JP7484550B2 - トランス接続相判定プログラム、装置、及び方法 - Google Patents

トランス接続相判定プログラム、装置、及び方法 Download PDF

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Description

開示の技術は、トランス接続相判定プログラム、トランス接続相判定装置、及びトランス接続相判定方法に関する。
従来、電力を消費する需要家と二次側で接続されたトランスが、一次側で高圧配電線のいずれの相に接続されているかを判定するトランス接続相判定装置が提案されている。例えば、この装置は、複数の配電線の2つの組み合わせに対応した相のいずれかに接続されたトランスに接続された少なくとも1つの需要家で消費された電力に起因する相電流を計算する。そして、この装置は、相電流と、複数の配電線の各々を流れる線電流の各々との相関係数の各々を計算し、相関係数が最小の線電流に対応した配電線以外の配電線を組み合わせた相を、トランスが接続された相と判定する。
特開2015-094752号公報
しかしながら、従来技術では、需要家のトランスへの接続が単相3線式であることを前提としており、単相2線式の接続が混在している場合などのように、需要家における電力消費による各配電線への負荷の不均衡が生じる場合が考慮されていない。したがって、負荷の不均衡が生じる場合には、従来技術の手法では精度良くトランスの接続相を判定することができない、という問題がある。
一つの側面として、開示の技術は、各配電線への負荷の不均衡を考慮して精度良くトランスの接続相を判定することを目的とする。
一つの態様として、開示の技術は、それぞれが複数の配電線のうちから選択された2つの配電線の組み合わせである複数の組それぞれについて、組に含まれる2つの配電線を流れる線電流の和の時系列データを算出する。また、開示の技術は、線電流の和の時系列データと、少なくとも1つの消費主体で消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの相関を示す指標値を算出する。消費主体は、前記複数の配電線の2つの組み合わせに対応した相のいずれかに接続されたトランスに接続されている。そして、開示の技術は、前記複数の組の中で相関が最も高いことを示す指標値に対応した組に対応した相を、前記トランスが接続された接続相であると判定する。
一つの側面として、各配電線への負荷の不均衡を考慮して精度良くトランスの接続相を判定することができる、という効果を有する。
配電網の一例を示す概略図である。 単相3線式を説明するための図である。 単相2線式を説明するための図である。 本実施形態の概要を示す図である。 トランス接続相判定装置の機能ブロック図である。 配電系統を仮想的な回路構成で表現した図である。 トランス接続相判定装置として機能するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。 トランス接続相判定処理の一例を示すフローチャートである。 配電情報DBの一例を示す図である。 消費電力データDBの一例を示す図である。 線電流データDBの一例を示す図である。
以下、図面を参照して開示の技術の実施形態の一例を詳細に説明する。
まず、図1を参照し、配電網の一例について説明する。図1に示す配電網100は、三相で高圧(例えば6.6kV)の交流電力を生成する配電変電所102を含んでいる。図1の例では、配電系統が三相3線式とされ、配電変電所102には3本の高圧配電線104の一端が接続されている。配電変電所102で生成された三相で高圧の交流電力は3本の高圧配電線104を通じて送電される。なお、以下では3本の高圧配電線104を区別する場合に、それぞれをa線、b線、及びc線という。
高圧配電線104の途中にはセンサ内蔵開閉器106が設置されており、センサ内蔵開閉器106により、a線の線電流I、b線の線電流I、及びc線の線電流Iの各々が、例えば30分単位で測定される。以下では、線電流I、I、及びIを総称する場合は、線電流I(ただし、xはa、b、及びcのいずれか)の符号を用いる。
高圧配電線104は、センサ内蔵開閉器106の設置位置よりも交流電力の送電方向下流側の互いに異なる複数の位置に、単相のトランス108の一次側が各々接続されている。高圧配電線104に接続されるトランス108の数は、例えば数十~数百程度である。高圧配電線104は3本であるので、トランス108が接続される高圧配電線104の組み合わせ、すなわち接続相には3つの可能性がある。なお、実際のトランス108の多くは単相であるが、図1では、トランス108の接続相に3つの可能性があることを表現するために、トランス108を三相で表している。以下では、可能性があるトランス108の接続相を、それぞれab相、bc相、及びca相という。
個々のトランス108の二次側には複数本の低圧配電線110の一端が接続されており、トランス108で変換された単相で低圧(例えば105V)の交流電力は複数本の低圧配電線110を通じて送電される。低圧配電線110には、個々の需要家に近接した複数箇所において、個々の需要家に対応する引込線112が各々接続されている。個々の需要家へは、低圧配電線110及び引込線112を介して単相で低圧の交流電力が供給される。なお、1つのトランス108の配下の需要家の数は、例えば5~10程度である。図1では、対応する引込線112が、1つのトランス108の二次側に接続された同じ低圧配電線110に接続されている需要家の数を表している。なお、需要家は、開示の技術の「消費主体」の一例である。
