JPH0878081A - 雌型端子 - Google Patents

雌型端子

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JPH0878081A
JPH0878081A JP21294594A JP21294594A JPH0878081A JP H0878081 A JPH0878081 A JP H0878081A JP 21294594 A JP21294594 A JP 21294594A JP 21294594 A JP21294594 A JP 21294594A JP H0878081 A JPH0878081 A JP H0878081A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 多数回の雄型端子の挿脱でも特定の部位が集
中的に削られることがなく、挿脱耐久度の優れた雌型端
子を得る。 【構成】 導電性中空柱により一体に構成され、中空筒
状の雄型端子嵌入室4を一端に備え、雄型端子嵌入室4
内周に沿って嵌合凹部3が設けられた雌型端子本体2
と、別体の中空筒状の導電体Gからなる電気接触弾性部
材1で構成し、電気接触弾性部材1は導電体Gの側壁
に、軸方向に延伸し、各辺が半径方向外側に張出し、ま
たは半径方向内側にくり込んだ捩じれ構成の弾性を有す
るツイストルーバー1Bを備え、電気接触弾性部材1が
嵌合凹部3に内接嵌合して組み付けられ、かつ雄型端子
が未嵌挿の際に、電気接触弾性部材1のツイストルーバ
ー1Bの半径方向外側に張出した一辺E1が嵌合凹部3
内壁と非接触に位置する構成からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は雌型端子に関し、更に詳
述すれば、電気自動車充電用コネクタに適用される雌型
端子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電気自動車用充電系は、図7に示
すように充電器側すなわち給電側コネクタ10と、電気
自動車側すなわち受電側コネクタ30の組み合わせで構
成されている。図7の構成においては受電側コネクタ3
0内に雌型端子31、給電側コネクタ10内に雄型端子
(図示せず)が組み込まれていて、充電時には雌雄両端
子が嵌合連結される。このような電気自動車用充電系で
は、雌雄型両端子ともに大電流容量に適合可能な構造を
有して構成されねばならない。そこで、高い電流容量と
低い接触抵抗を実現するため、雌型端子に別体の電気接
触弾性部材を内蔵させ、丸ピン形状のタブを備える雄型
端子を前記電気接触弾性部材に嵌挿接続させる構成が知
られている。
【0003】このような従来構成による雌型端子は、米
国特許第4083622号公報、あるいは特公昭58―
21788号公報において電気コネクタとして開示され
ている。前記の従来構成による雌型端子を、図5および
図6に基づいて以下に説明する。図5は、従来の雌雄両
端子の部分断面側面図である。図6は、図5に示す雌型
端子に装着された状態の電気接触弾性部材の動作を説明
する模式図である。図5において、雄型端子11は先端
に半径R1の円柱状タブ11Aを有する。雌型端子31
は、導電性中空柱状の雌型端子本体32の一端に、雄型
端子11のタブ11Aを嵌挿可能な中空筒状の雄型端子
嵌入室34を備える。また雌型端子本体32の他端に
は、電線6を加締め接続可能な電線接続部35を備え
る。
【0004】雄型端子嵌入室34の先端には、軸方向に
平行な管状壁を有するガイド面34Aが一体に配設され
ている。ガイド面34Aの半径はR3で、前記雄型端子
11のタブ11Aの半径R1よりも若干大きく構成さ
れ、タブ11Aの雄型端子嵌入室34への挿入をガイド
する。さらに雄型端子嵌入室34内周に連設して、嵌合
凹部36が設けられる。嵌合凹部36は、外半径R2の
略円管状を形成し、その両端に中心方向に向かう立壁部
36Aを構成している。すなわち立壁部36Aは外半径
がR2、内半径がR3で構成されている。
【0005】雌雄両端子は前記雄型端子嵌入室34にお
