JP2011204607A - コネクタ - Google Patents

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善久 山田
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Abstract

【課題】部品点数を増やすことなく接触子の脱落を防止できるコネクタを提供することを課題とする。
【解決手段】相手コネクタのピン状端子70を受け入れるように、軸方向一端側に開口縁部が形成された金属製の筒状体22の内周面に沿って配されて半径方向に弾性拡径可能な接触子25を有するコネクタにおいて、接触子25は、金属板を略円筒状に作られていて軸方向両端の間で軸方向成分をもつ方向に延びる溝25Aが円周方向の複数位置で半径方向に貫通形成されていると共に、軸方向両端部と中間部とで半径が異なって形成されていて最小径部で上記相手コネクタの端子と弾性接触するようになっており、筒状体22は上記開口縁部の少なくとも一部が他部よりも薄肉な薄肉部22Aを有しており、該薄肉部が周方向の少なくとも一部で半径内方へ屈曲加工されて略円筒状の上記接触子に対して軸方向で係止可能な係止部22A’を形成している。
【選択図】図9

Description

本発明は、相手コネクタのピン状の端子を受け入れる略筒状の接触子を有するコネクタに関する。
大電流コネクタでは、通電時のコネクタの温度上昇を小さく抑えるために導電抵抗そして接触抵抗を可能な限り小さくする必要があり、そのために良導電性の材料で集中抵抗を回避すべく多面接触とすることがある。
このようなコネクタとしては、特許文献1に開示されているコネクタが知られている。この特許文献1のコネクタは、相手コネクタのピン状の端子を受け入れる略円筒状の接触子(接触ばね部材)を有している。該接触子は、金属板で作られていて全体として略円筒状をなし、軸方向中間部の小径のくびれ部を有しており、周方向複数位置に軸方向に延びるスリットが半径方向に貫通して形成されている。この複数のスリットの形成により、接触子は弾性拡径可能となっており、上記くびれ部で相手コネクタの端子と弾性接触する。
かかる特許文献1におけるコネクタの接触子は一端に電線が圧着される部材の他端側に形成された筒状部内に収められ、該筒状部の開口部に螺着されるリング状のキャップの端面が係止部として作用して、上記接触子が筒状部外へ抜けることを阻止している。
特開平08−031488
特許文献1のコネクタにあっては、筒状部の開口部にリング状のキャップを螺着させることにより、上記筒状の接触子の脱落そして軸方向の位置ずれを阻止している。したがって、特許文献1は、接触子を定位置に収めておくために、筒状部を有する部材の他にキャップを用意せねばならない。これは、その分だけ部品点数が増えるだけでなく、取付けの手間もかかるし、キャップの螺合が緩まないように手当てをしなくてはならず、必然的にコスト高となる。
本発明は、このような事情に鑑み、接触子の脱落阻止のための係止部を設けるために、部品点数を増やしたり、係止部の緩みや外れがないように別途手当てをしなくてもよい、簡単な構成のコネクタを提供することを課題とする。
本発明に係るコネクタは、相手コネクタのピン状端子を受け入れるように、軸方向一端側に開口縁部が形成された金属製の筒状体の内周面に沿って配されて半径方向に弾性拡径可能な接触子を有し、受け入れられた相手コネクタの端子との接触により該接触子が拡径変形する。
かかるコネクタにおいて、本発明では、接触子は、金属板を略円筒状に作られていて軸方向両端の間で軸方向成分をもつ方向に延びる溝が円周方向の複数位置で半径方向に貫通形成されていると共に、軸方向両端部と中間部とで半径が異なって形成されていて最小径部で上記相手コネクタの端子と弾性接触するようになっており、筒状体は上記開口縁部の
少なくとも一部が他部よりも薄肉な薄肉部を有しており、該薄肉部が周方向の少なくとも一部で半径内方へ屈曲加工されて略円筒状の上記接触子に対して軸方向で係止可能な係止部を形成していることを特徴としている。
