JP7485139B1 - 制御装置、遠隔操作装置、遠隔操作システム、および、遠隔操作方法 - Google Patents

制御装置、遠隔操作装置、遠隔操作システム、および、遠隔操作方法 Download PDF

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Abstract

【課題】遠隔操作による自動運転中に車両が停止した場合に、車両の搬送が滞ることを抑制できる技術を提供する。【解決手段】制御装置は、予め定められた第1切替条件が満たされた場合に、車両の運転モードを遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替える切替実行部を備え、第1切替条件は、遠隔自動運転モードによる走行中おいて、(1a)車両の状態が異常状態となった第1状態と、(1b)車両の周囲に予め設定された周辺領域に移動物体が侵入した第2状態と、(1c)遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生した第3状態と、の少なくともいずれかの状態となった場合を条件として含む。【選択図】図1

Description

本開示は、制御装置、遠隔操作装置、表示装置、遠隔操作システム、および、遠隔操作方法に関する。
従来、遠隔操作によって自動運転させる車両が知られている(特許文献1)。
特表2017-538619号公報
遠隔操作により走行可能な車両は、工場において製造された後に、工場とは異なる保管場所に保管される場合がある。このとき、遠隔操作によって車両を自動運転させることで、車両を工場から保管場所に移動させる方法が考え得る。遠隔操作による自動運転によって第1場所から第2場所に車両を移動させる過程において、何らかの不具合によって、遠隔操作による自動運転中に車両が停止する場合が生じ得る。車両が停止した場合において、車両の停止位置と作業者の待機位置との距離が大きい場合、作業者が停止した車両に乗車して車両を移動させるまでに、時間を要する場合がある。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本開示の第1形態によれば、制御装置が提供される。車両の動作を制御する制御装置において、前記車両は、前記車両に乗車した運転者が、前記車両に設けられた運転者入力装置を操作することにより、前記車両の走行動作を規定する走行条件を決定して走行する有人運転モードと、前記車両の前記走行条件を前記車両の外部から前記車両が受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔無人運転モードと、を有し、前記遠隔無人運転モードは、前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔手動制御装置に接続されたオペレータ入力装置をオペレータが操作することにより生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔手動運転モードと、前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔自動制御装置によって生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者入力装置と前記オペレータ入力装置とのいずれも操作されることなく走行する遠隔自動運転モードと、を有し、前記制御装置は、予め定められた第1切替条件が満たされた場合に、前記車両の運転モードを前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替える切替実行部を備え、前記第1切替条件は、前記遠隔自動運転モードによる走行中おいて、(1a)前記車両の状態が異常状態となった第1状態と、(1b)前記車両の周囲に予め設定された周辺領域に移動物体が侵入した第2状態と、(1c)前記第1状態とは異なる第3状態であって、前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生した第3状態と、の少なくともいずれかの状態となった場合を条件として含む。この形態によれば、遠隔自動運転モードによる走行中において、不具合の一例である第1状態と第2状態と第3状態との少なくともいずれかの状態となった場合に、車両の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えることができる。このようにすると、遠隔自動運転モードで第1場所から第2場所に車両を移動させる過程において、第1状態と第2状態と第3状態との少なくともいずれかの状態になることで、車両が停止した場合であっても、オペレータ入力装置を介したオペレータの遠隔操作により、車両を移動させることができる。これにより、車両の停止位置とオペレータの待機位置との距離が大きい場合であっても、オペレータが停止した車両に乗車することなく、車両を移動させることができる。そのため、車両の搬送が滞ることを抑制することができる。
(2)上記形態であって、さらに、前記切替実行部によって前記運転モードが前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替えられた場合に、前記車両に搭載されている車載センサによって取得した車載センサ情報と、前記車両とは異なる場所に設けられた検知装置によって取得した検知情報と、の少なくとも一方を前記遠隔手動制御装置に送信する情報送信部を備え、前記車載センサ情報は、前記車両の位置を示す車両位置情報と、前記周辺領域の状態を示す周辺情報と、の少なくとも一方の情報を含み、前記検知情報は、前記車両の外部から取得された情報であって、前記車両の位置を示す車両位置情報と、前記周辺領域の状態を示す周辺情報と、の少なくとも一方の情報を含んでもよい。この形態によれば、車両の運転モードが遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えられた場合に、車載センサ情報と検知情報との少なくとも一方を遠隔手動制御装置に送信することができる。これにより、遠隔手動制御装置において、車両の運転モードを切り替えるか否かを判断したり、車両の走行条件を示す運転制御値を作成したりすることができる。
(3)上記形態であって、前記車載センサは、少なくとも前記周辺領域の前記状態を検知できるセンサであってもよい。この形態によれば、車載センサによって検知した車両の周辺領域の状態を遠隔手動制御装置に送信することができる。これにより、車載センサの情報を用いて、遠隔手動制御装置が、車両の運転モードを切り替えるか否かを判断したり、車両の走行条件を示す運転制御値を作成したりすることができる。
(4)上記形態であって、前記車載センサは、カメラと、ライダと、レーダと、の少なくともいずれかであってもよい。この形態によれば、カメラとライダとレーダとの少なくともいずれかによって取得された情報を遠隔手動制御装置に送信することができる。これにより、カメラとライダとレーダとの少なくともいずれかによって取得された情報を用いて、遠隔手動制御装置が、車両の運転モードを切り替えるか否かを判断したり、車両の走行条件を示す運転制御値を作成したりすることができる。
(5)上記形態であって、さらに、前記切替実行部によって前記運転モードが前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替えられた場合に、前記車両が前記遠隔手動運転モードにより走行していることを外部に報知する報知制御部を備えてもよい。この形態によれば、車両の運転モードが遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えられた場合に、遠隔手動運転モードにより走行していることを車両の外部に報知することができる。これにより、遠隔手動運転モードにより走行している車両と、遠隔自動運転モード等の他の運転モードにより走行している車両と、を車両の外部から容易に区別することができる。
(6)上記形態であって、予め定められた第2切替条件が満たされた場合に、前記切替実行部は、前記運転モードを前記遠隔手動運転モードから前記遠隔自動運転モードに切り替え、前記第2切替条件は、前記第1状態と前記第2状態と前記第3状態とのいずれの状態にも該当しない場合を条件として含んでもよい。この形態によれば、第1状態と第2状態と第3状態とのいずれの状態にも該当しない場合に、車両の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えることができる。これにより、車両の移動に要するオペレータの人数や作業負荷を低減することができる。
(7)本開示の第2形態によれば、遠隔操作装置が提供される。車両の動作を遠隔操作する遠隔操作装置は、遠隔手動制御装置と、前記遠隔手動制御装置に接続されたオペレータ入力装置と、を備え、前記車両は、前記車両に乗車した運転者が、前記車両に設けられた運転者入力装置を操作することにより、前記車両の走行動作を規定する走行条件を決定して走行する有人運転モードと、前記車両の前記走行条件を前記車両の外部から前記車両が受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔無人運転モードと、を有し、前記遠隔無人運転モードは、前記車両とは異なる場所に設けられた前記オペレータ入力装置をオペレータが操作することにより生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔手動運転モードと、前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔自動制御装置によって生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者入力装置と前記オペレータ入力装置とのいずれも操作されることなく走行する遠隔自動運転モードと、を有し、前記遠隔手動制御装置は、(2a)前記車両の状態が異常状態となったことを示す異常情報と、(2b)前記車両の周囲に予め設定された周辺領域に移動物体が侵入したことを示す侵入情報と、(2c)前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生したことを示す支障情報と、の少なくともいずれかの情報を取得する切替情報取得部と、予め定められた第1切替条件が満たされた場合に、前記車両の運転モードを前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替える第1切替指示を前記車両に送信する切替指示部と、を備え、前記第1切替条件は、前記遠隔自動運転モードによる走行中において、(1a)前記車両の状態が異常状態となった第1状態と、(1b)前記周辺領域に前記移動物体が侵入した第2状態と、(1c)前記第1状態とは異なる第3状態であって、前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生した第3状態と、の少なくともいずれかの状態となった場合を条件として含む。この形態によれば、遠隔自動運転モードによる走行中において、不具合の一例である第1状態と第2状態と第3状態との少なくともいずれかの状態となった場合に、車両の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えることができる。このようにすると、遠隔自動運転モードで第1場所から第2場所に車両を移動させる過程において、第1状態と第2状態と第3状態との少なくともいずれかの状態になることで、車両が停止した場合であっても、オペレータ入力装置を介したオペレータの遠隔操作により、車両を移動させることができる。これにより、車両の停止位置とオペレータの待機位置との距離が大きい場合であっても、オペレータが停止した車両に乗車することなく、車両を移動させることができる。そのため、車両の搬送が滞ることを抑制することができる。
(8)上記形態であって、前記第1切替条件は、さらに、前記車両の現在地と前記車両に乗車して前記運転者入力装置を操作することが可能な前記オペレータの待機位置との距離が予め定められた距離以上となった場合を条件として含んでもよい。この形態によれば、車両の現在地とオペレータの待機位置との距離が大きい場合であっても、オペレータ入力装置を介したオペレータの遠隔操作により、車両を移動させることができる。これにより、車両の搬送が滞ることをさらに抑制することができる。
(9)上記形態であって、前記第1切替条件は、さらに、前記遠隔手動運転モードにより走行する前記車両に乗車して、前記運転者入力装置を操作することが可能な前記オペレータの人数が予め定められた人数以下となった場合を条件として含んでもよい。この形態によれば、車両にオペレータが乗車して運転者入力装置を操作することにより、車両を移動させることが困難な場合であっても、オペレータ入力装置を介したオペレータの遠隔操作により、車両を移動させることができる。これにより、車両の搬送が滞ることをさらに抑制することができる。
(10)上記形態であって、前記第1切替条件が満たされた場合であっても、前記オペレータ入力装置を操作することが可能な前記オペレータの人数が予め定められた人数以下である場合に、前記切替指示部は、前記第1切替指示を前記車両に送信することなく、前記車両を停止させる停止指示を前記車両に送信してもよい。この形態によれば、オペレータ入力装置を介したオペレータの遠隔操作により、車両を移動させることが困難な場合に、車両を安全に停止させることができる。
(11)上記形態であって、前記遠隔手動制御装置は、さらに、前記運転モードが前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替えられた場合に、前記車両に搭載されている車載センサによって取得した車載センサ情報と、前記車両とは異なる場所に設けられた検知装置によって取得した検知情報と、の少なくとも一方を取得する情報取得部を備え、前記車載センサ情報は、前記車両の位置を示す車両位置情報と、前記周辺領域の状態を示す周辺情報と、の少なくとも一方の情報を含み、前記検知情報は、前記車両の外部から取得された情報であって、前記車両の位置を示す車両位置情報と、前記周辺領域の状態を示す周辺情報と、の少なくとも一方の情報を含んでもよい。この形態によれば、遠隔手動制御装置は、車両の運転モードが遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えられた場合に、車載センサ情報と検知情報との少なくとも一方を取得することができる。これにより、遠隔手動制御装置は、車両の運転モードを切り替えるか否かを判断したり、車両の走行条件を示す運転制御値を作成したりすることができる。
(12)上記形態であって、前記車載センサは、少なくとも前記周辺領域の前記状態を検知できるセンサであってもよい。この形態によれば、遠隔手動制御装置は、車載センサによって検知した車両の周辺領域の状態を取得することができる。これにより、遠隔手動制御装置は、車載センサの情報を用いて、車両の運転モードを切り替えるか否かを判断したり、車両の走行条件を示す運転制御値を作成したりすることができる。
(13)上記形態であって、前記車載センサは、カメラと、ライダと、レーダと、の少なくともいずれかであってもよい。この形態によれば、遠隔手動制御装置は、カメラとライダとレーダとの少なくともいずれかによって取得された情報を取得することができる。これにより、遠隔手動制御装置は、カメラとライダとレーダとの少なくともいずれかによって取得された情報を用いて、車両の運転モードを切り替えるか否かを判断したり、車両の走行条件を示す運転制御値を作成したりすることができる。
(14)上記形態であって、さらに、前記車載センサ情報と前記検知情報との少なくとも一方を前記オペレータに伝達する表示部を有する表示装置を備え、前記遠隔手動制御装置は、さらに、前記表示部に表示する表示内容を制御する表示制御部を備えてもよい。この形態によれば、車載センサ情報と検知情報との少なくとも一方を表示部に表示することができる。これにより、車載センサ情報と検知情報との少なくとも一方を、オペレータ入力装置を操作するオペレータに伝達することができる。
(15)上記形態であって、前記表示制御部は、前記車載センサ情報と前記検知情報とのうち、前記表示部に表示させる情報を前記オペレータが指定するための情報指定画面を前記表示部に表示させてもよい。この形態によれば、車載センサ情報と検知情報とのうち、表示部に表示させる情報をオペレータが指定するための情報指定画面を表示部に表示させることができる。これにより、オペレータ入力装置を操作するオペレータは、表示部に表示させる情報を容易に指定することができる。
(16)上記形態であって、前記車載センサと前記検知装置との少なくとも一方は、カメラであり、前記検知情報は、前記カメラによって撮像された撮像情報と、前記周辺領域に侵入した前記移動物体の位置を示す侵入位置情報を含み、前記表示制御部は、前記撮像情報上に前記侵入位置情報を重畳した情報を前記表示部に表示させてもよい。この形態によれば、撮像情報上に侵入位置情報を重畳した情報を表示部に表示させることができる。これにより、オペレータは、車両の周辺領域に侵入した移動物体の存在や位置を容易に把握することができる。
(17)上記形態であって、前記遠隔手動制御装置は、さらに、前記運転モードが前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替えられた場合に、前記車両の周囲に設定される侵入禁止領域であって、前記移動物体の侵入を禁止する侵入禁止領域の範囲が、前記遠隔自動運転モードにおける前記侵入禁止領域の範囲よりも大きくなるように前記侵入禁止領域を設定する領域設定部を備えてもよい。この形態によれば、遠隔手動運転モードにおける侵入禁止領域の範囲を、遠隔自動運転モードにおける侵入禁止領域の範囲よりも大きく設定することができる。これにより、遠隔手動運転モードによって、より安全に車両を移動させることができる。
(18)上記形態であって、前記遠隔手動制御装置は、さらに、前記運転モードが前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替えられた場合に、前記車両が前記遠隔手動運転モードにより走行していることを外部に報知する報知制御部を備えてもよい。この形態によれば、車両の運転モードが遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えられた場合に、遠隔手動運転モードにより走行していることを車両の外部に報知することができる。これにより、遠隔手動運転モードにより走行している車両と、遠隔自動運転モード等の他の運転モードにより走行している車両と、を車両の外部から容易に区別することができる。
(19)上記形態であって、予め定められた第2切替条件が満たされた場合に、前記運転モードを前記遠隔手動運転モードから前記遠隔自動運転モードに切り替える第2切替指示を前記車両に送信し、前記第2切替条件は、前記第1状態と前記第2状態と前記第3状態とのいずれの状態にも該当しない場合を条件として含んでもよい。この形態によれば、第1状態と第2状態と第3状態とのいずれの状態にも該当しない場合に、車両の運転モードを遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替える第2切替指示を車両に送信することができる。これにより、車両の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えることができるため、車両の移動に要するオペレータの人数や作業負荷を低減することができる。
(20)上記形態であって、前記第2切替条件は、さらに、前記車両が前記遠隔自動運転モードによる走行を再開する基準となる復帰領域に到達した場合を条件として含んでもよい。この形態によれば、車両の位置や進行方向等を検知しやすい場所に復帰領域を予め配置しておくことで、遠隔自動運転モードによる走行を再開するときに、より正確な車両位置情報を取得することができる。
