JP7486572B2 - パーキングブレーキ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、パーキングブレーキ制御装置に関する。
従来、パーキングブレーキ制御装置として、車両の走行中に、電動モータの動力をケーブルを介して車輪ブレーキに伝達して車輪の制動を行うものが知られている(特許文献1参照)。具体的に、この技術では、車輪の制動を行う際に、単に電動モータを起動することで、一定の勾配でケーブルのストロークを増加している。
特開2013-95258号公報
しかしながら、従来技術では、ケーブルのストロークを一定の勾配で増加させているため、車輪が急にロックしやすいといった問題がある。このため、ロックしそうなときにケーブルのストロークを減少させると、制動力の減少量が大きくなりすぎる問題がある。
そこで、本発明は、車両の走行中に電動モータの動力を機械的に摩擦部材に伝達して車輪の制動を行う場合において、車輪が急にロックするのを抑えることを目的とする。
前記課題を解決する本発明は、電動モータの正回転により発生する動力を機械的に摩擦部材に伝達して前記摩擦部材を車輪と一体に回転する回転体に押し当てるパーキングブレーキ装置を制御するためのパーキングブレーキ制御装置である。
前記パーキングブレーキ制御装置は、車両走行中において前記パーキングブレーキ装置を作動させるための開始条件が満たされた場合に、前記電動モータを正回転させるアプライ制御を実行するアプライ制御手段と、前記アプライ制御中における車輪減速度に基づいて、前記電動モータの回転を停止させるストップ制御を実行するストップ制御手段と、スリップ量に基づいて、前記電動モータを逆回転させるリリース制御を実行するリリース制御手段と、を備える。
この構成によれば、アプライ制御中において車輪減速度に基づいてストップ制御を行うことで、車両走行中においてパーキングブレーキ装置の電動モータに基づく制動力を車輪減速度に応じて適宜制御できるので、車輪が急にロックするのを抑えることができる。
また、前記ストップ制御手段は、前記車輪減速度が所定の閾値を超えた場合に前記ストップ制御を実行してもよい。
これによれば、車輪が大きく減速するのを、ストップ制御により抑えることができる。
また、前記閾値は、固定値であってもよい。
また、前記パーキングブレーキ制御装置は、車体速度、または、前記パーキングブレーキ装置を作動させるための作動スイッチの信号を受信してからの経過時間に基づいて、前記閾値を設定する閾値設定手段を備えていてもよい。
また、前記パーキングブレーキ制御装置は、路面μを推定する路面μ推定手段と、路面μが所定値以下の場合に前記閾値を第1閾値に設定し、路面μが前記所定値よりも大きい場合に前記閾値を前記第1閾値よりも小さな第2閾値に設定する閾値設定手段と、を備えていてもよい。
これによれば、路面μに応じて適切なストップ制御を行うことができる。
本発明の一実施形態に係るパーキングブレーキ制御装置を備えた車両の構成図である。 液圧ユニットの構成を示す構成図である。 後側の車輪ブレーキの構造を示す図である。 制御部の構成を示すブロック図である。 機械式制動手段の動作を示すフローチャートである。 動的作動制御の一例を示すタイムチャートである。 変形例に係る制御部の構成を示すブロック図である。 変形例に係る機械式制動手段の動作を示すフローチャートである。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、車両2は、前後左右の各車輪3に設けられる車輪ブレーキFR,FL,RR,RLと、各車輪ブレーキFR,FL,RR,RLに液圧を伝達して各車輪3の制動を行う車両用ブレーキ液圧制御装置1と、を備えている。
前側の各車輪ブレーキFR,FLは、ブレーキロータBRと、ホイールシリンダ4とを備えている。後側の各車輪ブレーキRR,RLは、回転体の一例としてのブレーキロータBRと、ホイールシリンダ4と、パーキングブレーキ装置200とを備えている。ホイールシリンダ4およびパーキングブレーキ装置200は、車輪3と一体に回転するブレーキロータBRに対して摩擦部材の一例としての摩擦パッド260(図3参照)を押し当てることで、車輪3に制動力を付与している。
車両用ブレーキ液圧制御装置1は、液圧により車輪3の制動を行う液圧ユニット10と、制御部100とを主に備えている。液圧ユニット10には、油路や各種部品が設けられている。制御部100は、液圧ユニット10内の各種部品を適宜制御している。
液圧ユニット10には、液圧源としてのマスタシリンダ5と、各ホイールシリンダ4とが接続されている。そして、ブレーキペダル6の踏力(ドライバの制動操作)に応じてマスタシリンダ5で発生したブレーキ液圧が、制御部100および液圧ユニット10で制御された上でホイールシリンダ4に供給される。
