JP7495729B2 - コンテナ移載システム - Google Patents
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また、特許文献2に開示される技術は、自立して液晶用のガラス基板や半導体ウェハ等の薄板状のワークをストッカに出し入れするロボットであるが、大型の薄板状のワークの搬送が目的であることもあって、台座の回動軸とコラムが離れており台座が回動するとコラムが大きく回動することになり、狭隘な敷地でのアームも含めた自由な回動が困難であるという課題があった。
さらに、特許文献3に開示される技術では、図1に示されるとおり、自立した柱体3で昇降台4が昇降するが、多段の腕を突設して上下動する昇降台4と、昇降台4に駆動力を付加するボールネジ5(特許文献3中には符号のみ存在して符号の説明なし)に螺合して上下動するボールネジ昇降ナット(特許文献3の図1中に符号なしの状態でボールネジ5に螺合していると考えられる部材が図示されている)との間に昇降台4を案内するために固定されたリニアガイドレールが必要である。すなわち、昇降台4とボールネジ昇降ナットという2つの可動物に挟まれた状態でリニアガイドレールという固定物を構成する必要があるため、リニアガイドレールは昇降台4とボールネジ5を結ぶ直線上には設置することができず、両側に分割するなどして可動物を避けて設ける必要がある。したがって、リニアガイドレールやそのリニアガイドレールに嵌合する構造が大型化し重量化するという課題があった。この点については発明の実施の形態の説明時に詳細に説明する。
上記構成の移載ロボットでは、アームを保持するボールネジ昇降ナットを固定して昇降するスライダを係合するリニアガイドレールを長手軸方向に支持するコラムの頂部に旋回軸を導出して、この旋回軸を介して支持構造物を設けることで、支持構造物がアームをはじめボールネジシャフトやリニアガイドレールの荷重を支えるコラムを自立可能に支持するように作用する。また、この支持構造物はコラムの回動を許容しながらコラムを自立可能に支持するように作用する。
なお、アームの基端がボールネジ昇降ナットの機能を持ち、ボールネジシャフトと螺合してもよい。
上記構成の移載ロボットでは、支持構造物がハンド及びアームの可動範囲の外側に跨設されるので、支持構造物がハンド及びアームの作動の影響を受けることなくコラムを支持するように作用する。また、コラムの回動時も同様にハンドやアームの動作の影響を受けることなくコラムを自立可能に支持するように作用する。なお、本願発明において「ハンド及びアームの可動範囲」とは、制御も含めた可動範囲を意味しており、ハンド及びアームを限界まで伸長させた範囲を意味するものではない。すなわち、ハンド及びアームを制御することで可動範囲は狭くすることが可能であり、その制御限界でハンド及びアームが動作する範囲を意味している。
上記構成の移載ロボットでは、固定されるリニアガイドレールが、アームの基端を保持して上下動するボールネジ昇降ナットが螺合するボールネジシャフトを挟んで、アームとは反対側に配置されるので、可動の部分であるボールネジ昇降ナット及びアームと固定の部分であるリニアガイドレールを区分けして配置するように作用する。
上記構成のコンテナ移載システムでは、支持構造物がコラムの回動を許容しながらコラムを支持することで、移載ロボットは、ハンドとアームを用いてコラムの旋回軸を中心に放射状に配置された段ばらしエリアからコンテナを把持して移送先エリアへ移送し、移送先エリアからコンテナを把持して段積みエリアへ移送するように作用する。
上記構成のコンテナ移載システムでは、支持構造物がハンド及びアームの可動範囲及びコンテナと干渉しないように段ばらしエリア、移送先エリア及び段積みエリアの外側に跨設され、コラムの回動を許容しながら支持することで、移載ロボットは、ハンドとアームを用いてコラムの旋回軸を中心に放射状に配置された段ばらしエリアからコンテナを把持した状態でも安定して移送先エリアへ移送し、移送先エリアからコンテナを把持した状態で安定して段積みエリアへ移送するように作用する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る移載ロボットとこの移載ロボットを備えた本発明の第2の実施の形態に係るコンテナ移載システムの正面側からの全体斜視概念図であり、図2は同様に背面側からの全体斜視概念図である。図3は移載ロボットの内部構造を示す垂直方向概念図である。