このような構成の本発明によると、接触子を収める筒状体の一部である薄肉部を屈曲して係止部を形成して、該係止部を筒状体と別部材としないので、部品点数が増えない。また、薄肉部が他部よりも薄肉な薄肉部のみが屈曲されるので屈曲が他部に影響なく、屈曲が容易かつしっかりと形状づけられ、その結果、係止効果が向上する。
本発明では、薄肉部が開口縁部の全周にわたり形成されているようにすることができる。
また、本発明において、係止部は開口縁部の全周にわたり形成されているようにすることができる。これにより、接触子は全周にわたり係止部により係止される。これに対し、係止部は、例えば薄肉部に対して周方向の複数箇所に軸方向のスリットを形成することにより、周方向の一部についての薄肉部を屈曲して形成することもできる。この場合は、全周に形成する場合よりも、屈曲加工が楽になる。
本発明において、薄肉部は他部との境界が段部をなしていることが好ましい。この段部の存在により、屈曲して形成される係止部が屈曲されない他部に対し明確に区別されて形状づけられるし、また屈曲加工しやすい。
本発明において、薄肉部と他部との境界をなす段部は半径内方に向け該薄肉部の開口端縁の方へ傾斜している斜面を形成しているようにすることができる。この場合、係止部は、さらに屈曲根元部が明確となりしっかりと屈曲される。
本発明では、上述のごとく、接触子は、筒状体の開口縁部側に位置する該接触子の軸方向端縁が半径外方に屈曲された張出部を有し、該張出部が段部もしくは斜面に当接した状態で筒状体薄肉部が屈曲されて該張出部を段部もしくは斜面との間で挟持しているようにすることができ、接触子の保持力が向上し、かつ接触子の位置が安定する。
本発明において、接触子は筒状体の内周面に接触する部位に、該筒状体の内周面に向け突出するディンプルを有しているようにすることができる。こうすることにより、接触子が拡径変形する際に、ディンプルが上記筒状体の内周面に対し軸方向に摺接するので、いわゆるクリーニング効果が得られ、筒状体との接触を良好にする。
請求項1の本発明のコネクタは、筒状体内へ接触子を挿入した後に、該筒状体の薄肉部を屈曲加工して係止部を形成するようにして組み立てることができ、その組立ては容易である。
本発明は、以上のように、金属製の筒状体内に、該筒状体の内面に沿って、略円筒状の接触子を配し、この接触子の脱落を防止するために、上記筒状体の軸方向端部たる開口縁部に薄肉部を形成し、この薄肉部を半径内方に屈曲して上記接触子の端部と係止可能としたので、上記薄肉部は他部に対して明確に区別されて屈曲できるし、屈曲加工しやすく、かつ確実に所定形状を得られ、また、少ない部品点数で上記接触子に対する係止が有効に行われる。
本発明の一実施形態の第一コネクタと第二コネクタを、筐体に取り付けられた結合状態で示す斜視図である。 図1の両コネクタを結合前の状態で示す斜視図である。 図1そして図2の第二コネクタをその一部を分解して示す斜視図である。 図2における第二コネクタを反対側から見た斜視図である。 図1の両コネクタの縦断面図である。 図1の両コネクタの下方から見た横断面図である。 図5の両コネクタを結合前状態で示す縦断面図である。 図1の第一コネクタの端子を示し、(A)は端子全体の斜視図、(B)は端子の接触子を示す斜視図である。 端子の断面図であり、(A)は図8の端子、(B),(C)は変形例としての端子を示している。 図1ないし図4の第二コネクタの筒状体を示し、(A)は部分破断斜視図、(B)は後方から見た正面図である。 本発明の他の実施形態の第一コネクタを、筐体に取り付けられた状態で示す斜視図である。 図11のコネクタの変形例を示す斜視図である。 本発明のさらに他の実施形態の第一コネクタと第二コネクタを、筐体に取り付けられた結合状態で示す斜視図である。 図13の両コネクタの結合前の斜視図である。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、第一実施形態の二つのコネクタ、すなわち、第一コネクタ10とその相手方たる第二コネクタ50の結合状態を示している。図1にて、筐体Fに取り付けられた第一コネクタ10に第二コネクタ50が結合後に筐体Fに取り付けられている。図2は第二コネクタ50が第一コネクタ10へ結合される前、図3は第二コネクタ50の一部分解図、図4は第二コネクタ50を図2とは反対側から見た様子をそれぞれ示している。さらに、図5そして図6は、図1に示された両コネクタ10,50についての縦断面そして横断面をそれぞれ示し、図7は図5の両コネクタ10,50の結合前を示している。