(21)上記形態であって、前記車両は、前記車両を製造する工場と、前記工場において製造した前記車両を保管する保管場所と、前記工場と前記保管場所とを接続する搬送通路と、の少なくともいずれかを走行してもよい。この形態によれば、工場から搬送通路を通って保管場所まで、遠隔自動運転モードにより車両を移動させる場合に、車両の運転モードを遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えることができる。
(22)本開示の第3形態によれば、表示装置が提供される。車両の動作を遠隔操作する遠隔操作装置に接続された表示装置において、前記車両は、前記車両に乗車した運転者が、前記車両に設けられた運転者入力装置を操作することにより、前記車両の走行動作を規定する走行条件を決定して走行する有人運転モードと、前記車両の前記走行条件を前記車両の外部から前記車両が受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔無人運転モードと、を有し、前記遠隔無人運転モードは、前記車両とは異なる場所に設けられたオペレータ入力装置をオペレータが操作することにより生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔手動運転モードと、前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔自動制御装置によって生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者入力装置と前記オペレータ入力装置とのいずれも操作されることなく走行する遠隔自動運転モードと、を有し、前記表示装置は、表示部と、前記表示部に表示する表示内容を制御する表示制御部と、を備え、前記表示制御部は、前記遠隔自動運転モードによる走行中において、(1a)前記車両の状態が異常状態となった第1状態と、(1b)前記車両の周囲に予め設定された周辺領域に移動物体が侵入した第2状態と、(1c)前記第1状態とは異なる第3状態であって、前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生した第3状態と、の少なくともいずれかの状態となった前記車両に搭載されたカメラである車載カメラによって取得された内部撮像情報と、インフラカメラによって取得された外部撮像情報と、の少なくとも一方を前記表示部に表示させ、前記外部撮像情報は、前記車両を外部から撮像することにより取得した情報であって、前記車両の位置を示す車両位置情報と前記周辺領域の状態を示す周辺情報との少なくとも一方の情報を含む。この形態によれば、内部撮像情報と外部撮像情報との少なくとも一方を表示部に表示することができる。これにより、内部撮像情報と外部撮像情報との少なくとも一方を、オペレータ入力装置を操作するオペレータに伝達することができる。
(23)上記形態であって、前記表示制御部は、前記内部撮像情報と前記外部撮像情報とのうち、前記表示部に表示させる情報を前記オペレータが指定するための情報指定画面を前記表示部に表示させてもよい。この形態によれば、内部撮像情報と外部撮像情報とのうち、表示部に表示させる情報をオペレータが指定するための情報指定画面を表示部に表示させることができる。これにより、オペレータ入力装置を操作するオペレータは、表示部に表示させる情報をより詳細に指定することができる。
(24)本開示の第4形態によれば、遠隔操作システムが提供される。遠隔操作システムは、制御装置と、運転者入力装置を有する車両と、遠隔手動制御装置と、オペレータ入力装置と、を有する遠隔操作装置と、遠隔自動制御装置と、を備え、前記車両は、前記車両に乗車した運転者が、前記運転者入力装置を操作することにより、前記車両の走行動作を規定する走行条件を決定して走行する有人運転モードと、前記車両の前記走行条件を前記車両の外部から前記車両が受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔無人運転モードと、を有し、前記遠隔無人運転モードは、前記車両とは異なる場所に設けられた前記遠隔手動制御装置に接続された前記オペレータ入力装置をオペレータが操作することによって生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔手動運転モードと、前記車両とは異なる場所に設けられた前記遠隔自動制御装置によって生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者入力装置と前記オペレータ入力装置とのいずれも操作されることなく走行する遠隔自動運転モードと、を有し、前記制御装置は、予め定められた第1切替条件が満たされた場合に、前記車両の運転モードを前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替える切替実行部を備え、前記第1切替条件は、前記遠隔自動運転モードによる走行中において、(1a)前記車両の状態が異常状態となった第1状態と、(1b)前記車両の周囲に予め設定された周辺領域に移動物体が侵入した第2状態と、(1c)前記第1状態とは異なる第3状態であって、前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生した第3状態と、の少なくともいずれかの状態となった場合を条件として含む。この形態によれば、遠隔自動運転モードによる走行中において、不具合の一例である第1状態と第2状態と第3状態との少なくともいずれかの状態となった場合に、車両の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えることができる。このようにすると、遠隔自動運転モードで第1場所から第2場所に車両を移動させる過程において、第1状態と第2状態と第3状態との少なくともいずれかの状態になることで、車両が停止した場合であっても、オペレータ入力装置を介したオペレータの遠隔操作により、車両を移動させることができる。これにより、車両の停止位置とオペレータの待機位置との距離が大きい場合であっても、オペレータが停止した車両に乗車することなく、車両を移動させることができる。そのため、車両の搬送が滞ることを抑制することができる。
(25)本開示の第5形態によれば、遠隔操作方法が提供される。車両の遠隔操作方法において、前記車両は、前記車両に乗車した運転者が、前記車両に設けられた運転者入力装置を操作することにより、前記車両の走行動作を規定する走行条件を決定して走行する有人運転モードと、前記車両の前記走行条件を前記車両の外部から前記車両が受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔無人運転モードと、を有し、前記遠隔無人運転モードは、前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔手動制御装置に接続されたオペレータ入力装置をオペレータが操作することにより生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔手動運転モードと、前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔自動制御装置によって生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者入力装置と前記オペレータ入力装置とのいずれも操作されることなく走行する遠隔自動運転モードと、を有し、前記遠隔操作方法は、予め定められた第1切替条件が満たされた場合に、前記車両の運転モードを前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替える切替工程を備え、前記第1切替条件は、前記遠隔自動運転モードによる走行中において、(1a)前記車両の状態が異常状態となった第1状態と、(1b)前記車両の周囲に予め設定された周辺領域に移動物体が侵入した第2状態と、(1c)前記第1状態とは異なる第3状態であって、前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生した第3状態と、の少なくともいずれかの状態となった場合を条件として含む。この形態によれば、遠隔自動運転モードによる走行中において、不具合の一例である第1状態と第2状態と第3状態との少なくともいずれかの状態となった場合に、車両の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えることができる。このようにすると、遠隔自動運転モードで第1場所から第2場所に車両を移動させる過程において、第1状態と第2状態と第3状態との少なくともいずれかの状態になることで、車両が停止した場合であっても、オペレータ入力装置を介したオペレータの遠隔操作により、車両を移動させることができる。これにより、車両の停止位置とオペレータの待機位置との距離が大きい場合であっても、オペレータが停止した車両に乗車することなく、車両を移動させることができる。そのため、車両の搬送が滞ることを抑制することができる。
本開示は、上記の制御装置、遠隔操作装置、表示装置、遠隔操作システム、および、遠隔操作方法以外の種々の形態で実現することが可能である。例えば、制御装置、遠隔操作装置、表示装置、遠隔操作システムの製造方法、制御装置、遠隔操作装置、表示装置、および、遠隔操作システムの制御方法、その制御方法を実現するコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを記録した一時的でない記録媒体等の形態で実現することができる。
遠隔操作システムの概略構成を示す図。 車両の概略構成を示す図。 車両CPUの概略構成を示すブロック図。 遠隔操作装置の概略構成を示すブロック図。 遠隔CPUの概略構成を示すブロック図。 検知装置としてのインフラカメラの概略構成を示すブロック図。 カメラCPUの概略構成を示すブロック図。 第1動作制御方法を示すフローチャート。 第2動作制御方法を示すフローチャート。 第1モード切替方法を示す第1のフローチャート。 第1モード切替方法を示す第2のフローチャート。 第1モード切替方法を示す第3のフローチャート。 第1モード切替方法を示す第4のフローチャート。 第1モード切替方法を示す第5のフローチャート。 第1切替判断方法を示すフローチャート。 第2切替判断方法を示すフローチャート。 第3切替判断方法を示すフローチャート。 第4切替判断方法を示すフローチャート。 第2モード切替方法を示す第1のフローチャート。 第2モード切替方法を示す第2のフローチャート。 第2モード切替方法を示す第3のフローチャート。 第2モード切替方法を示す第4のフローチャート。 第2モード切替方法を示す第5のフローチャート。 第3モード切替方法を示す第1のフローチャート。 第3モード切替方法を示す第2のフローチャート。 第3モード切替方法を示す第3のフローチャート。 第3モード切替方法を示す第4のフローチャート。 第3モード切替方法を示す第5のフローチャート。 自動運転復帰方法を示す第1のフローチャート。 自動運転復帰方法を示す第2のフローチャート。 自動運転復帰方法を示す第3のフローチャート。 自動運転復帰方法を示す第4のフローチャート。 第1復帰判断方法を示すフローチャート。 第2復帰判断方法を示すフローチャート。 復帰領域の一例を示す概念図。 表示制御方法を示すフローチャート。 報知開始方法を示すフローチャート。 報知停止方法を示すフローチャート。 侵入禁止領域の設定方法を示すフローチャート。
A.実施形態:
A-1.遠隔操作システムの構成:
図1は、遠隔操作システム1の概略構成を示す図である。遠隔操作システム1は、車両10の自動運転を遠隔制御する。遠隔操作システム1は、1台以上の車両10と、制御装置2と、遠隔手動制御装置50Aと遠隔自動制御装置50Bとを有する遠隔操作装置5と、を備える。本実施形態では、制御装置2は、各車両10に搭載された車両制御装置20(ECU)である。
車両10は、有人運転モードと、遠隔無人運転モードと、を有する。有人運転モードは、車両10に乗車した運転者が、車両10に設けられた運転者入力装置を操作することにより、車両10の走行条件を決定して走行する運転モードである。ここで言う走行条件は、走行動作を規定する条件である。走行条件には、例えば、車両10の走行ルート(進路)、位置、走行速度、加速度、車輪の舵角が含まれる。遠隔無人運転モードは、車両10の走行条件を車両10の外部から車両10が受信することにより、運転者が車両10に乗車することなく走行する運転モードである。遠隔無人運転モードは、遠隔手動運転モードと、遠隔自動運転モードと、を有する。遠隔手動運転モードは、遠隔手動制御装置50Aに接続されたオペレータ入力装置をオペレータが操作することにより生成された走行条件を車両10が受信することにより、運転者が車両10に乗車することなく走行する運転モードである。遠隔自動運転モードは、車両10とは異なる場所に設けられた遠隔自動制御装置50Bによって生成された走行条件を車両10が受信することで、運転者入力装置とオペレータ入力装置とのいずれも操作されることなく走行する運転モードである。遠隔無人運転モードで走行する場合、車両10は、遠隔操作装置5から受信した運転制御値に応じて、車両10に搭載された各種アクチュエータ等の動作を制御することで走行する。
本実施形態では、車両10は、工場FCから搬送通路Rを通って保管場所Y(例えば、ヤード)内の予め定められた駐車位置(図示せず)まで走行する。工場FCは、車両10を製造する場所である。搬送通路Rは、工場FCと保管場所Yとを接続する走路である。保管場所Yは、工場FCにおいて製造した車両10を保管する場所である。図1では、工場FCから搬送通路Rを通って保管場所Y内の予め定められた駐車位置へと遠隔自動運転モードにより走行する複数台の車両10として、第1車両101と、第2車両102と、を図示している。また、図1では、第2車両102が、何らかの不具合によって、遠隔自動運転モードによる走行中に、保管場所Y内で停止した場合を図示している。以下においては、各車両101,102を区別する必要がない場合には、単に「車両10」と呼ぶ。また、各車両10に搭載される車両制御装置20を区別する場合に、第1車両101に搭載された車両制御装置20を第1車両制御装置201と呼ぶ。第2車両102に搭載された車両制御装置20を第2車両制御装置202と呼ぶ。各車両制御装置20を区別する必要がない場合には、単に「車両制御装置20」と呼ぶ。
なお、工場FCおよび保管場所Yは、1つの建物内に存在する場合や、1箇所の敷地や住所に存在する場合等には限定されず、各場所FC,Yは、複数の建物、複数の敷地、複数の住所等に亘って存在していてもよい。例えば、車両10は、工場FCから、工場FCとは異なる住所に存在する保管場所Yに移動するために、私道に限らず、公道を走行してもよい。また、車両10は、製品として完成した車両であってもよく、半製品・仕掛品としての車両であってもよい。以下においては、製品として完成した車両と、半製品・仕掛品としての車両とを総じて「車両10」と呼ぶ。
図2は、車両10の概略構成を示す図である。図2では、車両10の構成の一部を代表して図示している。本実施形態では、車両10は、電動発電機としての走行用モータ(図示せず)の駆動力によって走行する電気自動車である。図2には図示しないが、車両10は、走行用モータ、走行用モータに電力を供給するメインバッテリ、インバータおよびコンバータを有する電力変換器、減速機、制動装置、ランプやカーナビゲーション装置等の補機、補機に電力を供給する補機バッテリ等を備える。なお、車両10は、例えば、内燃機関としてのエンジン(図示せず)と走行用モータとの少なくとも一方の駆動力によって走行するハイブリッド車であってもよく、エンジンのみを駆動力源として走行するガソリン車やディーゼル車であってもよい。また、車両10は、乗用車等の自家用自動車に限られるものではなく、トラック、バス、工事用車両等の事業用自動車であってもよい。
さらに、車両10は、運転者入力装置24と、操舵装置25と、車載センサ260,270を有する外部センサ群26および内部センサ群27と、アクチュエータ29と、車両制御装置20と、を備える。
運転者入力装置24は、車両10に乗車した運転者が車両10の走行条件を決定するために操作する入力装置である。つまり、運転者入力装置24は、有人運転モードにより走行する場合に用いられ、車両10内に設けられる。運転者入力装置24は、ステアリングホイール241と、アクセルペダル242と、ブレーキペダル243と、を備える。ステアリングホイール241は、車輪(図示せず)を操舵するための入力装置である。アクセルペダル242は、車両10を加速させるための入力装置である。ブレーキペダル243は、車両10を減速させるための入力装置である。なお、運転者入力装置24の構成は、これに限られるものではない。
操舵装置25は、ステアリングホイール241の操舵角と車輪の目標舵角とが一致するように、遠隔操作装置5から受信した運転制御値に従って、ステアリングシャフト(図示せず)を操舵モータ(図示せず)によるトルクにより回転させる。これにより、操舵装置25は、遠隔無人運転モードにおいて、車輪を運転者のステアリング操作によることなく、自動的に転舵させる。つまり、操舵装置25は、遠隔無人運転モードにより走行する場合に用いられる。
外部センサ群26は、複数種類の第1車載センサ260を備える。第1車載センサ260は、車両10の周囲に予め設定された周辺領域の状態を示す周辺情報を取得する車載センサである。つまり、第1車載センサ260は、少なくとも周辺領域の状態を検知できる車載センサである。第1車載センサ260はそれぞれ、取得したデータを車両制御装置20に送信する。本実施形態では、外部センサ群26は、第1車載センサ260として、車載カメラ261と、レーダ262と、ライダ263と、を備える。
車載カメラ261は、周辺領域の少なくとも一部を含む撮像範囲RGを撮像することで内部撮像情報を取得する。内部撮像情報は、静止画データであってもよく、動画データであってもよい。また、内部撮像情報は、カラーデータであってもよく、モノクロデータであってもよい。
レーダ262は、予め定められた探査範囲に探査波(電波)を射出して、周辺領域に存在する物体によって反射された反射波を受信することで、周辺領域に存在する物体との距離、角度、および相対速度等を検出する。
ライダ263は、予め定められた測定範囲にレーザ光を照射して、周辺領域に存在する物体によって反射された反射光を検出することで、周辺領域に存在する物体との距離、角度、および形状等を検出する。なお、外部センサ群26の構成は、これに限られるものではない。
内部センサ群27は、複数種類の第2車載センサ270を備える。第2車載センサ270は、車両10の動作を制御するために必要な各種物理量を取得するセンサ群である。つまり、第2車載センサ270は、車両10の状態を示す状態量を取得ないし算出するために、各種物理量を取得できる車載センサである。本実施形態では、内部センサ群27は、第2車載センサ270として、電流センサ271と、電圧センサ272と、バッテリ温度センサ273と、車輪速センサ274と、舵角センサ275と、を備える。電流センサ271は、メインバッテリの出力電流値の実測値を測定する。電圧センサ272は、メインバッテリの出力電圧値(電位差)の実測値を測定する。バッテリ温度センサ273は、メインバッテリの温度を測定する。車輪速センサ274は、各車輪の回転速度(以下、車輪速)を測定する。舵角センサ275は、各車輪の実舵角を測定する。第2車載センサ270はそれぞれ、取得したデータを車両制御装置20に送信する。なお、内部センサ群27の構成は、これに限られるものではない。
車両制御装置20は、車両制御装置20における通信部としての車両通信部21と、車両制御装置20における記憶部としての車両記憶部23と、車両制御装置20における中央演算装置としての車両CPU22と、を備える。車両通信部21と車両記憶部23と車両CPU22とは、内部バスやインターフェイス回路を介して互いに接続されている。
