JP7490818B2 - 回転電機の固定子、回転電機の固定子の製造方法 - Google Patents

回転電機の固定子、回転電機の固定子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転電機の固定子、および回転電機の固定子の製造方法に関する。
モータや発電機などの回転電機は、性能向上と低コスト化が恒常的に求められている。低コスト化の一つの手段として生産性を向上することが挙げられる。特許文献1には、内周方向に沿って複数配置されるスロットを有する円環状のステータコアと、予め定めたスロット間隔で離れた2つの所定スロットに跨ってそれぞれ挿入される複数の導体セグメントを用い、ステータコアの軸方向端部で各導体セグメントの先端部を互いに順次接合して接合部を形成しながらステータコアに巻回されるステータコイルと、を備え、2つの所定スロットに跨って挿入される複数の導体セグメントについて隣接する導体セグメント同士が接合されて形成される複数の接合部は、ステータコアの径方向に隣接して配置される接合部の軸方向高さが互いに異なり、軸方向高さが高い接合部と軸方向高さの低い接合部とが径方向に沿って交互に配置されることを特徴とする回転電機ステータが開示されている。
日本国特開2015-119535号公報
特許文献1に記載されている発明では、セグメントコイルの生産性に検討の余地がある。
本発明の第1の態様による回転電機の固定子は、複数のスロットが形成される円筒形の固定子コア、および前記固定子コアの径方向に沿ってレイヤをなして前記スロットに挿入される複数のセグメントコイル、を備える回転電機の固定子であって、前記固定子コアの一端において、前記セグメントコイルは、他のセグメントコイルと接続される接続部と前記固定子コアの内部に配置される挿入部との間に、前記固定子コアに向かって屈曲する第1屈曲部、前記接続部に最も近い側に形成される第2屈曲部、および前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との間の斜行部、が形成され、前記レイヤのうち所定レイヤに位置する第1セグメントコイルと、前記第1セグメントコイルと同じレイヤに位置する第2セグメントコイルと、を含み、前記第2セグメントコイルにおける前記固定子コアの端面から前記第2屈曲部までの距離は、前記第1セグメントコイルにおける前記固定子コアの端面から前記第2屈曲部までの距離と同一であり、前記第2セグメントコイルにおける前記斜行部の長さは、前記第1セグメントコイルにおける前記斜行部の長さとは異なり、前記第2セグメントコイルの前記斜行部は、前記第1セグメントコイルの前記斜行部よりも長く形成され、前記第2セグメントコイルにおける前記第2屈曲部と前記接続部の間の長さが、前記第1セグメントコイルにおける前記第2屈曲部と前記接続部の間の長さよりも長く形成され、前記第1セグメントコイルは、隣接する前記レイヤに配置される前記セグメントコイルと接続され、前記第2セグメントコイルは、接続部材を介して他のセグメントコイルと接続されることにより中性線を構成し、前記第2セグメントコイルにおける前記斜行部よりも長い前記斜行部を有する第3セグメントコイルをさらに備え、前記所定レイヤにおいて、前記第2セグメントコイルは、前記第1セグメントコイルと前記第3セグメントコイルの間に配置される
本発明の第2の態様による回転電機の固定子の製造方法は、複数のスロットが形成される固定子コアと、前記固定子コアの径方向に沿ってレイヤをなして前記スロットに挿入される複数のセグメントコイルと、を備える回転電機の固定子の製造方法であって、第1セグメントコイルと前記第1セグメントコイルより回転電機の軸方向長さが大きく形成される第2セグメントコイルとを前記スロットに挿入する第1工程と、前記第2セグメントコイルに治具を接触させる第2工程と、前記治具を前記固定子コアの周方向に移動させることで、前記第2セグメントコイルを前記固定子コアの周方向に傾ける第3工程と、前記治具を前記固定子コアの軸方向に移動させることで、前記第2セグメントコイルに加えて前記第1セグメントコイルを前記治具に接触させる第4工程と、前記治具を前記固定子コアの周方向に移動させることで、前記第1セグメントコイルおよび前記第2セグメントコイルを周方向に傾ける第5工程と、を含む。
本発明によれば、セグメントコイルの生産性を向上させることができる。
