JP7490033B2 - 可撤性スピンドルおよび監視されたリザーバを伴う混和器 - Google Patents

可撤性スピンドルおよび監視されたリザーバを伴う混和器 Download PDF

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Description

(関連出願への相互参照)
本非仮特許出願は、35U.S.C.§119(e)の下で、2015年2月4日に出願された、「Blender With Removable Spindle and
Monitored Reservoir」という題名の米国仮出願第62/112,116号に対して優先権を主張する。上記文献の開示内容は、全ての目的のためにその全体として参照することによって本明細書において援用される。
(発明の分野)
本発明は、食品調製機械に関し、特に、スムージー、ミルクセーキ、プロテインシェーク、および他の混和された飲料を調製するための電動混和器に関する。
(発明の背景)
混和されたフルーツスムージー、ミルクセーキ、およびプロテインシェークは、健康志向の人々の間でますます人気になっている。これらの混和された飲物では、新鮮な果物および/または野菜が、所望に応じて、ビタミンおよびタンパク質サプリメントとともに混合され、便宜的かつ携行形態において、新鮮な栄養価が高い食品を提供することができる。
その鮮度のピークにおいて慎重に選択された原料を混和することが有利であるが、多くの場合、それは実践的ではない。新鮮な果物および野菜を毎日利用可能にするためには、例えば、そのような果物/野菜を求めに頻繁に買物に行き、果物/野菜が熟すための時間を与え、次いで、果物/野菜が熟しすぎないように確認する必要があり得る。さらに、新鮮な果物および野菜を用いた作業は、通常、有機廃棄物を生成し、多くの場合、汚れる結果となり、清掃を必然的に要求する。これは、多くの時間および配慮を意味する。
急速に変化する社会では、手早く選択および調製されることができる、新鮮かつ栄養価が高い混和された飲物の需要が高まっている。さらに望ましくは、そのような新鮮かつ混和された飲物は、コンビニエンスストア、レストラン、または自宅等の容易にアクセスされることができる場所において利用可能であるべきである。
Rich Products Corporationの子会社であるF’Real Foods, LLCは、新鮮かつ栄養価が高いスムージーおよびミルクセーキをコンビニエンスストア等の容易にアクセス可能な場所で利用可能にする事業を行っている。F’Real Foodsは、スムージーおよびミルクセーキの中に事前に混和する、新鮮な果物および牛乳等の新鮮な原料から着手している。事前に混和されたスムージーおよびミルクセーキは、次いで、多くの異なる場所におけるコンビニエンスストアに出荷される前に、シールされたカップ内に固く冷凍される。冷凍され、事前に混和されたスムージーおよびミルクセーキは、次いで、コンビニエンスストアにおいて、商業サイズの混和機械に隣接する、冷凍庫内に貯蔵される。コンビニエンスストア消費者が、新鮮なスムージーまたはミルクセーキを所望するとき、消費者は、単に、所望の冷凍され、事前に混和されたスムージーまたはミルクセーキをコンビニエンスストア冷凍庫から選択し、スムージー/ミルクセーキカップの上部からシールを剥がし、次いで、スムージー/ミルクセーキカップを混和機械の中に内蔵されたカップホルダ内に設置する。消費者は、次いで、混和機械を始動させ、冷凍されたスムージー/ミルクセーキを所望の粘度まで混合することができる。
F’Real Foods, LLCは、米国特許第5,803,377号、第5,962,060号、第6,041,961号、第6,326,047号、第6,474,862号、第6,465,034号、第6,527,207号、第7,144,150号、第7,520,658号、第7,520,662号、第8,336,731号、第8,735,515号、および第8,902,626号、ならびに米国公開特許出願第2011/0088568号、第2013/0341446号、第2013/0344220号、第2013/0341439号、および第2013/0344221を含む、スムージー/ミルクセーキを調製するためのその混和機械およびプロセスを網羅する、多数の米国特許および米国公開特許出願を有する。
そのコンビニエンスストア市場に関して、F’Realは、殆ど保守を要求せずに、コンビニエンスストア顧客による手荒な使用に耐えることができる、丈夫なステンレス鋼製の商業サイズの混和器を構築および供給している。これらの丈夫な混和器は、典型的には、混和、清掃、および自動消毒のために、豊富な水の供給を有するように、公共給水設備に取り付けられる。ミルクセーキまたはスムージーが混和され、顧客によって除去された後、F’Real製の商業サイズの混和器内の食品調製チャンバは、水、好ましくは、加熱された水が噴霧され、いかなる食品残留物も洗い流し、細菌を死滅させる。
F’Real Foods, LLCのコンビニエンスストアスムージーおよびミルクセーキの人気は、同種のスムージーおよびミルクセーキを自宅またはレストラン等の他の設定における使用にも利用可能にすることに対する需要につながっている。これらの他の設定では、商業サイズの混和器は、高価すぎる場合がある、または公共給水設備への専用アクセスは、混和器のために利用可能ではない場合がある。それらの事例では、依然として、スムージーおよびミルクセーキを手早くかつ衛生的様式で調製することが重要であろうが、より安価に購入され得る、より単純な機械を用いて行われることが必要となるであろう。
米国特許5,803,377号明細書 米国特許5,962,060号明細書 米国特許6,041,961号明細書
(発明の簡単な要約)
本発明は、特に、冷凍されたミルクセーキおよびスムージーを混和するために好適である、経済的食品または飲料混和器を対象とする。本混和器は、可撤性のモータ駆動式スピンドルアセンブリと、食品または飲料を伴うカップをスピンドルアセンブリまで持ち上げるためのモータ駆動式昇降器と、加熱された液体が、混和の間、食品または飲料の中に挿入されることができる、液体リザーバ/ポンプ/加熱器の組み合わせとを特徴とする。安全上の理由から、かつ損傷から保護するために、モータ、ポンプ、および加熱器は、混和器筐体内に位置する。枢動可能なスピンドルカバーは、正面から混和器筐体まで突出し、スピンドルアセンブリ混和ツールが、混和プロセスの間、ユーザを傷害しないように防止する。
