JP7488733B2 - 水硬性組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、水硬性組成物及びプレキャスト成形方法に関する。
コンクリート製品を製造する際、水硬性組成物を型枠内に充填するために振動機(バイブレーター)を使用する場合がある。型枠内に充填された水硬性組成物に、適当な振動を与えることにより、水硬性組成物が型枠の隅々まで充填され、且つ運搬、投入時に取り込まれた空気を追い出し、強度、水密性、耐久性に優れるコンクリート製品を製造できるとされている。通常、水硬性組成物の流動性(スランプ値)が小さくなるほど、振動容量を多く必要とし、振動時間の延長により製造コスト増や騒音の問題が生じる。また、ブリーディングによる水路の発生等により、コンクリート製品の表面美観が低下する問題も生じる。さらに、耐火性や剥離・剥落防止を目的に繊維を配合する場合があるが、水硬性組成物中に繊維を加えると、繊維が水硬性組成物の流動性を低下させる傾向があることが知られている。
特許文献1には、下記(A2)成分、下記(B2)成分、及び水を含有する、遠心成形用水硬性組成物用分散剤組成物が開示されている。
(A2)成分:アクリル酸及び/又はマレイン酸を構成単量体とする重合体又は共重合体であって、カルボキシル基が未中和の化合物
(B2)成分:ポリカルボン酸系分散剤であって、カルボキシル基が未中和の分散剤
特許文献2には、水硬性セメントを含有する水硬性組成物の添加剤であって、特定の不飽和ポリアルキレングリコール系単量体(a)由来の構造単位(I)と特定の不飽和カルボン酸系単量体(b)由来の構造単位(II)とを含むポリカルボン酸系共重合体を含む水硬性材料分散剤と、ポリアクリル酸(塩)を含む強度向上剤と、を含む、水硬性組成物用添加剤が開示されている。
特許文献3には、ベース配合のコンクリートを練り混ぜた後、該コンクリートスラリーに対して、A成分:特定のポリアクリルアミド及び特定のポリアクリル酸アルカリ金属塩の中から選ばれる一つ又は2つ以上、B成分:ケイ酸アルカリ金属塩、C成分:特定のポリアルキレングリコールモノアルキルエーテル、D成分:リン酸ナトリウム、E成分:水、からなる構成成分を特定割合で含有する混和剤組成物の所定量を添加して含有させることを特徴とする早強性コンクリートの調製方法が開示されている。
特開2019-64905号公報 特開2017-160076号公報 特開2017-128489号公報
本発明は、振動などの外力を負荷した際に良好な流動性が発現する水硬性組成物、及びプレキャスト成形方法を提供する。
本発明は、下記(A)成分、(B)成分、水硬性粉体、及び水を含有する水硬性粉体であって、モルタルフロー値が130mm以下である、水硬性組成物に関する。
(A)成分:重量平均分子量200,000以上1,000,000以下のポリアクリル酸又はその塩
(B)成分:下記一般式(1b)で示される単量体(1b)と下記一般式(2b)で示される単量体(2b)とを構成単量体として含む共重合体
〔式中、
1b、R2b:同一でも異なっていても良く、水素原子又はメチル基
3b:水素原子又は-COO(AO)
:水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基
AO:エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる基
n:AOの平均付加モル数であり、1以上100以下の数
q:0以上2以下の数
p:0又は1の数
を示す。〕
〔式中、
4b、R5b、R6b:同一でも異なっていても良く、水素原子、メチル基又は(CHCOOM2bであり、(CHCOOM2bは、COOM1b又は他の(CHCOOM2bと無水物を形成していてもよく、その場合、それらの基のM1b、M2bは存在しない。
1b、M2b:同一でも異なっていても良く、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基又はアルケニル基
r:0以上2以下の数
を示す。〕
また本発明は、前記(A)成分、(B)成分、水硬性粉体、及び水を含有する水硬性組成物を製造し、該水硬性組成物を型枠に充填して振動成形する、プレキャスト成形方法に関する。
本発明によれば、振動などの外力を負荷した際に良好な流動性が発現する水硬性組成物、及びプレキャスト成形方法が提供される。
〔水硬性組成物〕
<(A)成分>
(A)成分は、重量平均分子量200,000以上1,000,000以下のポリアクリル酸又はその塩である。
ポリアクリル酸又はその塩としては、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウム等が挙げられ、好ましくはポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸カリウムが挙げられる。
