JP7492474B2 - センシング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、磁場、加速度、及び温度等の物理量を測定するセンサユニットを備えたセンシング装置に関する。
変圧器、モーター、及び発電機などの電磁機器には、例えば、その異常や劣化などを監視、診断するためや、その構成要素である移動体の変位を検出するために、センシング装置が設置される。センシング装置は、例えば、磁場、加速度、及び温度等の物理量を測定するセンサユニットを備える。磁場を測定するセンサユニットは、例えば磁気センサを備える。
特許文献1には、磁気センサの周囲に定磁界を発生させる永久磁石を、センサ固定板(鉄板)に対する磁気センサの固定手段として用いる磁気センサが開示されている。特許文献2には、2つの磁石と磁気センサを備え、磁性を有する移動体の変位を検出する変位検出装置が開示されている。
実開平2-148536号公報 特開2009-192517号公報
特許文献1に記載された磁気センサのように、取付け対象物への固定手段として永久磁石を用いる従来の磁気センサは、取付け対象物に対する取付けと取外しが容易にできるという利点があるが、永久磁石が発生させる定磁場より小さい磁場を測定するのが難しい。このため、このような従来の磁気センサには、磁気センサの周囲における微小な磁場の変化を検出するのが困難であるという課題がある。
特許文献2に記載された変位検出装置では、2つの磁石を磁気回路の起磁力源として用い、磁気回路の一部を構成する磁性を有する移動体の変位を、磁気センサの周囲の磁場の変化として検出する。2つの磁石は、対称面をはさんで対称な位置に配置され、磁化の向きが互いに反対である。このため、特許文献2の変位検出装置では、対称面に配置された磁気センサの近傍では1方向の磁場の強度が略ゼロであるので、磁性を有する移動体の変位に伴う、この1方向における微小な磁場の変化を検出することができる。
しかし、電磁機器に対して監視診断や移動体の変位の検出をより正確に行うためには、特許文献2に記載の技術のように1方向だけでなく、2以上の方向において微小な磁場を精度よく測定できるのが好ましい。このため、取付け対象物に永久磁石で固定される磁気センサを備えるセンシング装置であっても、2以上の方向において微小な磁場を精度よく測定できることが望まれている。
本発明の目的は、取付け対象物に永久磁石で固定可能なセンサユニットを備え、取付け対象物の周囲の微小な磁場を検出できるセンシング装置を提供することである。
本発明によるセンシング装置は、磁気センサと、複数の永久磁石とを備えるセンサユニットを備える。複数の前記永久磁石は、前記永久磁石の合成磁場の強度が2以上の方向でゼロまたは略ゼロとなる領域を形成している。前記磁気センサは、前記領域に設置されている。
本発明によると、取付け対象物に永久磁石で固定可能なセンサユニットを備え、取付け対象物の周囲の微小な磁場を検出できるセンシング装置を提供することができる。
本発明の実施例1によるセンシング装置が備えるセンサユニットの構成を示す正面図。 実施例1のセンサユニットの構成を示す、図1に示した線A-Aにおける断面図。 実施例1によるセンシング装置が設置される三相交流変圧器の正面図。 本発明の実施例2によるセンシング装置が備えるセンサユニットの構成を示す正面図。 実施例2のセンサユニットの構成を示す、図4に示した線B-Bにおける断面図。 本発明の実施例3によるセンシング装置が備えるセンサユニットの構成を示す正面図。 実施例3のセンサユニットの構成を示す、図6に示した線C-Cにおける断面図。 実施例1によるセンシング装置が備えるセンサユニットの別の構成を示す正面図。
本発明によるセンシング装置は、磁場、加速度、及び温度等の物理量を測定するセンサを有するセンサユニットを備え、変圧器、開閉器、ガス遮断器、モーター、及び発電機などの電磁機器の物理量を測定可能である。本発明によるセンシング装置が物理量を測定する電磁機器は、磁性体で構成された部分を有する取付け対象物を備える。センサユニットは、この取付け対象物に永久磁石で固定されて、センサで物理量を測定する。本発明によるセンシング装置を用いると、電磁機器の内部の状態(例えば、電磁機器が変圧器であれば、鉄心や巻線の異常や劣化状態)を監視、診断することができる。
以下の実施例では、本発明によるセンシング装置が、電磁機器の物理量として、変圧器の磁場(漏れ磁場)を測定する例を説明する。本発明の実施例によるセンシング装置は、磁性を有する取付け対象物に対する取付けと取外しが容易にできるセンサユニットを備える。センサユニットは、複数の永久磁石と磁気センサを備える。磁気センサは、複数の永久磁石の合成磁場の強度が2以上の方向で、特に互いに直交する2以上の方向で、ゼロまたは略ゼロである位置に設置されている。このため、本発明の実施例によるセンシング装置は、2以上の方向について、取付け対象物の周囲の微小な磁場を精度よく測定することができる。