図1、図2及び図3において、移載ロボット1は概ね、本体1aと、本体1aから延設される第1アーム20、第2アーム22及びハンド23と、本体1aを支える門型支持構造物15bから構成されている。また、コンテナ移載システム1bは、移載ロボット1と段ばらしエリア28、段積みエリア29、第1移送先エリア30及び第2移送先エリア31から構成されている。
まず、移載ロボット1の本体1aは、敷地に強固に固定された水平支持構造物15a上に鉛直方向に立設され、その内部には鉛直方向に立設されるコラム8が収容されカバー7で覆われている。図3では内部構造を理解容易とするために正面視して手前側のカバー7を切り欠いて示している。コラム8の頂部にはコラム上部板13が設けられ、このコラム上部板13にはコラム上部旋回軸13aが設けられている。このコラム上部旋回軸13aはベアリング(図示せず)を介して支持アーム14に接続され、支持アーム14は門型支持構造物15bに固定されている。この門型支持構造物15bは水平支持構造物15aに連結され強固に固定されている。なお、ベアリングは必要に応じて設置されるものであり、摺動に支障がなければ省略してもよい。
また、門型支持構造物15bは、水平方向に形成される梁材15cとそれを支える2本の垂直方向に形成される柱材15dによって構成され、移載ロボット1の第1アーム20、第2アーム22やハンド23の移動に伴う重心移動によって発生する水平方向に働く力に抗し、移載ロボット1の本体1aの直立を支えるものであり、移載ロボット1の荷重を支えるものではない。
したがって、本体1aはそれだけで自立する必要がなく、門型支持構造物15bによって強固に固定・支持され、細長であっても安定して鉛直方向に立設される。また、門型支持構造物15b自体も移載ロボット1の荷重に耐える必要がないため簡素化やコンパクト化が可能である。さらに、2本の柱材を第1アーム20、第2アーム22及びハンド23の可動範囲の外側に配置するように跨設されているので、設置によって第1アーム20、第2アーム22やハンド23の作動に支障はない。
移載ロボット1の本体1aの側面からは第1アーム20が延設されており、この第1アーム20は第2アーム回動軸21を介して回動可能に第2アーム22に連結され、この第2アーム22にはハンド回動軸27によって回動可能にハンド23が接続されている。このハンド23によってコンテナ26が把持される。
移載ロボット1及びコンテナ移載システム1bは筐体パネル17によって覆われるが、実施の形態についての説明を容易にするために図1、図2では一部のみ図示している。
図1,2に示されるとおり、コンテナ移載システム1bにおける段ばらしエリア28、段積みエリア29、第1移送先エリア30及び第2移送先エリア31は移載ロボット1の周囲に略等距離に放射状に配置されているので、略等距離に放射状に配置されていない場合と比較すると、移載ロボット1は第1アーム20と第2アーム22が形成する角度を、第2アーム回動軸21を頻繁に制御して変更する必要がなく、コンテナ26を把持して迅速かつ効率的にエリア間を移載可能である。
また、段ばらしエリア28及び段積みエリア29は水平支持構造物15aによって区分けされており、作業者によってその位置を確認しながら容易に段ばらしエリア28にコンテナ26を積み上げたり、段積みエリア29から積み上がったコンテナ26を引き出すことが可能である。
第1移送先エリア30及び第2移送先エリア31の詳細な配置やエレベーション(高さ方向位置)はコンテナ詰めロボットの配置も考慮して決定される。
コンテナ移載システム1bについては、図9、図10を参照しながら詳述する。
図3において、第1アーム20の基端4は、本体1a内に鉛直方向に設置され長手軸方向に回動可能なボールネジシャフト2に螺合してボールネジシャフト2の回動によって昇降するボールネジ昇降ナット3に載置・保持されている。したがって、第1アーム20の基端4はボールネジシャフト2によって支持されており、基端4からその先端側のハンド23にいたる荷重はボールネジシャフト2によって支持されている。そして、基端4はさらに、本体1a内で鉛直方向に、すなわちボールネジシャフト2の長手軸方向に平行に設置されるリニアガイドレール6に係合して昇降するスライダ5に固定されている。リニアガイドレール6は移載ロボット1の本体1a全体の荷重を長手軸方向に支えて背骨のように機能するコラム8に固定されている。
