JP7487322B2 - レーダー装置及びレーダーシステム - Google Patents

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Description

本発明は、所定の検出範囲内に存在する物体を検出するレーダー装置に関する。
マイクロ波やミリ波帯などを用いたレーダー装置として、図1のような構造のFMCW(Frequency Modulated Continuous-Wave)レーダー装置がある。
図1のレーダー装置100は、電力分配器102、送信電力増幅器103、送信アンテナ104、受信アンテナ105、受信電力増幅器106、混合器107を含む送受信機120を備えると共に、送受信機120に供給する送信レーダー信号(FMCW信号)を発生するFMCW送信源(レーダー送信源)101と、送受信機120からの受信レーダー信号を処理する信号処理部108を備える。
FMCW送信源101は、信号処理部108による制御の下で、周波数変調された送信レーダー信号を送受信機120へ供給する。送受信機120は、FMCW送信源101から供給された送信レーダー信号を送信電力増幅器103で増幅し、送信アンテナ104からレーダー波を発射する。送信アンテナ104から発射されるレーダー波は指向性を有しており、以下では「アンテナビーム」と称する。レーダー装置100の検出範囲内に物体T(反射物)が存在する場合には、アンテナビームが物体Tで反射される。
送受信機120は、物体Tからの反射波を受信アンテナ105で受信すると、その受信レーダー信号を受信電力増幅器106で増幅した後、電力分配器102にて分配された送信レーダー信号成分と混合器107でミキシングしてIF信号に変換する。信号処理部108は、送受信機120から出力される受信レーダー信号をA/D(Analog to Digital)変換した後、物体検出処理を含む各種の信号処理を施す。その結果として、物体Tによる反射受信電力(反射波電力)、物体Tまでの距離、また、物体Tが移動している場合の速度(レーダー装置100に対する相対速度)等のレーダー検出結果が得られる。
このようなレーダー装置に関し、これまでに種々の発明が提案されている。例えば、特許文献1には、レーダー装置の検出範囲内で移動体が検出された場合に、移動体による反射受信電力が所定閾値を超えた時点から、移動体の移動速度に基づいて算出された時間が経過するまで、レーダー装置の動作を停止する発明が開示されている。
国際公開2018/235397号
レーダー装置の使用用途として、道路や滑走路などの路面上に存在する物体を検出する用途がある。道路や滑走路上には通常、落下物や放置物などの反射物は存在しない。そのため、レーダー装置は、反射物が存在しない検出範囲に対してアンテナビームを発射し続け、何らかの反射物が検出範囲内に現れた場合にのみ受信波(反射波)が得られ、その物体が検出される。
図2には、図1のレーダー装置100を備えたレーダーシステムの概要を示してある。図2のレーダーシステムは、所定の検出範囲に向けてアンテナビームを発射するレーダー装置100と、制御室や監視室などに設置されたレーダー監視装置150及び表示装置160を備えている。レーダー装置100は、検出範囲に向けて発射したアンテナビームの反射波を受信し、物体検出処理を行った結果のデータをレーダー監視装置150に出力する。レーダー監視装置150は、レーダー装置100から出力されたデータに基づいて、検出範囲内に存在する物体(落下物や放置物)の検出情報を表示装置160に表示させる。なお、図示を省略してあるが、レーダー監視装置150には複数のレーダー装置100が接続され得る。
レーダー装置100の検出範囲は、送受信アンテナ(送信アンテナ104及び受信アンテナ105)のアンテナビーム範囲によって定められる。ここで、図2に示すように、検出範囲となる路面1と路面2が併設されている場合を考える。この場合、図3に示すように、アンテナビーム範囲を路面1に対して設定すると、路面1上に存在する物体は検出できるが、路面1に併設された路面2上に存在する物体は検出できない。若しくは、アンテナビーム範囲が路面2に対して最適な角度に設定されていないので、路面2上に存在する物体の検出を最適な条件で行えない。このため、路面2上に存在する物体を適切に検出できるようにするには、別のレーダー装置を追加で設置する必要があった。
本発明は、上記のような従来の事情に鑑みて為されたものであり、レーダー装置の台数を増やすことなく検出範囲を拡大することが可能な技術を提案することを目的とする。
本発明では、上記の目的を達成するために、レーダー装置を以下のように構成した。
すなわち、本発明に係るレーダー装置は、所定の検出範囲内に存在する物体を検出するレーダー装置であって、所定の軸周りを回転しながらレーダー波を発射及び反射波を受信する第1の送受信アンテナと、第1の送受信アンテナと同じ軸周りを回転しながらレーダー波を発射及び反射波を受信する第2の送受信アンテナとを備え、第1の送受信アンテナと第2の送受信アンテナは、回転軸に直交する回転平面におけるアンテナ方向が互いに異なり、且つ、回転平面に対するアンテナ傾きが互いに異なることを特徴とする。