固定子の外観図 セグメントコイルを示す模式図 レイヤをまたぐ複数のセグメントコイルを示す図 各相の接続部を示す図 第1セグメントコイルと第2セグメントコイルとの関係を示す図 セグメントコイルの成型方法を示す図 第2の実施の形態におけるセグメントコイルを示す図
―第1の実施の形態―
以下、図1~図6を参照して、回転電機の固定子、および回転電機の固定子の製造方法の第1の実施の形態を説明する。
図1は回転電機、たとえば永久磁石式ブラシレスモータに用いられる固定子100の外観図である。固定子100は、固定子コア20、および複数のセグメントコイル30を備える。ただし図1では、セグメントコイル30は3相のうち1相分だけを図示している。固定子コア20は、中空の円筒形の形状を有する。固定子コア20は複数のスロット21を有し、それぞれのスロット21にセグメントコイル30が径方向の位置を違えて複数挿入される。すなわちセグメントコイル30は、固定子コア20と中心を同じくする複数の円筒状の層を形成する。以下ではこの層を「レイヤ」と呼ぶ。なお「レイヤ」は、径方向位置が同じセグメントコイル30の群れから成る円筒状の層、とも言える。
図2は、セグメントコイル30を示す模式図である。図2(a)はセグメントコイル30の形状を示す図であり、図2(b)はスロット21に挿入された2つのセグメントコイル30を示す図である。セグメントコイル30は、直線状のコイルを図2(a)に示すような曲げ加工が施されて使用される。それぞれのセグメントコイル30は、接続部31と、挿入部32と、斜行部33と、第1屈曲部34と、第2屈曲部35とを有する。
接続部31とは、固定子コア20の一端において他のセグメントコイル30と接続される部位である。挿入部32とは、固定子コア20の内部に挿入される部位である。第1屈曲部34とは、固定子コア20に向かって屈曲する部位である。第2屈曲部35とは、接続部31に向かって屈曲する部位であり、セグメントコイル30において屈曲している部位のうち最も接続部31に近い部位でもある。斜行部33とは、第1屈曲部34と第2屈曲部35との間の部位である。なお図2では、第1屈曲部34および第2屈曲部35は2つの直線の接続部のように記載しているが、実際には円弧を描く。斜行部33の長さを以下では「斜行部長」33Lと呼ぶ。
セグメントコイル30は、図2(b)に示すように隣接する他のセグメントコイル30と接続部31同士が接続される。隣接するスロット21同士の間隔を「スロットピッチ」と呼び、本実施の形態では長さの単位として用いる。以下では、接続部31と挿入部32との距離を「捻り量」Tと呼ぶ。図2に示す2つのセグメントコイル30は、挿入部32同士が5スロットピッチ離れている。そのため、これらのセグメントコイル30の捻り量Tは、2.5スロットピッチである。
固定子100に含まれるセグメントコイル30は、2つの捻り量Tのいずれかを有する。ここでは2つの捻り量Tを、便宜的に標準捻り量Tsと超過捻り量Ttと呼ぶ。また、以下では、捻り量Tが標準捻り量Tsであるセグメントコイル30を第1セグメントコイル30Aと呼び、捻り量Tが超過捻り量Ttであるセグメントコイル30を第2セグメントコイル30Bと呼ぶ。
固定子100に含まれるセグメントコイル30の大多数は第1セグメントコイル30Aであり、第2セグメントコイル30Bはレイヤをまたぐ箇所のみに存在する。ただしレイヤをまたぐ全てのセグメントコイル30が第2セグメントコイル30Bでなくてもよい。換言すると、レイヤをまたぐセグメントコイル30の少なくとも1つは、捻り量Tが標準捻り量Tsではない。本実施の形態では、標準捻り量Tsを2.5スロットピッチとして具体的な説明を行う。
図3はレイヤをまたぐ複数のセグメントコイル30を示す図である。図3(a)と図3(b)は、ハッチングの位置のみが異なる。このハッチングは、注目するセグメントコイル30を示している。図3(a)においてハッチングを付したセグメントコイル30は、挿入部32同士が6スロットピッチ離れているので、標準捻り量Tsが2.5スロットピッチの場合に第2セグメントコイル30Bに該当する。図3(b)においてハッチングを付したセグメントコイル30は、挿入部32同士が5スロットピッチ離れているので、標準捻り量Tsが2.5スロットピッチの場合に第1セグメントコイル30Aに該当する。このように、レイヤをまたぐセグメントコイル30に、第1セグメントコイル30Aと第2セグメントコイル30Bが混在してもよい。
