピーカ40のX2方向の位置する背面に対向し、当該背面から放音される音を吸収する機能を有する。なお、吸音部材18は、必要に応じて省略されてもよい。
第2パネル20は、ドアトリムであり、スピーカシステム100において車室側(車内側)に設けられた内装材である。第2パネル20を構成する材料は、例えば合成樹脂であるが、当該材料は特に限定されない。
第3パネル30は、図1に示すように、第1パネル10と第2パネル20との間に設けられたインナパネルである。第3パネル30は、貫通孔30aを有する。貫通孔30aは、図1に示すように、スピーカ40を収容する。第3パネル30のX2方向に位置するX軸回りの外縁は、図1に示すように、第1パネル10のX1方向に位置するX軸回りの外縁に結合する。これにより、空間12が形成される。空間12は、第1パネル10と第3パネル30とにより画定される空間である。第3パネル30を構成する材料は、例えばアルミニウム合金または炭素材であるが、当該材料は特に限定されない。
第3パネル30のX1方向に位置するX軸回りの外縁は、図1に示すように、パッキン50を介して、第2パネル20のX2方向に位置するX軸回りの外縁に固定される。第2パネル20は、第3パネル30に対して着脱可能である。パッキン50は、当該外縁に沿う環状の弾性体であり、取付部21aに嵌め込まれる。
取付部21aは、第2パネル20のX2方向に位置するX軸回りの外縁に設けられ、当該外縁沿う環状の溝である。第1実施形態では、第2パネル20と第3パネル30との間にパッキン50が設けられることによって、空間11の気密性が確保される。空間11は、第2パネル20と第3パネル30とにより画定される空間である。空間11は、貫通孔30aを介して、空間12に連通する。第1パネル10および第2パネル20は、スピーカ40を収容するエンクロージャーとして機能する。以降の説明では、空間11および空間12を画定する第1パネル10および第2パネル20を、「エンクロージャー」と記述する。

スピーカ40は、車室(車内)に向けて放音する音響装置である。スピーカ40は、円環状の取付部材14を介して第2パネル20に取り付けられる。取付部材14は、図1に示すように、複数のねじ孔14aと、複数のねじ孔14bとを有する。第1実施形態では、ねじ16がスピーカ40のフランジ部40cを挿通し、ねじ16がねじ孔14aに螺合することによって、スピーカ40に取付部材14が取り付けられる。また、ねじ15がねじ孔14bを挿通し、ねじ15が第2パネル20に設けられた貫通孔20bに螺合することによって、第2パネル20のX2方向に位置する表面にスピーカ40が取り付けられる。
第2パネル20は、図1に示すように、第1開口部20cを有する。第1開口部20cは、X2方向にスピーカ40と対向する。スピーカ40は、第1開口部20cを介して、車室(車内)に向けて放音する。第1開口部20cは、「開口部」の一例である。
リブ60は、図1に示すように、第2パネル20と減衰材70との間に設けられる。リブ60は、第2パネル20の第3パネル30側の表面からX2方向に突出する複数の連結部材の各々が相互に連結されることにより構成される。リブ60は、当該表面に一体的に形成されてもよい。
第2パネル20のX2方向に位置する表面と、リブ60のX1方向に位置する表面は、例えば、接着剤(図示略)により相互に固定される。これにより、リブ60は、第2パネル20の第3パネル側(X2方向側)の表面に設けられる。従って、第2パネル20の剛性が向上する。当該接着剤は、例えば、弾性を有するゴム系接着剤である。リブ60と第2パネル20とが、弾性を有するゴム系接着剤により相互に固定されることで、第2パネル20の振動が当該接着剤により吸収される。従って、第2パネル20の振動が低減される。リブ60を構成する材料は、例えば合成樹脂であるが、当該材料は特に限定されない。また、リブ60は、第2パネル20を構成する材料と同種の材料から構成されてもよく、異なる材料から構成されてもよい。
減衰材70は、図1に示すように、リブ60と第3パネル30との間に設けられ、第2パネル20の振動を減衰させる機能を有する。減衰材70は、典型的にはスポンジであるが、第2パネル20の振動を減衰させる機能を奏するものであれば、スポンジに限定されない。
減衰材70を構成する材料は、典型的にはポリウレタンであるがこれに限られず、例えば、フェノール樹脂、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アルキド樹脂、ポリウレタンまたは熱硬化性ポリイミドなどから構成されてもよい。