本発明の(A)成分は、本発明の効果の発現を妨げない程度であれば、アクリル酸以外のモノマーであって、アクリル酸と共重合可能なモノマーを含んだコポリマーであってもよい。アクリル酸以外のモノマーであって、アクリル酸と共重合可能なモノマーとしては、ビニル系モノマー、アクリル系モノマー、スチレン系モノマー等が挙げられ、より具体的にはマレイン酸、メタクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、スチレン等が挙げられる。
本発明の(A)成分であるポリアクリル酸又はその塩は、全構成モノマー中、アクリル酸以外のモノマーであって、アクリル酸と共重合可能なモノマーを、0モル%以上、そして、5モル%以下、更に3モル%以下、更に1モル%以下の範囲で含むポリマー又はコポリマーであってよい。
(A)成分の重量平均分子量は、水硬性粉体への吸着性、水硬性組成物の増粘性、及び加振後の流動性の観点から、200,000以上、好ましくは250,000以上、より好ましくは300,000以上、そして、1,000,000以下、好ましくは800,000以下、より好ましくは600,000以下、更に好ましくは500,000以下である。この重量平均分子量は、以下の条件のゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により測定されたものである。
*GPC条件
装置:GPC(HLC-8320GPC)東ソー株式会社製
カラム:TsKgelα―M+TsKgelα―M(東ソー株式会社製)
溶離液:60mmol/Lリン酸、50mmol/L LiBr―DMF
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
検出:RI
サンプルサイズ:1mg/mL
標準物質:ポリスチレン換算(分子量既知の単分散ポリスチレン、分子量:590、3,600、30,000、96,400、929,000、8,420,000)
<(B)成分>
(B)成分は、前記一般式(1b)で示される単量体(1b)と前記一般式(2b)で示される単量体(2b)とを構成単量体として含む共重合体である。
一般式(1b)中、R1bは、水素原子が好ましい。
一般式(1b)中、R2bは、メチル基が好ましい。
一般式(1b)中、R3bは、水素原子が好ましい。
一般式(1b)中、Xは、水素原子又はメチル基が好ましく、メチル基がより好ましい。
一般式(1b)中、AOは、エチレンオキシ基が好ましい。AOはエチレンオキシ基を含むことが好ましい。
一般式(1b)中、nは、AOの平均付加モル数であり、水硬性組成物の粘性及び分散性の観点から、1以上、好ましくは5以上、より好ましくは10以上、更に好ましくは20以上、そして、100以下、好ましくは80以下、より好ましくは60以下、更に好ましくは50以下、より更に好ましくは40以下の数である。
一般式(1b)中、q1は、0が好ましい。
一般式(1b)中、p1は、1が好ましい。
一般式(2b)中、R4bは、水素原子が好ましい。
一般式(2b)中、R5bは、メチル基が好ましい。
一般式(2b)中、R6bは、水素原子が好ましい。
(CHCOOM2bについては、COOM1b又は他の(CHCOOM2bと無水物を形成していてもよく、その場合、それらの基のM1b、M2bは存在しない。
1bとM2bは同一でも異なっていても良く、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基又はアルケニル基である。
1b、M2bのアルキル基、ヒドロキシアルキル基、及びアルケニル基は、それぞれ、炭素数1以上4以下が好ましい。
1bとM2bは、同一でも異なっていても良く、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、又はアルキルアンモニウム基が好ましく、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、又はアンモニウム基がより好ましく、水素原子、アルカリ金属、又はアルカリ土類金属(1/2原子)が更に好ましく、水素原子、又はアルカリ金属がより更に好ましい。
一般式(2b)中の(CHCOOM2bのrは、1が好ましい。
(B)成分は、構成単量体中の単量体(1b)と単量体(2b)の合計量が、90質量%以上、好ましくは92質量%以上、より好ましくは95質量%以上、そして、100質量%以下である。この合計量は、100質量%であってもよい。