なお、第1アーム20の基端4はボールネジシャフト2とは直接接触するものではなく、非接触にボールネジ昇降ナット3上に載置・保持されているが、基端4をボールネジ昇降ナット3上に固定してもよい。
ボールネジシャフト2はタイミングベルト11を介して昇降用モータ10に接続されており、昇降用モータ10の駆動によって回動する。ボールネジシャフト2の回動によってボールネジ昇降ナット3が上下動し、第1アーム20の基端4も上下動する。これは第1アーム20の基端4を載置・保持するボールネジ昇降ナット3が固定されるスライダ5がリニアガイドレール6に係合することで、ボールネジシャフト2の回動によるボールネジ昇降ナット3の共回りを防止して実現されるものである。
本体1aの下端にはコラム8をはじめ昇降用モータ10やボールネジ昇降ナット3を支持するコラム下部板9が設置されており、このコラム下部板9には
コラム下部旋回軸9aが形成されている。また、このコラム下部旋回軸9aはタイミングベルト12及び減速機を介して本体1aの回動用モータ(図示せず)と接続されている。また、本体1a内部の構造を簡素化してコラム下部旋回軸9aとコラム上部旋回軸13aによる本体1aの旋回軸とボールネジシャフト2の回動軸の位置を略同位置に存在させたため、移載ロボット1の本体1aを鉛直方向に細長に構成して、狭隘な敷地に設置することが可能となっている。さらに、門型支持構造物15bによる強固な固定によって鉛直方向細長の構成を安定化させている。
図4において、正面視左側が第1アーム20側を示している。第1アーム20の基端4は本体1aのカバー7内側に立設されるボールネジシャフト2に螺合して上下動するボールネジ昇降ナット3に載置・保持されており、その端部にはスライダ5が固定されており、このスライダ5はコラム8の側面に設置されたリニアガイドレール6に係合して基端4及びボールネジ昇降ナット3と共に上下動している。そして、リニアガイドレール6は固定部材18を介してコラム8に固定されている。
図中十字で示される符号16は本体旋回軸中心を示している。この本体旋回軸中心16の水平面の位置に、図3を参照して説明したコラム下部旋回軸9aとコラム上部旋回軸13aが存在している。
(a)は既に図4を参照しながら説明したとおりの配置となっている。
一方、(b)は特許文献3に開示される従来技術の移載ロボットにおける配置を示しており、(a)との相違点は、第1アーム20の基端4がボールネジ昇降ナット3に載置・保持されるものの、その配置としては可動部分の基端4に対して、可動部分のボールネジ昇降ナット3の位置よりも固定部分のリニアガイドレール6の方が近接している。すなわち、可動部分が固定部分によって分断されている構成となっており、固定部分であるリニアガイドレール6、固定部材18及びコラム8を可動部分の基端4とボールネジ昇降ナット3を結ぶ直線上から外して両脇に構成させる必要がある。また、基端4を大きく取る必要があり、さらに、ボールネジ昇降ナット3に載置・保持するための追加部材19を設ける必要があり、本体1aの水平断面において巨大化すると同時に、本体1aの重量も増加するものと考えられる。その結果、本体1aを支える水平支持構造物15aや門型支持構造物15bの大型化も懸念され、狭隘な敷地への移載ロボット1の設置が困難となってしまう。
逆に言えば、図5(a)のように第1アーム20の基端4をそのままボールネジシャフト2のボールネジ昇降ナット3に載置・保持し、その端部をスライダ5に固定して、リニアガイドレール6に係合させ、そのリニアガイドレール6をコラム8に固定部材18を介して固定するという配置を採用している。すなわち、可動部分と固定部分を区分して可動部分を第1アーム20側に配置し、固定部分を水平断面においてボールネジシャフト2を挟んで第1アーム20とは反対側に配置することで移載ロボット1の本体1aを細くコンパクト化し軽量化を図ると同時に門型支持構造物15bを設けることで第1アーム20、第2アーム22やハンド23の動作に支障のない状況を担保しながら安定化させて狭隘な敷地への設置を可能としているのである。
