JP7499887B2 - 電力変換装置、モータ駆動装置および冷凍サイクル適用機器 - Google Patents

電力変換装置、モータ駆動装置および冷凍サイクル適用機器 Download PDF

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Description

本開示は、交流電力を所望の電力に変換する電力変換装置、モータ駆動装置および冷凍サイクル適用機器に関する。
従来、交流電源から供給される交流電力を所望の交流電力に変換し、空気調和機などの負荷に供給する電力変換装置がある。例えば、特許文献1には、空気調和機の制御装置である電力変換装置が、交流電源から供給される交流電力を整流部であるダイオードスタックで整流し、さらに平滑コンデンサで平滑した電力を、複数のスイッチング素子からなるインバータで所望の交流電力に変換し、負荷である圧縮機モータに出力する技術が開示されている。
特開平7-71805号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、平滑コンデンサに大きな電流が流れるため、平滑コンデンサの経年劣化が加速する、という問題があった。このような問題に対して、平滑コンデンサの容量を大きくすることでコンデンサ電圧のリプル変化を抑制する、またはリプルによる劣化耐量の大きい平滑コンデンサを使用する方法が考えられるが、コンデンサ部品のコストが高くなり、また装置が大型化してしまう。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、平滑用のコンデンサの劣化を抑制しつつ、装置の大型化を抑制可能な電力変換装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る電力変換装置は、商用電源から供給される第1の交流電力を整流する整流部と、整流部の出力端に接続されるコンデンサと、コンデンサの両端に接続され、第2の交流電力を生成してモータに出力するインバータと、コンデンサの電力状態を検出する検出部と、検出部の検出値に応じた脈動がモータの駆動パターンに重畳されるようにインバータの動作を制御し、コンデンサの充放電電流を抑制する制御部と、を備える。検出部は、充放電電流を検出し、制御部は、充放電電流に含まれる特定の周波数の脈動成分が減少する駆動パターンを自動探索する。
本開示に係る電力変換装置は、平滑用のコンデンサの劣化を抑制しつつ、装置の大型化を抑制できる、という効果を奏する。
実施の形態1に係る電力変換装置の構成例を示す図 実施の形態1に係る電力変換装置が備える制御部の構成例を示すブロック図 実施の形態1に係る電力変換装置が備える制御部のq軸電流脈動演算部の構成例を示す図 比較例として実施の形態1の電力変換装置と同様の回路構成の電力変換装置における駆動波形の例を示す図 実施の形態1に係る電力変換装置における駆動波形の例を示す図 実施の形態1に係る電力変換装置が備える制御部の動作を示すフローチャート 実施の形態1に係る電力変換装置が備える制御部を実現するハードウェア構成の一例を示す図 実施の形態2に係る電力変換装置の構成例を示す図 実施の形態2に係る電力変換装置が備える制御部の構成例を示すブロック図 実施の形態2に係る電力変換装置が備える制御部のq軸電流脈動演算部の構成例を示す図 実施の形態2に係る電力変換装置が備える制御部の動作を示すフローチャート 実施の形態3に係る電力変換装置の構成例を示す図 実施の形態3に係る電力変換装置が備える制御部の構成例を示すブロック図 実施の形態3に係る電力変換装置が備える制御部のq軸電流脈動演算部の構成例を示す図 実施の形態3に係る電力変換装置が備える制御部の動作を示すフローチャート 実施の形態4に係る電力変換装置が備える制御部の構成例を示すブロック図 実施の形態4に係る電力変換装置が備える制御部の動作を示すフローチャート 実施の形態5に係る冷凍サイクル適用機器の構成例を示す図
以下に、本開示の実施の形態に係る電力変換装置、モータ駆動装置および冷凍サイクル適用機器を図面に基づいて詳細に説明する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る電力変換装置1の構成例を示す図である。電力変換装置1は、商用電源110および圧縮機315に接続される。電力変換装置1は、商用電源110から供給される電源電圧Vsの第1の交流電力を所望の振幅および位相を有する第2の交流電力に変換し、圧縮機315に供給する。電力変換装置1は、リアクトル120と、整流部130と、電流検出部501と、平滑部200と、インバータ310と、電流検出部313a,313bと、制御部400と、を備える。なお、電力変換装置1、および圧縮機315が備えるモータ314によって、モータ駆動装置2を構成している。
リアクトル120は、商用電源110と整流部130との間に接続される。整流部130は、整流素子131~134によって構成されるブリッジ回路を有し、商用電源110から供給される電源電圧Vsの第1の交流電力を整流して出力する。整流部130は、全波整流を行うものである。電流検出部501は、整流部130によって整流され、整流部130から平滑部200に流入される電流、すなわち平滑部200への入力電流を検出し、検出した電流値を制御部400に出力する。電流検出部501は、コンデンサ210の電力状態を検出する検出部である。
平滑部200は、整流部130の出力端に接続される。平滑部200は、平滑素子としてコンデンサ210を有し、整流部130によって整流された電力を平滑化する。コンデンサ210は、例えば、電解コンデンサ、フィルムコンデンサなどである。コンデンサ210は、整流部130の出力端に接続され、整流部130によって整流された電力を平滑化するような容量を有し、平滑化によりコンデンサ210に発生する電圧は商用電源110の全波整流波形形状ではなく、直流成分に商用電源110の周波数に応じた電圧リプルが重畳した波形形状となり、大きく脈動しない。この電圧リプルの周波数は、商用電源110が単相の場合は電源電圧Vsの周波数の2倍成分となり、商用電源110が三相の場合は6倍成分が主成分となる。商用電源110から入力される電力とインバータ310から出力される電力が変化しない場合、この電圧リプルの振幅はコンデンサ210の容量によって決まる。例えば、コンデンサ210に発生する電圧リプルの最大値が最小値の2倍未満となるような範囲で脈動している。
インバータ310は、平滑部200、すなわちコンデンサ210の両端に接続される。インバータ310は、スイッチング素子311a~311f、および還流ダイオード312a~312fを有する。インバータ310は、制御部400の制御によってスイッチング素子311a~311fをオンオフし、整流部130および平滑部200から出力される電力を所望の振幅および位相を有する第2の交流電力に変換、すなわち第2の交流電力を生成して、圧縮機315に出力する。電流検出部313a,313bは、各々、インバータ310から出力される3相の電流のうち1相の電流値を検出し、検出した電流値を制御部400に出力する。なお、制御部400は、インバータ310から出力される3相の電流値のうち2相の電流値を取得することで、インバータ310から出力される残りの1相の電流値を算出することができる。圧縮機315は、圧縮機駆動用のモータ314を有する負荷である。モータ314は、インバータ310から供給される第2の交流電力の振幅および位相に応じて回転し、圧縮動作を行う。例えば、圧縮機315が空気調和機などで使用される密閉型圧縮機の場合、圧縮機315の負荷トルクは定トルク負荷とみなせる場合が多い。モータ314について、図1ではモータ巻線がY結線の場合を示しているが、一例であり、これに限定されない。モータ314のモータ巻線は、Δ結線であってもよいし、Y結線とΔ結線とが切り替え可能な仕様であってもよい。