いて電気接触するが、雌雄両端子の接触状態を良好なら
しめ、さらに低接触抵抗を実現するために、中空筒状の
電気接触弾性部材33が嵌合凹部36に装着される。電
気接触弾性部材33は、矩形状の展開面を有する、弾性
に富む高導電性材料で製造され、縦方向の複数のスリッ
ト間に形成される複数の短冊状片を捩って形成したツイ
ストルーバー33Aを備えた平板を筒状に湾曲させて構
成される。図5は、この電気接触弾性部材33が嵌合凹
部36に装着され、かつタブ11Aが未嵌挿の場合を示
している。同図において、タブ11Aが未嵌挿の状態で
ツイストルーバー33Aの半径方向外側の辺は雄型端子
嵌入室34内壁に接触している。一方、ツイストルーバ
ー33Aの半径方向内側の辺は、その最内側部分が前記
タブ11Aの半径R1よりも小さい半径R4を形成して
いる。
【0006】以下に、図6の模式図に基づき電気接触弾
性部材33のツイストルーバー33Aの動作を説明す
る。同図において、33Bは電気接触弾性部材33が嵌
合凹部36に未装着の場合の、ツイストルーバー33A
の断面を示す。ツイストルーバー断面33Bの半径方向
外側の辺の位置P1は、嵌合凹部36の半径R2よりも
外側にある。またツイストルーバー断面33Bの半径方
向内側の辺の位置P2は、タブ11Aの半径R1よりも
内側にある。
【0007】電気接触弾性部材33が嵌合凹部36に装
着されると、点線で描いた断面33Cで示すように、ツ
イストルーバー33Aの半径方向外側の辺は嵌合凹部3
6内壁に接触する。ツイストルーバー33Aの半径方向
外側の辺は、さらに嵌合凹部36内壁に沿って中心方向
に押し込まれる結果、その位置P3は、嵌合凹部36の
内壁上に強く押圧されている。またツイストルーバーの
半径方向内側の辺の位置P4は、タブ11Aの半径R1
よりも内側にある。
【0008】ここで雄型端子11のタブ11Aが、雌型
端子31内の電気接触弾性部材33内に嵌挿されると、
ツイストルーバー33Aの半径方向内側の辺はタブ11
A表面に押し上げられる。しかし、ツイストルーバーの
半径方向外側の辺は前記のように嵌合凹部36の内壁上
に強く押圧されているから、前記のように半径方向内側
の辺が押し上げられても、電気接触弾性部材33全体が
雌型端子内で回動することはない。この結果、一点鎖線
で囲われた断面33Dの示すように、ツイストルーバー
33Aの半径方向内側の辺は、挿入されたタブ11Aの
表面に接して位置P5に留まる。また、雄型端子11の
タブ11Aと電気接触弾性部材33間、および電気接触
弾性部材33と雌型端子本体32間の良好な電気的接続
が実現される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような従来の構成では、雄型端子のタブを多数回、例え
ば1万回程度挿脱すると、各挿脱時の摺動により電気接
触弾性部材33の、とりわけツイストルーバー33Aの
半径方向内側の辺と接触する雄型端子のタブ11Aの表
面が線条に削られ、タブ11Aのメッキが剥がれて母材
が露出し、酸化して表面が粗面になり電気接触抵抗が高
くなるという問題があった。これは、タブ11Aの毎回
同じ摺動接触部位が繰り返し削られることによる。毎回
同じ部分が繰り返し削られる原因は、タブ11Aの電気
接触弾性部材33からの挿脱において、筒状の電気接触
弾性部材33が、装着されている嵌合凹部36内で中心
軸に対して回動あるいは回転しないからである。この電
気接触弾性部材33が回動しない理由は、前記のように
ツイストルーバー33Aの半径方向外側の辺が、雌型端
子本体32内壁に位置P3で(図6参照)強く押しつけ
られ、拘束されていることによる。この拘束によって、
タブ11Aの電気接触弾性部材33からの挿脱におい
て、電気接触弾性部材33が雌型端子本体32内で自由
に回動できず、よって摺動接触部位が変わらず毎回同じ
部分が繰り返し削られるためである。
【0010】本発明はこのような問題点や課題を解決す
るためになされたもので、その目的は繰り返しの充電操
作に伴う多数回の雄型端子の挿脱でも特定の部位が集中
