JP7495295B2 - コネクタ及びコネクタの組立方法 - Google Patents

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Description

この発明は、コネクタ及びコネクタの組立方法に関する。
従来より、ケーブルの端部に取り付けられるコネクタが公知となっている。特許文献1に開示されたコネクタは、電線に端子を接続した端子付電線を有しており、本体ケースの入口孔に挿通された端子付電線の挿通方向と、本体ケースの出口孔に挿通された端子付電線の挿通方向とが交差している。
ところで、このようなコネクタは、その組立工程において、本体ケースに端子付電線を挿通する必要がある。しかし、端子付電線の形状によっては、端子付電線が本体ケースの曲り角(以降「内側屈曲部」という)を通過できないという問題があった。例えば端子付電線における直線部分が長い場合は、この直線部分が本体ケースの内側屈曲部を通過できないという問題があった。
特開2020-77547号公報
この発明は、端子付電線の挿通作業が容易となるコネクタ及びコネクタの組立方法を提供することを目的としている。
この発明は、電線に端子を接続した端子付電線と、前記電線及び前記端子の接続部分を収容する本体ケースと、前記本体ケースに装着された状態で前記端子を保持する端子ホルダーとが備えられ、前記本体ケースに、外側屈曲部と、当該外側屈曲部よりも基端側に入口側直線部と、当該外側屈曲部よりも先端側に出口側直線部とが設けられたことにより、前記本体ケースの入口孔に挿通された前記端子付電線の挿通方向と、前記本体ケースの出口孔に挿通された前記端子付電線の挿通方向とが交差するコネクタにおいて、前記入口側直線部における前記出口孔側の第一内壁面と、前記出口側直線部における前記入口孔側の第二内壁面とで内側屈曲部が形成されており、前記内側屈曲部に対向する前記端子付電線の中途部分に当該内側屈曲部を回り込んで前記出口側直線部の内側まで延びる曲げ部が設けられ、前記端子における前記曲げ部よりも先端側の端子接続部には、前記端子を板厚方向に貫通する係止孔部が設けられ、前記端子ホルダーは、前記端子を挿通した状態で保持する端子保持孔と、前記端子保持孔に挿通した前記端子の前記係止孔部に係止する係止爪部が設けられたコネクタであることを特徴としている。
この発明により、端子付電線の挿通作業が容易となる。
詳述すると、本願発明に係るコネクタは、入口側直線部における出口孔側の第一内壁面と、出口側直線部における入口孔側の第二内壁面とで内側屈曲部が形成されている。そして、内側屈曲部に対向する端子付電線の中途部分に内側屈曲部を回り込んで出口側直線部の内側まで延びる曲げ部が設けられている。そのため、端子付電線の直線部分の長さは、端子付電線の先端位置が同じであったとしても曲げ部の始端位置(端子付電線の直線部分と曲げ部の境界位置)が出口側直線部の内側に位置するので、従来品よりも短くなる。したがって、端子付電線の直線部分が本体ケースの内側屈曲部を簡単に通過するようになるため、端子付電線の挿通作業が容易となる。
この発明の態様として、前記曲げ部が前記電線に形成された円弧形状であり、前記曲げ部よりも先端側に前記電線及び前記端子の接続箇所が設けられてもよい。
この発明により、比較的に高い剛性を有する端子が直線状であるので、端子付電線の挿通作業において端子が内側屈曲部に引っ掛からない。したがって、端子付電線の挿通作業が容易となる。
またこの発明の態様として、前記曲げ部が前記端子に形成された円弧形状であり、前記曲げ部よりも基端側に前記電線及び前記端子の接続箇所が設けられてもよい。
この発明により、比較的に高い剛性を有する端子が曲げ部を介して入口側直線部の内側まで延びるので、端子付電線の挿通作業において端子を強く押し込むことができる。したがって、端子付電線の挿通作業が容易となる。
またこの発明の態様として、前記曲げ部が一つの仮想円弧上に配置された複数の折曲部によって前記端子に形成された多角形状であり、前記曲げ部よりも基端側に前記電線及び前記端子の接続箇所が設けられてもよい。
この発明により、比較的に高い剛性を有する端子が曲げ部を介して入口側直線部の内側まで延びるので、端子付電線の挿通作業において端子を強く押し込むことができる。したがって、端子付電線の挿通作業が容易となる。
またこの発明の態様として、前記曲げ部が互いに等しい曲げ角度の二箇所の前記折曲部によって前記端子に形成された面取形状であってもよい。
この発明により、曲げ部の背面が内側屈曲部に対向する内壁面から離間することとなる。したがって、端子付電線の挿通作業が容易となる。