なお、電力変換装置1において、図1に示す各構成の配置は一例であり、各構成の配置は図1で示される例に限定されない。例えば、リアクトル120は、整流部130の後段に配置されてもよい。また、電力変換装置1は、昇圧部を備えてもよいし、整流部130に昇圧部の機能を持たせるようにしてもよい。以降の説明において、電流検出部501、および電流検出部313a,313bをまとめて検出部と称することがある。また、電流検出部501で検出された電流値、および電流検出部313a,313bで検出された電流値を、検出値と称することがある。
制御部400は、電流検出部501から平滑部200の入力電流の電流値を取得し、電流検出部313a,313bからインバータ310によって変換された所望の振幅および位相を有する第2の交流電力の電流値を取得する。制御部400は、各検出部によって検出された検出値を用いて、インバータ310の動作、具体的には、インバータ310が有するスイッチング素子311a~311fのオンオフを制御する。本実施の形態において、制御部400は、整流部130から平滑部200のコンデンサ210に流入する電力の脈動に応じた脈動を含む第2の交流電力をインバータ310から負荷である圧縮機315に出力するようにインバータ310の動作を制御する。平滑部200のコンデンサ210に流入する電力の脈動に応じた脈動とは、例えば、平滑部200のコンデンサ210に流入する電力の脈動の周波数などによって変動する脈動である。これにより、制御部400は、平滑部200のコンデンサ210に流れる電流を抑制する。なお、制御部400は、各検出部から取得した全ての検出値を用いなくてもよく、一部の検出値を用いて制御を行ってもよい。
制御部400は、モータ314の速度、電圧、電流のいずれかが所望の状態になるように制御を行う。ここで、モータ314が圧縮機315の駆動用に使用され、圧縮機315が密閉型圧縮機の場合、モータ314に回転子位置を検出する位置センサを取り付けることが構造的にもコスト的にも難しいので、制御部400は、モータ314の制御を位置センサレスで行う。モータ314の位置センサレス制御方法については、一次磁束一定制御、およびセンサレスベクトル制御の2種類がある。本実施の形態では、一例として、センサレスベクトル制御をベースに説明する。なお、以降で説明する制御方法については、軽微な変更で一次磁束一定制御に適用することも可能である。
つづいて、制御部400における本実施の形態での特徴的な動作について説明する。図1に示すように、電力変換装置1において、整流部130から平滑部200のコンデンサ210への入力電流を入力電流I1とし、平滑部200のコンデンサ210からインバータ310への出力電流を出力電流I2とし、平滑部200のコンデンサ210の充放電電流を充放電電流I3とする。入力電流I1は、商用電源110の電源位相、整流部130の前後に設置される素子の特性などの影響は受けるものの、基本的に電源周波数の2n倍成分を含む特性を有する。なお、nは1以上の整数である。
平滑部200のコンデンサ210として電解コンデンサを用いる場合、充放電電流I3が大きいとコンデンサ210の経年劣化が加速する。充放電電流I3を減少させ、コンデンサ210の劣化を抑制するためには、制御部400は、コンデンサ210への入力電流I1=コンデンサ210からの出力電流I2となるようにインバータ310を制御すればよい。ただし、出力電流I2にはPWM(Pulse Width Modulation)に起因するリプル成分が重畳されるため、制御部400は、リプル成分を加味してインバータ310を制御する必要がある。制御部400は、コンデンサ210の劣化を抑制するためには、平滑部200、すなわちコンデンサ210の電力状態を監視し、モータ314に適切な脈動を与えて充放電電流I3が減少するようにすればよい。ここで、コンデンサ210の電力状態とは、コンデンサ210への入力電流I1、コンデンサ210からの出力電流I2、コンデンサ210の充放電電流I3、コンデンサ210の直流母線電圧Vdcなどのことである。制御部400は、これらのコンデンサ210の電力状態のうち、少なくともいずれか1つの情報が劣化抑制制御に必要となる。
本実施の形態では、制御部400は、電流検出部501で検出されたコンデンサ210への入力電流I1を用いて、出力電流I2からPWMリプルを除いた値が入力電流I1と一致するようにモータ314に脈動を加える。すなわち、制御部400は、電流検出部501の検出値に応じた脈動がモータ314の駆動パターンに重畳されるようにインバータ310の動作を制御し、コンデンサ210の充放電電流I3を抑制する。制御部400は、入力電流I1と出力電流I2との差分が小さくなるように、モータ314の入出力電力の関係からモータ314のq軸電流指令i を制御する。制御部400は、この制御方法では、インバータ310への入力電力とモータ314の機械出力との関係を利用して、充放電電流I3を低減するための理想的なq軸電流を算出する。この制御方法は、入力電流I1を検出するセンサ、すなわち電流検出部501が必要になるが、理論式を用いてq軸電流の脈動波形をダイレクトに決定するため、入力電流I1の変化に対する即応性が高く、脈動負荷補償と併用したときにコンデンサ210の劣化抑制がしやすいというメリットがある。このように、本実施の形態において、制御部400は、d軸およびq軸を有する回転座標系において制御を行う。
電力変換装置1において、電流検出部501は、コンデンサ210への入力電流I1の電流値を検出し、電流値を制御部400に出力する。制御部400は、コンデンサ210からインバータ310への出力電流I2からPWMリプルを除いた値が入力電流I1と一致するようにインバータ310を制御し、モータ314に出力される電力に脈動を加える。制御部400は、出力電流I2を適切に脈動させることによって、コンデンサ210の充放電電流I3を減少させることができる。前述のように、コンデンサ210への入力電流I1には電源周波数の2n倍成分が含まれることから、出力電流I2およびモータ314のq軸電流にも電源周波数の2n倍成分が含まれることになる。出力電流I2を適切に脈動させるためのモータ314のq軸電流の具体的な計算方法は、例えば、以下のような方法がある。
電力変換装置1への入力となる商用電源110からの交流電源電圧は式(1)で表される。
Figure 0007499887000001
式(1)において、Vは交流電源電圧の振幅を示し、ωinは交流電源電圧の角周波数を示し、tは時刻を示す。角周波数ωinは電源環境にもよるが、多くの場合、50Hz×2π=314rad/s、または60Hz×2π=377rad/sとなる。なお、電力変換装置1は、整流部130の前段または後段に昇圧部を含む回路構成の場合、コンデンサ210への入力電流I1にはPWMリプルが含まれることになるが、平均化して考慮しないこととする。入力電流I1が周期関数であると仮定して、入力電流I1をフーリエ級数で近似すると、入力電流I1は式(2)のように表せる。入力電流I1は整流部130よって電源周波数2fの整数倍の成分が多く含まれる波形となる。入力電流I1の基本波は電源周波数2fの成分となる。なお、数式では、他と表記を合わせるため、入力電流I1の「1」の部分は下付にしている。以降についても同様とする。
Figure 0007499887000002