好ましい可撤性スピンドルアセンブリは、混和器筐体内に恒久的に添着されるスピンドル支持体上に取付けられる、急速解放結合器をその上部に有する。スピンドルアセンブリは、急速解放結合器を旋回させ、次いで、スピンドルアセンブリを下向きに引っ張ることによって、清掃のために容易に除去されることができる。急速解放結合器の下方には、カップカバーにも接続する、圧縮ばねがある。混和の間、圧縮ばねは、混和プロセスの間、カップカバーをミルクセーキ/スムージーまたは他の冷凍飲料カップの上部に対して圧接させ、いかなる溢流ミルクセーキ/スムージーも最小限にする。混和は、内側スピンドル駆動シャフトと、同心外側スピンドル駆動管と、歯付き結合器および混和ツールの組み合わせとの組み合わせを通して遂行される。好ましい実施形態では、内側スピンドル駆動シャフトは、プーリおよびスピンドル駆動ベルトの組み合わせを通してスピンドルモータに恒久的に接続される。外側スピンドル駆動管に取り付けられる混和ツールを動作させるために、内側スピンドル駆動シャフトは、外側スピンドル駆動管の中に同心状に挿入され、歯付き結合器を通してともに接続される。これらの歯付き結合器を噛合させることによって、内側スピンドル駆動シャフトおよび外側スピンドル駆動管は、スピンドルモータがアクティブ化されると、ともにスピンする。本スピンドルアセンブリ設計の重要な利点は、スピンドルアセンブリの可撤性部分が混和器から分断されると、食品と接触し得る全スピンドルアセンブリ表面が、除去および洗浄されることができることである。
好ましい実施形態では、液体リザーバは、混和器筐体に接続される。ポンプおよび加熱器が、リザーバに接続され、混和の間、所定の量の加熱された液体をリザーバから冷凍ミルクセーキまたはスムージーの中に注ぎ込む。リザーバの上部におけるキャップを取り外すと、リザーバを再充填することが可能となる。流体レベルセンサが、リザーバ内の流体レベルが少なくなっているときを判定するために提供される。流体レベルセンサは、例えば、フロート、光学、超音波、無線波、容量、または誘導センサであってもよい。いくつかの実施形態では、リザーバは、着脱可能であり、清掃のために除去されることができる。他の実施形態では、リザーバは、例えば、ブラシを用いて、定位置で清掃される。
本発明の混和器を動作させることは、枢動可能なスピンドルカバーを上向きに移動させ、急速解放結合器を使用して、清浄なスピンドルアセンブリをスピンドル支持体に取付けることから始まる。枢動可能なスピンドルカバーが、次いで、引き下ろされ、混和プロセスの間、ユーザを保護する。冷凍ミルクセーキまたはスムージーが、混和器カップホルダの中に挿入され、混和器上の開始ボタンが、押下される。混和プロセスは、モータ式昇降器が、カップホルダを冷凍ミルクセーキまたはスムージーがスピンドルアセンブリ混和ツールと接触する点まで上昇させると始まる。溢流を最小限にするために、スピンドルアセンブリは、混和の前および間、カップカバーをカップの上部に自動的に圧接させる。モータ式昇降器は、ミルクセーキまたはスムージーが所望の粘度まで混和されるまで、混和の間、冷凍ミルクセーキまたはスムージーを上下に移動させ続ける。リザーバからの流体が、混和プロセスの間、混和を促進し、粘度を改善するために添加される。混和が完了すると、モータ式昇降器は、ユーザが、完全に混和されたミルクセーキ、スムージー、または他の冷凍混和された飲料を享受し得るように、カップおよびカップホルダを開始位置まで降下させる。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
混和器のための可撤性スピンドルアセンブリであって、
急速解放結合器と、
容器カバーと、
ばねと、
管であって、前記管は、その上側端部において歯付き結合器に、かつその下側端部において混和ツールに添着されている、管と
を備え、
前記急速解放結合器、ばね、および容器カバーは、前記管の周囲および前記歯付き結合器と前記混和ツールとの間に同心状に保持されている、可撤性スピンドルアセンブリ。
(項目2)
前記混和ツールは、回転式切刃を含む、項目1に記載の可撤性スピンドルアセンブリ。(項目3)
前記混和ツールは、1つ以上の半径方向に延在可能な切刃を伴う、回転式切刃を含む、項目1に記載の可撤性スピンドルアセンブリ。
(項目4)
カップカバー支持体を前記管の下側端部にさらに備える、項目1に記載の可撤性スピンドルアセンブリ。
(項目5)
前記ばねは、前記急速解放結合器と前記容器カバーとの間に介在され、それらの両方に対して圧接する、項目1に記載の可撤性スピンドルアセンブリ。
(項目6)
前記スピンドルアセンブリは、前記急速解放結合器を手動で旋回させ、それを引き離すことによって、混和器から分断されることができる、項目1に記載の可撤性スピンドルアセンブリ。
(項目7)
混和アセンブリであって、
スピンドルモータと、
前記スピンドルモータに恒久的に結合された内側スピンドル駆動シャフトと、
前記スピンドルモータおよび内側スピンドル駆動シャフトを混和器内で固着させるためのスピンドル支持体と、
前記スピンドル支持体に可撤性に取り付けられたスピンドルアセンブリと
を備え、
前記スピンドルアセンブリは、急速解放結合器と、容器カバーと、ばねと、管であって、前記管は、その上側端部において歯付き結合器に、かつその下側端部において混和ツールに添着されている、管とを備え、前記急速解放結合器、ばね、および容器カバーは、前記管の周囲および前記歯付き結合器と前記混和ツールとの間に同心状に保持されている、混和アセンブリ。
(項目8)
前記内側スピンドル駆動シャフトは、前記スピンドルアセンブリが前記スピンドル支持体に取り付けられると、前記管の中に同心状に挿入される、項目7に記載の混和アセンブリ。
(項目9)
前記管に添着された前記歯付き結合器に接続し、前記管を前記内側スピンドル駆動シャフトと連動して旋回させる、前記内側スピンドル駆動シャフトに添着された歯付き結合器をさらに備える、項目7に記載の混和アセンブリ。
(項目10)
前記歯付き結合器は、前記歯付き結合器が接続されると、ともに噛合する、歯を有する、項目9に記載の混和アセンブリ。
(項目11)
前記混和ツールは、半径方向に延在可能な切断器を伴う、回転式切刃を含む、項目7に記載の混和アセンブリ。
(項目12)
前記スピンドルアセンブリは、前記急速解放結合器を手動で旋回させ、それを引き離すことによって、前記スピンドル支持体から分断されることができる、項目7に記載の混和アセンブリ。
(項目13)
前記ばねは、前記急速解放結合器と前記容器カバーとの間に介在され、それらに対して圧接する、項目7に記載の混和アセンブリ。
(項目14)
カップ内の食品または飲料を混和するための混和器であって、
可撤性スピンドルアセンブリに接続されたスピンドルモータと、
食品または飲料を伴うカップを保持するカップホルダに接続された昇降器モータと、
流体リザーバと
を備え、
前記カップ内の前記食品または飲料は、前記昇降器モータが、前記食品または飲料が前記スピンドルアセンブリ上の混和ツールと接触する点まで前記カップホルダを持ち上げ、前記スピンドルモータが、流体が前記リザーバから前記カップに添加される間、前記混和ツールを旋回させると、混和されることができる、混和器。
(項目15)
前記可撤性スピンドルアセンブリは、急速解放結合器と、容器カバーと、ばねと、管であって、前記管は、その上側端部において歯付き結合器に、かつその下側端部において混和ツールに添着されている、管とを備え、前記急速解放結合器、ばね、および容器カバーは、前記管の周囲および前記歯付き結合器と前記混和ツールとの間に同心状に保持されている、項目14に記載の混和器。