図2そして図7に見られるように、第一コネクタ10は筐体Fにねじ11によって取り付けられている。第一コネクタ10は、横長な長円断面をなしコネクタ嵌合方向に延びる筒状部12Aをハウジング12の外周のフランジ15と一体的に有している。該ハウジング12は合成樹脂を成形して作られており、相手方たる第二コネクタ50側の後部(図にて左部)に該第二コネクタ50の受入れのための受入空間13が形成され、前部は端子保持部14を形成している。上記ハウジング12は、図2にも見られるように、三つの端子を配列して保持していて、円筒状の三つの受入空間13が互いにつながるように形成されていて、端子保持部14もこれに対応して三つ設けられている(図6参照)。
上記端子保持部14からは、後方に向け薄肉のスリーブ14Aが上記受入空間13内まで延びており、後述の端子の保持の補助を担っている。端子保持部14には、上記端子が圧入される貫通空間14Bが上記スリーブ14Aの内部空間と連通して形成されている。
上記貫通空間14Bは段状に形成され前部の方が狭く形成されている。上記端子保持部14は、該貫通空間14Bよりも前方上方部が切り取られた形をなし、平坦な上面を有する支持部14Cとなっている。該支持部14Cには、上下に貫通する孔部14C−1が形成されており、ここにナット14C−2が埋め込まれている。
上記ハウジング12は、受入空間13を形成している該ハウジング12の筒状部12A
の外周面にフランジ15を有している。該フランジ15は、長円の筒状部12Aの全周にわたり形成されていて、図2に見られるように、略長方形をなしている。該フランジ15は、後面側で、対角線をなす位置の二つの領域に凸面部16、他の領域に凸面部16から段状に没した凹面部17を有している。これらの凸面部16と凹面部17は筐体Fに面する前面側では段状をなすことなく互いに周方向に連続している。
凸面部16は、外周縁が凹面部17の外周縁よりも若干突出して形成されている。したがって、フランジ15は外周面においても、段状をなしている。該フランジ15は、前面にて周方向に連続してシールリング18のための周溝部19が形成されている。又、上記フランジ15には、その隅部にて、凸面部16と凹面部17とにねじ用貫通孔部16Aと17Aが形成されている。これらのねじ用貫通孔部16A,17Aは筒状部12Aの外周面から等距離の位置に形成されている。一方のねじ用貫通孔部17Aは後述の第二コネクタ50のねじ用貫通孔部53Aに対応して位置している。
第一コネクタ10のハウジング12により保持される金属製の第一端子20は図8(A)そして図9(A)に見られるように、前部で軸状をなす接続部21と、後部で円筒体をなす接触部22とを有している。上記接続部21は、上下面が切り取られた平坦面21Aを有し、ここに上下に貫通する孔部21Bが形成されている。該孔部21Bには、帯状の端子バー23を接続保持するねじ24(図7参照)が収められ、ねじ24とナット14C−2が締め付けられている。
後部に円筒体をなして設けられた接触部22は、図9(A)に見られるように、後端の開口縁部が薄肉部22Aをなしている。該薄肉部22Aは、他部に対してその内筒面が段部をなして他部よりも薄肉とされ、さらには、その段部を他部との境として、かしめによって半径内方に屈曲により縮径加工されて、係止部22A’を形成している。かかる接触部22内には、上記薄肉部22Aよりも前方に位置している他部をなす円筒部22Bの範囲に、接触子25が収められている。上記係止部22A’を形成する薄肉部22Aは、周方向全域で屈曲されている必要はなく、周方向の一部での屈曲加工でもよい。したがって、薄肉部22Aは、周方向全域で形成されている必要がなく、周方向の一部に形成されていてもよい。