車両通信部21は、内部機器や外部機器と車両制御装置20とを通信可能に接続する。内部機器は、メインバッテリ、車載センサ260,270、運転者入力装置24等の車両10に搭載された機器であり、車両制御装置20と通信可能な機器である。また、外部機器は、遠隔操作装置5等の車両10とは異なる場所に設けられた機器である。車両通信部21は、例えば、無線通信装置である。車両通信部21は、例えば、CAN(Controller Area Network)通信により、内部機器と通信する。CAN通信は、多方向に送信または受信を行うことができる通信規格である。また、車両通信部21は、例えば、図1に示す工場FC、搬送通路R、保管場所Y等のアクセスポイント(図示せず)を介して、ネットワークNに接続された遠隔操作装置5等の外部機器と通信する。なお、車両通信部21は、他の車両10の車両制御装置20と通信してもよい。車両通信部21による通信方法は、これに限られるものではない。
図2に示す車両記憶部23は、車両10の動作を制御する各種プログラムと、異常判断情報と、を含む各種情報を記憶する。異常判断情報は、後述の異常検知部によって用いられる。車両記憶部23は、例えば、RAMやROM、ハードディスクドライブ(HDD)等を含む。
図3は、車両CPU22の概略構成を示すブロック図である。車両CPU22は、車両記憶部23に記憶された各種プログラムを展開することにより、車両識別情報取得部220と、充電率算出部221と、劣化度算出部222と、車速算出部223と、車両状態取得部224と、異常検知部225として機能する。さらに、車両CPU22は、車両記憶部23に記憶された各種プログラムを展開することにより、車両情報送信部226と、切替実行部227と、動作制御部228と、報知制御部229と、操作受付部230として機能する。
車両識別情報取得部220は、車両10の識別情報である車両識別情報を取得する。車両識別情報は、複数台の車両10を識別するために、車両10間で重複しないように各車両10に割り振られた固有の車両ID(識別子)である。車両識別情報には、車両10の車種やグレード、仕向地等の出荷先情報が含まれてもよい。車両識別情報取得部220は、例えば、工場FCから保管場所Yの駐車位置に至る走行ルート上に予め設置された車両読取部(図示せず)により取得した読取情報を受信することで、車両識別情報を取得する。読取情報は、車両10に取り付けられた車両識別部(図示せず)を車両読取部が光学的に読み取ることで取得された情報である。この場合、車両識別部は、例えば、車両識別情報を記録したバーコード等の1次元コードや、スタック型2次元コード、QRコード(登録商標)等のマトリクス型2次元コードである。そして、この場合、車両読取部は、車両識別部を光学的に読み取り可能なカメラ等のコードリーダである。なお、車両識別情報の取得方法は、これに限られるものではない。車両識別情報取得部220は、例えば、車両記憶部23に予め記憶された車両識別情報を読み出すことにより、車両識別情報を取得してもよい。また、車両識別情報取得部220は、例えば、入力操作部(図示せず)を介して、ユーザからの車両識別情報の入力を受け付けることで、車両識別情報を取得してもよい。車両識別情報取得部220は、取得した車両識別情報を車両記憶部23に適宜記憶させる。
充電率算出部221は、メインバッテリの充電率(SOC:State Of Charge)を算出する。充電率算出部221は、例えば、電流センサ271によって取得した出力電流値の積算値を、メインバッテリの定格容量(満充電容量)で除算することにより、メインバッテリの充電率を算出する。なお、メインバッテリの充電率の算出方法は、これに限られるものではない。充電率算出部221は、例えば、電圧センサ272によって取得したメインバッテリの出力電圧値等のデータを取得して、SOCデータベースと比較することで、メインバッテリの充電率を算出してもよい。SOCデータベースは、例えば、メインバッテリの充電率と開回路電圧値(OCV)との関係を表すSOC-OCV曲線、メインバッテリの充電率と温度との関係を表す温度特性データ等を含む。また、充電率算出部221は、例えば、車両10の走行時間や走行距離、前回の充電率算出時からの経過時間等を基に、メインバッテリの充電率を算出してもよい。
劣化度算出部222は、メインバッテリの劣化度(SOH:State Of Health)を算出する。劣化度算出部222は、例えば、バッテリ温度センサ273によって取得したメインバッテリの温度と、メインバッテリの開回路電圧と、充電率算出部221によって算出したメインバッテリの充電率(以下、バッテリ充電率)と、を取得する。そして、劣化度算出部222は、例えば、メインバッテリの温度とメインバッテリの開回路電圧とを用いて、見かけの充電率を算出する。そして、劣化度算出部222は、例えば、バッテリ充電率と見かけの充電率とを用いて、以下の式(1)により、メインバッテリの劣化度を算出する。なお、メインバッテリの劣化度の算出方法は、これに限られるものではない。
劣化度=(100-バッテリ充電率)÷(100-見かけの充電率) 式(1)
車速算出部223は、車輪速センサ274の出力値、すなわち、車輪速センサ274によって取得された車両10の車輪速を用いて、車両10の走行速度を算出する。車速算出部223は、例えば、各車輪の車輪速を平均化する等の演算処理を行った後に、単位時間当たりの車輪速を基に車両10の走行速度を算出する。なお、車両10の走行速度の算出方法は、これに限られるものではない。また、車速算出部223の機能の少なくとも一部は、車輪速センサ274によって実行されてもよい。
車両状態取得部224は、車載センサ情報を取得する。車載センサ情報は、第1車載センサ260によって取得された情報である。本実施形態では、車載センサ情報は、車載カメラ261によって取得された内部撮像情報と、第1車載センサ260によって取得された情報であって車両10の周辺領域の状態を示す情報である第1周辺情報と、を含む。第1周辺情報は、例えば、レーダ262によって取得されたレーダ情報、ライダ263によって取得されたライダ情報である。なお、他の実施形態では、車載センサ情報は、車両10の位置を示す車両位置情報を含んでもよい。この場合、車両10は、GNSS衛星から発信される電波を受信可能なGNSS受信機等の位置情報受信部を車載センサ260として備える。車両状態取得部224は、取得した車載センサ情報を車両記憶部23に適宜記憶させる。
車両状態取得部224は、さらに、第2車載センサ270によって取得したデータから取得ないし算出される1種類以上の状態量を、各状態量に対応する取得タイミングと関連付けて取得する。状態量は、車両10に搭載された車両搭載装置であって、内部機器と内部部材とを含む車両搭載装置の状態を示すデータである。内部部材は、車両10に搭載された部材であって、車両制御装置20と通信しない部材である。内部部材は、例えば、ダンパを含むサスペンション等の制振部材である。状態量は、例えば、車両10の走行速度、車輪の実舵角、メインバッテリの出力電流値、出力電圧値、温度、充電率、および劣化度、ダンパの制振力に応じて変化する振動の程度である。本実施形態では、車両状態取得部224は、予め定められた時間間隔ごとに、複数種類の状態量を、異なるタイミングで複数回取得する。具体的には、車両状態取得部224は、状態量の種類ごとに、第1状態量と、異なるタイミングで複数回取得した複数の第2状態量と、を取得する。第1状態量は、車両10が遠隔自動運転モードでの走行を開始する前のタイミングにおいて取得された状態量である。第2状態量は、車両10が遠隔自動運転モードで走行しているタイミングにおいて取得された状態量である。車両状態取得部224は、取得した複数種類の状態量を、取得タイミングごとに、車両記憶部23に適宜記憶させる。
異常検知部225は、車両状態取得部224によって取得された状態量と車両記憶部23に予め記憶された異常判断情報とを用いて、車両搭載装置に生じた異常を検知する。つまり、異常検知部225は、状態量と異常判断情報とを用いて、車両10の状態が異常状態になったことを検知する。換言すると、異常検知部225は、遠隔自動運転モードによる走行中に、第1状態となったことを検知する。異常検知部225は、例えば、複数台の車両10ごとに取得された状態量を相対比較することにより、異常状態を検知する。具体的には、複数台の車両10ごとに取得された同一の取得タイミングにおける同一種類の状態量同士の類似度を算出する。そして、異常検知部225は、算出した類似度を用いて、複数台の車両10ごとに取得された同一の取得タイミングにおける同一種類の状態量をクラスタリングする。このとき、異常検知部225は、類似度が予め定められた閾値未満となる状態量を正常クラスタに分類する。これに対して、異常検知部225は、類似度が予め定められた閾値以上となる状態量を、正常クラスタに含まれない外れ値として分類する。そして、異常検知部225は、外れ値に分類された状態量の取得元である車両10に搭載された車両搭載装置に異常が生じていると判断することで、車両10の状態が異常状態となったことを検知する。異常状態となったことを検知した場合、異常検知部225は、車両10の状態が異常状態であることを示す異常情報を作成する。異常情報には、例えば、異常検知部225が異常状態と判断した根拠となる事象、すなわち、異常原因が含まれてもよい。なお、異常状態を検知する方法は、これに限られるものではない。例えば、異常検知部225は、複数台の車両10ごとに取得された同一種類の状態量を時系列順に並べることで時系列データを生成して、時系列データ同士を相対比較することで、異常状態を検知してもよい。また、例えば、異常検知部225は、状態量を予め定められた閾値と比較する絶対比較により、異常状態を検知してもよい。
車両情報送信部226は、各種情報を遠隔操作装置5に送信する。例えば、車両情報送信部226は、車載センサ情報と、車両10の状態を示す車両状態情報と、を含む車両側情報を、車両識別情報と共に、遠隔操作装置5に送信する。車両状態情報には、例えば、複数種類の状態量が含まれる。また、例えば、車両情報送信部226は、切替実行部227によって、車両10の運転モードが遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えられた場合に、車両側情報を車両識別情報と共に、遠隔操作装置5に送信する。また、例えば、車両情報送信部226は、異常検知部225によって生成された異常情報を車両識別情報と共に、遠隔操作装置5に送信する。なお、車両情報送信部226は、各種情報を検知装置9に送信してもよい。また、車両情報送信部226が各種情報を送信する場合に、各種情報と共に車両識別情報を送信することは、必須ではない。車両情報送信部226は、いずれの車両10に関する情報であるかを識別できる態様で、各種情報を送信できる構成であればよい。
切替実行部227は、遠隔操作装置5から送信される指示に応じて、車両10の運転モードを、遠隔手動運転モードと遠隔自動運転モードとの間で切り替える。具体的には、切替実行部227は、予め定められた第1切替条件が満たされた場合に遠隔操作装置5から送信される第1切替指示を受信する。第1切替指示は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替える指示である。第1切替条件は、遠隔自動運転モードによる走行中において、第1状態と第2状態と第3状態との少なくともいずれかの状態となった場合を第1基本条件として含む。第1状態は、車両10の状態が異常状態となった状態である。第1状態となる場合は、例えば、車両10に搭載された車両搭載装置のいずれかが故障した場合である。第2状態は、車両10の周辺領域に移動物体が侵入した状態である。第2状態となる場合は、例えば、車両10の周辺領域に動物が不意に侵入した場合である。第3状態は、第1状態とは異なる状態であって、遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生した状態である。第3状態となる場合は、例えば、遠隔自動制御装置50Bと車両制御装置20との間における通信に不具合が生じることで、遠隔自動制御装置50Bから車両制御装置20に運転制御値を送信できなくなった場合である。また、第3状態となる場合は、例えば、晴雨などの天候状況、昼夜などの時間帯、太陽光や月光、街灯、室内灯の映り込みによる陰の発生状況等の外乱により、撮像情報を用いて車両10の位置を特定できなくなった場合である。切替実行部227は、第1切替指示を受信した場合に、車両10の運転モードを遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替える。つまり、切替実行部227は、第1切替指示を受信した場合に、遠隔自動制御装置50Bから遠隔手動制御装置50Aに操作権限を引き渡す。さらに、切替実行部227は、予め定められた第2切替条件が満たされた場合に遠隔操作装置5から送信される第2切替指示を受信する。第2切替指示は、車両10の運転モードを、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替える指示である。第2切替条件は、第1状態と第2状態と第3状態とのいずれの状態にも該当しない場合を第2基本条件として含む。これにより、切替実行部227は、第2切替指示を受信した場合に、車両10の運転モードを遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替える。つまり、切替実行部227は、第2切替指示を受信した場合に、遠隔手動制御装置50Aから遠隔自動制御装置50Bに操作権限を引き渡す。
動作制御部228は、遠隔操作装置5から受信した運転制御値に応じて、操舵装置25やアクチュエータ29の動作を制御する。
報知制御部229は、切替実行部227によって、車両10の運転モードが遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えられた場合に、車両10が遠隔手動運転モードにより走行していることを外部に報知する。さらに、報知制御部229は、切替実行部227によって、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替えられた場合に、外部への報知を停止する。
操作受付部230は、運転者入力装置24からの入力を受け付ける。さらに、操作受付部230は、運転者入力装置24からの受け付けた入力を基に、アクチュエータ29等の動作を制御するための指示値を作成する。
なお、車両CPU22の少なくとも一部の機能は、遠隔操作装置5や検知装置9の一機能として実現されてもよい。例えば、異常検知部225は、遠隔操作装置5の一機能として実現されてもよい。この場合、異常検知部225は、例えば、車両制御装置20から送信された車両状態情報と、遠隔記憶部53に予め記憶された異常判断情報と、を用いて、異常状態を検知する。また、例えば、制御装置2は、検知装置9の制御装置である検知装置制御装置であってもよい。つまり、切替実行部227は、カメラ制御装置の中央演算装置である検知装置9の一機能として実現されてもよい。
図4は、遠隔操作装置5の概略構成を示すブロック図である。本実施形態では、図1および図4に示すように、遠隔手動制御装置50Aと遠隔自動制御装置50Bとは、遠隔制御装置50として一体に構成されている。よって、遠隔操作装置5は、オペレータ入力装置57と、表示装置55と、スピーカ56と、遠隔手動制御装置50Aと遠隔自動制御装置50Bとを統合した遠隔制御装置50と、を備える。
オペレータ入力装置57は、遠隔手動運転モードにおける車両10の走行条件を決定するために、オペレータが操作する入力装置である。つまり、オペレータ入力装置57は、遠隔手動運転モードにより走行する場合に用いられ、車両10とは異なる場所に設けられる。オペレータ入力装置57は、ステアリングホイール571と、アクセルペダル572と、ブレーキペダル573と、を備える。ステアリングホイール571は、遠隔操作によって車両10を操舵するための入力装置である。アクセルペダル572は、遠隔操作によって車両10を加速させるための入力装置である。ブレーキペダル573は、遠隔操作によって車両10を減速させるための入力装置である。なお、オペレータ入力装置57の構成は、これに限られるものではない。オペレータ入力装置57は、例えば、ステアリングホイール571に代えて、レバースイッチを備えてもよい。また、オペレータ入力装置57は、例えば、アクセルペダル572やブレーキペダル573に代えて、押しボタンスイッチやレバースイッチを備えてもよい。
表示装置55は、各種情報をオペレータに伝達する。表示装置55は、例えば、オペレータ入力装置57を操作中のオペレータが視認可能な位置に配置される。表示装置55は、各種情報を表示する表示部550を備える。例えば、表示部550は、車載センサ情報と検知情報との少なくとも一方を表示してオペレータに伝達する。また、例えば、表示部550は、車載センサ情報と検知情報とのうち、表示部550に表示させる情報をオペレータが指定するための情報指定画面を表示する。表示部550は、例えば、液晶ディスプレイである。検知情報は、検知装置9によって取得された情報である。検知情報は、車両10の外部から取得された情報であって、車両10の位置を示す車両位置情報と、車両10の周辺領域の状態を示す第2周辺情報と、の少なくとも一方の情報を含む。本実施形態では、検知装置9は、車両10および周辺領域を車両10の外部から撮像可能な撮像部と、カメラ制御装置と、を備えたインフラカメラ90である。よって、検知情報は、第2周辺情報としての外部撮像情報および外部撮像情報を用いて生成される物体情報と、外部撮像情報から特定される車両位置情報と、を含む。外部撮像情報は、検知装置9としてのインフラカメラ90に設けられた撮像部によって、車両10を外部から撮像することにより取得された情報である。外部撮像情報は、静止画データであってもよく、動画データであってもよい。また、外部撮像情報は、カラーデータであってもよく、モノクロデータであってもよい。物体情報は、外部撮像情報に含まれる車両10の周辺領域に存在する物体の位置や形状等の検知結果を示す物体基本情報と、車両10の周辺領域に侵入した移動物体の位置を示す侵入位置情報と、を含む。移動物体は、ポールや縁石等の土地や走路等に予め固定された固定物体以外の物体であり、移動することによって車両10に接近し得る物体である。移動物体は、例えば、人間や動物等の生物、他の車両10、無人搬送車である。なお、表示装置55の構成および機能は、これに限られるものではない。表示部550は、例えば、内部撮像情報と外部撮像情報とのうち、表示部550に表示させる情報をオペレータが指定するための情報指定画面を表示してもよい。
スピーカ56は、車載カメラ261や検知装置9としてのインフラカメラ90に付属するマイク(図示せず)により撮像データと共に取得された音声データを再生する。換言すると、スピーカ56は、内部撮像情報や外部撮像情報に含まれる音声データを再生する。なお、スピーカ56の構成および機能は、これに限られるものではない。スピーカ56は、例えば、遠隔操作装置5の指令に応じて、オペレータに向けたメッセージ等の音声を発する構成であってもよい。
遠隔制御装置50は、遠隔制御装置50における通信部としての遠隔通信部51と、遠隔制御装置50における記憶部としての遠隔記憶部53と、遠隔制御装置50における中央演算装置としての遠隔CPU52と、を備える。遠隔通信部51と遠隔記憶部53と遠隔CPU52とは、内部バスやインターフェイス回路を介して互いに接続されている。
遠隔通信部51は、車両制御装置20や検知装置9と遠隔制御装置50とを通信可能に接続する。遠隔通信部51は、例えば、無線通信装置である。なお、遠隔通信部51による通信方法は、これに限られるものではない。
遠隔記憶部53は、遠隔操作装置5の動作を制御する各種プログラムと、走行ルート情報と、を含む各種情報を記憶する。走行ルート情報は、遠隔自動運転モードにより走行する車両10の目標走行ルートを示す情報である。遠隔記憶部53は、例えば、RAMやROM、ハードディスクドライブ(HDD)等を含む。