(項目16)
前記スピンドルモータ、昇降器モータ、および流体リザーバは、混和器筐体内に含有される、項目14に記載の混和器。
(項目17)
前記混和器筐体に取り付けられ、前記スピンドルモータが動作しているときに前記スピンドルアセンブリとのオペレータ接触を防止し、前記スピンドルモータが動作していないときにオペレータが前記スピンドルアセンブリと接触することを可能にする、枢動可能なカバーをさらに備える、項目16に記載の混和器。
(項目18)
前記枢動可能なカバーは、前記スピンドルモータが動作しているときに下向き位置に枢動し、前記スピンドルモータが動作していないときに上向き位置に枢動する、項目17に記載の混和器。
(項目19)
マイクロプロセッサをさらに備える、項目14に記載の混和器。
(項目20)
前記マイクロプロセッサと動作可能に係合する制御パネルをさらに備える、項目19に記載の混和器。
(項目21)
前記リザーバが流体が補充される必要があるときを判定するために、レベルセンサを前記リザーバ内にさらに備える、項目14に記載の混和器。
(項目22)
前記レベルセンサは、フロートセンサである、項目21に記載の混和器。
(項目23)
前記レベルセンサが、前記リザーバ内の流体のレベルが低すぎることを検出すると、視覚または可聴アラートが発報される、項目21に記載の混和器。
(項目24)
前記スピンドルモータに恒久的に結合された内側スピンドル駆動シャフトと、歯付き結合器を通してともに動作可能に結合されている、前記可撤性スピンドルアセンブリ内の管とをさらに備える、項目14に記載の混和器。
(項目25)
カップ内の食品または飲料を混和するための方法であって、
混和ツールを有する可撤性スピンドルアセンブリに接続されたスピンドルモータと、カップホルダに接続された昇降器モータと、流体リザーバとを伴う、混和器を選択するステップと、
食品または飲料を伴うカップを前記カップホルダの中に設置するステップと、
前記昇降器モータをアクティブ化し、前記カップ内の前記食品または飲料が前記スピンドルアセンブリ混和ツールと接触するまで、前記カップホルダを持ち上げるステップと、
前記スピンドルモータをアクティブ化し、前記カップ内の前記食品または飲料が混和されるまで、流体を前記リザーバから添加しながら、前記スピンドルアセンブリ混和ツールを旋回させるステップと
を含む、方法。
(項目26)
前記食品または飲料が混和された後、清掃のために、前記可撤性スピンドルアセンブリを前記混和器から取り外すステップをさらに含む、項目25に記載の方法。
(項目27)
前記混和器の前記昇降器モータおよびスピンドルモータは、前記ユーザが制御パネル上の開始ボタンを押下することによってアクティブ化されることができる、項目25に記載の方法。
(項目28)
前記開始ボタンを押下することは、マイクロプロセッサが、前記混和器が安全に動作されることができることを判定するまで、前記昇降器モータまたはスピンドルモータをアクティブ化しない、項目27に記載の方法。
(項目29)
前記流体リザーバに接続され、流体を前記リザーバと前記カップとの間に移動させるためのポンプをさらに備える、項目14に記載の混和器。
(項目30)
前記食品または飲料は、冷凍食品または飲料である、項目14に記載の混和器。
(項目31)
前記カップおよびカップホルダは、前記混和プロセスの間、それらが相互に対して回転しないように防止するための接続式回転防止機構を有する、項目14に記載の混和器。
(項目32)
前記内側スピンドル駆動シャフトに接続する可撓性ソケットを有する、ソケット継手を前記管内にさらに備える、項目7に記載の混和アセンブリ。
(項目33)
前記液体リザーバは、前記混和器から可撤性である、項目14に記載の混和器。
(項目34)
前記可撤性液体リザーバは、前記混和器に取り付けられると、逆止弁を伴う水結合器に接続される、項目33に記載の混和器。
(項目35)
恒久的に配管された水道管を通した公共給水設備からの水は、前記リザーバを自動的に充填する、項目33に記載の混和器。
(項目36)
前記リザーバ内の液体が所定の高さに到達すると、前記公共給水設備からの水の流動を遮断するために、フロート弁を、前記可撤性リザーバ内にさらに備える、項目35に記載の混和器。
図1は、本発明の好ましい混和器の斜視図を示す。 図2は、カップを伴わない、図1の混和器の側面図を示す。 図3A-3Bは、図1の混和器の裁断された側面図を示す。 図3A-3Bは、図1の混和器の裁断された側面図を示す。 図4は、スピンドルモータに接続された好ましいスピンドルアセンブリの拡大斜視図を示す。 図5は、スピンドルアセンブリの拡大断面図を示す。 図6は、図5のスピンドルアセンブリの分解図を示す。 図7は、スピンドルアセンブリおよびスピンドルモータに関連して、外側スピンドル駆動管および内側スピンドル駆動シャフトの拡大斜視図を示す。 図8A-8Fは、外側スピンドル駆動管、内側スピンドル駆動シャフト、および歯付き結合器の拡大図を示す。 図8A-8Fは、外側スピンドル駆動管、内側スピンドル駆動シャフト、および歯付き結合器の拡大図を示す。 図9A-9Cは、図8A-8Fの外側スピンドル駆動管、内側スピンドル駆動シャフト、および歯付き結合器の断面図を示す。 図10A-10Hは、ソケット継手を伴う代替外側スピンドル駆動管を含む、代替スピンドル実施形態を示す。 図10A-10Hは、ソケット継手を伴う代替外側スピンドル駆動管を含む、代替スピンドル実施形態を示す。 図10A-10Hは、ソケット継手を伴う代替外側スピンドル駆動管を含む、代替スピンドル実施形態を示す。 図10A-10Hは、ソケット継手を伴う代替外側スピンドル駆動管を含む、代替スピンドル実施形態を示す。 図10A-10Hは、ソケット継手を伴う代替外側スピンドル駆動管を含む、代替スピンドル実施形態を示す。 図10A-10Hは、ソケット継手を伴う代替外側スピンドル駆動管を含む、代替スピンドル実施形態を示す。 図10A-10Hは、ソケット継手を伴う代替外側スピンドル駆動管を含む、代替スピンドル実施形態を示す。 図10A-10Hは、ソケット継手を伴う代替外側スピンドル駆動管を含む、代替スピンドル実施形態を示す。 図11は、可撤性スピンドルアセンブリが取り付けられる前の本発明の好ましい混和器を図示する。 図12は、可撤性スピンドルアセンブリが、取り付けられる前に、どのように内側スピンドル駆動シャフトと軸方向に整合されるのかを図示する。 図13は、可撤性スピンドルアセンブリが混和器に取り付けられるとき、外側スピンドル駆動管が、どのように内側スピンドル駆動シャフトにわたって摺動するのかを図示する。 図14は、混和器への可撤性スピンドルアセンブリの取付が、どのように急速解放結合部材の使用を通して完了されるのかを図示する。 図15は、本発明の混和器の断面裁断図であり、可撤性スピンドルアセンブリカップカバーが、混和に先立って、どのようにカップの上部に取り付けられるのかを図示する。 図16は、本発明の混和器の断面裁断図であり、カップが、どのように混和を始めるための位置に上昇されるのかを図示する。 図17は、本発明の混和器の断面裁断図であり、混和ツールが、どのようにカップの底部において混和するのかを図示する。 図18は、好ましい内蔵流体リザーバの断面裁断図である。 図19は、上昇位置における内蔵流体リザーバのための水レベル感知フロートの拡大図である。 図20は、降下位置における内蔵流体リザーバのための水レベル感知フロートの拡大図である。 図21は、代替内蔵流体リザーバ実施形態の断面裁断図を示す。 図22は、可撤性流体リザーバを伴う、本発明の代替混和器を図示する。 図23は、図22の混和器実施形態の可撤性流体リザーバが、どのように混和器の残部から分断され得るのかを図示する。 図24は、図22の混和器から完全に取り外されるときの可撤性流体リザーバを図示する。 図25は、混和器が水源に配管されるとき、フロート弁が、どのように図22の可撤性リザーバ内の水蓄積を制御するために使用され得るのかを図示する。