またこの発明の態様として、前記端子付電線に、前記曲げ部と、当該曲げ部よりも基端側に直線状に延びる電線接続部と、当該曲げ部よりも先端側に直線状に延びる端子接続部とが設けられており、前記第一内壁面に対向する第三内壁面に前記曲げ部の背面を当接させ、前記第二内壁面に対向する第四内壁面に前記端子接続部の先端を当接させた状態で、前記入口側直線部の通路幅をaとし、前記出口側直線部の通路幅をbとし、前記端子接続部と前記第四内壁面のなす角度をxとし、前記入口側直線部と前記出口側直線部のなす角度を90+yとし、前記電線接続部と前記端子接続部のなす角度を90+zとし、前記端子接続部の先端から前記電線接続部と前記端子接続部の交点までの長さをLとした場合に、前記曲げ部の半径rが下記の数式を満たしてもよい。
Figure 0007495295000001
この発明により、端子付電線の直線部分である端子接続部が本体ケースの内側屈曲部を通過するようになる。つまり、曲げ部の半径に関し、上記の数式から算出される値とすれば、端子接続部が本体ケースの内側屈曲部を通過するようになる。
この発明は、電線に端子を接続した端子付電線と、前記電線及び前記端子の接続部分を収容する本体ケースと、前記本体ケースに装着された状態で前記端子を保持する端子ホルダーとが備えられ、前記本体ケースに、外側屈曲部と、当該外側屈曲部よりも基端側に入口側直線部と、当該外側屈曲部よりも先端側に出口側直線部とが設けられたことにより、前記本体ケースの入口孔に挿通された前記端子付電線の挿通方向と、前記本体ケースの出口孔に挿通された前記端子付電線の挿通方向とが交差するコネクタの組立方法であって、前記入口側直線部における前記出口孔側の第一内壁面と、前記出口側直線部における前記入口孔側の第二内壁面とで形成された内側屈曲部に対し、前記端子付電線の先端から当該端子付電線に設けられた曲げ部の中途部分までを回り込ませた後に前記端子付電線を僅かに引き戻して前記曲げ部における捻じれや撓みをなくすコネクタの組立方法であることを特徴としている。
この発明により、従来品よりも大きな曲げ部が本体ケースの内側屈曲部に接触することを防止できる。また、本体ケースの内壁面や端子を隔てる中間壁部に接触することを防止できる。さらに、本体ケースの内部における電線の撓みもなくなるので、電線と端子の接続箇所に負荷がかかることを防止できる。
コネクタの使用説明図。 コネクタの分解斜視図。 コネクタの斜視図。 コネクタの正面図。 図4のX-X矢視断面図。 端子ホルダーを装着する際の前方斜視図。 端子ホルダーを装着する際の後方斜視図。 本体ケースの胴体部に端子を挿通している状況を示す説明図。 本体ケースの胴体部に端子を挿通している状況を示す概略図。 本体ケースの外側屈曲部に端子を挿通している状況を示す説明図。 本体ケースの外側屈曲部に端子を挿通している状況を示す概略図。 端子の曲げ部を内壁面に沿わせながら挿通している状況を示す説明図。 端子の先端部分を端子逃し凹部に通した状態で回り込ませている状況を示す説明図。 他の実施形態に係る端子を示す側面図。 他の実施形態に係る端子を示す側面図。 他の実施形態に係る端子を示す側面図。 本体ケースに他の実施形態に係る端子を挿通している状況を示す説明図。 本体ケースに他の実施形態に係る端子を挿通している状況を示す説明図。 本体ケースに他の実施形態に係る端子を挿通している状況を示す説明図。
この発明の一実施例を図面に基づいて詳述する。
図1はコネクタ1の使用説明図であり、図2はコネクタ1の分解斜視図であり、図3はコネクタ1の斜視図であり、図4はコネクタ1の正面図である。図5は図4のX-X矢視断面図であり、図6は端子ホルダー8を装着する際の前方斜視図であり、図7は端子ホルダー8を装着する際の後方斜視図である。
また、図8は本体ケース4の胴体部41に端子3を挿通している状況を示す説明図であり、図9は本体ケース4の胴体部41に端子3を挿通している状況を示す概略図であり、図10は本体ケース4の外側屈曲部43に端子3を挿通している状況を示す説明図であり、図11は本体ケース4の外側屈曲部43に端子3を挿通している状況を示す概略図である。図12は端子3の曲げ部31を内壁面4eに沿わせながら挿通している状況を示す説明図であり、図13は端子3の先端部分を端子逃し凹部101に通した状態で回り込ませている状況を示す説明図である。なお、本願においては、図中に示すように、前後方向、上下方向、左右方向を規定する。
図1に示すように、コネクタ1は、ケーブル13の端部に取り付けられている。コネクタ1は、ケーブル13を電気機器14に接続するためのものである。本願においては、ケーブル13の役割や電気機器14の機能が何であるかについて限定しない。
図2から図4に示すように、コネクタ1は、二本の電線2と、各電線2に接続された二つの端子3とを備えている。さらに、コネクタ1は、本体ケース4、電線シール5、電線ホルダー6、シールリング7、端子ホルダー8をそれぞれ一つずつ備えている。なお、本願においては、本体ケース4と端子ホルダー8の組み合わせをコネクタハウジング9とする。