また、需要家の一部には通信機能付きの電力メータ(スマートメータ116)が設置されている。スマートメータ116が設置されている需要家における消費電力量Pは、例えば30分単位でスマートメータ116によって計測され、計測結果は図示しない通信線を介して配電事業者等へ送信される。
ここで、実際の各トランスの配下には5~10件程度の需要家が接続されており、その接続方式は、図2に示すような単相3線式と、図3に示すような単相2線式とが混在している場合がある。なお、図2及び図3では、高圧配電線のab相にトランスが接続している場合を示している。
図2に示すように、単相3線式では、トランスの二次側では、低圧配電線のS相-N相間、T相-N相間、及びS相-T相間の各々に接続された電灯負荷(SN、TN、及びSN+TN)により電力が消費される。これにより、共用相(S相及びT相)の配電線の各々に電流I及びIが流れ、中性線に電流Iが流れる。なお、トランスの二次側の三相3線回路における動力負荷は0、すなわち開放状態であるため、三相3線回路には電流は流れない。そして、トランスの一次側では、高圧配電線の2線に電流が流れる。図2の例では、トランスがab相に接続された例であるため、高圧配電線のa線に電流Iが流れ、b線に電流Iが流れる。
上述した従来技術では、需要家のトランスへの接続方式が、図2に示すような単相3線式のみであり、かつ、各電灯負荷による消費電力の均衡がとれている場合を想定している。このような場合、高圧配電線において、電流が流れる2線と、電流が流れない1線との差が明確であるため、高圧配電線の各線の線電流と、需要家における消費電力との相関を分析することにより、トランス接続相を判定することができる。例えば、消費電力Pと線電流Iとの相関係数をρP,Ixとすると、従来技術では、相関係数の大小が、概ね以下に示すような関係であることを想定した判定ロジックとなっている。なお、以下の関係式において「~」の記号は、右辺と左辺とが略等しいことを示す。
ρP,Ia ~ ρP,Ib > ρP,Ic
(トランス接続相がab相の場合)
しかし、図3に示すように、単相2線式では、トランスの二次側では、低圧配電線のS相-N相間(又はT相-N相間)に接続された電灯負荷(SN又はTN)により電力が消費される。これにより、共用相(S相)の配電線に電流I(又は、共用相(T相)の配電線に電流I)が流れ、中性線に電流Iが流れる。そして、トランスの一次側では、高圧配電線の1線に電流が流れる。図3の例では、トランスがab相に接続された例であるため、高圧配電線のa線に電流I(又は、b線に電流I)が流れる。このように、単相2線式では、高圧配電線のうち1線にしか線電流が発生しないため、従来技術で線電流が発生すると想定している2線における線電流の不均衡が大きくなる。例えば、図3の例において、ρP,Ia>ρP,Ib>ρP,Icのような関係が発生し得る。また、回線のノイズ等の条件によっては、トランス接続相がab相の場合でも、ρP,Icが最小にならない場合も発生し得る。このような場合には、従来技術の判定アルゴリズムでは、トランス接続相の判定の正答率が低下する。
そこで、本実施形態では、図4に示すように、各トランス108に接続された需要家の接続方式に、単相2線方式及び単相3線方式が混在するなど、各高圧配電線104への負荷の不均衡が生じる場合でも、精度良くトランス接続相を判定することを目的とする。
図5に示すように、本実施形態に係るトランス接続相判定装置10は、選択部12と、算出部14と、判定部16と、出力部18とを備える。
選択部12は、接続相の判定を行う対象のトランスの識別情報であるトランスIDを入力として受け付け、トランスIDに対応した配電区間及び需要家を選択する。
ここで、配電区間について説明する。例えば、図6に示すような配電系統を考える。図6の例は、三相3線式の回路であり、トランス(柱上トランス)は仮想的に三角結線された三相トランスであるとしている。実際の配電系統におけるトランスの多くでは単相3線式又は単相2線式のものが用いられ、利用される相も通常一つだけであるが、図6では、接続相に複数の可能性があることを扱うために、配電系統を仮想的な回路構成で表現している。本実施形態では、2つのセンサ内蔵開閉器に挟まれた区間を「配電区間」とする。また、上述したように、需要家はトランスの二次側に接続されている。
配電区間とその配電区間に属するトランスとの対応関係、及びトランスとそのトランスに接続されている需要家との対応関係は、配電情報として、配電情報DB(database)22に記憶されている。選択部12は、配電情報DB22に記憶された配電情報を参照して、受け付けたトランスIDに対応した配電区間及び需要家を選択する。
算出部14は、選択部12により選択された需要家における消費電力の時系列データを、消費電力データDB24から読み込む。消費電力データDB24には、需要家に設置されたスマートメータ116により、例えば30単位で測定された、需要家毎の消費電力の時系列データが記憶されている。算出部14は、選択部12により複数の需要家が選択されている場合には、各需要家の消費電力の時系列データを合算し、仮想的な1つの需要家の消費電力の時系列データP(t)として算出する。