式(2)において、IDCは電流の直流分を示し、I2f,I4f,I6f,…は電流の基本波振幅および高調波振幅を示し、θ2f,θ4f,θ6f,…は基本波位相および高調波位相を示す。入力電流I1をそのまま制御部400の制御に使用してもよいし、入力電流I1にフィルタを掛けてから制御部400の制御に使用してもよい。例えば、ローパスフィルタおよびバンドパスフィルタによって入力電流I1の直流成分、基本波成分、および低次高調波成分を抽出したものを入力電流I1´とすると、入力電流I1´は、例えば、式(3)のように表せる。式(3)において、入力電流I1´は、直流成分、電源周波数2f成分、および電源周波数4f成分を抽出したものであるが、電源周波数6f以上の成分を加味してもよい。なお、バンドパスフィルタは、FIR(Finite Impulse Response)フィルタによって構成してもよいし、IIR(Infinite Impulse Response)フィルタによって構成してもよい。また、入力電流I1´について、フーリエ級数展開の係数演算式から計算してもよい。
Figure 0007499887000003
上述のフィルタ類によって特定の周波数成分のみを抽出するのは、モータ314に対して与える脈動に意図しない周波数成分が含まれるのを防ぐためである。一方で、上述のフィルタ類を使用した場合、入力電流I1の変化に対する即応性が低下するので、フィルタ類を使用するか否かは状況に応じて決めてよい。以下の説明では、上述のフィルタ類を使用したものとして説明する。コンデンサ210からの出力電流I2の出力電流指令I を式(4)のように与える。
Figure 0007499887000004
出力電流指令I が指令値通りに流れるようにモータ314に脈動を加えるには、例えば、以下のようにすればよい。出力電流指令I が指令値通りに流れたとき、コンデンサ210からモータ314に入力される有効電力は式(5)のように表される。
Figure 0007499887000005
式(5)において、Vdcは直流母線電圧を示す。一方、モータ314で消費される有効電力Pmotは、dq軸電圧およびdq軸電流によって式(6)のように表される。
Figure 0007499887000006
ここで、永久磁石同期モータの定常状態の電圧方程式を考え、式(6)に代入すると式(7)が得られる。
Figure 0007499887000007
式(7)において、Rは電機子抵抗を示し、LおよびLはdq軸インダクタンスを示し、Φはdq軸鎖交磁束数を示し、ωは電気角速度を示す。電機子抵抗Rによる電圧降下が無視でき、なおかつ、d軸電流iがほぼゼロとみなせるケースでは、式(8)が成立する。
Figure 0007499887000008
mot=Pinとなるようにモータ314に脈動を与えれば、平滑部200に流れる電流、すなわち充放電電流I3を低減できるため、式(9)のようにq軸電流脈動指令iqrip を与えればよい。
Figure 0007499887000009
式(9)のようにq軸電流脈動指令iqrip を与えれば、平滑部200のコンデンサ210の劣化抑制が可能である。なお、d軸電流iが非ゼロの場合は、リラクタンストルクを加味して式(10)のように演算してもよい。
Figure 0007499887000010
ここで、i はd軸電流指令である。式(9)および式(10)ではPmot=Pinを仮定したが、モータ314には銅損、鉄損、機械損といった損失がつきものである。そのため、このような損失を加味して演算を行ってもよい。
上記のような演算を行う制御部400の構成について説明する。図2は、実施の形態1に係る電力変換装置1が備える制御部400の構成例を示すブロック図である。制御部400は、回転子位置推定部401と、速度制御部402と、弱め磁束制御部403と、電流制御部404と、座標変換部405,406と、PWM信号生成部407と、q軸電流脈動演算部408と、加算部409と、を備える。
回転子位置推定部401は、モータ314にかかるdq軸電圧指令ベクトルVdq およびdq軸電流ベクトルidqから、モータ314が有する図示しない回転子について、回転子磁極のdq軸での方向である推定位相角θest、および回転子速度である推定速度ωestを推定する。
速度制御部402は、速度指令ωと推定速度ωestとが一致するようにq軸電流指令i を自動調整する。速度指令ωは、電力変換装置1が冷凍サイクル適用機器として空気調和機などに使用される場合、例えば、図示しない温度センサで検出された温度、図示しない操作部であるリモコンから指示される設定温度を示す情報、運転モードの選択情報、運転開始及び運転終了の指示情報などに基づくものである。運転モードとは、例えば、暖房、冷房、除湿などである。
弱め磁束制御部403は、dq軸電圧指令ベクトルVdq の絶対値が電圧リミット値Vlim の制限値内に収まるようにd軸電流指令i を自動調整する。また、本実施の形態において、弱め磁束制御部403は、q軸電流脈動演算部408で演算されたq軸電流脈動指令iqrip を加味して弱め磁束制御を行う。弱め磁束制御は、大別して、電圧制限楕円の方程式からd軸電流指令i を計算する方法、および電圧リミット値Vlim とdq軸電圧指令ベクトルVdq との絶対値の偏差がゼロになるようにd軸電流指令i を計算する方法の2種類があるが、どちらの方法を使用してもよい。
電流制御部404は、dq軸電流ベクトルidqがd軸電流指令i およびq軸電流指令i に追従するようにdq軸電圧指令ベクトルVdq を自動調整する。
座標変換部405は、推定位相角θestに応じて、dq軸電圧指令ベクトルVdq をdq座標から交流量の電圧指令Vuvw に座標変換する。
座標変換部406は、推定位相角θestに応じて、モータ314に流れる電流Iuvwを交流量からdq座標のdq軸電流ベクトルidqに座標変換する。前述のように、制御部400は、モータ314に流れる電流Iuvwについて、インバータ310から出力される3相の電流値のうち、電流検出部313a,313bで検出される2相の電流値、および2相の電流値を用いて残りの1相の電流値を算出することによって取得することができる。
PWM信号生成部407は、座標変換部405で座標変換された電圧指令Vuvw に基づいてPWM信号を生成する。制御部400は、PWM信号生成部407で生成されたPWM信号をインバータ310のスイッチング素子311a~311fに出力することで、モータ314に電圧を印加する。
q軸電流脈動演算部408は、電流検出部501で検出された電流値である入力電流I1、直流母線電圧Vdc、および推定速度ωestに基づいて、前述のq軸電流脈動指令iqrip を演算する。なお、電力変換装置1は、図1では省略しているが、一般的に、回路保護、制御上の理由などから、コンデンサ210の直流母線電圧Vdcを検出する検出部を備えている。
加算部409は、速度制御部402から出力されたq軸電流指令i と、q軸電流脈動演算部408で演算されたq軸電流脈動指令iqrip とを加算し、加算したものを電流制御部404へのq軸電流指令i として出力する。
制御部400は、従来と同様の制御を行う電力変換装置と比較して、式(9)または式(10)に基づいてq軸電流脈動指令iqrip を演算し、q軸電流脈動指令iqrip を用いてq軸電流指令i を演算する点、およびq軸電流脈動指令iqrip を加味して弱め磁束制御を行う点が異なる。空調用圧縮機モータのようなアプリケーションでは、弱め磁束制御、インバータ過変調などを積極活用するが、これらの制御を使用する電圧飽和域では、q軸電流のみに脈動を与えても電圧不足で指令値に追従しない。そのため、q軸電流脈動指令iqrip に合わせてd軸電流iも脈動させる必要がある。電圧振幅が一定になるようにd軸電流iも同時に脈動させる弱め磁束制御の方法が公知である。弱め磁束制御部403は、電圧飽和時にq軸電流脈動指令iqrip と同時にd軸電流iも同時に脈動させて電圧不足に陥ることを防ぐ。