図5に示すように、電線2は、その先端部分において被覆21が剥かれており、線材束である芯線22に対して端子3が溶接されている。それぞれの端子3は、長手方向における中途部分に曲げ部31が設けられたL字端子であり、曲げ部31よりも基端側に電線接続部32が設けられ、曲げ部31よりも先端側に端子接続部33が設けられている。なお、端子接続部33には、ネジ締結を行うための締結穴33hが設けられている。
図5に示すように、コネクタハウジング9は、胴体部41と筒体部42を外側屈曲部43でつないだL字形状の本体ケース4と、蓋部81の外周縁から筒壁部82が延出された円筒形状の端子ホルダー8とを有している。
本体ケース4は、胴体部41を有しており、この胴体部41には、下方から視て長円形状の入口孔41hが形成されている。また、本体ケース4は、端子3(端子接続部33)が延出される部分の外周に電気機器14の接続穴部142に対して挿入される筒体部42が設けられている。筒体部42は、その先端部分が塞がれていないため、前方から視て円形状の出口孔42hが形成されている。このように、本体ケース4は、入口孔41hと出口孔42hのみ開口を有している。なお、胴体部41と筒体部42は、中空の外側屈曲部43によってつながっている。外側屈曲部43の内側には、二つの端子3を隔てるように中間壁部44が設けられている。
また、胴体部41の内側には、電線2の先端部分を含む一部が収容されている。さらに、胴体部41の内側には、収容空間Sの内側へ突出した段差部411(図4参照)に当接するように電線シール5が嵌められている。電線シール5には、電線2が挿通される二つの電線孔5hが設けられている。さらに、胴体部41の内側には、電線シール5の抜け止めとなり、かつ電線2を保持する電線ホルダー6が嵌められている。電線ホルダー6は、前部ピース61と後部ピース62で構成されており、これらを合わせてなる二つの電線保持孔6hが設けられている。なお、電線保持孔6hは、その内径が電線2の外径よりも僅かに小さくなるように設計されている。
このような構造により、電線2は、電線ホルダー6の電線保持孔6hに挿通された状態で保持される。また、電線ホルダー6に隣接して電線シール5が配置されているため、胴体部41と電線ホルダー6の嵌合部分を通ってコネクタハウジング9の内部(収容空間S)に至る異物侵入経路R1ならびに電線ホルダー6の電線保持孔6hを通ってコネクタハウジング9の内部(収容空間S)に至る異物侵入経路R2を塞ぐことができる。
なお、電線ホルダー6の側面には、係止爪6a(図3及び図4参照)が設けられており、この係止爪6aが本体ケース4の胴体部41に設けられた係止孔41aに係止される構造となっている。これにより、電線ホルダー6が脱落することを防止している。
また、筒体部42の内側には、端子3の端子接続部33及び曲げ部31の一部が収容されている(曲げ部31の始端側の一部が収容されている:図5における範囲R参照)。さらに、筒体部42の外側には、その外周面から径外側方向へ突出した鍔部421に隣接するようにシールリング7が嵌められている。シールリング7には、接続穴部142の内周面に当接する複数の突起部7pが設けられている。さらに、筒体部42の先端部分には、シールリング7の抜け止めとなり、かつ端子3を保持する端子ホルダー8が嵌められている。端子ホルダー8は、蓋部81と、蓋部81の外周縁から後方へ延びる筒壁部82とを有しており、この筒壁部82が筒体部42の外周面に対して圧入嵌合される。なお、端子ホルダー8の蓋部81には、その中心よりもやや上方側にズレた位置にスリット状に開口された二つの端子保持孔8hが設けられている。
このような構造により、端子3は、端子ホルダー8の端子保持孔8hに挿通された状態で保持される。また、端子ホルダー8(筒壁部82)に隣接してシールリング7が配置されているため、接続穴部142と端子ホルダー8の隙間を通って本コネクタ1の端子3と相手側端子143の接続部分に至る異物侵入経路R3ならびに本体ケース4と端子ホルダー8の嵌合部分を通ってコネクタハウジング9の内部(収容空間S)に至る異物侵入経路R4を塞ぐことができる。
この点について、さらに詳述すると、シールリング7は、筒体部42における接続穴部142の内側に収まる部分の基端位置よりも筒体部42の先端側に装着される必要がある。すなわち、図5に示すように、接続穴部142の内側に収まる部分の基端位置をPとした場合、この基端位置Pよりも筒体部42の先端側に装着される必要がある。また、端子ホルダー8は、シールリング7よりも筒体部42の先端側に装着される必要がある。そのようにしなければ、一つのシールリング7によって前述の異物侵入経路R3ならびに異物侵入経路R4を同時に塞ぐことができないからである。
なお、端子ホルダー8における筒壁部82の内周面には、係止爪8a(図6及び図7参照)が設けられており、この係止爪8aが本体ケース4の筒体部42に設けられた係止孔42aに係止される構造となっている。これにより、端子ホルダー8が脱落することを防止している。