ここで、第1の送受信アンテナと第2の送受信アンテナは、レーダー波の発射及び反射波の受信を行う期間が互いに異ならせてあってもよい。
また、レーダー装置は、第1の送受信アンテナ又は第2の送受信アンテナに供給する送信レーダー信号を発生するレーダー送信源と、第1の送受信アンテナ又は第2の送受信アンテナで得られた受信レーダー信号に基づく物体検出処理を行う信号処理部とを備えてもよい。
また、レーダー装置は、第1の送受信アンテナ又は第2の送受信アンテナに供給する送信レーダー信号を発生するレーダー送信源と、第1の送受信アンテナ又は第2の送受信アンテナで得られた受信レーダー信号に基づく物体検出処理を行う信号処理部とを備えたレーダー監視装置に接続されてもよい。
また、レーダー装置は、第1の送受信アンテナ、第1の送受信アンテナに供給する送信レーダー信号を増幅する第1の送信電力増幅器、及び、第1の送受信アンテナで得られた受信レーダー信号を増幅する第1の受信電力増幅器を有する第1の送受信機と、第2の送受信アンテナ、第2の送受信アンテナに供給する送信レーダー信号を増幅する第2の送信電力増幅器、及び、第2の送受信アンテナで得られた受信レーダー信号を増幅する第2の受信電力増幅器を有する第2の送受信機と、レーダー送信源により発生された送信レーダー信号を、第1の送信電力増幅器又は第2の送信電力増幅器のいずれかに対して選択的に出力する第1のスイッチと、第1の送信電力増幅器で増幅された受信レーダー信号又は第2の送信電力増幅器で増幅された受信レーダー信号のいずれかを、信号処理部に対して選択的に出力する第2のスイッチとを備えてもよい。
また、レーダー装置は、第1の送受信アンテナ又は第2の送受信アンテナに供給する送信レーダー信号を増幅する送信電力増幅器と、第1の送受信アンテナで得られた受信レーダー信号又は第2の送受信アンテナで得られた受信レーダー信号を増幅する受信電力増幅器と、送信電力増幅器により増幅された送信レーダー信号を、第1の送受信アンテナ又は第2の送受信アンテナのいずれかに対して選択的に出力する第1のスイッチと、第1の送受信アンテナで得られた受信レーダー信号又は第2の送受信アンテナで得られた受信レーダー信号のいずれかを、受信電力増幅器に対して選択的に出力する第2のスイッチとを備えてもよい。
本発明によれば、レーダー装置の台数を増やすことなく検出範囲を拡大することが可能となる。
従来技術に係るレーダー装置の構成例を示す図である。 図1のレーダー装置を備えたレーダーシステムの概要を示す図である。 図1のレーダー装置のアンテナビーム範囲について説明する図である。 図1のレーダー装置のアンテナビーム範囲の時間的な変化を示す図である。 図1のレーダー装置の全体的なアンテナビーム範囲について説明する図である。 図1のレーダー装置におけるレーダー動作の実施タイミングについて説明する図である。 本発明の第1実施形態に係るレーダー装置の構成例を示す図である。 図7のレーダー装置における第1の送受信機のアンテナビーム範囲について説明する図である。 図7のレーダー装置における第2の送受信機のアンテナビーム範囲について説明する図である。 図7のレーダー装置における第1の送受信機の時刻T=aにおけるアンテナビーム範囲を示す図である。 図7のレーダー装置における第1の送受信機の時刻T=bにおけるアンテナビーム範囲を示す図である。 図7のレーダー装置における第1の送受信機の時刻T=cにおけるアンテナビーム範囲を示す図である。 図7のレーダー装置における第2の送受信機の時刻T=cにおけるアンテナビーム範囲を示す図である。 図7のレーダー装置における第2の送受信機の時刻T=dにおけるアンテナビーム範囲を示す図である。 図7のレーダー装置における第2の送受信機の時刻T=eにおけるアンテナビーム範囲を示す図である。 図7のレーダー装置における第1の送受信機の全体的なアンテナビーム範囲について説明する図である。 図7のレーダー装置における第2の送受信機の全体的なアンテナビーム範囲について説明する図である。 図7のレーダー装置における第1の送受信機におけるレーダー動作の実施タイミングについて説明する図である。 図7のレーダー装置における第2の送受信機におけるレーダー動作の実施タイミングについて説明する図である。 本発明の第2実施形態に係るレーダー装置の構成例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るレーダー装置における第1の送受信機のアンテナビーム範囲について説明する図である。 本発明の第3実施形態に係るレーダー装置における第2の送受信機のアンテナビーム範囲について説明する図である。 本発明の第3実施形態に係るレーダー装置における第3の送受信機のアンテナビーム範囲について説明する図である。 本発明の第4実施形態に係るレーダー装置における第1の送受信機の全体的なアンテナビーム範囲について説明する図である。 本発明の第4実施形態に係るレーダー装置における第2の送受信機の全体的なアンテナビーム範囲について説明する図である。 本発明の第4実施形態に係るレーダー装置におけるレーダー動作の実施タイミングについて説明する図である。 本発明の第5実施形態に係るレーダー装置における第1の送受信機の全体的なアンテナビーム範囲について説明する図である。 本発明の第5実施形態に係るレーダー装置における第2の送受信機の全体的なアンテナビーム範囲について説明する図である。 本発明の第5実施形態に係るレーダー装置における第2の送受信機の全体的なアンテナビーム範囲について説明する図である。 本発明の第5実施形態に係るレーダー装置におけるレーダー動作の実施タイミングについて説明する図である。