以下、本発明の実施例によるセンシング装置について、図面を用いて説明する。なお、本明細書で用いる図面において、同一のまたは対応する構成要素には同一の符号を付け、これらの構成要素については繰り返しの説明を省略する場合がある。
図1から図3と図8を参照して、本発明の実施例1によるセンシング装置について説明する。
図3は、本実施例によるセンシング装置が設置される三相交流変圧器1000の正面図である。
三相交流変圧器1000は、タンク400を備え、タンク400の内部に各相の鉄心と巻線51、52、53を備える。鉄心は、主脚、上部ヨーク、及び下部ヨークを備える。巻線51、52、53は、それぞれ鉄心の主脚に巻き回されている。巻線51、52、53は、上部締め金具40aと下部締め金具40bとにより相互に固定され、それぞれ支持部材61、62、63を介してタンク400の底部に設置されている。
タンク400は、磁性を有する鋼板によって構成されており、タンク400の上面に高圧ブッシング141、142、143が配置されている。
図3に示す三相交流変圧器1000には、本実施例によるセンシング装置が6つ設置されている。本実施例によるセンシング装置は、センサユニットと補助ユニットを備える。図3において、センサユニットの取付け対象物は、タンク400である。
センサユニット101、102、103は、それぞれ、タンク400の表面で、高圧ブッシング141、142、143の基部に固定されている。また、センサユニット104、105、106は、それぞれ、タンク400の正面で、変圧器1000の内部にある巻線51、52、53の中心軸の付近に固定されている。
センサユニット101、102、103、104、105、106は、それぞれ、配線301、302、303、304、305、306によって、補助ユニット201、202、203、204、205、206に接続されている。
補助ユニット201~206は、それぞれ、センサユニット101~106に対して配線301~306を介して電力を供給する機能と、センサユニット101~106による物理量(磁場)の測定を制御する機能と、センサユニット101~106の測定データをセンサユニット101~106から収集する機能と、収集した測定データを上位システムなどの他の装置に送信する機能を備える。
センサユニット101~106について説明する。以下の説明では、センサユニット101~106をセンサユニット100で代表して示す。センサユニット100は、取付け対象物である、変圧器1000のタンク400に固定されるものとする。
図1は、本実施例によるセンシング装置が備えるセンサユニット100の構成を示す正面図である。図2は、センサユニット100の構成を示す図であり、図1に示した線A-Aにおける断面図である。
センサユニット100は、磁気センサ1、基板70、磁性部材6、4つの永久磁石21、22、23、24を備えており、電磁機器の物理量として、変圧器1000の漏れ磁場を磁気センサ1で測定する。
磁気センサ1は、例えば互いに直交する3方向の磁場の強度を測定可能なものであって、基板70の一方の表面に設置されている。例えば、磁気センサ1は、基板70の面に垂直な方向(永久磁石21~24の磁化方向)と、基板70の面に平行で互いに直交する2方向(永久磁石21~24の磁化方向に垂直な面内で互いに直交する2方向)における、磁場の強度を測定できる。
基板70は、磁気センサ1の支持部材であり、非磁性の絶縁体で構成されており、例えば樹脂製である。基板70の形状と大きさは任意であり、図1、2には一例として、正方形状の基板70を示している。正方形状の基板70の一方の表面の中央部には、磁気センサ1が固定されている。基板70の他方の表面には、接着剤によって磁性部材6が固定されている。
磁性部材6は、本実施例では板状であるが、任意の形状と大きさを備えることができる。図1、2には一例として、基板70と同じ形状と大きさの磁性部材6を示している。磁性部材6は、鋼板であるのが好ましい。磁性部材6は、一方の表面に基板70が設置されており、他方の表面(基板70が設置されている表面と反対側の表面)に永久磁石21、22、23、24が設置されている。