制御部100には、各車輪3の車輪速度を検出する車輪速センサ91と、作動スイッチの一例としてのパーキングスイッチ92と、アクセルペダル7の動きを検出するアクセルセンサ93とが接続されている。パーキングスイッチ92は、パーキングブレーキ装置200を作動させるためのスイッチであり、運転席付近に設けられている。パーキングスイッチ92は、例えば、ドライバによって操作される図示せぬパーキングレバーをドライバが引いたときにONとなり、パーキングレバーからドライバが手を離したときにOFFとなるように構成することができる。
そして、この制御部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)および入出力回路を備えており、パーキングスイッチ92や各センサ91,93などからの入力と、ROMに記憶されたプログラムやデータに基づいて各種演算処理を行うことによって、制御を実行する。なお、制御部100の詳細は、後述することとする。
図2に示すように、液圧ユニット10は、マスタシリンダ5と、車輪ブレーキFR,FL,RR,RLとの間に配置されている。
液圧ユニット10は、ブレーキ液が流通する油路(液圧路)を有する基体であるポンプボディ11に油路と各種の電磁バルブが配置されることで構成されている。マスタシリンダ5の出力ポート5a,5bは、ポンプボディ11の入力ポート11aに接続され、ポンプボディ11の出力ポート11bは、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに接続されている。そして、通常時はポンプボディ11内の入力ポート11aから出力ポート11bまでが連通した油路となっていることで、ブレーキペダル6の踏力が各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRに伝達されるようになっている。なお、マスタシリンダ5の出力ポート5aに接続された液圧系統は、車輪ブレーキFL,RRに接続され、マスタシリンダ5の出力ポート5bに接続された液圧系統は、車輪ブレーキRL,FRに接続され、これらの各系統は、略同様の構成を有している。
各液圧系統には、入力ポート11aと出力ポート11bを繋ぐ液圧路上に、供給する電流に応じてその上下流の液圧の差を調整可能な常開型比例電磁弁である調圧弁12が設けられている。調圧弁12には、並列して、出力ポート11b側へのみの流れを許容するチェック弁12aが設けられている。
調圧弁12よりも車輪ブレーキFL,RR,RL,FR側の液圧路は途中で分岐して、それぞれが出力ポート11bに接続されている。そして、各出力ポート11bに対応する各液圧路上には、それぞれ常開型比例電磁弁である入口弁13が配設されている。各入口弁13には、並列して、調圧弁12側へのみの流れを許容するチェック弁13aが設けられている。
各出力ポート11bとこれに対応する入口弁13との間の液圧路からは、それぞれ、常閉型電磁弁からなる出口弁14を介して調圧弁12と入口弁13の間に繋がる還流液圧路19Bが設けられている。
この還流液圧路19B上には、出口弁14側から順に、過剰なブレーキ液を一時的に吸収するリザーバ16、チェック弁16a、ポンプ17およびオリフィス17aが配設されている。チェック弁16aは、調圧弁12と入口弁13の間へ向けての流れのみを許容するように配置されている。ポンプ17は、モータ21により駆動され、調圧弁12と入口弁13の間へ向けての圧力を発生するように設けられている。オリフィス17aは、ポンプ17から吐出されたブレーキ液の圧力の脈動および調圧弁12が作動することにより発生する脈動を減衰させている。
入力ポート11aと調圧弁12を繋ぐ導入液圧路19Aと、還流液圧路19Bにおけるチェック弁16aとポンプ17の間の部分とは、吸入液圧路19Cにより接続されている。そして、吸入液圧路19Cには、常閉型電磁弁である吸入弁15が配設されている。
以上のような構成の液圧ユニット10は、通常時には、各電磁弁に通電がなされず、入力ポート11aから導入されたブレーキ液圧は、調圧弁12、入口弁13を通って出力ポート11bに出力され、各車輪ブレーキFL,RR,RL,FRにそのまま付与される。そして、アンチロックブレーキ制御を行う場合など、車輪ブレーキFL,RR,RL,FR内の過剰なブレーキ液圧を減圧する場合には、対応する入口弁13を閉じ、出口弁14を開くことで還流液圧路19Bを通してブレーキ液をリザーバ16へと流し、ホイールシリンダ4内のブレーキ液を抜くことができる。また、ドライバのブレーキペダル6の操作が無い場合に車輪ブレーキFL,RR,RL,FRの加圧を行う場合には、吸入弁15を開き、モータ21を駆動することで、ポンプ17の加圧力により積極的に車輪ブレーキFL,RR,RL,FRへブレーキ液を供給することができる。さらに、車輪ブレーキFL,RR,RL,FRの加圧の程度を調整したい場合には、調圧弁12に流す電流を調整することで調整することができる。