上記接触部22の薄肉部22Aは、図9(A)のように軸線に対して直角な面で段部を形成するのに代えて、図9(B)のように斜溝を形成するように斜面で段部をなしていてもよく、又、段部をなさずに図9(C)のように後端の開口端に向け徐々に厚みを減ずるようにしてもよい。かくして、屈曲された薄肉部22Aにより形成された係止部22A’は、後述の接触子25の軸方向での移動を規制する。
上記接触部22に収められる接触子25は、図8(B)に見られるように、薄い金属板を円筒状に丸めて作られている。この接触子25は、金属板に、前後方向に延びる溝25Aが形成されると共にその前後端となる環状部分に点状のディンプル25Bが形成された後に、円筒状に丸められそして前後方向での中間部が縮径されて内面に喉部25Cを有する鼓状をなしている。かくして溝部25Aが形成された接触子25は、前後端が上記端子20の円筒部22Bの内面にほぼ接するようにして該円筒部22B内に収められると、周方向の一箇所にスリット25Dが形成されていると共に上記喉部25Cを有しているので、喉部25Cが半径外方に加圧されたときに、弾性拡径するようになる。その際、拡径に伴い、前後方向にも弾性的に伸びるようにもなる。接触子25の上記環状部分の後端側の周縁部は、薄肉部22Aと円筒部22Bとの境の段部及び斜溝に引っかかるように、拡径方向(半径外方)に屈曲加工を受けた半径方向張出部を形成していてもよい。なお、上記溝25は軸線方向成分をもって延びていれば良く、軸線に対して傾斜していてもよい。
上記接触子25は、当初から薄肉円筒状をなす部材に溝部と喉部を形成して作ることも可能である。
このような第一コネクタ10は、図2に見られるように、ねじ11によって、筐体Fに取り付けられる。
次に、第二コネクタ50は、図2そして図3に見られるような、金属製の外筒体51を有しており、該外筒体51は後部(図にて左部)の上部が切り取られていて、ここに押え部材52が取り付けられるようになっている。上記外筒体51は、前部にフランジ53を有している。該フランジ53は、第一コネクタ10のフランジ15の周方向で凸面部16と凹面部17のうち、該凹面部17に対応する領域にのみ設けられている。該フランジ53は、上記第一コネクタ10のフランジ15の凹面部17に接面した際、該フランジ53の後面そして外周面が上記フランジ15の凸面部16の後面そして外周面とそれぞれ同一レベル面をなすようになっている。換言すれば、該フランジ53の厚さ(前後方向での寸法)は、上記凸面部16と凹面部17の段差の大きさに等しくなっており、又、該フランジ53は、内周面で上記凹面部17の外周面に接して凸面部16の外周面と同一レベル面をなす突縁部54を有している。かかるフランジ53は、上記フランジ15の凹面部17に形成されている相手ねじ用貫通孔部17Aに対応する位置にねじ用貫通孔部53Aが形成されている。これらのねじ用貫通孔部17A,53Aにねじ55を通し、筐体Fに対して螺合させることで、フランジ53はフランジ15を筐体Fとの間で挟持する。外筒体51が金属であるため、両コネクタ結合後のコネクタ全体のシールドが可能となる。上記ねじ用貫通孔部17A,53Aそして既出のねじ用貫通孔部16Aは、コネクタの外周面から等距離の位置に形成されていることが望ましい。
図3そして図4に見られるように、第二コネクタ50からは外筒体51に形成された半円筒状の載置面51C上に配された三本のケーブルCが後方へ延出しており(図3では一本について図示が省略されている)、外筒体51の後部の上部で切り取り部分に押え部材52が取り付けられる。外筒体51のこの切り取り部分には、各ケーブル間にねじ孔51Aが形成された受部51Bを有し、上記押え部材52は軟らかい金属製のスリーブ52Aを介して上記受部51Bに配置された後に、ねじ52Bが上記ねじ孔51Aに螺合されることにより、上記ケーブルCを押える。スリーブ52AはケーブルCのシールド線C3上に取り付けられており、外筒体51を介して、外筒体51のフランジ53及びねじ55により筐体Fへ接地接続を可能としている。上記スリーブ52Aを銅テープで形成してこれをシールド線C3に巻いてもよいが、該スリーブを介さずシールド線を直接外筒体51と接触するようにしてもよい。