(発明の詳細な説明)
図1および2は、外側から見えるであろう、本発明の好ましい混和器を図示する。本混和器は、筐体12(その内部作業構成要素を保護するため)と、上側スピンドルカバー14と、枢動可能な下側スピンドルカバー16と、カップホルダ18と、制御パネル22と、リザーバキャップ28とを有する。上側スピンドルカバー14および枢動可能な下側スピンドルカバー16は、混和を行う、可撤性スピンドルアセンブリ30(図2)を収容する。カップホルダ18は、混和されるべき食品または飲料を含有するカップ20を保持するために使用される。一好ましい実施形態では、混和されるべき食品または飲料は、冷凍ミルクセーキまたはスムージーである。リザーバキャップ28は、混和器の背後における内蔵流体リザーバ60(図3A-B)を被覆する。冷凍食品または飲料を混和するために、多くの場合、混和プロセスの間、加熱された水等の流体を添加し、混和を促進し、所望の粘度を達成することが有利である。本発明の好ましい混和器では、流体は、流体リザーバ60内に貯蔵される。リザーバキャップ28を除去することによって、内蔵流体リザーバ60を再充填することができる。
混和器筐体12の上部近傍の制御パネル22は、混和器の動作を可能にする、スイッチ24、26およびインジケータライト29を提供する。例えば、混和ノブ24は、オペレータが、固めの粘度から緩めの粘度まで、混和された食品または飲料のための所望の粘度を設定することを可能にする。開始ボタン26は、オペレータが、混和プロセスを始めることを可能にする。好ましい実施形態では、開始ボタン26の押下は、混和器10が動作の準備ができたときのみ、混和器10をアクティブ化するであろう。混和器10が動作の準備ができたかどうかの判定は、好ましくは、枢動可能な下側スピンドルカバー16が降下位置にあるかどうか、およびカップホルダ18がその基本開始位置(図1に図示されるように)にあるかどうか等の要因に依存するであろう。インジケータライト29は、混和器10が動作され得る前に是正されなければならない問題が存在するかどうかをオペレータに伝えるために使用されることができる。例えば、インジケータライト29は、オペレータに、混和器10が開始される前に、オペレータの保護のために、枢動可能な下側スピンドルカバー16を降下するように注意させることができる。制御パネルの種々の機能は、適切なマイクロプロセッサ(図示せず)によって管理される。
図3Aおよび3Bは、本発明の混和器10の裁断図を提供し、その内部作業構成要素を図示する。これらの構成要素は、可撤性スピンドルアセンブリ30と、スピンドルモータ50と、流体リザーバ60と、流体加熱器61と、流体ポンプ62と、流体管64、65、66と、カップホルダ昇降器70と、カップホルダ搬器74と、昇降器駆動歯車76と、昇降器駆動ベルト78とを含む。可撤性スピンドルアセンブリ30は、カップ20内の食品または飲料を混和するために使用される。プーリ52、54およびベルト56(図4)の組み合わせを通して、スピンドルモータ50は、可撤性スピンドルアセンブリ30の混和ツール38をスピンさせる。混和ツール38を食品または飲料と接触させるために、昇降器70が、カップホルダ搬器74およびカップホルダ18を上昇および降下させるために使用される。昇降器70は、昇降器駆動歯車76および昇降器駆動ベルト78を通して、昇降器モータ72によって給電される。流体リザーバ60は、混和プロセスを補助する、流体を含有する。流体ポンプ62および流体管65、66は、混和プロセスの間、流体リザーバ60からの流体をカップ20に移送するために使用される。代替実施形態では、リザーバ60からの流体はまた、使用後、スピンドルアセンブリ30の噴霧清掃のために使用されることができる。
カップ20およびカップホルダ18は、好ましくは、噛合式回転防止表面17、19を有し、混和プロセスの間、カップ20およびカップホルダ18が相互に対して回転しないように防止する。好ましい回転防止表面17、19は、F’Realの米国特許第8,336,731号および第6,041,961号に説明されており、その開示は、参照することによって本明細書に組み込まれる。
図4は、可撤性スピンドルアセンブリ30が、どのようにスピンドルモータ50に動作可能に接続されるのかを図示する。可撤性スピンドルアセンブリ30は、急速解放結合器32を通して、混和器のスピンドル支持体33に取り付けられる。取付後、スピンドルモータ50は、コネクタベルト56を通してスピンドルモータプーリ52およびスピンドルアセンブリプーリ54をスピンさせることによって、スピンドルアセンブリ混和ツール38を回転させる。
図5-6は、好ましい可撤性スピンドルアセンブリ実施形態30の構成要素部品を図示する。スピンドルアセンブリ30の上部には、スピンドルアセンブリ30を混和器10に取り付けるための急速解放結合器32がある。スピンドルアセンブリ30の基部には、カップカバー36および混和ツール38がある。急速解放結合器32と混和ツール38との間には、外側スピンドル駆動管40および圧縮ばね34がある。外側スピンドル駆動管40の底部におけるカップカバー支持体42は、カップカバー36がスピンドルアセンブリ30から落下しないように防止するために使用され、外側スピンドル駆動管40の上部における歯付き結合器44は、急速解放結合器32がスピンドルアセンブリ30の上部から突出しないように防止するために使用される。カップカバー支持体42は、好ましくは、カップカバー36がカップ20の上部と同一水平平面上に維持されるであろうように、その上にカップカバー36が静置する、上側平面表面47を有する(図6および10B)。食品粒子が外側スピンドル駆動管40の内側から浸出しないように防止する、恒久的丈夫な取付をもたらすために、外側スピンドル駆動管40、カップカバー支持体42、および歯付き結合器44は全て、好ましくは、ステンレス鋼から作製され、カップカバー支持体42および歯付き結合器44は両方とも、外側スピンドル駆動管40に当接される。本好ましい実施形態では、圧縮ばね34および混和ツール38もまた、ステンレス鋼から作製される。対照的に、急速解放結合器32およびカップカバー36は、耐久性のあるプラスチックから作製されることができる。代替として、カップカバー36は、硬質プラスチック基部および軟質プラスチックまたはゴムシールの組み合わせから作製されてもよい。本代替実施形態では、硬質プラスチック基部は、カップのための弾性形状を維持する。
