JP7507045B2 - 立設スクリーン - Google Patents

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Description

本発明は、使用時にシート材を展開して保持させ、使用後においてはシート材を収納させることができる立設スクリーンに関する。
背景技術については、スライドやプロジェクタ等の映像を投影するために用いるスクリーン、空間を仕切るために用いるパーテーション、店舗の夜間や休業日等の営業時間外においてオープンショーケースのエアカーテンを保護するナイトカバー等は、使用時にはシート材を展開させ展開状態を保持させることで機能するようになっており、使用後にはシート材を収納させることでコンパクトで嵩張らない構造になっている。
例えば、特許文献1に示される立設スクリーンは、巻き取り方向にバネ付勢された状態でシート材が巻回されたスプリングロールと、シート材の上端に回動可能に接続された杆材と下方基部に回動可能に接続された他の杆材がヒンジ結合された屈伸保持機構とを備え、屈伸保持機構を伸長させることでシート材を展開保持し、屈伸保持機構を屈曲させることでシート材を収納させるとともに屈曲保持機構がコンパクトになるものである。
シート材を展開保持させる際には、シート材の上端を上方に引き上げることで、両杆材は、略垂直状態、略「く」の字状、一直線状を経て、略逆「く」の字状となって、ヒンジによってそれ以上の回動が規制され、シートの引き出し状態を保持したロック状態で自立する構造となっている。これにより、シート材の展開と収納が簡便に行える立設スクリーンとなっている。
特開2005-258269号公報(第1頁、第1図)
しかしながら、特許文献1の立設スクリーンにおいては、屈伸保持機構の2本の杆材を屈伸させる簡素な構造により使用時の展開状態の保持と非使用時のコンパクト化が実現されているものの、屈伸保持機構の2本の杆材はヒンジ、下方基部、シート材上端で点接続されているため、2本の杆材を略逆「く」の字状に立設させてシート材を展開保持させたロック状態では、シート材の一点に前後方向への強い力が掛かった場合、屈伸保持機構の接続箇所にねじれ応力が集中し、シート材が前後方向へ回転しようとする力を防止できず、シート材の平面形状が変形してしまう虞がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、シート材の平面形状を安定して保つことができる立設スクリーンを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の立設スクリーンは、
展開自在なシート材と、下方基部から上方へ向けて延び前記シート材の上端を支持するバー機構と、を備えた立設スクリーンであって、
前記バー機構は、複数のバー部材と、前記シート材の上端側から突出する少なくとも2つの突出部材と、を有し、
前記複数のバー部材には、上端側に長手方向に延びるスリットが形成されており、
少なくとも2つの前記バー部材は、下端が前記下方基部に回動自在に配設され、上端側にそれぞれ形成された前記スリットが、前記突出部材に摺動自在に軸支されていることを特徴としている。
この特徴によれば、シート材の展開・収納の際、バー部材に形成されたスリットを突出部材が摺動することで、シート材の展開・収納と同時にバー機構の立設と収納を行うことができ、かつ、シート材の上端と下方基部とに亘って複数のバー部材が幅方向に並んで配設されてバー機構が構成されているので、バー機構がねじれ応力に強く、このバー機構に支持されたシート材の平面形状を安定して保つことができる。
前記バー機構は、前記複数のバー部材が交差して立設された状態を保持する保持手段が配設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、バー部材が交差した状態で保持手段により保持されるので、シート材の背面側で平面状にバー部材が構造材として機能し、シート材に作用するねじれ応力に強く、シート材の平面形状を維持しやすい。
前記保持手段は、前記バー部材同士が交差する箇所に設けられ前記バー部材の移動を規制する交差規制部と、前記スリットに形成された前記突出部材の移動を規制するスリット規制部と、からなることを特徴としている。