的に削られることがなく、挿脱耐久度の優れた雌型端子
を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明に係る雌型端子は、導電性中空柱により一体に構
成され、雄型端子を嵌挿可能な中空筒状の雄型端子嵌入
室を一端に備え、電線を接続可能な電線接続部を他端に
備え、前記雄型端子嵌入室4内周に沿って嵌合凹部が設
けられた雌型端子本体と、前記雌型端子本体と別体の、
中空筒状を成す導電体の軸方向中央部側壁に、該軸方向
に沿って該導電体と一体に弾性を有して前記軸方向に延
伸する二辺を有するツイストルーバーが複数個穿設さ
れ、該各ツイストルーバーの二辺中の一辺は前記中空筒
状導電体の半径方向外側に張出し、かつ前記他の一辺は
前記中空筒状導電体の半径方向内側にくり込んだ捩じれ
構成とした電気接触弾性部材とから成り、該電気接触弾
性部材を前記雌型端子本体の前記嵌合凹部に内接嵌合し
て組み付け構成する雌型端子において、前記電気接触弾
性部材が前記嵌合凹部に内接嵌合して組み付けられ、か
つ前記雄型端子が未嵌挿時に、前記電気接触弾性部材の
ツイストルーバーの前記半径方向外側に張出した一辺が
前記嵌合凹部内壁に非接触に構成されたことを特徴とす
る。
【0012】また、前記電気接触弾性部材は両端に係合
突片を複数個有し、該係合突片の先端は前記電気接触弾
性部材の半径方向外側に起出され、該各係合突片の先端
が形成する半径は、前記複数個のツイストルーバーの前
記半径方向外側に張出した一辺の最大張出部分が形成す
る半径よりも大に構成されたことを特徴とする。あるい
は、前記電気接触弾性部材は展開形状が矩形の平板から
なり、所定形状の大きさに環装されて前記嵌合凹部内に
組み付けられることを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明に係る雌型端子は、別体の電気接触弾性
部材が、雌型端子本体の中空筒状の雄型端子嵌入室の嵌
合凹部に内接嵌合して組み付けられる。そして雄型端子
が未嵌挿時に、捩じれ構成としたツイストルーバーの半
径方向外側に張出した一辺が、嵌合凹部内壁に非接触状
態となるよう構成される。あるいは電気接触弾性部材両
端の係合突片の先端が半径方向外側に折曲され、各係合
突片の先端が形成する半径は、複数個のツイストルーバ
ーの半径方向外側に張出した一辺の最大張出部分が形成
する半径よりも大に構成される。
【0014】前記の構成で、雄型端子嵌入室に雄型端子
のタブが嵌挿されると、タブは電気接触弾性部材内に嵌
挿されて、ツイストルーバーの半径方向内側に繰り込ん
だ一辺に当接して該辺を押し上げ、よってタブと電気接
触弾性部材との良好な電気的接触が形成される。さらに
半径方向内側に繰り込んだ辺の前記タブによる半径方向
外側への押し上げに伴い、ツイストルーバーの半径方向
外側に張出した辺もさらに半径方向外側へ押し上げられ
る結果、タブ嵌挿以前には非接触状態にあったツイスト
ルーバーと嵌合凹部内壁とに接触状態が成立し、よって
電気接触弾性部材と雌型端子本体との良好な電気的接触
が形成される。前記の結果、雌雄両端子間の良好な電気
的接触が、電気接触弾性部材を介して形成される。
【0015】ついで充電が終了し、挿入された雄型端子
タブが雌型端子から離脱されると、タブに押されていた
ツイストルーバーが、タブの離脱につれて元の位置に復
元するが、その際の反動が電気接触弾性部材全体に作用
する。まず、雄型端子の離脱が進行すると、ツイストル
ーバーの変位が次第に減少し、雌型端子内壁に当接して
いたツイストルーバーの外側の辺も雌型端子内壁への当
接を解いて放れるから、電気接触弾性部材の回動を阻止
していた拘束が解除される。
【0016】この結果、前記のツイストルーバー変位復
元に伴う反作用で、電気接触弾性部材が雌型端子内で若
干回動する。この電気接触弾性部材の回動は、タブ挿脱
の毎に発生するから、雄型端子のタブと電気接触弾性部
材の接触部位はその都度変化し、接触部位は毎回更新さ
れる。この結果、雄型端子のタブの特定の箇所が何度も