図3は、実施の形態1に係る電力変換装置1が備える制御部400のq軸電流脈動演算部408の構成例を示す図である。q軸電流脈動演算部408は、フィルタ381と、振幅換算部382と、を備える。フィルタ381は、コンデンサ210への入力電流I1を通し、コンデンサ210からの出力電流指令I を計算する。本実施の形態において、フィルタ381がローパスフィルタおよびバンドパスフィルタを組み合わせたものとして説明したが、この構成は一例であり、別種のフィルタを用いても構わない。また、q軸電流脈動演算部408は、即応性をより重視する場合、フィルタ381を省いても構わない。振幅換算部382は、コンデンサ210からの出力電流指令I 、直流母線電圧Vdc、およびモータ314の推定速度ωestを用いて、式(9)または式(10)の演算を行ってq軸電流脈動指令iqrip を計算する。q軸電流の脈動振幅はモータ314の駆動条件によって変わってくるので、振幅換算部382は、駆動条件を適切に考慮して振幅を決定する。
制御部400は、q軸電流脈動演算部408によってモータ314に適切に脈動を与え、コンデンサ210に流れる電流をゼロに近づける、または小さい値に制御することで、コンデンサ210への電流流入および電流流出、すなわちコンデンサ210の充放電電流I3を減らすことができる。
図4は、比較例として実施の形態1の電力変換装置1と同様の回路構成の電力変換装置における駆動波形の例を示す図である。図4の対象である比較例の電力変換装置は、本実施の形態の電力変換装置1のような制御は行っていないものとする。図5は、実施の形態1に係る電力変換装置1における駆動波形の例を示す図である。図4および図5において、上図は整流部130からコンデンサ210への入力電流I1、コンデンサ210からの出力電流I2、およびコンデンサ210の充放電電流I3を示し、下図は直流母線電圧Vdcを示している。なお、図4および図5は同じスケールで描かれている。また、説明の都合上、図4および図5では、PWMのリプルは考慮していない。
平滑部200のコンデンサ210の容量がある程度大きい場合、コンデンサ210に流れ込む入力電流I1が「うさぎの耳」のような形状となる。比較例の電力変換装置では、コンデンサからの出力電流I2がほぼ一定であったため、コンデンサの充放電電流I3も「うさぎの耳」の形になる。これに伴い、直流母線電圧Vdcには大きなリプルが生じる。これらの波形は周期的な脈動が大きいので、コンデンサ210の経年劣化が早まる。
これに対して、本実施の形態の電力変換装置1では、コンデンサ210からの出力電流I2が「うさぎの耳」の形になるように制御部400がインバータ310の動作を制御するので、コンデンサ210の充放電電流I3のピーク値は小さくなる。コンデンサ210の充放電電流I3のピーク値が小さくなるのと同時に、直流母線電圧Vdcのリプルも小さくなる。コンデンサ210の電流の流出および流入を減らせば、素子劣化を抑制でき、部品の経年劣化を抑制できる。電力変換装置1では、前述のような制御部400の抑制の分、素子の容量を低減でき、リプル耐量が緩和される。そのため、安価な平滑素子、すなわちコンデンサ210を活用することができ、システムコストを抑制できる。なお、図5では、直流成分、電源周波数2f成分、および電源周波数4f成分のみを抽出して劣化抑制制御を実施しているが、コンデンサ210の充放電電流I3をより小さくしたい場合、より高次の成分を加味してもよい。ただし、実用上では電源周波数6f成分までを考慮すれば必要十分と考えられる。また、計算量を少なくしたい場合、直流成分、および電源周波数2f成分のみを考慮する形にしてもよい。
本実施の形態による制御部400の制御方法は、モータ314の入出力電力の理論式をベースにしているため、入力電流I1の変化に対してダイレクトにモータ314のq軸電流脈動を決定でき、入力電流I1の変化に対する即応性が高い。このことから、脈動負荷補償と併用したときに平滑部200のコンデンサ210の劣化抑制がしやすいというメリットがある。ただし、後述する実施の形態2および実施の形態3の自動探索をベースとした制御方法と比較して、実施の形態1の制御方法はロバスト性の面で難がある。定数変動が生じると所望の制御がしづらくなるのは、式(9)、式(10)などから明らかである。例えば、Φに誤差があるとq軸電流脈動の大きさに過不足が生じる。また、式(9)および式(10)の導出の際に用いた仮定が成り立たない動作条件では、コンデンサ210の劣化抑制効果が減少するものと見られる。また、入力電流I1を検出するセンサ、すなわち電流検出部501が必要になる。これらの問題点を解消するための制御方法を後述の実施の形態2および実施の形態3で説明する。さらに後述する実施の形態4の制御方法も含めて、各実施の形態の制御方法を自由に組み合わせて使用してもよい。
なお、図1に示すようにモータ314が周期的な負荷トルク脈動を有する負荷である圧縮機315を駆動する場合、制御部400は、前述の制御と併せて、負荷トルク脈動に起因する速度脈動を抑制するように制御してもよい。
制御部400の動作を、フローチャートを用いて説明する。図6は、実施の形態1に係る電力変換装置1が備える制御部400の動作を示すフローチャートである。制御部400は、電流検出部501から検出値であるコンデンサ210の入力電流I1を取得する(ステップS1)。制御部400は、取得した検出値に基づいて、コンデンサ210への入力電流I1とコンデンサ210からの出力電流I2との差分が小さくなるように、インバータ310の動作を制御する(ステップS2)。
つづいて、電力変換装置1が備える制御部400のハードウェア構成について説明する。図7は、実施の形態1に係る電力変換装置1が備える制御部400を実現するハードウェア構成の一例を示す図である。制御部400は、プロセッサ91およびメモリ92により実現される。
プロセッサ91は、CPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)ともいう)、またはシステムLSI(Large Scale Integration)である。メモリ92は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリー、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)といった不揮発性または揮発性の半導体メモリを例示できる。またメモリ92は、これらに限定されず、磁気ディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、またはDVD(Digital Versatile Disc)でもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、電力変換装置1において、制御部400は、電流検出部501で検出されたコンデンサ210への入力電流I1を用いて、q軸電流脈動指令iqrip を演算し、q軸電流脈動指令iqrip を用いてd軸電流指令i を生成してインバータ310の動作を制御し、コンデンサ210の充放電電流I3を抑制することとした。これにより、電力変換装置1は、平滑用のコンデンサ210の劣化を抑制しつつ、電力変換装置1の大型化を抑制することができる。
実施の形態2.