永久磁石21、22、23、24は、図1に示すように、同一の面内、すなわち板状の磁性部材6の他方の表面で、磁気センサ1を囲んで配置されている。例えば、永久磁石21~24は、磁気センサ1からの距離が互いに等しく、磁気センサ1を中心とした円の周方向で隣り合う永久磁石21~24との距離が互いに等しい。図1に示す例では、磁性部材6が正方形状であるので、永久磁石21、23は、磁性部材6の1つの対角線上の位置に、永久磁石22、24は、磁性部材6の他の1つの対角線上の位置に、それぞれ固定されている。
4つの永久磁石21~24の磁化方向(着磁方向)は、磁性部材6に垂直な方向(図1の紙面に垂直な方向)である。4つの永久磁石21~24は、それぞれ、磁気センサ1を中心とした円の周方向で隣り合う永久磁石21~24と、磁化の向きが逆であるように磁性部材6に固定されている。例えば、永久磁石22は、永久磁石21、23と磁化の向きが逆である。図1には、破線矢印で永久磁石21~24が作る磁力線を示している。図2には、白抜き矢印で、永久磁石22と永久磁石23の磁化の向きを示している。本実施例では、永久磁石21~24は、形状と大きさが互いに同一であり、磁化量(着磁量)も互いに同一である。
図2に示すように、センサユニット100は、4つの永久磁石21~24により、タンク400の表面に固定される。タンク400は、磁性を有し、センサユニット100の取付け対象物である。センサユニット100が取付け対象物であるタンク400に設置されると、永久磁石21~24がタンク400の表面に接し、磁性部材6と永久磁石21~24とタンク400は、閉じた磁路を形成する。このため、永久磁石21~24の、基板70の磁気センサ1が取付けられている面への漏れ磁場は小さくなる。
さらに、上述したように、永久磁石21~24は、それぞれ周方向で隣り合う永久磁石21~24と磁化の向きが逆であるように配置されているので、永久磁石21~24の、基板70の磁気センサ1が取付けられている面への漏れ磁場の形状は、図1の破線矢印で示す磁力線のように、4極のカスプ形状である。図1に示すように、磁気センサ1が、永久磁石21~24の位置を結ぶ円の中心に設置されているので、永久磁石21~24が作る磁場は、磁気センサ1の位置において、任意の2以上の方向での強度がゼロまたは略ゼロである。例えば、永久磁石21~24が磁気センサ1の位置において作る磁場は、互いに直交する3方向(例えば、永久磁石21~24の磁化方向と、永久磁石21~24の磁化方向に垂直な面内で互いに直交する2方向)での強度が全てゼロまたは略ゼロである。なお、磁場の強度が略ゼロであるとは、磁場の値がゼロであるとみなせること、すなわち磁場の値が、磁気センサ1の測定可能な磁場のダイナミックレンジと比べて、十分小さいとみなせる値であることである。
すなわち、本実施例でのセンサユニット100では、永久磁石21~24は、永久磁石21~24の合成磁場の強度が任意の2以上の方向でゼロまたは略ゼロとなる領域を形成しており、磁気センサ1は、この領域に設置されている。従って、例えば、磁気センサ1が磁場の強度を測定する3方向(永久磁石21~24の磁化方向と、永久磁石21~24の磁化方向に垂直な面内で互いに直交する2方向)において、永久磁石21~24の合成磁場の強度が全てゼロまたは略ゼロである。このため、本実施例によるセンシング装置では、センサユニット100を取付け対象物(タンク400)へ固定する永久磁石21~24の磁場の影響を受けることなく、取付け対象物の周囲の任意の方向の微小な磁場を、磁気センサ1で測定することができる。磁気センサ1は、取付け対象物に由来する任意の方向の微小な磁場の変化を検出可能である。
上述したように、本実施例によるセンシング装置において、基板70と磁性部材6の形状は、任意であり、図1、2に示したような正方形の板状でなくてもよい。
図8は、本実施例によるセンシング装置が備えるセンサユニット100の、別の構成を示す正面図である。図8に示すセンサユニット100では、基板70と磁性部材6が長方形の板状である。
4つの永久磁石21、22、23、24は、板状の磁性部材6の表面、すなわち永久磁石21~24の磁化方向に垂直な面内において、磁気センサ1を中心とした円周上の位置に、周方向に等間隔で配置されている。すなわち、永久磁石21~24は、磁気センサ1からの距離が互いに等しく、磁気センサ1を中心とした円の周方向で隣り合う永久磁石21~24との距離が互いに等しい。また、永久磁石21~24は、それぞれ、磁気センサ1を中心とした円の周方向で隣り合う永久磁石21~24と、磁化の向きが逆であるように配置されている。
4つの永久磁石21~24が、永久磁石21~24の磁化方向に平行(磁性部材6と基板70に垂直)な面であって、磁気センサ1の位置を通って互いに直交する2つの面80、81に対して、対称な位置に設置されていれば、磁気センサ1は、永久磁石21~24の合成磁場の強度が任意の2以上の方向でゼロまたは略ゼロとなる領域に設置されていることになる。