この特徴によれば、一方のバー部材は交差部と上端の離れた箇所で交差規制部、スリット規制部により規制されることにより、バー機構による複数のバー部材を保持する強度が高い。
前記スリットは、前記バー部材の長手方向に延びる案内部と、前記バー部材の長手方向と異なる方向に延びる前記スリット規制部と、が連続して形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、案内部とスリット規制部とが連続して形成されているので、ピン部材を案内部に案内させた後、案内部と連続して形成されたスリット規制部に移動させることで、一連の動作でシート部材の展開動作や収納動作を簡便に行うことができる。
前記交差規制部は、一方の前記バー部材の一部が切り起こされた切り起こし片に、他方の前記バー部材を係止可能となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、簡素な構造で他方のバー部材を一方のバー部材に係止させることができる。
前記バー部材は、屈曲部を有して略への字に形成されており、前記屈曲部よりも上方側に前記スリットが形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、バー機構を収納状態にさせた際において、バー部材の先端が上方側へ突出しにくいことから、利用者がバー部材の先端に接触しにくい。
本発明の実施例1における立設ナイトカバーが適用されたオープンショーケースを示す斜視図である。 立設状態の立設ナイトカバーを示す正面図である。 立設状態の立設ナイトカバーを示す側断面図である。 立設ナイトカバーを立設状態にする際の説明図であり、(a)は収納状態の立設ナイトカバーの把持部を把持した態様を示す斜視図であり、(b)は、把持部を上方に引き上げる態様を示す斜視図であり、(c)は立設状態の立設ナイトカバーを示す斜視図である。 (a)は一方側のピン部材の態様を示す一部拡大図であり、(b)は交差部の態様を示す一部拡大図であり、(c)交差部の態様を示す一部拡大図であり、(d)は一方側のピン部材の態様を示す一部拡大図である。 立設ナイトカバーを収納状態にする際の説明図であり、(a)は立設状態の立設ナイトカバーの把持部を把持した態様を示す斜視図であり、(b)は、把持部を上方に引き上げ右方向に回転させる態様を示す斜視図であり、(c)は収納状態の立設ナイトカバーを示す斜視図である。 (a)は一方側のピン部材の態様を示す一部拡大図であり、(b)は交差部の態様を示す一部拡大図であり、(c)は一方側のピン部材の態様を示す一部拡大図であり、(d)は交差部の態様を示す一部拡大図である。 本発明の実施例2における立設ナイトカバーの正面図である。 (a)は実施例2における立設スクリーンの立設状態を示す模式図であり、(b)は収納状態へ移行する模式図であり、(c)は立設スクリーンの収納状態を示す模式図である。
本発明に係る立設ナイトカバーを実施するための形態を実施例1~2に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る立設ナイトカバーにつき、図1から図6を参照して説明する。以下、図1の紙面左下側を正面側とし、正面側から見たときの上下左右前後方向を基準として説明する。
図1に示されるように、立設ナイトカバー(立設スクリーン)1は、例えばスーパーマーケットやコンビニエンスストア等で日配食品や生鮮食料品等の商品を保冷した状態で陳列するために設置されるオープンショーケース2に配設され、店舗の非営業中に立設ナイトカバー1を展開することでオープンショーケース2外に漏れる冷気を減らすことができる。
図1に示されるようにオープンショーケース2は、前面(図1の左方)が開放された側面視略コ字状をなす断熱構造の筐体21を備え、その内部空間は、前面が開放され商品を陳列可能な上下多段の陳列棚22となっている。
筐体21の上側の前端部には、冷気を下方に吹き出す冷気吹出口23が下向きに形成されている。陳列棚22の下側の前端部には、冷気を吸い込む冷気吸込口24が形成されている。冷気吸込口24から吸い込まれた冷気は、筐体21内の図示しない送風機により筐体21内を底空間、背空間、上空間の順に流れ、その途中で熱交換器により冷却され、冷気吹出口23から下方に吹き出される。これにより、筐体21における陳列棚22の前面に、上方から下方に向かって流れる冷気のエアカーテンが形成されるようになっている。