図5は、遠隔CPU52の概略構成を示すブロック図である。遠隔CPU52は、遠隔記憶部53に記憶された各種プログラムを展開することで、走行情報取得部521と、支障検知部522と、切替情報取得部523と、切替判断部524と、切替指示部525として機能する。さらに、遠隔CPU52は、遠隔記憶部53に記憶された各種プログラムを展開することで、制御値作成部526と、遠隔送信部527と、表示制御部528と、領域設定部529として機能する。
走行情報取得部521は、車両10と検知装置9との少なくとも一方から、車両10の走行条件に関する情報(以下、走行情報)を受信することで、走行情報を取得する。本実施形態では、走行情報取得部521は、走行情報として、車両側情報と、検知情報と、走行ルート情報と、を取得する。なお、走行情報取得部521は、他の情報を取得してもよい。走行情報取得部521は、遠隔自動運転モードによる走行を開始するための走行情報として、例えば、遠隔自動運転モードでの走行開始準備が完了した場合に車両10から送信される準備完了信号を受信してもよい。
支障検知部522は、車両側情報や検知情報、その他の情報(例えば、車両10と遠隔操作装置5との通信状況を示す通信状況情報)を用いて、遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生したことを検知する。つまり、支障検知部522は、遠隔自動運転モードによる走行中に、第3状態となったことを検知する。
切替情報取得部523は、異常情報と侵入情報と支障情報との少なくともいずれかの情報を受信することで、異常情報と侵入情報と支障情報との少なくともいずれかの情報を取得する。異常情報は、車両10の状態が異常状態となったことを示す情報である。すなわち、異常情報は、第1状態であることを示す情報である。侵入情報は、車両10の周辺領域に移動物体が侵入したことを示す情報である。すなわち、侵入情報は、第2状態であることを示す情報である。支障情報は、遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生したことを示す情報である。すなわち、支障情報は、第3状態であることを示す情報である。なお、切替情報取得部523は、他の情報を取得してもよい。
切替判断部524は、車両10の運転モードを、遠隔手動運転モードと遠隔自動運転モードとの間で切り替えるか否かを判断する。切替判断部524は、例えば、遠隔自動運転モードによる走行中において、不具合の一例である第1状態と第2状態と第3状態との少なくともいずれかの状態となった場合に、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えると判断する。つまり、この場合、第1切替条件は、第1追加条件を含むことなく、第1基本条件を含む。よって、この場合、切替判断部524は、第1切替条件に含まれる第1基本条件が満たされた場合に、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えると判断する。また、切替判断部524は、例えば、遠隔手動運転モードによる走行中に、第1状態と第2状態と第3状態とのいずれの状態にも該当しない場合に、車両10の運転モードを、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替えると判断する。つまり、この場合、第2切替条件は、第2追加条件を含むことなく、第2基本条件を含む。よって、この場合、切替判断部524は、第2切替条件に含まれる第2基本条件が満たされた場合に、車両10の運転モードを、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替えると判断する。なお、車両10の運転モードの切替判断方法は、これに限られるものではない。第1切替条件は、第1基本条件に加えて、予め定められた第1追加条件を含んでもよい。つまり、切替判断部524は、例えば、遠隔自動運転モードによる走行中において、第1状態と第2状態と第3状態との少なくともいずれかの状態となった場合において、予め定められた第1追加条件を満たす場合に、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えると判断してもよい。このとき、第1切替条件に含まれる第1追加条件は、1つであってもよく、複数であってもよい。また、第2切替条件は、第2基本条件に加えて予め定められた第2追加条件を含んでもよい。切替判断部524は、例えば、遠隔手動運転モードによる走行中に、第1状態と第2状態と第3状態とのいずれの状態にも該当しない状態となった場合において、予め定められた第2追加条件を満たす場合に、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替えると判断してもよい。このとき、第2切替条件に含まれる第2追加条件は、1つであってもよく、複数であってもよい。
切替指示部525は、切替判断部524による判断結果に応じて、第1切替指示と、第2切替指示と、停止指示と、のいずれかを車両10に送信する。停止指示は、車両10の走行を中断して停止させる指示である。なお、切替指示部525は、各種指示を、検知装置9を介して、車両10に送信してもよい。この場合、切替指示部525は、各種指示を検知装置9に送信する。そして、検知装置9は、遠隔操作装置5から受信した各種指示を車両10に送信する。
制御値作成部526は、走行情報取得部521によって取得された走行情報を用いて、車両10の動作を制御するための運転制御値を作成する。例えば、制御値作成部526は、車両10が目標走行ルートに沿って走行するための運転制御値を作成する。また、例えば、制御値作成部526は、外部撮像情報や内部撮像情報を解析しながら、目標走行ルートに対する車両10の相対位置を修正するための運転制御値を作成する。
遠隔送信部527は、制御値作成部526によって作成された運転制御値を車両10に送信する。なお、遠隔送信部527は、運転制御値を、検知装置9を介して、車両10に送信してもよい。この場合、遠隔送信部527は、運転制御値を検知装置9に送信する。そして、検知装置9は、遠隔操作装置5から受信した運転制御値を車両10に送信する。
表示制御部528は、表示部550に表示する内容を制御する。具体的には、表示制御部528は、例えば、対象の車両10に搭載された車載センサ260によって取得された車載センサ情報と、検知装置9によって取得された検知情報と、の少なくとも一方を表示部550に表示させる。対象の車両10は、遠隔自動運転モードによる走行中において、第1状態と第2状態と第3状態との少なくともいずれかの状態となった車両10である。対象の車両10は、例えば、図1に示す第2車両102である。図5に示す表示制御部528は、例えば、車載センサ情報と検知情報とのうち、表示部550に表示させる情報をオペレータが指定するための情報指定画面を表示部550に表示させる。そして、表示制御部528は、車載センサ情報と検知情報とのうち、情報指定画面によって指定された情報を表示部550に表示させる。このとき、表示制御部528は、例えば、車載センサ情報に含まれる内部撮像情報と、検知情報に含まれる外部撮像情報と、の少なくともいずれかの撮像情報上に、侵入位置情報を重畳した情報を表示部550に表示させてもよい。なお、表示制御部528の制御および表示部550の表示内容は、これに限られるものではない。
領域設定部529は、車両10の運転モードに応じて、侵入禁止領域の範囲を設定する。侵入禁止領域は、車両10の周囲に設定される領域であって、移動物体の侵入を禁止する領域である。例えば、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えられた場合に、領域設定部529は、遠隔手動運転モードにおける侵入禁止領域の範囲を、遠隔手動運転モードにおける侵入禁止領域の範囲よりも大きくなるように、侵入禁止領域を設定する。
なお、遠隔CPU52の少なくとも一部の機能は、車両制御装置20や検知装置9の一機能として実現されてもよい。例えば、切替判断部524は、車両制御装置20の一機能として実現されてもよい。この場合、車両制御装置20は、遠隔操作装置5を介することなく、検知装置9から検知情報を直接取得してもよい。また、例えば、表示制御部528は、検知装置9の一機能として実現されてもよい。
図6は、検知装置9としてのインフラカメラ90の概略構成を示すブロック図である。検知装置9は、車両10の外部から車両10および周辺領域の情報を取得する装置である。本実施形態では、前述したように、検知装置9は、撮像部95と、カメラ制御装置900と、を備えるインフラカメラ90である。
撮像部95は、搬送通路Rや保管場所Y等の走路と、走路を走行する車両10と、を上方から俯瞰する外部撮像情報を取得する。撮像部95によって取得された外部撮像情報は、遠隔操作装置5による車両10の遠隔操作や、車両位置情報の生成、車両10の周辺領域に侵入した移動物体の検知に用いられる。検知装置9の設置位置および設置数は、撮像部95によって走路全体を撮像するために、撮像部95の撮像範囲RG(画角)等を考慮して決定される。具体的には、図1に示すように、隣接する第1検知装置901の撮像部95の撮像範囲RGである第1撮像範囲RG1と、第2検知装置902の撮像部95の撮像範囲RGである第2撮像範囲RG2と、が重複するように、各検知装置901,902が設置される。なお、撮像部95は、車両10の上方からの情報に限らず、車両10の前方、後方、側方等の情報を取得してもよい。また、検知装置9は、撮像部95以外のセンサ等を備えてもよい。
図6に示すように、カメラ制御装置900は、カメラ制御装置900の通信部としてのカメラ通信部91と、カメラ制御装置900の記憶部としてのカメラ記憶部93と、カメラ制御装置900の中央演算装置としてのカメラCPU92と、を備える。カメラ通信部91とカメラ記憶部93とカメラCPU92とは、内部バスやインターフェイス回路を介して互いに接続されている。
カメラ通信部91は、遠隔制御装置50や車両制御装置20、撮像部95と、カメラ制御装置900と、を通信可能に接続する。カメラ通信部91は、例えば、無線通信装置である。なお、カメラ通信部91による通信方法は、これに限られるものではない。
カメラ記憶部93は、検知装置9の動作を制御する各種プログラムを含む各種情報を記憶する。さらに、カメラ記憶部93は、例えば、車両位置検出モデルや侵入検知モデルを記憶してもよい。車両位置検出モデルは、外部撮像情報に含まれる車両10の位置(例えば、座標値)を特定するために用いられる学習済みの機械学習モデルである。侵入検知モデルは、車両10の周辺領域に侵入した移動物体を検知するために用いられる学習済みの機械学習モデルである。車両位置検出モデルや侵入検知モデルには、例えば、ニューラルネットワークのアルゴリズムが用いられる。
図7は、カメラCPU92の概略構成を示すブロック図である。カメラCPU92は、カメラ記憶部93に記憶された各種プログラムを展開することで、カメラ制御部921と、カメラ情報取得部922と、車両位置情報生成部923と、物体情報生成部924と、検知情報送信部925として機能する。カメラ制御部921は、撮像部95の動作を制御する。
カメラ情報取得部922は、各種情報を取得する。例えば、カメラ情報取得部922は、撮像部95によって取得された外部撮像情報を取得する。また、例えば、カメラ情報取得部922は、車両10ないし遠隔操作装置5から送信される異常情報や支障情報を受信して取得する。
車両位置情報生成部923は、カメラ情報取得部922によって取得された外部撮像情報を画像解析して、車両10の位置を特定することで、車両位置情報を生成する。車両位置情報生成部923による画像解析には、車両10の全体の画像が用いられてもよく、車両10に設けられるアライメントマーク等の車両10の一部の画像が用いられてもよい。
物体情報生成部924は、カメラ情報取得部922によって取得された外部撮像情報を画像解析して、物体基本情報と侵入位置情報とを含む物体情報を生成する。例えば、物体情報生成部924は、車両10の周辺領域に存在する物体の位置や形状等を検知する。これにより、物体情報生成部924は、物体基本情報を生成する。そして、検知した物体が固定物体と移動物体とのいずれであるかを、物体情報生成部924は判断する。そして、検知した物体が移動物体であると判断した場合に、物体情報生成部924は、車両10の周辺領域に移動物体が侵入したことを示す侵入情報を生成する。そして、物体情報生成部924は、外部撮像情報に含まれる物体であって、移動物体であると判断した物体の位置を特定する。これにより、物体情報生成部924は、侵入位置情報を生成する。つまり、物体情報生成部924は、遠隔自動運転モードによる走行中に、第2状態となったことを検知する。
検知情報送信部925は、カメラ情報取得部922によって取得された外部撮像情報と、車両位置情報生成部923によって生成された車両位置情報と、物体情報生成部924によって生成された物体情報と、を含む検知情報を遠隔操作装置5に送信する。なお、検知情報送信部925が送信する情報は、これに限られるものではない。また、検知情報送信部925は、検知情報を、遠隔操作装置5を介することなく、車両10に直接送信してもよい。検知情報送信部925は、例えば、各種情報を装置識別情報と共に送信する。装置識別情報は、複数台の検知装置9を識別するために、検知装置9間で重複しないように各検知装置9に割り振られた固有のID(識別子)である。本実施形態では、装置IDは、複数台のインフラカメラ90を識別するカメラIDである。
A-2.遠隔自動運転モードにおける車両の制御方法:
図8は、第1動作制御工程(ステップS1)を示すフローチャートである。第1動作制御方法(ステップS1)は、遠隔自動運転モードによる車両10の走行を開始させるために、車両10の動作を制御する方法である。
第1動作制御方法(ステップS1)では、遠隔自動運転モードでの走行を開始するための走行開始準備が完了した場合に(ステップS101:Yes)、車両制御装置20の車両情報送信部226は、以下の処理を実行する。この場合、車両情報送信部226は、準備完了信号を遠隔操作装置5に送信する(ステップS102)。
遠隔操作装置5の走行情報取得部521が準備完了信号を受信した場合に(ステップS103:Yes)、走行情報取得部521は、走行情報を取得する(ステップS104)。このとき、走行情報には、目標走行ルートを示す走行ルート情報が少なくとも含まれる。ステップS104の後に、制御値作成部526は、走行情報を用いて、目標走行ルートに沿って車両10が走行するための運転制御値(以下、基準制御値)を作成する(ステップS105)。ステップS105の後に、遠隔送信部527は、制御値作成部526によって作成された基準制御値を車両10に送信する(ステップS106)。なお、基準制御値には、目標走行ルートのみが含まれてもよく、目標走行ルートを実現するための具体的な走行条件(例えば、目標舵角)が含まれてもよい。
車両制御装置20の動作制御部228が基準制御値を受信して取得した場合に(ステップS107:Yes)、動作制御部228は、車両10の走行ルートを目標走行ルートに設定して、遠隔自動運転モードによる走行を開始する(ステップS108)。つまり、車両10が目標走行ルートに沿って走行するように、動作制御部228は、車両10に搭載された操舵装置25やアクチュエータ29を制御する。
図9は、第2動作制御方法(ステップS2)を示すフローチャートである。第2動作制御方法(ステップS2)は、遠隔自動運転モードにより走行している車両10の走行ルートを修正する方法である。
予め定められた修正タイミングとなった場合に(ステップS201:Yes)、検知装置9のカメラ情報取得部922は、撮像部95によって取得された外部撮像情報を取得する(ステップS202)。修正タイミングは、例えば、遠隔自動運転モードによる走行を開始したタイミングからの経過時間が予め定められた時間以上となったタイミングや、前回の修正タイミングから予め定められた時間が経過したタイミングである。ステップS202の後に、車両位置情報生成部923は、カメラ情報取得部922によって取得された外部撮像情報を用いて、車両位置情報を生成する(ステップS203)。ステップS203の後に、検知情報送信部925は、車両位置情報と外部撮像情報とを少なくとも含む検知情報を遠隔操作装置5に送信する(ステップS204)。
遠隔操作装置5の走行情報取得部521が検知情報を取得した場合に(ステップS205:Yes)、制御値作成部526は、以下の処理を実行する。この場合、制御値作成部526は、走行情報を用いて、目標走行ルートに対する車両10の相対位置を修正するための運転制御値(以下、修正制御値)を作成する(ステップS206)。具体的には、制御値作成部526は、例えば、異なる撮像範囲RG1,RG2により撮像された複数の外部撮像情報を時系列順序に並べることで、車両10の実際の走行軌跡を算出する。そして、制御値作成部526は、目標走行ルートと、車両10の実際の走行軌跡と、を比較して、目標走行ルートに対する走行軌跡の差分を算出する。さらに、制御値作成部526は、目標走行ルートと車両10の実際の走行軌跡との差分を低減するように、外部撮像情報を解析しながら、目標走行ルートを実現するための修正制御値を作成する。なお、車両10の相対位置および走行軌跡の算出方法は、これに限られるものではない。修正制御値には、補正走行ルートのみが含まれてもよく、補正走行ルートを実現するための具体的な走行条件が含まれてもよい。また、走行情報取得部521は、検知情報の他に、車載センサ情報と車両状態情報とを含む車両側情報を併せて取得してもよい。ステップS206の後に、遠隔送信部527は、制御値作成部526によって作成された修正制御値を車両10に送信する(ステップS207)。
車両制御装置20の動作制御部228が修正制御値を受信して取得した場合に(ステップS208:Yes)、動作制御部228は、修正制御値に従って、車両10の走行ルートを補正走行ルートに修正して、遠隔自動運転モードによる走行を継続する(ステップS209)。つまり、車両10が補正走行ルートに沿って走行するように、動作制御部228は、車両10に搭載された操舵装置25やアクチュエータ29の動作を制御する。ステップS209が完了した場合、ステップS201に戻り、ステップS201からステップS209までの各ステップが繰り返し実行される。
A-3.運転モードの切替方法:
図10は、第1モード切替工程(ステップS3)を示す第1のフローチャートである。図11は、第1モード切替工程(ステップS3)を示す第2のフローチャートである。図12は、第1モード切替工程(ステップS3)を示す第3のフローチャートである。図13は、第1モード切替工程(ステップS3)を示す第4のフローチャートである。図14は、第1モード切替工程(ステップS3)を示す第5のフローチャートである。第1モード切替方法(ステップS3)は、遠隔自動運転モードによる走行中に第1状態となった場合において、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替える方法である。
図10に示すように、車両10の状態が異常状態となったことを、車両10の異常検知部225が検知した場合に(ステップS301:Yes)、車両情報送信部226は、以下の処理を実行する。つまり、異常検知部225が第1状態を検知した場合、車両情報送信部226は、車載センサ情報と車両状態情報とを含む車両側情報と異常情報とを、車両識別情報と共に、遠隔操作装置5に送信する(ステップS302)。
図11に示すように、遠隔操作装置5の走行情報取得部521が異常情報を受信して取得した場合に(ステップS303:Yes)、遠隔送信部527は、異常情報を検知装置9に送信する(ステップS304)。なお、車両情報送信部226が、異常情報を、遠隔操作装置5を介することなく、検知装置9に送信する場合、ステップS304は省略される。