本コネクタ1の特徴としては、端子3に設けられた曲げ部31の一部が筒体部42の内側まで延びている点が挙げられる。曲げ部31が後述する内側屈曲部45を回り込むようにして筒体部42の内側まで延びているため、端子接続部33の長さ(端子接続部33の先端から曲げ部31の始端までの直線部分の長さ)が従来品よりも短くなっている。これは、本コネクタ1の組立工程における本体ケース4に端子3を挿通する作業の容易化に寄与する。この点については後に詳述するものとする。
また、図6及び図7に示すように、本コネクタ1には、筒体部42に対して端子ホルダー8を所定の回転位置で係合可能とする係合部10が設けられている。係合部10は、筒体部42に設けられた係合凹部101と、端子ホルダー8に設けられた係合凸部102とで構成されている。
係合凹部101は、本体ケース4の筒体部42における上方部分及び下方部分に設けられている。換言すると、本体ケース4の入口孔41hから上下方向に最も離間する周方向位置及び最も近接する周方向位置に設けられている。係合凹部101は、筒体部42の先端から基端側(後方側)へ切り欠いた凹形状となっている。但し、上方に設けられた係合凹部101よりも下方に設けられた係合凹部101のほうが左右方向の幅寸法が大きい。
係合凸部102は、端子ホルダー8の蓋部81及び筒壁部82における上方部分及び下方部分に設けられている。換言すると、端子ホルダー8が筒体部42に装着された状態において、入口孔41hから上下方向に最も離間する周方向位置及び最も近接する周方向位置に設けられている。係合凸部102は、蓋部81の裏面から筒壁部82の内周面に沿って先端側(後方側)へ突出した二枚のリブで構成されており、これらリブが互いに対して平行となっている。但し、上方に設けられた係合凸部102よりも下方に設けられた係合凸部102のほうが左右方向の幅寸法が大きい。
このような構造により、筒体部42に端子ホルダー8を装着する際には、筒体部42側の係合凹部101に対して端子ホルダー8側の係合凸部102を嵌め合わせる必要がある。このとき、上方に設けられた係合凹部101と下方に設けられた係合凹部101は、それぞれ左右方向の幅寸法が異なり、同じく上方に設けられた係合凸部102と下方に設けられた係合凸部102も、それぞれ左右方向の幅寸法が異なることから、端子ホルダー8を上下逆さまに組み付けることはできない。したがって、誤組付を防止することが可能となる。
また、図6及び図7に示すように、本コネクタ1には、端子保持孔8hに対して端子3を所定位置で係止可能とする係止部11が設けられている。係止部11は、端子3に設けられた係止孔部111と、端子ホルダー8に設けられた係止爪部112とで構成されている。
係止孔部111は、端子3の端子接続部33における長手方向の中途部分に設けられている。詳述すると、平板状に形成された端子接続部33の長手方向の中途部分であって左右方向の中央部分に設けられている。係止孔部111は、上方から視て矩形状の貫通孔である。
係止爪部112は、端子ホルダー8の各端子保持孔8hにおける上辺側に設けられている。詳述すると、スリット状に開口された各端子保持孔8hの上辺側であって左右方向の中央部分に設けられている。係止爪部112は、その先端部分に形成された爪部分11fが下辺側の端子案内壁83に対向しており、挿通された端子3に対して端子案内壁83側へ押し付ける付勢力を発揮する。
このような構造により、端子3に対して端子保持孔8hを嵌め合わせた状態で端子ホルダー8を押し込んでいくと、やがて係止孔部111に係止爪部112の爪部分11fが引っ掛かることとなる。これにより、端子3に対して押し込み方向の荷重(後方へ向かう方向の荷重)あるいは引き抜き方向の荷重(前方へ向かう方向の荷重)が作用しても、これらの荷重によって端子3が前後方向にズレないようになる。
ところで、本コネクタ1は、外側屈曲部43が設けられたことにより、本体ケース4の胴体部41に対して筒体部42が垂直に折れ曲がった形状となっている。そのため、電線保持孔6hに挿通された電線2の挿通方向と、端子保持孔8hに挿通された端子3の挿通方向とが垂直に交差している。以下に、本コネクタ1の組立工程における本体ケース4に端子3を挿通する作業について説明する。
ここでは、説明の簡単化のために、電線2に端子3を接続したものを端子付電線15とする。また、図8から図11に示すように、胴体部41における出口孔42h側の第一内壁面4a(以降「内壁面4a」という)と筒体部42における入口孔41h側の第二内壁面4b(以降「内壁面4b」という)とで形成される曲り角を内側屈曲部45とする。胴体部41は、上下方向に垂直な通路を有するために入口側直線部ともいえるし、筒体部42は、左右方向に垂直な通路を有するために出口側直線部ともいえる。