立設ナイトカバー1は、陳列棚22の下側において冷気吸込口24よりも前方側に左右に亘って配設されるようになっており、立設ナイトカバー1を展開させることで、筐体21の両側板25,25と、立設ナイトカバー1とにより、冷気のエアカーテンが筐体21外部に漏れ出すことを防ぐようになっている。また、略直上方向にシート材8が展開されるので、陳列棚22の前端部に配設されたPOP70と干渉しにくくなっている。
次いで、オープンショーケース2に設けられる立設ナイトカバー1について図2及び図3を用いて説明する。図3に示されるように立設ナイトカバー1は、シート材8と、該シート材8を収納・展開させるためのバー機構3と、シート材8とバー機構3を下方で支持するベース60と、シート材8の上方を覆う上部カバー材70とから主に構成されている。尚、ベース60は、芯材62とともにシート材8を収容する収納部として機能している。また、説明の便宜上、図2における立設ナイトカバー1は、ベース60と上部カバー材70を取り外した状態のものを図示している。
詳しくは、芯材62は、ベース60の左右両端から立設する立上片64,64間に回転可能に軸支されており、シート材8を巻き取る方向に図示しない巻きバネにより付勢されている。そのため、立設ナイトカバー1が展開された状態で、シート材8が張り渡された状態が保持され、皺や波うち等の変形が抑えられている。
シート材8は、例えば、気密性の高い合成樹脂フィルムにより構成されており、芯材62から上方向に引き出すことが可能となっている。シート材8の上端辺は、左右方向に沿って延びる合成樹脂製のフレーム部材63が固定されることで補強されている。また、フレーム部材63と後述する上方基部7とは左右に亘って接合されている。フレーム部材63に取り付けられた把持部71を上方に持ち上げることにより、シート材8が張られた状態、つまり面形状が保持された状態で上方向に引き出すことが可能となっている。把持部71は、正面視略コ字状を成し、フレーム部材63の左右略中央に両端が回動可能に軸支されている。尚、詳細は後述するが、シート材8は、後述するようにバー機構3が立設状態で保持されることで、シート材8が上方に引き出された状態を維持できるようになっている。
図2に示されるように、バー機構3は、2本のバー部材4,5と、略水平に延びる下方基部6と、略水平に延びる上方基部7と、から主に構成され、2本のバー部材4,5は、下方基部6の中央から略水平方向に等間隔離間した箇所において、ピン部材61,61により回動自在に軸支されている。
上方基部7は、手前側に突出する円柱状のピン部材(突出部材)9,9を左右中央部近傍に所定間隔離間して備えている。後述するが、ピン部材9,9は、バー部材4,5の上端部近傍から中央部に向けて形成されたスリット90,51に挿通されることで、上方基部7を上方または下方に向けて移動させた際に、バー部材4,5に形成されたスリット90,51内を摺動するようになっている。
図2右方の一部拡大図および、図3の側面図に示されるように、ピン部材9,9及びピン部材61,61は、円柱状の胴部と、該胴部の前端側に形成され胴部よりも大径の頭部9A,9A、頭部61A,61Aとを備えている。頭部9A,9Aが形成されていることにより、ピン部材9,9がスリット51,90から抜け出すことを防止している。同様に、頭部61A,61Aが形成されていることにより、ピン部材61,61が貫通孔42,52から抜け出すことを防止している。尚、本実施例においては、図2、図3のみ頭部9A,61Aを図示し、他の図においては頭部9A,61Aを図示を省略し単にピン部材9、及びピン部材61と示している。
次に、バー部材4,5について詳しく説明する。バー部材4,5は長尺の平板から形成されており、ステンレス等の鋼材から形成されている。
バー部材5は、下端部近傍に形成された貫通孔52と、バー部材5の上端部近傍から中央部に向けて直線状に延び略矩形状に形成された孔状のスリット51と、バー部材4の荷重を支持可能な切起片(交差規制部)50と、を備えている。
バー部材4は、下端部近傍に形成された貫通孔42と、バー部材4の上端部近傍から中央部に向けて略矩形状に形成されバー部材4の長手方向に延びる案内部91と、該案内部91の上端部から連続して形成され案内部91と略直交方向下方に向けて延出して形成された切欠部(スリット規制部)92とから構成された略L字形状のスリット90と、を備えている。