図3に示すように、車輪ブレーキRR,RLは、ホイールシリンダ4と、パーキングブレーキ装置200と、一対の摩擦パッド260と、ブレーキロータBRとを備えている。各摩擦パッド260は、ブレーキロータBRを挟み込むように配置されている。
パーキングブレーキ装置200は、電動モータ210と、減速機220と、ナット250とを備えている。ホイールシリンダ4は、ハウジング230と、ブレーキピストン240とを備えている。
電動モータ210は、正逆回転可能なモータであり、図示せぬ出力軸が減速機220に接続されている。
減速機220は、電動モータ210の動力を減速するための機構であり、内部に複数のギヤを備えている。減速機220の出力軸221には、雄ネジ部222が形成されている。
ハウジング230は、ブレーキピストン240を減速機220の軸方向に移動可能に支持するシリンダ穴231を有している。シリンダ穴231は、摩擦パッド260側に向けて開口する有底円筒状に形成されている。
ブレーキピストン240は、有底円筒状に形成され、その開口がシリンダ穴231の底面に向けられた状態でシリンダ穴231内に配置されている。ブレーキピストン240には、一方の摩擦パッド260が取り付けられている。ブレーキピストン240とシリンダ穴231とによって形成された液圧室232内には、ハウジング230に形成された油路233等を介して、前述した液圧ユニット10からブレーキ液が供給されるようになっている。これにより、ブレーキピストン240は、液圧ユニット10から付与される液圧によって、摩擦パッド260に向って前進することで、摩擦パッド260をブレーキロータBRに押し当てることが可能となっている。つまり、車輪ブレーキRR,RLは、液圧ユニット10からの液圧によって、摩擦パッド260をブレーキロータBRに押し当てる機能を有している。
ナット250は、減速機220の出力軸221の雄ネジ部222に螺合する雌ネジ部251を有している。ナット250は、ブレーキピストン240内に配置され、ブレーキピストン240に対して相対回転不能で、かつ、軸方向に移動可能に係合している。これにより、ナット250は、電動モータ210を正回転させたときに、摩擦パッド260に向って前進して、ブレーキピストン240を介して摩擦パッド260をブレーキロータBRに押し当てることが可能となっている。また、電動モータ210を逆回転させたときには、ナット250が摩擦パッド260から離れる方向に後退することで、ブレーキロータBRへの摩擦パッド260の押圧力が解除されるようになっている。つまり、パーキングブレーキ装置200は、電動モータ210の正回転により発生する動力を液圧を介さずに機械的に摩擦パッド260に伝達して、摩擦パッド260をブレーキロータBRに押し当てる機能を有している。
次に、制御部100の詳細について説明する。
図4に示すように、制御部100は、車輪速度取得手段110と、車体速度算出手段120と、スリップ量算出手段130と、車輪減速度算出手段140と、液圧式制動手段150と、機械式制動手段160と、記憶手段170とを備えている。制御部100は、パーキングブレーキ装置200を制御するためのパーキングブレーキ制御装置として機能している。
車輪速度取得手段110は、各車輪速センサ91から各車輪3の車輪速度Vwを取得する機能を有している。車輪速度取得手段110は、各車輪3の車輪速度Vwを取得すると、取得した各車輪速度Vwを車体速度算出手段120、スリップ量算出手段130および車輪減速度算出手段140に出力する。
車体速度算出手段120は、車輪速度取得手段110から出力されてくる車輪速度Vwに基づき、公知の計算方法により車体速度Vcを算出(推定)する機能を有している。車体速度Vcの算出方法は、様々な方法を利用できるが、一例を挙げるとすると、例えば、原則として前輪の車輪速度Vwを車体速度Vcとし、前輪の車輪速度Vwの加速度または減速度の大きさが所定の上限値の大きさを超えた場合には、車体速度Vcの加速度または減速度が上限値になるように、車体速度Vcを換算する方法が挙げられる。なお、車両に前後方向の加速度を検出する加速度センサが設けられる場合には、車体速度Vcは、前後方向の加速度に基づいて算出してもよい。車体速度算出手段120は、車体速度Vcを算出すると、算出した車体速度Vcをスリップ量算出手段130および液圧式制動手段150に出力する。