図4は、各相の接続部を示す図である。本実施の形態では、いずれの相も最内周および最外周のレイヤの端部は第2セグメントコイル30Bを有する。そして最内周の第2セグメントコイル30B同士は、接続部材Cにより接続されて中性線を構成する。図4では、U相の最内周の第2セグメントコイル30Bを符号30B-Uで表し、V相の最内周の第2セグメントコイル30Bを符号30B-Vで表し、W相の最内周の第2セグメントコイル30Bを符号30B-Wで表している。
図5は、第1セグメントコイル30Aと第2セグメントコイル30Bとの関係を示す図である。図5に示すセグメントコイル30のほとんどは第1セグメントコイル30Aであり、略中央に示す1つのみが第2セグメントコイル30Bである。図5に示す全てのセグメントコイル30は、挿入部32が固定子コア20に挿入されている。固定子コア20の端面から第2屈曲部35までの距離Yは、第1セグメントコイル30Aと第2セグメントコイル30Bで共通している。換言すると、セグメントコイル30が固定子コア20に挿入された状態における、第1屈曲部34から第2屈曲部35までの固定子コア20の中心軸方向の距離は、第1セグメントコイル30Aと第2セグメントコイル30Bで共通する。
また前述のとおり、第2セグメントコイル30Bは第1セグメントコイル30Aよりも捻り量Tが長い。そのため、第2セグメントコイル30Bの斜行部長33Lは、第1セグメントコイル30Aの斜行部長33Lよりも長い。そして図4に示すように、第2屈曲部35から接続部31までの距離は、第2セグメントコイル30Bの方が第1セグメントコイル30Aよりも長い。
図6は、セグメントコイル30の成型方法を示す図である。セグメントコイル30は、ひねり治具Jを用いて、図6(a)~図6(e)に示す手順により作成される。ひねり治具Jは、第1セグメントコイル30Aと第2セグメントコイル30Bのそれぞれに対応する位置に窪みを設けた円筒形の治具である。窪みの深さは、第1セグメントコイル30Aに対応する位置よりも、第2セグメントコイル30Bに対応する位置の方が深い。
図6では、図示上方に第2セグメントコイル30Bが2つ形成され、図示上部のそれ以外、および下部の全ては第1セグメントコイル30Aが形成される。また以下では、成型されることで第1セグメントコイル30Aとなる棒状の第1セグメントコイル30Aを、「棒状第1セグメントコイル」130Aと呼ぶ。同様に、成型されることで第2セグメントコイル30Bとなる棒状の第2セグメントコイル30Bを、「棒状第2セグメントコイル」130Bと呼ぶ。
まず挿入ステップでは、固定子コア20に棒状のセグメントコイル30を挿入する。図6(a)は挿入ステップが完了した状態を示す。棒状第1セグメントコイル130Aよりも、棒状第2セグメントコイル130Bの方が長い。次の初回位置調整ステップでは、図6(a)に符号F1に示す方向に図示上部のひねり治具を移動させる。具体的には初回位置調整ステップでは、ひねり治具Jを固定子コア20の軸方向遠方から固定子コア20の端面に近づけて、棒状第2セグメントコイル130Bの先端のみがひねり治具Jの窪みに挿入される位置に調整する。図6(b)は初回位置調整ステップが完了した状態を示す。
次の初回捻りステップでは、図6(b)に符号F2に示すように、固定子コア20とひねり治具Jとの相対位置を円周方向に所定量ずらす、すなわち捻ることで棒状第2セグメントコイル130Bを少し変形させる。図6(c)は初回捻りステップが完了した状態を示す。次の最終位置調整ステップでは、図6(b)に符号F3および符号F4に示すように、ひねり治具Jを固定子コア20の軸方向遠方から固定子コア20の端面に近づけて、棒状第2セグメントコイル130Bだけでなく棒状第1セグメントコイル130Aの先端もひねり治具Jの窪みに挿入される位置に調整する。図6(d)は最終位置調整ステップが完了した状態を示す。
最後の最終捻りステップでは、図6(d)の符号F5および符号F6に示すように、固定子コア20とひねり治具Jとの相対位置を円周方向に所定量ずらす、すなわち捻る。これにより、棒状第1セグメントコイル130Aおよび棒状第2セグメントコイル130Bを変形させて、第1セグメントコイル30Aおよび第2セグメントコイル30Bが形成される。以上の処理によりセグメントコイル30が形成される。