繰り返し集中的に摺動されることがなくなり、よってタ
ブは特定の箇所に削れの生じることがない。このように
特定の箇所に削れの発生しないことによって、雄型端子
の挿脱耐久回数が改善される。
【0017】
【実施例】以下、本発明に係る雌型端子の構成を添付の
図面に基づいて説明する。図1において、本発明に係る
雌型端子Fは、導電性中空柱から一体に形成される雌型
端子本体2と、前記雌型端子本体2と別体の、中空筒状
を成す導電体Gからなる電気接触弾性部材1とから構成
される。電気接触弾性部材1は雌型端子本体2内に内接
嵌合して組み付けられる。雌型端子本体2は、その導電
性中空柱の一端に、雄型端子を嵌挿可能な中空筒状の雌
型端子嵌入室4を備える。また雌型端子本体2の導電性
中空柱の他端には、電線6を加締め接続可能な電線接続
部5を備える。
【0018】雌型端子嵌入室4の先端には、軸方向に平
行な管状壁を有するガイド面4Aが一体に配設されてい
る。ガイド面4Aの半径はR3で、前記雄型端子11
(図5参照)のタブ11Aの半径R1よりも若干大きく
構成され、タブ11Aの雄型端子嵌入室4への挿入をガ
イドする。さらに雌型端子嵌入室4内周に連設して、嵌
合凹部3が設けられる。嵌合凹部3は、外半径R2の略
円管状を形成し、その両端に中心方向に向かう立壁部3
Aを構成している。すなわち立壁部3Aは外半径がR
2、内半径がR3で構成されている。
【0019】雌雄両端子は雌型端子嵌入室4において電
気接触するが、雌雄両端子の接触状態を良好ならしめ、
さらに低接触抵抗を実現するために、図2に示すような
中空筒状の電気接触弾性部材1が嵌合凹部3内に装着さ
れる。電気接触弾性部材1は、矩形の展開面を有する、
黄銅やベリリウム―銅等の弾性に富む高導電性材料にて
製造されるもので、縦方向に設けた複数のスリット(間
に形成される複数の短冊状片を捩って形成したツイスト
ルーバー)を備えた矩形状の平板を所定形状の大きさに
環装し、図2に示すような導電体Gとして構成される。
【0020】図2において、導電性の電気接触弾性部材
1は、導電体Gの軸方向中央部側壁に穿設され、該軸方
向に沿って延伸する二辺E1、E2を有して、弾性を有
するツイストルーバー1Bが複数個、導電体Gと一体に
形成されている。各ツイストルーバー1Bは、その一辺
E1が導電体Gの半径方向外側に張出し、かつ他の一辺
E2が導電体Gの半径方向内側にくり込む形状の、図2
中の太線矢印が示すような角度を有する捩じれ板として
構成されている。ここで、電気接触弾性部材1が嵌合凹
部3に内接嵌合して組み付けられ、かつ雄型端子(図5
参照)が未嵌挿時に、電気接触弾性部材1のツイストル
ーバー1Bの半径方向外側に張出した一辺E1が嵌合凹
部3内壁と非接触になるよう構成される。すなわち辺E
1と中心軸との最大距離はR5で、このR5は前記嵌合
凹部3内壁の半径R2よりも小さい。したがって、電気
接触弾性部材1の嵌合凹部3内壁への装着状態において
ツイストルーバー1Bの辺E1が嵌合凹部3内壁に接触
することはない。
【0021】一方、ツイストルーバー1Bの、導電体G
半径方向内側にくり込む他の一辺E2と中心軸との最大
距離はR6で、このR6は前記雄型端子11のタブ11
Aの半径R1よりも小さい。したがって、タブ11Aの
電気接触弾性部材1内への嵌挿においては、ツイストル
ーバー1Bの辺E2がタブ11A表面と確実に接触す
る。
【0022】前記の構成を、図2の斜視図ならびに図1
に基づいてさらに詳説すれば、電気接触弾性部材1は両
端に係合突片1Aを複数個有し、係合突片1Aの先端は
電気接触弾性部材1の半径方向外側に折曲され、各係合
突片1Aの先端が形成する半径はR2となる。この半径
R2は、複数個のツイストルーバー1Bの半径方向外側
に張出した一辺E1の最大張出部分が形成する半径R5
よりも大に構成されている。
【0023】図3に、雌型端子Fに雄型端子11のタブ
11Aを嵌挿した状態の要部部分断面図を示す。先端に
テーパ面11Bを備えるタブ11Aは、電気接触弾性部
材1に嵌挿される際、ツイストルーバー1Bに接触して