なお、本実施の形態においてはリニアガイドレール6を固定部材18を介してコラム8に固定したが、コラム8を強固な構造とできる場合には固定部材18を介さず、リニアガイドレール6を直接コラム8に固定してもよい。
図6において、移載ロボット1の第1アーム20は本体1a内に立設されるボールネジシャフト2に螺合するボールネジ昇降ナット3に載置・保持される基端4から延設され、第2アーム回動軸21を介して回動可能に第2アーム22がその上部側に配設される。第2アーム22の第2アーム回動軸21とは逆の端部には下方にハンド23が設置されている。
図7において、ハンド23はコンテナ26を把持して移載するという目的に特化して構成されており、左右一対のハンド23が設けられており、これらはチャック機構25によってハンド23の把持爪24,24同士の間隔の幅を狭めたり拡げたりすることで把持爪24,24をコンテナ26に係止したり、係止を解除したりすることが可能である。
具体的には、図8(a)に示されるように、チャック機構25をアンチャック状態にすることでハンド23の把持爪24,24同士の間隔の幅を拡げてコンテナ26の縁から放している。同図(b)では、チャック機構25をチャック状態にすることでハンド23の把持爪24,24の間隔を狭めてコンテナ26の縁に係るようにして把持している。
なお、本実施の形態においては、移載ロボット1の本体1aを支持する支持構造物を門型支持構造物15bとして説明したが、本体1aの回動や第1アーム20、第2アーム22あるいはハンド23の動作と干渉しない構造であれば、門型としなくともよい。門型の支持構造物とすることで強度を増すことと第1アーム20、第2アーム22及びハンド23の可動範囲との境界に設けることが可能であることから、狭隘な敷地における支持構造物としては効果的と考えられるものの、例えば本体1aと並立するような支持構造物が設置できて本体1aを強固に支持可能であれば、門型としなくともよく、このような構成を排除するものではない。
なお、本実施の形態においては、第1アーム20の基端4をボールネジシャフト2とは非接触としてボールネジ昇降ナット3に載置・保持したが、基端4の構造にボールネジ昇降ナット3の機能を持たせるためにネジ溝を形成させてボールネジシャフト2に螺合させるようにしてもよい。その際には、ボールネジ昇降ナット3の機能を備えた基端4をスライダ5に固定する。
また、本実施の形態においては、水平支持構造物15a上に移載ロボット1の設置を行い、門型支持構造物15bもこの水平支持構造物15aで固定しているが、移載ロボット1は常に水平支持構造物15a上に設置されなくとも、設置される敷地の状況に鑑みて直接敷地面に設置してもよいし、門型支持構造物15bも直接敷地面に固定してもよい。
図9及び図10において、移載ロボット1が段ばらしエリア28、第1移送先エリア30、第2移送先エリア31及び段積みエリア29の中心に配置されている。また、コンテナ詰めロボット32が第1移送先エリア30及び第2移送先エリア31あるいはこれらの近傍でコンテナ26にワークを詰める作業ができるように配置されている。さらに、移載ロボット1の門型支持構造物15bは第1アーム20、第2アーム22及びハンド23の可動範囲の外側であって、さらに、段ばらしエリア28、段積みエリア29、第1移送先エリア30及び第2移送先エリア31の外側に跨設されている。
なお、コンテナ詰めロボット32自体は今回の発明に係る実施の形態には含まれないためコンテナ詰めロボット32の先端に設けられるマニプレータについては省略している。
コンテナ移載システム1bは、移載ロボット1と段ばらしエリア28、段積みエリア29、第1移送先エリア30及び第2移送先エリア31から構成されている。コンテナ移載システム1bの移載ロボット1は、段ばらしエリア28に積まれたコンテナ26をハンド23の把持爪24で把持し、これを第1移送先エリア30又は第2移送先エリア31のいずれか、例えば、第1移送先エリア30に移載して把持を解除する。