まず、本体ケース4の胴体部41に端子付電線15を通すには、端子接続部33の先端が内側屈曲部45を通り過ぎなければならない。すなわち、図8に示すように、内壁面4aに端子接続部33の先端を当接させながら端子付電線15を押し込んでいくと、端子接続部33の先端が内側屈曲部45に到達してこれを通り過ぎなければならない。なお、電線接続部32や電線接続部32から延びる電線2が胴体部41に接触するまで端子付電線15を押し込んでも、端子接続部33の先端が内側屈曲部45に到達しない場合は、本体ケース4の胴体部41に端子付電線15を通すことができないことを意味する。
この点について、図9の簡略図を用いて詳述する。ここでは、胴体部41の通路幅をaとし、胴体部41の通路長さをbとし、端子接続部33の長さ(端子接続部33の先端から曲げ部31の始端までの直線部分の長さ)をlとし、端子接続部33と内壁面4aのなす角度をxとする。すると、少なくとも下記の数式2を満たせば、端子接続部33の先端が内側屈曲部45に到達してこれを通り過ぎることとなる。
Figure 0007495295000002
さらには、内壁面4aに端子接続部33の先端を当接させつつ、胴体部41における出口孔42hに対向する第三内壁面4c(以降「内壁面4c」という)にも端子接続部33が当接している場合を考慮して下記の数式3を満たせば、より好ましい。なお、本コネクタ1においては、端子3に曲げ部31が設けられているため、数式2及び数式3で表された関係よりも余裕が生まれることとなる。
Figure 0007495295000003
その後、本体ケース4の外側屈曲部43に端子付電線15を通すには、端子接続部33が内側屈曲部45を曲がりきらなければならない(通過できなければならない)。すなわち、図10に示すように、内壁面4cに曲げ部31の背面を当接させ、かつ筒体部42における入口孔41hに対向する第四内壁面4d(以降「内壁面4d」という)に端子接続部33の先端を当接させながら端子付電線15を押し込んでいくと、端子接続部33の腹面が内側屈曲部45に接触せずにこれを曲がりきらなければならない。なお、内壁面4cに曲げ部31の背面を当接させ、内壁面4dに端子接続部33の先端を当接させながら端子付電線15を押し込んでも、端子接続部33の腹面が内側屈曲部45に接触する場合は、本体ケース4の外側屈曲部43に端子付電線15を通すことができないことを意味する。
この点について、図11の簡略図を用いて詳述する。ここでは、胴体部41の通路幅をaとし、筒体部42の通路幅をbとし、曲げ部31の半径をrとし、端子接続部33と内壁面4dのなす角度であるOABの角度をxとし、端子接続部33の先端から電線接続部32と端子接続部33の交点Bまでの長さであるABの長さをLとする。すると、ACの長さは、下記の数式4で表される。そのため、BCの長さは、下記の数式5で表される。
Figure 0007495295000004
Figure 0007495295000005
また、胴体部41と筒体部42のなす角度を90+yとすると、ABDの角度がx+yとなることから、BDの長さは、下記の数式6で表される。そして、BEの長さは、下記の数式7で表される。なお、胴体部41と筒体部42のなす角度90+yは、90度以上で180度以下の範囲となる。
Figure 0007495295000006
Figure 0007495295000007
さらに、電線接続部32と端子接続部33のなす角度を90+zとすると、交点Bが最も内壁面4cから離れるときのBFGの角度が45-z/2となることから、BFの長さは、下記の数式8で表される。そのため、BEの長さは、下記の数式9で表される。ここで、数式7と数式9の関係は、下記の数式10のように表される場合に端子接続部33が内側屈曲部45を曲がりきることができる。したがって、曲げ部31の半径rは、下記の数式11を満たすこととなる。なお、胴体部41と筒体部42のなす角度を90+yと電線接続部32と端子接続部33のなす角度を90+zは、一般的に等しい値となる。
Figure 0007495295000008
Figure 0007495295000009
Figure 0007495295000010
Figure 0007495295000011
加えて、本コネクタ1においては、本体ケース4に端子3を挿通する作業を容易化すべく他の特徴を有している。すなわち、収容空間Sを形成する内壁面のうち内側屈曲部45に対向する内壁面4eが入口孔41hから離間するに伴って出口孔42h側へ傾斜している。この特徴は、組立後のコネクタ1について特定すると、内側屈曲部45に対向する内壁面4eが電線保持孔6hから離間するに伴って端子保持孔8h側へ傾斜しているということができる。但し、内壁面4eは、電線保持孔6hから離間するに伴って端子保持孔8h側へ湾曲していてもよい。