実施の形態2では、電力変換装置において、コンデンサ210に流れる充放電電流I3を検出し、充放電電流I3のピーク値、または充放電電流I3に含まれる特定の周波数成分が減少するようなモータ314の脈動を含む駆動パターンを自動探索する。
自動探索法として有名なものは、例えば、山登り法であるが、自動探索法であればどのような手法を用いても構わない。例えば、広義の意味で言えば、フィードバック制御も自動探索手法の一種であると考えられるため、フィードバック制御のテクニックを用いても構わない。実施の形態2の制御方法は、充放電電流I3を検出するセンサが必要なので、コスト面では難があるが、適切な動作点を自動探索するため、モータ314の定数変動が生じた場合でもロバストに劣化抑制が可能である。
具体的に、フィードバック制御を活用した充放電電流I3を最小化する制御について説明する。ここで説明する制御方法は、充放電電流I3が最小となるモータ314の脈動を含む駆動パターンを自動探索するものである。
図8は、実施の形態2に係る電力変換装置1aの構成例を示す図である。電力変換装置1aは、図1に示す実施の形態1の電力変換装置1に対して、制御部400、および電流検出部501を削除し、制御部400a、および電流検出部502を追加したものである。なお、電力変換装置1a、および圧縮機315が備えるモータ314によって、モータ駆動装置2aを構成している。電流検出部502は、コンデンサ210の充放電電流I3を検出し、検出した電流値を制御部400aに出力する。電流検出部502は、コンデンサ210の電力状態を検出する検出部である。図9は、実施の形態2に係る電力変換装置1aが備える制御部400aの構成例を示すブロック図である。制御部400aは、図2に示す実施の形態1の制御部400に対して、q軸電流脈動演算部408を削除し、q軸電流脈動演算部408aを追加したものである。
図10は、実施の形態2に係る電力変換装置1aが備える制御部400aのq軸電流脈動演算部408aの構成例を示す図である。q軸電流脈動演算部408aは、指令値をゼロとしたフィードバック制御器として構成される。通常、フィードバック制御器は、フィードフォワード制御器と比較して制御応答が低く、高周波の脈動を抑制するには不向きであるが、さまざまな高周波脈動抑制手段が過去に提案されている。有名な方法としては、フーリエ係数演算およびPID(Proportional Integral Differential)制御器を用いた手法がある。q軸電流脈動演算部408aは、減算部383と、フーリエ係数演算部384~387と、PID制御部388~391と、交流復元部392と、を備える。
減算部383は、指令値=0とコンデンサ210の充放電電流I3の偏差を計算する。フーリエ級数展開の理論を用いれば、偏差に含まれる特定周波数のsin信号成分およびcos信号成分の振幅を抽出することが可能である。フーリエ係数演算部384~387は、電源周波数を1f成分であるとして、偏差に含まれるsin2f成分、cos2f成分、sin4f成分、およびcos4f成分の振幅をそれぞれ計算する。フーリエ係数演算部384~387で乗じられる検波信号は、それぞれsin2ωint、cos2ωint、sin4ωint、およびcos4ωintであり、入力信号と検波信号との積の平均値の2倍がそれぞれ偏差に含まれるsin2f成分、cos2f成分、sin4f成分、およびcos4f成分の振幅である。すなわち、フーリエ係数演算部384~387は、検出値と指令値との偏差に含まれる、商用電源110の電源周波数に応じた成分の振幅を演算する。コンデンサ210の充放電電流I3が周期波形であれば、フーリエ係数演算部384~387の出力信号はほぼ一定となる。
PID制御部388~391は、これらの偏差の特定の周波数成分がそれぞれゼロになるように比例-積分-微分制御、すなわちPID制御を実施する。比例ゲインおよび微分ゲインはゼロでも構わないが、偏差をゼロに収束させるためには積分ゲインの値が非ゼロでなければならない。そのため、PID制御部388~391では、積分動作がメインとなる。通常、積分制御の出力はゆるやかに変化するので、PID制御部388~391の出力も概ね一定と見なすことができる。交流復元部392は、PID制御部388~391の出力を交流成分に復元すべく、それぞれsin2ωint、cos2ωint、sin4ωint、およびcos4ωintと掛け合わせた後に合算し、q軸電流脈動指令iqrip を決定する。すなわち、交流復元部392は、コンデンサ210の充放電電流I3を抑制するための脈動分の指令であるq軸電流脈動指令iqrip を生成する。
実施の形態2では、このような制御方法を用いることで、実施の形態1の制御方法での欠点であるロバスト性の問題が改善される。一方で、PID制御を積分動作主体で用いる都合上、制御応答を高くできない。また、充放電電流I3を検出するセンサ、すなわち電流検出部502が必要なので、コスト面でも難がある。前述のように、各実施の形態の制御方法の弱点を補い合うため、後述する実施の形態3の制御方法も含めて、各実施の形態の制御方法を自由に組み合わせて使用してもよい。
実施の形態2では、センサレスベクトル制御方式を用いる場合について例示したが、多少の変形を加えて速度指令、電圧指令などに脈動を加える形にすれば、一次磁束一定制御にも適用が可能である。具体的には、交流復元部392において、乗じる交流復元用の三角関数に適切な位相オフセットを与えればよい。例えば、モータ314が永久磁石同期モータの場合、定常状態の電流ベクトルおよび電圧ベクトルは数十度程度の位相差があるから、制御部400aは、位相差を加味して交流復元処理を行い、電圧指令に足し込む形にすれば、一次磁束一定制御でも同様の制御が可能である。
制御部400aの動作を、フローチャートを用いて説明する。図11は、実施の形態2に係る電力変換装置1aが備える制御部400aの動作を示すフローチャートである。制御部400aは、電流検出部502から検出値であるコンデンサ210の充放電電流I3を取得する(ステップS11)。制御部400aは、取得した検出値に基づいて、コンデンサ210の充放電電流I3に含まれる特定の周波数成分が減少するように、インバータ310の動作を制御する(ステップS12)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、電力変換装置1aにおいて、制御部400aは、コンデンサ210の充放電電流I3に含まれる特定の周波数の脈動成分が減少するモータ314の駆動パターンを自動探索し、インバータ310の動作を制御することで、コンデンサ210の充放電電流I3を抑制することとした。これにより、電力変換装置1aは、平滑用のコンデンサ210の劣化を抑制しつつ、電力変換装置1aの大型化を抑制することができる。
実施の形態3.