図2は、スピーカシステム100における音圧レベルと音響周波数の関係を示すグラフである。図2に示すP、Fは、それぞれ、音圧レベル、音響周波数を示す。また、図2に示す点線Aは、リブ60および減衰材70が設けられない場合のスピーカシステム100における音圧レベルと音響周波数の関係を示す曲線である。さらに、図2に示す一点鎖線Bは、リブ60が設けられ、減衰材70が設けられない場合のスピーカシステム100における音圧レベルと音響周波数の関係を示す曲線である。加えて、図2に示す二点鎖線Cは、リブ60および減衰材70が設けられる場合のスピーカシステム100における音圧レベルと音響周波数の関係を示す曲線である。
第1実施形態に係るスピーカシステム100では、上述したように、第2パネル20の第3パネル側(X2方向側)の表面にリブ60が設けられる。これにより、リブ60および減衰材70がスピーカシステム100に設けらない場合と比較して、第2パネル20の剛性が向上する。従って、スピーカシステム100の共振周波数、即ち、スピーカ40の振動が伝搬する第2パネル20を共振させる特定の共振周波数F1が、リブ60および減衰材70がスピーカシステム100に設けられない場合と比較して、高域の共振周波数F2にシフトする(図2参照)。さらに、第1実施形態では、リブ60に加えて、第3パネル30とリブ60との間に減衰材70が設けられることから、スピーカ40から第2パネル20を共振させる特定の共振周波数F2を有する音が第2パネル20に伝播し、第2パネル20が共振したとしても、この振動が減衰材70により減衰される。よって、特定の共振周波数F2で第2パネル20が共振することに伴ってスピーカシステム100から副次的な鳴動が発生することが抑制され、当該共振周波数F2におけるスピーカシステム100の音圧レベルが抑えられる(図2参照)。従って、スピーカ40から放音される音響の品質が低下することが抑制される。なお、前述の「鳴動」とは、第2パネル20が特定の共振周波数F2で共振することによって、スピーカシステム100から箱鳴りが発生することを意味する。
図3は、第1実施形態に係る第2パネル20の平面図であり、第2パネル20をX1方向に見た場合の一例を示す図である。図3では、パッキン50、取付部21a、減衰材70およびスピーカ40の図示を省略する。第2パネル20は、平坦領域E1と、凹凸領域とを有する。平坦領域E1は、第2パネル20のうち、凹凸領域よりもX軸方向の厚みが薄く、YZ平面に沿って平坦な領域である。ここで、リブ60は、図3に示すように、平坦領域E1に設けられる。これにより、平坦領域E1の剛性が向上し、スピーカ40の振動に伴って平坦領域E1が振動することが抑制される。従って、スピーカ40が振動することによって平坦領域E1が振動する、所謂箱鳴り音が抑制され、スピーカシステム100の音質が向上する。
特に、第1実施形態では、リブ60の構造が、図3に示すように、ハニカム構造であることから、リブ60の軽量化が図られる。従って、リブ60の構造をハニカム構造とすることによって、スピーカシステム100の軽量化を実現しつつ、第2パネル20(平坦領域E1)の剛性を向上させることができる。即ち、スピーカシステム100の軽量化と音質向上の両立が実現される。なお、前述の「ハニカム構造」とは、第2パネル20の第3パネル側の表面からX2方向に突出する正六角形が当該表面に隙間なく並べられた、リブ60の構造を意味する。
凹凸領域は、第2パネル20のうち、平坦領域E1以外の領域である。凹凸領域の第3パネル30側(X2方向側)の表面はX2方向に隆起する。あるいは、当該表面には、各種部品が設置される。また、凹凸領域は、図3に示すように、領域E2を有する。領域E2には、第2開口部20dが設けられる。第2開口部20dは、ドアノブに挿通される。第1開口部20cの面積は、図3に示すように、平坦領域E1の面積よりも小さい。
B:第2実施形態
図4は、第2実施形態に係る第2パネル20の平面図であり、第2パネル20をX1方向に見た場合の一例を示す図である。第2実施形態の説明では、第1実施形態と同様の構成については同様の符号を付し、その説明を省略する。なお、図4では、パッキン50、取付部21a、減衰材70およびスピーカ40の図示を省略する。
第2実施形態では、第2パネル20に設けられるリブの構成が第1実施形態と異なる。具体的には、第2実施形態に係るリブ61は、複数の第1連結部材61aと、複数の第2連結部材61bとを有し、これらが連結されることにより構成される。第1連結部材61aは、第2パネル20の第3パネル30側の表面からX2方向に突出し、Y軸方向に延在する平板材である。第2連結部材61bは、当該表面からX2方向に突出し、Z軸方向に延在する平板材である。リブ61を構成する材料は、例えば合成樹脂であるが、当該材料は特に限定されない。また、リブ61は、第2パネル20を構成する材料と同種の材料から構成されてもよく、異なる材料から構成されてもよい。