本発明の実施形態の説明に先立ち、従来技術に係るレーダー装置について更に説明する。図2、図3の例では、レーダー装置100の前方に位置する路面を検出範囲としている。ここで、レーダー装置100の送受信機120は、水平面に対して360°(度)の連続回転をしながら、送信アンテナ104からアンテナビームを発射し、反射波を受信アンテナ105で受信する。以下では、送受信アンテナの回転軸に直交する平面を、アンテナ回転平面と称する。
図4には、レーダー装置100のアンテナビーム範囲の時間的な変化を示してある。r1は時刻T=aでのアンテナビーム範囲を示し、r2は時刻T=bでのアンテナビーム範囲を示し、r3は時刻T=cでのアンテナビーム範囲を示し、r4は時刻T=dでのアンテナビーム範囲を示している。このように、レーダー装置100のアンテナビーム範囲は、レーダー装置100を中心に反時計回りに回転移動する。したがって、レーダー装置100による全体的なアンテナビーム範囲は、図5のような輪環型の形状となる。
ここで、路面1を検出範囲に設定した場合、送受信機120のアンテナ方向が路面側となるT=aからT=cまでの期間に、物体検出処理を実行すればよい。一方、T=cからT=e(アンテナビーム範囲がr1に戻る時刻)までの期間は、送受信機120のアンテナ方向が路面とは反対側になって検出範囲から外れる。このため、T=cからT=eまでの期間は物体検出処理を行う必要が無く、物体検出処理を行ってもその結果は無視される。つまり、レーダー装置100は、送受信機120の360°の連続回転のうち、およそ180°の範囲でレーダー動作を行うが、残り180°の範囲ではレーダー動作を行わない。
図6に示すように、送受信機120が1回転するT=aからT=eまでの期間において、レーダー装置100が路面1の監視のためにレーダー動作を行うのは、T=aからT=cまでの期間に限られる。残りのT=cからT=eまでの期間は、路面方向に対するアンテナビームの送信及び反射波の受信ができず、必要な情報が得られないからレーダー動作を行わないに過ぎない。しかしながら、T=cからT=eまでの期間であっても、路面方向に対するアンテナビームの送信及び反射波の受信ができれば、路面1の監視のためにレーダー動作を行うことが可能である。
そこで、本発明では、1台のレーダー装置が2つ以上の送受信アンテナを備えることで、従来技術ではレーダー動作を実施していなかった回転角度でも物体検出処理を行えるようにしている。
以下、本発明の一実施形態に係るレーダー装置について具体的に説明する。
(第1実施形態)
図7には、本発明の第1実施形態に係るレーダー装置の構成例を示してある。ここでは、図1のレーダー装置100との相違点について主に説明し、重複する説明は省略することとする。第1実施形態に係るレーダー装置200は、第1の送受信機120-1と、第2の送受信機120-2を備える。第1の送受信機120-1は、電力分配器102-1、送信電力増幅器103-1、送信アンテナ104-1、受信アンテナ105-1、受信電力増幅器106-1、混合器107-1を有する。第2の送受信機120-2は、電力分配器102-2、送信電力増幅器103-2、送信アンテナ104-2、受信アンテナ105-2、受信電力増幅器106-2、混合器107-2を有する。第1の送受信機120-1及び第2の送受信機120-2は、切り替えスイッチ201を介してFMCW送信源101と接続されると共に、切り替えスイッチ202を介して信号処理部108と接続される。
第1の送受信機120-1のアンテナ(104-1,105-1)は、図8Aに示すように、併設された路面1及び路面2のうち、レーダー装置200に近い側にある路面1にアンテナビームの焦点が合うように設定される。第2の送受信機120-2のアンテナ(104-2,105-2)は、図8Bに示すように、レーダー装置200に離れた側にある路面2にアンテナビームの焦点が合うように設定される。ここで、アンテナ回転平面(本例では水平面)に対する第1の送受信機120-1のアンテナ傾きをθ1とし、アンテナ回転平面に対する第2の送受信機120-2のアンテナ傾きをθ2とすると、θ1>θ2となる。つまり、第1の送受信機120-1のアンテナと第2の送受信機120-2のアンテナは、アンテナ回転平面に対するアンテナ傾きが互いに異なるように設けられている。