図12に示すように、検知装置9のカメラ情報取得部922が異常情報を取得した場合に(ステップS305:Yes)、カメラ情報取得部922は、外部撮像情報を取得する(ステップS306)。ステップS306の後に、車両位置情報生成部923は、カメラ情報取得部922によって取得された外部撮像情報を用いて、車両位置情報を生成する(ステップS307)。ステップS307の後に、検知情報送信部925は、外部撮像情報と車両位置情報とを少なくとも含む検知情報を遠隔操作装置5に送信する(ステップS308)。
図13に示すように、遠隔操作装置5の切替判断部524が、車両側情報と検知情報とを受信して取得した場合に(ステップS309:Yes)、切替判断工程が実行される。切替判断工程では、切替判断部524は、例えば、後述の図15から図18に示すいずれか切替判断方法により、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えるか否か、若しくは、車両10を停止させるかを判断する。
図15は、切替判断工程における第1切替判断方法(ステップS61)を示すフローチャートである。第1切替判断方法(ステップS61)は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えるか否かを判断する第1の方法である。
第1切替判断方法(ステップS61)では、まず、切替判断部524は、第1基本条件が満たされているか否かを判断する(ステップS611)。本実施形態では、切替判断部524は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えるか否かを判断するための情報(第1切替判断方法では、異常情報)を受信済みであるか否かを確認する。切替判断部524は、異常情報を受信済みである場合に(ステップS611:Yes)、切替判断部524は、第1基本条件が満たされていると判断して、ステップS612を実行する。この場合、切替判断部524は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えると判断する(ステップS612)。これに対して、異常情報を受信していない場合、切替判断部524は、第1基本条件が満たされていないと判断して、遠隔自動運転モードによる走行を継続すると判断する(ステップS613)。
図16は、切替判断工程における第2切替判断方法(ステップS62)を示すフローチャートである。第2切替判断方法(ステップS62)は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えるか否かを判断する第2の方法である。第2切替判断方法(ステップS62)において、第1切替条件は、第1基本条件に加えて、第1追加条件を含む。第2切替判断方法(ステップS62)における第1追加条件は、車両10の現在地と車両10に乗車して運転者入力装置24を操作することが可能なオペレータの待機位置との距離に関する条件である。
第2切替判断方法(ステップ62)では、まず、切替判断部524は、第1基本条件が満たされているか否かを判断する(ステップS621)。本実施形態では、切替判断部524は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えるか否かを判断するための情報(第2切替判断方法では、異常情報)を受信済みであるか否かを確認する。
異常情報を受信済みである場合に(ステップS621:Yes)、切替判断部524は、第1基本条件が満たされていると判断して、ステップS622を実行する。切替判断部524は、ステップS622において、第1追加条件が満たされているか否かを確認する。具体的には、切替判断部524は、車両10の現在地と車両10に乗車して運転者入力装置24を操作することが可能なオペレータの待機位置との距離が予め定められた距離閾値以上であるか否かを確認する。このとき、切替判断部524は、例えば、予め遠隔記憶部53に記憶されたオペレータの待機位置と、車両位置情報と、を用いて、車両10の現在地とオペレータの待機位置との距離を算出する。なお、車両10の現在地とオペレータの待機位置との距離の算出方法は、これに限られるものではない。切替判断部524は、例えば、マウスやキーボード等を備えた入力操作部(図示せず)を介したユーザからの入力を受け付けることで、車両10の現在地とオペレータの待機位置との距離を取得してもよい。
車両10の現在地と車両10に乗車して運転者入力装置24を操作することが可能なオペレータの待機位置との距離が距離閾値以上である場合に(ステップS622:Yes)、切替判断部524は、第1追加条件が満たされているとして、以下のように判断する。この場合、切替判断部524は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えると判断する(ステップS623)。つまり、第1基本条件に加えて、第1追加条件が満たされている場合に、切替判断部524は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えると判断する。このようにすると、車両10の現在地とオペレータの待機位置との距離が大きい場合であっても、オペレータ入力装置57を介したオペレータの遠隔操作により、車両10を移動させることができる。
これに対して、車両10の現在地とオペレータの待機位置との距離が距離閾値未満である場合に(ステップS622:No)、切替判断部524は、第1追加条件が満たされていないとして、以下のように判断する。この場合、切替判断部524は、車両10の運転モードを遠隔自動運転モードから切り替えることなく、車両10を停止させると判断する(ステップS624)。つまり、第1基本条件が満たされている場合であっても、第1追加条件が満たされていない場合には、切替判断部524は、車両10の運転モードを遠隔自動運転モードから切り替えることなく、車両10を停止させると判断する。このようにしても、車両10の現在地とオペレータの待機位置との距離が予め定められた距離閾値未満である場合には、待機位置において待機しているオペレータが、対象の車両10に乗車して、運転者入力装置24を操作することで、対象の車両10を速やかに移動させることができる。
図17は、切替判断工程における第3切替判断方法(ステップS63)を示すフローチャートである。第2切替判断方法(ステップS63)は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えるか否かを判断する第3の方法である。第3切替判断方法(ステップ63)において、第1切替条件は、第1基本条件に加えて、第1追加条件を含む。第3切替判断方法(ステップ63)における第1追加条件は、車両10に乗車して運転者入力装置24を操作することが可能なオペレータの人数(以下、第1待機人数)に関する条件である。
第3切替判断方法(ステップ63)では、まず、切替判断部524は、第1基本条件が満たされているか否かを判断する(ステップS631)。本実施形態では、切替判断部524は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えるか否かを判断するための情報(第3切替判断方法では、異常情報)を受信済みであるか否かを確認する。
異常情報を受信済みである場合に(ステップS631:Yes)、切替判断部524は、第1基本条件が満たされていると判断して、ステップS632を実行する。切替判断部524は、ステップS632において、第1追加条件が満たされているか否かを確認する。具体的には、切替判断部524は、第1待機人数が予め定められた第1人数閾値未満であるか否かを確認する。このとき、切替判断部524は、例えば、入力操作部(図示せず)を介したユーザからの入力により、第1待機人数を取得する。そして、第1待機人数が第1人数閾値未満である場合に(ステップS632:Yes)、切替判断部524は、第1追加条件が満たされているとして、以下のように判断する。この場合、切替判断部524は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えると判断する(ステップS633)。つまり、第1基本条件に加えて、第1追加条件が満たされている場合に、切替判断部524は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えると判断する。このようにすると、車両10にオペレータが乗車して運転者入力装置24を操作することにより、車両10を移動させることが困難な場合であっても、オペレータ入力装置57を介したオペレータの遠隔操作により、車両10を速やかに移動させることができる。
これに対して、第1待機人数が第1人数閾値以上である場合に(ステップS632:No)、切替判断部524は、第1追加条件が満たされていないとして、以下の処理を実行する。この場合、切替判断部524は、車両10の運転モードを遠隔自動運転モードから切り替えることなく、車両10を停止させると判断する(ステップS634)。つまり、第1基本条件が満たされている場合であっても、第1追加条件が満たされていない場合には、切替判断部524は、車両10の運転モードを遠隔自動運転モードから切り替えることなく、車両10を停止させると判断する。このようにしても、第1待機人数が第1人数閾値以上である場合には、待機しているオペレータが、対象の車両10に乗車して、運転者入力装置24を操作することで、対象の車両10を速やかに移動させることができる。なお、第1待機人数の取得方法は、これに限られるものではない。切替判断部524は、例えば、外部撮像情報に含まれるオペレータの人数を検出する等の画像処理により、第1待機人数を取得してもよい。
図18は、切替判断工程における第4切替判断方法(ステップS64)を示すフローチャートである。第4切替判断方法(ステップS64)は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えるか否かを判断する第4の方法である。第4切替判断方法(ステップS64)において、第1切替条件は、第1基本条件に加えて、第1追加条件を含む。第4切替判断方法(ステップS64)における第1追加条件は、遠隔手動制御装置50Aに接続されたオペレータ入力装置57を操作することが可能なオペレータの人数(以下、第2待機人数)に関する条件である。
第4切替判断方法(ステップ64)では、まず、切替判断部524は、第1基本条件が満たされているか否かを判断する(ステップS641)。本実施形態では、切替判断部524は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えるか否かを判断するための情報(第4切替判断方法では、異常情報)を受信済みであるか否かを確認する。
異常情報を受信済みである場合に(ステップS641:Yes)、切替判断部524は、第1基本条件が満たされていると判断してステップS642を実行する。切替判断部524は、ステップS642において、第1追加条件が満たされているか否かを確認する。具体的には、切替判断部524は、第2待機人数が予め定められた第2人数閾値未満であるか否かを確認する。このとき、切替判断部524は、例えば、入力操作部(図示せず)を介したユーザからの入力により、第2待機人数を取得する。そして、第2待機人数が第2人数閾値未満である場合に(ステップS642:Yes)、切替判断部524は、第1追加条件が満たされているとして、以下のように判断する。この場合、切替判断部524は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えることなく、車両10を停止させると判断する(ステップS643)。つまり、第1基本条件に加えて、第1追加条件が満たされている場合に、切替判断部524は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えることなく、車両10を停止させると判断する。このようにすると、オペレータ入力装置57を介したオペレータの遠隔操作により、車両10を移動させることが困難な場合に、車両10を安全に停止させることができる。
これに対して、第2待機人数が第2人数閾値以上である場合に(ステップS642:No)、切替判断部524は、第1追加条件が満たされていないとして、以下の処理を実行する。この場合、切替判断部524は、車両10の運転モードを遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えると判断する(ステップS644)。第2待機人数が第2人数閾値以上である場合、すなわち、第1基本条件が満たされている場合であっても、第1追加条件が満たされていない場合には、オペレータ入力装置57を操作することが可能なオペレータが十分に待機できている状態である。よって、この場合、車両10の運転モードを遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えることで、オペレータ入力装置57を介したオペレータの遠隔操作により、車両10を速やかに移動させることができる。なお、第2待機人数の取得方法は、これに限られるものではない。切替判断部524は、例えば、外部撮像情報に含まれるオペレータの人数を検出する等の画像処理により、第2待機人数を取得してもよい。
図13に示すように、切替判断工程において、切替判断部524により、車両10の運転モードを遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えると判断された場合に(ステップS310:Yes)、切替指示部525は、以下の処理を実行する。この場合、切替指示部525は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替える第1切替指示を車両10に送信する(ステップS311)。一方で、切替判断工程において、切替判断部524により、車両10を停止させると判断された場合(ステップS310:No)、切替指示部525は、停止指示を車両10に送信する(ステップS312)。
図14に示すように、車両10の切替実行部227が第1切替指示を受信した場合に(ステップS313:Yes)、切替実行部227は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替える(ステップS314)。
図13に示すように、ステップS311の後に、遠隔操作装置5の制御値作成部526は、オペレータ入力装置57の操作に応じた運転制御値(以下、遠隔手動制御値)を作成する(ステップS315)。そして、遠隔送信部527は、制御値作成部526によって作成された遠隔手動制御値を車両10に送信する(ステップS316)。なお、図14に示すステップS313およびステップS314と、図13に示すステップS315およびステップS316とは、いずれが先に実行されてもよく、同時並行的に実行されてもよい。
図14に示すように、車両10の動作制御部228が遠隔手動制御値を受信した場合に(ステップS317:Yes)、動作制御部228は、受信した遠隔手動制御値に従って、車両10に搭載された操舵装置25やアクチュエータ29を駆動させる(ステップS318)。一方で、動作制御部228は、停止指示を受信した場合(ステップS319:Yes)に、車両10を停止させる(ステップS320)。
なお、第1モード切替方法(ステップS3)の処理内容は、これに限られるものではない。例えば、異常検知部225が遠隔操作装置5の一機能として実現される場合、遠隔送信部527は、車両10と検知装置9とにそれぞれ異常情報を送信すればよい。そして、車両10の車両情報送信部226は、車両側情報を車両識別情報と共に、遠隔操作装置5に送信すればよい。
図19は、第2モード切替方法(ステップS4)を示す第1のフローチャートである。図20は、第2モード切替方法(ステップS4)を示す第2のフローチャートである。図21は、第2モード切替方法(ステップS4)を示す第3のフローチャートである。図22は、第2モード切替方法(ステップS4)を示す第4のフローチャートである。図23は、第2モード切替方法(ステップS4)を示す第5のフローチャートである。第2モード切替方法(ステップS4)は、遠隔自動運転モードによる走行中に第2状態となった場合において、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替える方法である。
図19に示すように、検知装置9の物体情報生成部924が第2状態を検知した場合に(ステップS401:Yes)、検知情報送信部925は、物体情報生成部924によって生成された侵入情報を、遠隔操作装置5に送信する(ステップS402)。
図20に示すように、遠隔操作装置5の走行情報取得部521が侵入情報を受信して取得した場合に(ステップS403:Yes)、遠隔送信部527は、侵入情報を車両10に送信する(ステップS404)。なお、検知情報送信部925が、侵入情報を、遠隔操作装置5を介することなく、車両10に送信する場合、ステップS404は省略される。
図21に示すように、車両10の走行情報取得部521が侵入情報を受信して取得した場合に(ステップS405:Yes)、車両情報送信部226は、以下の処理を実行する。この場合、走行情報取得部521は、車載センサ情報と車両状態情報とを取得する(ステップS406)。ステップS406の後に、車両情報送信部226は、車載センサ情報と車両状態情報とを含む車両側情報を、車両識別情報と共に、遠隔操作装置5に送信する(ステップS407)。
図19に示すように、ステップS402の後に、検知装置9の検知情報送信部925は、検知情報を遠隔操作装置5に送信する(ステップS408)。なお、図20に示すステップS403およびステップS404および図21に示すステップS405からステップS407までの各ステップと、図19に示すステップS408とは、いずれが先に実行されてもよく、同時並行的に実行されてもよい。
図22に示すように、遠隔操作装置5の切替判断部524が、車両側情報と検知情報とを受信して取得した場合に(ステップS409:Yes)、図15から図18に示すような切替判断工程が実行される。切替判断工程において、切替判断部524により、車両10の運転モードを遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えると判断された場合に(ステップS410:Yes)、切替指示部525は、以下の処理を実行する。この場合、切替指示部525は、車両10の運転モードを遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替える第1切替指示を車両10に送信する(ステップS411)。一方で、切替判断工程において、切替判断部524により、車両10を停止させると判断された場合(ステップS410:No)、切替指示部525は、停止指示を車両10に送信する(ステップS412)。
図23に示すように、車両10の切替実行部227が第1切替指示を受信した場合に(ステップS413:Yes)、切替実行部227は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替える(ステップS414)。
図22に示すように、ステップS411の後に、遠隔操作装置5の制御値作成部526は、遠隔手動制御値を作成する(ステップS415)。そして、遠隔送信部527は、制御値作成部526によって作成された遠隔手動制御値を車両10に送信する(ステップS416)。なお、図23に示すステップS413およびステップS414と、図22に示すステップS415およびステップS416とは、いずれが先に実行されてもよく、同時並行的に実行されてもよい。
図23に示すように、車両10の動作制御部228が遠隔手動制御値を受信した場合に(ステップS417:Yes)、動作制御部228は、受信した遠隔手動制御値に従って、車両10に搭載された操舵装置25やアクチュエータ29を駆動させる(ステップS418)。一方で、動作制御部228は、停止指示を受信した場合に(ステップS419:Yes)、車両10を停止させる(ステップS420)。