本実施例によるセンシング装置では、図3に示したようにセンサユニット101~106の取付け対象物が変圧器1000のタンク400であると、センサユニット101、102、103は、それぞれ高圧ブッシング141、142、143を流れる負荷電流に略比例した微小な漏れ磁場を検出することができる。センサユニット104、105、106は、それぞれ変圧器1000の内部の巻線51、52、53が生成する磁場と相関が高い漏れ磁場を検出することができる。これらの漏れ磁場を用いると、例えば、変圧器1000の異常や劣化などを監視、診断することができる。
なお、4つの永久磁石21~24は、磁気センサ1の位置において、永久磁石21~24の合成磁場の強度が任意の2以上の方向でゼロまたは略ゼロであれば、磁性部材6の任意の位置に設置することができ、任意の磁化量と形状と大きさを備えることができる。すなわち、4つの永久磁石21~24は、合成磁場の強度が任意の2以上の方向でゼロまたは略ゼロであるような領域を磁性部材6に形成できて、磁性部材6のこの領域に磁気センサ1を設置できれば、磁性部材6の任意の位置に設置することができ、磁化量と形状と大きさが互いに異なっていてもよい。
図4と図5を参照して、本発明の実施例2によるセンシング装置について説明する。以下では、本実施例によるセンシング装置について、実施例1によるセンシング装置と異なる点を説明する。
図4は、本実施例によるセンシング装置が備えるセンサユニット100の構成を示す正面図である。図5は、センサユニット100の構成を示す図であり、図4に示した線B-Bにおける断面図である。
本実施例によるセンシング装置が備えるセンサユニット100は、加速度センサ2と、温度センサ3を備える。
加速度センサ2と温度センサ3は、磁気センサ1の支持部材である基板70の一方の表面(磁気センサ1が設置されている面)に設置されている。例えば、加速度センサ2は、タンク400の表面の加速度(振動)を測定し、温度センサ3は、タンク400の表面の温度を測定する。加速度センサ2と温度センサ3には、磁場の影響を受けにくいセンサを用いるのが好ましい。
加速度センサ2と温度センサ3は、取付け対象物であるタンク400の表面近くに密着させるのが望ましい。このため、本実施例によるセンシング装置が備えるセンサユニット100では、板状の磁性部材6(例えば、鋼板)は、磁気センサ1と加速度センサ2と温度センサ3を挟んで基板70と対向する位置に設けられている。4つの永久磁石21~24は、基板70と磁性部材6との間に設置されている。すなわち、センサ1~3と永久磁石21~24は、基板70と磁性部材6の間に設置されている。
センサ1~3と永久磁石21~24は、樹脂8で封入されて固定されている。すなわち、センサユニット100は、基板70と磁性部材6の間に、センサ1~3と永久磁石21~24を固定した樹脂8が設けられて構成されている。永久磁石21~24は、一方の面が磁性部材6に固定されていても固定されていなくてもよく、他方の面が基板70に固定されていても固定されていなくてもよい。
センサユニット100は、永久磁石21~24により、取付け対象物であるタンク400の表面に固定される。センサユニット100がタンク400の表面に固定されると、基板70は、タンク400の表面に接する。
本実施例によるセンシング装置は、電磁機器の物理量として、磁場だけでなく、加速度と温度も測定することができる。また、センサ1~3と永久磁石21~24が樹脂8で封入されているので、センサユニット100の取り扱いが容易であり、センサユニット100の耐久性を向上させることもできる。
なお、本実施例によるセンシング装置は、1種類の物理量を測定するセンサと永久磁石21~24が樹脂8で封入されている構成、すなわち、例えば、加速度センサ2と温度センサ3を備えず、磁気センサ1と永久磁石21~24が樹脂8で封入されている構成を備えていてもよい。
図6と図7を参照して、本発明の実施例3によるセンシング装置について説明する。以下では、本実施例によるセンシング装置について、実施例1によるセンシング装置と異なる点を説明する。
図6は、本実施例によるセンシング装置が備えるセンサユニット100の構成を示す正面図である。図7は、センサユニット100の構成を示す図であり、図6に示した線C-Cにおける断面図である。
本実施例によるセンシング装置が備えるセンサユニット100は、磁気センサ1、基板71、基板72、2つの永久磁石20、30、及び磁性部材6を備える。
磁気センサ1は、例えば互いに直交する3方向の磁場の強度を測定可能なものであって、基板71と基板72の間に位置する。