また、算出部14は、選択された配電区間における線電流の時系列データを、線電流データDB26から読み込む。線電流の時系列データは、配電区間の両端を規定するセンサ内蔵開閉器106で測定された電流値から求めることができる。線電流データDB26には、センサ内蔵開閉器により、例えば30単位で測定された、配電区間毎かつ高圧配電線104毎の線電流の時系列データI(t)が記憶されている。
算出部14は、複数の高圧配電線104(a線、b線、及びc線)のうちから選択された2つの高圧配電線104の組み合わせである複数の組それぞれについて、組に含まれる2つの高圧配電線104を流れる線電流の和の時系列データを算出する。すなわち、算出部14は、Ia+b(t)=I(t)+I(t)、Ib+c(t)=I(t)+I(t)、及びIc+a(t)=I(t)+I(t)を算出する。これは、需要家のトランス108への接続形式が単相2線式の場合でも、高圧配電線104側で電流が流れるのは、トランス108が接続されている相に対応する2線のうちのいずれかであることを利用したものである。具体的には、トランスが例えばab相に接続されており、需要家のトランス108への接続方式が単相3線式と単相2線式とが混在している場合、I+Iが、I+I及びI+Iよりも大きくなる可能性が高いことを利用したものである。なお、算出部14は、組に含まれる2つの高圧配電線104を流れる線電流の和に替えて、線電流の平均の時系列データを算出してもよい。
そして、算出部14は、線電流の和の時系列データと、需要家の消費電力の時系列データとの相関を示す指標値を算出する。例えば、算出部14は、相関を示す指標値として、下記(1)式に示す相関係数を算出する。
ここで、f(t)は、需要家の消費電力の時系列データP(t)の各サンプリング点の値から、時系列データ内の値の平均値を減じて中心化した時系列データである。g(t)は、線電流の時系列データI(t)(yは、a+b、b+c、又はc+a)の各サンプリング点の値から、時系列データ内の値の平均値を減じて中心化した時系列データである。ρは、f(t)とg(t)との時間領域における相関係数であり、-1≦ρ≦1の値をとる。σfgは、f(t)とg(t)との共分散、σは、f(t)の標準偏差、σは、g(t)の標準偏差、Tは、時系列データ内のサンプリング点数である。
算出部14は、上記(1)式により、P(t)とIa+b(t)との相関係数ρ(P,Ia+b)、P(t)とIb+c(t)との相関係数ρ(P,Ib+c)、及びP(t)とIc+a(t)との相関係数ρ(P,Ic+a)を算出する。
判定部16は、算出部14により算出された3種類の相関係数のうち、最も高い相間係数に対応する線電流の組に対応する相を、判定対象のトランスが接続されている接続相であると判定する。すなわち、判定部16は、ρ(P,Ia+b)が最大の場合には、ab相を接続相と判定し、ρ(P,Ib+c)が最大の場合には、bc相を接続相と判定し、ρ(P,Ic+a)が最大の場合には、ca相を接続相と判定する。
出力部18は、判定部16による判定結果を、表示装置への表示、印刷装置による印刷等が可能な形式に処理して出力する。
トランス接続相判定装置10は、例えば図7に示すコンピュータ40で実現することができる。コンピュータ40は、CPU(Central Processing Unit)41と、一時記憶領域としてのメモリ42と、不揮発性の記憶部43とを備える。また、コンピュータ40は、入力部、表示部等の入出力装置44と、記憶媒体49に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するR/W(Read/Write)部45とを備える。また、コンピュータ40は、インターネット等のネットワークに接続される通信I/F(Interface)46を備える。CPU41、メモリ42、記憶部43、入出力装置44、R/W部45、及び通信I/F46は、バス47を介して互いに接続される。
記憶部43は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶部43には、コンピュータ40を、トランス接続相判定装置10として機能させるためのトランス接続相判定プログラム50が記憶される。トランス接続相判定プログラム50は、選択プロセス52と、算出プロセス54と、判定プロセス56と、出力プロセス58とを有する。
CPU41は、トランス接続相判定プログラム50を記憶部43から読み出してメモリ42に展開し、トランス接続相判定プログラム50が有するプロセスを順次実行する。CPU41は、選択プロセス52を実行することで、図5に示す選択部12として動作する。また、CPU41は、算出プロセス54を実行することで、図5に示す算出部14として動作する。また、CPU41は、判定プロセス56を実行することで、図5に示す判定部16として動作する。また、CPU41は、出力プロセス58を実行することで、図5に示す出力部18として動作する。これにより、トランス接続相判定プログラム50を実行したコンピュータ40が、トランス接続相判定装置10として機能することになる。なお、プログラムを実行するCPU41はハードウェアである。
なお、トランス接続相判定プログラム50により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