実施の形態3では、電力変換装置において、コンデンサ210の両端電圧である直流母線電圧Vdcを検出し、直流母線電圧Vdcの脈動幅が減少するようなモータ314の脈動を含む駆動パターンを自動探索する。
回路保護、制御上の理由などから、一般的に、電力変換装置は、コンデンサ210の直流母線電圧Vdcを電圧検出部で検出していることから、実施の形態3の制御方法は、実施の形態1および実施の形態2の制御方法と異なり、電流検出部の追加が不要である。実施の形態3の制御方法は、実施の形態1および実施の形態2の制御方法と比較して、コストの面で優れている。
実施の形態2の場合と同様、自動探索法であればどのような手法を用いても構わない。例えば、広義の意味で言えば、フィードバック制御も自動探索手法の一種であると考えられるため、フィードバック制御のテクニックを用いても構わない。自動探索に基づく制御方法は、モータ314の定数変動が生じた場合でもロバストに劣化抑制が可能である。
具体的に、フィードバック制御を活用した直流母線電圧Vdcの脈動幅が減少する制御について説明する。ここで説明する制御方法は、直流母線電圧Vdcの脈動幅が減少するモータ314の脈動を含む駆動パターンを自動探索するものである。
図12は、実施の形態3に係る電力変換装置1bの構成例を示す図である。電力変換装置1bは、図1に示す実施の形態1の電力変換装置1に対して、制御部400、および電流検出部501を削除し、制御部400b、および電圧検出部503を追加したものである。なお、電力変換装置1b、および圧縮機315が備えるモータ314によって、モータ駆動装置2bを構成している。電圧検出部503は、コンデンサ210の両端電圧である直流母線電圧Vdcを検出し、検出した電圧値を制御部400bに出力する。電圧検出部503は、コンデンサ210の電力状態を検出する検出部である。なお、図1および図8では図示していなかったが、前述のように、回路保護、制御上の理由などから、一般的に、電力変換装置は、コンデンサ210の直流母線電圧Vdcを検出する構成、すなわち本実施の形態の電圧検出部503に相当する検出部を備えている。図13は、実施の形態3に係る電力変換装置1bが備える制御部400bの構成例を示すブロック図である。制御部400bは、図2に示す実施の形態1の制御部400に対して、q軸電流脈動演算部408を削除し、q軸電流脈動演算部408bを追加したものである。図9に示す実施の形態2のq軸電流脈動演算部408aでは、コンデンサ210の充放電電流I3が入力されていたが、図13に示す実施の形態3のq軸電流脈動演算部408bでは、コンデンサ210の直流母線電圧Vdcが入力されている点が実施の形態2と異なる。
図14は、実施の形態3に係る電力変換装置1bが備える制御部400bのq軸電流脈動演算部408bの構成例を示す図である。q軸電流脈動演算部408bは、目標値をゼロとしたフィードバック制御器として構成される。q軸電流脈動演算部408bは、減算部383と、フーリエ係数演算部384~387と、PID制御部388~391と、交流復元部392bと、を備える。
減算部383は、目標値=0とコンデンサ210の直流母線電圧Vdcの偏差を計算する。フーリエ係数演算部384~387は、電源周波数を1f成分であるとして、偏差に含まれるsin2f成分、cos2f成分、sin4f成分、およびcos4f成分の振幅をそれぞれ計算する。すなわち、フーリエ係数演算部384~387は、検出値と目標値との偏差に含まれる、商用電源110の電源周波数に応じた成分の振幅を演算する。PID制御部388~391は、これらの偏差の特定の周波数成分がそれぞれゼロになるように比例-積分-微分制御、すなわちPID制御を実施する。比例ゲインおよび微分ゲインはゼロでも構わないが、偏差をゼロに収束させるためには積分ゲインの値が非ゼロでなければならない。そのため、PID制御部388~391では、積分動作がメインとなる。通常、積分制御の出力はゆるやかに変化するので、PID制御部388~391の出力も概ね一定と見なすことができる。フーリエ係数演算部384~387およびPID制御部388~391については、入力される値が異なるだけで計算内容はほぼ実施の形態2のときと同じである。
交流復元部392bは、コンデンサ210の充放電電流I3を積分する。ここで、コンデンサ210の容量で除算したものが直流母線電圧Vdcであるから、コンデンサ210の充放電電流I3と直流母線電圧Vdcとの間には90度の位相差がある。交流復元部392bは、90度の位相差を加味してq軸電流脈動指令iqrip を決定しなければならない。90度の位相差をθoffset(=π/2[rad])とした場合、交流復元部392bは、以下のように復元演算を実施する。このようにして、交流復元部392bは、コンデンサ210の充放電電流I3を抑制するための脈動分の指令であるq軸電流脈動指令iqrip を生成する。
フーリエ係数演算部384~387で乗じられる検波信号がそれぞれsin2ωint、cos2ωint、sin4ωint、およびcos4ωintであった場合、交流復元部392bでの復元信号は、sin2(ωint+θoffset)、cos2(ωint+θoffset)、sin4(ωint+θoffset)、およびcos4(ωint+θoffset)となる。図10に示す実施の形態2のq軸電流脈動演算部408aは、検波信号および復元信号は同じものを用いればよいが、図14に示す実施の形態3のq軸電流脈動演算部408bは、θoffsetの分だけ、復元信号をシフトしておく必要がある。交流復元部392bは、PID制御部388~391の出力と復元信号との積和を計算すれば、q軸電流脈動指令iqrip を決定することができる。
実施の形態3では、この様な制御方法を用いることで、実施の形態1および実施の形態2と比較して、コストの面で有利である。また、実施の形態3では、このような制御方法を用いることで、実施の形態1の制御方法での欠点であるロバスト性の問題が改善される。一方で、PID制御を積分動作主体で用いる都合上、制御応答を高くできない。前述のように、各実施の形態の制御方法の弱点を補い合うため、後述する実施の形態4の制御方法も含めて、各実施の形態の制御方法を自由に組み合わせて使用してもよい。
制御部400bの動作を、フローチャートを用いて説明する。図15は、実施の形態3に係る電力変換装置1bが備える制御部400bの動作を示すフローチャートである。制御部400bは、電圧検出部503から検出値であるコンデンサ210の両端電圧である直流母線電圧Vdcを取得する(ステップS21)。制御部400bは、取得した検出値に基づいて、直流母線電圧Vdcに含まれる特定の脈動幅が減少するように、インバータ310の動作を制御する(ステップS22)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、電力変換装置1bにおいて、制御部400bは、直流母線電圧Vdcに含まれる特定の周波数の脈動成分が減少するモータ314の駆動パターンを自動探索し、インバータ310の動作を制御することで、コンデンサ210の充放電電流I3を抑制することとした。これにより、電力変換装置1bは、平滑用のコンデンサ210の劣化を抑制しつつ、電力変換装置1bの大型化を抑制することができる。
実施の形態4.