図9A~図9Cには、第1の送受信機120-1によるアンテナビーム範囲の時間的な変化を示してある。また、図10A~図10Cには、第2の送受信機120-2によるアンテナビーム範囲の時間的な変化を示してある。ここでは、第1の送受信機120-1のアンテナと第2の送受信機120-2のアンテナが、アンテナ回転平面におけるアンテナ方向が互いに逆向きになるように設けられている。つまり、第1の送受信機120-1と第2の送受信機120-2は、互いに背中合わせに設けられている。
図9Aは、第1の送受信機120-1がレーダー動作を開始する時刻T=aでのアンテナビーム範囲r1を示している。図9Bは、第1の送受信機120-1が反時計回りに90°回転して路面1に正対した時刻T=bでのアンテナビーム範囲r2を示している。第1の送受信機120-1は、時刻T=bで路面1に対してアンテナビームが最適になるように調整されている。図9Cは、第1の送受信機120-1が更に回転し、時刻T=aでの向きに対して180°回転した時刻T=cでのアンテナビーム範囲r3を示している。このタイミングで第1の送受信機120-1がレーダー動作を停止し、第2の送受信機120-2がレーダー動作を開始する。
図10Aは、第2の送受信機120-2がレーダー動作を開始する時刻T=cでのアンテナビーム範囲s1を示している。図10Bは、第2の送受信機120-2が反時計回りに90°回転して路面2に正対した時刻T=dでのアンテナビーム範囲s2を示している。第2の送受信機120-2は、時刻T=dで路面2に対してアンテナビームが最適になるように調整されている。図10Cは、第2の送受信機120-2が更に回転し、時刻T=cでの向きに対して180°回転した時刻T=eでのアンテナビーム範囲s3を示している。このタイミングで第2の送受信機120-2がレーダー動作を停止し、第1の送受信機120-1がレーダー動作を開始する。
以降も同様に、第1の送受信機120-1及び第2の送受信機120-2は、180°回転する毎にレーダー動作の開始/停止を繰り返す。つまり、レーダー動作を行う送受信機120を180°回転する毎に切り替えることで、路面1と路面2を交互に監視することが可能となる。なお、第1の送受信機120-1の送信電力及びアンテナ条件を路面1に対して最適になるように設定し、第2の送受信機120-2の送信電力及びアンテナ条件を路面2に対して最適になるように設定することで、路面1と路面2の両方を最適条件で監視することが可能となる。
図11Aには、第1の送受信機120-1の全体的なアンテナビーム範囲を示してあり、図11Bには、第2の送受信機120-2の全体的なアンテナビーム範囲を示してある。また、図12Aには、第1の送受信機120-1におけるレーダー動作の実施タイミングを示してあり、図12Bには、第2の送受信機120-2におけるレーダー動作の実施タイミングを示してある。
図11A及び図12Aに示すように、T=aからT=cまでの期間は、第1の送受信機120-1が路面1を監視する。また、図11B及び図12Bに示すように、T=cからT=eまでの期間は、第2の送受信機120-2が路面2を監視する。このように、従来技術では、送受信機が360°回転するうちの180°の範囲でしか有意な検出結果を得ることはできなかった(図5及び図6参照)が、本発明によれば、送受信機が360°回転する全ての期間において有意な検出結果を得ることができる。
ここで、図7に戻り、第1の送受信機120-1と第2の送受信機120-2の切り替え方について説明する。図7のレーダー装置200は、使用する送受信機を切り替えスイッチ201,202により切り替える。具体的には、FMCW送信源101からの送信レーダー信号の出力先を、切り替えスイッチ201により、第1の送受信機120-1又は第2の送受信機120-2のいずれかに選択的に切り替える。また、信号処理部108で処理する受信レーダー信号の入力元を、切り替えスイッチ202により、第1の送受信機120-1又は第2の送受信機120-2のいずれかに選択的に切り替える。このような構成により、FMCW送信源101と信号処理部108を2つの送受信機120-1,120-2で共有できるので、レーダー装置の台数を増やすことなく検出範囲を拡大することが可能となる。
以上のように、第1実施形態にて例示したレーダー装置は、所定の軸周りを回転しながらレーダー波を発射及び反射波を受信する第1の送受信アンテナ(104-1,105-1)と、第1の送受信アンテナと同じ軸周りを回転しながらレーダー波を発射及び反射波を受信する第2の送受信アンテナ(104-2,105-2)とを備え、第1の送受信アンテナと第2の送受信アンテナは、回転軸に直交するアンテナ回転平面におけるアンテナ方向が互いに異なり、且つ、アンテナ回転平面に対するアンテナ傾きが互いに異なるように設けられている。
したがって、本例のレーダー装置によれば、従来技術では検出範囲から外れていた回転角度でも物体検出処理を行えるので、レーダー装置の台数を増やすことなく検出範囲を拡大することが可能である。また、第1の送受信アンテナと第2の送受信アンテナでアンテナ角度や送信電力などの設定を異ならせることで、各々の検出範囲に対して最適な条件で物体検出処理を行うことができる。