図2に示されるように、スリット90の案内部91は、上方辺部91aと下方辺部91bとが一定間隔離間して略平行に延びて形成されている。スリット90の切欠部92は、上方辺部91aの上端部から略60度下方に向けて傾斜され下方に向けて延びる奥端部92aと、該奥端部92aと下方辺部91bとを接続し略円弧状に形成された円弧部92bと、から形成されている。
円柱状に形成されているピン部材9は、利用者が把持部71を把持し上方基部7を上方に向けて引き上げると、ピン部材9が上方辺部91aに当接することでバー部材4の荷重を支持し、上方辺部91aに摺動して奥端部92a側へ向けて案内され、切欠部92の奥端部92aと当接した後、下げ動作によって、円弧部92bに載置される。
バー部材4,5は、下方基部6と上方基部7とに亘ってバー部材4,5同士が常時交差して配置されるようになっている。
バー部材5が備える切起片50について説明する。図2、図3の示す一部拡大図に示されるように、バー部材5は、下方の側面部5aを切り起こすことで形成された切起片50を有している。
また、図3の一部拡大図も参照し、切起片50の上部端面には、下方に向けて凹む載置凹部50bが形成され、載置凹部50bの外方の側壁を構成し上方に延びるフランジ部50aが形成されている。この載置凹部50bにバー部材4を載置させた状態では、バー部材4はフランジ部50aにより前後方向への移動が規制されている。このことから、バー部材4が振動や衝撃によって切起片50から落下することが防止されている。
また、切起片50は、側面視逆三角形状を成しており、そのフランジ部50a上端の前後長さは、バー部材4の厚みよりも僅かに幅広に形成されている。
次に、図4(a)~(c)と、図5(a)~(d)を用いて立設ナイトカバー1を立設させる態様について説明する。立設ナイトカバー1を立設させる際においては、図4(a)に示される収納状態の立設ナイトカバー1の把持部71を把持し、上方基部7を直上方向に引き上げる。
上方基部7に配設されている左右のピン部材9,9が直上方向に引き上げられると、ピン部材9,9がバー部材4,5及び上方基部7の荷重を支持することとなる。よって右方のピン部材9は、図5(a)に示されるように、スリット90の案内部91の上方辺部91aに沿って摺動することとなる。また、左方のピン部材9は、同様に、スリット51の上方辺部91aに沿って摺動することとなる。
図4(b)に示されるようにバー部材4,5は、上方基部7に配設されているピン部材9,9が上方に移動することで、傾倒状態から徐々に起立状態へと移行するようになる。このとき、交差部Cにおいて、紙面手前側に配設されているバー部材4が、紙面奥側のバー部材5の切起片50に当接することとなるが、図2に示されるように切起片50は、側面視逆三角形状を成していることから、バー部材4は切起片50の斜辺部50dに沿って立ち上がることとなる(図5(b)参照)ため、バー部材4が下方から上方へ向けて立ち上がりやすくなっている。
バー部材4の下方の側面部4aが切起片50のフランジ部50aを越えて上方へ引き上げられると、斜辺部50dによって前後方向に離間していたバー部材4,5が前後方向に近接し、図5(c)に示されるようにバー部材4の下方の側面部4aがバー部材5の切起片50の載置凹部50bに載置され、該載置凹部50bにバー部材4の荷重が支持されるようになる。
載置凹部50bにバー部材4が支持されることで、右方のピン部材9へのバー部材4の荷重は略作用しなくなり、操作者はロック直前位置であること把握できる。その後、把持部71を下方に向けて僅かに移動させると、ピン部材9の案内部91の上方辺部91aとの当接状態が解除され、ピン部材91は案内部91内を下方に向けて移動する。図5(d)に示されるように、右方のピン部材9は奥端部92aに沿って鉛直方向に移動され、下方に延びる円弧部92bに当接し、また、左方のピン部材9はスリット51の上端近傍の下側面に当接し、立設状態となる(図4(c)参照)。
この立設状態では、上方基部7の荷重やシート材8の下方への巻取り力は、ピン部材9,9からスリット51、91(切欠部92)に作用し、ピン部材9,9の位置が規制されている。加えて、切起片50によりバー部材4が下方から当接支持されているとともに右方のピン部材9はスリット90の切欠部92に下および左右に移動規制されているため、バー部材4,5の移動が確実に規制されている。このように、立設ナイトカバー1は、立設させる際に、利用者が把持部71を片手で立設作業を行えることから簡便である。