上記外筒体51内には、図7に見られるように、合成樹脂製の筒状体56が収容されている。上記三本のケーブルCそしてこれらにそれぞれ対応する後述の三本の端子に共通な一部材として作られているが、それぞれのケーブルCが結線される後述の端子に対しては、端子毎に対応して、独立した端子収容空間57が前後に貫通して形成されている。上記筒状体56は、この端子収容空間57の内面に突出する係止突部58を周方向の複数個所、図示の例では、図10に見られるように四箇所に有している。該係止突部58は、前後方向で上記筒状体56の中間位置に設けられていて、上記端子収容空間57を前部と後部に区分しており、前部空間57Aを端子の接触部のための空間、後部空間57Bを結線部のための空間としている。四つの係止突部58はそれらの半径方向内面が一つの円上に位置する円弧をなしている。
上記筒状体56は、図4に見られるように、各端子収容空間57の前部空間57Aで前後方向に延びる凸条部59が周方向で四箇所に設けられている。該凸条部59は、周方向で上記係止突部58と同じ位置にあり、第二コネクタ50と第一コネクタ10との結合の
際に、第一コネクタ10の筒状部12Aとスリーブ14Aとの間に進入して、両コネクタ10,50の互いの支持に供する。
上記筒状体56の後部空間57Bでは、該筒状体56の内面に一体的に形成されて該内面から半径内方に傾きつつ前方に向け四つのランス60が延びている。これらのランス60は、周方向では、上記係止突部58及び凸条体59と重複しない位置、すなわち周方向で隣接する係止突部58同士間の位置に設けられている。前方に向け半径内方に傾斜せる上記ランス60は、前後方向で上記係止突部58に対し所定間隔をなす位置まで延びており、半径方向に弾性を有している。かかる筒状体56は、前後方向での中間位置で外周面に、シールリング溝56Aと当接突起56Bが形成されている。該シールリング溝56Aにはシールリング56A−1が収められて第一コネクタ10との結合時に該第一コネクタ10の筒状部12Aとの間のシールに寄与し、当接突起56Bの前端は第一コネクタ10との結合時に筒状部12Aの後端と当接して両コネクタ10,50の結合の位置決めに寄与する。該当接突起56Bは、図10に見られるように、周方向の一部、すなわち図示の例では真中のケーブルCに対応する部分に、該当接突部56Bの不在部分があり、その外周面には係止突起56Cが形成されている。
上記筒状体56は、各後部空間57Bの後端内面にテーパ部57B−1が形成されていて、ここに、各ケーブルに装着されるリング状のガスケット61の前部が接面するようになっている。ケーブルCは、図7に見られるように、複数の素線から成る芯線C1と、これを覆う内部被覆C2、その上に配されている網状のシールド線C3、シールド線C3を折り返して止める金属のスリーブ52A、さらには外部被覆C4を有しており、順次前端に向け露呈している。上記ガスケット61は上記内部被覆C2の外面に装着される円筒状内面と、前後にそれぞれ傾斜するテーパ外面とを有し、前部のテーパ外面が上記筒状体56のテーパ部57B−1に接面するようになっている。上記ガスケット61の後部のテーパ外面には、合成樹脂製の押圧部材62が当接するようになっている。この押圧部材62は、厚肉後部63とスリーブ状の薄肉前部64とを有している。厚肉後部63は、上記ガスケット61の後部のテーパ外面に後方から当接するテーパ内面63Aと外筒体51のテーパ内面から圧せられるテーパ外面63Bとを有しており、薄肉前部64は厚肉後部63から前方へ延びている。該薄肉前部64は、外筒体51と筒状体56との間の隙間へ後方から進入し、図示しない窓部で係止突起56Cに係止するようになっている。