次に、本実施形態に係るトランス接続相判定装置10の作用について説明する。図4に示すように、一次側が高圧配電線104に接続されたトランス108の二次側に、単相2線方式及び単相3線方式が混在する状態で複数の需要家が接続されている。センサ内蔵開閉器106で測定された、高圧配電線104の各線の線電流は線電流データDB26に記憶され、スマートメータ116で測定された需要家における消費電力は消費電力データDB24に記憶される。そして、トランス接続相判定装置10に、接続相の判定対象のトランス108を示すトランスIDが入力されると、トランス接続相判定装置10において、図8に示すトランス接続相判定処理が実行される。なお、トランス接続相判定処理は、開示の技術のトランス接続相判定方法の一例である。
ステップS10で、選択部12が、入力されたトランスIDを受け付ける。
次に、ステップS12で、選択部12が、配電情報DB22から、受け付けたトランスIDに対応する配電区間及び需要家を選択する。図9に、配電情報DB22の一例を示す。図9に示す配電情報DB22では、需要家毎に、その需要家の識別情報である需要家IDと、その需要家が接続されているトランス108の識別情報であるトランスIDと、そのトランス108が属する配電区間の識別情報である配電区間IDとが対応付けて記憶されている。ここでは、図6に示すように、配電系統の上流側と下流側とに設置されたセンサ内蔵開閉器に挟まれた配電区間が、直列にいくつもつながった配電系統を想定している。そして、例えば、センサ内蔵開閉器(S1)とセンサ内蔵開閉器(S2)とに挟まれた配電区間を示す配電区間IDを、「I1-2」のように定めている。また、図9に示す配電情報DB22は、各需要家の消費電力データが利用可能か否かを示すデータ可用性フラグを含む。例えば、需要家に設置されたスマートメータ116が、トランス接続相判定装置10とネットワークを介して接続されている場合には、その需要家の消費電力データが利用可能であるとして、データ可用性フラグが「有」に設定される。
したがって、選択部12は、配電情報DB22から、上記ステップS10で受け付けたトランスIDと一致するトランスIDに対応付けられた需要家ID及び配電区間IDを選択する。なお、選択部12は、需要家IDを選択する際には、データ可用性フラグが「有」のものを選択する。また、選択部12は、該当の需要家IDが複数存在する場合には、複数の需要家IDを選択する。
次に、ステップS14で、算出部14が、上記ステップS12で選択された需要家IDに対応する消費電力データを、消費電力データDB24から読み込む。図10に、消費電力データDB24の一例を示す。図10に示す消費電力データDB24では、スマートメータ116で一定のサンプリング時間間隔(図10の例では30分)で測定された消費電力量[kWh]が、需要家毎の消費電力の時系列データとして蓄積されている。
上記ステップS12で選択された需要家IDが1件の場合には、算出部14は、その需要家IDに対応した消費電力データを、消費電力データDB24からそのまま読み込む。例えば、図9及び図10の例で、トランスID=T1が入力された場合には、需要家ID=d1のみが選択されるため、算出部14は、消費電力データDB24から、需要家ID=d1に対応する消費電力データをそのまま読み込む。
また、上記ステップS12で選択された需要家IDが複数ある場合には、算出部14は、複数の需要家IDに対応する複数の消費電力データを読み込む。そして、算出部14は、複数の消費電力データのサンプリング時刻毎の消費電力量を加算して、仮想的な1つの需要家の消費電力データを作成する。例えば、図9及び図10の例で、トランスID=T2が入力された場合には、需要家ID=d2,d3が選択される。なお、d4はデータ可用性フラグが「無」のため選択されない。そして、算出部14は、消費電力データDB24から、需要家ID=d2に対応する消費電力データ、及び需要家ID=d3に対応する消費電力データを読み込む。そして、算出部14は、「0:00」の消費電力量=0.65+0.51=1.16、「0:30」の消費電力量=0.62+0.44=1.06、・・・のような仮想的な1つの需要家の消費電力データを作成する。これにより、個々の需要家IDに対応する消費電力データをそのまま用いる場合よりも、S/N比が改善された消費電力データとなり、後段の処理で算出される相関係数の精度が向上する。
次に、ステップS16で、算出部14が、上記ステップS12で選択された配電区間IDが示す配電区間における3種類の線電流を、線電流データDB26から読み込む。図11に、線電流データDB26の一例を示す。図11に示す線電流データDB26では、配電区間IDが示す配電区間のa線、b線、及びc線の各々において、一定のサンプリング時間間隔(図8の例では30分)で測定された正味の電流値[A]が、線電流の時系列データとして蓄積されている。算出部14は、選択された配電区間の上流に配置されたセンサ内蔵開閉器(S1)における測定値から、下流に配置されたセンサ内蔵開閉器(S2)における測定値を減算することにより、線電流の時系列データI(t)を算出する。
次に、ステップS18で、算出部14が、線電流I(t)(x∈{a,b,c})から、Ia+b(t)=I(t)+I(t)、Ib+c(t)=I(t)+I(t)、及びIc+a(t)=I(t)+I(t)を算出する。
次に、ステップS20で、算出部14が、上記ステップS14で読み込んだ需要家の消費電力の時系列データP(t)と、上記ステップS18で算出した組毎の線電流の和の時系列データI(t)(y∈{a+b,b+c,c+a})との相関係数を算出する。具体的には、算出部14は、上記(1)式により、P(t)とIa+b(t)との相関係数ρ(P,Ia+b)、P(t)とIb+c(t)との相関係数ρ(P,Ib+c)、及びP(t)とIc+a(t)との相関係数ρ(P,Ic+a)を算出する。
