JP7502619B2 - スカイビングカッタ - Google Patents

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本発明は、シャンクと切刃が一体化されたスカイビングカッタに関するものである。
内歯車などを創成する加工法として、スカイビング加工が知られている。スカイビング加工は、工作物の回転と工具の回転とを同期させつつ、工作物の回転軸に対して工具の回転軸を傾けて行われる。これによって、工作物の回転方向と工具の回転方向とに差異が生じ、工作物に工具を干渉させた際に“すべり”が生じる。このすべりを利用して工作物から干渉部分をそぎ落とし、工作物に歯溝などを加工する。このようなスカイビング加工は、近年では他の旋削加工や穴あけ加工と共に複合加工機の機能としても実装されている。
スカイビング加工は、通常の切削加工と同様に、冷却、潤滑、防錆、さらには切りくずの除去のために、クーラント(主に油性切削油と水溶性切削剤)を供給しながら行われる。これらの流体は、従来では外部装置のノズルから供給されることもあったが、近年では流体を加工機に直接供給する構造も開示されている。例えば特許文献1の刃先交換式切削工具では、クランプネジの軸部に、ネジの中心線方向に延びる溝部が形成されている。そして、この溝部は刃先先端面に形成されたクーラント排出溝部に連通している。
特開2015-168024号公報
特許文献1によれば、上述した構成によって切削インサート(切刃)をクランプネジによって固定してもクーラントを供給することが可能であるとしている。しかしながら、特許文献1に開示されている構造であると、クーラントは被押圧面(刃先先端面)に沿うように供給される。すると、先端面の縁である刃先にはクーラントが届くと考えられるが、刃先の側面である歯溝にはクーラントは到達しづらい。このため、工作物の切りくずが歯溝に詰まりやすくなってしまう可能性がある。
本発明は、このような課題に鑑み、歯溝への切りくずの詰まりを好適に防ぐことができ、また従来シェーパ加工を用いていた止まり穴形状の切りくず除去にも高い工作精度を得ることが可能なスカイビングカッタを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明にかかるスカイビングカッタの代表的な構成は、シャンクと切刃が一体化されたスカイビングカッタであって、シャンクの外周面には、シャンクの後端から前端に亘って、切刃に向かってクーラントを供給するクーラント溝が形成されていることを特徴とする。
上記構成によれば、クーラントによって歯溝と刃先の両方の切りくずが除去されるため、歯溝への切りくずの詰まりを好適に防ぐことができる。したがって、切りくずによる工作面の傷付きや、切削位置のずれを防止し、止まり穴形状の加工においても高い工作精度を得ることが可能となる。
上記クーラント溝の先端は、切刃の刃先に向かって半径方向に傾斜しているとよい。なお半径方向とは、スカイビングカッタが全体的におおむね丸棒形状をしているところの、断面円の半径方向である。かかる構成によれば、クーラントを切刃の刃先に向かって効率的に供給することができる。したがって、上述した効果を高めることが可能となる。
上記クーラント溝の先端は、切刃の歯溝と同じ方向に円周方向に傾斜しているとよい。なお円周方向とは、スカイビングカッタが全体的におおむね丸棒形状をしているところの、断面円の接線方向である。かかる構成によれば、クーラントを切刃の歯溝に対して効率的に供給することができる。したがって、上述した効果を高めることが可能となる。
本発明によれば、歯溝への切りくずの詰まりを好適に防ぐことができ、高い工作精度を得ることが可能なスカイビングカッタを提供することが可能になる。
第1実施形態にかかるスカイビングカッタを説明する図である。 スカイビングカッタを説明する図である。 スカイビングカッタをホルダに装着した状態を示す断面図である。 第2実施形態にかかるスカイビングカッタを説明する図である。 第3実施形態にかかるスカイビングカッタを説明する図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示または説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態にかかるスカイビングカッタ100を説明する図である。図1(a)は、スカイビングカッタ100、ホルダ110およびワーク102の正面図であり、図1(b)はワーク102と切刃140のみを示す底面図である。
図1(a)および(b)に示すスカイビングカッタ100は、回転しながら工作物(ワーク102)にスカイビング加工を施す切削工具である。ワーク102は、スカイビングカッタ100に同期して回転しながら加工が施される。なおホルダ110およびワーク102を回転させる加工機は図示を省略している。本発明のカッタは、内部クーラント機構(加工機からクーラントが供給される機構)を有する全ての加工機で、加工機に変更を加えることなく使用することができる。
スカイビングカッタ100は、そのシャンク120をコレット130を介してホルダ110に保持されている(図3参照)。ホルダ110の回転軸はワーク102の回転軸に対して所定の交差角θで交差している。スカイビングカッタ100の切刃140の刃先142は、図1の図示右側からワーク102に入り始め、図示左側から抜ける。すると刃先142はワーク102に対して相対的に切削方向に進むことになり、ワークを少しずつえぐり取る。そして同期回転させながらスカイビングカッタ100をワーク軸方向に送ることにより、ワーク102の全長に亘って切削が行われる。