(B)成分は、単量体(1b)と単量体(2b)の合計中の単量体(2b)の割合が、水硬性組成物の分散性の観点から、好ましくは2質量%以上、より好ましくは4質量%以上、更に好ましくは5質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、そして、好ましくは50質量%以下、より好ましくは40質量%以下、更に好ましくは25質量%以下、更により好ましくは20質量%以下である。
(B)成分の重量平均分子量は、水硬性組成物の分散性の観点から、好ましくは10,000以上、より好ましくは20,000以上、更に好ましくは30,000以上、より更に好ましくは35,000以上、そして、好ましくは100,000以下、より好ましくは70,000以下、更に好ましくは50,000以下、より更に好ましくは40,000以下である。
(B)成分の数平均分子量は、水硬性組成物の分散性の観点から、好ましくは15,000以上、より好ましくは25,000以上、更に好ましくは35,000以上、そして、好ましくは80,000以下、より好ましくは50,000以下である。
(B)成分は、水硬性組成物の分散性の観点から、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比が、Mw/Mnで好ましくは1.0以上、より好ましくは1.1以上、更に好ましくは1.2以上、そして、好ましくは7.0以下、より好ましくは4.5以下、更に好ましくは2.0以下である。
(B)成分の重量平均分子量及び数平均分子量は、それぞれ、以下の条件のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定されたものである。
*GPC条件
装置:GPC(HLC-8320GPC)東ソー株式会社製
カラム:G4000PWXL+G2500PWXL(東ソー株式会社製)
溶離液:0.2Mリン酸バッファー/CHCN=9/1
流量:1.0mL/min
カラム温度:40℃
検出:RI
サンプルサイズ:0.2mg/mL
標準物質:ポリエチレングリコール換算(分子量既知の単分散ポリエチレングリコール、分子量87,500、250,000、145,000、46,000、24,000)
本発明の水硬性組成物は、任意成分として、消泡剤、防腐剤、水硬性組成物早強成分、硬化促進剤、硬化遅延剤、AE剤、防水剤、収縮低減剤、防錆剤、ひび割れ低減剤、pH調整剤、その他界面活性剤((A)成分~(B)成分を除く)を含有することができる。
本発明の水硬性組成物に使用される水硬性粉体とは、水と混合することで硬化する粉体であり、例えば、普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、超早強ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、白色ポルトランドセメント、エコセメント(例えばJIS R5214等)が挙げられる。これらの中でも、水硬性組成物の必要な強度に達するまでの時間を短縮する観点から、早強ポルトランドセメント、普通ポルトランドセメント、耐硫酸性ポルトランドセメント及び白色ポルトランドセメントから選ばれるセメントが好ましく、早強ポルトランドセメント、及び普通ポルトランドセメントから選ばれるセメントがより好ましい。
また、水硬性粉体には、高炉スラグ、フライアッシュ、シリカヒューム、無水石膏等が含まれてよく、また、非水硬性の石灰石微粉末等が含まれていてもよい。水硬性粉体として、セメントと高炉スラグ、フライアッシュ、シリカヒューム等とが混合された高炉セメントやフライアッシュセメント、シリカヒュームセメントを用いてもよい。
また、水硬性粉体は、セメント又はセメントとベントナイトとの混合粉末が挙げられる。
本発明の水硬性組成物は、(A)成分を、水硬性粉体100質量部に対して、水硬性粉体への吸着性、水硬性組成物の増粘性、及び加振後の流動性の観点から、好ましくは0.005質量部以上、より好ましくは0.01質量部以上、更に好ましくは0.02質量部以上、そして、好ましくは1.0質量部以下、より好ましくは0.5質量部以下、更に好ましくは0.2質量部以下、より更に好ましくは01質量部以下、より更に好ましくは0.5質量部以下含有する。
本発明の水硬性組成物は、(B)成分を、水硬性粉体100質量部に対して、水硬性組成物の分散性の観点から、好ましくは0.01質量部以上、より好ましくは0.02質量部以上、更に好ましくは0.03質量部以上、より更に好ましくは0.05質量部以上、より更に好ましくは0.07質量部以上、より更に好ましくは0.09質量部以上、より更に好ましくは0.11質量部以上、より更に好ましくは0.13質量部以上、そして、好ましくは2.0質量部以下、より好ましくは1.0質量部以下、更に好ましくは0.5質量部以下、より更に好ましくは0.3質量部以下含有する。