また、本例のレーダー装置では、第1の送受信アンテナがレーダー波の発射及び反射波の受信を行う期間と、第2の送受信アンテナがレーダー波の発射及び反射波の受信を行う期間とが互いに異なるようにしてある。したがって、第1の送受信アンテナと第2の送受信アンテナは、レーダー波の発射及び反射波の受信を行えない期間を互いに補い合うように動作することができる。
(第2実施形態)
本発明に係るレーダー装置は、図7に示した構成とは別の構成により実現することも可能である。図13には、本発明の第2実施形態に係るレーダー装置300の構成例を示してある。第2実施形態に係るレーダー装置300は、第1のアンテナユニット320-1と、第2のアンテナユニット320-2を備える。第1のアンテナユニット320-1は、送信アンテナ104-1、受信アンテナ105-1を有する。第2のアンテナユニット320-2は、送信アンテナ104-2、受信アンテナ105-2を有する。第1のアンテナユニット320-1及び第2のアンテナユニット320-2は、切り替えスイッチ301を介して送信電力増幅器103と接続されると共に、切り替えスイッチ302を介して受信電力増幅器106と接続される。
図13のレーダー装置300は、使用するアンテナユニットを切り替えスイッチ301,302により切り替える。具体的には、受信電力増幅器106により増幅された送信レーダー信号の出力先を、切り替えスイッチ301により、第1のアンテナユニット320-1又は第2のアンテナユニット320-2のいずれかに選択的に切り替える。また、受信電力増幅器106で増幅する受信レーダー信号の入力元を、切り替えスイッチ302により、第1のアンテナユニット320-1又は第2のアンテナユニット320-2のいずれかに選択的に切り替える。このような構成により、レーダー装置の台数を増やすことなく検出範囲を拡大できるとともに、図7のレーダー装置200よりも部品点数を削減することが可能となる。
(第3実施形態)
これまでの説明では、2つの送受信機120(又はアンテナユニット320)を設ける構成について説明したが、3つ以上の送受信機120(又はアンテナユニット320)を設けるようにしてもよい。
図14A~14Cには、第3実施形態に係るレーダー装置400のアンテナビーム範囲を示してある。ここで、第3実施形態に係るレーダー装置400は、3つの送受信機120-1,120-2,120-3を備えている。また、検出範囲となる路面1、路面2、路面3が併設されているとする。
第1の送受信機120-1のアンテナは、図14Aに示すように、併設された路面1、路面2、路面3のうち、レーダー装置400に最も近い路面1にアンテナビームの焦点が合うように設定される。第2の送受信機120-2のアンテナは、図14Bに示すように、真ん中にある路面2にアンテナビームの焦点が合うように設定される。第3の送受信機120-3のアンテナは、図14Cに示すように、レーダー装置400から最も離れた路面3にアンテナビームの焦点が合うように設定される。ここで、アンテナ回転平面(本例では水平面)に対する送受信機120-1,120-2,120-3のそれぞれのアンテナ傾きをθ1,θ2,θ3とすると、θ1>θ2>θ3となる。つまり、第1の送受信機120-2、第2の送受信機120-2及び第3の送受信機120-3の各アンテナは、アンテナ回転平面に対するアンテナ傾きが互いに異なるように設けられている。
なお、図示は省略するが、3つの送受信機120-1,120-2,120-3は、アンテナ回転平面におけるアンテナ方向が120°ずつ異なるように設けられている。また、3つの送受信機120-1,120-2,120-3は、120°回転する毎にレーダー動作を行う送受信機120を切り替えることで、路面1、路面2、路面3を順番に監視する。このように、レーダー装置400の前方に3つの路面が併設されている場合には、各路面に適した送信電力およびアンテナ条件等を有する3つの送受信機120-1,120-2,120-3を使用することで、各路面を最適条件で監視することが可能となる。
(第4実施形態)
これまでの説明は、複数の送受信機を備えた1つのレーダー装置を、複数の路面(検出範囲)を監視する用途で使用しているが、レーダー検出結果の表示更新時間を短縮する用途で使用することも可能である。
図15A及び図15Bには、本発明の第4実施形態に係るレーダー装置500の全体的なアンテナビーム範囲を示してある。図8A及び図8B(第1実施形態)では、2つの送受信機120-1,120-2がそれぞれ別の路面を監視していたが、第4実施形態に係るレーダー装置500は、2つの送受信機120-1,120-2を用いて同じ路面を監視する。すなわち、第1の送受信機120-1のアンテナと第2の送受信機120-2のアンテナは、アンテナ回転平面に対するアンテナ傾きを互い一致させてある。