図2はスカイビングカッタ100を説明する図である。図2(a)は外観図、図2(b)は断面図である。図2(a)に示すように、スカイビングカッタ100は、シャンク120の先端に切刃140が一体に設けられている。切刃140は先端(図示下側)が広い円錐台の形状をしていて、先端の縁に刃先142が形成されていて、側面に歯溝144が形成されている。歯溝144は、スカイビングカッタ100とワーク102の交差角θに応じて傾斜している。
そしてシャンク120の外周面には、シャンク120の後端120aから前端120bに亘って、切刃140に向かってクーラントを供給するクーラント溝122が形成されている。すなわちクーラント溝122はシャンクの全長に亘って形成されている。本実施形態では、円周方向に均等に3本のクーラント溝122が形成されている。
図3はスカイビングカッタ100をホルダ110に装着した状態を示す断面図である。図3(a)の側面断面図に示すように、ホルダ110の内部にはクーラント穴112が形成されている。クーラント穴112はシャンク120のクーラント溝122に連通している。そして図3(b)のA-A断面図に示すように、クーラント溝122の先端は切刃140に向かって開口している。
クーラント穴112には、不図示の加工機からクーラントが供給される。するとクーラントはシャンク120のクーラント溝122を通って(厳密にはクーラント溝122とコレット130の隙間を通って)、シャンク120の前面から射出されて、切刃140に向かって供給される。
上記構成によれば、切刃140に対して効率的にクーラントを供給することができる。特に、クーラントは歯溝144を通って刃先142まで供給される。これにより、クーラントによって歯溝144の切りくずが除去されるため、切りくずの詰まりを好適に防ぐことができる。したがって、切りくずによる工作面の傷付きや、切削位置のずれを防止し、高い工作精度を得ることが可能となる。
また本発明のカッタは、止まり穴の切りくず詰まりも好適に防ぐことができる。したがって、従来シェーパ加工を用いていた止まり穴形状の切りくず除去にも有効であり、シェーパ加工をスカイビング加工に置き換えることが可能になる。
また特に、シャンク型カッタ(シャンクと切刃が一体化されたカッタ)においてシャンクにクーラント溝を形成したことから、スカイビングカッタ100を加工機に取り付けるだけで最適なクーラントの射出方向を得ることができる(調整が不要である)。このとき、再研磨量を考慮した方向にしておくことにより、カッターの再研磨後にも最適な射出方向とすることができる。
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態にかかるスカイビングカッタ100を説明する図である。なお、第1実施形態と説明が重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
スカイビングカッタ100は、切刃140の直径が異なる複数の種類が提供される。したがって切刃140の径が大きい場合には、シャンク120からまっすぐクーラントを射出しても歯溝144や刃先142にクーラントが到達できない場合がある。
そこで図4に示す第2実施形態では、クーラント溝122の先端に、切刃140の刃先142に向かって半径方向に傾斜(上昇角α)する傾斜面122bを形成している。これにより、クーラントをより効率的に、かつ確実に歯溝144および刃先142に向かって供給することが可能となる。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態にかかるスカイビングカッタを説明する図である。図5に示すように、第3実施形態のスカイビングカッタ100では、クーラント溝122の先端に、切刃140の歯溝144と同じ方向に円周方向に傾斜(ねじれ角β)する傾斜面122cを形成している。これにより、クーラントをより効率的に、かつ確実に歯溝144に対して供給することができる。したがって、上述した効果を高めることが可能となる。
なお、上記実施形態においては、クーラント溝122を3つと説明したが、適宜これよりも増減させてもよい。また、半径方向の傾斜(第2実施形態)と円周方向の傾斜(第3実施形態)について説明したが、半径方向と円周方向の両方に傾斜させてもよい。このように、シャンク型カッタのシャンクにクーラント溝を形成することにより、様々な射出方向を設定することができる。
本発明は、スカイビングカッタとして利用することができる。
100…スカイビングカッタ、102…ワーク、110…ホルダ、112…クーラント穴、120…シャンク、122…クーラント溝、122b…先端、122c…傾斜面、130…コレット、140…切刃、142…刃先、144…歯溝

Claims (1)

  1. シャンクと切刃が一体化されたスカイビングカッタであって、
    前記シャンクの外周面には、該シャンクの後端から前端に亘って、前記切刃に向かってクーラントを供給するクーラント溝が形成されていて、
    前記クーラント溝の先端は、前記切刃の歯溝と同じ方向に円周方向に傾斜していて、
    前記シャンクがホルダに保持された状態で、前記クーラント溝の先端と前記ホルダの隙間から、歯溝と同じ方向に円周方向に傾斜した方向にクーラントが射出されることを特徴とするスカイビングカッタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018024060A (ja) 2016-08-10 2018-02-15 株式会社ジェイテクト 歯切り工具、歯車加工装置及び歯車加工方法

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