半径方向外側に押し広げ、電気的に接触状態となる。こ
のタブ11A嵌挿時におけるツイストルーバー1Bの動
作を、図4の模式図に基づき以下に説明する。同図にお
いて、1Dは電気接触弾性部材1が嵌合凹部3に装着さ
れ、かつタブ11Aが未嵌挿の場合の、ツイストルーバ
ー1Bの断面を示す。ツイストルーバー断面1Dの半径
方向外側の辺E1の位置T1は、嵌合凹部3の半径R2
よりも内側にある。またツイストルーバー断面1Dの半
径方向内側の辺E2の位置T2は、タブ11Aの半径R
1よりも内側にある。
【0024】ここで雄型端子11のタブ11Aが、電気
接触弾性部材1内に嵌挿されると、ツイストルーバー半
径方向内側の辺E2はタブ11A表面に当接しつつ、半
径方向外側に押し上げられる。これに伴い、ツイストル
ーバー半径方向外側の辺E1も半径方向外側に押し上げ
られ、この結果、一点鎖線で囲われた断面1Cで示すよ
うに、辺E1は位置T3で嵌合凹部3の内壁と強く当接
する。一方、辺E2は挿入されたタブ11Aの表面に接
して位置T4に留まる。この結果、雄型端子11のタブ
11Aと電気接触弾性部材1間、および電気接触弾性部
材1と雌型端子本体2間の良好な電気的接続が同時に実
現され、雌雄両端子F、11間の良好な電気的接触が、
電気接触弾性部材1を介して形成される。
【0025】ついで充電が終了し、挿入された雄型端子
11のタブ11Aが雌型端子Fから離脱されると、タブ
11Aに押されて弾性変位していたツイストルーバー1
Bが、タブ11Aの離脱につれて元の位置に復元する
が、その際の反動が電気接触弾性部材1全体に作用す
る。まず、タブ11Aの離脱が進行するにともない、ツ
イストルーバー1Bの変位が次第に減少する。すなわ
ち、半径方向外側に押し上げられていた辺E2は、少量
だけ半径方向内側に戻る。ここで先ず、嵌合凹部3の内
壁に強く当接していたツイストルーバー1Bの外側の辺
E1が、嵌合凹部3内壁への当接を解いて放れる。これ
によって、電気接触弾性部材1の回動を阻止していた拘
束が解除される。
【0026】この状態にあって、ツイストルーバー1B
全体は未だ完全復元していないから、復元力は依然存在
している。この結果、ツイストルーバー1Bは変位をゼ
ロにして復元すべく、辺E2が位置T4でタブ11Aを
半径方向内側に押し続ける。やがてタブ11Aが離脱す
ると、ツイストルーバー1Bが一挙に復元するが、これ
に伴う反動で、電気接触弾性部材1全体が嵌合凹部3内
で若干、図4の矢印V方向に回動する。この電気接触弾
性部材1の回動は、タブ11A挿脱の毎に発生するか
ら、雄型端子11のタブ11Aと電気接触弾性部材1と
の接触部位、すなわちツイストルーバー1Bの半径方向
内側の辺E2との接触部位はその都度変化し、接触部位
は毎回更新される。この結果、雄型端子のタブの特定の
箇所が何度も繰り返し集中的に摺動されることがなく、
よってタブの特定の箇所に削れの生じることがない。こ
のように特定の箇所に削れの発生しないことによって、
挿脱耐久回数が改善される。
【0027】
【発明の効果】以上に記載した実施例からも明らかなよ
うに、本発明に係る雌型端子は、導電性中空柱により一
体に構成され、中空筒状の雄型端子嵌入室を一端に備
え、雄型端子嵌入室内周に沿って嵌合凹部が設けられた
雌型端子本体と、別体の中空筒状の導電体からなる電気
接触弾性部材で構成されるものである。電気接触弾性部
材は導電体の側壁に、軸方向に延伸し、各辺が半径方向
外側に張出し、または半径方向内側にくり込んだ捩じれ
構成の弾性を有するツイストルーバーを複数個備える。
そして電気接触弾性部材が嵌合凹部に内接嵌合して組み
付けられ、かつ雄型端子が未嵌挿の際に、電気接触弾性
部材のツイストルーバーの半径方向外側に張出した一辺
が、嵌合凹部内壁に非接触に位置する構成とするもので
ある。
【0028】この構成の結果、挿入された雄型端子を離
脱させるたびに、タブに押されて変位していたツイスト
ルーバーが、タブの離脱につれて元の位置に復元する
が、その際の反動が電気接触弾性部材全体に作用する。