なお、第2モード切替方法(ステップS4)の処理内容は、これに限られるものではない。例えば、物体情報生成部924が遠隔操作装置5の一機能として実現される場合、遠隔操作装置5は、侵入情報を車両10と検知装置9とにそれぞれ送信すればよい。そして、検知装置9のカメラ情報取得部922は、検知情報を遠隔操作装置5に送信すればよい。
図24は、第3モード切替方法(ステップS5)を示す第1のフローチャートである。図25は、第3モード切替方法(ステップS5)を示す第2のフローチャートである。図26は、第3モード切替方法(ステップS5)を示す第3のフローチャートである。図27は、第3モード切替方法(ステップS5)を示す第4のフローチャートである。図28は、第3モード切替方法(ステップS5)を示す第5のフローチャートである。第3モード切替方法(ステップS5)は、遠隔手動運転モードによる走行中に第3状態となった場合において、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替える方法である。
図24に示すように、遠隔操作装置5の支障検知部522が第3状態を検知した場合に(ステップS501:Yes)、遠隔送信部527は、車両10と検知装置9とにそれぞれ、支障情報を送信する(ステップS502)。
図25に示すように、検知装置9のカメラ情報取得部922が支障情報を受信して取得した場合に(ステップS503:Yes)、カメラ情報取得部922は、外部撮像情報を取得する(ステップS504)。ステップS504の後に、車両位置情報生成部923は、カメラ情報取得部922によって取得された外部撮像情報を用いて、車両位置情報を生成する(ステップS505)。ステップS505の後に、検知情報送信部925は、検知情報を遠隔操作装置5に送信する(ステップS506)。
図26に示すように、車両10の走行情報取得部521が支障情報を受信して取得した場合に(ステップS507:Yes)、車両情報送信部226は、以下の処理を実行する。この場合、走行情報取得部521は、車載センサ情報と車両状態情報とを取得する(ステップS508)。ステップS508の後に、車両情報送信部226は、車載センサ情報と車両状態情報とを含む車両側情報を、車両側識別情報と共に、遠隔操作装置5に送信する(ステップS509)。なお、図25に示すステップS503からステップS506までの各ステップと、図26に示すステップS507からステップS509までの各ステップとは、いずれが先に実行されてもよく、同時並行的に実行されてもよい。
図27に示すように、遠隔操作装置5の切替判断部524が、車両側情報と検知情報とを受信して取得した場合に(ステップS510:Yes)、図15から図18に示すような切替判断工程が実行される。切替判断工程において、切替判断部524により、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えると判断された場合に(ステップS511:Yes)、切替指示部525は、以下の処理を実行する。この場合、切替指示部525は、車両10の運転モードを遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替える第1切替指示を車両10に送信する(ステップS512)。一方で、切替判断工程において、切替判断部524により、車両10を停止させると判断された場合(ステップS511:No)、切替指示部525は、停止指示を車両10に送信する(ステップS513)。
図28に示すように、車両10の切替実行部227が第1切替指示を受信した場合に(ステップS514:Yes)、切替実行部227は、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替える(ステップS515)。
図27に示すように、ステップS512の後に、遠隔操作装置5の制御値作成部526は、遠隔手動制御値を作成する(ステップS516)。そして、遠隔送信部527は、制御値作成部526によって作成された遠隔手動制御値を車両10に送信する(ステップS517)。なお、図28に示すステップS514およびステップS515と、図27に示すステップS516およびステップS517とは、いずれが先に実行されてもよく、同時並行的に実行されてもよい。
図28に示すように、車両10の動作制御部228が遠隔手動制御値を受信した場合に(ステップS518:Yes)、動作制御部228は、受信した遠隔手動制御値に従って、車両10に搭載された操舵装置25やアクチュエータ29を駆動させる(ステップS519)。一方で、動作制御部228は、停止指示を受信した場合に(ステップS520:Yes)、車両10を停止させる(ステップS521)。
なお、第3モード切替方法(ステップS5)の処理内容は、これに限られるものではない。例えば、支障検知部522が車両制御装置20の一機能として実現される場合、車両10は、支障情報を遠隔操作装置5と検知装置9とにそれぞれ送信すればよい。
図29は、自動運転復帰方法(ステップS9)を示す第1のフローチャートである。図30は、自動運転復帰方法(ステップS9)を示す第2のフローチャートである。図31は、自動運転復帰方法(ステップS9)を示す第3のフローチャートである。図32は、自動運転復帰方法(ステップS9)を示す第4のフローチャートである。自動運転復帰方法(ステップS9)は、車両10の運転モードを、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替える方法である。
図29に示すように、遠隔手動運転モードによる走行を開始した後に、検知情報を前回送信したタイミングから予め定められた送信規定時間が経過した場合に(ステップS901:Yes)、カメラ情報取得部922は、以下の処理を実行する。この場合、カメラ情報取得部922は、外部撮像情報を取得する(ステップS902)。ステップS902の後に、車両位置情報生成部923は、カメラ情報取得部922によって取得された外部撮像情報を用いて、車両位置情報を生成する(ステップS903)。ステップS903の後に、物体情報生成部924は、カメラ情報取得部922によって取得された外部撮像情報を用いて、車両10の周辺領域に存在する物体を検知する(ステップS904)。そして、物体情報生成部924は、周辺領域に物体が存在すると判断した場合に、物体基本情報を生成する。さらに、物体情報生成部924は、検知した物体が移動物体である場合に、侵入位置情報を生成する。これにより、物体情報生成部924は、周辺領域における物体の有無に応じて物体情報を生成する。ステップS904の後に、検知情報送信部925は、検知情報を遠隔操作装置5に送信する(ステップS905)。
図30に示すように、遠隔手動運転モードによる走行を開始した後に、検知情報を前回送信したタイミングから予め定められた送信規定時間が経過した場合に(ステップS906:Yes)、走行情報取得部521は、以下の処理を実行する。この場合、走行情報取得部521は、車載センサ情報と車両状態情報とを取得する(ステップS907)。ステップS907の後に、車両情報送信部226は、車載センサ情報と車両状態情報とを含む車両側情報を遠隔操作装置5に送信する(ステップS908)。なお、図29に示すステップS901からステップS905までの各ステップと、図30に示すステップS906からステップS908までの各ステップとは、いずれが先に実行されてもよく、同時並行的に実行されてもよい。
図31に示すように、遠隔操作装置5の切替判断部524が、車両側情報と検知情報とを受信して取得した場合に(ステップS909:Yes)、復帰判断工程が実行される。復帰判断工程では、切替判断部524は、例えば、後述の図33と図34とに示すいずれかの復帰判断方法により、車両10の運転モードを、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替えるか否かを判断する。
図33は、復帰判断工程における第1復帰判断方法(ステップS65)を示すフローチャートである。第1復帰判断方法(ステップS65)は、車両10の運転モードを、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替えるか否かを判断する第1の方法である。
第1復帰判断方法(ステップS65)では、まず、切替判断部524は、第2基本条件が満たされているか否かを判断する(ステップS651)。換言すると、切替判断部524は、ステップS651において、第1状態と第2状態と第3状態とのいずれの状態にも該当しないか否かを判断する。
第2基本条件が満たされている場合、すなわち、第1状態と第2状態と第3状態とのいずれの状態にも該当しない場合に(ステップS651:Yes)、切替判断部524は、ステップS652を実行する。この場合、切替判断部524は、車両10の運転モードを、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替えると判断する(ステップS652)。つまり、第1復帰判断方法(ステップS65)では、第2基本条件が満たされている場合に、切替判断部524は、車両10の運転モードを、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替えると判断する。このようにすると、遠隔自動運転モードによる走行が行える状態に戻ったときに、車両10を再び遠隔自動運転モードにより移動させることができる。
これに対して、第2基本条件が満たされていない場合、すなわち、第1状態と第2状態と第3状態との少なくともいずれかの状態である場合に(ステップS651:No)、切替判断部524は、ステップS653を実行する。この場合、切替判断部524は、遠隔手動運転モードによる走行を継続すると判断する(ステップS653)。つまり、第1復帰判断方法(ステップS65)では、第2基本条件が満たされていない場合に、切替判断部524は、車両10の運転モードを、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替えると判断する。このようにすると、第1状態と第2状態と第3状態とのうち、要因状態が解消するまで、遠隔手動運転モードによる走行を継続することができる。これにより、安全性を担保しつつ、オペレータ入力装置57を介したオペレータの遠隔操作により、車両10の走行を継続させることができる。
図34は、復帰判断工程における第2復帰判断方法(ステップS66)を示すフローチャートである。第2復帰判断方法(ステップS66)は、車両10の運転モードを、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替えるか否かを判断する第2の方法である。第2復帰判断方法(ステップS66)において、第2切替条件は、第2基本条件に加えて、第2追加条件を含む。第2復帰判断方法(ステップS66)における第2追加条件は、車両10の位置に関する条件である。
第2復帰判断方法(ステップS66)では、まず、切替判断部524は、第2基本条件が満たされているか否かを判断する(ステップS661)。そして、第2基本条件が満たされている場合に(ステップS661:Yes)、切替判断部524は、車両10が復帰領域に到達したか否かを判断する(ステップS662)。このとき、切替判断部524は、例えば、外部撮像情報を用いて、車両10が復帰領域に到達したか否かを判断する。また、切替判断部524は、例えば、入力操作部(図示せず)を介したオペレータからの入力を受け付けることで、車両10が復帰領域に到達したことを検知してもよい。
図35は、復帰領域RAの一例を示す概念図である。復帰領域RAは、遠隔自動運転モードによる走行を再開する基準となる領域である。復帰領域RAは、例えば、対象の車両10の位置や進行方向等を検知装置9により検知しやすい場所に、予め定められた間隔ごとに配置される。ここで言う検知しやすい場所とは、例えば、移動物体が侵入しづらい場所や、太陽光等の外乱の影響を受けにくい場所、電波障害の影響を受けにくい場所である。すなわち、復帰領域RAは、遠隔自動運転モードによる走行を再開するにあたって、より正確に車両位置情報を取得できる場所に設置される。なお、オペレータ入力装置57を操作するオペレータや運転者入力装置24を操作する運転者が復帰領域RAを認識しやすいように、復帰領域RAの周囲には、目印となる支柱(ポール)Pが配置されてもよい。また、復帰領域RAを示す白線等の区画線WLが搬送通路Rや保管場所Yに付されていてもよい。オペレータは、例えば、オペレータ入力装置57を操作して、車両10の現在地から最も近い復帰領域RAまで、車両10を移動させる。
図34に示すように、車両10が復帰領域RAに到達している場合に(ステップS662:Yes)、切替判断部524は、第2追加条件を満たしているとして、以下の処理を実行する。この場合、切替判断部524は、車両10の運転モードを、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替えると判断する(ステップS663)。このようにすると、遠隔自動運転モードによる走行を再開するときに、より正確な車両位置情報を取得することができる。
これに対して、車両10が復帰領域RAに到達していない場合(ステップS662:No)、切替判断部524は、第2追加条件を満たしていないとして、遠隔手動運転モードによる走行を継続すると判断する(ステップS664)。このようにすると、現在地から、より正確に車両位置情報を取得できる復帰領域RAまで、遠隔手動運転モードにより車両10を移動させることができる。
図31に示すように、復帰判断工程において、切替判断部524により、車両10の運転モードを遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替えると判断された場合に(ステップS910:Yes)、切替指示部525は、以下の処理を実行する。この場合、切替指示部525は、車両10の運転モードを、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替える第2切替指示を車両10に送信する(ステップS911)。なお、復帰判断工程において、切替判断部524により、遠隔手動運転モードによる走行を継続すると判断された場合(ステップS910:No)、自動運転復帰方法(ステップS9)を終了する。
図32に示すように、車両10の切替実行部227が第2切替指示を受信した場合に(ステップS912:Yes)、切替実行部227は、車両10の運転モードを、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替える(ステップS913)。
図31に示すように、ステップS911の後に、遠隔操作装置5の制御値作成部526は、遠隔自動運転モードにより走行を再開するための運転制御値(以下、復帰制御値)を作成する(ステップS914)。そして、遠隔通信部51は、制御値作成部526によって作成された復帰制御値を車両10に送信する(ステップS915)。なお、図32に示すステップS912およびステップS913と、図31に示すステップS914およびステップS915とは、いずれが先に実行されてもよく、同時並行的に実行されてもよい。
図32に示すように、車両10の動作制御部228が復帰制御値を受信した場合に(ステップS916:Yes)、動作制御部228は、受信した復帰制御値に従って、車両10に搭載された操舵装置25やアクチュエータ29を駆動させる(ステップS917)。
A-4.表示制御方法:
図36は、表示制御方法(ステップS7)を示すフローチャートである。表示制御方法(ステップS7)は、オペレータ入力装置57を操作するオペレータに対して、表示部550を介して各種情報を提供する場合の制御方法である。表示制御方法(ステップS7)は、例えば、図13に示すステップS310や図22に示すステップS410、図27に示すステップS511において「Yes」と判定された場合に実行される。
まず、表示制御部528は、車載カメラ261によって取得された内部撮像情報と、検知装置9によって取得された外部撮像情報と、のうち、表示部550に表示させる情報を指定するための情報指定画面を表示部550に表示させる(ステップS701)。情報指定画面を介して、オペレータ入力装置57を操作するオペレータからの入力を受け付けた場合に(ステップS702:Yes)、表示制御部528は、以下の処理を実行する。情報指定画面を介して指定された情報が外部撮像情報である場合(ステップS703:Yes)、表示制御部528は、外部撮像情報上に侵入位置情報を重畳した情報を表示部550に表示させる(ステップS704)。一方で、情報指定画面を介して指定された情報が内部撮像情報である場合(ステップS703:No)、表示制御部528は、内部撮像情報を表示部550に表示させる(ステップS705)。なお、表示制御部528は、上記表示内容に加えて、車載センサ情報と検知情報とに含まれる情報を表示部550に表示させてもよい。また、情報指定画面を介して指定された情報が内部撮像情報である場合に(ステップS703:No)、表示制御部528は、車両10に搭載されたレーダ262やライダ263によって取得された情報を、内部撮像情報上に重畳して、表示部550に表示させてもよい。また、外部撮像情報と内部撮像情報との少なくともいずれかの情報上に、侵入禁止領域を重畳した情報を、表示部550に表示させてもよい。
A-5.報知制御方法:
図37は、報知開始方法(ステップS81)を示すフローチャートである。報知開始方法(ステップS81)は、切替実行部227によって、車両10の運転モードが遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えられた場合に、車両10が遠隔手動運転モードにより走行していることを報知する方法である。よって、報知開始方法(ステップS81)は、例えば、図14のステップS318、図23のステップS418、図28のステップS519の後に実行される。
車両10の運転モードが、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替わった場合に(ステップS811:Yes)、報知制御部229は、以下の処理を実行する。この場合、報知制御部229は、報知開始指示を報知装置80に送信する(ステップS812)。そして、報知開始指示を受信した場合に(ステップS813:Yes)、報知装置80は、受信した報知開始指示に従って報知を開始する(ステップS814)。これにより、車両10の外部に居る作業者等に遠隔手動運転モードによる走行中であることを報知する。
このとき、車両10に搭載された報知装置80(以下、車載報知装置)により報知する場合には、報知制御部229は、ステップS812において、車両10に報知開始指示を送信する。そして、車両制御装置20が報知開始指示を受信して、車載報知装置を駆動させる。車載報知装置は、例えば、車両10の前方と後方とにおいて、車幅方向に沿った左右端に設けられた一対のランプである。この場合、車両制御装置20は、例えば、車載報知装置としてのランプを点灯ないし点滅させることで、遠隔手動運転モードにより走行していることを外部に報知する。なお、車載報知装置による報知態様は、これに限られるものではない。車載報知装置は、例えば、車両10に搭載されたクラクション(図示せず)に接続され、車両10の外部に向けて音を発する車載スピーカを備えた警告器(図示せず)であってもよい。この場合、車両制御装置20は、例えば、車載報知装置としての警告器の車載スピーカから報知音を再生させることで、遠隔手動運転モードにより走行していることを外部に報知する。