本発明の水硬性組成物において、(A)成分の含有量と(B)成分の含有量との質量比(B)/(A)は、水硬性組成物の増粘性、分散性、及び加振後の流動性の観点から、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.1以上、更に好ましくは1以上、より更に好ましくは2以上、より更に好ましくは3以上、より更に好ましくは4以上、より更に好ましくは5以上、そして、好ましくは50以下、より好ましくは20以下、更に好ましくは16以下、より更に好ましくは12以下、より更に好ましくは10以下である。
本発明の水硬性組成物は、水/水硬性粉体比(W/C)が、強度発現性及び水硬性組成物の成形性の観点から、好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上、更に好ましくは25質量%以上、そして、好ましくは100質量%以下、より好ましくは70質量%以下、更に好ましくは50質量%以下となるように、水と水硬性粉体を混合する。
ここで、水/水硬性粉体比(W/C)は、水硬性組成物中の水と水硬性粉体の質量百分率(質量%)であり、水/粉体×100で算出される。
なお、水硬性粉体が、セメントなどの水和反応により硬化する物性を有する粉体の他、ポゾラン作用を有する粉体、潜在水硬性を有する粉体、及び石粉(炭酸カルシウム粉末)から選ばれる粉体を含む場合、本発明では、それらの量も水硬性粉体の量に算入する。また、水和反応により硬化する物性を有する粉体が、高強度混和材を含有する場合、高強度混和材の量も水硬性粉体の量に算入する。これは、水硬性粉体の質量が関係する他の質量部などにおいても同様である。
本発明の水硬性組成物において、水硬性粉体の含有量は、水硬性組成物1mあたり、水硬性組成物の作業性および経済性の観点から、好ましくは400kg以上、より好ましくは410kg以上、更に好ましくは420kg以上、そして、好ましくは500kg以下、より好ましくは480kg以下、更に好ましくは450kg以下である。
本発明の水硬性組成物は、骨材を含有することができる。骨材としては、細骨材及び粗骨材から選ばれる骨材が挙げられる。細骨材として、JIS A0203-2014中の番号2311で規定されるものが挙げられる。細骨材としては、川砂、陸砂、山砂、海砂、石灰砂、珪砂及びこれらの砕砂、高炉スラグ細骨材、フェロニッケルスラグ細骨材、軽量細骨材(人工及び天然)及び再生細骨材等が挙げられる。また、粗骨材として、JIS A 0203-2014中の番号2312で規定されるものが挙げられる。例えば粗骨材としては、川砂利、陸砂利、山砂利、海砂利、石灰砂利、これらの砕石、高炉スラグ粗骨材、フェロニッケルスラグ粗骨材、軽量粗骨材(人工及び天然)及び再生粗骨材等が挙げられる。細骨材、粗骨材は種類の違うものを混合して使用しても良く、単一の種類のものを使用しても良い。
本発明の水硬性組成物がコンクリートの場合、すなわち、(A)成分、(B)成分、水硬性粉体、粗骨材、細骨材及び水を含有する水硬性組成物の場合、粗骨材の使用量は、水硬性組成物の強度の発現とセメント等の水硬性粉体の使用量を低減し、型枠等への充填性を向上する観点から、嵩容積は、好ましくは50%以上、より好ましくは55%以上、更に好ましくは60%以上であり、そして、好ましくは100%以下、より好ましくは90%以下、更に好ましくは80%以下である。嵩容積は、コンクリート1m中の粗骨材の容積(空隙を含む)の割合である。
また、水硬性組成物がコンクリートの場合、すなわち、(A)成分、(B)成分、水硬性粉体、粗骨材、細骨材及び水を含有する水硬性組成物の場合、細骨材の使用量は、型枠等への充填性を向上する観点から、好ましくは500kg/m以上、より好ましくは600kg/m以上、更に好ましくは700kg/m以上であり、そして、好ましくは1,000kg/m以下、より好ましくは900kg/m以下である。
水硬性組成物がモルタルの場合、すなわち、(A)成分、(B)成分、水硬性粉体、細骨材及び水を含有する水硬性組成物の場合、細骨材の使用量は、好ましくは800kg/m以上、より好ましくは900kg/m以上、更に好ましくは1,000kg/m以上であり、そして、好ましくは2,000kg/m以下、より好ましくは1,800kg/m以下、更に好ましくは1,700kg/m以下である。
本発明の水硬性組成物はモルタルであってよい。すなわち、本発明の水硬性組成物は、(A)成分、(B)成分、水硬性粉体、細骨材及び水を含有する。