すなわち、雄型端子が離脱した際、雌型端子内壁に当接
していたツイストルーバーの外側の辺も雌型端子内壁へ
の強い当接状態を解いて放れるから、電気接触弾性部材
の回動を阻止していた拘束が解除される。
【0029】この結果、前記のツイストルーバー復元に
伴う反動を受けて、電気接触弾性部材が雌型端子内で若
干回動する。この電気接触弾性部材1の回動は、タブ挿
脱の毎に発生するから、雄型端子と電気接触弾性部材の
接触部位はタブ挿脱の毎にその都度変化し、接触部位は
毎回更新される。すなわち、摺動位置がタブ表面を均一
に移動することで、タブ表面の削れが分散される。この
結果、雄型端子のタブ表面の特定の箇所が何度も繰り返
し集中的に摺動されることがなく、よってタブ表面の特
定の箇所だけに集中して削れの生じることがない。この
ように特定の箇所に削れの発生しないことによって、挿
脱耐久回数を飛躍的に向上させることができ、よって削
れによる不良発生を排除することが出来るという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る雌型端子の一実施例で、電気接触
弾性部材が嵌合され、雄型端子未嵌挿状態の部分断面図
である。
【図2】図1の雌型端子を構成する電気接触弾性部材の
斜視図である。
【図3】図1の雌型端子に雄型端子を嵌挿した状態の要
部部分断面図である。
【図4】図2の電気接触弾性部材のX―X線断面の要部
を示す模式説明図である。
【図5】従来の雌雄両端子の部分断面図である。
【図6】従来の雌端子の電気接触弾性部材の要部断面を
示す模式説明図である。
【図7】電気自動車用の充電コネクタ端子の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 電気接触弾性部材 1A 係合突片 1B ツイストルーバー 2 雌型端子本体 3 嵌合凹部 3A 立壁部 4 雄型端子嵌入室 4A ガイド面 5 電線接続部 6 電線 F 雌型端子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性中空柱により一体に構成され、雄
    型端子を嵌挿可能な雄型端子嵌入室を一端に備え、電線
    を接続可能な電線接続部を他端に備え、前記雄型端子嵌
    入室内周に沿って嵌合凹部が設けられた雌型端子本体
    と、前記雌型端子本体と別体の、中空筒状を成す導電体
    の軸方向中央部側壁に穿設され、該導電体と一体に弾性
    を有して前記軸方向に延伸する二辺を有するツイストル
    ーバーが複数個形成され、該各ツイストルーバーの二辺
    中の一辺は前記中空筒状導電体の半径方向外側に張出
    し、かつ前記他の一辺は前記中空筒状導電体の半径方向
    内側にくり込んだ捩じれ構成とした電気接触弾性部材と
    から成り、該電気接触弾性部材を前記雌型端子本体の前
    記嵌合凹部に内接嵌合して組み付け構成する雌型端子に
    おいて、 前記電気接触弾性部材が前記嵌合凹部に内接嵌合して組
    み付けられ、かつ前記雄型端子が未嵌挿時に、前記電気
    接触弾性部材のツイストルーバーの前記半径方向外側に
    張出した一辺が前記嵌合凹部内壁と非接触に構成された
    ことを特徴とする雌型端子。
  2. 【請求項2】 前記電気接触弾性部材は両端に係合突片
    を複数個有し、該係合突片の先端は前記電気接触弾性部
    材の半径方向外側に折曲され、該各係合突片の先端が形
    成する半径は、前記複数個のツイストルーバーの前記半
    径方向外側に張出した一辺の最大張出部分が形成する半
    径よりも大に構成されたことを特徴とする請求項1記載
    の雌型端子。
  3. 【請求項3】 前記電気接触弾性部材は展開形状が矩形
    の平板からなり、所定形状の大きさに環装されて前記嵌
    合凹部内に組み付けられることを特徴とする請求項1記
    載の雌型端子。
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