基板71と基板72は、磁気センサ1の支持部材であり、磁気センサ1を挟むように配置される。基板71、72は、非磁性の絶縁体で構成されており、例えば樹脂製である。基板71、72の形状と大きさは任意であり、図6、7には一例として、円板状の基板71、72を示している。図6、7に示した例では、基板71と基板72は、互いに同じ大きさである。
円板状の基板71の一方の表面の中央部には、磁気センサ1が固定されている。基板71の他方の表面には、永久磁石20が固定されている。
円板状の基板72の一方の表面には、永久磁石30が固定されている。基板72の他方の表面の中央部には、磁気センサ1が固定されている。
磁性部材6は、筒形状であり、鋼板で構成されているのが好ましい。図6、7には一例として、円筒形状の磁性部材6を示している。筒形状の磁性部材6は、一端部に底を持ち、他端部に開口部を備える。磁性部材6は、内部に磁気センサ1、基板71、72、及び永久磁石20、30を収容している。磁気センサ1、基板71、72、及び永久磁石20、30は、磁性部材6の内部において樹脂8で封入されて固定されている。すなわち、筒形状の磁性部材6の内部に、磁気センサ1と基板71、72と永久磁石20、30を固定した樹脂8が設けられて、センサユニット100が構成されている。
永久磁石30は、筒形状の磁性部材6の底部に位置する。永久磁石30は、磁性部材6の底面に固定されていても固定されていなくてもよい。永久磁石20は、筒形状の磁性部材6の他端部にある開口部に位置する。永久磁石20、30は、図6に示すように、基板71、72に平行な面内(紙面に平行な面内)で、互いに同じ位置に設置されている。本実施例では、図6、7に示すように、永久磁石20、30が互いに同一の円柱形状であり、円柱形状の永久磁石20、30の底面の中央部に相当する位置に磁気センサ1が配置されている。
永久磁石20、30は、磁化方向が基板71、72に垂直な方向(図6の紙面に垂直な方向)であり、磁気センサ1を挟んで磁化方向に並んで配置されている。永久磁石20、30は、磁化の向きが互いに同一である。図7には、白抜き矢印で、永久磁石20と永久磁石30の磁化の向きを示している。本実施例では、永久磁石20、30は、磁化量が互いに同一である。
センサユニット100は、筒形状の磁性部材6の開口部に位置する永久磁石20により、取付け対象物であるタンク400の表面に固定される。センサユニット100がタンク400に設置されると、永久磁石20と磁性部材6がタンク400の表面に接し、永久磁石20、30と磁性部材6とタンク400は、磁路を形成する。
2つの永久磁石20、30は、上述したように磁化の向きが互いに同一であるので、図7の破線矢印で示す磁力線のように、磁場の向きが主に一方向である磁場を形成する。すなわち、永久磁石20、30が作る磁場の向きは、主に永久磁石20、30の磁化方向(図6の紙面に垂直な方向、つまり図7の左右方向)であり、特に永久磁石20、30の中央部(円柱形状の底面の中央部)では、永久磁石20、30の磁化方向だけであると考えることができる。このため、永久磁石20、30が作る磁場は、磁気センサ1の位置において、永久磁石20、30の磁化方向に垂直な任意の2以上の方向(図6の紙面に平行な方向)での強度がゼロまたは略ゼロである。
すなわち、本実施例でのセンサユニット100では、永久磁石20、30は、永久磁石20、30の合成磁場の強度が、永久磁石20、30の磁化方向に垂直な任意の2以上の方向でゼロまたは略ゼロとなる領域を形成しており、磁気センサ1は、この領域に設置されている。このため、本実施例によるセンシング装置では、永久磁石20、30の磁化方向に垂直な方向の磁場の強度を測定するときには、センサユニット100を取付け対象物(タンク400)へ固定する永久磁石20、30の磁場の影響を受けることなく、取付け対象物の周囲の微小な磁場を、磁気センサ1で測定することができる。磁気センサ1は、永久磁石20、30の磁化方向に垂直な任意の2以上の方向について、特に互いに直交する2以上の方向について、取付け対象物に由来する微小な磁場の変化を検出可能である。
本実施例によるセンシング装置は、微小磁場を測定できる方向が、永久磁石20、30の磁化方向と直交する方向であり、実施例1によるセンシング装置と比べて限定されている。しかし、本実施例によるセンシング装置は、実施例1によるセンシング装置と比べると、使用する永久磁石の数が少なく、センサユニット100を小型化できるので、センサユニット100を設置可能な面が小さい取付け対象物にも容易に設置できるとともに、扱いやすいという利点がある。