そして、図15Aに示すように、T=aからT=cまでの期間は第1の送受信機120-1が路面1を監視する。また、図15Bに示すように、T=cからT=eまでの期間は第2の送受信機120-2が路面1を監視する。以降は、第1の送受信機120-1と第2の送受信機120-2が交互に同じ路面1を監視する。図16には、第4実施形態における第1の送受信機120-1と第2の送受信機120-2のレーダー動作の実施タイミングを示してある。
従来技術の図6のように、1つの送受信機を360°回転させながら路面を監視する場合、T=cからT=eまでの期間はレーダー動作を実施できないので、この期間は路面1を監視できなかった。これに対し、第4実施形態では、T=cからT=eまでの期間は第2の送受信機120-2がレーダー動作を実施するので、この期間でも路面1を監視することができる。その結果、第1の送受信機120-1によるレーダー検出結果だけでなく、第2の送受信機120-2によるレーダー検出結果も表示装置160に表示できるようになるので、レーダー検出結果の表示更新時間を送受信機が1つの場合に比べて1/2に短縮することができる。このため、第4実施形態に係るレーダー装置500は、よりリアルタイム性が要求されるような用途において有用である。
(第5実施形態)
図17A~図17Cには、本発明の第5実施形態に係るレーダー装置600の全体的なアンテナビーム範囲を示してある。第5実施形態に係るレーダー装置600は、3つの送受信機120-1,120-2,120-3を用いて同じ路面を監視する。これにより、レーダー検出結果の表示更新時間の更なる短縮を図る。
すなわち、図17Aに示すように、送受信機が1回転するまでの期間を三等分したうちの最初の期間(T=aからT=dまで)は第1の送受信機120-1が路面1を監視する。また、図17Bに示すように、次の期間(T=dからT=gまで)は第2の送受信機120-2が路面1を監視する。また、図17Cに示すように、その次の期間(T=gからT=jまで)は第3の送受信機120-3が路面1を監視する。
以降は、第1の送受信機120-1、第2の送受信機120-2、第3の送受信機120-3が順番に同じ路面1を監視する。図18には、第5実施形態における第1の送受信機120-1、第2の送受信機120-2、第3の送受信機120-3のレーダー動作の実施タイミングを示してある。このように、第5実施形態によれば、レーダー検出結果の表示更新時間を送受信機が1つの場合に比べて1/3に短縮することができる。
なお、上記の考え方は、送受信機が4つ以上の場合にも同様に適用することができる。ただし、送受信機を増やすことで、1つの送受信機がレーダー動作を実施する回転角度は狭くなる。送受信機が2つの場合は180°毎に送受信機を切り替えるので検出回転角度は180°であるのに対し、送受信機が3つの場合は120°毎に送受信機を切り替えるので検出回転角度は120°に減少する。
つまり、検出回転角度と表示更新時間の関係は以下のように決定される。
[検出回転角度]=360°÷[送受信機の数]
[表示更新時間]=[送受信機の1回転に要する時間]÷[送受信機の数]
ただし、上記の式は、FMCW送信源101及び信号処理部108がレーダー装置内に1つしか存在しない場合に限定される。レーダー装置内に2つ以上のFMCW送信源101及び信号処理部108が存在する場合、複数の送受信機によるレーダー検出結果を同時に並列処理できるようになるので、表示更新時間を短縮する一方で、検出回転角度を減少させないことも可能となる。
ここで、上記の各実施形態では、レーダー装置がFMCW送信源101及び信号処理部108を内蔵していたが、FMCW送信源101及び信号処理部108は他の装置が備えてもよい。例えば、レーダー装置に接続されたレーダー監視装置(図2の150)が、FMCW送信源101及び信号処理部108を備えてもよい。この場合、レーダー装置の各スイッチの切り替えは、レーダー装置自身が制御してもよく、レーダー装置に接続されたレーダー監視装置が制御してもよい。
また、本発明は、所定の検出範囲内に存在する物体を検出する複数のレーダー装置を備えたレーダーシステムとして実現することも可能である。この場合、各レーダー装置は、所定の軸周りを回転しながらレーダー波を発射及び反射波を受信する第1の送受信アンテナと、第1の送受信アンテナと同じ軸周りを回転しながらレーダー波を発射及び反射波を受信する第2の送受信アンテナと、第1の送受信アンテナ又は第2の送受信アンテナに供給する送信レーダー信号を発生するレーダー送信源と、第1の送受信アンテナ又は第2の送受信アンテナで得られた受信レーダー信号に基づく物体検出処理を行う信号処理部とを備える。また、各レーダー装置の第1の送受信アンテナと第2の送受信アンテナは、回転軸に直交する回転平面におけるアンテナ方向が互いに異なり、且つ、回転平面に対するアンテナ傾きが互いに異なる。
このようなレーダーシステムによれば、1台のレーダー装置による検出範囲が従来方式よりも拡大されるので、レーダー装置の台数を抑えながら広範囲の監視を行うことが可能である。