実施の形態1から実施の形態3では、コンデンサ210の充放電電流I3が減少するq軸電流の脈動を含む駆動パターンをモータ314の駆動中に決定する方法について説明した。しかしながら、コンデンサ210の充放電電流I3が減少するq軸電流の脈動を含む駆動パターンが既知であれば、既知のデータに基づいて劣化抑制制御を実施しても構わない。すなわち、コンデンサ210の充放電電流I3が減少するq軸電流の脈動を表す脈動パターンを事前調査しておき、事前学習したデータに基づいて劣化抑制制御を行うという方法が考えられる。実施の形態4では、充放電電流I3または直流母線電圧Vdcの脈動が減少するようなモータ314の脈動パターンを事前に調査しておき、事前調査したデータを用いてモータ314に脈動を与える。事前調査したデータは電力変換装置内の記憶部に記憶され、モータ314の駆動条件に応じて適切な脈動パターンが選択される。
図16は、実施の形態4に係る電力変換装置が備える制御部400cの構成例を示すブロック図である。制御部400cを備える電力変換装置については、実施の形態1から実施の形態3で説明した電力変換装置1~1bと同様の回路構成であってもよいし、各実施の形態で個別に備えている検出部を備えない回路構成であってもよい。制御部400cは、図2に示す実施の形態1の制御部400に対して、q軸電流脈動演算部408を削除し、q軸電流脈動演算部408cを追加したものである。q軸電流脈動演算部408cは、図示しない記憶部、および脈動パターン発生部を備える。記憶部には、コンデンサ210の充放電電流I3が低減するモータ314の脈動パターンが記憶されている。記憶部に記憶されている脈動パターンのデータは、事前調査により取得されたものである。
事前調査の方法はどのようなものであっても構わない。例えば、ある脈動パターンを試行錯誤的に印加して充放電電流I3または直流母線電圧Vdcの脈動が減少するようなパターンを調査しても構わないし、前述の自動探索法を用いて調査を行っても構わない。また、実機試験を通じて調査を行っても構わないし、コンピュータシミュレーションを通じて調査を行っても構わない。近年、機械学習、AI(Artificial Intelligence)技術が一般的になってきていることから、このような技術を利用しても構わない。
また、実施の形態2の例であれば、制御部400cは、電流検出部502で検出された充放電電流I3に含まれる特定の周波数の脈動成分が減少する脈動パターンを自動探索し、制御の過程で得られた脈動パターンを運転条件ごとに設定された脈動パターンとして記憶してもよい。同様に、実施の形態3の例であれば、制御部400cは、電圧検出部503で検出された直流母線電圧Vdcに含まれる特定の周波数の脈動成分が減少する脈動パターンを自動探索し、制御の過程で得られた脈動パターンを運転条件ごとに設定された脈動パターンとして記憶してもよい。
記憶部に記憶されている脈動パターンのデータは、モータ314の運転条件と紐付けられている。例えば、モータ314の場合、圧縮機315の吸入圧力、吐出圧力、冷媒の温度、空調機の室内温度の目標値などが運転条件に相当する。q軸電流脈動演算部408cは、このような運転条件に応じてコンデンサ210の充放電電流I3を低減するための適切な脈動パターンを記憶部から選択する。q軸電流脈動演算部408cは、脈動パターン発生部を用いて、記憶部から選択した脈動パターンに基づいて、q軸電流脈動指令iqrip を発生させる。q軸電流脈動演算部408cは、このような制御によって、コンデンサ210の劣化抑制制御を実施する。
事前調査に基づく制御方法は、ロバスト性に難があり、また、容量の大きな記憶部が必要とされるデメリットがあるが、計算処理自体は簡単である。したがって、計算機の演算性能が貧弱で、かつ運転条件数がごく少ない場合には、実施の形態4のような制御方法が有効な手段となる可能性がある。事前調査の煩雑さを低減するため、実施の形態1から実施の形態4で説明した制御方法を自由に組み合わせてもよい。
制御部400cの動作を、フローチャートを用いて説明する。図17は、実施の形態4に係る電力変換装置が備える制御部400cの動作を示すフローチャートである。制御部400cは、圧縮機315の運転条件を取得する(ステップS31)。制御部400cは、取得した運転条件に基づいて、コンデンサ210の充放電電流I3を低減するための適切な脈動パターンを選択し、インバータ310の動作を制御する(ステップS32)。
以上説明したように、本実施の形態によれば、制御部400cは、モータ314を含む負荷の運転条件ごとに設定されたコンデンサ210の充放電電流I3を抑制するための脈動パターンを記憶し、負荷である圧縮機315の運転条件に応じた脈動パターンを用いてコンデンサ210の充放電電流I3を抑制するための脈動分の指令であるq軸電流脈動指令iqrip を生成し、インバータ310の動作を制御する。この場合においても、実施の形態1から実施の形態3と同様の効果を得ることができる。
実施の形態5.