次に、図6(a)~(c)と、図7(a)~(d)とを用いて立設状態の立設ナイトカバー1を収納させる態様について説明する。尚、立設状態の立設ナイトカバー1における紙面右方のピン部材9は、図2一部拡大図に示されるように円弧部92bに載置されており、交差部Cにおいては、バー部材4の下方の側面部4aが、バー部材5の切起片50の載置凹部50bに載置されている。この状態から、立設ナイトカバー1を収納させる態様について説明する。
立設状態の立設ナイトカバー1を収納させる際は、まず図6(a)に示されるように把持部71を把持し上方に向けて僅かに引き上げることで、上方基部7と該上方基部7に配設されている左右のピン部材9,9が引き上げられる。
このとき、図7(a)に示されるように、右方のピン部材9は、スリット90の切欠部92内における円弧部92bから、奥端部92aに沿って摺動し、案内部91の上方辺部91aの上端に移動する。これにより、左右のピン部材9,9にバー部材4,5及び上方基部7の荷重が掛かることとなる。
ピン部材9にバー部材4の荷重が作用している状態で、把持部71が上方に向けて引き上げられると、図7(b)に示されるように、バー部材4の下方の側面部4aが、バー部材5の切起片50の載置凹部50bから離間する。
次いで、図6(b)に示されるように把持部71を把持したまま右回り(バー部材4とバー部材5とが離間する方向)に上方基部7を回転させる。これにより、バー部材5の切起片50とバー部材4とが前後方向に僅かに離間する。同様に、バー部材5の切起片50とバー部材4とが前後方向に僅かに離間する。
その後、把持部71を把持したまま下方に向けて垂下させると、ピン部材9に、バー部材4の荷重が掛かっていることから、ピン部材9には、図7(c)に示されるように案内部91の上方辺部91aが摺動するようになっている。このことから、上方基部7を引き上げる動作では、ピン部材9にバー部材4の荷重が掛かった状態で引き上げられるため、ピン部材9は案内部91の上方辺部91aを摺動するようになる。言い換えると、収納の動作において、切欠部92側に案内されず、立設の際と同じ上下動の動作で、立設状態から係合状態が解除され、収納を完了することができ、簡便である。
また、図2に示されるように、切起片50が側面視逆三角形状を成していることから、バー部材4が下方に向けて移動する際に、切起片50と当接しても斜辺部50dに沿って移動することとなるため、切起片50干渉して移動を妨げられることなく、上方から下方へ向けて移動しやすくなっている。収納動作を終えることで図6(c)に示される状態となる。
上述したように、立設ナイトカバー1は、シート材8がオープンショーケース2の陳列棚22の前面を覆わず芯材62に巻き取られた収納状態(図4(c)参照) と、シート材8がオープンショーケース2の陳列棚22の前面下部を覆う立設状態(図1参照)と、に変更可能となっている。これによれば、店舗の営業時間には、立設ナイトカバー1を収納状態とすることで陳列棚22の前面から商品の出し入れを阻害することがなく、夜間等の店舗の非営業時間には、立設ナイトカバー1を立設状態とすることでシート材8により筐体21から冷気(主に陳列棚22の下部に滞留する冷気)が外部に漏れ出すことを抑えられるため、筐体21内の冷却効率を向上させることができる。
図2に示されるように、下方基部6の左方側のピン部材61と上方基部7の左方側のピン部材9と、下方基部6の右方のピン部材61と上方基部7の右方のピン部材9と、下方基部6及び上方基部7とがバー部材4,5で接続されているため、バー機構3は実質的に平面状に幅を有する構成となることから、ねじり応力に強い。
また、本実施例において、バー機構3は、バー部材4とバー部材5とを下方基部6と上方基部7とに亘って交差して配設させるようになっている。これにより、バー部材4,5が交差する交差部C近傍からバー部材4,5の両端部近傍に亘り2本のバー部材4,5が配置されるので、シート材8の背面側において広い範囲に亘って2本のバー部材4,5が配置されることとなる。これにより、シート材8の一点に前後方向への強い力が掛かっても、2本のバー部材4,5が背面側から当接することでシート材8の平面形状を保持するようになっている。