本発明の水硬性組成物は、該水硬性組成物をモルタルとした場合、すなわち、(A)成分、(B)成分、水硬性粉体、細骨材及び水を含有する水硬性組成物とした場合のモルタルフロー(流動性)値が、水硬性組成物の作業性および分離抵抗性の観点から、130mm以下、好ましくは128mm以下、より好ましくは125mm以下、そして、好ましくは100mm以上、より好ましくは110mm以上、更に好ましくは115mm以上である。本発明では、水硬性組成物のモルタルフロー(流動性)値は「JIS R 5201」に記載された測定方法で測定された値をいう。
本発明の水硬性組成物はコンクリートであってよい。すなわち、本発明の水
硬性組成物は、(A)成分、(B)成分、水硬性粉体、粗骨材、細骨材及び水を含有する。
本発明の水硬性組成物は、該水硬性組成物をコンクリートとした場合、すなわち、(A)成分、(B)成分、水硬性粉体、粗骨材、細骨材及び水を含有する水硬性組成物とした場合、水硬性組成物を公称目開き5mmのふるいにかけて得られたモルタルのモルタルフロー(流動性)値が、水硬性組成物の作業性および分離抵抗性の観点から、130mm以下、好ましくは128mm以下、より好ましくは125mm以下、そして、好ましくは100mm以上、より好ましくは110mm以上、更に好ましくは115mm以上である。
本発明の水硬性組成物は、該水硬性組成物をコンクリートとした場合、すなわち、(A)成分、(B)成分、水硬性粉体、粗骨材、細骨材及び水を含有する水硬性組成物とした場合のスランプ値が、水硬性組成物の作業性および成形性の観点から、好ましくは3cm以上、より好ましくは5cm以上、更に好ましくは8cm以上、そして、好ましくは12cm以下である。スランプは、水硬性組成物のコンシステンシーやワーカビリティを定量的に評価する物性値の一つである。本発明では、水硬性組成物のスランプは「JIS A 1101」に記載された測定方法で測定された値をいう。
本発明の水硬性組成物は、水硬性組成物から得られる硬化体の爆裂防止、剥落防止、剥離防止、および曲げ強度向上の観点から、合成繊維等の繊維を含有することが好ましい。本発明の水硬性組成物は、良好な流動性を有するため、繊維を配合した場合でも、例えば型枠内に水硬性組成物を充填する際に振動を与えることにより、型枠内に水硬性組成物を隅々まで充填することができる。繊維は、高温、例えば100℃で軟化又は溶融することで体積減少又は分解・揮発する繊維が好ましい。繊維の長さは、6mm以上50mm以下であってよい。繊維の直径は、5μm以上1,000μm以下であってよい。このような繊維長及び繊維径を有する合成繊維が好ましい。硬化体が加熱された際には、繊維が体積減少又は分解・揮発することで加熱による硬化体の膨張による歪を緩和し、硬化体の爆裂を防止することができる。合成繊維としては、ポリアセタール繊維、ナイロン繊維、アラミド繊維、ポリエステル繊維、アクリル繊維、ビニロン繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維等の合繊繊維、レーヨン繊維等の再生繊維が挙げられ、中でもポリプロピレン繊維が好ましい。本発明の水硬性組成物が繊維を含有する場合、該水硬性組成物は、該水硬性組成物を基準として、0.01体積%以上、更に0.05体積%以上、更に80N/mm以上の高強度コンクリートを得る観点から0.1体積%以上、そして、5.0体積%以下、更に3.5体積%以下含有することが好ましい。
本発明の水硬性組成物は、振動成形用水硬性組成物であってよい。とりわけ本発明の水硬性組成物は、プレキャストコンクリートであってよい。プレキャスト成形方法は、テーブルバイブレーターや型枠バイブレーター等の強振動な振動機を使用するため、現場打ちと比較して加振成形型時の振動が強い点で特徴的なものである。プレキャストコンクリートの好ましい配合組成の例を挙げると、
水硬性粉体、好ましくはセメント300質量部以上500質量部以下、
水140質量部以上180質量部以下、
細骨材600質量部以上1200質量部以下、
粗骨材600質量部以上1200質量部以下、
砂骨材体積比(s/a)30%以上60%以下、
(A)成分0.005質量部以上0.2質量部以下(対水硬性粉体100質量部)、
(B)成分0.01質量部以上2.0質量部以下(対水硬性粉体100質量部)、
である。
本発明の水硬性組成物から得られる硬化体は、構造物やコンクリート製品に用いることができる。構造物として、例えば、鉄筋コンクリート、鉄骨鉄筋コンクリート造建築物の柱、梁、床板、耐力壁等の主要部や、道路、橋梁、橋脚、桁、トンネル、水路、ダム、下水道、防波堤、擁壁等、土木構造物が挙げられる。コンクリート製品として、例えば、カルバート、側溝、セグメント等の振動成形製品やポール、パイル、ヒューム管等の遠心成形製品が挙げられる。