第2実施形態では、第1連結部材61aのY軸方向の寸法を当該第1連結部材61aに連結する第2連結部材61bのZ軸方向の寸法に対して整数倍とならないようにし、且つ、第2連結部材61bのZ軸方向の寸法を当該第2連結部材61bに連結する第1連結部材61aのY軸方向の寸法に対して整数倍とならないようにする。
一般に、構造物の共振周波数は、その形状に応じて定まる。本実施形態のように、複数の第1連結部材61aと複数の第2連結部材61bとが設けられる第2パネル20において、複数の第1連結部材61aおよび複数の第2連結部材61bは、第2パネル20の共振周波数に影響を及ぼす。
ここで、第1連結部材61aのY軸方向の寸法と当該第1連結部材61aに連結する第2連結部材61bのZ軸方向の寸法とが等しい場合、第1連結部材61aに起因する振動の周波数成分と、第2連結部材61bに起因する振動の周波数成分とが強めあう。さらに第1連結部材61aのY軸方向の寸法と、当該第1連結部材61aに連結する第2連結部材61bのZ軸方向の寸法とが整数倍の関係にある場合、第1連結部材61aおよび第2連結部材61bのうち、一方の連結部材に起因する2次高調波成分と他方の連結部材の基本波成分とが振動を強めあう。そこで、本実施形態では、第1連結部材61aのY軸方向の寸法と当該第1連結部材61aに連結する第2連結部材61bのZ軸方向の寸法とが整数倍にならないように設定する。この結果、第1連結部材61aおよび第2連結部材61bのうち、一方の連結部材に起因する2次高調波成分と他方の連結部材の基本波成分とが振動を強めあうことが抑制される。従って、リブ61の振動(共振)に追随して、第2パネル20が振動することが抑制される。
仮に、第1連結部材61aのY軸方向の寸法が、当該第1連結部材61aに連結する第2連結部材61bのZ軸方向の寸法に対して例えばn倍であると、当該Y軸方向の寸法に対応する第1連結部材61aの共振周波数がfa/nであり、当該Z軸方向の寸法に対応する第2連結部材61bの共振周波数がfaである場合に、第1連結部材61aに起因する2次高調波成分と、第2連結部材61bの基本波成分とが振動を強めあうため、好ましくない。同様に、第2連結部材61bのZ軸方向の寸法が、当該第2連結部材61bに連結する第1連結部材61aのY軸方向の寸法に対して例えばn倍であると、当該Z軸方向の寸法に対応する第2連結部材61bの共振周波数がfa/nであり、当該Y軸方向の寸法に対応する第1連結部材61aの共振周波数がfaである場合に、第2連結部材61bに起因する2次高調波成分と、第1連結部材61aの基本波成分とが振動を強めあうため、好ましくない。なお、前述した「n」は、正の整数である。
C:補足
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加え得る。例えば、前述の態様では、平坦領域E1のX軸方向の厚みが凹凸領域のX軸方向の厚みよりも薄いが、平坦領域E1は必ずしも凹凸領域よりも厚みが薄い必要はなく、同程度の厚さであってもよい。また、前述の態様では、リブ60およびリブ61を接着剤により第2パネル20に固定する方法を例示したが、接着以外のいかなる方法でもよく、例えば、第2パネル20と一体成型にてリブ60およびリブ61を設けてもよい。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本発明は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
さらに、前述の態様では、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
D:付記
以上に例示した形態から、例えば以下の構成が把握される。
本開示のひとつの態様(態様1)に係るスピーカシステム100は、車両ドアにおいて外部と接する第1パネル10と、開口部(第1開口部20c)を有し、前記車両ドアにおいて車室側に設けられた第2パネル20と、第1パネル10と第2パネル20との間に設けられた第3パネル30と、前記開口部から前記車室側に向けて放音するスピーカ40と、第2パネル20において、第3パネル30側の表面に設けられたリブ60と、リブ60と第3パネル30との間に設けられ、振動を減衰させる減衰材70とを具備する。
この態様によれば、特定の共振周波数で第2パネル20が共振することに伴ってスピーカシステム100から副次的な鳴動が発生することが抑制され、当該共振周波数におけるスピーカシステム100の音圧レベルが抑えられる。従って、スピーカ40から放音される音響の品質が低下することが抑制される。
態様1の具体例(態様2)であるスピーカシステム100によれば、第2パネル20は、凹凸領域と、平坦領域E1とを有し、リブ60は、平坦領域E1に設けられ、平坦領域E1の厚さは、前記凹凸領域の厚さよりも薄い。