スリップ量算出手段130は、車輪速度取得手段110から出力されてくる車輪速度Vwと、車体速度算出手段120から出力されてくる車体速度Vcとに基づき、各車輪3のスリップ量SLを算出する機能を有している。具体的に、スリップ量SLは、車体速度Vcと車輪速度Vwとの差として求めることができる。スリップ量算出手段130は、スリップ量SLを算出すると、算出したスリップ量SLを液圧式制動手段150および機械式制動手段160に出力する。
なお、本実施形態では、スリップ量SLとして、車体速度Vcから車輪速度Vwを減算した値を用いることとするが、本発明はこれに限定されず、(Vc-Vw)/Vcで表されるスリップ率をスリップ量SLとして用いてもよい。
車輪減速度算出手段140は、各車輪3の車輪速度Vwに基づいて、各車輪3の車輪減速度Dwを算出する機能を有している。ここで、車輪減速度Dwは、正の値である場合には減速していることを示し、負の値である場合には加速していることを示している。車輪減速度Dwは、例えば、車輪速度Vwの前回値から今回値を引くことで算出することができる。車輪減速度算出手段140は、各車輪3の車輪減速度Dwを算出すると、算出した各車輪減速度Dwを機械式制動手段160に出力する。
液圧式制動手段150は、車両走行中においてパーキングスイッチ92から出力されるON信号に基づいて、液圧ユニット10による各車輪3の制動を車輪3ごとに行う液圧式制動制御を実行する機能を有している。詳しくは、液圧式制動手段150は、車体速度Vcが所定値以上、かつ、パーキングスイッチ92がON状態である、といった条件が揃ったときに、液圧式制動制御を実行する。
液圧式制動制御は、ポンプ17によってブレーキ液圧を増圧させる緊急ブレーキ制御と、車輪3のロックを抑えるためのロック抑制制御とを含んでいる。液圧式制動手段150は、車両走行中においてパーキングスイッチ92から出力されるON信号を受けると、緊急ブレーキ制御を開始し、その後ロック抑制制御を実行する。
液圧式制動手段150は、緊急ブレーキ制御において、パーキングスイッチ92からのON信号に基づいて、液圧ユニット10のモータ21を作動させる。
液圧式制動手段150は、ロック抑制制御において、車輪速度Vwから推定される車輪加速度Awとスリップ量SLとに基づいて、各車輪3のブレーキ液圧を減圧状態、増圧状態および保持状態のいずれにするかを車輪3ごとに判定している。詳しくは、液圧式制動手段150は、スリップ量SLが所定の閾値SLth以上であり、かつ、車輪加速度Awが0以下である場合に車輪3がロックしそうになったと判定して、ブレーキ液圧を減圧状態にすることを決定する。また、液圧式制動手段150は、車輪加速度Awが0よりも大きい場合に、ブレーキ液圧を保持状態にすることを決定し、スリップ量SLが所定の閾値SLth未満となり、かつ、車輪加速度Awが0以下である場合に、ブレーキ液圧を増圧状態にすることを決定する。
液圧式制動手段150は、ブレーキ液圧を減圧状態にすることに決定した場合には、液圧ユニット10の入口弁13を閉じ、出口弁14を開くように、入口弁13および出口弁14への電流を制御する減圧制御を実行する。また、液圧式制動手段150は、ブレーキ液圧を保持状態にすることに決定した場合には、入口弁13および出口弁14を共に閉じるように、入口弁13および出口弁14への電流を制御する保持制御を実行する。
さらに、液圧式制動手段150は、ブレーキ液圧を増圧状態にすることに決定した場合には、入口弁13を開き、出口弁14を閉じるように、入口弁13および出口弁14への電流を制御する増圧制御を実行する。
液圧式制動手段150は、異常判定手段151と、切替手段152と、を備えている。異常判定手段151は、液圧ユニット10に異常が発生したか否かを判定する機能を有している。異常判定手段151は、液圧ユニット10に異常が発生したと判定すると、そのことを示す異常信号を切替手段152に出力する。
切替手段152は、車両走行中において異常判定手段151から異常信号を受信すると、液圧式制動制御から、パーキングブレーキ装置200の電動モータ210により後輪32の制動を行う機械式制動制御に切り替える機能を有している。具体的に、切替手段152は、液圧式制動制御中において異常判定手段151から異常信号を受信すると、液圧式制動制御を終了するとともに、機械式制動手段160にパーキングスイッチ92のON・OFFの状態を示す信号を出力する。なお、切替手段152は、液圧式制動制御を開始する前に、異常判定手段151から異常信号を受信すると、液圧式制動制御を開始することなく、機械式制動手段160にパーキングスイッチ92のON・OFFの状態を示す信号を出力する。