本発明の水硬性組成物は、成形時に振動を加えて締め固めることが好ましい。成形時に使用する振動機として、例えば、棒状バイブレーター、テーブル型バイブレーター、型枠バイブレーターがあげられる。成形時の振動時間は、好ましくは5秒以上、より好ましくは15秒以上、更に好ましくは30秒以上、そして、好ましくは1,000秒以下、より好ましくは800秒以下、更に好ましくは600秒以下である。成形時の振動加速度は、好ましくは0.5G以上、より好ましくは1G以上、そして、好ましくは15G以下、より好ましくは10G以下である。なお、振動加速度1Gは重力加速度に相当する。成形時の振動のかけ方は、弱い振動から徐々に振動を強くしていくことが好ましい。
〔水硬性組成物の製造方法〕
本発明は、(A)成分と、(B)成分と、水硬性粉体と、水とを混合する、水硬性組成物の製造方法に関する。この水硬性組成物の製造方法は、水硬性組成物が振動成形用水硬性組成物、更にプレキャストコンクリートであることが好ましい。すなわち、この製造方法は、プレキャストコンクリートの製造方法であってよい。本発明に係る水硬性組成物、例えばプレキャストコンクリートのスランプ値は、好ましくは3cm以上12cm以下である。
本発明の水硬性組成物の製造方法には、本発明の水硬性組成物で記載した態様を適宜適用することができる。
本発明の水硬性組成物の製造方法における(A)成分、(B)成分、任意成分、好ましい態様などは、本発明の水硬性組成物で記載した態様と同じである。
また、本発明の水硬性組成物の製造方法における水硬性粉体、任意の骨材、繊維、好ましい態様などは、本発明の水硬性組成物で記載した態様と同じである。
本発明の水硬性組成物の製造方法において、(A)成分及び(B)成分の混合量、並びに質量比(B)/(A)は、本発明の水硬性組成物に記載の各成分の含有量を混合量に置き換えて適用することができる。
本発明は、(A)成分、(B)成分、水硬性粉体、及び水を混合して水硬性組成物を製造し、該水硬性組成物を型枠に充填して振動成形する、振動成形方法に関する。更に、本発明は、(A)成分、(B)成分、水硬性粉体、及び水を混合して水硬性組成物を製造し、該水硬性組成物を型枠に充填して振動成形する、プレキャスト成形方法に関する。これらの成形方法では、前記水硬性組成物のスランプ値は、好ましくは3cm以上12cm以下である。前述の通り、プレキャスト成形方法は、テーブルバイブレーターや型枠バイブレーター等の強振動な振動機を使用するため、現場打ちと比較して加振成形時の振動が強い点で特徴的なものである。
本発明の成形方法、更にプレキャスト成形方法には、本発明の水硬性組成物で記載した態様を適宜適用することができる。
本発明の成形方法、更にプレキャスト成形方法における(A)成分、(B)成分、任意成分、好ましい態様などは、本発明の水硬性組成物で記載した態様と同じである。
また、本発明の成形方法、更にプレキャスト成形方法における水硬性粉体、任意の骨材、繊維、好ましい態様などは、本発明の水硬性組成物で記載した態様と同じである。
本発明の成形方法、更にプレキャスト成形方法において、(A)成分及び(B)成分の混合量、並びに質量比(B)/(A)は、本発明の水硬性組成物に記載の各成分の含有量を混合量に置き換えて適用することができる。
(A)成分、(A’)成分((A)成分の比較成分)、(B)成分は、以下のものを用いた。
<(A)成分>
A-1:ポリアクリル酸、富士フイルム和光純薬株式会社製、重量平均分子量250,000
A-2:ポリアクリル酸、東亜合成株式会社製、重量平均分子量800,000
A-3:ポリアクリル酸、富士フイルム和光純薬株式会社製、重量平均分子量1,000,000
A-4:ポリアクリル酸ナトリウム、東亜合成株式会社製、重量平均分子量500,000
<(A’)成分((A)成分の比較成分)>
A’-1:ポリアクリル酸、富士フイルム和光純薬株式会社製、重量平均分子量25,000
A’-2:ポリアクリル酸、富士フイルム和光純薬株式会社製、重量平均分子量5,000
<(B)成分の合成例>
製造例B1(共重合体B-1の製造)
攪拌機付きガラス製反応容器(四つ口フラスコ)にイオン交換水356部を仕込み、攪拌下に反応容器内を窒素置換し、窒素雰囲気下で80℃まで加熱した。次に、メタクリル酸(メトキシポリエチレングリコール23モル)エステル327部、メタクリル酸58部、イオン交換水176部を混合したモノマー水溶液、及び3-メルカプトプロピオン酸2.8部とイオン交換水27.7部の混合水溶液、並びに過硫酸アンモニウム3.3部とイオン交換水18.6部の混合水溶液を2時間で滴下し、滴下終了後、更に過硫酸アンモニウム1.1部とイオン交換水6.2部の混合水溶液を0.5時間で滴下した。滴下終了後、1時間引き続いて80℃に温度を維持し、熟成を行った。その後、80℃以下の温度で水酸化ナトリウム水溶液を用いて反応溶液を中和し、重量平均分子量37,000の共重合体(B-1)を含む水溶液を得た。