このような構造により、図12に示すように、本体ケース4に端子3を挿通する作業において、端子3を内壁面4eに沿わせながら挿通することで、端子3の挿通方向を変えることができる。また、このような構造により、曲げ部31が内壁面4eに当接したときに、端子付電線15の押し込み量が程よく、端子接続部33の位置がほぼ理想的なものとなるため、かかる挿通作業の効率が向上することとなる。
加えて、本コネクタ1においては、筒体部42に係合凹部101が設けられている(図6及び図7参照)。前述したように、係合凹部101に端子ホルダー8に設けられた係合凸部102を嵌め合わせることにより、端子ホルダー8を所定の回転位置で係合することができる。しかし、係合凹部101は、端子付電線15を挿通する作業において、内壁面4dに端子接続部33の先端が当接しないように設けられた逃し凹部としても機能する。したがって、本コネクタ1の係合凹部101は、端子逃し凹部101であるともいえる。
このような構造により、図13に示すように、本体ケース4に端子3を挿通する作業において、端子接続部33を端子逃し凹部101に通した状態で大回りをさせながら、端子付電線15の挿通方向を変えることができる。また、このような構造により、端子接続部33が内側屈曲部45を曲がりきることができるぎりぎりの長さであったとしても、端子接続部33を端子逃し凹部101に通した状態で大回りさせることができるため、かかる挿通作業の効率が向上することとなる。さらには、端子接続部33が内側屈曲部45を曲がりきることができない長さであったとしても、端子接続部33を端子逃し凹部101に通した状態で大回りさせることができるため、かかる挿通作業を問題なく終えることができる。
加えて、本コネクタ1の組立工程における本体ケース4に端子3を挿通する作業においては、従来品よりも大きな曲げ部31が設けられたことに対する対応が求められる。すなわち、従来品よりも大きな曲げ部31が設けられたことより、曲げ部31自体に生じた捻じれや撓みをなくすための対応が求められる。そのため、本コネクタ1の組立工程においては、内壁面4aと内壁面4bで形成された内側屈曲部45に対し、端子付電線15の先端から端子付電線15に設けられた曲げ部31の中途部分までを回り込ませた後に端子付電線15を僅かに引き戻して曲げ部31における捻じれや撓みをなくすのである。
以上のように、コネクタ1は、電線2に端子3を接続した端子付電線15と、電線2及び端子3の接続部分を収容する本体ケース4と、本体ケース4に装着された状態で端子3を保持する端子ホルダー8とが備えられ、本体ケース4に、外側屈曲部43と、外側屈曲部43よりも基端側に胴体部(入口側直線部)41と、外側屈曲部43よりも先端側に筒体部(出口側直線部)42とが設けられたことにより、本体ケース4の入口孔41hに挿通された端子付電線15の挿通方向と、本体ケース4の出口孔42hに挿通された端子付電線15の挿通方向とが交差する。また、胴体部41における出口孔42h側の第一内壁面4aと、筒体部42における入口孔41h側の第二内壁面4bとで内側屈曲部45が形成されており、内側屈曲部45に対向する端子付電線15の中途部分に内側屈曲部45を回り込んで筒体部42の内側まで延びる曲げ部31が設けられている。
この発明により、端子付電線15の挿通作業が容易となる。
詳述すると、本願発明に係るコネクタ1は、胴体部41における出口孔42h側の第一内壁面4aと、筒体部42における入口孔41h側の第二内壁面4bとで内側屈曲部45が形成されている。そして、内側屈曲部45に対向する端子付電線15の中途部分に内側屈曲部45を回り込んで筒体部42の内側まで延びる曲げ部31が設けられている。そのため、端子付電線15の直線部分の長さは、端子付電線15の先端位置が同じであったとしても曲げ部31の始端位置(端子付電線15の直線部分と曲げ部の境界位置)が筒体部42の内側に位置するので、従来品よりも短くなる。したがって、端子付電線15の直線部分が本体ケース4の内側屈曲部45を簡単に通過するようになるため、端子付電線15の挿通作業が容易となる。
また、端子付電線15に、曲げ部31と、曲げ部31よりも基端側に直線状に延びる電線接続部32と、曲げ部31よりも先端側に直線状に延びる端子接続部33とが設けられており、第一内壁面4aに対向する第三内壁面4cに曲げ部31の背面を当接させ、第二内壁面4bに対向する第四内壁面4dに端子接続部33の先端を当接させた状態で、胴体部41の通路幅をaとし、筒体部42の通路幅をbとし、端子接続部33と第四内壁面4dのなす角度をxとし、胴体部41と筒体部42のなす角度を90+yとし、電線接続部32と端子接続部33のなす角度を90+zとし、端子接続部33の先端から電線接続部32と端子接続部33の交点までの長さをLとした場合に、曲げ部31の半径rが下記の数式を満たしている。