また、車両10とは異なる場所に設けられた報知装置80(以下、車外報知装置)により報知する場合には、報知制御部229は、ステップS812において、車外報知装置に報知開始指示を送信する。車外報知装置は、例えば、搬送通路Rや保管場所Yに設置され、ディスプレイを有する屋外モニタである。この場合、車外報知装置としての屋外モニタは、例えば、車両識別情報と遠隔手動運転モードにより走行していることを示す報知表示とをディスプレイに表示することで、遠隔手動運転モードにより走行していることを外部に報知する。なお、車外報知装置による報知態様は、これに限られるものではない。車外報知装置は、例えば、車両10に映像等を投影可能な投影装置(図示せず)であってもよい。この場合、車外報知装置としての投影装置は、例えば、遠隔手動運転モードにより走行している車両10の外面(例えば、ボディ)に予め定められた色調の光を投影することで、遠隔手動運転モードにより走行していることを報知する。また、車外報知装置としての投影装置は、車両10の内部(車室)にオペレータを模した人型の映像を投影することで、遠隔手動運転モードにより走行していることを外部に報知する。なお、報知制御部229は、遠隔手動運転モードにより走行している車両10の侵入禁止領域を示す映像を併せて投影することで、侵入禁止領域についても外部に報知してもよい。
図38は、報知停止方法(ステップS82)を示すフローチャートである。報知停止方法(ステップS82)は、切替実行部227によって、車両10の運転モードが遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替えられた場合に、報知を停止する方法である。よって、報知停止方法(ステップS82)は、例えば、図32のステップS917の後に実行される。
車両10の運転モードが、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替わった場合に(ステップS821:Yes)、報知制御部229は、報知停止指示を報知装置80に送信する(ステップS822)。そして、報知停止指示を受信した場合に(ステップS823:Yes)、報知装置80は、報知を停止する(ステップS824)。
A-6.侵入禁止領域の設定方法:
図39は、侵入禁止領域の設定方法(ステップS85)を示すフローチャートである。車両10の運転モードが、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替わった場合に(ステップS851:Yes)、領域設定部529は、以下の処理を実行する。この場合、領域設定部529は、遠隔手動運転モードにおける侵入禁止領域の範囲が、遠隔自動運転モードにおける侵入禁止領域の範囲よりも大きくなるように、侵入禁止領域を設定する(ステップS852)。すなわち、領域設定部529は、遠隔手動運転モードによる走行時には、遠隔自動運転モードによる走行時よりも、侵入禁止領域の範囲を拡大する。
上記実施形態によれば、遠隔自動運転モードによる走行中において、第1状態と第2状態と第3状態との少なくともいずれかの状態となった場合に、車両10の運転モードを、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替えることができる。このようにすると、遠隔自動運転モードで第1場所から第2場所に車両10を移動させる過程で、第1状態と第2状態と第3状態との少なくともいずれかの状態になり、車両10が停止した場合でも、オペレータの遠隔操作により、車両10を移動させることができる。これにより、車両10の停止位置とオペレータの待機位置との距離が大きい場合であっても、オペレータが停止した車両10に乗車することなく、車両10を移動させることができるため、車両10の搬送が滞る可能性を低減することができる。
また、上記実施形態によれば、遠隔手動運転モードに切り替える要因となった要因状態が解消した場合において、第1状態と第2状態と第3状態とのいずれの状態にも該当しない場合に、遠隔手動運転モードから遠隔自動運転モードに切り替えることができる。つまり、遠隔自動運転モードによる走行が可能な車両10を、遠隔手動運転モードによって移動させることができる。これにより、オペレータの人数や作業負荷を低減することができる。
また、上記実施形態によれば、車両10の運転モードが遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替わった場合に、制御装置2としての車両制御装置20は、車載センサ情報を遠隔操作装置5に送信することができる。また、車両10の運転モードが遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替わった場合に、検知装置9は、検知情報を遠隔操作装置5に送信することができる。このようにすると、遠隔操作装置5は、車両10の運転モードが遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替わった場合に、車載センサ情報と、車両位置情報と周辺情報とを含む検知情報とを取得することができる。これにより、遠隔操作装置5は、車両10の運転モードを切り替えるか否かを判断したり、運転制御値を作成したりすることができる。
また、上記実施形態によれば、車両10は、車両10の周辺領域の状態を検知できる第1車載センサ260として、車載カメラ261と、レーダ262と、ライダ263と、を備える。これにより、内部撮像情報やレーダ情報、ライダ情報を取得して、遠隔操作装置5等に送信することができる。
また、上記実施形態によれば、車載センサ情報と検知情報との少なくとも一方を表示部550に表示させることができる。これにより、オペレータ入力装置57を操作するオペレータ入力装置57に、操作に必要な情報を伝達することができる。
また、上記実施形態によれば、車載センサ情報と検知情報とのうち、表示部550に表示させる情報をオペレータが指定するための情報指定画面を表示部550に表示させることができる。これにより、オペレータは、表示部550に表示させる情報を容易に指定することができる。
また、上記実施形態によれば、内部撮像情報と外部撮像情報とのうち、表示部550に表示させる情報をオペレータが指定するための情報指定画面を表示部550に表示させることができる。これにより、オペレータは、表示部550に表示させる情報を詳細に指定することができる。
また、上記実施形態によれば、外部撮像情報上に侵入位置情報を重畳した情報を表示部550に表示させることができる。このようにすると、オペレータは、オペレータ入力装置57の操作中において、車両10の周辺領域に侵入した移動物体の存在や位置を容易に把握することができる。つまり、オペレータが、車両10の周辺領域に侵入した移動物体を見落とす等の可能性を低減させることができる。これにより、遠隔手動運転モードによって、より安全に車両10を移動させることができる。
また、上記実施形態によれば、車両10の運転モードが、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替わった場合に、遠隔手動運転モードにより走行していることを外部に報知することができる。これにより、遠隔自動運転モードにより走行している車両10と、遠隔手動運転モードにより走行している車両10とを、外部から容易に区別することができる。
また、上記実施形態によれば、遠隔自動運転モードから遠隔手動運転モードに切り替わった場合に、遠隔手動運転モードにおける侵入禁止領域の範囲が遠隔自動運転モードにおける侵入禁止領域の範囲よりも大きくなるように、侵入禁止領域を設定することができる。このようにすると、車両10の侵入禁止領域を外部に報知することで、例えば、侵入禁止領域に作業者等が不意に侵入する可能性を低減することができる。また、撮像情報上に侵入禁止領域を重畳した情報を表示部550に表示させることで、オペレータは、例えば、侵入禁止領域内に移動物体が侵入した場合に、車両10を減速ないし停止させる等の操作を速やかに実行することができる。これにより、遠隔手動運転モードによって、より一層安全に車両10を移動させることができる。
また、上記実施形態によれば、検知装置9によって取得した外部撮像情報を用いて、車両位置情報を取得することができる。このようにすると、車載カメラ261やレーダ262、ライダ263等の第1車載センサ260を用いることなく、遠隔操作による車両10の自動走行を実現することができる。なお、遠隔操作中の車両10同士の衝突等を防止するために、第1車載センサ260の少なくとも一部が、遠隔自動運転モードにより走行中の車両10の車両位置情報を取得するために補助的に利用されてもよい。
B.他の実施形態:
B-1.他の実施形態1:
上記実施形態では、検知装置9としてのインフラカメラ90の撮像部95によって撮像することで取得した外部撮像情報を解析することで、車両10の位置を特定していた。これに対して、他の実施形態では、車両10に搭載された位置情報受信部(図示せず)によって取得された情報を用いて、車両10の位置を特定してもよい。この場合、位置情報受信部は、例えば、GNSS衛星から発信される電波を受信可能なGNSS受信機である。
B-2.他の実施形態2:
上記実施形態では、遠隔手動制御装置50Aと遠隔自動制御装置50Bとは、遠隔操作装置5として一体に構成されていた。これに対して、他の実施形態では、遠隔手動制御装置50Aと遠隔自動制御装置50Bとは、別体に構成されていてもよい。
B-3.他の実施形態3:
上記実施形態では、遠隔操作装置5において作成された運転制御値は、遠隔操作装置5から車両10に送信されていた。これに対して、他の実施形態では、遠隔操作装置5において作成された運転制御値は、検知装置9に送信された後に、検知装置9から車両10に送信されてもよい。このようにすると、車両10は、車両10との距離がより近い検知装置9から運転制御値を受信することができる。これにより、通信障害による影響を受けにくくすることができる。そのため、遠隔無人運転モードで走行中の車両10が通信障害によって停止する可能性を低減することができる。
B-4.他の実施形態4:
他の実施形態では、遠隔操作システム1は、複数台の遠隔手動制御装置50Aないし遠隔自動制御装置50Bを備えてもよい。このようにすると、遠隔操作システム1内のいずれかの遠隔制御装置50A,50Bの遠隔通信部51に故障等が発生した場合であっても、他の遠隔制御装置50A,50Bの遠隔通信部51を用いて、走行情報等を取得したり、運転制御値等を送信したりすることができる。これにより、遠隔無人運転モードで走行中の車両10が通信障害によって停止する可能性を低減することができる。
B-5.他の実施形態5:
上記実施形態では、制御装置2は、車両制御装置20であった。これに対して、他の実施形態では、制御装置2の機能は、検知装置9の一機能として実現されてもよい。この場合、カメラCPU92は、検知情報送信部925と、切替実行部227と、報知制御部229と、を少なくとも備える。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
1…遠隔操作システム、2…制御装置、5…遠隔操作装置、9…検知装置、10…車両、20…車両制御装置、21…車両通信部、22…車両CPU、23…車両記憶部、24…運転者入力装置、25…操舵装置、26…外部センサ群、27…内部センサ群、29…アクチュエータ、50…遠隔制御装置、50A…遠隔手動制御装置、50B…遠隔自動制御装置、51…遠隔通信部、52…遠隔CPU、53…遠隔記憶部、55…表示装置、56…スピーカ、57…オペレータ入力装置、80…報知装置、90…インフラカメラ、91…カメラ通信部、92…カメラCPU、93…カメラ記憶部、95…撮像部、101…第1車両、102…第2車両、201…第1車両制御装置、202…第2車両制御装置、220…車両識別情報取得部、221…充電率算出部、222…劣化度算出部、223…車速算出部、224…車両状態取得部、225…異常検知部、226…車両情報送信部、227…切替実行部、228…動作制御部、229…報知制御部、230…操作受付部、241…ステアリングホイール、242…アクセルペダル、243…ブレーキペダル、260…第1車載センサ、261…車載カメラ、262…レーダ、263…ライダ、270…第2車載センサ、271…電流センサ、272…電圧センサ、273…バッテリ温度センサ、274…車輪速センサ、275…舵角センサ、521…走行情報取得部、522…支障検知部、523…切替情報取得部、524…切替判断部、525…切替指示部、526…制御値作成部、527…遠隔送信部、528…表示制御部、529…領域設定部、550…表示部、571…ステアリングホイール、572…アクセルペダル、573…ブレーキペダル、900…カメラ制御装置、901…第1検知装置、902…第2検知装置、921…カメラ制御部、922…カメラ情報取得部、923…車両位置情報生成部、924…物体情報生成部、925…検知情報送信部、FC…工場、N…ネットワーク、P…支柱、R…搬送通路、RA…復帰領域、RG…撮像範囲、RG1…第1撮像範囲、RG2…第2撮像範囲、WL…区画線、Y…保管場所

Claims (18)

  1. 車両の動作を制御する制御装置であって、
    前記車両は、
    前記車両に乗車した運転者が、前記車両に設けられた運転者入力装置を操作することにより、前記車両の走行動作を規定する走行条件を決定して走行する有人運転モードと、
    前記車両の前記走行条件を前記車両の外部から前記車両が受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔無人運転モードと、を有し、
    前記遠隔無人運転モードは、
    前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔手動制御装置に接続されたオペレータ入力装置をオペレータが操作することにより生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔手動運転モードと、
    前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔自動制御装置によって生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者入力装置と前記オペレータ入力装置とのいずれも操作されることなく走行する遠隔自動運転モードと、を有し、
    前記制御装置は、
    予め定められた第1切替条件が満たされた場合に、前記車両の運転モードを前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替える切替実行部と、
    前記切替実行部によって前記運転モードが前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替えられた場合にのみ、前記車両に搭載されている車載センサによって取得した車載センサ情報と、前記車両とは異なる場所に設けられた検知装置によって取得した検知情報と、の少なくとも一方を前記遠隔手動制御装置に送信する情報送信部を備え、
    前記第1切替条件は、前記遠隔自動運転モードによる走行中おいて、(1a)前記車両の状態が異常状態となった第1状態と、(1b)前記車両の周囲に予め設定された周辺領域に移動物体が侵入した第2状態と、(1c)前記第1状態とは異なる第3状態であって、前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生した第3状態と、の少なくともいずれかの状態となった場合を条件として含み、
    前記車載センサ情報は、前記車両の位置を示す車両位置情報と、前記周辺領域の状態を示す周辺情報と、の少なくとも一方の情報を含み、
    前記検知情報は、前記車両の外部から取得された情報であって、前記車両の位置を示す車両位置情報と、前記周辺領域の状態を示す周辺情報と、の少なくとも一方の情報を含む、
    制御装置。
  2. 請求項1に記載の制御装置であって、
    前記車載センサは、少なくとも前記周辺領域の前記状態を検知できるセンサである、制御装置。
  3. 請求項2に記載の制御装置であって、
    前記車載センサは、カメラと、ライダと、レーダと、の少なくともいずれかである、制御装置。
  4. 請求項1に記載の制御装置であって、
    さらに、前記切替実行部によって前記運転モードが前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替えられた場合に、前記車両が前記遠隔手動運転モードにより走行していることを前記車両の外部 に報知する報知制御部を備える、制御装置。
  5. 請求項1に記載の制御装置であって、
    予め定められた第2切替条件が満たされた場合に、前記切替実行部は、前記運転モードを前記遠隔手動運転モードから前記遠隔自動運転モードに切り替え、
    前記第2切替条件は、前記第1状態と前記第2状態と前記第3状態とのいずれの状態にも該当しない場合を条件として含む、制御装置。
  6. 車両の動作を遠隔操作する遠隔操作装置であって、
    遠隔手動制御装置と、
    前記遠隔手動制御装置に接続されたオペレータ入力装置と、を備え、
    前記車両は、
    前記車両に乗車した運転者が、前記車両に設けられた運転者入力装置を操作することにより、前記車両の走行動作を規定する走行条件を決定して走行する有人運転モードと、
    前記車両の前記走行条件を前記車両の外部から前記車両が受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔無人運転モードと、を有し、
    前記遠隔無人運転モードは、
    前記車両とは異なる場所に設けられた前記オペレータ入力装置をオペレータが操作することにより生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔手動運転モードと、
    前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔自動制御装置によって生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者入力装置と前記オペレータ入力装置とのいずれも操作されることなく走行する遠隔自動運転モードと、を有し、
    前記遠隔手動制御装置は、
    (2a)前記車両の状態が異常状態となったことを示す異常情報と、(2b)前記車両の周囲に予め設定された周辺領域に移動物体が侵入したことを示す侵入情報と、(2c)前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生したことを示す支障情報と、の少なくともいずれかの情報を取得する切替情報取得部と、
    予め定められた第1切替条件が満たされた場合に、前記車両の運転モードを前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替える第1切替指示を前記車両に送信する切替指示部と、を備え、
    前記第1切替条件は、前記遠隔自動運転モードによる走行中において、(1a)前記車両の状態が異常状態となった第1状態と、(1b)前記周辺領域に前記移動物体が侵入した第2状態と、(1c)前記第1状態とは異なる第3状態であって、前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生した第3状態と、の少なくともいずれかの状態となった場合を条件として含み、
    前記遠隔手動制御装置は、さらに、前記運転モードが前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替えられた場合にのみ、前記車両に搭載されている車載センサによって取得した車載センサ情報と、前記車両とは異なる場所に設けられた検知装置によって取得した検知情報と、の少なくとも一方を取得する情報取得部を備え、
    前記車載センサ情報は、前記車両の位置を示す車両位置情報と、前記周辺領域の状態を示す周辺情報と、の少なくとも一方の情報を含み、
    前記検知情報は、前記車両の外部から取得された情報であって、前記車両の位置を示す車両位置情報と、前記周辺領域の状態を示す周辺情報と、の少なくとも一方の情報を含む、
    遠隔操作装置。
  7. 請求項6に記載の遠隔操作装置であって、