上述した第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)固定子100は回転電機に用いられる。固定子100は、複数のスロット21が形成される円筒形の固定子コア20、および固定子コア20の径方向に沿ってレイヤをなしてスロット21に挿入される複数のセグメントコイル30、を備える。固定子コア20の一端において、セグメントコイル30は、他のセグメントコイル30と接続される接続部31と固定子コア20の内部に配置される挿入部32との間に、固定子コア20に向かって屈曲する第1屈曲部34、接続部31に最も近い側に形成される屈曲する部位である第2屈曲部35、および第1屈曲部34と第2屈曲部35との間の斜行部33、が形成される。固定子100は、レイヤのうち所定レイヤに位置する第1セグメントコイル30Aと、第1セグメントコイル30Aと同じレイヤに位置する第2セグメントコイル30Bと、を含む。図5に示したように、第2セグメントコイル30Bにおける固定子コア20の端面から第2屈曲部35までの距離は、第1セグメントコイル30Aにおける固定子コア20の端面から第2屈曲部35までの距離と同一のYである。第2セグメントコイル30Bにおける斜行部33の長さは、第1セグメントコイル30Aにおける斜行部33の長さとは異なる。そのため、捻り量Tが異なる複数のセグメントコイル30を一工程で製造することができ、生産性を向上させることができる。
(2)第2セグメントコイル30Bの斜行部33は、第1セグメントコイル30Aの斜行部33よりも長く形成される。第2セグメントコイル30Bにおける第2屈曲部35と接続部31の間の長さが、第1セグメントコイルにおける第2屈曲部と接続部の間の長さよりも長く形成される。そのため、第2セグメントコイル30Bの先端部分だけを対象とした加工が不要であり、1つのひねり治具Jのみでセグメントコイル30の成型が可能となる。
(3)第1セグメントコイル30Aは、隣接するレイヤに配置されるセグメントコイル30と接続される。第2セグメントコイル30Bは、接続部材Cを介して他のセグメントコイル30と接続されることにより中性線を構成する。そのため、接続する中性線の形状に応じて第2セグメントコイル30Bの接続部31の位置を調整することができるため、中性線の形状の設計自由度が増える。
(4)第1セグメントコイル30Aおよび第2セグメントコイル30Bが属するレイヤは、固定子100の最内周のレイヤおよび最外周のレイヤの少なくとも一方のレイヤである。そのため、接続部31が最内周または最外周にあるので空間の余裕があり、接続部31の溶接が容易となり、コイルエンドを低く抑えることができる。
(5)第2セグメントコイル30Bは、第1セグメントコイル30Aよりも本数が少ない。第2セグメントコイル30Bは、第2屈曲部35と接続部31の間の長さが、第1セグメントコイル30Aの第2屈曲部35と接続部31の間の長さよりも長く形成される。そのため、先に第2セグメントコイル30Bを先にひねり治具Jに挿入するセグメントコイル30の本数が少なく、生産性が向上される。仮に第2セグメントコイル30Bの方が第1セグメントコイル30Aよりも本数が多い場合には、初回位置調整ステップでは半数以上のセグメントコイル30の端部をひねり治具Jの溝に挿入することになるので、選定が煩雑で効率が悪い。
(6)固定子100の製造方法は、次の第1工程~第4工程を含む。第1工程は前述の挿入ステップであり、第1セグメントコイル30Aと第1セグメントコイル30Aより固定子コア20の軸方向長さが長く形成される第2セグメントコイル30Bとをスロット21に挿入する工程である。第2工程は前述の初回位置調整ステップであり、第2セグメントコイル30Bにひねり治具Jを接触させる工程である。第3工程は前述の初回捻りステップであり、ひねり治具Jを固定子コア20の周方向に移動させることで、第2セグメントコイル30Bを固定子コア20の周方向に傾ける工程である。第4工程は前述の最終位置調整ステップであり、ひねり治具Jを固定子コア20の軸方向に移動させることで、第2セグメントコイル30Bに加えて第1セグメントコイル30Aをひねり治具Jに接触させる工程である。第4工程は前述の最終捻りステップであり、ひねり治具Jを固定子コア20の周方向に移動させることで、第1セグメントコイル30Aおよび第2セグメントコイル30Bを周方向に傾ける工程である。そのため、ひねり治具Jを適宜動かすことで一工程でセグメントコイル30を形成できる。
(変形例1)
上述した実施の形態では、第2セグメントコイル30Bは第1セグメントコイル30Aよりも斜行部長33Lが長く、かつ第2屈曲部35から接続部31までの距離が長かった。しかし第2セグメントコイル30Bは、第1セグメントコイル30Aよりも斜行部長33Lが短く、かつ第2屈曲部35から接続部31までの距離が短くてもよい。
(変形例2)