また、切替手段152は、車両2が停止した場合、詳しくは車体速度Vcが0に近い値(例えば0)になった場合に、液圧式制動制御から機械式制動制御に切り替える機能も有している。具体的に、切替手段152は、車体速度Vcが0に近い値になった場合に、液圧式制動制御を終了するとともに、機械式制動手段160にパーキングスイッチ92のON・OFFの状態を示す信号を出力する。
液圧式制動手段150は、切替手段152により制御を切り替える場合の他、車両走行中におけるドライバの操作による液圧式制動制御の解除要求を受けたときにも、液圧式制動制御を終了する機能を有している。詳しくは、液圧式制動手段150は、パーキングスイッチ92からON信号を受信しなくなったこと、または、アクセルセンサ93から信号を受信したことを解除要求として、液圧式制動制御を終了する。
つまり、本実施形態における液圧式制動制御の終了条件としては、車両走行中のドライバの操作による液圧式制動制御の解除要求を受けたこと、車両2が停止したこと、および、液圧ユニット10に異常が発生したことの3つの条件が設定されている。そして、液圧式制動手段150は、複数の終了条件のうち少なくとも1つの条件が満たされた場合に、液圧式制動制御を終了する。詳しくは、液圧式制動手段150は、複数の終了条件のうち少なくとも1つの条件が満たされると、減圧制御を実行して、液圧式制動制御を終了する。
機械式制動手段160は、切替手段152から信号を受けると、機械式制動制御を実行する機能を有している。機械式制動制御は、車両走行中に行う動的作動制御と、車両2が停止している際に行う静的作動制御とを含んでいる。機械式制動手段160は、車両2が走行中である場合には、動的作動制御を実行し、車両2が停止している場合には、静的作動制御を実行する。
機械式制動手段160は、車輪3の制動力を増加させるためのアプライ制御を実行可能なアプライ制御手段161と、車輪3の制動力を保持するためのストップ制御を実行可能なストップ制御手段162と、車輪3の制動力を減少させるためのリリース制御を実行可能なリリース制御手段163を備えている。
ここで、アプライ制御は、電動モータ210を正回転させることで、ナット250をブレーキロータBRに向けて一定速度で前進させる制御である。詳しくは、アプライ制御では、電動モータ210に一定の電流を供給することで、一対の摩擦パッド260のクランプ力を増加させる。
ストップ制御は、電動モータ210の回転を停止させることで、ナット250を停止させる制御である。リリース制御は、電動モータ210を逆回転させることで、ナット250をブレーキロータBRから離れるように一定速度で後退させる制御である。
機械式制動手段160は、静的作動制御を行う場合には、アプライ制御のみを実行する。また、機械式制動手段160は、動的作動制御を行う場合には、アプライ制御、ストップ制御およびリリース制御を適宜選択して実行する。
アプライ制御手段161は、所定の開始条件(機械式制動制御の開始条件)が満たされた場合に、アプライ制御を実行する機能を有している。
詳しくは、アプライ制御手段161は、車体速度Vcが0に近い値(例えば0)で、かつ、パーキングスイッチ92がON状態であるといった開始条件が満たされた場合に、静的作動制御におけるアプライ制御(つまり、所定時間、電動モータ210を正回転させる制御)を実行する。
アプライ制御手段161は、車体速度Vcが所定値以上、かつ、パーキングスイッチ92がON状態であるといった開始条件が満たされた場合に、動的作動制御におけるアプライ制御を実行する。つまり、アプライ制御手段161は、車両走行中において、パーキングブレーキ装置200を作動させるための開始条件が満たされた場合に、アプライ制御を実行する。
アプライ制御手段161は、後述するストップ制御またはリリース制御を開始する場合に、アプライ制御を終了する。詳しくは、アプライ制御手段161は、後述するリリース制御を実行していない期間において車輪減速度Dwが所定の閾値Dth未満である場合に、アプライ制御を実行している。
ストップ制御手段162は、車輪減速度算出手段140から出力されてくる車輪減速度Dwに基づいて、ストップ制御を実行する機能を有している。詳しくは、ストップ制御手段162は、少なくともアプライ制御中における車輪減速度Dwが所定の閾値Dth以上である場合に、電動モータ210への電流供給を停止して、ストップ制御を実行する。より詳しくは、ストップ制御手段162は、後述するリリース制御を実行していない期間において、車輪減速度Dwが所定の閾値Dth以上である場合にストップ制御を実行する。なお、本実施形態では、閾値Dthを固定値としている。