また、本発明は、所定の検出範囲内に存在する物体を検出する複数のレーダー装置と、各レーダー装置と接続されたレーダー監視装置とを備えたレーダーシステムとして実現することも可能である。この場合、各レーダー装置は、所定の軸周りを回転しながらレーダー波を発射及び反射波を受信する第1の送受信アンテナと、第1の送受信アンテナと同じ軸周りを回転しながらレーダー波を発射及び反射波を受信する第2の送受信アンテナとを備える。また、レーダー監視装置は、各レーダー装置の第1の送受信アンテナ又は第2の送受信アンテナに供給する送信レーダー信号を発生するレーダー送信源と、各レーダー装置の第1の送受信アンテナ又は第2の送受信アンテナで得られた受信レーダー信号に基づく物体検出処理を行う信号処理部とを備える。また、各レーダー装置の第1の送受信アンテナと第2の送受信アンテナは、回転軸に直交する回転平面におけるアンテナ方向が互いに異なり、且つ、回転平面に対するアンテナ傾きが互いに異なる。
このようなレーダーシステムによれば、レーダー装置の台数を抑えながら広範囲の監視を行えるだけでなく、各レーダー装置の動作をレーダー監視装置が集中的に制御することが可能となる。
ここで、上記では、主に道路や滑走路などの路面をレーダー装置で監視する場合について説明したが、本発明に係るレーダー装置は、このような路面を監視する用途に限定されない。例えば、斜め下方向(路面側)を向けた第1のアンテナと、水平方向を向けた第2のアンテナと、斜め上方向(上空側)を向けた第3のアンテナを備えたレーダー装置を用いて、車や列車などの移動体の周辺を監視するようにしてもよい。また、複数のアンテナを用いて表示更新時間の短縮を図る場合には、車、船、航空機などの、リアルタイム性の高い移動体用のレーダーに適用することが考えられる。
以上、本発明について一実施形態に基づいて説明したが、本発明はここに記載された構成に限定されるものではなく、他の構成のシステムに広く適用することができることは言うまでもない。
また、本発明は、例えば、上記の処理に関する技術的手順を含む方法や、上記の処理をプロセッサにより実行させるためのプログラム、そのようなプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶する記憶媒体などとして提供することも可能である。
なお、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。更に、本発明の範囲は、全ての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画され得る。
本発明は、所定の検出範囲内に存在する物体を検出するレーダー装置に利用することができる。
100,200,300,400,500,600:レーダー装置、 101:FMCW送信源、 102,102-1,102-2:電力分配器、 103,103-1,103-2:送信電力増幅器、 104,104-1,104-2:送信アンテナ、 105,105-1,105-2:受信アンテナ、 106,106-1,106-2:受信電力増幅器、 107,107-1,107-2:混合器、 108:信号処理部、 120,120-1,120-2,120-3:送受信機、 150:レーダー監視装置、 160:表示装置、 201,202,301,302:切り替えスイッチ、 320-1,320-2:アンテナユニット

Claims (6)

  1. 道路や滑走路の平面的な路面上に存在する物体を該路面より高い位置に設けられ且つ該路面に略直交する軸周りを回転する送受信アンテナから斜め下向きに発射されるアンテナビームを用いて検出する設置型のレーダー装置であって、
    該レーダー装置から見た平面方向が同じである一方で該レーダー装置からの距離が異なる2以上のN個の路面に対応するN個の送受信機を備え、
    前記N個の送受信機のそれぞれが、互いに共通の回転軸で回転しながらアンテナビームを発射及び反射波を受信する前記送受信アンテナと、前記送受信アンテナに供給する送信レーダー信号を増幅する送信電力増幅器と、前記送受信アンテナで得られた受信レーダー信号を増幅する受信電力増幅器とを有し、
    前記N個の送受信機の各送受信アンテナをそれぞれ異なる期間において路面方向を向くように回転させ、前記N個の送受信機のうち前記送受信アンテナが路面方向を向いているものが選択されるように360°/Nの回転角度毎に送受信機の切り替えを行って、前記N個の路面のそれぞれの路面上に存在する物体の検出を行うように動作し、
    前記N個の送受信機の各送受信アンテナは、前記N個の路面のうちの対応する路面上にアンテナビームの焦点が合うように設定され、且つ、前記N個の路面のうちの対応する路面上で最適となるようにアンテナ回転平面に対して互いに異なるアンテナ傾きが設定され、
    前記N個の送受信機の各送信電力増幅器は、前記N個の路面のうちの対応する路面上で最適となるようにそれぞれの送信電力が設定されることを特徴とするレーダー装置。
  2. 請求項に記載のレーダー装置において、
    前記N個の送受信機の中から選択された送受信機の送受信アンテナに供給する送信レーダー信号を発生するレーダー送信源と、前記選択された送受信機の送受信アンテナで得られた受信レーダー信号に基づく物体検出処理を行う信号処理部とを備えたことを特徴とするレーダー装置。