コンテナ詰めロボット32は、移載ロボット1によって移載された第1移送先エリア30に存在している空のコンテナ26の中に成形品や惣菜等のワークを収容する。その間に、移載ロボット1は段ばらしエリア28から別のコンテナ26を把持して第2移送先エリア31にコンテナ26を移載する。
コンテナ詰めロボット32は、第1移送先エリア30のコンテナ26内に所定の数量のワークを収容すると、空き時間なくまだワークが収容されていない第2移送先エリア31に移載されているコンテナ26の方を向き、続けてワークを第2移送先エリア31のコンテナ26に収容することができる。
移載ロボット1は、コンテナ詰めロボット32が第2移送先エリア31に移載されたコンテナ26にワークを詰めている最中に、第1移送先エリア30で所定の数量のワークが収容されたコンテナ26をハンド23によって把持し、今度は段積みエリア29へ移載する。また、その後に段ばらしエリア28から別のコンテナ26を把持して第1移送先エリア30へコンテナ26を移載する。
コンテナ詰めロボット32は、第2移送先エリア31のコンテナ26内に所定の数量のワークを収容すると、空き時間なくワークが収容されていない第1移送先エリア30に移載されているコンテナ26の方を再び向いて、続けてワークを第1移送先エリア30に移載されているコンテナ26に収容することができる。
段ばらしエリア28、段積みエリア29、第1移送先エリア30及び第2移送先エリア31は移載ロボット1を中心として放射状に配置され、それぞれ移載ロボット1から略等距離に配置されるため、放射状で略等距離に配置されない場合と比較すれば、第1アーム20及び第2アーム22の長さを一定に近い状態で維持することができ、第1アーム20と第2アーム22の角度の変化も微小であることから頻繁な制御は不要であり、迅速な第1アーム20、第2アーム22及びハンド23の作動と移送を可能として、狭隘な敷地内での迅速で効率的なコンテナ26のエリア間移載とコンテナ詰めロボット32に対するコンテナ26の供給と回収を実現することが可能である。
したがって、両図のように段ばらしエリア28から第1移送先エリア30や第2移送先エリア31にコンテナ26を搬入し、段積みエリア29へコンテナ26を搬出するためには、コンテナ26を180°回転させる必要がある。その際には門型支持構造物15bの柱材15d間ではコンテナ26の対角線長を通過させる必要がある。したがって、本体旋回軸中心16を門型支持構造物15bの梁材15cの上、あるいはその近傍に存在させるよりも、本体旋回軸中心16を門型支持構造物15bを挟んで段ばらしエリア28や段積みエリア29とは反対側に離して存在させ、本体1aを支持アーム14の長さ分門型支持構造物15bの梁材15cとはずらして支持させることで、柱材15d間の寸法をより狭くしているのである。
すなわち、本体旋回軸中心16と門型支持構造物15bの柱材15dの位置を一直線上に配列するよりも、本体旋回軸中心16は門型支持構造物15bの柱材15dを結ぶ線上から段ばらしエリア28及び段積みエリア29の方向にずらして配置することで柱材15d間距離を狭めることが可能であり、より狭隘なスペースに配置することが可能となる。
但し、支持アーム14を介するまでもなく門型支持構造物15bの柱材15d間距離が十分な狭さで狭隘な敷地内に設置可能である場合には支持アーム14を介することなく本体1aのコラム上部旋回軸13aを門型支持構造物15bの梁材15cに接続してもよい。
また、移載ロボット1の門型支持構造物15bが第1アーム20、第2アーム22及びハンド23の可動範囲の外側でかつ段ばらしエリア28、段積みエリア29、第1移送先エリア30及び第2移送先エリア31の外側に跨設されているため、アームやハンドと干渉することなく、また、コンテナ26の段ばらしや段積み、移送エリアへの供給と回収に支障をきたすものではなく、安定して強固に移載ロボット1の本体1aを自立可能に支持することが可能である。また、上記の位置はすべて外側であることから、本体1aの周囲においてはスペースを支持のために空ける必要がなく、移載ロボット1とその周囲に放射状に配置されるそれぞれのエリアに干渉等の支障をきたすものではない。
Claims (4)