表1に、上記製造例で得た(B)成分を示した。
表1中、単量体の質量%は、単量体(1b)と単量体(2b)の合計中の質量%である。
<モルタル試験>
(1)モルタル配合
表2にモルタル配合を示した。W/Cは、水/水硬性粉体の比(質量%)である。
表2のモルタル配合に用いた成分は以下のものである。
・水(W):上水道水(水温20℃)((A)成分又は(A’)成分、及び(B)成分の添加量を含む)
・セメント(C):普通ポルトランドセメント、太平洋セメント(株)製、密度3.14g/cm
・細骨材(S):山砂、密度2.72g/cm
(2)モルタル調製
表3の添加量となるように(A)成分又は(A’)成分、(B)成分、消泡剤及び水を含有する組成物を調製した。前記モルタル配合材料の水(W)に前記組成物を添加し、他のモルタル配合材料と共に調製した。モルタルは、JIS R 5201に規定されるモルタルミキサーを使用して配合成分を混練(60rpm、180秒)して調製した。表3の各成分の質量部は、セメント100質量部に対する有効分換算の質量部である。
(3)モルタル流動性の評価
混練直後のモルタルを、JIS R 5201に記載のフローコーン(上径70mm×下径100mm×高さ60mm)に充填し、30cm×30cmのプラスチック板上でモルタルフローを測定した。結果を表3に示す。
(4)モルタルの加振流動性の評価
モルタルフローを測定したプラスチック板を卓上バイブレーター(Jintai製歯科技工用振動機)上に静置し、振動加速度2Gの条件でモルタルフロー200mmになるまで加振した。その後、振動加速度2Gの条件で10秒間加振し、モルタルフローを測定した。加振後のモルタルフローを加振前の値から引いた値を加振後のフローの広がりとした。結果を表3に示す。
表3で、無加振時のモルタルフローと加振後のモルタルフローの広がりについて、実施例と比較例の差は当業者には有意差と認識される。
<コンクリート試験>
コンクリートミキサー(北川鉄工所製、WHQ-60A)に、表4に記載の配合量で、粗骨材(G)、細骨材(S)(半分量)、セメント(C)、細骨材(S)(半分量)の順に投入し、10秒間空練りを行い、(A)成分又は(A’)成分、及び(B)成分を表5の量(質量部)で含む練り水(W)を加えた。そして、コンクリートミキサーで120秒間本混練りしてコンクリートを調製した。表5の各成分の質量部は、セメント100質量部に対する有効分換算の質量部である。
表4のコンクリート配合に用いた成分は以下のものである。
・水(W):上水道水(水温20℃)((A)成分又は(A’)成分、及び(B)成分の添加量を含む)
・セメント(C):普通ポルトランドセメント、太平洋セメント(株)製、密度3.14g/cm
・細骨材(S):砕砂、密度2.72g/cm
・粗骨材(G):砂利、密度2.64g/cm
表4中、W/Cは、水の配合量とセメントの配合量との質量比であり、〔水の配合量/セメントの配合量〕×100(質量%)で求められる。
<スランプ試験、加振流動性試験>
混練後、JIS A 1101に準じて、コンクリートのスランプを測定した。なおスランプ測定はテーブルバイブレーター(関西機器製作所製KC-399))上で行った。スランプ測定後、振動加速度2Gで15秒間振動を加え、加振後のスランプスロー値を測定した。スランプフロー値は広がりが最大と思われる直径と、その直行する方向の直径をノギスにて測定し、平均値として算出した。加振後のフロー値から加振前の値を引くことで、加振後のフローの広がりを求めた。
また、混練直後のコンクリートをJIS Z-8801で規定された公称目開き5mmの金属製網ふるいにかけて、得られたモルタルのフロー値を、JIS R 5201に記載のフローコーンを用いて測定した。結果を表5に示した。
<コンクリートの表面美観評価>
予め離形剤(品名:パラット、山宗化学(株)製)を塗布してある金属型枠(横底面の長さ:5cm、縦底面の長さ:10cm、高さ50cm)に、混練直後のコンクリートを、それぞれ一層詰め、テーブルバイブレーターにて振動加速度10Gで60秒間締め固めてコンクリートを充填し、20℃の室内にて気中(20℃)養生を行い硬化させた。コンクリート調製から24時間後に硬化した供試体を型枠から脱型し供試体を得た。コンクリート供試体の表面の直径3mm以上の気泡痕(表面気泡痕)の個数を目視にて数え、下記評価基準で判断した。結果を表5に示した。尚、直径3mm以上の気泡痕が少ない程、表面美観性が良好であることを意味する。
ランクA:直径3mm以上の穴が供試体中に一つもない又は9個以下存在した。