棒状第2セグメントコイル130Bの先端にあらかじめ曲げ加工を施してからスロット21に挿入し、初回位置調整ステップおよび初回捻りステップを経ることなく最終位置調整ステップおよび最終捻りステップを実行してもよい。
(変形例3)
上述した実施の形態では、第1セグメントコイル30Aの捻り量T、すなわち標準捻り量Tsを2.5スロットピッチ、第2セグメントコイル30Bの捻り量T、すなわち超過捻り量Ttを3.0スロットピッチとして例示した。2つの第1セグメントコイル30Aが接続されることで、いずれかのスロット21から他のスロット21に出入りをするので、標準捻り量Tsは0.5スロットピッチの倍数となる。しかし超過捻り量Ttは、特に端部に設定される場合には一端しかスロット21に挿入されないので、0.5スロットピッチの倍数でなくてもよい。
―第2の実施の形態―
図7を参照して、回転電機の固定子、および回転電機の固定子の製造方法の第2の実施の形態を説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。本実施の形態では、主に、セグメントコイルの形状のバリエーションがもう1つ追加される点で、第1の実施の形態と異なる。
図7は、第2の実施の形態におけるセグメントコイル30を示す図である。本実施の形態では、セグメントコイル30には、第3セグメントコイル30Cが含まれる。第3セグメントコイル30Cは捻り量Tおよび斜行部33の長さが第2セグメントコイル30Bよりも長い。すなわち、第1セグメントコイル30A、第2セグメントコイル30B、第3セグメントコイル30Cの順番で捻り量Tおよび斜行部長33Lが長くなる。第1セグメントコイル30A、第2セグメントコイル30B、および第3セグメントコイル30Cのいずれも、固定子コア20の端面から第2屈曲部35までの距離は同一である。図7に示すように、第2セグメントコイル30Bは第1セグメントコイル30Aと第3セグメントコイル30Cとの間に配される。
(製造方法)
以下では、成型されることで第3セグメントコイル30Cとなる棒状の第3セグメントコイル30Cを、「棒状第3セグメントコイル」130Cと呼ぶ。棒状第3セグメントコイル130Cは、棒状第2セグメントコイル130Bよりも短く、棒状第1セグメントコイル130Aよりも長い。以下では主に第1の実施の形態における製造方法との相違点を説明する。本実施の形態におけるセグメントコイル30の製造方法は、初回捻りステップと最終位置調整ステップとの間に二回目位置調整ステップおよび二回目捻りステップを含む点が第1の実施の形態と大きく異なる。
本実施の形態において使用するひねり治具J2は、第1セグメントコイル30A、第2セグメントコイル30B、および第3セグメントコイル30Cのそれぞれに対応する位置に窪みを設けた円筒形の治具である。ひねり治具J2の窪みの深さは図7に示すように、第1セグメントコイル30Aに対応する位置よりも、第3セグメントコイル30Cに対応する位置の方が深く、第2セグメントコイル30Bに対応する位置が最も深い。
まず挿入ステップでは、固定子コア20に全ての棒状のセグメントコイル30を挿入する。このとき挿入される棒状のセグメントコイル30には、棒状第3セグメントコイル130Cが含まれる点が第1の実施の形態と異なる。初回位置調整ステップ、および初回捻りステップは第1の実施の形態と同様である。すなわち初回捻りステップでは、最も長い棒状第2セグメントコイル130Bのみが加工される。
二回目位置調整ステップでは、ひねり治具Jを固定子コア20の軸方向遠方から固定子コア20の端面に近づけて、棒状第2セグメントコイル130Bに加えて棒状第3セグメントコイル130Cの先端がひねり治具Jの窪みに挿入される位置に調整する。続く二回目捻りステップでは、固定子コア20とひねり治具Jとの相対位置を円周方向に所定量ずらす、すなわち捻ることで棒状第2セグメントコイル130Bおよび棒状第3セグメントコイル130Cを変形させる。
次の最終位置調整ステップは第1の実施の形態と同様であり、ひねり治具Jを固定子コア20の軸方向遠方から固定子コア20の端面に近づけて、全ての棒状のセグメントコイル30の先端がひねり治具Jの窪みに挿入される位置に調整する。最後の最終捻りステップも第1の実施の形態と同様であり、固定子コア20とひねり治具Jとの相対位置を円周方向に所定量ずらす、すなわち捻ることで全てのセグメントコイル30の形状を加工する。