本好ましい実施形態では、混和ツール38は、半径方向に延在可能な切刃39および内部切刃41の両方を含む(図6)。混和ツール38は、好ましくは、食品または飲料を切断することと、食品または飲料を曝気することとの両方のために設計される。1つ以上の半径方向に延在可能な切刃39および内部切刃41を含む、一好ましい混和ツール実施形態は、米国特許第6,527,207号に開示されており、その開示は、参照することによって本明細書に組み込まれる。半径方向に延在可能な切刃39の目的は、異なる半径を伴うカップ20の断面に合わせることによって、内部切刃41を補完することである。例えば、大部分のカップは、完全に円筒形ではなく、むしろ、その底部よりその上部により大きい内側半径を有する。図1に図示されるカップ20は、そのようなテーパ状カップである。内部切刃41を補完する1つ以上の半径方向に延在可能な切刃39を有することによって、半径方向に延在可能な切刃39は、半径がカップの上部からカップの底部へと変化しても、その混和半径をカップ20の縁まで延在させることができる。内部切刃41および半径方向に延在可能な切刃39の組み合わせは、特に、混和されるべき食品または飲料が冷凍されている場合、本発明のための好ましい混和ツール38であるが、当業者は、泡立器等の他の混和ツールもまた、適切な状況では使用されてもよいことを認識するであろう。
図7から9Cは、内側スピンドル駆動シャフト46が、どのように同心外側スピンドル駆動管40と協働して、回転エネルギーをスピンドルモータ50から混和ツール38に伝達するのかを図示する。スピンドルモータ50およびプーリ52、54と同様に、内側スピンドル駆動シャフト46も、混和器10に恒久的に取り付けられる。スピンドルアセンブリプーリ54が旋回するにつれて、そのプーリ54に恒久的に取り付けられる、内側スピンドル駆動シャフト46も、それに伴って旋回する。本発明者らに立ちはだかる課題は、内側スピンドル駆動シャフト46の回転運動を可撤性スピンドルアセンブリ混和ツール38に伝達する方法であった。本発明者らは、混和ツール38を外側スピンドル駆動管40に恒久的に取り付けることによって、本問題を解決した。本外側スピンドル駆動管40は、好ましい実施形態では、断面が円形であるが、当業者は、外側スピンドル駆動管40はまた、正方形、六角形、八角形等の代替断面形状を有することができることを認識するであろう。可撤性スピンドルアセンブリ30が、混和器10に取り付けられると、内側スピンドル駆動シャフト46の先端59は、外側スピンドル駆動管40の歯付き結合器43が内側スピンドル駆動シャフト46の歯付き結合器48と噛合するまで、歯付き結合器43の中空中心開口部45の中に同心状に摺動する(図8D-Fおよび図9C参照)。個別の歯付き結合器43、48の噛合を促進するために、噛合式歯51が、歯付き結合器43、48の両セット上に提供される。これらの歯51は、傾斜付き縁55および壁付き縁57を有する。図8D-Fに図示されるように、歯付き結合器43、48が、相互に接触すると、傾斜付き歯縁55は、歯51がしっかりと係合するように付勢する(図8E参照)。本付勢は、歯付き結合器43、48がともに係止するまで、スピンドルアセンブリ30および内側スピンドル駆動シャフト46が相互から独立して旋回可能であるため可能となる。いったん歯51がこのようにしっかりと係合されて係止されると、内側スピンドル駆動シャフト46の回転は、外側スピンドル駆動シャフト40、それに伴って、混和ツール38の回転に効率的に変換される。言い換えると、歯51がしっかりと係合されて係止されると、内側スピンドル駆動シャフト46および外側スピンドル駆動管40は、連動して回転する。
本発明における同心駆動シャフト/管40、46の使用は、従来の設計に優る多数の利点を有する。外側スピンドル駆動管40は、混和プロセスの間、内側スピンドル駆動シャフト46が食品と接触しないように隔離するため、内側スピンドル駆動シャフト46を繰り返し清掃する必要はない。これは、好ましい内側スピンドル駆動シャフト46が、混和器10に恒久的に取り付けられ、したがって、流し台に容易に移送され、洗浄されることができないため、重要である。対照的に、外側スピンドル駆動管40は、可撤性スピンドルアセンブリ30の一部であるため、可撤性スピンドルアセンブリ30が、清掃のために、混和器10から取り外されると、清掃されることができる。図11-14に図示されるように、同心駆動シャフト/管40、46の使用はまた、恒久的に取り付けられた内側スピンドル駆動シャフト46が、可撤性スピンドルアセンブリ30を混和器10に再取付するプロセスの間、ガイドとして作用するとき、さらなる利点を有する。いったん内側スピンドル駆動シャフト46の遊離端59が、歯付き結合器43および外側スピンドル駆動管40の上部に設置されると、混和器10への可撤性スピンドルアセンブリ30の再取付は、次いで、概して、外側スピンドル駆動管40を内側スピンドル駆動シャフト46まで摺動させることだけになる。また、歯付き結合器43、48は、内側スピンドル駆動シャフト46が、混和プロセスの間、外側スピンドル駆動管40にしっかりと係合されるが、次いで、スピンドルアセンブリ30が、清掃のために、混和器10から除去されると、容易に分離されることを可能にするように設計される。本発明の駆動シャフト/管46、40の配列のさらなる利点は、内側駆動シャフト46を外側駆動シャフト40の2つの分離された端部において(すなわち、歯付き結合器43およびカップカバー支持体42において;図9C参照)固着させることによって、スピンドルアセンブリ30の動作中の揺れまたは「振れ」が、これが唯一の単一接触点であるシステムと比較して、最小限にされることである。混和器に恒久的に取り付けられる、内側駆動シャフト46と、可撤性スピンドルアセンブリ30の一部である、外側スピンドル駆動管40の使用は、本発明の好ましい実施形態であるが、当業者は、これらの部品が、入れ替えられても、依然として、作用可能な混和器を作り出し得ることを認識するであろう(すなわち、外側スピンドル駆動管が混和器に恒久的に取り付けられ、内側駆動シャフトが可撤性スピンドルアセンブリの一部である)。