Figure 0007495295000012
このようなコネクタ1によれば、端子付電線15の直線部分である端子接続部33が本体ケース4の内側屈曲部45を通過するようになる。つまり、曲げ部31の半径に関し、上記の数式から算出される値とすれば、端子接続部33が本体ケース4の内側屈曲部45を通過するようになる。
この発明の構成と前述の実施形態との対応において、この発明のコネクタはコネクタ1に対応し、
以下同様に、
電線は電線2に対応し、
端子は端子3に対応し、
本体ケースは本体ケース4に対応し、
電線シールは電線シール5に対応し、
電線ホルダーは電線ホルダー6に対応し、
シールリングはシールリング7に対応し、
端子ホルダーは端子ホルダー8に対応し、
コネクタハウジングはコネクタハウジング9に対応し、
係合部は係合部10に対応し、
係止部は係止部11に対応し、
接続対象は電気機器14に対応し、
端子付電線は端子付電線15に対応し、
胴体部は胴体部41に対応し、
筒体部は筒体部42に対応し、
外側屈曲部は外側屈曲部43に対応し、
蓋部は蓋部81に対応し、
筒壁部は筒壁部82に対応し、
端子逃し凹部は端子逃し凹部101に対応し、
接続穴部は接続穴部142に対応し、
相手側端子は相手側端子143に対応し、
鍔部は鍔部421に対応し、
電線保持孔は電線保持孔6hに対応し、
端子保持孔は端子保持孔8hに対応し、
基端位置は基端位置Pに対応し、
収容空間は収容空間Sに対応するも、この発明は、前述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
本コネクタ1においては、曲げ部31が端子3に形成された円弧形状であり、曲げ部31よりも基端側に電線2及び端子3の接続箇所が設けられている(図5参照)。この場合、比較的に高い剛性を有する端子3が曲げ部31を介して胴体部41の内側まで延びるため、端子付電線15の挿通作業において端子3を強く押し込むことができる。
しかし、図14(A)に示すように、曲げ部31が電線2に形成された円弧形状であり、曲げ部31よりも先端側に電線2及び端子3の接続箇所Cpが設けられてもよい。この場合、比較的に高い剛性を有する端子3が直線状であるため、端子付電線15の挿通作業において端子3が内側屈曲部45に引っ掛からない。したがって、端子付電線15の挿通作業が容易となる。
また、図14(B)に示すように、曲げ部31が一つの仮想円弧3v上に配置された複数の折曲部3fによって端子3に形成された多角形状であり、曲げ部31よりも基端側に電線2及び端子3の接続箇所Cpが設けられてもよい。この場合、比較的に高い剛性を有する端子3が曲げ部31を介して胴体部41の内側まで延びるため、端子付電線15の挿通作業において端子3を強く押し込むことができる。加えて、曲げ部31が互いに等しい曲げ角度の二箇所の折曲部3fによって端子3に形成された面取形状であることが好ましい。このようにすれば、曲げ部31の背面が内側屈曲部45に対向する内壁面4eから離間するからである。したがって、端子付電線15の挿通作業が容易となる。
また、図15(C)に示すように、予め曲げ部31を有しておらず、端子付電線15の挿通作業において、可撓性を有する電線2が曲げられるようになっていてもよい。具体的に説明すると、図17に示すように、端子付電線15を本体ケース4の入口孔41hから挿入して押し込んでいくと、端子3が本体ケース4の内壁面4eに沿って出口孔42h側へ向かうこととなる。そのため、可撓性を有する電線2が曲げられることとなる。これは、端子付電線15を押し込むことによって、電線2に曲げ部31を形成しているともいえる。
また、図15(D)に示すように、予め曲げ部31を有しておらず、端子付電線15の挿通作業において、可撓性を有する可撓部34を備えた端子3が曲げられるようになっていてもよい。具体的に説明すると、図18に示すように、端子付電線15を本体ケース4の入口孔41hから挿入して押し込んでいくと、端子3が本体ケース4の内壁面4eに沿って出口孔42h側へ向かうこととなる。そのため、可撓性を有する可撓部34を備えた端子3が曲げられることとなる。これは、端子付電線15を押し込むことによって、端子3に曲げ部31を形成しているともいえる。
また、図16(E)に示すように、互いに連結可能とする連結部35が設けられた電線接続部32と端子接続部33が本体ケース4の内部で連結される構造となっていてもよい。具体的に説明すると、図19に示すように、電線接続部32を本体ケース4の入口孔41hから挿入した後に端子接続部33を本体ケース4の出口孔42hから挿入し、本体ケース4の内部において両者をリベット等にて締結するのである。このような構造においては、筒体部42の出口孔42hから締結作業を行えるようにすることが重要である。締結作業を行うための開口を設けてしまえば、その開口を塞ぐ蓋が必要となるし、嵌合部分が増えて防水性及び防塵性を確保しにくくなるからである。