図18は、実施の形態5に係る冷凍サイクル適用機器900の構成例を示す図である。実施の形態5に係る冷凍サイクル適用機器900は、実施の形態1で説明した電力変換装置1を備える。なお、冷凍サイクル適用機器900は、他の実施の形態で説明した電力変換装置1a,1bを備えることも可能であるが、ここでは一例として、電力変換装置1を備える場合について説明する。実施の形態5に係る冷凍サイクル適用機器900は、空気調和機、冷蔵庫、冷凍庫、ヒートポンプ給湯器といった冷凍サイクルを備える製品に適用することが可能である。なお、図18において、実施の形態1と同様の機能を有する構成要素には、実施の形態1と同一の符号を付している。
冷凍サイクル適用機器900は、実施の形態1におけるモータ314を内蔵した圧縮機315と、四方弁902と、室内熱交換器906と、膨張弁908と、室外熱交換器910とが冷媒配管912を介して取り付けられている。
圧縮機315の内部には、冷媒を圧縮する圧縮機構904と、圧縮機構904を動作させるモータ314とが設けられている。
冷凍サイクル適用機器900は、四方弁902の切替動作により暖房運転又は冷房運転をすることができる。圧縮機構904は、可変速制御されるモータ314によって駆動される。
暖房運転時には、実線矢印で示すように、冷媒が圧縮機構904で加圧されて送り出され、四方弁902、室内熱交換器906、膨張弁908、室外熱交換器910及び四方弁902を通って圧縮機構904に戻る。
冷房運転時には、破線矢印で示すように、冷媒が圧縮機構904で加圧されて送り出され、四方弁902、室外熱交換器910、膨張弁908、室内熱交換器906及び四方弁902を通って圧縮機構904に戻る。
暖房運転時には、室内熱交換器906が凝縮器として作用して熱放出を行い、室外熱交換器910が蒸発器として作用して熱吸収を行う。冷房運転時には、室外熱交換器910が凝縮器として作用して熱放出を行い、室内熱交換器906が蒸発器として作用し、熱吸収を行う。膨張弁908は、冷媒を減圧して膨張させる。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、実施の形態同士を組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1,1a,1b 電力変換装置、2,2a,2b モータ駆動装置、110 商用電源、120 リアクトル、130 整流部、131~134 整流素子、200 平滑部、210 コンデンサ、310 インバータ、311a~311f スイッチング素子、312a~312f 還流ダイオード、313a,313b,501,502 電流検出部、314 モータ、315 圧縮機、381 フィルタ、382 振幅換算部、383 減算部、384~387 フーリエ係数演算部、388~391 PID制御部、392,392b 交流復元部、400,400a,400b,400c 制御部、401 回転子位置推定部、402 速度制御部、403 弱め磁束制御部、404 電流制御部、405,406 座標変換部、407 PWM信号生成部、408,408a,408b,408c q軸電流脈動演算部、409 加算部、503 電圧検出部、900 冷凍サイクル適用機器、902 四方弁、904 圧縮機構、906 室内熱交換器、908 膨張弁、910 室外熱交換器、912 冷媒配管。

Claims (9)

  1. 商用電源から供給される第1の交流電力を整流する整流部と、
    前記整流部の出力端に接続されるコンデンサと、
    前記コンデンサの両端に接続され、第2の交流電力を生成してモータに出力するインバータと、
    前記コンデンサの電力状態を検出する検出部と、
    前記検出部の検出値に応じた脈動が前記モータの駆動パターンに重畳されるように前記インバータの動作を制御し、前記コンデンサの充放電電流を抑制する制御部と、
    を備え、
    前記検出部は、前記充放電電流を検出し、
    前記制御部は、前記充放電電流に含まれる特定の周波数の脈動成分が減少する前記駆動パターンを自動探索する電力変換装置。
  2. 商用電源から供給される第1の交流電力を整流する整流部と、
    前記整流部の出力端に接続されるコンデンサと、
    前記コンデンサの両端に接続され、第2の交流電力を生成してモータに出力するインバータと、
    前記コンデンサの電力状態を検出する検出部と、
    前記検出部の検出値に応じた脈動が前記モータの駆動パターンに重畳されるように前記インバータの動作を制御し、前記コンデンサの充放電電流を抑制する制御部と、
    を備え、
    前記検出部は、前記コンデンサの両端電圧である直流母線電圧を検出し、
    前記制御部は、前記直流母線電圧に含まれる特定の周波数の脈動成分が減少する前記駆動パターンを自動探索する電力変換装置。
  3. 前記制御部は、
    前記検出値と指令値または目標値との偏差に含まれる、前記商用電源の電源周波数に応じた成分の振幅を演算するフーリエ係数演算部と、
    前記偏差を収束させる比例積分微分制御部と、
    前記比例積分微分制御部からの出力を交流成分に復元し、前記コンデンサの充放電電流を抑制するための脈動分の指令を生成する交流復元部と、
    を備える請求項またはに記載の電力変換装置。
  4. 前記検出部は、前記整流部から前記コンデンサへ流入される入力電流を検出し、
    前記制御部は、前記入力電流と前記コンデンサから前記インバータへの出力電流との差分が小さくなるように、前記モータの入出力電力の関係から前記モータのq軸電流指令を制御する、
    請求項1から3のいずれか1つに記載の電力変換装置。
  5. 前記制御部は、前記モータを含む負荷の運転条件ごとに設定された前記コンデンサの充放電電流を抑制するための脈動パターンを記憶し、前記負荷の運転条件に応じた前記脈動パターンを用いて前記コンデンサの充放電電流を抑制するための脈動分の指令を生成し、前記インバータの動作を制御する、
    請求項1からのいずれか1つに記載の電力変換装置。
  6. 前記検出部は、前記コンデンサの充放電電流および前記コンデンサの両端電圧である直流母線電圧のうち少なくとも1つを検出し、
    前記制御部は、前記検出部の検出値に含まれる特定の周波数の脈動成分が減少する前記脈動パターンを自動探索し、前記運転条件ごとに設定された前記脈動パターンとして記憶する、
    請求項に記載の電力変換装置。
  7. 前記モータが周期的な負荷トルク脈動を有する負荷を駆動する場合、
    前記制御部は、前記負荷トルク脈動に起因する速度脈動を抑制する、
    請求項1からのいずれか1つに記載の電力変換装置。
  8. 請求項1からのいずれか1つに記載の電力変換装置を備えるモータ駆動装置。
  9. 請求項1からのいずれか1つに記載の電力変換装置を備える冷凍サイクル適用機器。
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