リリース制御手段163は、スリップ量算出手段130から出力されてくるスリップ量SLに基づいて、リリース制御を実行する機能を有している。詳しくは、リリース制御手段163は、スリップ量SLが閾値SLth以上になった場合にリリース制御を実行する。
つまり、機械式制動手段160は、動的作動制御において、SL<SLth、かつ、Dw<Dthである場合にアプライ制御を実行し、SL<SLth、かつ、Dw≧Dthである場合にストップ制御を実行し、SL≧SLthである場合にリリース制御を実行している。
記憶手段170は、前述した各閾値SLth,Dthなどを記憶している。なお、各閾値SLth,Dthは、実験やシミュレーション等により適宜設定される。
次に、制御部100の機械式制動制御の動作について詳細に説明する。
機械式制動手段160は、パーキングスイッチ92から液圧式制動手段150を介してパーキングスイッチ92がON状態であることを示す信号を受信すると、図5に示すフローチャートに示す機械式制動制御を開始する。
機械式制動制御において、機械式制動手段160は、まず、車輪減速度Dwを取得する(S1)。ステップS1の後、機械式制動手段160は、車体速度Vcに基づいて、車両2が走行中であるか否かを判定する(S2)。
ステップS2において車両2が走行中でない、つまり車両2が停止していると判断した場合には(No)、機械式制動手段160は、静的作動制御、つまり所定時間の間アプライ制御を実行して本制御を終了する。ステップS2において車両2が走行中であると判断した場合には(Yes)、機械式制動手段160は、スリップ量SLが閾値SLth未満であるか否かを判断する(S3)。
ステップS3においてSL≧SLthであると判断した場合には(No)、機械式制動手段160は、リリース制御を実行する(S7)。ステップS3においてSL<SLthであると判断した場合には(Yes)、機械式制動手段160は、車輪減速度Dwが閾値Dth以上であるか否かを判断する(S4)。
ステップS4においてDw≧Dthであると判断した場合には(Yes)、機械式制動手段160は、ストップ制御を実行する(S5)。ステップS4においてDw<Dthであると判断した場合には(No)、機械式制動手段160は、アプライ制御を実行する(S6)。
次に、機械式制動手段160による動的作動制御の一例について図6を参照して詳細に説明する。
図6に示すように、例えば液圧ユニット10が異常である場合において、ドライバがパーキングスイッチ92をONにすると(時刻t1)、機械式制動手段160は、パーキングスイッチ92のON信号を液圧式制動手段150を介して受信し、このON信号に基づいて電動モータ210を駆動してアプライ制御を実行する。つまり、機械式制動手段160は、時刻t1において、SL<SLth、かつ、Dw<Dthであると判断してアプライ制御を実行する。
アプライ制御中において、車輪減速度Dwが閾値Dth以上になると(時刻t2)、機械式制動手段160は、ストップ制御を実行する。つまり、機械式制動手段160は、時刻t2において、SL<SLth、かつ、Dw≧Dthであると判断してストップ制御を実行する。
その後は、同様にして、機械式制動手段160は、SL<SLth、かつ、Dw<Dthである場合にアプライ制御を実行し(時刻t3~t4,t5~t6,t7~t8)、SL<SLth、かつ、Dw≧Dthである場合にストップ制御を実行する(時刻t4~t5,t6~t7,t8~t9)。そして、スリップ量SLが閾値SLth以上になると(時刻t9)、機械式制動手段160は、リリース制御を実行する。
その後、スリップ量SLが閾値SLth未満になると(時刻t10)、機械式制動手段160は、そのときの車輪減速度Dwに基づいてストップ制御またはアプライ制御を実行する。本実施形態では、時刻t10での車輪減速度Dwが閾値Dth以上であるため、機械式制動手段160は、時刻t10においてストップ制御を実行する。その後は、前述と同様にして、機械式制動手段160は、スリップ量SLと車輪減速度Dwに基づいてストップ制御(時刻t10~t11,t12~)またはアプライ制御(時刻t11~t12)を実行する。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
アプライ制御中において車輪減速度Dwに基づいてストップ制御を行うことで、車両走行中においてパーキングブレーキ装置200の電動モータ210に基づく制動力を車輪減速度Dwに応じて適宜制御できるので、車輪3が急にロックするのを抑えることができる。