第二コネクタ50の金属製の第二端子70は、図7に見られるごとく、前部に形成されたピン状の接触部71と、円筒状に形成された後部の結線部72と、中間部の外周面に形成された被保持部73とを有している。ピン状の接触部71は第一コネクタ10の接触子25に進入して該接触子25の喉部25Cを拡径するような直径に作られている。結線部72はケーブルCの芯線C1が挿入可能な内径を有し、ここで芯線C1が圧着結線されるようになっている。さらに、上記被保持部73は、環状凸部として形成されていて、該被保持部73の前面が筒状体56の係止突部58の後面に当接し、又、該被保持部73の後面がランス60により前方へ押されて筒状体56に係止されている。
かかる第二端子70は、ガスケット61がケーブルCの内部被覆C2上に配された後に芯線C1が圧着結線される。そして、かかる第二端子70を筒状体56へ後方から挿入し、四つの係止突部58の内面で形成された保持面に接するように上記接触部71を圧入して半径方向で保持すると共に、上記筒状体56内で上記係止突部58とランス60により前後方向保持させた後に、押圧部材62にてガスケット61を押圧して筒状体56と係止し、スリーブ52Aを外筒体51の載置面51Cに載せ、シールド線C3上のスリーブ52Aを押えるようにして、押え部材52を上記外筒体51へ、ねじ52Bで取り付ける。上記接触部71が圧入された四つの係止突部58はその内面での圧力を受け拡径方向に変形するが、その変形分の体積が周方向で隣接する係止突部58の方に向け逃げるので、し
っかりとした十分な圧入が行われ接触部71のガタつき防止となる。
このように、ケーブルCが結線された端子70を筒状体56内で係止突部58とランス60により軸方向で保持した後、外筒体51と押え部材52で上記筒状体56を保持して形成された第二コネクタ50は、すでに筐体Fに取り付けられている第一コネクタ10へ結合される。第二コネクタ50の第二端子70の接触部71が第一コネクタ10の接触子25内へ進入し、該接触子25をその喉部25Cで拡径し、ここで弾性接触する。
喉部25Cで拡径した第一コネクタ10の接触子25は、その拡径により軸方向にも弾性変形、すなわち伸長する。該接触子25は、第二コネクタ50側の一端が第一端子20の係止部22A’で規制をされているが、上記伸長により上記一端はその規制を受けるまで変位可能であり、他端は円筒部22Bの底面に当接するまで変位可能である。この変位により接触子25のディンプル25Bは、第一端子20の接触部22と摺接して、クリーニング効果をもたらし、良好な接触を維持する。上記第一端子20の接触部22における薄肉部22Aが図9(B)のような斜溝を形成した段部を有していて、この薄肉部22Aの屈曲により斜溝で接触子25の一端側の周縁部に形成された半径方向張出部を挟圧保持しているときには、上記一端側は変位しないが、他端側が軸方向変位可能であり、ここでクリーニング効果を得る。
第二コネクタ50のフランジ53は、第一コネクタ10のフランジ15の凹面部17に収まり、ねじ55で筐体Fに取り付けられると、上記第一コネクタ10のフランジ15と同一レベル面を形成するようになる。第二コネクタ50のフランジ53は、その側端縁が第一コネクタ10のフランジ15の対応側面と当接するので、コネクタ嵌合方向に直角な方向でも、上記フランジ15と互いに保持強度を高める。
本発明は、図1ないし図10に示された形態以外にも、変形が可能である。
図1ないし図10の形態では、第一コネクタ10のフランジ15の凹面部17には相手ねじ用貫通孔部17Aが形成されていたが、図11の形態では、凹面部17は小さく形成されていて、筐体Fのねじ孔F1の位置までは及んでいなく、したがって第一コネクタ10のフランジ15には相手ねじ用貫通孔部は形成されていない。したがって、第二コネクタ50のフランジ53は、ねじ55が直接筐体Fのねじ孔F1に螺合あるいは裏側からナット止めされることにより固定される。この場合でも、第二コネクタ50のフランジ53は上記凹面部17でフランジ15を挟持可能である。