上述した第2の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(7)第2セグメントコイル20Bにおける斜行部33よりも長い斜行部33を有する第3セグメントコイル30Cを備える。所定のレイヤにおいて、第2セグメントコイル30Bは、第1セグメントコイル30Aと第3セグメントコイル30Cの間に配置される。そのため、セグメントコイル30のバリエーションを増やしても第1の実施の形態と同様に一工程でセグメントコイル30を成型できる。
上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
20…固定子コア
21…スロット
30…セグメントコイル
30A…第1セグメントコイル
30B…第2セグメントコイル
30C…第3セグメントコイル
130A…棒状第1セグメントコイル
130B…棒状第2セグメントコイル
130C…棒状第3セグメントコイル
31…接続部
32…挿入部
33…斜行部
33L…斜行部長
34…第1屈曲部
35…第2屈曲部
100…固定子
C…接続部材
J、J2…ひねり治具

Claims (4)

  1. 複数のスロットが形成される円筒形の固定子コア、および前記固定子コアの径方向に沿ってレイヤをなして前記スロットに挿入される複数のセグメントコイル、を備える回転電機の固定子であって、
    前記固定子コアの一端において、前記セグメントコイルは、他のセグメントコイルと接続される接続部と前記固定子コアの内部に配置される挿入部との間に、
    前記固定子コアに向かって屈曲する第1屈曲部、
    前記接続部に最も近い側に形成される第2屈曲部、
    および前記第1屈曲部と前記第2屈曲部との間の斜行部、が形成され、
    前記レイヤのうち所定レイヤに位置する第1セグメントコイルと、
    前記第1セグメントコイルと同じレイヤに位置する第2セグメントコイルと、を含み、
    前記第2セグメントコイルにおける前記固定子コアの端面から前記第2屈曲部までの距離は、前記第1セグメントコイルにおける前記固定子コアの端面から前記第2屈曲部までの距離と同一であり、
    前記第2セグメントコイルにおける前記斜行部の長さは、前記第1セグメントコイルにおける前記斜行部の長さとは異なり、
    前記第2セグメントコイルの前記斜行部は、前記第1セグメントコイルの前記斜行部よりも長く形成され、
    前記第2セグメントコイルにおける前記第2屈曲部と前記接続部の間の長さが、前記第1セグメントコイルにおける前記第2屈曲部と前記接続部の間の長さよりも長く形成され、
    前記第1セグメントコイルは、隣接する前記レイヤに配置される前記セグメントコイルと接続され、
    前記第2セグメントコイルは、接続部材を介して他のセグメントコイルと接続されることにより中性線を構成し、
    前記第2セグメントコイルにおける前記斜行部よりも長い前記斜行部を有する第3セグメントコイルをさらに備え、
    前記所定レイヤにおいて、前記第2セグメントコイルは、前記第1セグメントコイルと前記第3セグメントコイルの間に配置される回転電機の固定子。
  2. 請求項に記載の回転電機の固定子であって、
    前記所定レイヤは、当該固定子の最内周のレイヤおよび最外周のレイヤの少なくとも一方のレイヤである回転電機の固定子。
  3. 請求項1に記載の回転電機の固定子であって、
    前記第2セグメントコイルは、前記第1セグメントコイルよりも本数が少な、回転電機の固定子。
  4. 複数のスロットが形成される固定子コアと、前記固定子コアの径方向に沿ってレイヤをなして前記スロットに挿入される複数のセグメントコイルと、を備える回転電機の固定子の製造方法であって、
    第1セグメントコイルと前記第1セグメントコイルより回転電機の軸方向長さが大きく形成される第2セグメントコイルとを前記スロットに挿入する第1工程と、
    前記第2セグメントコイルに治具を接触させる第2工程と、
    前記治具を前記固定子コアの周方向に移動させることで、前記第2セグメントコイルを前記固定子コアの周方向に傾ける第3工程と、
    前記治具を前記固定子コアの軸方向に移動させることで、前記第2セグメントコイルに加えて前記第1セグメントコイルを前記治具に接触させる第4工程と、
    前記治具を前記固定子コアの周方向に移動させることで、前記第1セグメントコイルおよび前記第2セグメントコイルを周方向に傾ける第5工程と、を含む回転電機の固定子の製造方法。
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