車輪減速度Dwが閾値Dth以上となった場合にストップ制御を実行するので、アプライ制御が継続されることによって車輪3が大きく減速するのを、ストップ制御により抑えることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。以下の説明においては、前記実施形態と略同様の部材や処理には同一の符号を付し、その説明は省略する。
前記実施形態では、閾値Dthを固定値としたが、本発明はこれに限定されず、条件に応じて閾値Dthを異なる値に設定してもよい。例えば、閾値Dthを路面μに基づいて設定してもよい。以下に、閾値Dthを路面μに基づいて設定する変形例について説明する。
図7に示すように、変形例に係る制御部100は、前記実施形態と同様の各手段110~170を備える他、路面μを推定する路面μ推定手段180と、閾値設定手段164と、をさらに備えている。
路面μ推定手段180は、各車輪3の車輪減速度Dwと、各車輪ブレーキFR,FL,RR,RL内のブレーキ液圧とに基づいて、各車輪3に対応した路面μを推定する機能を有している。具体的に、路面μ推定手段180は、各車輪3の車輪減速度Dwと、各車輪ブレーキFR,FL,RR,RL内のブレーキ液圧と、路面μ推定マップとに基づいて各車輪3に対応した路面μを推定している。
ここで、路面μ推定マップは、車輪減速度Dwの大きさ(絶対値)と、ブレーキ液圧と、路面μとを関連付けるために予め設定されたマップであり、実験やシミュレーション等により予め設定されている。この路面μ推定マップでは、車輪減速度Dwの大きさが大きくなるほど、路面μが小さくなり(低摩擦係数側になり)、ブレーキ液圧が小さくなるほど、路面μが小さくなるように設定されている。
路面μ推定手段180は、ブレーキ液圧や車輪減速度Dwの大きさが路面μ推定マップに示す数値以外の数値である場合には、線形補間により路面μを推定する。路面μ推定手段180は、推定した路面μを機械式制動手段160に出力する。
機械式制動手段160は、前記実施形態と同様の各手段161~163を備える他、閾値設定手段164をさらに備えている。閾値設定手段164は、路面μ推定手段180から出力されてくる路面μに基づいて閾値Dthを設定する機能を有している。詳しくは、閾値設定手段164は、路面μと閾値Dthとを関連付けるために予め設定された閾値設定マップと、路面μ推定手段180から出力されてくる路面μとに基づいて、閾値Dthを設定している。
閾値設定マップでは、路面μが大きくなるほど、閾値Dthが小さくなるように設定されている。つまり、閾値設定手段164は、路面μが所定値以下の場合に閾値Dthを第1閾値Dth1に設定し、路面μが所定値よりも大きい場合に閾値Dthを第1閾値Dth1よりも小さな第2閾値Dth2に設定している。
本変形例に係る機械式制動手段160は、図8に示すフローチャートに従って機械式制動制御を実行する。ここで、図8に示すフローチャートでは、図5に示すフローチャートにおけるステップS3,S4の間に新たなステップS21を設けている。
ステップS21において、機械式制動手段160は、推定した路面μと、閾値設定マップとに基づいて、閾値Dthを設定する。ステップS21の後のステップS4において、機械式制動手段160は、車輪減速度Dwを、ステップS21で設定した閾値Dthと比較する。
以上、本変形例によれば、路面μに応じて適切な閾値Dthを設定することができるので、路面μに応じた適切なストップ制御を行うことができる。
なお、閾値Dthの設定方法は、前記変形例に限定されるものではない。例えば、閾値設定手段164は、車体速度Vc、または、パーキングスイッチ92の信号を受信してからの経過時間に基づいて、閾値Dthを設定してもよい。
具体的には、車体速度Vcが小さいほど、閾値Dthを大きな値に設定してもよい。これによれば、車体速度Vcが小さい場合には、車輪3がロックし難いため、閾値Dthを大きくしてストップ制御に入り難くすることで、車両2に良好な制動力を付与することができる。
また、前述した経過時間が長いほど、閾値Dthを大きな値に設定してもよい。これによれば、経過時間が長い場合には、車体速度Vcが十分小さな値となって車輪3がロックし難くなるため、閾値Dthを大きくしてストップ制御に入り難くすることで、車両2に良好な制動力を付与することができる。
前記実施形態では、車輪減速度Dwを車両2の減速時に正の値となるように設定したが、本発明はこれに限定されず、車両の加速時に正の値となるように車輪減速度を設定してもよい。つまり、車輪速度Vwの今回値から前回値を引くことで、車輪減速度Dwを算出してもよい。この場合、減速時に負の値となる車輪減速度が、負の閾値をマイナス側(0から離れる方向)に超えた場合に、ストップ制御を実行すればよい。