次に、ステップS22で、判定部16が、上記ステップS20で算出された3種類の相関係数のうち、相関係数ρ(P,Ia+b)が最大か否かを判定する。相関係数ρ(P,Ia+b)が最大の場合には、処理はステップS24へ移行し、相関係数ρ(P,Ia+b)が最大ではない場合には、処理はステップS26へ移行する。ステップS24では、判定部16が、ステップS10で受け付けられたトランスIDが示すトランスの接続相はab相であると判定する。
一方、ステップS26では、上記ステップS20で算出された3種類の相関係数のうち、相関係数ρ(P,Ib+c)が最大か否かを判定する。相関係数ρ(P,Ib+c)が最大の場合には、処理はステップS28へ移行し、相関係数ρ(P,Ib+c)が最大ではない場合には、処理はステップS30へ移行する。ステップS28では、判定部16が、ステップS10で受け付けられたトランスIDが示すトランスの接続相はbc相であると判定する。
処理がステップS30へ移行した場合、すなわち、ステップS22及びS26が否定判定の場合は、相関係数ρ(P,Ic+a)が最大であるため、判定部16が、ステップS10で受け付けられたトランスIDが示すトランスの接続相はca相であると判定する。
次に、ステップS32で、出力部18が、上記ステップS24、S28、又はS30の判定結果を、表示装置への表示、印刷装置による印刷等が可能な形式に処理して出力し、トランス接続相判定処理は終了する。
以上説明したように、本実施形態に係るトランス接続相判定装置は、複数の高圧配電線のうちから選択された2つの高圧配電線の組み合わせである複数の組それぞれについて、組に含まれる2つの高圧配電線を流れる線電流の和の時系列データを算出する。また、トランス接続相判定装置は、線電流の和の時系列データと、複数の高圧配電線の2つの組み合わせに対応した相のいずれかに接続されたトランスに接続された少なくとも1つの需要家での消費電力の時系列データとの相関係数を算出する。そして、トランス接続相判定装置は、複数の組の中で相関係数が最大の組に対応した相を、トランスが接続された接続相であると判定する。これにより、需要家のトランスへの接続形式が、単相3線式と単相2線式とが混在している場合であっても、各配電線への負荷の不均衡を考慮して精度良くトランスの接続相を判定することができる。
なお、上記実施形態では、需要家の消費電力の時系列データと、2つの線電流の和の時系列データとの相関を示す指標値として、(1)式に示す相関係数を算出する場合について説明したが、これに限定されない。以下に、相関を示す指標値の他の例を2つ説明する。
指標値の他の例の1つ目は、下記(2)式に示す周波数領域の相間係数ρである。
ここで、Kfg(ω)は、f(t)とg(t)とのコスペクトル、Cff(τ)は、f(t)の自己相関関数、Cgg(τ)は、g(t)の自己相関関数、Sff(ω)は、f(t)のパワースペクトル、Sgg(ω)は、g(t)のパワースペクトルである。また、Sfgは、f(t)とg(t)とのクロススペクトル、f^(ω)は、f(t)の離散フーリエスペクトル、g^(ω)は、g(t)の離散フーリエスペクトル、ωは、角周波数である。ただし、f^は、f^の複素共役、Re[・]は、実部を取る関数である。また、Nは、角周波数のサンプリング点数である。なお、「x^」の表記は、数式中では「x」の上に「^(ハット)」で表されている。
(2)式内の第1式から第2式へは、下記(3)式より、パーセバルの等式(下記(4)式)が成り立つこと等を使用して変換される。また、(2)式内の第3式は、第2式の離散化である。
算出部14は、上記(2)式により、P(t)とIa+b(t)との相関係数ρ(P,Ia+b)、P(t)とIb+c(t)との相関係数ρ(P,Ib+c)、及びP(t)とIc+a(t)との相関係数ρ(P,Ic+a)を算出すればよい。そして、判定部16は、ρ(P,Ia+b)が最大の場合には、ab相を接続相と判定し、ρ(P,Ib+c)が最大の場合には、bc相を接続相と判定し、ρ(P,Ic+a)が最大の場合には、ca相を接続相と判定すればよい。
上記のような周波数領域の相間係数を用いることにより、需要家の消費電力の時系列データ、及び線電流の和の時系列データが線型計算化できる。これにより、需要家の消費電力の時系列データ、及び線電流の和の時系列データの各々の周波数成分に対するフィルタの適用が容易になる。また、判定精度を上げるためのフィルタ特性の最適化実施にも適している。結果、時間領域の相関係数ρを用いる場合よりも、接続相判定の正答率が向上する。
指標値の他の例の2つ目は、下記(5)式に示す周波数領域表現における位相スペクトルを用いた相間係数Cohfgである。
(5)式において、|f^(ω)|は、第i区分信号f(t)のフーリエ振幅スペクトル、|g^(ω)|は、第i区分信号g(t)のフーリエ振幅スペクトルである。また、θ(ω)は、第i区分信号f(t)のフーリエ位相スペクトル、η(ω)は、第i区分信号g(t)のフーリエ位相スペクトルである。上記(5)式では、2種類の時系列信号f(t)及びg(t)の定義域をN個の区間に分割した区分信号f(t)及びg(t)(i=0,1,2,...,N-1)のフーリエスペクトルについて、加算による平滑化を実施している。また、(5)式内のcohfg(ω)は、一般に空間的複素コヒーレンス度と呼ばれる量の実部に相当する。