図10A-Hは、代替となる可撤性スピンドルアセンブリの好ましい実施形態100を図示する。代替となる好ましい実施形態は、前述のスピンドルアセンブリの好ましい実施形態30と同じであるが、ソケット継手101、Oリング106、ねじ108、およびより短い下側端部105を伴う内側スピンドル駆動シャフト103を含有する。前述の好ましい実施形態では、内側スピンドル駆動シャフト46の先端59は、スピンドルアセンブリ30が混和器10に完全に係合および接続されると、カップカバー支持体42内の剛性孔49内に自動的に着座する(図9C参照)。孔の剛性のため、スピンドルアセンブリ30の動作の間の内側スピンドル駆動シャフト46の振動は、内側スピンドル駆動シャフト46の先端59にフレッティング摩耗を生じさせ得、これは、経時的に、揺れおよびフレッティング摩耗の増加をもたらし得る。フレッティング摩耗問題に対処するために、代替スピンドルアセンブリ100は、可撓性ソケット102を伴う、ソケット継手101を含む。ソケット継手101は、好ましくは、ポリエチレンまたはポリプロピレン等の硬質プラスチックから作製される。可撓性が、1つ以上の縦方向スロット104をソケット102内に含めることによって、ソケット102の中に組み込まれる。内側スピンドル駆動シャフト103の先端59が、ソケット102の中に挿入されると、縦方向スロット104は、ソケット102が、ぴったりと共形嵌合をもたらすように拡張することを可能にする。ソケット継手101は、内側スピンドル駆動シャフト103の下側端部105が前述のスピンドルアセンブリの好ましい実施形態におけるものより短くなることを可能にするという付加的利点を有する(図10D参照)。より短い下側端部105は、内側スピンドル駆動シャフト103の外側スピンドル駆動管40の中へのより容易な挿入およびそこからの除去を可能にする。
代替可撤性スピンドルアセンブリ100を組み立てるために、外側スピンドル駆動管40の下側端部が、最初に、カップカバー支持体42の上部に溶接される。Oリング106が、ソケット継手101の周縁の周囲に設置され、ソケット継手101が、次いで、その下側端部がカップカバー支持体42の上部に静置するまで、外側スピンドル駆動管40の内部環状空間の中に摺動される。ねじ108が、次いで、ねじが乾式壁用アンカを定位置に係止するのとほぼ同じように、ソケット継手101の底部の中に挿入され、ソケット継手101を拡張させ、それを定位置に係止する。
図11-14は、それが最初に据え付けられるとき、または除去および清掃された後、可撤性スピンドルアセンブリ30を混和器に取り付けるためのステップの進捗を図示する。プロセスを始めるために、枢動可能な下側スピンドルカバー16が、最初に、可撤性スピンドルアセンブリ30のより容易な挿入を可能にするために、上向きに傾けられるべきである。いくつかの実施形態では、これは、スイッチまたはラッチを押下し、カバー16を係止位置から解放することを伴い得る。好ましくは、カバー16が上向きに持ち上げられるとすぐに、スピンドルモータ50および昇降器モータ72が、動作しないように非アクティブ化される。本非アクティブ化は、カバー16に接続される「キルスイッチ」によって行われることができる。図11-12に示されるように、可撤性スピンドルアセンブリ30が、次いで、その急速解放結合器32が、内側スピンドル駆動シャフト46の下側先端59の下方にあり、そのカップカバー36が、カップホルダ18の上部の上方にあるように、混和器10の正面の中に挿入されるべきである。可撤性スピンドルアセンブリ30が、本空間の中に挿入された後、内側スピンドル駆動シャフト46の下側先端59は、歯付き結合器43の内部開口部45の中に挿入され得るように整合されるべきである。図13-14に示されるように、いったん内側スピンドル駆動シャフト46が、歯付き結合器43の内部開口部45の中に挿入されると、可撤性スピンドルアセンブリ30は、その急速解放結合器32が恒久的に取り付けられたスピンドル支持体結合器31と接触するまで、上向きに摺動することができる。
好ましい実施形態では、いったん急速解放結合器32がスピンドル支持体結合器31と接触すると、2つの結合器は、単に、急速解放結合器32を左に旋回させることによって、ともに係止されることができる。逆に言えば、急速解放結合器32を係止解除し、可撤性スピンドルアセンブリ30を係脱させるには、急速解放結合器32を右に旋回させることになるであろう。スピンドルアセンブリ30を混和器に取り付けるための1つの機構が図示されたが、当業者は、他の機構も、スピンドルアセンブリ30を混和器10に取り付けるために使用されることができることを認識するであろう。例えば、代替実施形態では、急速解放結合器32を手で手動で旋回させ、スピンドルアセンブリ30を取り付ける代わりとして、代わりに、回転可能解放レバー(図示せず)を片側から他側に(例えば、左から右に)摺動させ、急速解放結合器32に係合することができる。さらなる代替実施形態では、ボタン(図示せず)が、押下され、急速解放結合器をスピンドル支持体結合器31に係止する、またはそこから係止解除することができる。可撤性スピンドルアセンブリ30が、図11-14に図示されるように、混和器10に適切に取り付けられた後、枢動可能な下側スピンドルカバー16は、図1に図示されるように、その降下された動作位置まで下向きに枢動されるべきである。動作に先立って、本降下位置にあることによって、ユーザの指が、混和が生じている間、回転している混和ツール38と不注意に接触しないように阻止する。
図1および15-17は、いったん可撤性スピンドルアセンブリ30が混和器10に適切に取り付けられると、食品または飲料製品が、どのように混和され得るのかを図示する。図1に示されるように、プロセスは、食品または飲料を伴うカップ20をカップホルダ18内に設置することから始まる。オペレータは、次いで、制御パネル22上の混和ノブ24を旋回させ、所望の粘度を選択し、制御パネル22上の開始ボタン26を押下し、混和プロセスを開始する準備ができたことを示すことができる。その時点で、混和器内のマイクロプロセッサ(図示せず)は、好ましくは、昇降器モータ72、次いで、スピンドルモータ50をアクティブ化する前に、機械が混和の準備ができたことをチェックするであろう。例えば、マイクロプロセッサは、枢動可能な下側スピンドルカバー16が、図1に示されるように、降下位置にあり、カップホルダ18が、その底部開始位置にあることを確認するであろう。いったんこれらのチェックが行われると、昇降器モータ72は、アクティブ化され、カップホルダ18およびカップ20をスピンドルアセンブリ30に向かって上向きに持ち上げる。図15に示されるように、カップ20の上部が枢動可能な下側スピンドルカバー16の底部19を通過後、スピンドルアセンブリカップカバー36が、圧縮ばね34によって、カップ20の上部の上に圧接される。前述のように、カップカバー36の目的は、食品または飲料が、混和の間、カップ20から溢流しないように防止することである。溢流を防止することに加え、圧縮ばね34の使用はまた、回転防止機構17、19(図3A)をよりしっかりと係合するように圧接し、カップ20が、混和プロセスの間、スピンしないように防止する。好ましい実施形態では、スピンドルアセンブリ30上の混和ツール38は、(1)カップ20の上部が、枢動可能な下側スピンドルカバー16の底部19を通過し、(2)カップカバー36が、カップ20の上部の上に圧接され、(3)混和ツール38が、カップ20内の食品または飲料と接触する、または接触しそうになるまで、回転し始めることを可能にされない(図16参照)。光学センサまたは電流感知(図示せず)等のセンサが、マイクロプロセッサがスピンドルモータ50をアクティブ化する前に、これらの条件が満たされることを確実にするために使用されることができる。