    前記第1切替条件が満たされた場合であっても、前記オペレータ入力装置を操作することが可能な前記オペレータの人数が予め定められた人数以下である場合に、前記切替指示部は、前記第1切替指示を前記車両に送信することなく、前記車両を停止させる停止指示を前記車両に送信する、遠隔操作装置。
  8. 車両の動作を遠隔操作する遠隔操作装置であって、
    遠隔手動制御装置と、
    前記遠隔手動制御装置に接続されたオペレータ入力装置と、を備え、
    前記車両は、
    前記車両に乗車した運転者が、前記車両に設けられた運転者入力装置を操作することにより、前記車両の走行動作を規定する走行条件を決定して走行する有人運転モードと、
    前記車両の前記走行条件を前記車両の外部から前記車両が受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔無人運転モードと、を有し、
    前記遠隔無人運転モードは、
    前記車両とは異なる場所に設けられた前記オペレータ入力装置をオペレータが操作することにより生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔手動運転モードと、
    前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔自動制御装置によって生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者入力装置と前記オペレータ入力装置とのいずれも操作されることなく走行する遠隔自動運転モードと、を有し、
    前記遠隔手動制御装置は、
    (2a)前記車両の状態が異常状態となったことを示す異常情報と、(2b)前記車両の周囲に予め設定された周辺領域に移動物体が侵入したことを示す侵入情報と、(2c)前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生したことを示す支障情報と、の少なくともいずれかの情報を取得する切替情報取得部と、
    予め定められた第1切替条件が満たされた場合に、前記車両の運転モードを前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替える第1切替指示を前記車両に送信する切替指示部と、を備え、
    前記第1切替条件は、前記遠隔自動運転モードによる走行中において、(1a)前記車両の状態が異常状態となった第1状態と、(1b)前記周辺領域に前記移動物体が侵入した第2状態と、(1c)前記第1状態とは異なる第3状態であって、前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生した第3状態と、の少なくともいずれかの状態となった場合を条件として含み、
    前記第1切替条件は、さらに、前記車両の現在地と前記車両に乗車して前記運転者入力装置を操作することが可能な前記オペレータの待機位置との距離が予め定められた距離以上となった場合を条件として含む、遠隔操作装置。
  9. 車両の動作を遠隔操作する遠隔操作装置であって、
    遠隔手動制御装置と、
    前記遠隔手動制御装置に接続されたオペレータ入力装置と、を備え、
    前記車両は、
    前記車両に乗車した運転者が、前記車両に設けられた運転者入力装置を操作することにより、前記車両の走行動作を規定する走行条件を決定して走行する有人運転モードと、
    前記車両の前記走行条件を前記車両の外部から前記車両が受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔無人運転モードと、を有し、
    前記遠隔無人運転モードは、
    前記車両とは異なる場所に設けられた前記オペレータ入力装置をオペレータが操作することにより生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔手動運転モードと、
    前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔自動制御装置によって生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者入力装置と前記オペレータ入力装置とのいずれも操作されることなく走行する遠隔自動運転モードと、を有し、
    前記遠隔手動制御装置は、
    (2a)前記車両の状態が異常状態となったことを示す異常情報と、(2b)前記車両の周囲に予め設定された周辺領域に移動物体が侵入したことを示す侵入情報と、(2c)前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生したことを示す支障情報と、の少なくともいずれかの情報を取得する切替情報取得部と、
    予め定められた第1切替条件が満たされた場合に、前記車両の運転モードを前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替える第1切替指示を前記車両に送信する切替指示部と、を備え、
    前記第1切替条件は、前記遠隔自動運転モードによる走行中において、(1a)前記車両の状態が異常状態となった第1状態と、(1b)前記周辺領域に前記移動物体が侵入した第2状態と、(1c)前記第1状態とは異なる第3状態であって、前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生した第3状態と、の少なくともいずれかの状態となった場合を条件として含み、
    前記第1切替条件は、さらに、前記車両に乗車して、前記運転者入力装置を操作することが可能な前記オペレータの人数が予め定められた人数以下となった場合を条件として含む、遠隔操作装置。
  10. 車両の動作を遠隔操作する遠隔操作装置であって、
    遠隔手動制御装置と、
    前記遠隔手動制御装置に接続されたオペレータ入力装置と、を備え、
    前記車両は、
    前記車両に乗車した運転者が、前記車両に設けられた運転者入力装置を操作することにより、前記車両の走行動作を規定する走行条件を決定して走行する有人運転モードと、
    前記車両の前記走行条件を前記車両の外部から前記車両が受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔無人運転モードと、を有し、
    前記遠隔無人運転モードは、
    前記車両とは異なる場所に設けられた前記オペレータ入力装置をオペレータが操作することにより生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔手動運転モードと、
    前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔自動制御装置によって生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者入力装置と前記オペレータ入力装置とのいずれも操作されることなく走行する遠隔自動運転モードと、を有し、
    前記遠隔手動制御装置は、
    (2a)前記車両の状態が異常状態となったことを示す異常情報と、(2b)前記車両の周囲に予め設定された周辺領域に移動物体が侵入したことを示す侵入情報と、(2c)前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生したことを示す支障情報と、の少なくともいずれかの情報を取得する切替情報取得部と、
    予め定められた第1切替条件が満たされた場合に、前記車両の運転モードを前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替える第1切替指示を前記車両に送信する切替指示部と、を備え、
    前記第1切替条件は、前記遠隔自動運転モードによる走行中において、(1a)前記車両の状態が異常状態となった第1状態と、(1b)前記周辺領域に前記移動物体が侵入した第2状態と、(1c)前記第1状態とは異なる第3状態であって、前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生した第3状態と、の少なくともいずれかの状態となった場合を条件として含み、
    前記遠隔手動制御装置は、さらに、前記運転モードが前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替えられた場合にのみ、前記車両に搭載されている車載センサによって取得した車載センサ情報と、前記車両とは異なる場所に設けられた検知装置によって取得した検知情報と、の少なくとも一方を取得する情報取得部を備え、
    前記車載センサ情報は、前記車両の位置を示す車両位置情報と、前記周辺領域の状態を示す周辺情報と、の少なくとも一方の情報を含み、
    前記検知情報は、前記車両の外部から取得された情報であって、前記車両の位置を示す車両位置情報と、前記周辺領域の状態を示す周辺情報と、の少なくとも一方の情報を含み、
    前記遠隔操作装置は、さらに、前記車載センサ情報と前記検知情報との少なくとも一方を前記オペレータに伝達する表示部を有する表示装置を備え、
    前記遠隔手動制御装置は、さらに、前記表示部に表示する表示内容を制御する表示制御部を備え、
    前記表示制御部は、前記車載センサ情報と前記検知情報とのうち、前記表示部に表示させる情報を前記オペレータが指定するための情報指定画面を前記表示部に表示させる、遠隔操作装置。
  11. 請求項10に記載の遠隔操作装置であって、
    前記車載センサと前記検知装置との少なくとも一方は、カメラであり、
    前記検知情報は、前記カメラによって撮像された撮像情報と、前記周辺領域に侵入した前記移動物体の位置を示す侵入位置情報を含み、
    前記表示制御部は、前記撮像情報上に前記侵入位置情報を重畳した情報を前記表示部に表示させる、遠隔操作装置。
  12. 車両の動作を遠隔操作する遠隔操作装置であって、
    遠隔手動制御装置と、
    前記遠隔手動制御装置に接続されたオペレータ入力装置と、を備え、
    前記車両は、
    前記車両に乗車した運転者が、前記車両に設けられた運転者入力装置を操作することにより、前記車両の走行動作を規定する走行条件を決定して走行する有人運転モードと、
    前記車両の前記走行条件を前記車両の外部から前記車両が受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔無人運転モードと、を有し、
    前記遠隔無人運転モードは、
    前記車両とは異なる場所に設けられた前記オペレータ入力装置をオペレータが操作することにより生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔手動運転モードと、
    前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔自動制御装置によって生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者入力装置と前記オペレータ入力装置とのいずれも操作されることなく走行する遠隔自動運転モードと、を有し、
    前記遠隔手動制御装置は、
    (2a)前記車両の状態が異常状態となったことを示す異常情報と、(2b)前記車両の周囲に予め設定された周辺領域に移動物体が侵入したことを示す侵入情報と、(2c)前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生したことを示す支障情報と、の少なくともいずれかの情報を取得する切替情報取得部と、
    予め定められた第1切替条件が満たされた場合に、前記車両の運転モードを前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替える第1切替指示を前記車両に送信する切替指示部と、を備え、
    前記第1切替条件は、前記遠隔自動運転モードによる走行中において、(1a)前記車両の状態が異常状態となった第1状態と、(1b)前記周辺領域に前記移動物体が侵入した第2状態と、(1c)前記第1状態とは異なる第3状態であって、前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生した第3状態と、の少なくともいずれかの状態となった場合を条件として含み、
    前記遠隔手動制御装置は、さらに、前記運転モードが前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替えられた場合に、前記車両の周囲に設定される侵入禁止領域であって、前記移動物体の侵入を禁止する侵入禁止領域の範囲が、前記遠隔自動運転モードにおける前記侵入禁止領域の範囲よりも大きくなるように前記侵入禁止領域を設定する領域設定部を備える、遠隔操作装置。
  13. 請求項6及び8、9、10、12のいずれか一項に記載の遠隔操作装置であって、
    前記遠隔手動制御装置は、さらに、前記運転モードが前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替えられた場合に、前記車両が前記遠隔手動運転モードにより走行していることを前記車両の外部 に報知する報知制御部を備える、遠隔操作装置。
  14. 請求項6及び8、9、10、12のいずれか一項に記載の遠隔操作装置であって、
    予め定められた第2切替条件が満たされた場合に、前記運転モードを前記遠隔手動運転モードから前記遠隔自動運転モードに切り替える第2切替指示を前記車両に送信し、
    前記第2切替条件は、前記第1状態と前記第2状態と前記第3状態とのいずれの状態にも該当しない場合を条件として含む、遠隔操作装置。
  15. 請求項14に記載の遠隔操作装置であって、
    前記第2切替条件は、さらに、前記車両が前記遠隔自動運転モードによる走行を再開する基準となる復帰領域に到達した場合を条件として含む、遠隔操作装置。
  16. 請求項6及び8、9、10、12のいずれか一項に記載の遠隔操作装置であって、
    前記車両は、前記車両を製造する工場と、前記工場において製造した前記車両を保管する保管場所と、前記工場と前記保管場所とを接続する搬送通路と、の少なくともいずれかを走行する、遠隔操作装置。
  17. 遠隔操作システムであって、
    制御装置と、
    運転者入力装置を有する車両と、
    遠隔手動制御装置と、オペレータ入力装置と、を有する遠隔操作装置と、
    遠隔自動制御装置と、を備え、
    前記車両は、
    前記車両に乗車した運転者が、前記車両に設けられた運転者入力装置を操作することにより、前記車両の走行動作を規定する走行条件を決定して走行する有人運転モードと、
    前記車両の前記走行条件を前記車両の外部から前記車両が受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔無人運転モードと、を有し、
    前記遠隔無人運転モードは、
    前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔手動制御装置に接続されたオペレータ入力装置をオペレータが操作することにより生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔手動運転モードと、
    前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔自動制御装置によって生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者入力装置と前記オペレータ入力装置とのいずれも操作されることなく走行する遠隔自動運転モードと、を有し、
    前記制御装置は、
    予め定められた第1切替条件が満たされた場合に、前記車両の運転モードを前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替える切替実行部と、
    前記切替実行部によって前記運転モードが前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替えられた場合にのみ、前記車両に搭載されている車載センサによって取得した車載センサ情報と、前記車両とは異なる場所に設けられた検知装置によって取得した検知情報と、の少なくとも一方を前記遠隔手動制御装置に送信する情報送信部を備え、
    前記第1切替条件は、前記遠隔自動運転モードによる走行中おいて、(1a)前記車両の状態が異常状態となった第1状態と、(1b)前記車両の周囲に予め設定された周辺領域に移動物体が侵入した第2状態と、(1c)前記第1状態とは異なる第3状態であって、前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生した第3状態と、の少なくともいずれかの状態となった場合を条件として含み、
    前記車載センサ情報は、前記車両の位置を示す車両位置情報と、前記周辺領域の状態を示す周辺情報と、の少なくとも一方の情報を含み、
    前記検知情報は、前記車両の外部から取得された情報であって、前記車両の位置を示す車両位置情報と、前記周辺領域の状態を示す周辺情報と、の少なくとも一方の情報を含む、
    遠隔操作システム。
  18. 一又は複数のプロセッサーが実行する車両の遠隔操作方法であって、
    前記車両は、
    前記車両に乗車した運転者が、前記車両に設けられた運転者入力装置を操作することにより、前記車両の走行動作を規定する走行条件を決定して走行する有人運転モードと、
    前記車両の前記走行条件を前記車両の外部から前記車両が受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔無人運転モードと、を有し、
    前記遠隔無人運転モードは、
    前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔手動制御装置に接続されたオペレータ入力装置をオペレータが操作することにより生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者が前記車両に乗車することなく走行する遠隔手動運転モードと、
    前記車両とは異なる場所に設けられた遠隔自動制御装置によって生成された前記走行条件を受信することにより、前記運転者入力装置と前記オペレータ入力装置とのいずれも操作されることなく走行する遠隔自動運転モードと、を有し、
    前記一又は複数のプロセッサーは、
    予め定められた第1切替条件が満たされた場合に、前記車両の運転モードを前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替える切替工程と、
    前記切替工程によって前記運転モードが前記遠隔自動運転モードから前記遠隔手動運転モードに切り替えられた場合にのみ、前記車両に搭載されている車載センサによって取得した車載センサ情報と、前記車両とは異なる場所に設けられた検知装置によって取得した検知情報と、の少なくとも一方を前記遠隔手動制御装置に送信する情報送信工程と、を実行し、
    前記第1切替条件は、前記遠隔自動運転モードによる走行中おいて、(1a)前記車両の状態が異常状態となった第1状態と、(1b)前記車両の周囲に予め設定された周辺領域に移動物体が侵入した第2状態と、(1c)前記第1状態とは異なる第3状態であって、前記遠隔自動運転モードによる走行に支障が発生した第3状態と、の少なくともいずれかの状態となった場合を条件として含み、
    前記車載センサ情報は、前記車両の位置を示す車両位置情報と、前記周辺領域の状態を示す周辺情報と、の少なくとも一方の情報を含み、
    前記検知情報は、前記車両の外部から取得された情報であって、前記車両の位置を示す車両位置情報と、前記周辺領域の状態を示す周辺情報と、の少なくとも一方の情報を含む、
    遠隔操作方法。
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