ここで、区分信号毎のフーリエスペクトル間の位相の変化に対して、振幅の変化は小さいと考え、振幅スペクトルを第i区分によらない下記の定数であると仮定する。
|f^(ω)|=|f^(ω)|,
|g^(ω)|=|g^(ω)|,
i=0,1,2,...,N-1
この場合、cohfg(ω)は、下記(6)式に示すように簡略化することができる。
(6)式は、Cohfgが、信号の位相に重点をおいた相関指標になっていることを意味する。
算出部14は、上記(5)式により、P(t)とIa+b(t)との相関指標Cohfg(P,Ia+b)、P(t)とIb+c(t)との相関指標Cohfg(P,Ib+c)、及びP(t)とIc+a(t)との相関指標Cohfg(P,Ic+a)を算出すればよい。そして、判定部16は、Cohfg(P,Ia+b)が最大の場合には、ab相を接続相と判定し、Cohfg(P,Ib+c)が最大の場合には、bc相を接続相と判定し、Cohfg(P,Ic+a)が最大の場合には、ca相を接続相と判定すればよい。
上記のような周波数領域表現における位相スペクトルを用いた相間係数Cohfgにより、上述の周波数領域の相関係数ρのように、フィルタの最適化の処理を要せずとも、時間領域の相関係数ρを用いる場合よりも、接続相判定の正答率が向上する。
また、上記実施形態では、線電流の和の時系列データと、需要家の消費電力の時系列データとの相関を示す指標値を用いて接続相を判定する場合について説明したが、これに限定されない。需要家の消費電力の時系列データに替えて、消費電力に対応する電流の時系列データを用いてもよい。この場合、需要家の消費電力の時系列データを、下記(7)式により電流の時系列データに変換すればよい。
(t)は、需要家dにおける消費電力の時系列データ、Vは、需要家dの契約電圧(実効値)、及びkはトランス変圧比である。スマートメータ116で測定される需要家dにおける消費電力の時系列データP(t)、及び契約電圧(実効値)Vから計算される電流値は実効値になる。そのため、(7)式では、振幅(最大値)を求めるために√2倍している。
また、上記実施形態では、トランス接続相判定プログラムが記憶部に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。開示の技術に係るプログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、USBメモリ等の記憶媒体に記憶された形態で提供することも可能である。
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
コンピュータに、
それぞれが複数の配電線のうちから選択された2つの配電線の組み合わせである複数の組それぞれについて、組に含まれる2つの配電線を流れる線電流の和の時系列データと、前記複数の配電線の2つの組み合わせに対応した相のいずれかに接続されたトランスに接続された少なくとも1つの消費主体で消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの相関を示す指標値を算出し、
前記複数の組の中で相関が最も高いことを示す指標値に対応した組に対応した相を、前記トランスが接続された接続相であると判定する、
処理を実行させることを特徴とするトランス接続相判定プログラム。
(付記2)
前記指標値として、前記線電流の和の時系列データと、前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの時間領域における相関係数を算出する付記1に記載のトランス接続相判定プログラム。
(付記3)
前記指標値として、前記線電流の和の時系列データ、及び前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データの各々の周波数成分を用いて、前記線電流の和の時系列データと、前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの周波数領域における相関係数を算出する付記1に記載のトランス接続相判定プログラム。
(付記4)
所定のフィルタが適用された前記周波数成分を用いて前記指標値を算出する付記3に記載のトランス接続相判定プログラム。
(付記5)
前記指標値として、前記線電流の和の時系列データ、及び前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データの各々の周波数領域表現における位相スペクトルを用いて、前記線電流の和の時系列データと、前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの相関係数を算出する付記1に記載のトランス接続相判定プログラム。
(付記6)
前記トランスに接続された複数の前記消費主体の各々で消費された電力の時系列データの各々を取得した場合、前記複数の消費主体の各々についての前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データの各々を合算した時系列データを、仮想的な1つの消費主体についての前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとして算出する付記1~付記5のいずれか1項に記載のトランス接続相判定プログラム。
(付記7)