- 移載物としてコンテナを把持するハンドと、このハンドを水平に連結するアームと、このアームの基端を支持し、鉛直方向に延びて長手軸回りに回動可能なボールネジシャフトと、このボールネジシャフトに螺合し前記アームの前記基端を保持して前記長手軸に沿う方向に駆動するボールネジ昇降ナットと、前記ボールネジシャフトの前記長手軸方向に平行に配置されるリニアガイドレールと、このリニアガイドレールに係合し前記ボールネジ昇降ナットを固定して昇降するスライダと、前記ボールネジシャフトと前記リニアガイドレールを前記長手軸方向に支持するコラムと、このコラムの頂部に導出される旋回軸と、この旋回軸を介して前記コラムを支持する支持構造物と、を備える移載ロボットと、前記移載ロボットが把持する前記コンテナを供給するために積み上げておく段ばらしエリアと、この段ばらしエリアから前記移載ロボットによって移載される前記コンテナにワークを詰めるコンテナ詰めロボットに前記コンテナを供給するための移送先エリアと、この移送先エリアからワークが収容された前記コンテナを前記移載ロボットが把持して積み上げる段積みエリアと、を有し、
前記段ばらしエリア、前記移送先エリア及び前記段積みエリアは前記コラムの前記旋回軸を中心に放射状に配置されることを特徴とするコンテナ移載システム。 - 前記移載ロボットの前記支持構造物は、前記ハンド及び前記アームの可動範囲の外側に跨設されることを特徴とする請求項1記載のコンテナ移載システム。
- 前記移載ロボットの前記スライダ及び前記リニアガイドレールは、水平断面において前記ボールネジシャフトを挟んで前記アームとは反対側に配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコンテナ移載システム。
- 移載物としてコンテナを把持するハンドと、このハンドを水平に連結するアームと、このアームの基端を支持し、鉛直方向に延びて長手軸回りに回動可能なボールネジシャフトと、このボールネジシャフトに螺合し前記アームの前記基端を保持して前記長手軸に沿う方向に駆動するボールネジ昇降ナットと、前記ボールネジシャフトの前記長手軸方向に平行に配置されるリニアガイドレールと、このリニアガイドレールに係合し前記ボールネジ昇降ナットを固定して昇降するスライダと、前記ボールネジシャフトと前記リニアガイドレールを前記長手軸方向に支持するコラムと、このコラムの頂部に導出される旋回軸と、この旋回軸を介して前記コラムを支持し前記ハンド及び前記アームの可動範囲の外側に跨設される支持構造物と、を備える移載ロボットと、前記移載ロボットが把持する前記コンテナを供給するために積み上げておく段ばらしエリアと、この段ばらしエリアから前記移載ロボットによって移載される前記コンテナにワークを詰めるコンテナ詰めロボットに前記コンテナを供給するための移送先エリアと、この移送先エリアからワークが収容された前記コンテナを前記移載ロボットが把持して積み上げる段積みエリアと、を有し、
前記段ばらしエリア、前記移送先エリア及び前記段積みエリアは前記コラムの前記旋回軸を中心に放射状に配置され、前記支持構造物は前記コンテナと干渉しないように前記段ばらしエリア、前記移送先エリア及び前記段積みエリアの外側に跨設されることを特徴とするコンテナ移載システム。
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---|---|---|---|---|
JP2000272756A (ja) | 1999-03-24 | 2000-10-03 | Taisei Corp | Ptpシート製品の製造ラインにおけるptpシートの一時保管装置 |
-
2020
- 2020-10-20 JP JP2020176038A patent/JP7495729B2/ja active Active
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2000272756A (ja) | 1999-03-24 | 2000-10-03 | Taisei Corp | Ptpシート製品の製造ラインにおけるptpシートの一時保管装置 |
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JP2022067363A (ja) | 2022-05-06 |
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