図16および17は、カップ20内の食品または飲料を混和するための混和ツール38の動作を図示する。好ましい混和器10では、混和ツール38は、カップホルダ18が上下に移動する間、一定の所定の高さに留まる。昇降器アセンブリ70が、カップホルダ18を上下に移動させるにつれて、混和ツール38は、カップ20内の食品または飲料の異なるレベルで動作する。例えば、図16に示される位置では、混和ツール38は、カップ20の上部における食品または飲料を混和することから始める。昇降器70が、カップ20を上昇させ続けるにつれて、混和ツール38は、混和ツール38が図17に示されるように、カップ20の底部に到達するまで、カップ20内の徐々に下方レベルへと食品または飲料を混和する。均一な混和および良好な粘度を達成するために、混和ツール38は、カップ20内に存在する食品または飲料の全レベルにおいて作用すべきである。カップホルダ18が、続いて、降下されると、混和ツール38は、混和し続けるが、今度は、カップ20内の食品または飲料の徐々により高いレベルへと混和する。最良混和および粘度を得るために、カップホルダ18は、好ましくは、混和ツール38がスピンする間、複数回、上昇および降下される。混和プロセスは、好ましくは、食品または飲料が混和ツール38から清掃されるように、カップが部分的に降下された後、「振り落とし」を伴って終了する。いったん混和プロセスが完了されると、昇降器アセンブリ70は、カップホルダ18およびカップ20を図1に示される底部開始位置まで降下させる。混和器オペレータは、次いで、ユーザがその完全に混和された食品または飲料を享受し得るように、カップ20をカップホルダ18から除去することができる。本発明では、混和ツールが定常のまま、カップ/カップホルダが、混和プロセスの間、上下に移動することが好ましいが、本発明は、代替として、カップ/カップホルダが定常のまま、混和ツールが上下に移動するように実施されることもできる。本代替実施形態は、カップ/カップホルダ回転ラックが、複数のミルクセーキ/スムージーの調製を加速するために使用されることを可能にするであろう。
食品または飲料の各カップが混和された後、混和ツール38は、混和ツール38からまだ振り落とされていない、いかなる食品または飲料も除去するように上昇されるべきである。好ましくは、スピンドルアセンブリ30は、混和器から除去され、蛇口または水の容器内のいずれかにおいて濯洗される(アイスクリームすくいの清掃に類似する)。スピンドルアセンブリ30、またはすでに濯洗、清掃、および/または消毒されている、予備スピンドルアセンブリが、次いで、食品または飲料の後続カップを調製する前に、混和器10に取り付けられる。周期的に、スピンドルアセンブリ30は、その部品の全てのより徹底的清掃のために除去されるべきである。好ましい実施形態では、スピンドルアセンブリ30は、少なくとも4時間毎に1回、完全清掃および消毒のために除去される。
図18は、水等の流体を混和器10内に貯蔵するために使用される、好ましい内蔵リザーバ60を図示する。冷凍ミルクセーキまたはスムージーを混和するために、本発明者らは、混和プロセスの間、加熱された流体をカップ20の中に挿入し、所望の粘度を達成することが有用であることを見出した。マイクロプロセッサの制御下、本流体は、ポンプ62によって、管65、66を通してカップ20に圧送される(図3参照)。代替実施形態では、リザーバ60からの流体はまた、各混和プロセス後、混和ツール38またはスピンドルアセンブリ30全体を濯洗するために使用されることができる。リザーバ60は、好ましくは、ステンレス鋼または耐久性のある食品安全プラスチックから作製される。
図18に示される実施形態では、内蔵リザーバ60は、リザーバキャップ28を開放し、流体をリザーバ60の上部の中に傾注することによって、手動で充填される。代替実施形態では、リザーバ60は、恒久的に配管された水道管に接続され、自動的に充填することができる。リザーバが不注意に枯渇しないように防止するために、レベルセンサ80が、好ましくは、リザーバ60の底部に内蔵される。好ましい実施形態では、レベルセンサは、図19-20に図示されるように、フロートセンサ80である。流体レベルが高いとき、フロート82は、上側停止部86に到達するまで、図19に示されるように、上昇するであろう。流体レベルが低いとき、フロート82は、フロートが下側停止部88に到達するまで、図20に示されるように、落下するであろう。フロート82が本点まで落下すると、混和器オペレータは、制御パネル22上のライト29、可聴雑音、またはその両方のいずれかによって、リザーバ60が再充填される必要があることをアラートされるであろう。図21に示される代替実施形態では、レベルセンサ90は、光学ビーム、無線波、容量、超音波、または誘導感知を利用することができる。全通ビーム光学センサに関して、光学ビーム(可視または赤外線)が、液体を通して通過され、強度が、受信センサによって測定される。流体の存在は、受信センサによって認められる光強度を減衰させるであろう。無線波センサも、類似様式で動作する。反射光学ビーム構成では、光のビームが、リザーバ内の流体/空気界面において反射され、反射された光の角度は、流体レベルに伴って変動する。再び、受光センサが、角度を測定し、流体レベルを判定する。リザーバ内に十分な流体が存在する場合、アラート信号は、発報されない。流体レベルが低すぎると判定される場合、アラート信号が、生成される。容量センサでは、流体の存在は、誘電層として作用することができる。容量プレート間の流体の存在(または不在)は、システムの電気特性を改変する。同様に、誘導システムは、流体または空気の透過性の変化を検出し、水レベルを判定するであろう。図21に示されるように、理想的センサ90は、衛生上の理由から、流体に接触せず、したがって、リザーバ60自体内に位置しないであろう。
周期的に、内蔵リザーバ60は、清掃されるべきである。図18に示される実施形態では、清掃は、キャップ28を開放し、好ましくは、刺激性の弱い化学洗浄剤を用いて、リザーバ60の内壁をブラシ掛けすることによって、遂行されることができる。ドレイン(図示せず)が、リザーバ60の底部に提供され、リザーバが再充填される前に、いかなる化学洗浄剤および濯洗水も除去することができる。清掃の目的のために、光学ビーム、無線波、容量、超音波、または誘導レベルインジケータの使用は、これらの代替光学ビームまたは無線波レベルインジケータが、リザーバ60の外部から動作し、したがって、清掃される必要がある付加的内部表面をもたらさないため、好ましい実施形態のフロートインジケータ80に優る利点を有する。