それぞれが複数の配電線のうちから選択された2つの配電線の組み合わせである複数の組それぞれについて、組に含まれる2つの配電線を流れる線電流の和の時系列データと、前記複数の配電線の2つの組み合わせに対応した相のいずれかに接続されたトランスに接続された少なくとも1つの消費主体で消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの相関を示す指標値を算出する算出部と、
前記複数の組の中で相関が最も高いことを示す指標値に対応した組に対応した相を、前記トランスが接続された接続相であると判定する判定部と、
を含むトランス接続相判定装置。
(付記8)
前記算出部は、前記指標値として、前記線電流の和の時系列データと、前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの時間領域における相関係数を算出する付記7に記載のトランス接続相判定装置。
(付記9)
前記算出部は、前記指標値として、前記線電流の和の時系列データ、及び前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データの各々の周波数成分を用いて、前記線電流の和の時系列データと、前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの周波数領域における相関係数を算出する付記7に記載のトランス接続相判定装置。
(付記10)
前記算出部は、所定のフィルタが適用された前記周波数成分を用いて前記指標値を算出する付記9に記載のトランス接続相判定装置。
(付記11)
前記算出部は、前記指標値として、前記線電流の和の時系列データ、及び前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データの各々の周波数領域表現における位相スペクトルを用いて、前記線電流の和の時系列データと、前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの相関係数を算出する付記7に記載のトランス接続相判定装置。
(付記12)
前記算出部は、前記トランスに接続された複数の前記消費主体の各々で消費された電力の時系列データの各々を取得した場合、前記複数の消費主体の各々についての前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データの各々を合算した時系列データを、仮想的な1つの消費主体についての前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとして算出する付記7~付記11のいずれか1項に記載のトランス接続相判定装置。
(付記13)
コンピュータが、
それぞれが複数の配電線のうちから選択された2つの配電線の組み合わせである複数の組それぞれについて、組に含まれる2つの配電線を流れる線電流の和の時系列データと、前記複数の配電線の2つの組み合わせに対応した相のいずれかに接続されたトランスに接続された少なくとも1つの消費主体で消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの相関を示す指標値を算出し、
前記複数の組の中で相関が最も高いことを示す指標値に対応した組に対応した相を、前記トランスが接続された接続相であると判定する、
処理を実行することを特徴とするトランス接続相判定方法。
(付記14)
前記指標値として、前記線電流の和の時系列データと、前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの時間領域における相関係数を算出する付記13に記載のトランス接続相判定方法。
(付記15)
前記指標値として、前記線電流の和の時系列データ、及び前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データの各々の周波数成分を用いて、前記線電流の和の時系列データと、前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの周波数領域における相関係数を算出する付記13に記載のトランス接続相判定方法。
(付記16)
所定のフィルタが適用された前記周波数成分を用いて前記指標値を算出する付記15に記載のトランス接続相判定方法。
(付記17)
前記指標値として、前記線電流の和の時系列データ、及び前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データの各々の周波数領域表現における位相スペクトルを用いて、前記線電流の和の時系列データと、前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの相関係数を算出する付記13に記載のトランス接続相判定方法。
(付記18)
前記トランスに接続された複数の前記消費主体の各々で消費された電力の時系列データの各々を取得した場合、前記複数の消費主体の各々についての前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データの各々を合算した時系列データを、仮想的な1つの消費主体についての前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとして算出する付記13~付記17のいずれか1項に記載のトランス接続相判定方法。
(付記19)
コンピュータに、