なお、2つの永久磁石20、30は、磁気センサ1の位置において、永久磁石20、30の合成磁場の強度が、永久磁石20、30の磁化方向と直交する2以上の方向でゼロまたは略ゼロであれば、磁性部材6の内部で任意の位置に設置することができ、任意の磁化量と形状と大きさを備えることができる。すなわち、2つの永久磁石20、30は、合成磁場の強度が、永久磁石20、30の磁化方向と直交する2以上の方向でゼロまたは略ゼロであるような領域を磁性部材6の内部に形成できて、磁性部材6の内部のこの領域に磁気センサ1を設置できれば、磁性部材6の内部の任意の位置に設置することができ、磁化量と形状と大きさが互いに異なっていてもよい。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。例えば、上記の実施例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備える態様に限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能である。また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、削除したり、他の構成を追加・置換したりすることが可能である。
1…磁気センサ、2…加速度センサ、3…温度センサ、6…磁性部材、8…樹脂、20、21、22、23、24、30…永久磁石、40a…上部締め金具、40b…下部締め金具、51、52、53…巻線、61、62、63…支持部材、70、71、72…基板、80、81…面、100、101、102、103、104、105、106…センサユニット、141、142、143…高圧ブッシング、201、202、203、204、205、206…補助ユニット、301、302、303、304、305、306…配線、400…タンク、1000…三相交流変圧器。

Claims (4)

  1. 磁気センサと、前記磁気センサを囲んで配置された4つの永久磁石とを備えるセンサユニットを備え、
    4つの前記永久磁石は、隣り合う前記永久磁石と磁化の向きが逆であるように配置されており、前記永久磁石の合成磁場の強度が任意の方向でゼロまたは略ゼロとなる領域を形成しており、
    前記磁気センサは、前記領域に設置されており
    前記センサユニットは、非磁性の基板と、板状の磁性部材とを備え、
    前記基板は、一方の表面に前記磁気センサが設置され、他方の表面に前記磁性部材が固定されており、
    前記磁性部材は、前記基板が設置されている表面と反対側の表面に前記永久磁石が設置されている、
    ことを特徴とするセンシング装置。
  2. 磁気センサと、前記磁気センサを囲んで配置された4つの永久磁石とを備えるセンサユニットを備え、
    4つの前記永久磁石は、隣り合う前記永久磁石と磁化の向きが逆であるように配置されており、前記永久磁石の合成磁場の強度が任意の方向でゼロまたは略ゼロとなる領域を形成しており、
    前記磁気センサは、前記領域に設置されており
    前記センサユニットは、非磁性の基板と、板状の磁性部材とを備え、
    前記基板は、一方の表面に前記磁気センサが設置されており、
    前記磁性部材は、前記磁気センサを挟んで前記基板と対向する位置に設けられており、
    前記永久磁石は、前記基板と前記磁性部材の間に設置されている、
    ことを特徴とするセンシング装置。
  3. 4つの前記永久磁石は、前記磁気センサからの距離が互いに等しく、隣り合う前記永久磁石との距離が互いに等しい、
    請求項1または2に記載のセンシング装置。
  4. 磁気センサと、前記磁気センサを挟んで配置された2つの永久磁石とを備えるセンサユニットを備え、
    2つの前記永久磁石は、磁化の向きが互いに同一であり、磁化方向に並んで配置されており、前記永久磁石の合成磁場の強度が前記磁化方向に垂直な方向でゼロまたは略ゼロとなる領域を形成しており、
    前記磁気センサは、前記領域に設置されており
    前記センサユニットは、非磁性の2つの基板と、底を持つ筒形状の磁性部材とを備え、
    2つの前記基板のうち第1の基板は、一方の表面に前記磁気センサが固定されており、他方の表面に2つの前記永久磁石のうち第1の永久磁石が固定されており、
    2つの前記基板のうち第2の基板は、一方の表面に2つの前記永久磁石のうち第2の永久磁石が固定されており、他方の表面に前記磁気センサが固定されており、
    前記磁性部材は、前記磁気センサと、2つの前記基板と、2つの前記永久磁石を収容している、
    ことを特徴とするセンシング装置。
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