図22-25に示されるように、可撤性リザーバ112が、代替として、使用されることができる。図22-25に示される実施形態では、可撤性リザーバ112は、混和器110の側面に内蔵され、容易な除去および再挿入のためのハンドル114を有する。図示される実施形態では、リザーバハンドル114を他方の手で引っ張りながら、スナップ式フレックスラッチ116を片手で押下することによって、リザーバ112を除去する(図22参照)。可撤性リザーバ112は、次いで、混和器の残部から取り外されるまで(図24)、レール119上で外向きに摺動される(図23)。その時点で、リザーバ112の上部113は、除去され、リザーバ112の内側が清掃されることを可能にすることができる。清掃は、可撤性リザーバ112を食洗機内に入れることによって、またはブラシとともに石鹸および飲料水を使用して、リザーバ112の内側を手動で清掃することによって、遂行されることができる。可撤性リザーバ112を混和器110の中に再挿入するには、単に、ステップの順序を逆転させることになる。上部113を充填または再充填されたリザーバ112上に戻し、リザーバの底部をレール119上に整合させ、スナップ式フレックスラッチ116がリザーバ112を定位置に戻るように係止するまで、リザーバ112をレール119上で摺動させることから始まる。
逆止弁120を伴う水結合器は、リザーバ112が混和器110に完全に取り付けられると、水がリザーバ112と混和器110との間を流動することを可能にする。逆止弁120を伴う同一水結合器は、リザーバ112が混和器110に取り付けられていないとき、水が流動しないように防ぐ。一実施形態では、リザーバ112は、上部113を除去し、水を傾注することによって、手動で充填されることができる。代替実施形態では、可撤性リザーバは、それをポート124を通して恒久的に配管された水道管を伴う公共給水設備に取り付けることによって、自動的に充填される。逆止弁を伴う水結合器はまた、リザーバが混和器110に完全に取り付けられたときのみ、水がリザーバ112の中に流動することを確実にするために、ポート124内で使用されてもよい。リザーバが、公共給水設備から自動的に充填されている場合、フロート弁122が、リザーバ内の水の量を検出し、水レベルが所定の高さに到達すると、リザーバ112の中への水の流動を自動的に遮断するために使用されることができる。
前述の明細書では、本発明は、具体的好ましい実施形態および方法を参照して説明されている。しかしながら、添付の請求項に記載の本発明のより広義の精神および範囲から逸脱することなく、種々の修正および変更が成されてもよいことが、当業者に明白となるであろう。明細書および図面は、故に、限定的意味ではなく、例証的意味と見なされるものとする。すなわち、本発明は、添付の請求項によってのみ限定される。

Claims (10)

  1. カップ内の食品または飲料を混和するための混和器であって、
    レールを含む混和器筐体と、
    前記混和器筐体内に含有され、取り外し可能なスピンドルアセンブリに接続されたスピンドルモータであって、前記取り外し可能なスピンドルアセンブリは、複数の刃を有する混和ツールを含む、スピンドルモータと、
    前記混和器筐体内に含有され、食品または飲料を伴うカップを保持するためのカップホルダに接続された昇降器モータと、
    前記混和器筐体に取り外し可能に結合された流体リザーバであって、
    前記流体リザーバは、完全に取り付けられた位置と取り外された位置との間で前記レールに沿って摺動可能であり、
    前記流体リザーバは、ハンドルを含み、
    前記流体リザーバは、取り外し方向に前記ハンドルを引っ張ることによって前記完全に取り付けられた位置から前記取り外された位置に前記レールに沿って摺動可能である、
    流体リザーバと、
    前記流体リザーバが前記完全に取り付けられた位置にあるときに前記流体リザーバと流体連通するポンプと
    を備える混和器。
  2. 前記流体リザーバ内に含有される流体のレベルを検出するために前記流体リザーバ内のレベルセンサをさらに備える、請求項1に記載の混和器。
  3. 前記レベルセンサは、フロートセンサである、請求項2に記載の混和器。
  4. 前記混和器は、前記流体リザーバ内の前記流体のレベルが閾値を下回っていることを前記レベルセンサが検出するときに視覚または可聴アラートを発するように構成されている、請求項2に記載の混和器。
  5. 前記流体リザーバとの流体連通を確立するために、前記流体リザーバが前記完全に取り付けられた位置にあるときに前記流体リザーバに係合するように前記混和器筐体上に配置された水結合器をさらに備える、請求項1に記載の混和器。
  6. マイクロプロセッサをさらに備え、前記マイクロプロセッサは、
    混和プロセス中に、前記カップ内の前記食品または飲料を混和するように前記スピンドルモータを動作させることと、
    前記混和プロセス中に、前記混和器筐体に対して前記カップホルダを上昇および下降させるように前記昇降器モータを動作させることと、
    前記混和プロセス中に、前記流体リザーバから前記カップ内に流体を圧送するように前記ポンプを動作させることと
    を行うように構成されている、請求項1に記載の混和器。
  7. 加熱器をさらに備え、
    前記マイクロプロセッサは、前記流体が前記カップ内に圧送される前に前記流体を加熱するように前記加熱器を制御するように構成されている、請求項6に記載の混和器。
  8. 前記取り外し可能なスピンドルアセンブリは、急速解放結合器と、容器カバーと、ばねと、管とを備え、前記管は、その上側端部において歯付き結合器に、かつその下側端部において前記混和ツールに添着され、前記急速解放結合器、ばね、および容器カバーは、前記管の周囲および前記歯付き結合器と前記混和ツールとの間に同心状に保持されている、請求項1に記載の混和器。
  9. 前記カップおよびカップホルダは、前記混和プロセス中に、前記カップおよびカップホルダが相互に対して回転することを防止するための接続式回転防止機構を有する、請求項に記載の混和器。
  10. 請求項1に記載の混和器の作動方法であって、前記方法は、
    前記カップホルダが開始位置にあるときに前記カップを前記カップホルダ内に位置付けることと、
    混和プロセスを開始することであって、前記混和プロセスは、
    前記混和ツールが前記カップに入るように、前記カップホルダを前記混和ツールの方へ上昇させるように前記昇降器モータを動作させることと、
    前記混和ツールが前記カップ内に位置付けられている間に前記混和ツールを回転させるように前記スピンドルモータを動作させることと、
    前記スピンドルモータを動作させている間に、流体を前記流体リザーバから前記カップ内に移送することと、
    前記食品または飲料の異なるレベルを混和するように、前記スピンドルモータを動作させている間に、前記昇降器モータを用いて前記カップホルダを上昇および下降させることと
    を含む、ことと、
    前記混和プロセスの後に、前記カップホルダを前記開始位置に戻すことと、
    前記カップを前記カップホルダから取り外すことと
    を含む、方法。
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