前記実施形態では、パーキングスイッチ92からの信号が液圧式制動手段150を介して機械式制動手段160に出力されるように構成したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、パーキングスイッチ92からの信号が機械式制動手段160に直接出力されるように構成されていてもよい。つまり、液圧ユニット10の正常・異常に関わらず、車両走行中にパーキングスイッチ92をONすると機械式制動制御(動的作動制御)が実行されるように構成されてもよい。
前記実施形態では、パーキングブレーキ制御装置として車両用ブレーキ液圧制御装置1の制御部100を例示したが、本発明はこれに限定されず、パーキングブレーキ制御装置は、例えば、エンジンなどを制御するECU(Electronic Control Unit)などであってもよい。
前記実施形態では、電動モータ210、減速機220、ナット250およびブレーキピストン240を備えたパーキングブレーキ装置200を例示したが、本発明はこれに限定されず、電動モータの動力を機械的に摩擦部材に伝達するパーキングブレーキ装置であればどのようなものであってもよい。例えば、パーキングブレーキ装置は、電動モータの動力をワイヤを介して摩擦部材に伝達するものであってもよい。ただし、ワイヤタイプのものでは、ワイヤの伸びにより、アプライ制御時におけるクランプ力の急激な上昇は起こりにくいため、前記実施形態のようなナットタイプのパーキングブレーキ装置200において本発明が特に有効になる。
前記実施形態では、車輪ブレーキFR,FL,RR,RLとして、ブレーキロータBRを備えた、いわゆるディスクブレーキを例示したが、本発明はこれに限定されず、車輪ブレーキは、例えばドラムブレーキであってもよい。この場合、回転体を、車輪と一体に回転するドラムとし、摩擦部材を、ドラムの内周面に摺接するブレーキシューとしてもよい。
また、作動スイッチは、前記実施形態のようなパーキングレバーの動きを検知するパーキングスイッチ92に限られず、例えば、ドライバの押し動作によってONとなり再度の押し動作によりOFFとなるスイッチなどであってもよい。
また、前記した実施形態および変形例で説明した各要素を、任意に組み合わせて実施してもよい。

Claims (2)

  1. 電動モータの正回転により発生する動力を機械的に摩擦部材に伝達して前記摩擦部材を車輪と一体に回転する回転体に押し当てるパーキングブレーキ装置を制御するためのパーキングブレーキ制御装置であって、
    車両走行中において前記パーキングブレーキ装置を作動させるための開始条件が満たされた場合に、前記電動モータを正回転させるアプライ制御を実行するアプライ制御手段と、
    前記アプライ制御中における車輪減速度に基づいて、前記電動モータの回転を停止させるストップ制御を実行するストップ制御手段と、
    スリップ量に基づいて、前記電動モータを逆回転させるリリース制御を実行するリリース制御手段と、を備え
    前記ストップ制御手段は、前記車輪減速度が所定の閾値を超えた場合に前記ストップ制御を実行し、
    前記パーキングブレーキ制御装置は、
    車体速度、または、前記パーキングブレーキ装置を作動させるための作動スイッチの信号を受信してからの経過時間に基づいて、前記閾値を設定する閾値設定手段を備えたことを特徴とするパーキングブレーキ制御装置。
  2. 電動モータの正回転により発生する動力を機械的に摩擦部材に伝達して前記摩擦部材を車輪と一体に回転する回転体に押し当てるパーキングブレーキ装置を制御するためのパーキングブレーキ制御装置であって、
    車両走行中において前記パーキングブレーキ装置を作動させるための開始条件が満たされた場合に、前記電動モータを正回転させるアプライ制御を実行するアプライ制御手段と、
    前記アプライ制御中における車輪減速度に基づいて、前記電動モータの回転を停止させるストップ制御を実行するストップ制御手段と、
    スリップ量に基づいて、前記電動モータを逆回転させるリリース制御を実行するリリース制御手段と、を備え、
    前記ストップ制御手段は、前記車輪減速度が所定の閾値を超えた場合に前記ストップ制御を実行し、
    前記パーキングブレーキ制御装置は、
    路面μを推定する路面μ推定手段と、
    路面μが所定値以下の場合に前記閾値を第1閾値に設定し、路面μが前記所定値よりも大きい場合に前記閾値を前記第1閾値よりも小さな第2閾値に設定する閾値設定手段と、を備えたことを特徴とするパーキングブレーキ制御装置。
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