1…コネクタ
2…電線
3…端子
4…本体ケース
5…電線シール
6…電線ホルダー
7…シールリング
8…端子ホルダー
9…コネクタハウジング
10…係合部
11…係止部
14…電気機器
15…端子付電線
41…胴体部
42…筒体部
43…外側屈曲部
81…蓋部
82…筒壁部
101…端子逃し凹部
142…接続穴部
143…相手側端子
421…鍔部
4a…内壁面
4b…内壁面
4c…内壁面
4d…内壁面
6h…電線保持孔
8h…端子保持孔
P…基端位置
S…収容空間

Claims (7)

  1. 電線に端子を接続した端子付電線と、
    前記電線及び前記端子の接続部分を収容する本体ケースと、
    前記本体ケースに装着された状態で前記端子を保持する端子ホルダーとが備えられ、
    前記本体ケースに、外側屈曲部と、当該外側屈曲部よりも基端側に入口側直線部と、当該外側屈曲部よりも先端側に出口側直線部とが設けられたことにより、
    前記本体ケースの入口孔に挿通された前記端子付電線の挿通方向と、前記本体ケースの出口孔に挿通された前記端子付電線の挿通方向とが交差するコネクタにおいて、
    前記入口側直線部における前記出口孔側の第一内壁面と、前記出口側直線部における前記入口孔側の第二内壁面とで内側屈曲部が形成されており、
    前記内側屈曲部に対向する前記端子付電線の中途部分に当該内側屈曲部を回り込んで前記出口側直線部の内側まで延びる曲げ部が設けられ
    前記端子における前記曲げ部よりも先端側の端子接続部には、前記端子を板厚方向に貫通する係止孔部が設けられ、
    前記端子ホルダーは、
    前記端子を挿通した状態で保持する端子保持孔と、
    前記端子保持孔に挿通した前記端子の前記係止孔部に係止する係止爪部が設けられた
    コネクタ。
  2. 前記曲げ部が前記電線に形成された円弧形状であり、
    前記曲げ部よりも先端側に前記電線及び前記端子の接続箇所が設けられた
    請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記曲げ部が前記端子に形成された円弧形状であり、
    前記曲げ部よりも基端側に前記電線及び前記端子の接続箇所が設けられた
    請求項1に記載のコネクタ。
  4. 前記曲げ部が一つの仮想円弧上に配置された複数の折曲部によって前記端子に形成された多角形状であり、
    前記曲げ部よりも基端側に前記電線及び前記端子の接続箇所が設けられた
    請求項1に記載のコネクタ。
  5. 前記曲げ部が互いに等しい曲げ角度の二箇所の前記折曲部によって前記端子に形成された面取形状である
    請求項4に記載のコネクタ。
  6. 前記端子付電線に、前記曲げ部と、当該曲げ部よりも基端側に直線状に延びる電線接続部と、当該曲げ部よりも先端側に直線状に延びる端子接続部とが設けられており、
    前記第一内壁面に対向する第三内壁面に前記曲げ部の背面を当接させ、前記第二内壁面に対向する第四内壁面に前記端子接続部の先端を当接させた状態で、
    前記入口側直線部の通路幅をaとし、前記出口側直線部の通路幅をbとし、前記端子接続部と前記第四内壁面のなす角度をxとし、前記入口側直線部と前記出口側直線部のなす角度を90+yとし、前記電線接続部と前記端子接続部のなす角度を90+zとし、前記端子接続部の先端から前記電線接続部と前記端子接続部の交点までの長さをLとした場合に、前記曲げ部の半径rが下記の数式を満たす
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のコネクタ。
    Figure 0007495295000013
  7. 電線に端子を接続した端子付電線と、
    前記電線及び前記端子の接続部分を収容する本体ケースと、
    前記本体ケースに装着された状態で前記端子を保持する端子ホルダーとが備えられ、
    前記本体ケースに、外側屈曲部と、当該外側屈曲部よりも基端側に入口側直線部と、当該外側屈曲部よりも先端側に出口側直線部とが設けられたことにより、
    前記本体ケースの入口孔に挿通された前記端子付電線の挿通方向と、前記本体ケースの出口孔に挿通された前記端子付電線の挿通方向とが交差するコネクタの組立方法であって、
    前記入口側直線部における前記出口孔側の第一内壁面と、前記出口側直線部における前記入口孔側の第二内壁面とで形成された内側屈曲部に対し、前記端子付電線の先端から当該端子付電線に設けられた曲げ部の中途部分までを回り込ませた後に前記端子付電線を僅かに引き戻して前記曲げ部における捻じれや撓みをなくす
    コネクタの組立方法。
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