それぞれが複数の配電線のうちから選択された2つの配電線の組み合わせである複数の組それぞれについて、組に含まれる2つの配電線を流れる線電流の和の時系列データと、前記複数の配電線の2つの組み合わせに対応した相のいずれかに接続されたトランスに接続された少なくとも1つの消費主体で消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの相関を示す指標値を算出し、
前記複数の組の中で相関が最も高いことを示す指標値に対応した組に対応した相を、前記トランスが接続された接続相であると判定する、
処理を実行させることを特徴とするトランス接続相判定プログラムを記憶した記憶媒体。
10 トランス接続相判定装置
12 選択部
14 算出部
16 判定部
18 出力部
22 配電情報DB
24 消費電力データDB
26 線電流データDB
40 コンピュータ
41 CPU
42 メモリ
43 記憶部
49 記憶媒体
50 トランス接続相判定プログラム
100 配電網
102 配電変電所
104 高圧配電線
106 センサ内蔵開閉器
108 トランス
110 低圧配電線
112 引込線
116 スマートメータ

Claims (8)

  1. コンピュータに、
    それぞれが複数の配電線のうちから選択された2つの配電線の組み合わせである複数の組それぞれについて、組に含まれる2つの配電線を流れる線電流の和の時系列データと、前記複数の配電線の2つの組み合わせに対応した相のいずれかに接続されたトランスに接続された少なくとも1つの消費主体で消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの相関を示す指標値を算出し、
    前記複数の組の中で相関が最も高いことを示す指標値に対応した組に対応した相を、前記トランスが接続された接続相であると判定する、
    処理を実行させることを特徴とするトランス接続相判定プログラム。
  2. 前記指標値として、前記線電流の和の時系列データと、前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの時間領域における相関係数を算出する請求項1に記載のトランス接続相判定プログラム。
  3. 前記指標値として、前記線電流の和の時系列データ、及び前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データの各々の周波数成分を用いて、前記線電流の和の時系列データと、前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの周波数領域における相関係数を算出する請求項1に記載のトランス接続相判定プログラム。
  4. 所定のフィルタが適用された前記周波数成分を用いて前記指標値を算出する請求項3に記載のトランス接続相判定プログラム。
  5. 前記指標値として、前記線電流の和の時系列データ、及び前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データの各々の周波数領域表現における位相スペクトルを用いて、前記線電流の和の時系列データと、前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの相関指標を算出する請求項1に記載のトランス接続相判定プログラム。
  6. 前記トランスに接続された複数の前記消費主体の各々で消費された電力の時系列データの各々を取得した場合、前記複数の消費主体の各々についての前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データの各々を合算した時系列データを、仮想的な1つの消費主体についての前記消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとして算出する請求項1~請求項5のいずれか1項に記載のトランス接続相判定プログラム。
  7. それぞれが複数の配電線のうちから選択された2つの配電線の組み合わせである複数の組それぞれについて、組に含まれる2つの配電線を流れる線電流の和の時系列データと、前記複数の配電線の2つの組み合わせに対応した相のいずれかに接続されたトランスに接続された少なくとも1つの消費主体で消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの相関を示す指標値を算出する算出部と、
    前記複数の組の中で相関が最も高いことを示す指標値に対応した組に対応した相を、前記トランスが接続された接続相であると判定する判定部と、
    を含むトランス接続相判定装置。
  8. コンピュータが、
    それぞれが複数の配電線のうちから選択された2つの配電線の組み合わせである複数の組それぞれについて、組に含まれる2つの配電線を流れる線電流の和の時系列データと、前記複数の配電線の2つの組み合わせに対応した相のいずれかに接続されたトランスに接続された少なくとも1つの消費主体で消費された電力又は前記電力に対応する電流の時系列データとの相関を示す指標値を算出し、
    前記複数の組の中で相関が最も高いことを示す指標値に対応した組に対応した相を、前記トランスが接続された接続相であると判定する、
    処理を実行することを特徴とするトランス接続相判定方法。
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