  3. 請求項に記載のレーダー装置において、
    前記N個の送受信機の中から選択された送受信機の送受信アンテナに供給する送信レーダー信号を発生するレーダー送信源と、前記選択された送受信機の送受信アンテナで得られた受信レーダー信号に基づく物体検出処理を行う信号処理部とを備えたレーダー監視装置に接続されたことを特徴とするレーダー装置。
  4. 請求項又は請求項に記載のレーダー装置において、
    前記レーダー送信源により発生された送信レーダー信号が、前記選択された送受信機の送信電力増幅器に対して出力されるように、信号出力先を切り替える第1のスイッチと、
    前記選択された送受信機の受信電力増幅器で増幅された受信レーダー信号が、前記信号処理部に対して入力されるように、信号入力元を切り替える第2のスイッチとを備えたことを特徴とするレーダー装置。
  5. 道路や滑走路の平面的な路面上に存在する物体を該路面より高い位置に設けられ且つ該路面に略直交する軸周りを回転する送受信アンテナから斜め下向きに発射されるアンテナビームを用いて検出する設置型の複数のレーダー装置を備えたレーダーシステムであって、
    各レーダー装置は、
    該レーダー装置から見た平面方向が同じである一方で該レーダー装置からの距離が異なる2以上のN個の路面に対応するN個の送受信機を備え、
    前記N個の送受信機のそれぞれが、互いに共通の回転軸で回転しながらアンテナビームを発射及び反射波を受信する前記送受信アンテナと、前記送受信アンテナに供給する送信レーダー信号を増幅する送信電力増幅器と、前記送受信アンテナで得られた受信レーダー信号を増幅する受信電力増幅器とを有し、
    前記N個の送受信機の各送受信アンテナをそれぞれ異なる期間において路面方向を向くように回転させ、前記N個の送受信機のうち前記送受信アンテナが路面方向を向いているものが選択されるように360°/Nの回転角度毎に送受信機の切り替えを行って、前記N個の路面のそれぞれの路面上に存在する物体の検出を行うように動作し、
    前記N個の送受信機の各送受信アンテナは、前記N個の路面のうちの対応する路面上にアンテナビームの焦点が合うように設定され、且つ、前記N個の路面のうちの対応する路面上で最適となるようにアンテナ回転平面に対して互いに異なるアンテナ傾きが設定され、
    前記N個の送受信機の各送信電力増幅器は、前記N個の路面のうちの対応する路面上で最適となるようにそれぞれの送信電力が設定されており、
    各レーダー装置は更に、該レーダー装置が有する前記N個の送受信機の中から選択された送受信機の送受信アンテナに供給する送信レーダー信号を発生するレーダー送信源と、前記選択された送受信機の送受信アンテナで得られた受信レーダー信号に基づく物体検出処理を行う信号処理部とを備えていることを特徴とするレーダーシステム。
  6. 道路や滑走路の平面的な路面上に存在する物体を該路面より高い位置に設けられ且つ該路面に略直交する軸周りを回転する送受信アンテナから斜め下向きに発射されるアンテナビームを用いて検出する設置型の複数のレーダー装置と、各レーダー装置と接続されたレーダー監視装置とを備えたレーダーシステムであって、
    各レーダー装置は、
    該レーダー装置から見た平面方向が同じである一方で該レーダー装置からの距離が異なる2以上のN個の路面に対応するN個の送受信機を備え、
    前記N個の送受信機のそれぞれが、互いに共通の回転軸で回転しながらアンテナビームを発射及び反射波を受信する前記送受信アンテナと、前記送受信アンテナに供給する送信レーダー信号を増幅する送信電力増幅器と、前記送受信アンテナで得られた受信レーダー信号を増幅する受信電力増幅器とを有し、
    前記N個の送受信機の各送受信アンテナをそれぞれ異なる期間において路面方向を向くように回転させ、前記N個の送受信機のうち前記送受信アンテナが路面方向を向いているものが選択されるように360°/Nの回転角度毎に送受信機の切り替えを行って、前記N個の路面のそれぞれの路面上に存在する物体の検出を行うように動作し、
    前記N個の送受信機の各送受信アンテナは、前記N個の路面のうちの対応する路面上にアンテナビームの焦点が合うように設定され、且つ、前記N個の路面のうちの対応する路面上で最適となるようにアンテナ回転平面に対して互いに異なるアンテナ傾きが設定され、
    前記N個の送受信機の各送信電力増幅器は、前記N個の路面のうちの対応する路面上で最適となるようにそれぞれの送信電力が設定されており、
    前記レーダー監視装置は、各レーダー装置の前記N個の送受信機の中から選択された送受信機の送受信アンテナに供給する送信レーダー信号を発生するレーダー送信源と、各レーダー装置の前記選択された送受信機の送受信アンテナで得られた受信レーダー信号に基づく物体検出処理を行う信号処理部とを備えていることを特徴とするレーダーシステム。
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