また、バー機構3は、バー部材5に形成された切起片50にバー部材4の荷重を保持させることで、バー部材4,5が交差して配設するようになっていることから、バー部材4,5は、それぞれの重心近傍部分で一体化されることとなる。これにより、2本のバー部材を下方基部6及び上方基部7に亘り並列に配設させるよりも、バー部材4,5が交差して配設される本実施例のバー機構3の方がねじり応力に強い。更に、バー部材4の荷重を解除させることにより、バー機構3の立設状態を解除しやすくなるので収納動作を簡便に行える。
また、バー部材4はスリット90の上端に形成された切欠部92で左右方向と下方向への移動が規制されるように支持されているので、バー機構3の立設状態が安定しねじれ応力に強い効果を奏する。また、立設状態において、バー部材4,5にかかる荷重を、バー部材4,5の上下方向の間の交差部の切起片50と、バー部材4の上端の切欠部92とがそれぞれ受けることで、上方基部7が略水平に保持されるようになっており、上方基部7が傾きにくくなっている。例えば、切欠部92を設けずに1つの切起片50のみによってバー部材4,5を保持させる構造では、ピン部材9がスリット51を下方にスライドし上方基部7が傾きやすい。
また、バー部材5に切起片50が形成され、バー部材4に切欠部92が形成されているので、バー部材4の荷重とシート材8の下方への巻取り力を支持させた後に、右方のピン部材9を切欠部92に係止させることができ、これにより、右方のピン部材9のみならず右方のピン部材9が下方へ向けて移動し、上方基部7が傾斜状態になることを防止している効果を奏するようになっている。
次に、図8,9を用いて立設ナイトカバーの実施例2について説明する。実施例2における立設ナイトカバーは、バー部材が変更されている。
図8に示されるように、実施例2におけるバー部材14は、該バー部材14の上方側に下方に向けて屈曲する屈曲部T1が形成されており、該屈曲部T1よりも下方に形成された下方バー部材14Aと、屈曲部T1よりも上方に形成された上方バー部材14Bとから主に構成され、正面視略への字形状に形成されている。
バー部材15もバー部材14と同様に、切起片50の上方側に下方に向けて屈曲する屈曲部T2が形成されており、該屈曲部T2よりも下方に形成された下方バー部材15Aと、屈曲部T2よりも上方に形成された上方バー部材15Bとから主に構成され、正面視略への字形状に形成されている。
切起片50は、屈曲部T2よりも下側の下方バー部材15Aに設けられている。これにより、短寸のバー部材14でも立設時の高さを十分に確保できるようになっている。
実施例2においては、バー機構13は上述したバー部材14とバー部材15とを有して構成されている。尚、屈曲部T1及びT2は、バー部材14とバー部材15とが交差する交差部Cよりも上方側で下方に向けて屈曲されており、この屈曲部T1,T2が形成されていることで、特に立設ナイトカバー11の収納時においてバー部材14,15の先端14C,15Cの上方への突出量を抑える効果を奏するようになっている。
図9(a)~(c)は、実施例2における立設ナイトカバー11のバー部材14,15を有するバー機構13の立設状態から収納状態へ至る示す模式図である。尚、便宜上、実施例1において説明したナイトカバー1のバー部材4,5を有するバー機構3を破線で示している。
図9(a)は、立設状態の立設ナイトカバー11と立設ナイトカバー1とを示している。この状態から把持部71を把持し上方へ引き上げ、把持部71を把持したまま右回り(バー部材14とバー部材15とが離間する方向)に上方基部7を回転させることで、バー部材14の切起片50への載置状態が解除され、かつ、右方のピン部材9と切欠部92との係合状態が解除され、把持部71を下方へ向けて移動させることができるようになっている。
立設ナイトカバー11を収納状態へ移行させると、ピン部材9,9がスリット90,51の下端近傍に摺動移動され、移動されたピン部材9,9よりも上方バー部材14B,15Bの先端14C,15Cが順次下方に垂下するようになる。これにより図9(b)に示されるように、バー部材14,15が、屈曲部T1,T2地点から下方へ向けて屈曲していることから、破線で示す実施例1のバー部材4,5よりも上端部の突出を抑えることができるようになっている。