この態様によれば、平坦領域E1の剛性が向上し、スピーカ40の振動に伴って平坦領域E1が振動することが抑制される。従って、スピーカ40が振動することによって平坦領域E1が振動する、いわゆる箱鳴り音が抑制され、スピーカシステム100の音質が向上する。
態様1または態様2の具体例(態様3)であるスピーカシステム100によれば、第2パネル20とリブ60との間において、弾性を有する接着剤をさらに具備する。
この態様によれば、第2パネル20の振動が当該接着剤により吸収される。従って、第2パネル20の振動が低減される。
態様1から態様3のいずれかの具体例(態様4)であるスピーカシステム100によれば、リブ60の構造は、ハニカム構造である。この態様によれば、スピーカシステム100の軽量化を実現しつつ、第2パネル20の剛性を向上させることができる
態様1から態様3のいずれかの具体例(態様5)であるスピーカシステム100によれば、リブ61は、複数の連結部材が連結された構造である。
態様5の具体例(態様6)であるスピーカシステム100によれば、前記複数の連結部材は、第1連結部材61aと、第2連結部材61bとを有し、第1連結部材61aは、第1方向(Y軸方向)に沿って延在し、第2連結部材61bは、前記第1方向とは異なる第2方向(Z軸方向)に沿って延在し、第1連結部材61aの前記第1方向における寸法は、第2連結部材61bの前記第2方向における寸法の整数倍ではない。
この態様によれば、第1連結部材61aおよび第2連結部材61bのうち、一方の連結部材の2次高調波成分と他方の連結部材の基本波成分とが振動を強めあうことが抑制される。従って、リブ61の振動に追随して、第2パネル20が振動することが抑制される。
態様1から態様6のいずれかの具体例(態様7)であるスピーカシステム100によれば、減衰材70は、ウレタン樹脂製のスポンジである。
本開示のひとつの態様(態様8)に係る車両ドアは、態様1から態様7のいずれかのスピーカシステム100を具備する。
10…第1パネル、20…第2パネル、30…第3パネル、40…スピーカ、50…パッキン、60,61…リブ、61a…第1連結部材、61b…第2連結部材、70…減衰材、100…スピーカシステム。

Claims (8)

  1. 車両ドアにおいて外部と接する第1パネルと、
    開口部を有し、前記車両ドアにおいて車室側に設けられた第2パネルと、
    前記第1パネルと前記第2パネルとの間に設けられた第3パネルと、
    前記開口部から前記車室側に向けて放音するスピーカと、
    前記第2パネルにおいて、前記第3パネル側の表面に設けられ、スピーカシステムの共振周波数を高域側にシフトさせるリブと、
    前記リブと前記第3パネルとの間に設けられ、前記高域側にシフトされた共振周波数の振動を減衰させる減衰材と
    を具備するスピーカシステム。
  2. 前記第2パネルは、凹凸領域と、平坦領域とを有し、
    前記リブは、前記平坦領域に設けられ、
    前記平坦領域の厚さは、前記凹凸領域の厚さよりも薄い
    ことを特徴とする請求項1に記載のスピーカシステム。
  3. 前記第2パネルと前記リブとの間において、弾性を有する接着剤をさらに具備する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のスピーカシステム。
  4. 前記リブの構造は、ハニカム構造である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスピーカシステム。
  5. 前記リブは、複数の連結部材が連結された構造である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスピーカシステム。
  6. 前記複数の連結部材は、第1連結部材と、第2連結部材とを有し、
    前記第1連結部材は、第1方向に沿って延在し、
    前記第2連結部材は、前記第1方向とは異なる第2方向に沿って延在し、
    前記第1連結部材の前記第1方向における寸法は、前記第2連結部材の前記第2方向における寸法の整数倍ではない
    ことを特徴とする請求項5に記載のスピーカシステム。
  7. 前記減衰材は、ウレタン樹脂製のスポンジである
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のスピーカシステム。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のスピーカシステムを具備する車両ドア。
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