さらには、第一コネクタ10のフランジ15は、図12のごとく、切り欠かれて形成された切欠部を有し、図1ないし図10の形態における凹面部17に相当する部分を有していないようにすることもできる。したがって、図12の形態では、第一コネクタ10のフランジ15は凸面部16に相当する部分のみを有していることとなる。この場合でも、図11の場合と同様に、第二コネクタ50のフランジ53は、ねじ55により直接筐体Fに取り付けられる。しかし、第一コネクタ10は凹面部17に相当する部分を有していないので、第二コネクタ50のフランジ53はこの凹面部17を挟持することはしない。
本発明において、第一コネクタ10のフランジ15そして第二コネクタ50のフランジ53は、丸形とすることもできる。図13および図14の形態では、丸形のケーブルCが三つの芯線を有していて、これらが個々に端子に接続される例が示されている。この場合、端子が一つの円上に配されている関係で、コネクタ10,50自体が円筒外形をもつようになり、したがってフランジ15,53も円形をなしている。かかるフランジ15,53は、結合前を示す図14に見られるように、環状の領域を周方向に複数に区分して、フランジ15が凸面部16と凹面部17を、そしてフランジ53が凹面部17に対応する領
域に設けられている。
かかる本実施形態では、小寸法ながらフランジが相手フランジと共に筐体されて端子をしっかり保持するので、耐振動性に優れ、端子に設けられた接触子が広面積で接触するばね部材で作られるので、高電流での端子における接触信頼性を向上し、各ケーブル毎にガスケット等を設けるので防水構造となり、シールド構造をなしているので、ノイズ対策に優れるようになる。
10 コネクタ
22 筒状体(接触部)
22A 薄肉部
22A’ 係止部
25 接触子
25A 溝
25B ディンプル
50 相手コネクタ
70 相手端子

Claims (8)

  1. 相手コネクタのピン状端子を受け入れるように、軸方向一端側に開口縁部が形成された金属製の筒状体の内周面に沿って配されて半径方向に弾性拡径可能な接触子を有し、受け入れられた相手コネクタの端子との接触により該接触子が拡径変形するコネクタにおいて、
    接触子は、金属板を略円筒状に作られていて軸方向両端の間で軸方向成分をもつ方向に延びる溝が円周方向の複数位置で半径方向に貫通形成されていると共に、軸方向両端部と中間部とで半径が異なって形成されていて最小径部で上記相手コネクタの端子と弾性接触するようになっており、筒状体は上記開口縁部の少なくとも一部が他部よりも薄肉な薄肉部を有しており、該薄肉部が周方向の少なくとも一部で半径内方へ屈曲加工されて略円筒状の上記接触子に対して軸方向で係止可能な係止部を形成していることを特徴とするコネクタ。
  2. 薄肉部は開口縁部の全周にわたり形成されていることとする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 係止部は開口縁部の全周にわたり形成されていることとする請求項2に記載のコネクタ。
  4. 薄肉部は他部との境界が段部をなしていることとする請求項1に記載のコネクタ。
  5. 薄肉部と他部との境界をなす段部は半径内方に向け該薄肉部の開口端縁の方へ傾斜している斜面を形成していることとする請求項1ないし請求項4のうちの一つに記載のコネクタ。
  6. 接触子は、筒状体の開口縁部側に位置する該接触子の軸方向端縁が半径外方に屈曲された張出部を有し、該張出部が段部もしくは斜面に当接した状態で筒状体薄肉部が屈曲されて該張出部を段部もしくは斜面との間で挟持していることとする請求項4または請求項5に記載のコネクタ。
  7. 接触子は筒状体の内周面に接触する部位に、該筒状体の内周面に向け突出するディンプルを有していることとする請求項1ないし請求項6のうちの一つに記載のコネクタ。
  8. 請求項1のコネクタの組立方法であって、筒状体内へ接触子を挿入した後に、該筒状体の薄肉部を屈曲加工して係止部を形成することを特徴とするコネクタの組立方法。
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