図9(c)に示されるように、把持部71を最下方へ移動させ、立設ナイトカバー11を収納状態にさせると、摺動移動されたピン部材9,9よりも上方バー部材14B,15Bの先端14C,15Cが下方に位置するようになる。このように、破線で示す実施例1における立設ナイトカバー1のバー部材4,5の先端は、収納状態において実施例2のバー部材14,15よりも高く、実施例1と同構造の上方基部7に組み付けると僅かに上方基部7よりも上方へ突出する。一方、実線で示す実施例2の立設ナイトカバー11のバー部材14,15の先端14C,15Cは、上方基部7よりも上方へ突出しないことから、上下方向にコンパクトに形成させることができる。これにより、店舗の営業中においては常時収納されている立設ナイトカバー11のバー部材14,15の先端14C,15Cが、オープンショーケースに陳列されている商品の出し入れ時に利用者と接触にくい。
以上、本発明の実施例1~2を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、実施例1においては、バー部材4のスリット90に切欠部92が形成されていたがこれに限られず、他方側のバー部材5に形成されていてもよく、またバー部材4,5双方のスリットに規制部が形成されていてもよい。双方のスリットに規制部が形成されている場合には、切起片を設けなくともよい。
また、実施例1~2においては、バー部材同士を交差させてバー機構を構成したが、これに限られず、非交差としてもよいし、正面視ハの字形状やV字形状にバー部材が配置されたバー機構であってもよい。
また、実施例1~2においては、バー部材が2本からなるバー機構を例に説明したが、これに限られず、バー部材が3本以上から構成されるバー機構であってもよい。
1 立設ナイトカバー
2 オープンショーケース
3 バー機構
4 バー部材
5 バー部材
6 下方基部
7 上方基部
8 シート材
9 ピン部材(突出部材)
11 立設ナイトカバー
13 バー機構
14 バー部材
15 バー部材
21 筐体
22 陳列棚
43 有頭ネジ
50 切起片(交差規制部)
51 スリット
53 有頭ネジ
71 把持部
90 スリット
91 案内部
92 切欠部(スリット規制部)
C 交差部
T1 屈曲部
T2 屈曲部

Claims (6)

  1. 展開自在なシート材と、下方基部から上方へ向けて延び前記シート材の上端を支持するバー機構と、を備えた立設スクリーンであって、
    前記バー機構は、複数のバー部材と、前記シート材の上端側から突出する少なくとも2つの突出部材と、を有し、
    前記複数のバー部材には、上端側に長手方向に延びるスリットが形成されており、
    少なくとも2つの前記バー部材は、下端が前記下方基部に回動自在に配設され、上端側にそれぞれ形成された前記スリットが、前記突出部材に摺動自在に軸支されていることを特徴とする立設スクリーン。
  2. 前記バー機構は、前記複数のバー部材が交差して立設された状態を保持する保持手段が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の立設スクリーン。
  3. 前記保持手段は、前記バー部材同士が交差する箇所に設けられ前記バー部材の移動を規制する交差規制部と、前記スリットに形成された前記突出部材の移動を規制するスリット規制部と、からなることを特徴とする請求項2に記載の立設スクリーン。
  4. 前記スリットは、前記バー部材の長手方向に延びる案内部と、前記バー部材の長手方向と異なる方向に延びる前記スリット規制部と、が連続して形成されていることを特徴とする請求項3に記載の立設スクリーン。
  5. 前記交差規制部は、一方の前記バー部材の一部が切り起こされた切り起こし片に、他方の前記バー部材を係止可能となっていることを特徴とする請求項3に記載の立設スクリーン。
  6. 前記バー部材は、屈曲部を有して略への字に形成されており、前記屈曲部よりも上方側に前記スリットが形成されていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の立設スクリーン。
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