ランクB:直径3mm以上の穴が供試体中に10個以上14個以下存在した。
ランクC:直径3mm以上の穴が供試体中に15個以上19個以下存在した。
ランクD:直径3mm以上の穴が供試体中に20個以上29個以下存在した。
ランクE:直径3mm以上の穴が供試体中に30個以上存在した。
表5で、無加振時のスランプと加振後のスランプフローについて、実施例と比較例の差は当業者には有意差と認識される。

Claims (9)

  1. 下記(A)成分、(B)成分、水硬性粉体、及び水を含有する水硬性組成物であって、モルタルフロー値が130mm以下である、水硬性組成物。
    (A)成分:重量平均分子量200,000以上1,000,000以下のポリアクリル酸又はその塩
    (B)成分:下記一般式(1b)で示される単量体(1b)と下記一般式(2b)で示される単量体(2b)とを構成単量体として含む共重合体

    〔式中、
    1b、R2b:同一でも異なっていても良く、水素原子又はメチル基
    3b:水素原子又は-COO(AO)
    :水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基
    AO:エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる基
    n:AOの平均付加モル数であり、1以上100以下の数
    q:0以上2以下の数
    p:0又は1の数
    を示す。〕

    〔式中、
    4b、R5b、R6b:同一でも異なっていても良く、水素原子、メチル基又は(CHCOOM2bであり、(CHCOOM2bは、COOM1b又は他の(CHCOOM2bと無水物を形成していてもよく、その場合、それらの基のM1b、M2bは存在しない。
    1b、M2b:同一でも異なっていても良く、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基又はアルケニル基
    r:0以上2以下の数
    を示す。〕
  2. 水硬性粉体の含有量が、前記水硬性組成物1mあたり、400kg以上500kg以下である、請求項1に記載の水硬性組成物。
  3. 前記水硬性組成物中の水と水硬性粉体の質量百分率(水/水硬性粉体比)が、30質量%以上40質量%以下である、請求項1又は2に記載の水硬性組成物。
  4. 前記水硬性組成物のスランプ値が3cm以上12cm以下である、請求項1~3の何れか1項に記載の水硬性組成物。
  5. (A)成分の含有量と(B)成分の含有量との質量比(B)/(A)が0.01以上50以下である、請求項1~4の何れか1項に記載の水硬性組成物。
  6. 振動成形用である、請求項1~5の何れか1項に記載の水硬性組成物。
  7. プレキャストコンクリートである、請求項1~6の何れか1項に記載の水硬性組成物。
  8. 下記(A)成分、(B)成分、水硬性粉体、及び水を含有する水硬性組成物を製造し、該水硬性組成物を型枠に充填して振動成形する、プレキャスト成形方法。
    (A)成分:重量平均分子量200,000以上1,000,000以下のポリアクリル酸又はその塩
    (B)成分:下記一般式(1b)で示される単量体(1b)と下記一般式(2b)で示される単量体(2b)とを構成単量体として含む共重合体

    〔式中、
    1b、R2b:同一でも異なっていても良く、水素原子又はメチル基
    3b:水素原子又は-COO(AO)
    :水素原子又は炭素数1以上4以下のアルキル基
    AO:エチレンオキシ基及びプロピレンオキシ基から選ばれる基
    n:AOの平均付加モル数であり、1以上100以下の数
    q:0以上2以下の数
    p:0又は1の数
    を示す。〕

    〔式中、
    4b、R5b、R6b:同一でも異なっていても良く、水素原子、メチル基又は(CHCOOM2bであり、(CHCOOM2bは、COOM1b又は他の(CHCOOM2bと無水物を形成していてもよく、その場合、それらの基のM1b、M2bは存在しない。
    1b、M2b:同一でも異なっていても良く、水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属(1/2原子)、アンモニウム基、アルキルアンモニウム基、置換アルキルアンモニウム基、アルキル基、ヒドロキシアルキル基又はアルケニル基
    r:0以上2以下の数
    を示す。〕
  9. 前記水硬性組成物のスランプ値が3cm以上12cm以下である、請求項8に記載のプレキャスト成形方法。

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